サーバーエンジニアとは?仕事内容・年収・未経験からのなり方を解説
未経験からIT業界への転職を考えるなかで、「サーバーエンジニアは未経験でも目指しやすい」と聞き、気になっている方もいるのではないでしょうか。一方で、きつい、やめとけといった評判も目にすると、入口として選んでよいのか判断がつかずにいる方も多いでしょう。
サーバーエンジニアは、Webサービスや社内システムを動かすサーバーを設計・構築し、止まらないように運用する仕事です。クラウド化が進んだ今も、OSやネットワークの知識を持つエンジニアへの需要は続いています。ただし、未経験で入社すると運用・監視の業務から始まることが多く、どの職場を選ぶかで、その後に積める経験や働き方が大きく変わるのが実情です。
この記事では、以下の内容を解説します。
- サーバーエンジニアの仕事内容と、ネットワークエンジニアなど近い職種との違い
- 未経験から入社した後に設計・構築へ上がるまでの道筋
- 公的な統計と求人データで見た年収の相場
- きつい・やめとけと言われる理由と、向いている人の特徴
- 未経験から目指すステップと、役立つ資格や職場選びのポイント
未経験からサーバーエンジニアを目指すか迷っている方に、判断に必要な材料と、最初の一歩を踏み出す方法をお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。

著者
高久 侑歩
(Takaku Yuho)
新卒で技術接客業経験後、株式会社リクルートにて法人営業を行う。企業の経営課題を解消するコンサル営業として多くの中小企業の立て直しを経験。 その後、企業成長へ貢献したいと思い、IT企業にてWebコンサルタントとして従事。そこで、エンジニアファーストではない現場の実態から、企業成長の妨げの根本はここにあるのではないか?と考え、My Vision・ITエンジニアのCAへ転職。企業の実態や求める人材を誰よりも深く理解し、候補者様のキャリアビジョンと精度の高いマッチングを実現し、候補者様・企業様の「成長」をサポート。
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監修者
川村 莉子
(Kawamura Riko)
名古屋工業大学卒業後、新卒でDirbatoに入社。通信会社に対する業務改善プロジェクトや次世代ネットワーク移行案件のPMOなどに従事。自身のコンサルタント経験を活かした、IT系コンサルファームへの開発支援を得意とする。
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目次
CONTENTS
サーバーエンジニアとは?
サーバーエンジニアは、Webサイトや業務システムを動かすサーバーを設計・構築し、運用・保守まで担うITエンジニアです。サーバーとは、利用者の求めに応じてデータや機能を提供するコンピューターのことで、身近な例には次のようなものがあります。
- Webサイトのページを表示する
- メールを送受信する
- 社内の共有ファイルを保管する
- 勤怠や会計などの業務システムを動かす
これらのサーバーが止まれば、Webサイトは表示されず、社内の業務も進められません。そのため、サーバーエンジニアの仕事は、新しくサーバーを作ることと、作ったサーバーを止めずに動かし続けることの2つに大きく分かれます。
以前は自社やデータセンターに物理的なサーバーを置くのが主流でしたが、今はAWSなどのクラウド上にサーバーを用意する企業も増えました。どちらの環境でも、OSやネットワークの知識をもとにサーバーを安定して動かすという役割は変わりません。
なお、サーバーエンジニアという職種名に決まった定義はなく、求人ではインフラエンジニアやサーバー管理者、運用保守エンジニアといった名前で募集されることもあります。とくに未経験者向けの求人では、運用・監視の担当として採用され、経験を積みながら構築へ仕事を広げていく形が一般的です。

高久 侑歩
Takaku Yuho
求人票の職種名は、サーバーエンジニア、インフラエンジニア、運用保守と会社ごとにばらばらです。応募先を比べるときは、職種名ではなく、仕事内容の欄に設計や構築が含まれているかを確認しましょう。
ITエンジニアの職種全体については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

ITエンジニア 種類一覧|仕事内容・年収・将来性まで徹底解説
サーバーエンジニアと混同されやすい3つの職種との違い
サーバーエンジニアについて調べると、似た名前の職種がいくつも出てきて混乱しやすいでしょう。とくに混同されやすいのは、次の3つの職種です。
| 職種 | 担当する範囲 | サーバーエンジニアとの関係 |
|---|---|---|
| インフラエンジニア | サーバーやネットワークなどIT基盤全体 | サーバーエンジニアを含む総称 |
| ネットワークエンジニア | 機器どうしをつなぐ通信の経路 | サーバーの外側の通信を担う |
| クラウドエンジニア | AWSなどクラウド上の基盤 | 同じ役割をクラウドで担う |
以下、それぞれの職種とどこで仕事の範囲が分かれるのかを見ていきます。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、サーバーやネットワーク、データベースなど、システムを動かすIT基盤全体を担当するエンジニアの総称です。サーバーエンジニアはその中でサーバーを専門に扱う職種なので、インフラエンジニアの一種と考えてかまいません。
ただし、実際の職場では役割がきれいに分かれていない場合もあります。少人数のチームなら、1人でサーバーとネットワークの両方を担当するのが普通です。そのため、サーバー担当のポジションがインフラエンジニアという名前で募集されることもよくあります。
未経験から求人を探すときは、サーバーエンジニアだけでなくインフラエンジニアでも検索すると、応募できる求人の幅が広がります。

インフラエンジニアとは?仕事内容・年収と未経験から入る現実的なルート
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、ルーターやスイッチといった通信機器を設計・設定し、コンピューターどうしをつなぐ経路を担当する職種です。一方で、サーバーエンジニアは、つながった先でデータを処理し、保存するサーバー本体と、その上で動くOSやソフトウェアを扱います。
Webサイトの表示を例にすると、ページのデータを用意して返すのがサーバーの仕事で、そのデータを利用者のパソコンまで届ける道筋を整えるのがネットワークの仕事です。仕事の範囲が異なるため、目指す資格も変わります。サーバーではLinuxの資格であるLinuCやLPIC、ネットワークではシスコ社のCCNAが代表的です。
とはいえ、サーバーの障害の原因が通信の設定にあることも多く、サーバーエンジニアにもネットワークの基礎知識は欠かせません。
ネットワークエンジニアの仕事や資格については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

ネットワークエンジニアとは?仕事内容、年収、必要なスキル、資格などを徹底解説
クラウドエンジニア
クラウドエンジニアは、AWSやMicrosoft Azure、Google Cloudといったクラウドサービスの上で、サーバーやネットワークを設計・構築する職種です。物理的なサーバーを設置したり配線したりする作業はなく、管理画面や設定ファイルを使って必要なサーバーを用意します。
ただし、クラウド上のサーバーでも、中で動くのはLinuxやWindows ServerといったOSで、その設定や障害対応にはサーバーエンジニアと同じ知識を使います。つまり、サーバーエンジニアとクラウドエンジニアの違いは、仕事の中身よりも、サーバーを置く場所と扱う道具の違いにあると考えてよいでしょう。
実際に、物理サーバーとクラウドの両方を担当する職場もあり、両者の区別ははっきりしていません。
クラウドエンジニアの仕事内容やインフラ経験の活かし方については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

クラウドエンジニアとは?仕事内容・年収とインフラ経験の通用度
サーバーエンジニアの仕事内容
サーバーエンジニアの仕事は、サーバーを用意して動かし続けるまでの流れに沿って、大きく3つの工程に分かれます。工程によって作業の中身も、担当する人の経験の段階も異なるのが特徴です。
| 工程 | 主な作業 | 担当する人の目安 |
|---|---|---|
| サーバーの設計 | 必要な性能や構成を決める | 経験を積んだ中堅以上 |
| サーバーの構築 | OSやソフトを入れて設定する | 運用を経験した人 |
| サーバーの運用・保守 | 稼働を監視し障害に対応する | 未経験の入社直後から |
以下、工程ごとに具体的な作業を見ていきます。
サーバーの設計
設計は、システムに求められる条件から、どんなサーバーをどう組み合わせるかを決める工程です。利用者の数やデータ量、止まってはいけない時間帯などを依頼元に確認し、次のような点を決めていきます。
-
CPUやメモリ、ストレージの容量を見積もる
-
使うOSとミドルウェアを選ぶ
-
サーバーの台数と配置を決める
-
故障に備えて予備のサーバーを用意するかを検討する
-
バックアップの取り方を決める
ミドルウェアとは、OSとアプリケーションの間で動くソフトウェアのことで、Webサーバーのソフトやデータベースが代表例です。決めた内容は設計書にまとめ、構築の担当者が迷わず作業できるようにします。設計の出来が、その後の安定稼働とコストを大きく左右するため、経験を積んだエンジニアが担当するのが一般的です。
サーバーの構築
構築は、設計書をもとに、実際にサーバーを使える状態にする工程です。物理サーバーの場合は、機器を発注してラックに設置し、電源やケーブルをつなぐところから始めます。そのうえで、主に次の順番で作業を進めます。
-
OSをインストールして初期設定をする
-
ミドルウェアを導入して設定する
-
アクセス制限などのセキュリティを設定する
-
設計どおりに動くかをテストする
クラウドの場合も、機器の設置や配線がなく、管理画面や設定ファイルでサーバーを用意する点が違うだけで、作業の流れは同じです。テストで問題がなければ、運用の担当者に引き継いで構築は完了です。
サーバーの運用・保守
運用・保守は、構築したサーバーを止めずに動かし続けるための工程です。運用では、主に次のような作業を日常的におこないます。
- CPUやメモリ、ディスクの使用状況を監視する
- エラーなどの記録(ログ)を確認する
- データのバックアップを取る
- 利用者のアカウントや権限を管理する
一方で、保守は障害や不具合が起きたときの対応と、それを防ぐための作業です。異常を見つけたら原因を調べて復旧させ、OSやソフトウェアの更新プログラムを適用してセキュリティ上の弱点をふさぎます。24時間止められないシステムでは、交代制で監視を続ける職場もあります。
未経験で入社した場合に、最初に任されることが多いのが、この運用・保守の仕事です。
監視業務の夜勤については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

サーバー監視の夜勤がきつい理由は?体を守りながらキャリアを変える方法
未経験から入社した後に設計・構築へ上がるまでの3段階
未経験からサーバーエンジニアとして入社して、いきなり設計や構築を任されることはまずありません。一般的には、次の3段階を経て、担当する工程が上がっていきます。
-
運用・監視で障害の一次対応を覚える
-
構築の補助に入り手順書どおりに作業する
-
設計に関わり要件からサーバー構成を考える
ただし、どの段階まで進めるかは職場によって変わります。運用だけを請け負う会社では、構築に関わる機会がないまま年数が過ぎることもあるため、各段階の中身と期間の目安をつかんでおきましょう。
運用・監視で障害の一次対応を覚える
最初の段階では、監視ツールの画面でサーバーの異常を見つけ、決められた手順で一次対応をする仕事を担当します。一次対応とは、異常を検知したときに状況を確認し、手順書に沿って再起動などの初期対応をおこない、解決しなければ上位の担当者へ連絡することです。
この段階で身につくのは、サーバーが正常に動いているときの状態と、障害が起きたときによくある症状の見分け方です。厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)によると、運用・管理(IT)の仕事で一人前になるまでの期間は、6ヶ月超〜2年以下と答えた人が全体の4割強(42.8%)を占めます。
単調に見える監視の仕事も、障害の傾向を記録し、手順書の改善を提案するなど自分から動くと、次の段階に進みやすくなります。

高久 侑歩
Takaku Yuho
面接では、運用チームから構築の担当に移った人がいるか、何年目ごろに移ったのかを聞いてみましょう。答えが具体的に返ってくる職場ほど、段階を踏んで成長できる体制が整っています。
構築の補助に入り手順書どおりに作業する
運用の経験を積むと、新しいサーバーを構築するプロジェクトに補助として入る機会が出てきます。最初は先輩が作った手順書に沿って、OSのインストールや設定の変更、構築後の動作テストなどを担当します。
手順書どおりの作業でも、なぜその設定にするのかを考えながら進めると、設計の意図が少しずつ見えてくるでしょう。また、作業の結果を記録し、手順書の誤りや抜けを見つけて直すことも、この段階の大切な仕事です。
この段階でLinuxのコマンド操作や設定ファイルの書き方に慣れておくと、構築の担当者として独り立ちしやすくなります。
設計に関わり要件からサーバー構成を考える
構築の経験を重ねると、設計の工程に関わるようになります。依頼元からシステムの目的や利用者数を聞き取り、必要な性能や台数、故障への備えを考えてサーバーの構成を決める段階です。
設計では、構築や運用で経験したトラブルが判断の材料になります。たとえば、障害が起きやすかった構成を避けたり、監視しやすい仕組みを最初から組み込んだりと、現場を知っているからこそできる設計があります。
job tagによると、インフラの設計・構築を担うシステムエンジニア(基盤システム)で一人前になるまでの期間は、2年超〜3年以下と答えた人が最も多く、全体の25.0%でした。設計まで担当できるようになると、任される仕事の幅とともに年収の水準も上がっていきます。運用の期間も含めると、未経験から設計に関わるまでには、数年単位の経験を見込んでおくとよいでしょう。
インフラエンジニアのキャリアの選択肢については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

インフラエンジニアのキャリアパスは何がある?9つのキャリアパスと選び方
サーバーエンジニアの年収を5つの切り口で比較
サーバーエンジニアの年収は、公的な統計と、実際の求人の想定年収の両方を見ると実態をつかみやすいでしょう。ただし、公的な統計にはサーバーエンジニアという職業名がありません。そこで、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)から、サーバー管理者を含む運用・管理(IT)と、設計・構築を担うシステムエンジニア(基盤システム)の数値を使います。そのうえで、テックゴーが保有する求人の想定年収も合わせて、次の5つの切り口で比較しました。
| 切り口 | 数値からわかること |
|---|---|
| 年代別の平均年収 | 20代前半388万円から40代で680万円台 |
| 経験年数別の平均年収 | 5年目以降に上がり始める |
| 担当する工程による年収の違い | 設計・構築は平均889万円 |
| 求人の想定年収で見た他職種との差 | 下限470万円で14職種中もっとも低い |
| 企業タイプ別の想定年収 | SESと事業会社で上限に209万円の差 |
以下、切り口ごとに数値の読み方を確認しましょう。

サーバーエンジニアの年収はいくら?年収アップのためのステップを解説
年代別の平均年収
テックゴーが保有する求人で想定年収を見ると、サーバーエンジニアは下限470万円、上限800万円(いずれも中央値)でした。求人の想定年収は入社時に提示される金額の幅で、勤めている人全体の平均年収とは単純に比べられません。同じインフラ系の職種と並べると、次のとおりです。
| 職種 | 想定年収の下限 | 想定年収の上限 |
|---|---|---|
| クラウドコンサルタント | 600万円 | 1,200万円 |
| セキュリティエンジニア(インフラ) | 600万円 | 1,000万円 |
| インフラエンジニア | 560万円 | 990万円 |
| クラウドエンジニア | 551万円 | 980万円 |
| バックエンドエンジニア(サーバーサイド) | 550万円 | 1,000万円 |
| ネットワークエンジニア | 500万円 | 900万円 |
| フィールドエンジニア(インフラ) | 500万円 | 900万円 |
| 運用・監視・保守(インフラ) | 500万円 | 810万円 |
| サーバーエンジニア | 470万円 | 800万円 |
サーバーエンジニアは、インフラ系の9職種のなかで下限・上限ともにもっとも低く、テックゴーが集計した14職種のなかでも一番低い水準です。
ただし、隣の職種との差はそれほど大きくありません。クラウドエンジニアは下限551万円・上限980万円、インフラエンジニアは560万円・990万円で、サーバーエンジニアとの差は下限で80万〜90万円、上限で180万〜190万円ほどです。サーバーの知識を活かしてクラウドやネットワークまで担当範囲を広げれば、この差は縮められるでしょう。
クラウドエンジニアの年収については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

クラウドエンジニアの平均年収は?年収アップの方法も解説
経験年数別の平均年収
同じく運用・管理(IT)の平均年収を、経験年数別に見ると次のとおりです。
| 経験年数 | 平均年収 |
|---|---|
| 0年(未経験) | 454.9万円 |
| 1〜4年 | 462.0万円 |
| 5〜9年 | 518.8万円 |
| 10〜14年 | 573.7万円 |
| 15年以上 | 587.6万円 |
経験0年と1〜4年の差は7万円ほどで、入社から数年は年収がほとんど変わりません。5〜9年になると約57万円上がり、そこからは経験を重ねるごとに少しずつ伸びていきます。
つまり、未経験から入った最初の数年は、年収の差よりも、どんな経験を積めるかで職場を選ぶほうが将来につながりやすいといえます。運用・監視の期間に構築の補助まで経験しておくと、5年目以降の伸びを大きくしやすいでしょう。
担当する工程による年収の違い
担当する工程による年収の違いは、job tagの2つの職業分類を比べると見えてきます。運用・監視・保守が中心の運用・管理(IT)と、設計・構築を担うシステムエンジニア(基盤システム)の平均年収は、次のとおりです。
| 職業分類 | 主な工程 | 平均年収 |
|---|---|---|
| 運用・管理(IT) | 運用・監視・保守 | 609.8万円 |
| システムエンジニア(基盤システム)など | 設計・構築 | 889.0万円 |
設計・構築を担う分類のほうが、平均で約280万円高い水準です。ただし、この分類にはプロジェクトマネージャ(IT)やITコンサルタントも含まれるため、設計・構築の担当者だけで見るより高めに出ている点は押さえておきましょう。そこで、同じ経験年数どうしで比べると、次のようになります。
| 経験年数 | 運用・管理(IT) | 基盤システムなど | 差 |
|---|---|---|---|
| 0年 | 454.9万円 | 567.0万円 | 約112万円 |
| 1〜4年 | 462.0万円 | 624.3万円 | 約162万円 |
| 5〜9年 | 518.8万円 | 660.4万円 | 約142万円 |
| 10〜14年 | 573.7万円 | 721.6万円 | 約148万円 |
| 15年以上 | 587.6万円 | 860.6万円 | 約273万円 |
経験1〜14年では140万〜160万円前後の差があり、15年以上になると差は270万円台まで広がります。15年以上で差が大きいのは、プロジェクトマネージャやITコンサルタントとして高い年収を得ている人が含まれる影響が大きいでしょう。それでも、経験の浅い時期から100万円以上の差がある点を見ると、どの工程を担当するかが年収に響くのは確かでしょう。
未経験から入る場合は、運用・監視の段階にとどまらず、構築・設計へ上がれる職場を選ぶことが、年収を伸ばす一番の近道です。
参考:運用・管理(IT)(職業情報提供サイト job tag) 参考:システムエンジニア(基盤システム)(職業情報提供サイト job tag)
上流工程の仕事と年収については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

エンジニアの上流工程とは?仕事内容、年収、メリット、求められるスキルを徹底解説
求人の想定年収で見た他職種との差
テックゴーが保有する求人で想定年収を見ると、サーバーエンジニアは下限470万円、上限800万円(いずれも中央値)でした。求人の想定年収は入社時に提示される金額の幅で、勤めている人全体の平均年収とは単純に比べられません。同じインフラ系の職種と並べると、次のとおりです。
| 職種 | 想定年収の下限 | 想定年収の上限 |
|---|---|---|
| クラウドコンサルタント | 600万円 | 1,200万円 |
| セキュリティエンジニア(インフラ) | 600万円 | 1,000万円 |
| インフラエンジニア | 560万円 | 990万円 |
| クラウドエンジニア | 551万円 | 980万円 |
| バックエンドエンジニア(サーバーサイド) | 550万円 | 1,000万円 |
| ネットワークエンジニア | 500万円 | 900万円 |
| フィールドエンジニア(インフラ) | 500万円 | 900万円 |
| 運用・監視・保守(インフラ) | 500万円 | 810万円 |
| サーバーエンジニア | 470万円 | 800万円 |
※テックゴーの自社データをもとに算出しています
サーバーエンジニアは、インフラ系の9職種のなかで下限・上限ともにもっとも低く、テックゴーが集計した14職種のなかでも一番低い水準です。
ただし、隣の職種との差はそれほど大きくありません。クラウドエンジニアは下限551万円・上限980万円、インフラエンジニアは560万円・990万円です。サーバーエンジニアとの差は、下限で80万〜90万円、上限で180万〜190万円ほどにとどまります。サーバーの知識を活かしてクラウドやネットワークまで担当範囲を広げれば、この差は縮められるでしょう。
クラウドエンジニアの年収については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

クラウドエンジニアの平均年収は?年収アップの方法も解説
企業タイプ別の想定年収
サーバーエンジニアの求人を企業のタイプ別に見ると、想定年収には次のような差があります。
| 企業タイプ | 想定年収の下限 | 想定年収の上限 |
|---|---|---|
| 事業会社(IT・インターネット) | 500万円 | 1,000万円 |
| 事業会社(その他業界) | 550万円 | 930万円 |
| コンサル | 427万円 | 907万円 |
| SIer | 500万円 | 830万円 |
| SES | 420万円 | 791万円 |
※テックゴーの自社データをもとに算出しています
上限で比べると、事業会社(IT・インターネット)の1,000万円とSESの791万円では、209万円の差があります。コンサルは下限が427万円と低い一方で上限は907万円と高く、経験によって提示額の幅が大きいのが特徴です。
さらに、サーバーエンジニアの求人の約37%は、エンジニアを取引先の企業に常駐させて技術を提供するSESの求人です。この割合は、ほかのIT職種と比べて突出して高い水準にあります。サーバーエンジニアの年収相場が低く見える理由のひとつは、想定年収の低いSESの求人が多いことにあります。同じサーバーの仕事でも、どのタイプの会社に入るかで将来の年収の上限が変わるため、仕事内容とあわせて企業のタイプも比べておきましょう。

高久 侑歩
Takaku Yuho
同じ企業タイプでも、構築の案件に入れる会社と監視だけを請け負う会社では、数年後の年収に差がつきます。テックゴーのアドバイザーは元エンジニア・ITコンサル出身者が多く、求人票だけでは見えにくい担当範囲の違いを一緒に整理できます。
SESとSIerの違いや年収差については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

SESとSIerの違いは?年収差とどっちを選ぶべきか解説
企業タイプごとの年収差が気になる方へ
サーバーエンジニアがきつい・やめとけと言われる5つの理由
サーバーエンジニアがきつい、やめとけと言われる背景には、仕事の性質から生まれる負担があります。よく挙げられる理由は、次の5つです。
- 夜間や休日にも障害対応が発生する
- 監視業務が単調に感じやすい
- サーバールームでの作業が体に負担をかける
- 技術の変化に合わせて学び続ける必要がある
- 止まれば影響が大きく責任が重い
どの理由も、職場の体制によって負担の大きさが変わります。以下、それぞれの理由がどんな場面で起きやすいのかを見ていきましょう。
サーバーエンジニアのきつさと向き不向きについては、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

サーバーエンジニアはきつい?向いている人・辞めるべき環境の判断基準
夜間や休日にも障害対応が発生する
サーバーは、深夜や休日でも止まることがあります。Webサービスや決済システムのように24時間動き続けるシステムでは、障害が起きた時点ですぐに対応しなければなりません。
そのため、人が24時間監視する職場では交代制の勤務になり、夜勤のシフトが組まれます。また、日勤の職場でも、障害時に呼び出しを受けるオンコール当番を持ち回りで担当することがあります。生活のリズムが崩れやすく、体調を理由に職場を離れる人がいるのも事実です。
一方で、異常を自動で検知する仕組みを取り入れ、夜間を無人で運用している職場もあります。夜勤があるかどうかは、職種ではなく職場の監視体制で決まるため、応募する前に勤務形態を確認しましょう。
夜勤のない働き方については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

インフラエンジニアは夜勤なしでも働ける?転職先や年収の違いを徹底比較
監視業務が単調に感じやすい
運用・監視の仕事は、異常がなければ監視画面を確認し、決まった時間にログをチェックする作業のくり返しです。障害が起きない日が続くと、何も起きないことを確かめるだけの時間が長くなり、成長している実感を持ちにくくなります。
とくに、監視と上位の担当者への連絡だけを請け負う職場では、原因の調査や復旧は別のチームが担当します。その場合、何年続けても構築や設計の経験が増えず、年収もスキルも伸び悩みやすくなるでしょう。
単調さを避けたいなら、一次対応のあとの原因調査まで任される職場を選ぶと、同じ監視の仕事でも身につく経験が変わります。
サーバールームでの作業が体に負担をかける
物理サーバーを扱う職場では、データセンターやサーバールームで作業する場面があります。サーバールームは機器を冷やすために空調が強く効いており、長時間いると体が冷えやすい環境です。さらに、多数の機器が動く音で会話がしにくく、重いサーバーを運んでラックに設置する作業もあります。
とはいえ、サーバールームで作業するのは、機器の設置や交換、物理的な故障への対応などに限られます。普段の監視や設定作業は事務所の席でおこなうことが多く、クラウド中心の職場であれば、サーバールームに入る機会はほぼありません。
技術の変化に合わせて学び続ける必要がある
サーバーの世界では、OSのバージョンアップやセキュリティ上の弱点への対応、クラウドへの移行など、扱う技術が数年単位で変わります。昨日まで使っていた手順が通用しなくなることもあり、業務の外でも勉強を続ける姿勢が求められます。
とくに今は、自社でサーバーを持つオンプレミスとクラウドの両方の知識を求める職場もあり、覚えることの範囲は広がる一方です。仕事が終わってからも資格の勉強をするのは、人によっては大きな負担に感じるでしょう。
一方で、学んだ分だけ任される仕事と年収が上がりやすいことは、この仕事の利点でもあります。
止まれば影響が大きく責任が重い
サーバーが止まると、Webサービスが使えなくなったり、社内の業務が止まったりと、影響は会社の外にまで及びます。ECサイトなら、止まっている間の売上がそのまま失われるでしょう。そのため障害時には、短い時間で原因を突き止めて復旧させることが求められ、強いプレッシャーがかかります。
また、設定を1か所間違えただけで障害につながるため、普段の作業でも確認を重ねる慎重さが欠かせません。ただし、手順書と上位の担当者への連絡体制が整った職場なら、未経験者が1人で重い判断を迫られることはありません。
責任の重さは、会社の大事なシステムを任されている信頼の表れでもあります。
サーバーエンジニアのやりがい3つ
きつい面がある一方で、サーバーエンジニアには、この仕事ならではのやりがいもあります。よく挙げられるのは、次の3つです。
- サービスを止めずに支えている実感を得られる
- 構築したサーバーが予定どおり稼働したときに達成感がある
- 学んだ技術をすぐに業務で試せる
以下、それぞれのやりがいを感じやすい場面を見ていきます。
サーバーエンジニアのやりがいについては、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

サーバーエンジニアのやりがいとは?楽しさ・大変さ・向いている人を徹底解説
サービスを止めずに支えている実感を得られる
サーバーエンジニアの仕事は、うまくいっているときほど目立ちません。しかし、利用者が当たり前のようにWebサービスを使え、社員が毎朝いつもどおりに業務システムを開けるのは、裏でサーバーが安定して動いているからです。とくに、障害の兆候を早めに見つけて大きなトラブルを防げたときは、自分の仕事がサービスを守ったと実感できるでしょう。
接客や営業の仕事と比べると、目の前の相手から直接感謝される場面は減ります。それでも、多くの人の仕事や生活を見えないところで支えている手応えは、この仕事ならではのものです。
構築したサーバーが予定どおり稼働したときに達成感がある
構築の仕事では、設計書をもとに何週間もかけてサーバーを用意し、テストをくり返して本番の稼働日を迎えます。稼働の当日は、切り替えの手順を1つずつ確認しながら進めるため、緊張感のある時間が続きます。そのぶん、新しいシステムがトラブルなく動き出し、利用者が使い始めたのを確認できたときの達成感は大きいものです。
また、構築したサーバーは稼働後も何年も使われ続けるため、自分が手がけた仕事が形として残ります。運用・監視から始めた人にとっては、初めて構築を任されて稼働を見届けることが、ひとつの目標になるでしょう。
学んだ技術をすぐに業務で試せる
サーバーの仕事は、勉強した内容と業務の距離が近いのが特徴です。たとえば、Linuxのコマンドを覚えれば翌日の作業ですぐに使えますし、資格の勉強で学んだネットワークの知識が、障害の原因を突き止める手がかりになることもあります。学んだことが目に見えて役立つため、勉強を続ける動機を保ちやすいでしょう。
さらに、クラウドや作業の自動化といった技術を取り入れて作業時間を短くできれば、チームの中での評価にもつながります。技術の変化が速いことは負担にもなりますが、新しい技術を試すのが好きな人にとっては、学んだ分だけできる仕事が増えていく楽しさがあります。
サーバーエンジニアに向いている人の5つの特徴
サーバーエンジニアに向いているかどうかは、今ITの知識があるかよりも、仕事への向き合い方で決まる部分が大きいでしょう。未経験から目指す人が当てはまるかを確かめたい特徴は、次の5つです。
- 機械やPCの仕組みに興味がある
- 細かい確認を面倒がらずに続けられる
- 任されたシステムに責任感を持てる
- トラブルの原因を突き止めることを楽しめる
- 勉強を習慣にできる
すべてに当てはまる必要はありません。いくつか心当たりがあるなら、入社後に伸ばせる素地があると考えてよいでしょう。
ITエンジニア全体の適性については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

ITエンジニアに向いている人の特徴10選|職種ごとの適性や判断基準を解説
機械やPCの仕組みに興味がある
サーバーは、CPUやメモリ、ディスクといった部品と、その上で動くOSやソフトウェアの組み合わせでできています。パソコンを自分で組み立てたことがある人や、スマートフォンの設定をあれこれ試すのが好きな人は、この仕組みへの興味を仕事に活かせるでしょう。
障害が起きたときも、どの部品やどの設定に原因があるのかを、仕組みから考えられる人ほど早く答えにたどり着けます。今の時点で詳しい知識がなくても、興味さえあれば問題ありません。仕組みを知ること自体を楽しめる人は、覚えることの多いサーバーの仕事でも、学習を負担に感じにくいでしょう。
細かい確認を面倒がらずに続けられる
サーバーの作業では、設定ファイルの1文字の誤りが、システム全体の停止につながることがあります。そのため、作業の前に手順書を読み返し、作業のあとに設定が正しく反映されたかを確かめる、といった確認をくり返します。監視の仕事でも、毎日同じ項目をチェックし、いつもと違う数値に気づけるかどうかが大切です。
事務の仕事で書類の不備を見つけるのが得意だった人や、ミスを防ぐために自分なりのチェック方法を工夫してきた人は、その習慣をそのまま活かせます。几帳面さは、サーバーエンジニアにとって技術力と同じくらい評価される強みです。
任されたシステムに責任感を持てる
サーバーエンジニアは、会社や利用者にとって欠かせないシステムを預かる立場です。障害が起きたときに、自分の担当範囲だからと最後まで状況を追いかけられる人は、周りから信頼されやすくなります。
ただし、ここでいう責任感は、すべてを1人で抱え込むことではありません。手に負えないと判断したら早めに上位の担当者へ報告し、状況を正確に伝えることも、責任ある行動のひとつです。報告や相談をためらわずにできる人は、未経験でもチームの中で着実に任される範囲を広げていけるでしょう。
トラブルの原因を突き止めることを楽しめる
障害対応では、ログやエラーメッセージを手がかりに、何が起きているのかを1つずつ切り分けていきます。ネットワークなのか、OSの設定なのか、アプリケーションの不具合なのかを順番に確かめていき、原因にたどり着いたときには大きな手応えを感じられるでしょう。
トラブルが起きると焦ってしまう人もいますが、原因を探る過程そのものに面白さを感じられる人は、障害対応を成長の機会に変えられます。障害対応の経験は、のちに設計で同じトラブルを防ぐための知識として積み上がります。
勉強を習慣にできる
サーバーの技術は変化が速く、入社後も資格の勉強や新しい技術の習得を続けることになります。一度に長い時間をとらなくても、毎日30分ずつ続けられる人のほうが、知識は着実に身についていきます。通勤時間に参考書を読む、週末に自宅のパソコンでLinuxを触ってみるなど、生活の中に学ぶ時間を組み込めるかどうかが大切です。
今の仕事をしながら資格の勉強を進められているなら、それ自体が適性を示す材料になるでしょう。面接でも、自分で学び続けている姿勢は、未経験者の評価を大きく左右します。
クラウド化が進むなかでのサーバーエンジニアの将来性
クラウドへの移行が進むと、サーバーエンジニアの仕事はなくなるのではないかと不安に思う人もいるでしょう。結論からいえば、仕事の中身は変わりますが、サーバーの知識を持つエンジニアの需要がなくなるわけではありません。将来性を判断するうえで押さえたい動きは、次の3つです。
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オンプレミスのサーバー業務はクラウドへ移りつつある
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クラウドでもOSやネットワークの知識は土台として求められる
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監視・運用の自動化で単純作業の比重は下がる
以下、それぞれの変化が未経験者のキャリアにどう影響するのかを見ていきます。
オンプレミスのサーバー業務はクラウドへ移りつつある
総務省の調査によると、常用雇用者100人以上の企業のうち、クラウドサービスを一部でも利用している企業の割合は、2025年に83.5%でした。2021年の70.4%から4年で13ポイント以上増えており、全社的にクラウドを使っている企業も60.0%にのぼります。企業がクラウドを選ぶ理由の上位には、サーバーなどの資産や保守の体制を社内に持たずに済むことが入っています。
そのため、自社でサーバーを買って設置し、保守し続けるオンプレミスの仕事は、今後も少しずつ減っていくでしょう。ただし、クラウドへ移す作業そのものにも、既存のサーバーの構成を理解しているエンジニアが欠かせません。
クラウドでもOSやネットワークの知識は土台として求められる
クラウドに移っても、サーバーそのものがなくなるわけではありません。クラウド上で動く仮想のサーバーにも、LinuxやWindows ServerといったOSが入っており、その設定や更新、障害の調査には、オンプレミスと同じ知識を使います。ネットワークの設定やセキュリティの考え方も、そのまま通用します。
実際に、求職者1人あたりの求人の数を示す有効求人倍率は、インフラの設計・構築を担う職業で2.24倍、運用・管理の職業で2.2倍と、働き手より求人のほうが多い状態です。未経験者がまずサーバーの基礎を固めることは、クラウドの時代でも遠回りにはなりません。
クラウドエンジニアを目指す学習の順番については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

【2026年版】クラウドエンジニアのロードマップ|未経験・経験者別に解説
監視・運用の自動化で単純作業の比重は下がる
運用・監視の現場では、異常を自動で検知して通知する仕組みや、決まった手順を自動で実行するツールの導入が進んでいます。運用の拠点をデータセンターやクラウドにまとめ、夜間を無人で運用する職場も出てきました。その結果、監視画面を見続ける、手順書どおりにコマンドを打つといった単純な作業は、人が担う割合が下がっていくでしょう。
一方で、自動化の仕組みを作る仕事や、自動化しきれない障害の原因を調べる仕事は、これからも人に任されます。監視だけの仕事にとどまらず、自動化を作る側に回れるかどうかで、数年後の働き方は大きく変わるでしょう。
運用の自動化を担う職種については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

SREエンジニアとは?仕事内容と必要なスキルや資格・キャリアパスを解説
サーバーエンジニアのキャリアパス4つ
運用・監視から始めて設計・構築まで経験を積んだあとは、次の4つの方向へキャリアを広げられます。どの道に進んでも、サーバーの知識はそのまま強みとして活かせるでしょう。
| キャリアパス | 主な仕事 | 活かせる経験 |
|---|---|---|
| サーバー設計・構築のスペシャリスト | 大規模な基盤の設計 | 構築と障害対応の経験 |
| クラウドエンジニア | クラウド上の基盤づくり | OSとネットワークの知識 |
| プロジェクトリーダー・マネージャー | チームと進行の管理 | 手順の整備と調整の経験 |
| ITコンサルタント | 企業のIT課題の整理と提案 | 基盤全体を見渡す知識 |
以下、それぞれのキャリアで求められることと、そこへ進むまでの道筋を見ていきます。
エンジニアのキャリアパス全体については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

エンジニアのキャリアパス22職種|年収一覧と自分に合う選び方
サーバー設計・構築のスペシャリスト
サーバーの設計・構築を突き詰めるのが、スペシャリストの道です。大規模なシステムや、止まることが許されない金融・決済などの基盤を担当し、性能や故障への備えを高い水準で設計します。技術を深めたい人や、マネジメントより手を動かす仕事を続けたい人に向いているでしょう。
このキャリアでは、LinuCやAWS認定の上位資格など、専門性を客観的に示せる資格も評価の材料になります。どの職場でも通用する設計の実績を積めば、転職の際にも有利に働くでしょう。
サーバーエンジニアとして年収を高めるルートについては、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

サーバーエンジニアで年収1000万円は狙える?必要なスキル・資格・転職先を解説
クラウドエンジニア
サーバーエンジニアから進みやすいのが、クラウドエンジニアです。OSやネットワークの知識はそのまま使えるため、AWSやAzureの使い方を身につければ、比較的短い期間で担当範囲を広げられます。求人の想定年収も、サーバーエンジニアより高い水準です。
まずはAWSのクラウドプラクティショナーなど入門の資格で全体像をつかみ、社内のクラウド移行の案件に手を挙げると、実務の経験を積みやすくなります。物理サーバーの仕組みを知っているクラウドエンジニアは、障害の原因を深く追える人材として重宝されるでしょう。
AWSエンジニアの年収については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

AWSエンジニアの年収相場は?年代・工程・資格・企業別の目安と年収が上がらない原因を解説
プロジェクトリーダー・マネージャー
チームをまとめる立場に進むのが、プロジェクトリーダー(PL)やプロジェクトマネージャー(PM)の道です。構築のプロジェクトで、作業の分担や進み具合の管理、依頼元との調整を担い、予定どおりにサーバーを稼働させる責任を持ちます。
運用の現場で手順書を整え、後輩に作業を教えた経験は、そのままチームの管理に活かせます。前職で接客や営業をしてきた人なら、相手の要望を聞き取って調整する力も強みになるでしょう。技術の知識に調整の力が加わると、任される規模が広がり、年収も上がりやすくなります。
プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーについては、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

プロジェクトリーダー(PL)とは?仕事内容やPMとの違い・必要なスキルを解説
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、企業が抱えるITの課題を整理し、システムの改善や導入を提案する仕事です。たとえば、オンプレミスのサーバーをクラウドへ移すべきか、どのような構成にすればコストを抑えられるかといった判断を、経営の視点も含めて支援します。
サーバーやネットワーク、運用まで基盤全体を経験した人は、提案の実現性を見極められるため、技術に強いコンサルタントとして評価されます。ただし、資料の作成や経営層への説明など、エンジニアとは違う力も求められる点は押さえておきましょう。設計・構築まで経験を積んだあとの選択肢として、視野に入れておくとよいでしょう。
コンサルタントとエンジニアの違いについては、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

コンサルとエンジニアはどっちが高年収?仕事内容や働き方、向き不向きを徹底比較
未経験からサーバーエンジニアになる4ステップ
未経験からサーバーエンジニアを目指すなら、知識を身につけてから応募するまでを、次の4ステップで進めると効率的です。
- インフラとLinuxの基礎を独学で学ぶ
- LinuCやCCNAなどの資格を取る
- 自宅やクラウドの無料枠でサーバーを構築してみる
- 研修と構築案件への道筋がある求人に応募する
働きながら進める場合は、一度に全部を進めようとせず、1つずつ順番に片づけていくのが途中で挫折しないコツです。
サーバーエンジニアへの転職の進め方については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

サーバーエンジニア転職の進め方と必要なスキル一覧
インフラとLinuxの基礎を独学で学ぶ
最初に、サーバーやネットワークがどのように動いているのかという基礎を学びます。入門書や学習サイトで、OS、ネットワーク、セキュリティの基本的な考え方を一通り押さえましょう。とくに、サーバーの多くはLinuxで動いているため、Linuxの基本的なコマンド操作には早めに慣れておくと後が楽になります。
いきなり難しい専門書に手を出さず、図解の多い入門書から始めるほうが続けやすいでしょう。この段階の目的は、すべてを理解することではなく、資格の勉強に入る前に全体像をつかむことです。
LinuCやCCNAなどの資格を取る
基礎をつかんだら、学んだ内容を証明するために資格の取得を目指します。未経験者が最初に取りやすいのは、Linuxの知識を示すLinuCやLPICのレベル1か、ネットワークの知識を示すCCNAです。サーバーエンジニアを目指すならLinuCかLPICから始め、余裕があればCCNAにも挑戦するとよいでしょう。
資格は応募の必須条件ではありませんが、未経験者にとっては、自分で学ぶ力があることを示す数少ない材料になります。応募の前に1つでも合格しておくと、書類選考で話を聞いてもらえる可能性が高まります。
自宅やクラウドの無料枠でサーバーを構築してみる
資格の勉強と並行して、実際にサーバーを作ってみる経験を積みましょう。手元のパソコンに仮想化ソフトを入れれば、パソコンの中に練習用のLinuxサーバーを用意できます。また、AWSなどのクラウドサービスには一定の範囲を無料で試せる枠があり、本番に近い環境で構築を体験できます。
たとえば、Webサーバーのソフトを入れて自分のWebページを表示させるところまで進めると、OSの設定からネットワークの設定まで一通り触れられるでしょう。なお、クラウドの無料枠は条件を超えると料金が発生するため、利用の上限や請求の通知を先に設定しておきましょう。
作業の手順や、つまずいた点と解決方法を記録しておけば、面接で学習の成果として具体的に話せます。
学習の成果をまとめる方法については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

エンジニアポートフォリオの作り方6STEP|題材24選(NG例と公開手順)
研修と構築案件への道筋がある求人に応募する
準備が整ったら、未経験者を受け入れている求人に応募します。このとき、未経験可という条件だけで選ばず、入社後の研修があるか、運用の担当から構築の案件へ移った人がいるかも確かめましょう。監視だけを請け負う職場に入ると、何年たっても構築の経験を積めないおそれがあるためです。
求人票だけで判断がつかないときは、配属先の業務内容や、入社後数年のキャリアの例を面接で質問すると、実態が見えやすくなります。応募先を選ぶ段階で迷ったら、転職エージェントに相談し、求人ごとの違いを整理してもらう方法もあります。

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サーバーエンジニアに必要な5つのスキル
サーバーエンジニアに求められるスキルは、技術の知識と、人とやり取りする力の2種類に分かれます。未経験から目指す段階で身につけておきたいのは、次の5つです。
| スキル | 主に使う場面 |
|---|---|
| サーバーOS(Linux・Windows Server)の知識 | 設定・更新・障害の調査 |
| ネットワークの基礎知識 | 通信トラブルの切り分け |
| セキュリティの知識 | 不正アクセスへの備え |
| クラウドサービスの知識 | クラウド上での構築 |
| 関係者と調整するコミュニケーション力 | 障害報告や作業日程の調整 |
以下、それぞれのスキルを入社前にどこまで身につけておけばよいかを見ていきます。

エンジニアのスキルマップの作り方|職種別9例と4段階のスキル評価レベルを解説
サーバーOS(Linux・Windows Server)の知識
サーバーで使われるOSは、主にLinuxとWindows Serverの2種類です。Webサービスの基盤ではLinuxが、社内のファイル共有やアカウントの管理ではWindows Serverが使われる場面が多く、職場によって比重が変わります。
入社前の段階では、Linuxでファイルの操作やユーザーの追加、サービスの起動・停止といった基本のコマンドを、何も見ずに実行できる水準を目指しましょう。Windows Serverは、入社後に職場の環境に合わせて覚えても間に合うでしょう。OSの知識は、設定・更新・障害の調査のどの場面でも使う、サーバーエンジニアの中心となるスキルです。
ネットワークの基礎知識
サーバーは、ネットワークを通じて利用者やほかのサーバーとつながって、初めて役に立ちます。そのため、IPアドレスやDNS、ポートといった通信の基本を理解していないと、障害が起きたときに原因がサーバーにあるのか通信にあるのかを切り分けられません。DNSとは、ドメイン名とIPアドレスを結びつける仕組みのことです。
未経験者は、パソコンからWebサイトが表示されるまでに、どんな順番で通信がおこなわれているのかを説明できる程度を目標にするとよいでしょう。CCNAの学習範囲は、この基礎を体系的に身につけるのに役立ちます。
セキュリティの知識
インターネットにつながるサーバーは、常に外部からの不正アクセスにさらされています。そのため、不要な通信を遮断するファイアウォールの設定や、アクセスできる人を絞る権限の管理、更新プログラムの適用といった基本の対策は、サーバーエンジニアの日常の業務に含まれます。
未経験の段階では、パスワードの管理やログの確認などについて、なぜその対策が必要なのかを説明できれば十分です。セキュリティの意識が高い人は、設定を変える前に影響を確かめる習慣があるため、現場でも信頼されやすくなります。
セキュリティを専門にする職種については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

セキュリティエンジニアとは?仕事内容・年収・必要なスキルや資格を解説
クラウドサービスの知識
今は、AWSやMicrosoft Azure、Google Cloudといったクラウドサービスでサーバーを用意する企業も増えています。未経験者は、仮想サーバーやストレージ、ネットワークといった基本のサービスが、オンプレミスのどの機器にあたるのかを対応づけて理解しておくとよいでしょう。
クラウドの知識があれば、応募できる求人の幅が広がるだけでなく、入社後にクラウド移行の案件に関われる機会も増えます。OSやネットワークの基礎があってこそ、クラウドの知識も実務で活かせる点は覚えておきましょう。
関係者と調整するコミュニケーション力
サーバーエンジニアは、黙々と機械に向き合う仕事だと思われがちですが、実際には人とやり取りする場面が多くあります。障害が起きたときは、何が起きていて、いつごろ復旧しそうかを、技術に詳しくない人にもわかる言葉で伝えなければなりません。また、構築の作業日程を依頼元やネットワークの担当者と調整したり、作業の内容を手順書にまとめたりする仕事もあります。
前職で接客や営業、事務をしてきた人は、相手に合わせて説明する力や、報告・連絡・相談を欠かさない習慣を、そのまま活かせるでしょう。技術の知識がまだ浅い未経験者にとって、前職で培った調整力は、面接で伝えやすい強みになります。
未経験者がサーバーエンジニアを目指すときに役立つ資格5選
サーバーエンジニアになるために必須の資格はありませんが、資格があると、書類だけでは伝わりにくい知識の水準を示せます。未経験から目指す人に役立つ資格は、次の5つです。
| 資格 | 証明できる知識 | 取る時期の目安 |
|---|---|---|
| LinuC/LPIC | Linuxの操作と管理 | 応募前に最優先 |
| CCNA | ネットワークの基礎 | 応募前に余裕があれば |
| 基本情報技術者試験 | ITの基礎知識全般 | 応募前でも入社後でも |
| AWS認定(クラウドプラクティショナー・ソリューションアーキテクト アソシエイト) | AWSの基礎と設計 | 入門は応募前、上位は入社後 |
| Microsoft認定資格(Azure) | Azureの基礎 | 応募先で使う場合に |
以下、資格ごとに受験料と、どの段階で取るとよいかを見ていきます。
エンジニア向けの資格をもっと幅広く知りたい場合は、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

システムエンジニアの資格おすすめ15選!資格の必要性と経験年数別の選び方も解説
LinuC/LPIC
LinuCとLPICは、どちらもLinuxを扱う技術を証明する資格で、サーバーエンジニアを目指すなら最初に検討したい資格です。LinuCは日本の団体であるLPI-Japanが運営しており、国内の環境に合わせた内容です。一方で、LPICは国際的な団体が運営しており、海外でも通用します。
LinuCレベル1の受験料は1試験16,500円(税込)で、101試験と102試験の2つに合格すると認定されます。受験の前提条件はなく、試験会場のほかに自宅から受けることも可能です。未経験者は、まずLinuCかLPICのレベル1を取り、Linuxの基本操作を身につけたことを示しましょう。
Linuxを扱うエンジニアの仕事については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

サーバーサイドエンジニアとは?仕事内容・必要なスキルや資格と未経験からのなり方を解説
CCNA
CCNAは、ネットワーク機器の大手であるシスコシステムズが認定する資格です。IPアドレスやルーティング、ネットワークのセキュリティなど、ネットワークの基礎を幅広く問われます。受験料は300USDで、試験時間は120分です。ドル建てのため、円での金額は為替によって変わります。
サーバーの資格ではありませんが、障害の原因を切り分けるにはネットワークの知識が欠かせないため、サーバーエンジニアにとっても学ぶ価値があります。LinuCかLPICのレベル1を取ったあと、余裕があれば次に挑戦するとよいでしょう。
ネットワークエンジニアの資格については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

ネットワークエンジニアとは?仕事内容、年収、必要なスキル、資格などを徹底解説
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、経済産業省が認定する国家試験で、IPA(情報処理推進機構)が実施しています。コンピューターの仕組みやネットワーク、セキュリティ、開発の進め方まで、ITの基礎を幅広く学べます。受験手数料は7,500円(税込)で、コンピューターを使う方式で通年受験できるのが特徴です。
サーバーに特化した資格ではないものの、国家資格のため知名度が高く、IT全般の基礎知識を持っている証明になるでしょう。LinuCやCCNAと並行して学ぶと、個々の技術がIT全体のどこに位置づくのかを理解しやすくなります。
基本情報技術者試験を含むエンジニアの資格については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

システムエンジニアの資格おすすめ15選!資格の必要性と経験年数別の選び方も解説
AWS認定(クラウドプラクティショナー・ソリューションアーキテクト アソシエイト)
AWS認定は、クラウドサービスのAWSを扱う知識を証明する資格で、難易度ごとに分かれています。入門にあたるクラウドプラクティショナーは、AWSの基本的なサービスや料金の考え方を問う試験で、IT・クラウドの実務経験がない人でも挑戦しやすく、受験料は100USDです。その上のソリューションアーキテクト アソシエイトは、AWSを使ったシステムの設計を問う試験で、受験料は150USDです。
AWSは、アソシエイトの受験前に1年程度の実務経験を推奨しており、IT未経験者にはクラウドプラクティショナーから始めるよう案内しています。1つ合格すると、次のAWS認定の受験料が50%割引になる制度もあります。応募前にクラウドプラクティショナーを取り、アソシエイトは入社後に実務と並行して目指す順番が現実的でしょう。
参考:AWS Certified Cloud Practitioner(AWS) 参考:AWS Certified Solutions Architect - Associate(AWS)
AWS認定資格の取る順番と転職での評価については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

AWS認定資格は転職で有利になる?資格の種類・難易度とあわせて取得順や勉強法についても解説
Microsoft認定資格(Azure)
Microsoft認定資格は、マイクロソフトが提供するAzureなどの製品を扱う技術を証明する資格です。入門にあたるAzure Fundamentals(AZ-900)は、クラウドの基本的な考え方とAzureのサービスを問う試験で、技術の実務経験がなくても学びやすい内容です。Windows Serverを使う企業や、社内システムにマイクロソフトの製品を多く取り入れている企業では、AWSよりAzureが使われていることもあります。
受験料は国や地域によって異なるため、申し込む前に公式サイトで確認しましょう。応募したい企業がAzureを使っているとわかった場合に、優先して取るとよい資格です。
Azureを扱うエンジニアについては、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

Azureエンジニアとは?仕事内容・年収・将来性・必要な資格を徹底解説
未経験で入る職場を選ぶときに確認したい4つのポイント
未経験から入る職場は、その後に積める経験や働き方を大きく左右します。求人を比べるときに確認したいのは、次の4つのポイントです。
- 研修と構築案件へのステップが用意されているか
- シフト勤務やオンコール当番の有無
- 扱う環境がオンプレミスかクラウドか
- 会社の種類と配属のされ方(SES・SIer・事業会社)
以下、求人票や面接でそれぞれをどう確かめればよいかを見ていきます。
働きやすい職場の見分け方については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。
研修と構築案件へのステップが用意されているか
未経験者を採用する職場には、入社後の研修を用意しているところもあれば、初日から現場に配属されるところもあります。研修の有無に加えて確かめたいのは、研修のあとにどんな順番で仕事を任されるかです。運用・監視から構築の補助へ、さらに構築の担当へと、段階を踏んで上がれる仕組みがあるかどうかで、数年後に身につくスキルは大きく変わります。
求人票に研修の期間や内容、入社後のキャリアの例が具体的に書かれているかを見て、書かれていなければ面接で質問しましょう。資格取得の支援制度や社内勉強会の有無もあわせて確認すると、学び続けやすい環境かどうかが見えてきます。
シフト勤務やオンコール当番の有無
夜勤の負担を避けたいなら、シフト勤務とオンコール当番の有無は必ず確認したい項目です。求人票のシフト制という言葉には、日勤と夜勤を交代する勤務を指す場合と、日中の勤務時間をずらすだけの場合があります。また、日勤だけの職場でも、夜間や休日の障害に備えて、呼び出しの当番を持ち回りで担当することがあります。
夜勤の頻度や、オンコールの当番が月に何回ほど回ってくるのか、実際に呼び出された件数はどの程度かまで、面接で具体的に聞いておくとよいでしょう。監視を自動化して夜間を無人で運用している職場なら、日勤だけで働ける可能性があります。
夜勤のない働き方については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

インフラエンジニアは夜勤なしでも働ける?転職先や年収の違いを徹底比較
扱う環境がオンプレミスかクラウドか
職場によって、扱うサーバーの環境は異なります。自社やデータセンターに物理サーバーを置くオンプレミスが中心の職場では、機器の設置や交換を含め、サーバーの仕組みを根本から学べます。一方で、クラウドが中心の職場では、物理的な作業がない代わりに、AWSやAzureの設定や自動化の技術を早くから身につけられるでしょう。
どちらにも利点がありますが、未経験者の場合は、オンプレミスとクラウドの両方に触れられる職場を選ぶと、将来の選択肢を広く残せます。求人票の使用技術の欄で、AWSやAzureなどのサービス名や、扱うOSの種類を確認しておきましょう。
会社の種類と配属のされ方(SES・SIer・事業会社)
サーバーエンジニアとして働く会社は、主にSES、SIer、事業会社の3種類に分かれます。
| 会社の種類 | 主に働く場所 | 仕事の特徴 |
|---|---|---|
| SES | 取引先の企業に常駐 | 案件ごとに業務が変わる |
| SIer | 自社または取引先 | 依頼元のシステムを構築・運用 |
| 事業会社 | 自社 | 自社サービスや社内システムを担当 |
SESはサーバーエンジニアの求人に占める割合が高く、配属される案件によって、監視だけを続けるのか構築まで経験できるのかが大きく変わります。SIerはシステムの構築を請け負う企業で、設計から運用まで一通りの工程を経験しやすい反面、取引先の都合で業務量が増える時期もあります。事業会社は、自社のサービスや社内システムを担当するため、腰を据えて同じ環境を育てられるでしょう。
どの種類の会社でも、配属先や担当する案件を自分で選べるのか、会社が決めるのかは、入社前に確かめておきましょう。

高久 侑歩
Takaku Yuho
配属のされ方や夜勤の頻度は、面接では聞きにくいと感じる人も多いでしょう。テックゴーはエンジニア特化の転職エージェントのため、働き方の条件まで踏まえて求人を比べたいときの相談先として活用できます。
SESやSIerの特徴と選び方については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

SESとSIerの違いは?年収差とどっちを選ぶべきか解説
配属や働き方の条件が気になる方へ
サーバーエンジニアへの転職ならテックゴー
未経験からサーバーエンジニアを目指すなら、どの職場に入るかで、その後に積める経験や働き方が大きく変わります。とはいえ、夜勤の実態や構築の仕事に上がれるかどうかは、求人票だけでは見えにくいものです。テックゴーはエンジニア特化の転職エージェントで、元エンジニア・ITコンサル出身者が多いアドバイザーが、現場を知る立場から応募先の選び方を一緒に考えます。
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元エンジニアのアドバイザーに職場選びを相談できる
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面接対策は回数無制限で、前職経験の伝え方を練習できる
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エンジニア特化のため、IT職種の働き方に詳しい
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年収交渉はアドバイザーが代行してくれる
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登録は1分で完了し、情報収集の段階でも使える
サーバーエンジニアを目指すか迷っている段階でも、まずは自分に合う職場の条件を整理するところから始めてみましょう。
登録は1分で完了
まとめ
サーバーエンジニアは、サーバーの設計・構築から運用・保守までを担う仕事で、未経験の場合は運用・監視から始まり、構築、設計へと段階を踏んで上がっていくのが一般的です。
夜勤や監視の単調さ、学び続ける負担といったきつさはあるものの、その大きさは職場の監視体制や担当できる工程によって変わります。年収も、構築や設計まで担当範囲を広げたり、クラウドの知識を身につけたりすることで、上がっていく余地があります。
目指すと決めたら、まずはLinuxの基礎を学び、LinuCやLPICのレベル1の取得から始めましょう。そのうえで応募先を選ぶときは、未経験可という条件だけで決めず、構築の仕事に上がれる道筋や夜勤の有無まで確かめておくと、入社後の後悔を防ぐことにつながります。
未経験からの職場選びに迷ったら、テックゴーへの相談も検討してみましょう。テックゴーはエンジニア特化の転職エージェントで、元エンジニア・ITコンサル出身者が多いアドバイザーが在籍しています。夜勤の有無や配属のされ方といった、求人票だけではわかりにくい条件の整理を手伝います。
面接対策は回数無制限
よくある質問
サーバーエンジニアになるのに資格は必須ですか?
サーバーエンジニアになるために必須の資格はありません。入社の条件として特定の資格を求められることは少なく、資格がなくても目指せます。ただし、未経験者にとっては学んだ知識を示す材料になるため、次の資格から取ると選考で評価されやすいでしょう。
・LinuCまたはLPICのレベル1 ・CCNA ・AWS認定クラウドプラクティショナー
資格手当を設けている職場では、入社後に取った資格が年収に反映されることもあります。
30代・未経験からでもサーバーエンジニアになれますか?
30代で未経験からでも、サーバーエンジニアを目指すことはできます。ただし、中途採用では経験者が求められることが多いため、20代よりも準備の中身が問われます。30代で目指す場合は、次の3点を意識しましょう。
・応募前にLinuCなどの資格を取っておく ・自宅で構築した経験を具体的に話せるようにする ・前職の調整力や管理の経験を強みとして伝える
研修のある職場や、運用・監視から段階を踏んで育てる体制のある職場を選ぶと、入社後に経験を積みやすくなります。
サーバーエンジニアにプログラミングは必要ですか?
入社の時点で、アプリケーションを作るほどのプログラミングの力は求められません。サーバーエンジニアの仕事の中心は、OSやミドルウェアの設定と、運用・保守です。ただし、作業を自動化するシェルスクリプトやPythonを書ける人は、現場で評価されやすくなります。運用の手順をスクリプトにまとめられれば自動化を担う側に回れるため、Linuxの操作に慣れたあとで少しずつ学ぶとよいでしょう。
30代・未経験からでもサーバーエンジニアになれますか?
30代で未経験からでも、サーバーエンジニアを目指すことはできます。ただし、中途採用では経験者が求められることが多いため、学習の成果をどこまで具体的に示せるかが問われます。次の3点を意識して準備を進めましょう。
・応募前にLinuCなどの資格を取っておく ・自宅で構築した経験を具体的に話せるようにする ・前職の調整力や管理の経験を強みとして伝える
研修のある職場や、運用・監視から段階を踏んで育てる体制のある職場を選ぶと、入社後に経験を積みやすくなります。
サーバーエンジニアとサーバーサイドエンジニアの違いは何ですか?
サーバーエンジニアは、サーバーそのものを用意して動かし続けるインフラの職種です。一方で、サーバーサイドエンジニアは、サーバーの上で動くアプリケーションを開発する職種にあたります。
たとえばWebサービスなら、サーバーエンジニアはOSやWebサーバーのソフトを設定し、サーバーサイドエンジニアは会員登録や決済といった機能のプログラムを書きます。名前は似ていますが、サーバーエンジニアは設定と運用、サーバーサイドエンジニアはプログラミングが仕事の中心です。
ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアはどちらが未経験から入りやすいですか?
どちらも未経験から目指せる職種で、入りやすさは職種よりも、応募する職場の研修や育成の体制によって変わります。そのため、入りやすさで選ぶより、どちらの仕事に興味を持てるかで考えるとよいでしょう。
OSやソフトウェアの設定に興味があるならサーバーエンジニア、通信機器や回線の仕組みに興味があるならネットワークエンジニアが向いています。なお、どちらの職種でも、もう一方の基礎知識は求められます。
