「SIerはやめとけ」は本当か?ブラックな理由と未経験が選ぶべき優良企業の見分け方
2026年03月26日更新
SIerへの就職・転職を調べていると、「やめとけ」「きつい」「オワコン」といった言葉が目に入ります。しかし、これらは本当にSIer全体に当てはまる話なのでしょうか。
本記事では、「SIerはやめとけ」と言われる理由の実態を正直に整理しながら、それでもSIerを選ぶ価値がある人はどんな人なのか、また未経験から入るときに何を基準に企業を選べばよいかを解説します。
ひと口に「SIer」といっても、入る企業と配属先によってキャリアの方向性は大きく変わります。最後まで読めば、自分にとってSIerが「あり」か「なし」かを判断できるはずです。

著者
江原 万理
(Ehara Mari)
大学を卒業後、事業会社を楽天グループにてマーケティングコンサルタントとしてMVPを受賞。ITエンジニアやCRM領域からIT系コンサルファームへの転職支援に強みを持つ。特に面接対策を強みとしており、量・質ともに業界トップクラスの転職成功率を有する。
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監修者
伊東 光雄
(Ito Mitsuo)
専門学校卒業後、約12 年間IT サービス事業会社にてシステム開発、インフラ運用管理、自社製品の新規開拓営業に従事。その後、2014 年に株式会社ワークポートに就業しキャリアアドバイザーとして転職相談にお越し頂く求職者に対し、キャリアに関する相談業務~求人企業のご紹介~内定・入社までのサポート及び、入社後のアフターフォロー業務全般に従事。
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目次
CONTENTS
なぜ「SIerはやめとけ」という声が多いのか?
「やめとけ」と言われるのは、SIer業界全体の問題というより、特定の構造や環境に起因するものが多いです。こちらでは、「やめとけ」と言われる7つの代表的な理由を紹介します。
SIerの仕事内容など基本的な内容を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

SIerとは?仕事内容・年収・将来性を徹底解説|Web系との違いやキャリアパスまで
1. 「開発」ではなく「テストや監視」ばかりで数年が過ぎるリスク
SIerに入社したからといって、すぐにシステム設計や開発に携われるとは限りません。とくに2次請け・3次請けのポジションでは、詳細設計より下の工程、つまりテスト実施や障害監視、進捗管理といった作業がメインになるケースが多いです。
「エンジニアになりたくてSIerに入ったのに、3年間テストとExcel報告しかしていない」という声は珍しくありません。開発経験を積みたいと思って入社したのに、担当できる工程が固定されたまま年数だけが重なっていく、というのがこの問題の本質です。入社後にどの工程を経験できるかは、企業選びの段階で必ず確認しておきたいポイントのひとつです。
2. 多重下請け構造の末端に配属される可能性
SIer業界には、大手が一次請けで受注した後、二次・三次と下請け企業へ発注していく多重下請け構造が根強く残っています。この構造の問題は、下に行くほど中間マージンが抜かれ、受け取れる報酬が少なくなる点にあります。
エンドクライアントが支払う費用の半分以下しか実際の開発者に還元されないケースもあるといわれており、「残業は多いのに給料が上がらない」という不満が生まれやすい構造です。
加えて、下請けになるほど「仕様はすでに決まっており、提案も変更もできない」という状況になりやすく、仕事の裁量が小さくなります。
3. 研修制度が形だけで、現場で「放置」されるケースがある
「未経験歓迎」と書いてあっても、実際の研修が機能していないSIerは一定数存在します。研修期間が1〜2週間程度で終わり、基礎知識が不十分なまま現場に投入されるケースや、OJTという名のもとに先輩のフォローがほぼなく「見て覚えろ」という状態になるケースがあります。
未経験者にとって、最初の現場環境は技術力の伸びに直結します。研修体制が整っていない環境に入ってしまうと、「何となく仕事はこなせるが、スキルは身についていない」という状態が続きやすくなります。入社後の成長を左右するため、研修・OJT体制の確認は企業選びの重要な軸です。
4. プログラミングスキルよりも「社内調整・書類作成」が重視される
SIerの上流工程では、要件定義・設計・スケジュール管理・顧客折衝が業務の中心です。プログラムよりもExcelやPowerPointでの資料作成、関係者間の調整業務に費やす時間が多い、という現場も珍しくありません。
「コードを書き続けたい」「技術を武器にしたい」という思いでSIerを選ぶと、入社後にミスマッチを感じやすくなります。一方で、「プロジェクトを動かす力を磨きたい」「上流から関わりたい」という志向の人には、このスキルセットが強みになります。どちらが正しいではなく、自分が何を伸ばしたいかによって評価が変わるポイントです。
5. 客先常駐という働き方による孤独感とスキルの偏り
中小規模のSIerでは、客先常駐(SES)形式が多く、自社ではなくクライアント先に出向いて働くスタイルが一般的です。案件が変わるたびに職場が変わり、自社の同僚とは物理的に離れた環境で働き続けることになります。
帰属意識が持ちにくい、技術的な悩みを相談できる相手が周囲にいない、客先の文化に馴染めなくても契約期間中は動けない、という状況がストレスの原因になりやすいです。
また、プロジェクトをまたいで知識が積み上がりにくく、スキルが点ではなく線で身につきにくいという問題も生じやすくなります。
6. 激務により残業が常態化するリスク
受託開発では、クライアントから要件変更が入っても納期は動かない、というケースが発生します。この場合、現場のエンジニアにしわ寄せが集中し、残業や休日出勤が常態化しやすくなります。
ある調査では、SIer従業員の約40%が週50時間以上働いているという報告もあります。とくに本番稼働直前の期間は、プロジェクト規模にかかわらず集中的な作業が求められることが多く、「繁忙期とそれ以外の差が激しい」というのが現場の実態でもあります。
近年は働き方改革の浸透で改善傾向にあるものの、企業・案件によって状況は異なります。
7. レガシーな技術やExcel管理が主流の現場が多い
金融・官公庁・製造業向けの基幹システムは、数十年前に構築されたレガシーシステムが現役で稼働しているケースが多いです。こうした現場では、COBOLやVB6など現代の開発では使われにくい言語や、紙やExcelベースの管理プロセスが今もメインになっていることがあります。
最新のクラウド技術やモダンなフレームワークに触れたいと思っている人にとって、こうした現場はスキルの陳腐化につながるリスクがあります。
ただし、すべてのSIerがレガシー環境というわけではなく、AWS・Azureや生成AIへの対応を積極的に進めている企業も増えています。企業選びの段階で技術スタックを確認することが重要です。
未経験からSIerに入るのは「あり」か「なし」か
SIerへの未経験入社は、一概にすすめられるわけでも、否定されるわけでもありません。
自分が何を目指しているかによって、答えは変わります。
「あり」な人:大規模開発の作法を学び、安定したキャリアを築きたい
SIerでは、要件定義・基本設計・詳細設計・テスト・本番稼働・保守という一連のシステム開発工程を、体系的に経験できます。大規模プロジェクトに参画し、チームでシステムを作り上げる経験は、ほかの環境では得にくいものです。
「いきなり自分でサービスを作るより、まずはプロジェクトの動かし方を体で覚えたい」「安定した収入を確保しながらエンジニアのキャリアをスタートさせたい」という人には、SIerは現実的な選択肢です。
また、官公庁・金融・医療といった社会インフラに直結する仕事に携わりたいという志向とも相性がよいです。
「なし」な人:モダンな技術を使い、早期にWebサービスを作りたい
「ReactやPythonを使って自分でサービスを開発したい」「アジャイル開発でスピード感のある開発がしたい」という人にとって、とくに下請け寄りの企業は合わない可能性が高いです。
SIerでは、プロジェクトの性質上、使用する技術がクライアントの要件や既存システムに縛られるケースが多くなります。
最新技術を追いかけ、コードを書き続けることを主軸にキャリアを描きたい人は、Web系自社開発企業を最初から狙う方が合理的な場合が多いです。ただし、Web系は未経験採用の間口が狭いため、その現実も踏まえたうえで判断が必要です。
未経験者が避けるべき「ブラックSIer」の4つの特徴
SIerはどこも同じではありません。
こちらでは、未経験者がとくに気をつけるべき企業の見分け方を4点に絞って解説します。
1. 求人票の「未経験歓迎・大量募集」の裏側にある離職率
「未経験歓迎」「第二新卒積極採用」という文言自体は問題ではありませんが、常に大量募集している企業は、離職率の高さを補うために採用を続けている可能性があります。採用人数が多い企業ほど、離職状況・定着率を確認する必要があります。
まずは口コミサイトで実際の社員・元社員の声を確認したり、面接時に「過去3年の平均在籍年数」や「未経験入社者の定着率」を直接聞くことが有効です。回答を濁す企業は要注意と考えてよいでしょう。
MyVision編集部では、「未経験歓迎」という求人票の文言だけを基準に転職先を選ぶことは推奨していません。
実際に、研修体制が整っていない環境に入ってしまったことが原因で、スキルが身につかないまま離職するケースがあるためです。求人票の条件だけでなく、入社後のOJT体制・担当できる工程・資格取得支援の有無も合わせて確認することで、より定着率の高い転職につながりやすくなります。
2. 面接で「案件の商流(一次請けか否か)」を答えてくれない
どの立場で案件を受注しているかは、労働環境と年収水準に直結します。
一次請け(プライム)であれば、クライアントと直接やりとりしながら上流工程に関われる可能性が高くなります。三次請け以下では、仕様を渡されて実装するだけの業務になりやすく、スキルアップの余地が狭くなります。
面接では「御社が担当している案件は、主に何次請けが多いですか?」と直接聞いてみましょう。「プライム比率が高い」と明確に答えられる企業は信頼度が高いです。曖昧な回答しか返ってこない場合は、下請け構造の下層に近い企業である可能性を疑うべきです。
3. 研修期間が極端に短い、または研修中から現場に放り込まれる
未経験者が現場に入る前に必要な知識量は多いといえます。研修が1〜2週間で終わり、その後すぐに案件配属、というスケジュールは、教育に投資する気がない企業のサインである場合が多いです。
そのため、入社後の研修内容(期間・カリキュラム・メンターの有無)を面接段階で確認しましょう。「OJTで学べる」という説明だけで具体的な内容が出てこない場合も、注意が必要です。研修体制が整っている企業は、具体的な期間・内容・資格取得の支援状況などを明確に説明できます。
4. 開発実績ではなく「待機期間」の有無をチェックする
SES・客先常駐形式のSIerでは、次の案件が決まるまでの「待機期間(ベンチ期間)」が発生することがあります。この待機中は給与が出るとしても、実務に携われない時間が長引くと、スキルの停滞につながります。
実態を知りたい場合は、「待機期間はどれくらいの頻度で発生しますか?」「待機中はどのように過ごしますか?」という質問を面接でぶつけてみましょう。「ほぼ発生しない」「発生しても自社での研修や勉強に充てられる」と答えられる企業は、案件獲得力がある証拠でもあります。
未経験から市場価値を上げる「ホワイト優良SIer」の選び方
ここまではSIerのブラックといわれる理由について解説してきました。
ここでは、ホワイトな優良SIerの選び方を紹介します。
教育体制の質を見極める:資格取得支援とメンター制度の有無
優良なSIerほど、未経験者への教育投資に積極的です。具体的には、基本情報技術者試験やAWS認定資格などの受験費用を会社が負担する制度、入社後一定期間は専任のメンターがつく仕組み、段階的に業務の難易度を上げていくキャリア設計の仕組みなどが整っています。
「資格取得は個人の努力で」「先輩の背中を見て覚えてください」という姿勢の企業より、制度として教育を組み込んでいる企業の方が、未経験からの成長スピードは早くなりやすいでしょう。 "
「ユーザー系SIer」や「プライム案件比率」に注目すべき理由
SIerはメーカー系・ユーザー系・独立系・コンサル系の4種類に大別されます。このうちユーザー系SIerは、親会社からの安定した案件があり、無理な納期設定が発生しにくい環境が多いです。また客先常駐も比較的少なく、労働環境がホワイトな傾向があります。
加えて、企業全体のプライム(一次請け)案件比率が高いほど、上流工程への参画機会が増え、スキルの幅が広がりやすくなります。求人票や企業説明会で「プライム比率」「元請け比率」を確認する習慣をつけておきましょう。
クラウド(AWS/Azure)やAI案件に注力しているかを確認する
2026年現在、国内民間IT市場は17兆円規模まで拡大しており、とくにAI活用やデータ基盤整備への投資が注目を集めています。こうした成長領域に積極的に対応しているSIerは、エンジニアとしての市場価値を高めやすい環境だといえます。
気になる企業がある場合は、ウェブサイトや採用ページで、クラウド・AI・DX関連の案件実績があるかを確認しましょう。AWS・Azureのパートナー認定を取得している企業は、こうした領域への本気度が高いといえるでしょう。
入社後のキャリアパス:開発→設計→マネジメントの導線があるか
未経験で入社した後、どのようにキャリアが進んでいくかを事前に把握することが重要です。「3年目に設計担当、5年目にPML候補」のような具体的なモデルが示せる企業は、エンジニアの育成を真剣に考えている証です。
逆に「本人の頑張り次第」「適性を見て決めます」という曖昧な回答しか出てこない企業は、キャリアパスが体系化されていない可能性があります。実際に若手がどのポジションまで成長しているかを、口コミや面接時の逆質問で確認しておきましょう。
SIerに向いている人・向いていない人の特徴
SIerへの転職を検討するうえで、自分の志向との合致を事前に確認しておくことは、入社後のミスマッチを防ぐために欠かせません。ここでは、SIerに向いている人と向いていない人の特徴を解説します。
【向いている人】論理的思考力が高く、チームでの調整業務が苦にならない人
SIerの仕事は、技術的な設計だけでなく、クライアントへのヒアリング・関係者間の調整・スケジュール管理・品質管理など、人と関わる業務が多いです。「段取りを整えて物事を進めることが得意」「複数の利害関係者の意見をまとめるのが苦にならない」という人は、SIerの環境で力を発揮しやすいです。
複雑な要件を整理し、論理的に課題を解決していく思考力は、上流工程のSEやコンサルタントとして評価されるベースです。
【向いている人】社会インフラを支える「大規模な仕組み」に関わりたい人
官公庁・金融・医療・物流といった社会に不可欠なシステムに携われるのは、SIerならではの特徴です。「自分の仕事が社会を動かしている」という実感を持ちやすく、プロジェクト完遂時のやりがいは大きいです。
大規模なシステム開発では、プロジェクト管理・ステークホルダー管理・品質管理のスキルが磨かれます。これらは将来、PMやコンサルタントに転向する際の土台にもなります。
【向いていない人】常に最新の技術を追いかけコードを書き続けたい人
SIerでは、使用する技術がクライアントの要件や既存システムに依存することが多く、自分が使いたい言語やフレームワークを自由に選べる環境は少ないです。「技術で食っていく」と決めているエンジニアにとって、SIerの調整業務中心のカルチャーはストレスになりやすいです。
コーディングに没頭したい、OSS活動やエンジニアコミュニティで技術力を磨きたいという志向が強い人には、Web系自社開発や技術特化のスタートアップの方が適している場合が多いです。
【向いていない人】スピード感のある開発環境で自分のプロダクトを育てたい人
SIerの開発スタイルは、ウォーターフォール型が主流です。要件定義から本番稼働まで数ヶ月〜数年のスパンで進むため、「アイデアを出してすぐ実装・リリース・改善」というサイクルとは正反対の進め方です。
「自分のプロダクトを持ちたい」「市場の反応を見ながら機能を育てていきたい」という人には、アジャイル開発を取り入れているWeb系企業の方が志向に合います。
未経験から入るならSIerかWeb系(自社開発)かを比較
どちらを選ぶべきかは、「今できること」と「5年後に何をしたいか」の両方で考える必要があります。
以下の3つの観点で整理しましょう。
採用難易度の違い:未経験がWeb系にいきなり入る壁
Web系自社開発企業は、技術水準が高く、採用基準も厳しい傾向があります。未経験者が応募できる求人自体が少なく、ポートフォリオや技術的な素養を選考で問われることが多いです。競争倍率も高くなります。
一方、SIerは未経験採用の門戸が広く、第二新卒・文系出身者でも選考に進みやすい企業が多いです。「まず現場に入ってエンジニアとしての実績を作る」という観点では、SIerは現実的な入り口です。
身につくスキルの違い:汎用的な設計力か、特定の言語スキルか
身につくスキルの違いは、以下のとおりです。
| 観点 | SIer | Web系自社開発 |
|---|---|---|
| 主な業務 | 要件定義・設計・管理・顧客折衝 | 機能開発・保守・改善・リリース対応 |
| 技術スタック | クライアントの既存環境に依存(レガシーが多い) | モダンな言語・フレームワーク(React・Pythonなど) |
| キャリア方向性 | PM・コンサル・上流SE | フルスタックエンジニア・テックリード |
| 採用のしやすさ | 未経験歓迎が多い | ポートフォリオ・技術力が問われる |
| 年収水準 | 大手SIerは高い。下請けは低くなりやすい | スキル次第で上がりやすい |
どちらが優れているということではなく、目指すキャリアに合った選択をすることが重要です。
年収推移と将来性の比較
大手SIerは、新卒・第二新卒の段階から給与水準が安定しており、大企業的な処遇が期待できます。
年収の伸びはスキルよりも年次・役職に連動しやすいため、「確実に上がっていく」安心感があります。一方、Web系は実力次第で早期に年収を上げられますが、企業規模や個人の成長速度による差が出やすいです。
将来性という面では、SIerは官公庁・金融向けの大型案件が継続する限り安定した需要があります。一方、DX推進の流れでIT人材全体の需要は拡大しており、SIerでもWeb系でも、スキルを磨き続ける姿勢があれば長期的なキャリアは十分に描けます。
一般公開されている情報だけでは、年収水準や企業規模が転職先の判断の決め手になりがちです。しかし、MyVision編集部が重視する点は違います。
- プライム案件比率
- 入社後に担当できる工程の幅
- クラウド・AI領域への技術投資状況
これら3つを指標にすることで、納得のいく転職につながりやすくなるでしょう。企業規模や年収だけで転職先を選んでしまうと、入社後に「思っていたキャリアが積めない」と後悔するケースもあるため注意してください。
SIerでの1年目がその後のエンジニア人生を決める
最初の1〜2年の過ごし方が、その後のキャリアの分岐点です。
受け身で待っているのか、能動的に動くかで、同じ環境でも得られるものは大きく変わります。
最初の配属先が「保守・運用」だった時の振る舞い方
保守・運用はネガティブに語られがちですが、システムの全体像を把握するうえでは有効な経験です。障害対応の中でシステムの仕組みを学び、「なぜこの設計になっているのか」を読み解く習慣をつけることが、後の設計業務への理解を深めます。
ただし、ただこなすだけでは成長につながりません。「この案件で身につけられるスキルは何か」を常に意識し、上司やリーダーに積極的に質問する姿勢が重要です。「次の配属はどんな工程を経験させてもらえますか?」と早い段階でキャリア意向を伝えておくことも、想定外の配属を防ぐ手段です。
現場で重宝される「未経験エンジニア」の共通点
現場で早期に評価される未経験者には共通点があります。「わからないことを素直に聞ける」「指示待ちではなく、次のタスクを自分で探せる」「ミスを素直に報告できる」という基本的な姿勢です。
技術力が高くなくても、報連相が徹底できてコミュニケーションが取りやすい人材は、チームに早く溶け込めます。逆に、プライドが高くて質問をためらう、ミスを隠す、という行動パターンは信頼を失いやすいです。1年目はスキルより「信頼される人間」になることを優先してよいでしょう。
資格取得(基本情報・ベンダー資格)がSIerでは武器になる
SIerでは、資格が評価・給与・配属に直結する場面が多いです。基本情報技術者試験はITエンジニアとしての基礎知識を証明する資格であり、SIerにおいては「入社後早期に取得を求められる」企業も多いです。
加えて、AWS認定資格(ソリューションアーキテクトなど)やAzureの認定資格は、クラウド案件への参画機会を増やすうえで有効です。資格取得を会社費用で支援してくれる企業であれば、在職中に積極的に取得を進めることが、キャリアの幅を広げる近道です。
未経験からSIerへの転職を成功させたいならテックゴーへ
SIerへの未経験転職を成功させるには、求人票の情報だけでは判断しきれないことがあります。プライム案件の比率、研修の実態、配属先の傾向、入社後のキャリアの動かし方などの情報は、外からでは見えにくい部分です。
テックゴーでは、SIerへの転職を検討しているエンジニアに対して、スキルや志向に合った企業の提案と、入社後の成長環境を踏まえた転職支援をおこなっています。
「未経験だが、エンジニアとして着実にキャリアを築きたい」「ブラックSIerを避けて優良企業に入りたい」「将来的にWeb系やコンサルに転向する布石を打ちたい」など、どのような相談にも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
「SIerはやめとけ」という言葉の裏には、多重下請け構造や客先常駐、レガシーな環境など、実態として存在する課題が含まれています。ただし、これはSIer全体の話ではなく、企業と配属先によって状況は大きく異なります。
大切なのは、「SIerかどうか」より「どのSIerで、どの工程に携われるか」を見極めることです。プライム案件比率、研修・育成体制、技術スタック、キャリアパスの明確さを入社前に確認する習慣をつけることで、入社後のミスマッチは減らせます。
まずは自分が「何を積み上げたいのか」を言語化するところからはじめてみましょう。それができたとき、SIerが自分にとって「あり」か「なし」かの答えは、おのずと見えてくるはずです。
SIerへの転職に関するよくある質問
こちらでは、SIerえの転職に関するよくある質問にお答えします。
「30代未経験」からSIerへの転職は手遅れですか?
難易度は上がりますが、不可能ではありません。30代の場合、それまでの社会人経験をSIerの業務に活かせる点が強みです。
たとえば、営業経験があればクライアント折衝力を、経理・財務経験があれば業務系システムへの理解につながるとアピールできます。ただし、20代より採用枠が少なくなるのは事実であるため、基本情報技術者の取得や簡単なプログラミング学習など、転職活動前の準備が重要です。
プログラミング未経験でもSIerで働けますか?
SIerは業務内容が多岐にわたるため、プログラミングそのものよりも「要件定義・設計・管理」に軸足を置いたポジションも多くあります。未経験でも採用している企業は一定数存在し、入社後の研修でプログラミングの基礎を学ぶ流れが用意されているケースもあります。
ただ、入社前にHTMLやPython、SQLなどの基礎に触れておくと、研修での吸収スピードが早くなり、現場配属後のスタートダッシュが切りやすくなります。
