転職でSIerを目指す人が志望動機を重視すべき理由|評価される書き方と具体例
2026年02月04日更新
SIerへの転職を検討する際、「志望動機をどう書くべきか」で悩む方は少なくありません。
業界や仕事内容のイメージは何となく掴めていても、「なぜSIerなのか」「なぜこの会社なのか」と問われると、抽象的な表現になりがちです。
特にSIerの選考では、スキルや経験だけでなく、志望動機の内容そのものが評価に大きく影響する傾向があります。理由が曖昧なままでは、「SIerならどこでもいいのでは?」と受け取られてしまい、評価を下げてしまうこともあります。
本記事では、SIerを目指す人がなぜ志望動機を重視すべきなのかを整理したうえで、企業が実際に見ているポイント、評価されやすい志望動機の考え方をわかりやすく解説します。さらに、よくあるNG例や、未経験・経験者それぞれの具体例もわかりやすく紹介するため、SIer転職を成功させたい方は、ぜひ参考にしてください。
著者

川村 莉子
Kawamura Riko
名古屋工業大学卒業後、新卒でDirbatoに入社。通信会社に対する業務改善プロジェクトや次世代ネットワーク移行案件のPMOなどに従事。自身のコンサルタント経験を活かした、IT系コンサルファームへの開発支援を得意とする。
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監修者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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目次
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SIerの志望動機が重要な理由
SIerへの転職では、志望動機が書類選考・面接のどちらのシーンにおいても、重視されるポイントです。単に「ITが好きだから」「開発に携わりたいから」と述べるのではなく、SIerという業界や職務の特性を理解したうえで、自身の価値観・経験・将来像を論理的につなげて伝えることが求められます。
ここからは、SIerで志望動機が重視される理由と、企業から評価されない志望動機になってしまう共通点を詳しくみていきましょう。
なぜSIerでは志望動機が重視されやすいのか
SIerの選考では、志望動機が他のIT職種以上に重視される傾向があります。これは、SIerの仕事が単なる「技術力」や「プログラミングスキル」だけで評価されるものではなく、顧客やプロジェクトにどう向き合うかという姿勢や、将来のキャリアをどう描いているかまで見られるためです。
そのため、SIerの選考では次のような観点から、志望動機の内容が重視されます。
志望動機が重要視される理由
- 顧客ごとに異なる課題に向き合う姿勢が求められるため
- 要件定義から運用まで、関わりたい工程を明確にする必要があるため
- SIerごとに事業領域や強みが大きく異なるため
- 長期プロジェクトが多く、継続的に働く意志が重視されるため
志望動機は、単に理由を並べるものではなく、SIerという業界・企業でどのように働き、どんな価値を発揮したいのかを伝えるための重要なポイントです。
内容に具体性があればあるほど、採用担当者は入社後の働き方や配属イメージを描きやすくなり、結果としてミスマッチや早期離職のリスクが低いと判断されやすくなるでしょう。
「どのSIerでもよさそう」と思われる志望動機の特徴
SIerの選考では、志望動機の内容が抽象的だと「どのSIerでもよいのでは」と受け取られてしまうことがあります。企業理解や志望度が伝わらない志望動機は、面接や書類選考において評価を下げる要因になりがちです。
選考でマイナス評価につながりやすい志望動機の共通点は、次のとおりです。
志望動機が「どのSIerでもよさそう」と判断されてしまう共通点
- 「とにかく大手で安定しているから」という理由だけになっている
- 仕事内容が具体化されておらず、「開発がしたい」で止まっている
- 業界全体の魅力に終始し、その会社ならではの強みが触れられていない
- 自分の経験や価値観とのつながりが弱く、抽象的な説明にとどまっている
- 入社後に取り組みたい業務内容や工程がイメージできない
このような志望動機では、応募者がどのように働きたいのかや将来どんなキャリアを考えているのかが伝わりにくくなります。その結果、企業側に「特定のSIerを志望している理由が見えない」という印象を与えやすくなるのです。
SIer志望の代表的な理由
SIerを志望する理由は人それぞれですが、多くの応募者に共通して見られる「代表的な動機」がいくつかあります。
SIerを志望する人が挙げやすい代表的な理由は、次のとおりです。
SIer志望の代表的な理由
- 大規模・長期案件に関われる点を理由にするケース
- 幅広い業界のシステムに関われる点を理由にするケース
- チームで開発に取り組める点を理由にするケース
- 顧客の課題解決に直接関われる点を理由にするケース
ここからは、これらの理由を志望動機として使う場合、どのような伝え方が評価につながるのか、また注意すべきポイントは何かを詳しくみていきましょう。
大規模・長期案件に関われる点を理由にするケース
SIerを志望する理由として「大規模・長期案件に関われること」は、業界の特性を理解している動機として評価されやすいポイントです。SIerは大手企業や官公庁などのシステム開発を担うことが多く、要件定義から運用・保守まで、プロジェクト全体に長く関わる機会があります。
こうした大規模・長期案件では、次のような経験を積める点が特徴です。
大規模・長期案件に関わることで得られる経験
- システム全体を見渡しながら業務を進める視点が身につく
- チームで役割分担しながら開発を進める経験ができる
- 技術面だけでなく、調整や進行管理への理解が深まる
志望動機に落とし込む際は、「規模が大きいから魅力的」という表現で終わらせず、どの工程に関わりたいのか、そこでどんな力を身につけたいのかまで具体的に伝えることが大切です。そうすることで、入社後の成長イメージが伝わり、評価につながりやすくなります。
幅広い業界のシステムに関われる点を理由にするケース
「幅広い業界のシステムに関われる」という点を志望理由にする場合は、多様性への関心だけにとどまらず、その先にある意図を伝えることが大切です。
SIerは金融・製造・流通・公共など、さまざまな業界の顧客システムに携わるため、業界ごとの業務理解や課題把握が求められます。その積み重ねが、結果として幅広いビジネス知識や視点につながるといえるでしょう。
幅広い業界に関わることで、次のような経験を得られる点が特徴です。
幅広い業界のシステムに関わることで得られる経験
- 業界ごとの業務フローや課題の違いを理解できる
- システムを通じて、ビジネス全体を俯瞰する視点が身につく
- 顧客に応じた提案や対応力が磨かれる
志望動機に落とし込む際は、「どの業界に関心があるのか」「そこでどのような課題に向き合いたいのか」を具体化することがポイントです。さらに、その経験を将来どのように活かしたいのかまで示すことで、単なる“幅広さへの憧れ”ではなく、目的意識を持った志望動機として評価されやすくなるでしょう。
チームで開発に取り組める点を理由にするケース
SIerを志望する理由として「チームで開発に取り組める点」を挙げるのは、個人プレー志向との違いを明確に示せる動機として評価されやすいポイントです。
SIerの仕事は、プロジェクトごとに多くのメンバーが関わり、要件定義・設計・実装・テスト・運用といった工程を役割分担しながら進めていきます。そのため、個人のスキルだけでなく、チーム全体で成果を出そうとする姿勢が重視されます。
チームで開発に取り組むことで、次のような経験を積める点が特徴です。
チームで開発に取り組むことで得られる経験
- メンバーと役割分担しながら、プロジェクトを進める経験ができる
- 意見調整や情報共有を通じて、円滑に業務を進める力が身につく
- 課題が発生した際に、チームで解決策を考える視点が養われる
志望動機に落とし込む際は、過去にチームで成果を出した具体的な経験や、協働の中で工夫した点を交えながら、「チームのなかで自分がどのように貢献したいのか」を明確に伝えることが重要です。
単に「チームで働きたい」と伝えるだけでは不十分です。自身がどのように貢献し、どのような役割を果たしたいかまで示すことで、より説得力が高まります。
顧客の課題解決に直接関われる点を理由にするケース
SIer志望の理由として「顧客の課題解決に直接関われる点」を挙げる場合は、抽象的な表現に終わらせないことが重要です。SIerの仕事は、顧客の要望をそのまま形にするだけでなく、業務内容や背景を理解したうえで、システムを通じた解決策を考え、実現していく点に特徴があります。
顧客の課題解決に関わることで、次のような経験を積める点がポイントです。
顧客の課題解決に関わることで得られる経験
- 顧客の業務や課題の背景を理解し、整理する力が身につく
- システムを通じて、課題解決の手段を考える経験ができる
- 顧客とのやり取りを通じて、提案力や調整力が磨かれる
志望動機に落とし込む際は、「どのような課題に関心があるのか」「その課題に対して自分はどう関わりたいのか」を具体的に示すことが大切です。単に「課題解決がしたい」と述べるのではなく、顧客との関わり方や提供したい価値を言語化することで、SIerの仕事への理解が伝わり、評価されやすい志望動機に仕上がるでしょう。
企業が志望動機で評価しているポイント
志望動機は「何を書いたか」だけでなく、企業がどの視点で読み、何を判断しているかを意識することが重要です。SIerの選考では、スキルや経験の有無にかかわらず、応募者が業界や企業をどのように理解し、自分のキャリアと結びつけて考えているかが重視されます。
企業が志望動機を見る際に、特にチェックしている主なポイントは次のとおりです。
企業が志望動機で評価しているポイント
- なぜSIerを志望しているのかが明確か
- これまでの経験・キャリアに一貫性があるか
- なぜこのSIerなのかを説明できているか
- 入社後の活躍イメージを具体的に描けているか
ここからは、それぞれのポイントについて、評価されやすい考え方や伝え方のコツを具体的に解説していきます。
なぜSIerを志望しているのかが明確であるか
志望動機でまず重視されるのは、「なぜ数あるIT職種の中でSIerを選んだのか」が明確に伝わっているかどうかです。
採用担当者は、応募者がSIerという業界の特徴や仕事の役割を理解したうえで、自分のキャリアや価値観と結びつけて考えているかを見ています。単なるイメージや抽象的な理由ではなく、SIer特有の業務内容に対する自分なりの動機や意志が示されていると、志望動機としての説得力が高まるでしょう。
評価されやすい志望動機には、次のような視点が含まれています。
企業が「SIer志望」を評価する際に見ている視点
- SIerという業界で働くことの価値を理解している
- SIerならではの仕事の特徴と自分の関心が一致している
- 他のIT職種ではなくSIerを選んだ明確な理由がある
このように「なぜSIerなのか」が明確な志望動機は、選考全体を通して一貫性があり、次の選考ステップへとつながりやすくなります。
これまでの経験・キャリアに一貫性があるか
志望動機で評価される重要なポイントの一つが、これまでの経験やキャリアと志望理由がどのようにつながっているかです。採用担当者は、応募者が過去の経験から得た学びや気づきを踏まえ、その延長線上としてSIerを志望しているかを重視しています。
SIerの仕事では、業務理解や顧客対応、チームでのプロジェクト推進など、幅広い力が求められます。そのため、これまでの経験と志望理由に一貫性がある志望動機は、入社後の活躍イメージを描きやすいと評価されやすくなります。
こうした評価につながる志望動機には、次のような背景の一貫性が含まれています。
経験と志望動機の一貫性が伝わる具体例
| 具体例 | |
|---|---|
| 過去の経験とSIerの業務内容が結びついている | ・顧客折衝・要件整理・業務プロセス理解 |
| これまでのキャリアで培ったスキルや姿勢が活かせる | ・チームでの協働・プロジェクト推進の経験 |
| 経験から得た気づきや価値観が志望理由につながっている | ・課題解決への関心・長期的な価値提供への意識 |
このように背景の一貫性が示されていると、単なる「やりたい仕事だから」という理由よりも、経験に基づいた現実的で説得力のある志望動機として受け取られやすくなります。
なぜこのSIerなのかを説明できているか
志望動機では、「なぜSIerという業界を選んだのか」だけでなく、「なぜ数あるSIerのなかからこの企業を志望しているのか」を明確に伝えることが重要です。
SIer業界には多くの企業があり、それぞれ得意分野や事業領域、企業文化が異なります。業界全体の魅力だけを述べても、応募先企業への理解が十分とは見なされません。
そのため、企業を選んだ理由を説明する際には、次のような観点を意識すると評価につながりやすくなります。
企業選択理由として評価されやすいポイント
- 企業の強みや事業領域が自分の志向と一致している
- 他社と比較したうえで、この会社を選んだ根拠がある
- その企業でやりたい仕事や関わりたいプロジェクトが具体的にイメージできる
このように経験や背景とのつながりが明確な志望動機は、単なる「やりたい仕事だから」という理由に終わらず、これまでのキャリアを踏まえた現実性と説得力のある動機として受け取られやすくなるでしょう。
入社後の活躍イメージを具体的に描けているか
志望動機で評価を得るためには、入社後にどのように活躍できるかを具体的に描けているかも重要なポイントです。採用担当者は、応募者が自身の強みや経験をどの業務で活かし、会社やチームにどのような形で貢献しようとしているのかをチェックしています。
SIerの仕事は領域が幅広く、専門性だけでなく調整力や協働力も求められます。そのため、「活躍したい」「成長したい」といった抽象的な表現ではなく、具体的な役割や貢献ポイント、将来の成長イメージを示すことで、より高い評価を得やすくなります。
入社後の活躍イメージを描く際に、特に意識したい観点は次のとおりです。
入社後の活躍イメージが伝わる志望動機の具体例
| 例 | |
|---|---|
| 自分の強みや経験がどの業務で活かせるかが明確になっている | ・過去のプロジェクト経験・顧客折衝・要件整理の経験・業務改善や課題整理の経験・得意領域とのつながり |
| 入社後の短期・中期の貢献イメージが具体的である | ・最初の1年で取り組みたいタスクや役割・設計・開発工程を安定して担うポジション・顧客打ち合わせや要件定義への段階的な関与・チーム内での進行サポートや調整役 |
| 将来的なキャリアビジョンが示されている | ・リーダーやPM領域を目指す・特定業界に強みを持つエンジニアとして成長・上流工程を中心に関われるポジション・技術と業務理解の両立を軸にしたキャリア形成 |
このように、入社後にどのように貢献し、どのように成長していきたいのかを具体的に示すことで、採用担当者に配属後の姿をイメージしてもらいやすくなり、志望動機としての説得力も高まるでしょう。
【例文】SIerの志望動機
志望動機は、「正解の文章」を暗記するものではありません。自分の経験や強み、将来像を、SIerの仕事や役割の理解と結びつけて伝えるための考え方のベースが重要です。
例文はあくまで参考として捉え、自分自身のエピソードや、応募企業の強み・事業領域に置き換えて調整することで、志望動機の説得力は大きく高まります。
ここからは、立場や志向別Sler志望動機の例文を解説します。当てはまる例文を参考にしながら、自分の言葉に落とし込んでいきましょう。
未経験者向け志望動機の例文
未経験からSIerを目指す場合、専門的なスキルや実績よりも、「なぜSIerなのか」「どのように成長していきたいのか」が重視されます。
未経験者の志望動機の例文と評価されやすいポイントは、次のとおりです。
未経験者向け志望動機 例文 私は、ITを通じて企業の課題解決に関われる仕事に魅力を感じ、SIerを志望しました。 SIerは、顧客の業務内容を理解したうえで要件定義からシステム導入まで一貫して関われる点に特徴があり、単に技術を提供するだけでなく、課題解決に深く携われる仕事だと考えています。 IT業界は未経験ですが、これまでの業務で培ってきた「傾聴力」や「チームワーク」は、SIerの業務においても十分に活かせると考えています。 入社後は基礎から知識・技術を身につけ、まずはプロジェクトの一員として着実に役割を果たし、ゆくゆくは、顧客課題に対して主体的に提案・実装ができるエンジニアとして活躍したいと考えています。
未経験者の志望動機で押さえたいポイント
- SIerという仕事・業界への理解がある
- これまでの経験がどのように活かせるかを説明できている
- 入社後の成長イメージが描けている
- 未経験であることを前向きに捉えている
現時点での技術力以上に志望動機の明確さが重視されるため、未経験であること自体がマイナスに評価されるとは限りません。経験者の志望動機では、スキル不足を補うための意欲や姿勢、将来の成長イメージを具体的に伝えることが重要です。
経験者向け志望動機の例文
SIer経験者・IT業界経験者の場合、志望動機では「これまで何をしてきたか」だけでなく、その経験をSIerでどう活かし、次に何を目指すのかが重視されます。
採用担当者は、スキルの有無以上に「経験の整理ができているか」「キャリアの方向性が明確か」をチェックしています。
経験者の志望動機の例文と評価されやすいポイントは、次のとおりです。
経験者向け志望動機 例文 私はこれまで、〇〇のシステム開発に携わり、主に△△工程を担当してきました。 業務を通じて、単に開発を行うだけでなく、要件の背景や業務フローを理解したうえでシステムを設計することの重要性を実感しました。 SIerは、顧客の業務理解を起点に、要件定義から開発・運用まで一貫して関われる点に強みがあり、これまで培ってきた業務理解力や調整力をさらに高められる環境だと考えています。 今後は、より上流工程からプロジェクトに関わり、顧客の課題に対して技術と業務の両面から提案できるエンジニアとして成長したいと考え、SIerを志望しました。
経験者の志望動機で評価されやすいポイント
- これまでの業務内容や担当工程が具体的に説明できている
- SIerで活かしたいスキルや経験が明確になっている
- 現職(前職)で感じた課題や気づきが志望理由につながっている
- 入社後に挑戦したい領域や成長イメージが描けている
単に経験を並べるのではなく、「過去の経験・気づき・今後の方向性」を一本の軸でつなげることで、志望動機の説得力は大きく高まるでしょう。
SES・自社開発経験者向け志望動機の例文
SESや自社開発での経験を持つ方がSIerを志望する場合、単に環境を変えたいという理由だけでは十分な評価につながりません。採用担当者は、これまでの経験を踏まえたうえで、「なぜSIerなのか」「SIerでどのような価値を発揮できるのか」を具体的に語れているかを重視しています。
ここでは、SES・自社開発経験者向けの志望動機例と、評価されやすいポイントを紹介します。
SES・自社開発経験者向け志望動機 例文 私はこれまでSESで◯◯システムの設計・実装に携わり、要件理解や技術面での課題解決を経験しました。その中で、開発そのものだけでなく、顧客の業務理解や上流工程に関わる機会の多いSIerの仕事に魅力を感じるようになりました。 現職では、クライアント要望の整理や技術提案といった業務に携わる中で、単なる依頼対応にとどまらず、企画段階から価値を提供したいという思いが強まりました。 この経験を活かし、SIerではより顧客のビジネス全体を見据えた提案やシステム設計に関わることで、技術と業務理解を両立したエンジニアとして貢献したいと考えています。
SES・自社開発経験者の志望動機で評価されやすいポイント
- これまでの経験がSIerでどう活かせるかが明確になっている
- SESや自社開発での学びとSIerでの役割のつながりが説明できている
- 顧客理解や上流工程への意欲が示されている
- 入社後の貢献イメージや成長ビジョンがある
SESや自社開発での経験があるからこそ、単なる開発作業にとどまらず、顧客の本質的な課題や業務全体に踏み込む志向を示すことが可能です。
これまでの経験をどのように活かし、SIerとしてどのような価値を提供したいのかを言語化することで、志望動機の説得力は大きく高まるでしょう。
キャリアアップ志向の志望動機の例文
キャリアアップを志望理由にする場合、単に待遇や役職を求めるだけでは評価につながりません。採用担当者は、これまでの経験を踏まえ、SIerでどのような成長や役割を目指しているのかを重視しています。
SIerは上流工程や顧客折衝、プロジェクトマネジメントなどキャリアの選択肢が広いため、自分の強みや経験と企業の特徴を結びつけて伝えられるかがポイントになります。
キャリアアップを目指す方向けの志望動機例と、評価されやすいポイントは、次のとおりです。
キャリアアップ志向の志望動機 例文 私はこれまで◯◯領域のシステム開発に携わり、主に設計・調整・クライアント対応を中心に経験を積んできました。業務を通じて、単に機能を創るだけでなく、顧客の業務背景を理解したうえで価値ある提案をすることの重要性を強く感じるようになりました。 貴社は上流工程や顧客との交渉フェーズに強みを持ち、特定業界における豊富な知見を持っている点に魅力を感じています。これまで培ってきた経験を活かし、まずは上流工程での提案力・調整力を磨きつつ、将来的にはプロジェクトリーダーやPMとしてチームを牽引したいと考え、SIerを志望しました。
キャリアアップ志向の志望動機で評価されやすいポイント
- これまでの経験が次のキャリアにどうつながるかが明確になっている
- 志望企業の特徴・強みを理解した理由が示されている
- 入社後の短期・中期の貢献ビジョンが具体的である
- 将来のキャリア目標が描けている
キャリアアップ志向の志望動機では、経験・目標・企業理解を一貫して伝えるように意識しましょう。
SIerの志望動機でよくあるNG例
SIerの志望動機では、内容次第で評価を大きく下げてしまうケースも少なくありません。
具体的なNG例は、次のとおりです。
SIerの志望動機でよくあるNG例
- 志望理由が抽象的すぎるケース
- どのSIerにも当てはまる内容になっているケース
- 仕事内容の理解不足が露呈するケース
- 受け身・安定志向に見えてしまうケース
ここでは、実際の選考で評価が下がりやすい志望動機の代表的な例を詳しくみていきましょう。
志望理由が抽象的すぎるケース
志望動機が評価されにくい代表例が、「志望理由が抽象的すぎるケース」です。
たとえば「ITが好きだから」「開発がしたいから」といった表現だけでは、なぜSIerを選んだのかが企業側に伝わりません。
採用担当者は、応募者がSIerの仕事や業務内容をどの程度理解しているか、また自身の経験や価値観と結びつけて考えられているかを重視しています。抽象的な志望理由は誰にでも当てはまる内容になりやすく、志望度や本気度が伝わりにくいため、結果として評価を下げてしまうでしょう。
志望動機では、「どの業務に魅力を感じたのか」「その背景にどんな経験や考えがあるのか」を具体的な言葉で示すことが大切です。
どのSIerにも当てはまる内容になっているケース
志望動機が評価されにくいケースとして、どのSIerにも当てはまる一般的な内容になってしまっていることが挙げられます。
SIerは数多く存在し、企業ごとに得意分野や事業戦略、顧客との関わり方は大きく異なります。そのため、「SIerで働きたい」「幅広い業界の案件に関われそうだから」といった業界全体の魅力だけを述べた志望理由では、この会社を選んだ明確な理由が見えず、企業理解や志望度が低いと判断されるでしょう。
こうした志望動機は、企業研究が十分に行われていない印象を与えやすく、結果として他の応募者との差別化ができない原因にもなります。
志望動機を書く際は、応募先企業の事業内容や強みを理解したうえで、自身の経験や価値観と結びつけ、「他のSIerではなく、この企業を選んだ理由」を具体的に示していきましょう。
仕事内容の理解不足が露呈するケース
志望動機で評価を下げてしまう典型例のひとつが、仕事内容への理解不足が露呈してしまうケースです。
SIerの仕事は、単にプログラミングや開発作業を行うだけではなく、顧客の業務内容を理解したうえで、要件定義から設計・開発・テスト・運用保守まで幅広い工程に関わる点に特徴があります。
しかし、志望理由が「開発が好きだから」「コードを書けるようになりたい」といった表面的な内容にとどまっていると、SIerの業務全体を把握できていない印象を与えてしまいます。こうした志望動機は、「実際の業務とのギャップが大きそう」「配属後にミスマッチが起きやすい」と判断されやすく、評価が下がる原因になりかねません。
志望動機では、SIerにおける業務の流れや関わる工程を理解したうえで、どのフェーズでどのように価値を発揮したいのかを具体的に伝えることが、評価される志望動機につながります。
受け身・安定志向に見えてしまうケース
志望動機で評価を下げてしまう典型例として、受け身や安定志向が強く伝わってしまうケースがあります。
たとえば「安定しているから」「残業が少なそうだから」といった理由ばかりを挙げてしまうと、企業側には「主体的に業務へ取り組む意欲が低い」「課題と向き合う姿勢が見えない」と受け取られるリスクが高まるでしょう。
SIerの仕事は、多様な顧客や業務要件に対応しながら、課題解決を進めていかなければなりません。そのため、自ら考え、価値を提供しようとする姿勢が評価されやすい傾向にあります。
志望動機では、「なぜ安定した環境を求めるのか」ではなく、その環境でどのように成長し、どんな貢献をしたいのかに焦点を当てるように意識しましょう。
SIerへの転職ならテックゴーへ
SIerへの転職を検討するなかで、「今の経験はSIerでも評価されるのか」「この先どんなキャリアを描けるのか」と不安を感じる方は少なくありません。特に、担当業務が限られていたり、上流工程や顧客折衝に関わる機会が少ない環境にいたりする場合、将来像を具体的に思い描くのが難しくなることもあります。
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まとめ
SIerへの転職では、志望動機の内容が選考結果を大きく左右します。
「なぜSIerを志望するのか」「なぜその企業なのか」「入社後にどのように活躍したいのか」といった点を、自身の経験や価値観と結びつけて具体的に伝えることが重要です。
一方で、志望理由が抽象的だったり、どのSIerにも当てはまる内容にまとまっていたりすると、企業理解や志望度が低いと受け取られてしまう恐れがあります。SIerの仕事内容や役割を正しく理解したうえで、自分なりの動機を言語化することが欠かせません。
「今の経験がSIerでどのように評価されるのか分からない」「自分に合ったSIerの選び方に悩んでいる」と感じた場合は、第三者の視点を取り入れるのも有効です。
テックゴーのようなエンジニア特化の転職支援サービスを活用しながらキャリアを整理し、納得感のある志望動機を準備することで、満足のいく転職につながりやすくなるでしょう。
テックゴーなら、SIer転職に関する悩みを整理しながら相談できます。まずは気軽にご相談ください。
