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SE(システムエンジニア)とは?仕事内容・年収・向いている人を解説

2026年10月05日更新

就職・転職活動を進めるなかで、SE(システムエンジニア)という職種名を何度も目にしているのではないでしょうか。求人票には要件定義や設計といった言葉が並ぶものの、具体的に何をする仕事なのかはつかみにくいものです。

SEは、ひとつの決まった職種名というより、システム開発に関わる幅広い仕事をまとめて指す言葉です。そのため、同じSEでも担当する工程によって、仕事の中身も年収も大きく変わります。

この記事では、以下の内容を解説します。

  • SEが要件定義から運用保守まで担っている仕事の中身
  • 新卒1〜3年目で実際に任される業務と、任され方が変わるタイミング
  • 年代別・経験年数別に見たSEの年収のリアルな水準
  • SEに向いている人と向いていない人の分かれ目
  • 新卒でSEになる5つのルートと、学生のうちに取れる資格

これからSEを目指す方に、職種の実態と就職/転職までの進め方をお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。

目次

CONTENTS

SE(システムエンジニア)とは?

SE(システムエンジニア)は、IT業界のなかでもっとも目にする機会の多い職種名です。ただし、どこからどこまでを担当するのかは、外から見ると分かりにくい部分があります。

ここでは、SE(システムエンジニア)の役割と、混同されやすい職種との違いを整理します。

SEの仕事を短く言い表すと、システムの設計図をつくる仕事です。顧客や社内の担当者から「こういう業務を効率化したい」という相談を受け、それをシステムでどう実現するかを考え、開発できる形の資料に落とし込んでいきます。

たとえば、店舗の在庫管理を楽にしたいという相談があったとします。このとき、どの数字をどこから取ってきて、誰がどの画面で何を操作できるようにするのかを決めるのがSEです。SEの中心にあるのは、コードを書くことではなく、何をつくるかを決めることにあります。

さらに、設計図を書いて終わりではありません。開発が始まったあとも、つくられたものが意図どおりに動いているかを確認し、スケジュールの遅れやトラブルに対応します。リリース後の不具合対応まで関わる場合もあるでしょう。

つまりSEは、システムの入口から出口までを見届ける立場にあります。プログラミングの知識はもちろん必要ですが、それと同じくらい、相手の話を正確に理解して整理する力が求められる仕事です。

SEとプログラマーは、担当する工程によって分かれています。両者を並べると違いがはっきりします。

比較項目SEプログラマー
主な担当工程要求分析、要件定義、設計、テスト、運用保守プログラミング、単体テスト
主に向き合う相手顧客や社内の担当者設計書と開発チーム
求められる力課題を整理して仕様に落とし込む力設計どおりに正確に実装する力
平均年収約698万円約564万円

平均年収はテックゴーが保有する求人データから算出したもので、両者には130万円ほどの開きがあります。この差を生んでいるのは扱える言語の数ではなく、どの工程まで担当するかという範囲の違いです。

つまり、決められた仕様どおりにつくる仕事と、その仕様そのものを決める仕事とでは、市場での評価が変わります。多くのIT企業では、入社後にプログラマーとして実装を経験し、その後SEとして設計や要件定義へ進むという順序をたどるでしょう。

ただし、プログラマーが下でSEが上という話ではありません。実装の専門性を高めていく道もあります。年収の話に限っていえば、担当する工程が上流に移るほど上がりやすい、という傾向があるということです。

ITエンジニアは、IT分野の技術職をまとめて指す言葉です。SEはその内側にある職種のひとつと考えると、関係が整理しやすくなります。

ITエンジニアに含まれる職種には、次のようなものがあります。

  • システムエンジニア(SE)
  • インフラエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • セキュリティエンジニア
  • データエンジニア
  • QAエンジニア

このうちSEは、業務システムやWebサービスの設計から開発までを担当する職種を指す場合が多いです。ITエンジニアという言葉は職種名ではなく、職業のジャンル名に近い使われ方をしています。

とはいえ、求人票を見ると会社によって言葉の使い方に幅があります。SE募集と書かれていても、実際には運用保守が中心の場合もあれば、要件定義から任される場合もあるでしょう。

そのため、就職活動では職種名だけで判断せず、仕事内容の欄に何が書かれているかを読みましょう。設計や要件定義という言葉が入っているかどうかで、入社後に経験できる範囲は変わってきます。

ITエンジニアとは?仕事内容と種類、未経験から入りやすい5職種

ITエンジニアとは?仕事内容と種類、未経験から入りやすい5職種

システムエンジニア(Web)の求人情報

テクニカルディレクター<フルリモート可>SM0036

想定年収

700~900万円

勤務地

⼤阪市(北区)

業務内容

担当領域はご本人の経験や専門性に応じて調整しますが、技術的な視点からWebサイトの運用・改善を推進いただきます。 ※本職種は、開発・実装を主業務とするポジションではありません。 技術的な知見を生かし、Webサイトの運用改善やテクニカルディレクションを担っていただきます。 【具体的には】 ●Webサイト運営・改善 サービスサイト、コーポレートサイト、採用サイト等の運用・保守・改善 技術的な観点からの課題整理、改善提案および施策の推進 Webサイト運営方針の策定・改善 ●CMS・運用基盤整備 WordPressを中心としたCMSの構築・運用・改善 CMSに代わる運用手段の検討および制作・更新フローの標準化 CI/CD、テスト、デプロイ環境の整備・改善 ●技術ディレクション 開発・インフラ部門との技術要件の整理・調整 技術選定、運用ルールの策定および技術的な意思決定の支援 外部パートナーとの技術的なコミュニケーション ●仕組み化・組織改善 属人化の解消に向けた仕組みづくり 技術ナレッジ、制作ガイドライン、運用マニュアルの整備 Web運営体制の継続的な改善および業務効率化の推進

【茨城/水戸】地方銀行向け システム開発/構築SE/プロジェクトマネージメント(主任)

想定年収

830~990万円

勤務地

茨城県(水戸市)

業務内容

関東地区金融機関でのATMサーバの提案、そのほか周辺システムなどを含むシステムの企画~導入までの一連の工程をお任せいたします。 ・地域金融機関、金融機関関連向けシステム企画/プロジェクト運営/アプリケーション設計・開発/システム設計・開発/テスト 現在は営業も含め、システムの提案活動も進めております。来年度からはPJ開始を想定しており、徐々にサーバ関連以外の案件の対応などもプロジェクトマネジメントをお任せする予定です。自社のメンバーだけでなく、協力会社の取りまとめも含めご対応をいただきます。 【職務詳細】 ・システム導入/プロジェクトのマネジメント ・既導入システムの維持保守取纏 ・パブリッククラウド(AWS/Azure他)へのクラウドリフト・シフト計画の策定/リスト・シフトプロジェクトの推進 ※営業と共に案件化のためのプレ活動を行っていただきます。フロントSEとしてはどのようなシステムにするのか、技術として何を使うのかといった技術領域に関する説明や提案をいただきます。 ※PJの進行状況にもよりますが、プレ活動時は状況に応じて出張ベースでお客様に伺っていただき、本格的に実機での作業が必要になる場合などはお客様先へでの対応を想定しております。 ※プロジェクト管理の規模としてはまずは5名程度から入っていただき、立ち上がりの状況を踏まえて徐々に管掌範囲を広げていっていただきたいと考えております。 【携わる事業・ビジネス・サービス・製品など】 ・金融機関(地域金融機関、金融機関関連)向け、IT化企画コンサル(新規ソリューションの創出)/システム化提案/プロジェクトマネジメント/システム構築 ・金融機関(地域金融機関、金融機関関連)向け、システム開発 ・パブリッククラウド技術(AWS/Azure)、ゼロトラスト ・データ分析/生成AI関連技術 【働く環境】 ①当本部は、地域金融機関事業におけるIT/OT分野を管轄するフロント本部です。 配属組織は社員50名規模、若手~ベテランまで幅広い年齢層が所属しています。 顧客先にシステムエンジニアを配置し、お客様に対して極め細やかなサービスを提供しています。 配属先で関わるプロジェクトは、いずれも社会を支える金融を支えるシステムに関するものであり、業務を通して社会的な役割を強く感じることができます。 ②主に顧客先での常駐業務となります。実機でのシステム設計がメインとなるので、基本はお客様先にて会話をいただきながら業務を対応していただきますが、在宅業務が必要な際はご相談の上検討させていただきます。 ※上記内容は、募集開始時点の内容であり、入社後必要に応じて変更となる場合がございます。予めご了承ください。

【担当者クラス】証券会社向け業務システムの開発推進に関するフロントSE

想定年収

530~800万円

勤務地

東京都(中央区日本橋本町)

業務内容

日本有数の証券会社のシステムに関わるプロジェクトにおいて、システム構築および維持管理をご担当いただきます。 入社後は、案件を推進する中堅社員のサポートを受けながら、業務知識や証券ドメインへの理解を深めていただきます。 ご経験やスキルに応じて、早期からリーダーとして裁量を持ち、プロジェクトを牽引していただくことも想定しています。 【職務詳細】 証券会社のIT部門・ユーザー部門と直接向き合いながら、プロジェクト推進を担っていただきます。 既に経験のある方には、リーダーの立場で、BPの開発管理やお客様対応をお任せします。 一方で、今後さらに経験を積んでいきたい方には、設計・開発・テストといった各工程を担当者として推進いただきます。 当プロジェクトは複数のチームで構成されており、ご経験・スキル・志向に応じて配属を検討します 特定のお客様のパートナーとして、中長期的に価値を提供していく働き方ができる点も、本ポジションの特徴です。 10年以上お客様のパートナーとして伴走し続けているメンバーもおり、長く腰を据えてお客様に貢献したいという想いの方に仲間になっていただきたいです。 【配属組織名】 デジタルサービスビジネスユニット(金融システム) 金融第二システム事業部 金融システム第一本部 第二部 2G 【想定ポジション】 担当者クラス ※募集開始時の想定であり、選考を通じて決定の上、オファー時にご説明いたします。 【携わる事業・ビジネス・サービス・製品など】 日本で有数の証券会社向けのシステム案件を対応します。 個別アプリケーションの開発から、パッケージ導入、Saas活用など幅広い案件があります。 【働く環境】 ①配属組織(チーム)  社員30名、BP150名  フロントSEとして責任感をもってお客様対応を行い、業務知識やアプリケーション開発スキルを持ったメンバーが多数 ②働き方  出社での対応が中心となるが、在宅勤務は可能。出社率は仕事の状況等により変動。  お客様システムを預かっている為、システムリリースの際は休日出勤等も発生する場合有。  また、システムトラブル時などは、夜間対応も行う場合有。 ※上記内容は、募集開始時点の内容であり、入社後必要に応じて変更となる場合がございます。予めご了承ください。

メガバンク向け「AI駆動開発」×「SAFeアジャイル」/アプリケーションエンジニア(担当)

想定年収

720~800万円

勤務地

東京都(中野区)

業務内容

案件としては、開発者(Developper)での参画となりますが、日立メンバ全体の管理や顧客交渉、今回の案件で得たナレッジの社内展開などを実施していただきます。 【職務詳細】 主に、プロジェクトに参画いただきながらアプリケーションの設計開発をご担当いただきます。 どのようにAIを活用して設計をしていくのかなど、アジャイル開発として協力会社や他事業部と連携をいただきながら開発を進めていただきます。 ・アジャイル開発手法に則ったソフトウェア開発の遂行 ・顧客課題・ニーズを探索し潜在的な原因、障壁、関連する問題を特定する ・品質管理 ・顧客・社内の円滑なコミュニケーションの維持・向上 ※上記に付随して開発に伴いコードを書いていただく業務も発生いたします。 ※ご入社後はアジャイル開発にかかわる研修を実施予定です。 実務自体の経験がなくとも、入社後にキャッチアップする環境が整っております。 【配属組織名】 デジタルサービスビジネスユニット(金融システム) 金融第一システム事業部 金融システム第一本部 第一部 【想定ポジション】 担当者クラス ※募集開始時の想定であり、選考を通じて決定の上、オファー時にご説明いたします。 【携わる事業・ビジネス・サービス・製品など】 銀行(メガバンク)様におけるAI駆動開発を確立するための案件。 要件定義工程から、AIを活用して開発を推進するために、案件内にて実績を確立する。 この経験をもとに、他銀行・他業態へのナレッジの横展開が可能となる。 (リカーリングビジネス展開も可能) 【働く環境】 ①配属組織/チーム 担当する案件は、アジャイル開発であるため、1チーム5~10名の構成での参画となります。 ただ、開発するシステムは大規模であるため、他チームメンバーやPOなど、様々な関係者とコミュニケーションが必要となります。 チーム内においては、同一チームに顧客や他事業部のメンバも参加するため、幅広い人財NWの構築ができます。 ②リモートワークが可能な環境が整備されておりますが、アジャイル開発であることから基本は顧客環境への出社が必要になります。 チームメンバも同じ環境で働いているため、気楽にコミュニケーションが取れる環境にあります。 ※上記内容は、募集開始時点の内容であり、入社後必要に応じて変更となる場合がございます。 予めご了承ください。

006-008SH_Webアプリケーション開発PL

想定年収

600~800万円

勤務地

神奈川県(横浜市)

業務内容

<組織のビジョン・ミッション/活動方針> 当組織は、主に船舶向けシステム開発および船舶向けセキュリティコンサルを担う部隊です。 船舶業界は、政府の造船業再生ロードマップにより、2035年度までに船舶建造数2倍を掲げており、今後需要が拡大していく領域となっています。 その中で、今後の開発プロジェクトを担っていく人材を求めています。 <業務概要> 今回の募集は、Webアプリケーション開発業務です。 <業務詳細> 船舶関連システムの開発および開発管理を担当いただきます。 <開発PJの一例> 船舶情報管理システム開発プロジェクト https://www.mesw.co.jp/recruit/special/story5/ <働き方> 残業時間:0~約20h/月 (繁忙期に応じて変動有) リモート対応:可 (頻度:週2〜3日リモート勤務)※業務を覚えるまでは出勤いただいた方がよいです。 【変更の範囲】会社の定める業務※ ※業務の都合によっては会社外の職務に従事させるため出向又は転任を命じることがある。

SE(システムエンジニア)の主な仕事内容

SEの仕事は、システムが形になるまでの流れに沿って進みます。どの工程まで担当するかは会社やプロジェクトによって変わりますが、全体像としては次の7つに分かれます。

  1. 要求分析・ヒアリング
  2. 要件定義
  3. 基本設計(外部設計)
  4. 詳細設計(内部設計)
  5. プログラミング・開発
  6. テスト
  7. 運用・保守

それぞれの工程を順に見ていきましょう。

最初におこなうのは、相手が何に困っているのかを聞き出す作業です。顧客や社内の担当者と打ち合わせを重ね、現在の業務の進め方や不満に感じている点を集めていきます。

ここで気をつけたいのは、相手の言葉をそのまま受け取らないという姿勢です。たとえば、システムの動きが遅いという相談が寄せられたとします。調べてみると、原因はシステム側ではなく、社内で同じ情報を2回入力している運用のほうにあった、という展開は珍しくありません。

相手が口にした要望と、本当に解決すべき課題は別物である場合があります。

そのため、SEは質問を重ねながら、業務の実態を掘り下げていきます。あわせて、使える予算や希望する納期、社内で操作する人のITへの慣れ具合といった制約も確認します。

この工程は顧客との信頼関係が前提になるため、新卒のうちから主担当を任されるケースは多くありません。先輩に同行し、議事録を取りながら進め方を覚えていくところから始まるでしょう。

聞き取った内容を、システムで何を実現するかという形に変換する工程です。SEの仕事のなかでも中心に位置づけられます。

要件は大きく2種類に分かれます。

種類内容例
機能要件システムが何をするか在庫数を自動で集計する、月次レポートを出力する
非機能要件どの程度の性能で動くか3秒以内に画面を表示する、24時間停止せず稼働する

機能要件は顧客からも要望が出やすい一方、非機能要件は言葉にされないまま進みがちです。しかし、後から性能が足りないと判明すると、設計をやり直す事態になりかねません。

そして、ここで決めた内容は文書にまとめ、顧客と合意を取ります。この合意が、以降のすべての工程の前提になります。 曖昧なまま先に進めると、開発が終わったあとで認識のずれが発覚し、大きな手戻りが生まれるでしょう。

責任の重い工程ですが、それだけに、担当できるかどうかで市場からの評価は変わってきます。

エンジニアの上流工程とは?仕事内容、年収、メリット、求められるスキルを徹底解説

エンジニアの上流工程とは?仕事内容、年収、メリット、求められるスキルを徹底解説

要件定義で決めた内容を、利用者から見える形に落とし込む工程です。外部設計と呼ばれることもあります。

具体的に決めるのは、次のような内容です。

  • 画面のレイアウトと、そこに表示する項目
  • 帳票やメールなど、出力される成果物の形式
  • 利用者が操作する手順と画面の遷移
  • 他システムとデータをやり取りする方法
  • 誰がどの機能を使えるかという権限の区分

この工程の成果物は、顧客も一緒に確認します。画面のイメージ図を見せながら、想定どおりの使い方ができるかを詰めていくわけです。専門知識のない相手にも伝わる言葉で説明できるかが、この工程の出来を左右します。

要件定義との違いは、抽象度にあります。要件定義で「在庫数を自動集計する」と決めたとすれば、基本設計では「どの画面のどこに、どんな見た目で在庫数を出すか」まで具体化します。ここが固まると、開発の全体像がはっきりしてくるでしょう。

基本設計で決めた見た目や動きを、プログラムとしてどう実現するかを設計する工程です。内部設計とも呼ばれます。

利用者に見える部分を決める基本設計に対し、詳細設計はシステムの内側を扱います。プログラムをどの単位に分けるか、データをどの順番で処理するか、データベースにどんな表を用意するか、といった内容を決めていきます。

この工程でつくる資料は、実際に手を動かす開発者が読むものです。そのため、読んだ人が迷わず実装できる水準まで書き込みます。抜けや矛盾があると、開発が止まるか、意図と違うものができあがってしまうでしょう。

顧客と直接やり取りする場面が少ないため、新卒が早い段階で任されやすい工程でもあります。 入社2〜3年目から詳細設計を担当し、そこで設計の考え方を身につけていく流れは一般的です。技術的な知識が成果に直結するので、学んだことが手応えとして返ってきやすい工程だといえます。

設計をもとに、実際にプログラムを書く工程です。ただし、この作業をSE自身がおこなうかどうかは、会社によって分かれます。

会社のタイププログラミングの担当
SIer・システム開発会社協力会社やグループ会社のプログラマーに任せる場合が多い
自社サービスを運営するIT企業SE自身が設計から実装まで一貫して担当する場合が多い
ユーザー企業の情報システム部門外部のベンダーに開発を委託し、進捗を管理する立場に回る

入社先を検討する際は、この違いを確認しておきましょう。 コードを書き続けたいと考えているのに、入社後は進捗管理と調整が中心になった、というずれは起こりうるからです。

また、生成AIを使った開発が現場に広がり、コードを書く作業そのものの位置づけは変わりつつあります。2025年ごろからは、詳細設計書をもとにプログラムを作成する工程を中心にAIツールの利用が広まりました。

とはいえ、出てきたコードが設計の意図どおりかを判断するのは人です。その判断ができる状態でいるために、実装の経験は今後も意味を持ち続けるでしょう。

つくったシステムが意図どおりに動くかを確かめる工程です。テストは段階を分けて進みます。

テストの種類確認する内容
単体テスト個々のプログラムが単独で正しく動くか
結合テスト複数のプログラムをつないだときに正しく動くか
総合テストシステム全体が要件どおりの性能で動くか
受入テスト顧客が実際の業務の流れで問題なく使えるか

SEの役割は、どんな条件で何を確認するかを設計し、結果を判定することにあります。正常に動く場合だけでなく、想定外の入力や通信の切断といった異常な状況も試します。不具合を見つけるためにテストをおこなう、という発想の切り替えが求められる工程です。

新卒が最初に任されることの多い工程でもあります。用意されたテスト項目を実行し、結果を記録する作業から入るのが一般的でしょう。地味に映るかもしれませんが、システム全体の仕様を知る機会としては効率がよく、ここでの理解が後の設計に効いてきます。

テストエンジニアとは?仕事内容・年収・将来性・キャリアパスや向いている人を解説

テストエンジニアとは?仕事内容・年収・将来性・キャリアパスや向いている人を解説

システムを世に出した後、安定して使い続けられる状態を維持する工程です。開発が終わればSEの仕事も終わる、というわけではありません。

主な業務は次のとおりです。

  • システムが正常に動いているかを日々監視する
  • 障害が起きた際に原因を調べて復旧させる
  • 利用者からの問い合わせに対応する
  • 法改正や業務の変更にあわせて仕様を修正する
  • 使い勝手の改善や機能の追加を検討する

障害対応では、夜間や休日に呼び出される場合もあります。負担の大きさから敬遠されがちな工程ですが、実際に使われている様子を見られる立場でもあります。設計段階では気づけなかった使いにくさが、運用に入ってはじめて見えてくることは多いものです。

そこで得た気づきは、次のシステムを設計するときの財産になります。運用の経験がある人の設計は、現実の業務に沿ったものになりやすいでしょう。

新卒1〜3年目のSEが実際に任される仕事

求人票には設計や要件定義と書かれていても、入社してすぐにその工程を担当するわけではありません。多くの会社では、段階を踏んで任される範囲が広がっていきます。おおまかな流れは次の3段階です。

  • 1年目はテストと仕様書の読み込みが中心になる
  • 2〜3年目で詳細設計と実装を任されるようになる
  • 要件定義や顧客との折衝に関わるのは4年目以降が多い

ここからは、テックゴーがエンジニアの転職支援を通じて見てきた実態をもとに、各段階を解説します。なお、ここで示す年次はSIerやシステム開発会社を想定したものです。自社サービスを運営するIT企業では、1年目から実装を任される場合もあります。

入社後の数ヶ月は研修に充てられ、配属後に最初に任されるのはテスト工程であることが多いです。あらかじめ用意されたテスト項目に沿ってシステムを操作し、想定どおりの結果になるかを記録していきます。

地味な作業に感じられるかもしれません。しかし、この工程には意味があります。テストを実行するには、そのシステムが何をするものかを理解していなければ判断がつかないからです。

仕様書を読みながら実際の動きを確認する作業は、担当するシステムの全体像を短期間でつかむ手段になります。

また、既存のプログラムを読む時間も多く取られます。自分でゼロから書くのではなく、先輩が書いたコードや過去の設計書を読み解き、なぜそう書かれているのかを理解する段階です。

あわせて、議事録の作成や資料の修正といった補助業務も任されます。1年目のうちは、成果を出すというより、開発の進み方そのものを体で覚える期間だと考えておくとよいでしょう。

テストを通じてシステムの構造が分かってくると、次は自分でつくる側に回ります。2年目前後から、小さな機能の実装を担当するようになるのが一般的です。

最初は既存機能の修正や、画面への項目追加といった範囲から始まります。そこから、ひとつの機能をまるごと任される段階へ進んでいきます。並行して、詳細設計の一部も担当するようになるでしょう。

この時期に身につくのは、次のような内容です。

  • 設計書を読んで、実装の手順を組み立てられるようになる
  • 自分が書いたコードの影響範囲を予測できるようになる
  • レビューで指摘された内容を、次の実装に反映できるようになる
  • 見積もった作業時間と実際の時間のずれを把握できるようになる

2〜3年目は、エンジニアとしての基礎体力がもっとも伸びる時期です。 ここでどれだけ手を動かしたかが、その後の設計の精度に影響します。

一方で、この段階にとどまり続けると、担当工程が変わらないまま年数だけが積み上がる状態にもなりかねません。3年目前後で次の工程に進める環境かどうかは、意識して見ておきたいところです。

顧客と直接向き合い、何をつくるかを決める工程に入るのは、4年目以降になるケースが多いです。会社によっては、もう少し早い段階で打ち合わせに同席する機会が与えられます。

任されるまでに時間がかかるのは、この工程が失敗したときの影響が大きいからです。要件定義でずれが生じると、設計も開発もやり直しになります。顧客との関係にも傷がつきかねません。

そのため、業務知識と技術の両方を一定水準まで身につけた人に任される流れになっています。

ここで確認しておきたいのが年収との関係です。厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、システムエンジニアやプログラマーなどを含む区分の平均年収は、経験1〜4年で423.08万円、5〜9年で490.42万円となっています。年収が動き始めるのは、担当する工程が変わるタイミングと重なります。

したがって、就職活動では入社後のキャリアの進み方を確認しておきましょう。何年目から設計や要件定義に関われるのか、それは全員なのか一部なのかという点は、面接で質問してもかまいません。答え方そのものが、その会社の育て方を知る手がかりになります。

参考:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」

SE(システムエンジニア)に求められるスキル

SEの仕事は、コードを書く力だけで成り立つものではありません。顧客の要望を引き出し、それを開発できる形に変え、チームで完成まで運ぶ流れ全体に関わるからです。

求められるスキルは、次の6つに整理できます。

  • コミュニケーション能力
  • 技術力・プログラミングの知識
  • マネジメント力
  • ヒアリング力
  • 論理的思考力
  • 問題解決能力

それぞれのスキルが、どの場面で必要になるのかを見ていきましょう。

SEに求められるコミュニケーション能力は、人当たりのよさや会話の盛り上げ方とは違います。立場の異なる相手と、認識をそろえる力を指します。

たとえば、顧客はシステムの用語を知りません。一方、開発を担当するメンバーは顧客の業務を知りません。SEはその両方のあいだに立ち、同じ内容を、相手に合わせて別の言葉に置き換えながら伝えます。

具体的には、次のような場面で必要になります。

  • 顧客に対して、専門用語を使わず仕様を説明する
  • 開発メンバーに、業務の背景まで含めて設計の意図を伝える
  • 認識のずれに気づいたとき、早い段階で指摘する
  • スケジュールが遅れそうなとき、状況を正確に共有する

とくに大切なのが、都合の悪い情報を早く伝える姿勢です。遅れやトラブルは、隠しても解決しません。むしろ、報告が遅れるほど取れる手段が減っていきます。

人と話すのが得意かどうかより、伝えるべきことを伝えられるかが問われる場面だといえます。

SEが自分でコードを書くかどうかは会社によって分かれますが、技術の知識そのものは欠かせません。実現できるかどうかの判断が、設計の質を左右するからです。

実務で必要になるのは、次のような知識です。

領域内容
プログラミング言語の文法と、処理の書き方の基本的な考え方
データベースデータの持たせ方と、SQLによる操作
ネットワーク通信の仕組みと、システム間のデータのやり取り
サーバー・クラウドシステムが動く環境の構成
セキュリティ情報を守るための基本的な対策

すべてを深く極める必要はありません。ただし、顧客から出た要望に対して、実現できるか、どれくらいの手間がかかるかを見積もれる程度の理解は求められます。ここが曖昧だと、実現できない約束をしてしまうおそれがあります。

入社後の研修で基礎を学ぶ会社も多いため、まずはプログラミングに触れて、動く仕組みの感覚をつかんでおくとよいでしょう。

マネジメントというと管理職の仕事に聞こえますが、SEの場合はもう少し手前から始まります。まず必要になるのは、自分の作業を管理する力です。

具体的には、任された作業にどれくらい時間がかかるかを見積もり、その見込みどおりに進んでいるかを確認する習慣を指します。予定より遅れているという事実に、自分で早く気づけるかどうかが最初の分かれ目です。

経験を積むと、範囲が広がっていきます。

段階管理する対象
1〜3年目自分に割り当てられた作業と進捗
中堅小さなチームの作業分担と品質
リーダー・PMプロジェクト全体の予算、人員、スケジュール

テックゴーが保有する求人データで見ると、平均年収はSEが約698万円、プロジェクトリーダーが約763万円、プロジェクトマネージャーが約890万円です。管理する範囲が広がるほど、市場での評価も上がっていきます。

ただし、全員がこの道を進むわけではありません。技術を深める方向で評価される職種もあるため、進み方は選べます。

ヒアリング力は、相手から情報を引き出す力です。前述したコミュニケーション能力が伝える側だとすれば、こちらは受け取る側にあたります。

難しいのは、顧客自身が要望を整理できていない場合が多いことです。日々の業務に追われていると、何に困っているかを言葉にする機会はそうありません。

そのため、漠然とした不満だけが出てきて、具体的な要望が出てこない状況が生まれます。

そこでSEは、質問の角度を変えながら実態に近づいていきます。

  • 現在の作業手順を、順を追って説明してもらう
  • どの場面で手が止まるのかを具体的に聞く
  • その作業が発生する頻度と、かかっている時間を確認する
  • 例外的な処理がどれくらいあるかを洗い出す

要望を聞くのではなく、業務の実態を聞くほうが、解決すべき課題は見えやすくなります。 相手が語らなかった前提のなかに、本当の原因が隠れている場合があるからです。

この力は、聞く回数を重ねるなかで育っていきます。未経験のうちからできる準備としては、人の話を要約して確認し直す習慣をつけておくことが挙げられます。

論理的思考力は、物事を順序立てて整理し、筋道を示す力です。SEの仕事では、あらゆる場面で使います。

設計であれば、要望を実現するために必要な機能を分解し、処理の順番を組み立てます。不具合が起きたときは、どこまでが正常でどこから異常なのかを切り分けます。顧客に提案するときは、なぜその方式がよいのかを説明します。いずれも、なんとなくの判断では通用しません。

とくに設計書は、読んだ人が同じ理解にたどり着けるかどうかで価値が決まります。書いた本人にしか分からない資料は、成果物として成立しません。

この力は、生まれつきの資質というより訓練で伸びる部分が大きいです。たとえば学生のうちであれば、次のような場面が練習になります。

  • レポートで、結論と理由の対応関係を意識して書く
  • 人に説明したあと、伝わらなかった箇所を振り返る
  • 物事を判断したとき、その理由を言葉にしてみる

数学が得意かどうかは関係ありません。順序立てて考える習慣があるかどうかのほうが重要です。

システム開発では、予定どおりに進まない場面が必ず出てきます。仕様の変更、原因の分からない不具合、想定より遅れた進捗など、内容はさまざまです。問題解決能力とは、そうした状況で次の一手を決める力を指します。

必要なのは、次の手順を落ち着いて踏むことです。

  • 何が起きているかを事実として確認する
  • 原因として考えられる範囲を絞り込む
  • 取りうる対応をいくつか挙げる
  • 影響と手間を比べて選ぶ
  • 判断した内容と理由を関係者に共有する

このうち見落とされやすいのが1番目です。慌てて対応を始めると、推測を事実だと思い込んだまま進めてしまい、遠回りになります。まず事実を確認するという順序を守れるかどうかで、解決までの時間は変わります。

また、自分だけで抱え込まない判断も含まれます。手に負えないと分かった時点で人を巻き込むほうが、結果として早く収まるでしょう。とくに若手のうちは、一人で解決することより、適切なタイミングで相談できることのほうが評価されます。

SE(システムエンジニア)に向いている人の特徴

SEに向いているかどうかは、性格の良し悪しで決まるものではありません。仕事の進み方と、自分の考え方の癖が噛み合うかどうかの問題です。

実際に活躍している人に共通して見られるのは、次の5つの特徴です。

  • 順序立てて論理的に考えられる
  • 新しい技術を学び続けられる
  • トラブルが起きても冷静に対処できる
  • 相手の話を引き出し、立場に立って考えられる
  • 予定変更に柔軟に対応できる

すべてが当てはまる必要はありません。それぞれの特徴を確認していきましょう。

SEの仕事は、漠然とした要望を、順を追って実現できる形に変えていく作業の連続です。そのため、物事を段階に分けて考える習慣がある人は仕事に馴染みやすいでしょう。

たとえば、料理のレシピを見て段取りを組み立てるとき、どの作業を先に始めれば全体が早く終わるかを自然に考える人がいます。あるいは、旅行の計画を立てるときに、移動時間と開館時間を照らし合わせて順番を決める人もいます。こうした考え方の癖は、設計の組み立て方とよく似ています。

一方で、直感で判断するのが得意な人が向いていないわけではありません。判断そのものより、その理由を言葉にできるかどうかが問われます。設計書は他人が読む資料なので、なぜそうしたのかを説明できなければ成立しないからです。

未経験のうちに判断材料を得たいなら、自分が下した判断の理由を人に説明してみるとよいでしょう。そこで言葉に詰まるかどうかが、ひとつの目安になります。

IT分野では、数年単位で使われる技術が入れ替わります。入社時に覚えた方法が、5年後には主流でなくなっている場合もあります。とくに近年は生成AIの登場により、開発の進め方そのものが変わりつつあります。

そのため、学び続けることが前提の職種だといえます。ただし、休日をすべて勉強に充てるような働き方を指しているのではありません。必要なのは、次のような姿勢です。

  • 知らない用語が出てきたとき、その場で調べる
  • 新しいツールが導入されたとき、まず触ってみる
  • 自分のやり方より良い方法があれば、変えられる

新しいものへの抵抗が少ないかどうかが、実務では効いてきます。 勉強が好きというより、分からない状態を放置しないタイプの人が続けやすい職種です。

なお、学生時代に情報系を専攻していたかどうかは関係ありません。2025年3月卒業でITエンジニアとして就職した人のうち、大学学部では理系が約1.5万人、理系以外が約2.5万人となっており、理系以外の出身者のほうが多くなっています。

参考:ヒューマンリソシア「ITエンジニア編:新卒就職動向レポート」

システム開発では、不具合や障害が一定の頻度で発生します。原因の見当がつかない状態から調べ始める場面も珍しくありません。このとき、状況に飲まれずに手順を踏める人は仕事を進めやすいでしょう。

冷静さというのは、感情が動かないことではありません。焦りを感じながらも、やるべき順番を守れるかどうかを指します。具体的には、まず何が起きているかを確認し、次に原因の範囲を絞り、そのうえで対応を決めるという流れです。

慌てているときほど、推測を事実と取り違えやすくなります。 そこで一度立ち止まれるかどうかが、解決までの時間を左右します。

また、トラブルを自分の失敗として抱え込まない姿勢も含まれます。原因を探す場面と、責任を考える場面は別物です。切り分けて考えられる人のほうが、結果的に早く復旧までたどり着けるでしょう。

SEは、顧客や社内の担当者と話しながら仕事を進めます。このとき、相手が語った言葉をそのまま受け取るだけでは、本当に必要なものにたどり着けません。

向いているのは、相手がなぜそう言っているのかを考えられる人です。たとえば、入力画面に項目を増やしてほしいという要望が出たとします。そこで理由を聞いていくと、実は別のシステムから情報を転記する手間を減らしたいだけだった、という展開があります。

この場合、項目を増やすより連携の仕組みを整えるほうが、根本的な解決になります。

日常のなかでは、次のような場面が近いといえます。

  • 相手の要望に対して、その背景を聞き返す癖がある
  • 自分と違う立場の人の事情を想像できる
  • 話を聞いたあと、理解した内容を確認し直す

人と話すのが得意である必要はありません。 むしろ、話すより聞くほうが得意な人のほうが、この工程では力を発揮する場面があります。

開発の現場では、途中で条件が変わることがよくあります。顧客の要望が追加される、法改正で仕様の見直しが必要になる、想定していた技術が使えないと判明する、といった具合です。

こうした変更を、計画が崩れたと受け取るか、状況が更新されたと受け取るかで、仕事の進め方は変わってきます。向いているのは、後者の捉え方ができる人でしょう。

もちろん、変更を無条件に受け入れるという意味ではありません。スケジュールや費用に影響が出るなら、その事実を伝えて調整します。柔軟さとは、状況が変わったことを前提に、そこから最善の手を考え直せる姿勢を指します。

学生生活でいえば、予定が急に変わったときに落ち込む時間が短い人、代わりの案をすぐ考え始める人は、この特徴に近いといえます。完璧な計画どおりに進めたい気持ちが強すぎると、消耗しやすい職種であるのは確かです。

ITエンジニアに向いている人の特徴10選|職種ごとの適性や判断基準を解説

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SE(システムエンジニア)に向いていない人の特徴

ここからは、SEの仕事と噛み合いにくい傾向を5つ取り上げます。当てはまるからといって、SEを諦めるべきという話ではありません。

苦手な部分を知っておくと、会社選びや入社後の動き方で対策が立てられます。取り上げるのは次の5点です。

  • 勉強し続けることが苦痛に感じる
  • 人とすり合わせながら進めるのが苦手
  • 地道で細かい作業が続くと集中が切れる
  • 予定どおりに進まないことに強いストレスを感じる
  • 自分でスケジュールを管理するのが苦手

それぞれ、対処の方向もあわせて見ていきましょう。

IT分野では技術の入れ替わりが早く、入社後も知識を更新し続ける場面が出てきます。学ぶこと自体が負担に感じられる人にとっては、続けるのがつらい職種になるかもしれません。

ただし、ここで言う勉強は、机に向かって参考書を読む時間だけを指すのではありません。仕事のなかで新しいツールに触れる、分からない用語を調べる、といった行為も含まれます。

業務と切り離した学習が苦手なだけなら、実務を通じて覚えるタイプの会社を選ぶ手があります。

対策としては、次の観点で会社を見ておくとよいでしょう。

  • 研修期間の長さと、その内容が実務に沿っているか
  • 資格の取得支援があるか、勤務時間内に学習時間を取れるか
  • 配属後に先輩がついて教える仕組みがあるか

一方で、新しいことを覚える行為そのものに強い抵抗があるなら、技術の変化が緩やかな領域を選ぶ考え方もあります。業務システムの保守や運用は、Web系の開発に比べると技術の入れ替わりが穏やかです。

SEの仕事は、顧客や開発メンバーと認識を合わせながら進みます。ひとりで黙々と手を動かす時間より、確認や調整に費やす時間のほうが長い日もあるでしょう。

打ち合わせや報告が続く働き方に強い負担を感じるなら、担当する工程を選ぶ余地があります。要件定義や顧客との折衝が中心のポジションと、詳細設計や実装が中心のポジションでは、人と関わる量が大きく変わるからです。

ポジション人と関わる量主な業務
上流中心のSE多い顧客との打ち合わせ、要件の整理、仕様の調整
開発中心のSE中程度詳細設計、実装、チーム内のレビュー
運用・保守中心場面による監視、障害対応、問い合わせ対応

ただし、人と関わらずに済む工程はありません。 設計書は他人が読む前提で書きますし、実装だけを担当する場合もレビューや相談は発生します。

なお、担当工程は年収とも結びつきます。テックゴーが保有する求人データでは、SEの平均年収が約698万円、プログラマーが約564万円です。

人と関わる量が少ない工程を選ぶと、収入の面では上がりにくくなる傾向があることは知っておきましょう。

SEの仕事には、派手さのない作業が多く含まれます。設計書の記述に矛盾がないか確認する、テスト結果を1件ずつ記録する、既存のプログラムを読み解く、といった作業です。

とくに入社1〜2年目は、この種の作業が業務の中心になります。細かい確認が続くと集中が保てないタイプの人にとっては、最初の時期が山場になるかもしれません。

もっとも、対処の余地はあります。

  • 作業を区切り、短い単位で確認しながら進める
  • 確認項目をリスト化し、記憶に頼らない進め方にする
  • 集中が続く時間帯に、注意力を要する作業を寄せる

確認漏れを気合いで防ごうとせず、仕組みで防ぐ発想に切り替えられるかが分かれ目です。 これは適性というより、仕事の進め方の問題として捉えられます。

一方で、細部の正確さそのものに関心が向かない場合は、正直に言うと厳しい場面が増えます。設計の小さな抜けが、後の工程で大きな手戻りにつながるためです。

システム開発では、計画どおりに終わらない場面が頻繁に起こります。仕様の追加、想定外の不具合、他チームの遅れなど、理由はさまざまです。

決めたとおりに物事が進まないと強い負担を感じる人にとっては、消耗しやすい環境だといえます。ただし、変更の起こりやすさは会社やプロジェクトの性質によってかなり違います。

プロジェクトの性質変更の起こりやすさ
官公庁や金融など、仕様を厳密に固めてから進める案件比較的少ない
受託開発で顧客の要望が随時入る案件中程度
自社サービスで改善を繰り返す開発多い

変更が苦手なら、仕様を固めてから進める案件を扱う会社を選ぶという対策が取れます。 就職活動の段階で、どんな業界の案件を扱っているかを確認しておくとよいでしょう。

また、変更そのものより、変更が伝わってこない状況に苦しむケースも多いです。情報共有の仕組みが整っている会社かどうかは、面接で聞いてみる価値があります。

SEの仕事では、任された作業を期限内に終える責任が個人に置かれます。誰かが逐一進捗を確認してくれるわけではないため、自分で見通しを立てて進める必要が出てきます。

苦手意識がある場合、入社後につまずきやすいのは次の場面です。

  • 作業にかかる時間を短く見積もりすぎる
  • 遅れていることに気づくのが遅い
  • 報告のタイミングを逃し、手遅れになってから相談する

このうち、致命的になりやすいのは3つ目です。見積もりのずれは経験で精度が上がりますが、報告の遅れはそのまま被害を広げます。遅れた事実を早く伝える習慣さえあれば、若手のうちは周囲が調整してくれるでしょう。

対策としては、進捗を確認する場が定期的に設けられている会社を選ぶ方法があります。週次で状況を共有する仕組みがあれば、自分で気づけなくても早い段階で発覚するからです。

学生のうちにできる練習としては、課題に取りかかる前に所要時間を見積もり、終わったあとに実際の時間と比べてみることが挙げられます。このずれの幅を知っておくだけでも、入社後の見通しの立て方は変わってきます。

SE(システムエンジニア)の平均年収は?

SEの年収は、年代が上がるにつれて増えていきます。ただし、上がり方は一定ではなく、動くタイミングには理由があります。ここでは次の3つの角度から相場を確認します。

  • 年齢別の平均年収
  • 経験年数別の平均年収
  • 転職市場における年収相場

厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、システムエンジニアやプログラマーなどを含む区分の平均年収は578.5万円です。この数字を出発点に、内訳を見ていきましょう。

参考:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」

厚生労働省が公表している年齢別の平均年収は、次のとおりです。

対象となるのは、受託開発・組込み・Webサービス開発のシステムエンジニア、スマホアプリやパッケージソフトの開発者、QAエンジニア、プログラマーを含む区分です。

年代平均年収
20〜24歳363.0万円
25〜29歳484.71万円
30〜34歳559.52万円
35〜39歳635.99万円
40〜44歳686.29万円
45〜49歳729.21万円
50〜54歳722.41万円

20代前半から30代前半にかけて、年収はおよそ200万円上がります。この時期は、実装だけを担当していた人が設計や要件定義へ進んでいく時期と重なります。

一方、45〜49歳の729.21万円を境に、伸びは止まります。年齢を重ねるだけでは上がらなくなる地点が、40代後半にあるということです。

この先も年収を伸ばしている人は、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントといった、より広い範囲を担当する立場に移っています。

厚生労働省の調査でも、システムエンジニア(基盤システム)やプロジェクトマネージャ、ITコンサルタントを含む区分の平均年収は889万円と、300万円ほど高い水準です。

続いて、経験年数別の数字を見ていきます。同じく厚生労働省のデータです。

経験年数平均年収
0年(未経験)423.92万円
1〜4年423.08万円
5〜9年490.42万円
10〜14年561.26万円
15年以上578.06万円

気になるのは冒頭です。未経験の423.92万円に対し、経験1〜4年は423.08万円と、わずかながら下がっています。経験を1年積んだからといって、年収が自動的に上がるわけではありません。

理由は2つ考えられます。

ひとつは、未経験の層に幅があることです。この区分には新卒だけでなく、他の職種から転職してきた人も含まれます。前職の給与水準を引き継いで入社した30代や40代が混ざるため、平均値が押し上げられている可能性があります。

もうひとつは、1〜4年目の担当工程が変わらないことです。この時期に任されるのはテストや実装が中心で、要件定義や設計に進むのは、多くの場合もう少し先になります。担当する範囲が同じであれば、市場からの評価も動きにくいわけです。

実際、5〜9年で490.42万円へと70万円近く上がります。設計や要件定義を任される人が増えてくる時期と重なる動きです。年収が上がるきっかけは、勤続年数ではなく担当工程の変化にあると考えられます。

ここまでは在職者全体の平均でした。次に、実際に募集されている求人の水準を見てみましょう。

エンジニア特化の転職エージェント「テックゴー」が保有する求人データから算出した職種別の平均年収は、次のとおりです。

職種平均年収
プログラマー564万円
運用保守646万円
SE(要件定義・設計のみ)696万円
SE(要件定義・設計・開発含む)698万円
PL(プロジェクトリーダー)763万円
PM(プロジェクトマネージャー)890万円
ITコンサルタント997万円

プログラマーとITコンサルタントのあいだには、430万円を超える差があります。この差を生んでいるのは、扱える言語の数や技術の幅ではなく、どの工程を任されているかという範囲の違いです。

注目したいのは、SEのなかでも要件定義と設計のみを担当する場合が696万円、開発まで含む場合が698万円と、ほぼ変わらない点です。つまり、実装まで手を動かすかどうかは市場価値にあまり影響していません。評価を分けているのは、上流の工程に入っているかどうかだと読み取れます。

なお、これらは求人として提示されている条件であり、在職者の平均である厚生労働省の数字より高めに出ています。転職市場では経験者が対象になるため、水準が上がるのは自然な結果でしょう。

就職活動の段階で意識しておきたいのは、入社後に上流工程へ進む道があるかどうかです。同じSEという職種名でも、キャリアの進み方次第で数百万円の差がつきます。

システムエンジニアの年収については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

システムエンジニアの平均年収は?年代や経験年数別の年収・転職市場の相場を解説

システムエンジニアの平均年収は?年代や経験年数別の年収・転職市場の相場を解説

新卒でSE(システムエンジニア)になる方法

SEを目指すルートはひとつではありません。情報系の学部で学ぶ道もあれば、まったく別の専攻から入る道もあります。

ここでは、新卒でSEになるための5つの方法を紹介します。

  • 情報系の学部・学科で学ぶ
  • 情報系以外の学部から新卒でIT企業に応募する
  • 独学でプログラミングに触れておく
  • プログラミングスクールに通う
  • 長期インターンで実務を経験する

それぞれの特徴と注意点を見ていきましょう。

もっとも順当なルートです。情報工学科や情報科学科では、プログラミングだけでなく、アルゴリズム、データベース、ネットワーク、コンピュータの仕組みまで体系的に学べます。

この学び方の利点は、知識のつながりが見えることです。独学では個別の技術を断片的に覚えがちですが、体系的に学んだ人は、なぜその仕組みが必要なのかまで理解しています。

入社後に新しい技術が出てきたとき、既存の知識と結びつけて理解できる速さに差が出ます。

選考の場面でも、研究内容や制作したものを具体的に話せるため、話の材料には困らないでしょう。

ただし、情報系だから内定が出るというわけではありません。採用担当者が見ているのは、知識量よりも、何を考えてつくったかという部分です。課題として出された内容をこなしただけでは、他の学生と差がつきにくくなります。

授業の課題であっても、自分なりに工夫した点を説明できる状態にしておきましょう。

情報系以外の学部からSEになる人は、年々増えています。2015年時点では理系と理系以外がほぼ同数でしたが、2025年には理系以外が約2.5万人と、理系の約1.5万人を上回りました。

背景にあるのは、企業側の採用方針です。理学部や工学部の卒業者数が大きく増えない一方、IT人材の需要は拡大しています。そのため、多くの企業が入社後の育成を前提に、専攻を問わない採用をおこなっています。

新卒採用で見られているのは、現時点の技術力ではなく、入社後に伸びる素地があるかどうかです。 具体的には、次のような点が評価の対象になります。

  • 物事を順序立てて説明できるか
  • 知らないことを調べて理解しようとする姿勢があるか
  • なぜIT業界を選んだのかを自分の言葉で話せるか

とはいえ、何も準備せずに臨むのは得策ではありません。プログラミングに少しでも触れた経験があれば、志望動機に具体性が出ます。学部で学んだ内容とITを結びつけて話せると、さらに説得力が増すでしょう。

たとえば経済学部なら統計処理、心理学部なら実験データの扱いといった接点が見つかります。

費用をかけずに始められる方法です。学習サイトや書籍、動画教材が豊富にそろっており、環境を整える手間も以前より減りました。

独学で目指したいのは、言語を完璧に習得することではありません。動くものをひとつ最後までつくり切る経験のほうが、選考では価値を持ちます。 規模は小さくてかまいません。家計簿のアプリでも、簡単なWebサイトでも、自分で考えてつくったものであれば話す材料になります。

進め方としては、次の順序が取り組みやすいでしょう。

  • 言語をひとつ選び、基本的な文法を一通り学ぶ
  • 教材のとおりに小さなプログラムを動かしてみる
  • そこに自分なりの機能を追加してみる
  • つくったものを公開できる形にまとめる

注意点は、教材を読み進めるだけで終わりやすいことです。読んで理解した気になっても、いざ自分で書こうとすると手が止まります。早い段階で自分で書く時間に移るほうが、身につく速度は上がります。

また、生成AIを使って学習する方法も広まっていますが、出てきたコードをそのまま貼り付けるだけでは理解が残りません。なぜそう書くのかを確認しながら進めましょう。

エンジニアポートフォリオの作り方6STEP|題材24選(NG例と公開手順)

エンジニアポートフォリオの作り方6STEP|題材24選(NG例と公開手順)

独学が続かなかった人にとっては、選択肢のひとつになります。カリキュラムが用意されており、質問できる相手がいる環境は、挫折を防ぐ助けになるでしょう。

一方で、費用は数十万円に達する場合があります。判断する前に、次の点を確認しておきましょう。

  • 独学を試したうえで、どこでつまずいたのかを把握しているか
  • 学べる内容が、志望する分野と合っているか
  • 学習に充てられる時間が実際に確保できるか
  • 費用に見合う成果を、就職活動のどこで使うつもりか

新卒採用ではポテンシャルが評価の中心になるため、スクールの修了そのものが選考で有利に働くとは限りません。 見られるのは、そこで何をつくり、何を考えたかという中身です。修了証明が内定に直結すると考えるのは避けたほうがよいでしょう。

そのため、まずは独学で数ヶ月取り組んでみることをおすすめします。そのうえで、環境がないと続かないと分かったなら、費用をかける判断にも納得感が出ます。就職活動の時間を圧迫しないよう、時期の見極めも大切です。

実際の開発現場に入って働く方法です。期間は数ヶ月から1年以上に及ぶ場合もあり、学業と並行して続けることになります。

得られるものは、技術以上に仕事の進み方の理解です。チームで開発するとはどういうことか、レビューで何を指摘されるのか、仕様変更がどう起こるのかといった現場の感覚は、独学では得られません。

選考で話す内容が、学んだことから経験したことに変わる点が大きな違いです。

ただし、次のようなハードルもあります。

課題対処の方向
募集が都市部に偏っているリモートで参加できる先を探す
一定の技術力を求められる場合がある基礎学習を終えてから応募する
学業との両立が難しい週の稼働日数を相談できる先を選ぶ

また、任される業務の内容にも差があります。開発に関われる場合もあれば、データ入力や資料作成が中心の場合もあるでしょう。応募前に、実際にどんな作業を担当するのかを確認しておくと、期待とのずれを防げます。

参加できる環境が整っているなら、取り組む価値の高い方法です。

SEを目指す学生におすすめの資格

資格がなくてもSEにはなれます。新卒採用はポテンシャルを見る選考なので、資格の有無だけで合否が決まることはありません。それでも、勉強した事実を形にできる点では取得する価値があります。

学生のうちに検討したい資格は、次の3つです。

  • ITパスポート試験
  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験

いずれも経済産業省が所管する国家試験の情報処理技術者試験に含まれます。なお、この試験制度は2027年度から大きく見直される予定です。現行の制度は2026年度の試験実施をもって終了する予定なので、受験を考えているなら時期の確認が欠かせません。

各資格の説明とあわせて、制度変更の影響もお伝えします。

参考:IPA「情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について」

ITに関する基礎知識を幅広く問う試験です。プログラミングの技術だけでなく、経営戦略や法務、プロジェクトマネジメントまで出題範囲に含まれます。

令和7年度の応募者数は307,266人で、2年連続で30万人を超えました。合格者数は132,012人、合格率は48.6%です。受験者には学生も多く、就職活動を意識して取得する人が増えています。

項目内容
想定される学習時間50〜100時間程度
合格率48.6%(令和7年度)
受験方式CBT方式で通年実施
受験手数料7,500円

ITを専攻していない学生が、業界の全体像をつかむには適した内容です。 用語を知らないまま企業説明会に参加すると話についていけませんが、この試験の範囲を押さえておけば、聞き取れる言葉が増えます。

ただし、SEを志望する学生にとっては入口にあたる資格です。これだけで技術力を示せるわけではないため、余裕があれば次の段階を目指すとよいでしょう。

なお、2027年度からは出題分野が「ビジネス」「テクノロジ」「セキュリティ・倫理」に再整理される予定です。加えて、システムの入れ替えにともない2026年12月28日以降は試験の実施が一時休止される予定となっています。

再開時期は公表を待つ状況なので、年内の受験を考えているなら早めに日程を押さえておきましょう。

参考:IPA「令和7年度「iパス(ITパスポート試験)」の年間応募者数等について」

エンジニアとして働くうえでの基礎知識と技能を問う試験です。SEを目指す学生にとっては、もっとも取得を勧めやすい資格だといえます。

試験は科目Aと科目Bに分かれており、科目Bではアルゴリズムとプログラミング、情報セキュリティが問われます。IPAが公表している統計では、令和8年7月実施分の合格率は41.3%で、受験者9,922人に対して合格者は4,098人でした。

項目内容
想定される学習時間100〜200時間程度
合格率41.3%(2026年7月実施分)
受験方式CBT方式で通年実施
受験手数料7,500円

多くのIT企業が、入社後にこの資格の取得を推奨しています。なかには取得を昇給や手当の条件にしている会社もあります。そのため、学生のうちに合格しておけば、入社後の負担をひとつ減らせるでしょう。

選考の場面では、技術的な素地があることを示す材料になります。とくに情報系以外の学部から応募する場合、独学で合格した事実は学習意欲の裏づけとして受け取られやすいです。

つまずきやすいのは科目Bです。プログラミング未経験の状態から臨むと、擬似言語で書かれた処理を追う問題に苦戦します。先に簡単なプログラムを書いた経験があると理解が進みやすいので、学習の順序には気をつけましょう。

この試験は2027年度以降も継続されます。ただし出題範囲の一部が変更される予定であり、こちらもシステムの入れ替えにより2026年12月28日以降は実施が一時休止される見込みです。

参考:IPA「統計情報(基本情報技術者試験)」

基本情報技術者試験の上位に位置づけられる試験です。技術だけでなく、経営や管理の視点まで含めた応用力が問われます。

合格率は例年20%台で推移しており、令和7年度は春期が22.1%、秋期が24.5%でした。実務経験のない学生にとっては難度が高く、合格には相応の学習時間が必要になります。

項目内容
想定される学習時間200〜500時間程度
合格率24.5%(令和7年度秋期)
受験方式春期・秋期の年2回
受験手数料7,500円

学生のうちに無理をして取る必要はありません。出題内容には実務を前提とした設問が含まれるため、働き始めてからのほうが理解しやすい部分があります。就職活動の時間を削ってまで挑むより、基本情報技術者試験までを確実に押さえるほうが現実的でしょう。

そして、この資格については制度面の事情も踏まえる必要があります。応用情報技術者試験は2027年度から高度試験とあわせて再編され、「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」という枠組みに統合される予定です。新しい試験は「マネジメント領域」「データ・AI領域」「システム領域」の3区分に分かれます。

したがって、現行の応用情報技術者試験を受験できるのは2026年度が最後になる見込みです。在学中に取得したいなら残された機会は限られますが、急いで受けるより、入社後に新制度の試験へ臨む選択も十分に成り立ちます。

参考:IPA「情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について」

システムエンジニアの資格おすすめ15選!資格の必要性と経験年数別の選び方も解説

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システムエンジニアに関するキャリア相談ならテックゴー

SEとして働き始めると、思っていた仕事と違うと感じる場面が出てくるかもしれません。設計に関わりたくて入社したのに運用保守が続いている、同期と比べて任される範囲が狭い、といった悩みは実際によく聞かれます。

担当する工程によって年収に数百万円の差がつく職種なので、数年後のキャリアを早い段階で考えておく意味は大きいです。

テックゴーは、エンジニアとITコンサル領域に特化した転職エージェントです。上流工程の求人を多く扱っており、現在の経験と市場での評価にどれだけ差があるかを整理したうえで、次に進むべき方向を一緒に考えます。

  • エンジニア・ITコンサル領域に特化しており、上流案件の求人を多数保有している
  • 平均年収アップ金額は144万円と、収入アップの実績が豊富にある
  • 年収アップの成功率は86%で、交渉をすべて代行してもらえる
  • アドバイザーは元エンジニア・ITコンサル出身者が多く、現場感覚に基づいたアドバイスを受けられる
  • 面接対策は回数無制限で、選考通過に向けて徹底サポートしてもらえる

キャリア相談は無料で、これからどうするかを決めていない段階でもかまいません。現在の市場での評価を知りたい方は、次のボタンから申し込めます。

まとめ

この記事では、SE(システムエンジニア)の仕事内容と年収、向いている人の特徴を解説しました。

SE(システムエンジニア)はひとつの決まった職種名ではなく、要求分析から運用保守までの幅広い工程を指す言葉です。そのため、同じSE(システムエンジニア)という肩書きでも、担当する工程によって仕事の中身は大きく変わります。

年収にもその違いは表れます。厚生労働省によると、システムエンジニアやプログラマーを含む区分の平均年収は578.5万円ですが、経験年数別に見ると1〜4年目までは横ばいで、上がり始めるのは5年目以降でした。

テックゴーが保有する求人データでも、プログラマーの564万円に対して要件定義や設計を担当するSEは698万円と、130万円以上の差があります。年収を動かすのは勤続年数ではなく、任される工程が上流へ移るかどうかです。

また、情報系の学部でなくてもSEになれます。まずは小さくてもいいので動くものをひとつつくってみる、基本情報技術者試験の学習を始めてみる、といったところから始めてみましょう。

そのうえで就職活動では、入社後に設計や要件定義へ進める会社かどうかを確認しておくと、数年後のキャリアが変わってきます。

よくある質問

SEの仕事はAIに奪われますか?

すべてが置き換わるとは考えにくいものの、仕事の中身は変わっていきます。 すでにコードを書く工程では生成AIの利用が広がっています。2025年ごろからは、詳細設計書をもとにプログラムを作成する工程を中心にAIツールの活用が進みました。2026年には、要件定義や基本設計を支援するツールの登場も見込まれています。 一方で、企業が不足を訴えているのは、AIを操作できる人ではありません。IPAの「DX動向2026」によると、DXを推進する人材が不足していると回答した企業は85.5%にのぼり、高い水準が続いています。求められているのは、現場の業務やデータとAIを結びつけて動かせる人材です。 つまり、次のような整理になります。 ・指示どおりにコードを書く作業は、AIに任せる範囲が広がっていく ・何をつくるかを決める工程や、出てきた結果を判断する役割は人に残る ・業務を理解して仕様に落とし込む力の価値は、むしろ上がっていく SEを目指すうえで気をつけたいのは、実装だけを続ける状態に留まらないことです。設計や要件定義に関われる環境を選べるかどうかが、この先の分かれ目になります。

システムエンジニアは勝ち組ですか?

年収だけを見れば、平均よりは高い水準にあります。ただし、SEという肩書きを得れば自動的に高収入になるわけではありません。 厚生労働省によると、システムエンジニアやプログラマーなどを含む区分の平均年収は578.5万円です。一方、テックゴーが保有する求人データで職種ごとに見ると、幅はかなり広くなります。 ・プログラマー:564万円 ・運用保守:646万円 ・SE(要件定義・設計を含む):698万円 ・PM(プロジェクトマネージャー):890万円 ・ITコンサルタント:997万円 同じIT分野のなかでも、担当する範囲によって430万円以上の差がつきます。勝ち組かどうかを職種名で判断するより、どの工程に進めるかを見たほうが実態に近いです。 また、年収以外の面も見ておきましょう。納期前の忙しさ、障害発生時の対応、技術を学び続ける負担といった要素は確かにあります。働き方や向き不向きを含めて考えるほうが、入社後のずれは小さくなります。

営業職とSEでは、どちらがきついですか?

きつさの種類が違うため、どちらが上とは言い切れません。ただし、負担のかかり方には傾向の違いがあります。 営業職の場合、数字の目標が明確で、達成できているかどうかが常に見えます。成果が評価に直結しやすく、月ごとや四半期ごとに区切りが訪れます。 SEの場合、忙しさはプロジェクトの進み方に左右されます。納期前や障害が起きたときに負荷が集中し、そこを越えると落ち着く波があります。また、仕様変更や原因不明の不具合など、自分の努力だけでは解決しない場面に向き合う時間も長くなります。 判断の目安としては、次のように整理できます。 ・数字で追われ続けるのがつらいなら、SEのほうが合いやすい ・予定どおりに進まない状況が続くのがつらいなら、営業職のほうが合いやすい ・どちらも人と関わる仕事であり、対人のやり取りが少ないわけではない なお、SEを選んでも顧客との折衝は発生します。人と話すことを避けたいという理由でSEを選ぶと、入社後にずれを感じやすいので気をつけましょう。

社内SEは新卒から目指せますか?

目指せますが、新卒で直接就くのは簡単ではありません。 社内SEは、自社のシステムを管理したり、外部のベンダーと調整したりする役割を担います。自社の業務を理解していることが前提になるため、経験者を中途で採用する企業が多い職種です。新卒の場合、総合職として入社したあとに配属される流れが一般的だといえます。 また、働き方の安定を理由に人気が高い一方、年収の面では開発側のほうが伸びやすい傾向があります。 現実的なルートは次の2つです。 ・新卒で社内SEの募集がある企業に応募する ・SIerなどで数年の経験を積んでから、社内SEへ転職する 後者を選ぶ人が多いのは、開発の経験があるとベンダーとの調整で有利になるためです。新卒の時点で社内SEにこだわらず、まず開発の現場を経験する選択も検討してみましょう。

社会人が未経験からSEに転職することはできますか?

可能です。実際に、他の職種からIT業界へ移る人は一定数います。 経済産業省の調査では、IT人材の不足が2030年には最大で約79万人に拡大すると試算されています。 この試算は2019年に公表されたもので数字そのものは古いですが、人材が足りない状況は現在も続いています。そのため、育成を前提とした未経験者向けの採用をおこなう企業があります。 ただし、年齢によって難度は変わります。20代であればポテンシャルを見てもらえる場面が多い一方、30代以降は前職の経験をどう活かせるかが問われます。たとえば金融機関で働いていた人が金融系のシステムに関わる、といった形です。 入社時に年収が下がる可能性がある点にも注意しましょう。未経験から入る場合、最初は実装やテストを担当することになり、担当工程が上流へ移るまでに数年かかります。年収が上がり始めるのは、設計や要件定義を任される段階からです。 短期的な収入より、数年後にどの工程を担当しているかを基準に判断するほうが、納得のいく選択になります。