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SIerとは?企業の分類や仕事内容・SEとの違いをわかりやすく解説

2026年09月15日更新

「SIer」という言葉を見かけたものの、SIerとは何なのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

SIerは「エスアイヤー」と読み、顧客の課題を聞いて、システムを企画から運用まで一括で請け負う会社を指す言葉です。

この記事では、以下の内容を解説します。

  • SIerの定義と、SE・SES・Web系企業との違い
  • SIerの分類ごとの特徴と代表的な企業
  • 仕事内容とプロジェクトの流れ
  • SIerで働くメリット・デメリット
  • SIerに向いている人・向いていない人の特徴
  • SIerのエンジニアになる方法

SIerへの就職や転職を検討している方に、仕事内容や企業ごとに異なる働き方をわかりやすく紹介します。ぜひ参考にしてください。

目次

CONTENTS

SIerとは?

SIerとは、英語の「System Integrator」を略した和製英語で、こうしたシステムの統合や構築という業務を「SI」、その業務を手がける企業を「SIer」と呼びます。

それでは、SIerがどのような会社なのか、次から詳しく見ていきましょう。

SIerとは、顧客に代わってシステムを作る会社です。顧客企業が「こんな仕組みが欲しい」と依頼し、SIerがそれを実際に動くシステムへと落とし込みます。

具体的には、次のようなシステムを手がけています。

  • 企業の勤怠管理・人事管理システム
  • 工場の在庫管理・生産管理システム
  • 請求書発行や会計処理をおこなうシステム
  • 銀行や証券会社の勘定系システム
  • 自治体の住民情報システム
  • 企業の顧客向けWebサービス

SIerの仕事は、顧客が抱える業務効率化や情報管理の課題を、実際に動くシステムとして形にすることです。IT業界のなかでも、SIerはこの役割を専門に担う会社です。

SIerと混同されやすい言葉に、SE・SES・Web系企業があります。それぞれの違いを表で整理しましょう。

指すもの概要
SIer企業・業態顧客のシステムを一括で請け負う会社
SE (システムエンジニア)職種システムの設計や開発を担当する技術者
SES契約形態技術者が客先に常駐して稼働時間を提供する契約
Web系企業企業・業態自社サービスを開発する会社

この4つの言葉は、指し示すものが会社・職種・契約形態と異なります。

SIerとWeb系企業は会社を指す言葉で、SEはその会社で働く職種、SESは客先に常駐して働く契約の形を指します。つまり、SIerに勤めるSEもいれば、SESという契約で働くSEもいるということです。

大手SIerとは、知名度や経営基盤が安定した、業界大手の企業を指します。中堅SIerとは、大手ほどの規模ではありませんが、特定の業種や技術に強みを持つ企業を指します。それぞれの違いを表で確認しましょう。

大手SIer中堅SIer
案件規模官公庁やメガバンクなど大型案件が多い中小企業向けや特定分野の案件など幅広い
担当する工程要件定義や設計などの上流工程が中心開発から運用まで幅広く担当する
裁量の大きさ役割が細分化されやすい若手でも裁量を任されやすい

大手SIerは、社会インフラを支えるような大規模プロジェクトに携われる機会が豊富です。一方、中堅SIerは大手の下請けとして案件に携わるケースも多く、幅広い実務を経験しやすい環境です。

SIer5つの分類と特徴

SIerは、成り立ちによって5つの系統に分類できます。まずは、それぞれの違いを表で確認しましょう。

分類成り立ち主な顧客案件規模
独立系特定の親会社を持たない官公庁・民間企業など幅広い中〜大規模
ユーザー系大企業の情報システム部門が独立主に親会社グループ中〜大規模
メーカー系ハードウェアメーカーの部門が独立親会社製品の導入企業大規模
外資系海外IT企業の日本法人グローバル企業・大手企業大規模
コンサル系・シンクタンク系経営コンサルティングから発展経営層・大企業大規模 (上流中心)

あわせて、業界ごとに強みを持つSIerについても紹介します。順にみていきましょう。

独立系SIerは、特定の親会社を持たず、自社の営業力を起点に案件を獲得する企業です。製品やベンダーに縛られないため、技術選択の自由度が高いことが強みです。

案件は中小規模から大規模まで幅が広く、元請けとして直接顧客と契約する企業もあれば、他のSIerの下請けとして開発を担う企業もあります。若手から責任あるポジションや多様なプロジェクトに挑戦できる環境も多く見られます。

未経験採用の門戸が比較的広く、SIerを目指すはじめの一歩として検討しやすいでしょう。

独立系SIerとは?大手企業や強み・年収・キャリアまで詳しく解説

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ユーザー系SIerは、金融・商社・鉄道など大企業の情報システム部門が独立してできた企業です。親会社の案件により経営基盤が安定しやすく、長期的に働きやすい環境が整っている企業が多くあります。

近年は親会社以外への外販に力を入れる企業も増えていますが、事業の方向性は親会社の方針に左右されやすい傾向です。親会社のビジネスに深く関わるため、特定の業界(ドメイン)知識を専門家レベルまで高めたい人に適しています。

ユーザー系SIerはどんな業務をするのか?内販外販・キャリアパスまでエンジニア転職のプロが徹底解説

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メーカー系SIerは、ハードウェアメーカーのシステム部門が発祥の企業です。親会社の製品とシステムを組み合わせて提案できる強みがあり、大規模な公共案件や金融機関のプロジェクトに強い傾向があります。

福利厚生が手厚く、研修制度も充実しているため、未経験からでも着実にステップアップしたい人に適しています。

一方で、扱う技術が親会社の製品群に寄りやすい傾向があり、技術の幅を広げにくい面もあります。

メーカー系SIerの特徴と強み|独立系・ユーザー系との違いを比較

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外資系SIerは、海外IT企業の日本法人です。成果重視の評価が根づいており、専門性を高めた分だけ待遇に反映されやすい環境です。英語を使う場面もありますが、必須とする企業ばかりではありません。

ただし、未経験からの採用は少なく、実務経験を前提とした求人が中心になりやすい点は押さえておきましょう。専門性を高めて待遇を上げたい方が目指す先になります。

コンサル系・シンクタンク系SIerは、経営戦略の立案からシステム導入までを一貫して支援する企業です。要件定義や全体設計といった上流工程(システム開発の初期段階)の比重が最も大きく、年収水準も高い傾向にあります。

一方で、経営や業務に関する高度な知見が求められるため、実務経験を前提とした採用が中心です。上流工程やプロジェクトマネージャー(PM)を目指すなら、視野に入れておきたい存在です。

SIerは、業界を軸に整理されることもあります。親会社が銀行や証券会社であれば金融系SIer、商社であれば商社系SIerと呼ばれます。これらは成り立ちを軸にすると、いずれもユーザー系SIerの一部です。

分類企業例親会社
金融系SIer三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
商社系SIer伊藤忠テクノソリューションズ株式会社伊藤忠商事株式会社

分類を問わず、業界に強みを持つSIerもあります。たとえば、公共分野の住民情報システムや、製造業の生産管理システム、流通業のPOSシステムなどが挙げられます。SIer企業を見る際は、こうした業界ごとの得意分野にも注目してみましょう。

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SIerの仕事内容とプロジェクトの流れ

SIerの仕事は、プロジェクト単位で進みます。期間は数ヶ月から、長いものでは数年です。仕事の流れは、次の5つの工程に分かれています。

  • 企画立案
  • 要件定義
  • 設計・開発
  • システムテスト
  • 運用・保守

また、担当する職種によって仕事の内容は大きく変わります。主な職種と役割は次のとおりです。

職種役割
システムエンジニア(SE)顧客の要望を整理し、システムの設計をおこなう
プログラマー(PG)設計書をもとにプログラムを組み立てる
プロジェクトマネージャー(PM)・プロジェクトリーダー(PL)プロジェクト全体の進行や予算、人員を管理する
インフラエンジニアサーバーやネットワークなど、システムの基盤を構築・運用する
IT営業・セールスエンジニア顧客との窓口となり、提案や契約を担当する

それでは、各工程を順に見ていきましょう。

企画立案は、顧客の経営課題や業務課題を聞き取り、システムで何を解決するかを考える段階です。

まずは顧客の経営層や事業部門にヒアリングをおこない、現状の課題や実現したいことを整理します。そのうえで、システム化によって見込まれる効果や、大まかな予算、スケジュールを盛り込んだ提案書を作成します。

営業担当やコンサルタントと一緒に動くことが多く、顧客の業界や業務への理解が深いメンバーが担当することが多い工程です。

要件定義は、システムに何を実装するかを文書にまとめる工程です。顧客の現場担当者や情報システム部門と細かくすり合わせをおこない、曖昧になりがちな顧客の要望を、認識のずれが生まれないようシステムの仕様に落とし込みます。

この工程で決めた内容は、後工程のやり直しコストを大きく左右するため、SIerの仕事のなかでもとくに重要とされます。元請けの企業が担当することが多く、経験を積んだSEが中心となって進めます。

設計・開発は、要件定義をもとに基本設計・詳細設計をおこない、実際にプログラムを組み立てる工程です。自社の社員は設計と進行管理を担当し、開発工程を協力会社に任せるケースも珍しくありません。

近年は、AIによるコード生成ツールを使いながら開発を進める企業も増えています。入社1〜3年目のうちは、詳細設計書をもとにしたプログラミングやテストを任されることが多くあります。基本設計ではシステム全体の構成や画面のレイアウトを、詳細設計では実際に組み立てるプログラムの中身を決めていきます。

システムテストは、単体テスト・結合テスト・総合テストといった段階を踏み、システムが設計どおりに動くかを確認する工程です。

開発チームや品質管理の担当者とやり取りしながら、不具合を洗い出して修正します。テストは、部品ごとに動作を確かめる単体テストから、部品をつないで確認する結合テスト、システム全体を通した総合テストへと段階的に進みます。不具合が見つかれば設計や実装に戻して修正するため、開発チームとのやり取りが頻繁に発生する工程です。

運用・保守では、納品後のシステムが安定して稼働し続けるよう、監視やメンテナンス、問い合わせ対応をおこないます。**顧客の情報システム部門とやり取りしながら、障害対応や機能追加を進めます。

運用・保守は契約が長期にわたるケースが多く、同じシステムに長く関わりながら知識を深められる工程です。なお、実際の働き方としては、納期前やトラブル発生時に一時的に残業が増えやすい点は把握しておきましょう。

SIerで働くメリット5つ

SIerで働くことには、業界特有のメリットがあります。代表的な5つを紹介します。

  • 社会インフラを支えるシステムに携われる
  • 幅広いキャリアの選択肢を描ける
  • 多様な業界のプロジェクトで幅広い経験が積める
  • 技術以外のスキル(折衝・管理・文書作成)が身につく
  • 福利厚生や制度が整っており長く働きやすい

SIerでは、数千万円から数億円規模の大型プロジェクトに携われる機会があります。とくに元請けとなる大手SIerでは、官公庁の行政システムや金融機関の勘定系システムなど、社会インフラを支える案件を手がけることも珍しくありません。

多くの人の生活を支えるシステムに関われるため、自分の仕事が社会に役立っているという実感を得やすい環境です。自社開発の小規模なチームでは経験しにくい規模のシステムに、若手のうちから関われることも強みでしょう。

SIerで働くメリットのひとつは、その後に描けるキャリアの幅が広いことです。プロジェクトリーダー(PL)やプロジェクトマネージャー(PM)として、マネジメントの道を進むこともできます。また、クラウドやセキュリティといった領域を深めて、技術のスペシャリストを目指す道もあります。

さらに、SIerで培った経験を活かして、ITコンサルタントや事業会社の社内SEへとキャリアチェンジする人も珍しくありません。システム開発の全工程に関わるため、身につけた技術と業務知識をさまざまな方向に活かせる点が強みです。

SIerは、金融・製造・流通など、案件ごとに異なる業界のプロジェクトを担当します。ひとつの業界に固定されず、案件が変わるたびに新しい業務フローやシステムの作り方に触れられるため、幅広い経験を積みやすいことが特徴です。

独立系SIerのように特定の親会社を持たない企業では、担当する業界の幅がとくに広がる傾向です。

SIerの仕事では、顧客との交渉や調整、見積もり、要件定義書の作成、進行管理など、技術以外のスキルも幅広く求められます。プロジェクト全体を見渡しながら計画を立てる力は、技術トレンドが変化しても陳腐化しにくい能力です。

顧客と直接やり取りする立場であれば、こうしたスキルを磨く機会がさらに多くなります。たとえば、複数の関係者が納得できる形で仕様を決める場面や、遅れが出たときに優先順位を組み替える場面で、こうした力が問われます。

SIerには住宅補助や退職金制度、企業型年金といった福利厚生が整っている企業が多くあります。育休・時短勤務・フレックスタイムといった制度も充実しており、ライフステージが変化しても働き続けやすい環境です。

とくに大手・準大手のSIerでは、こうした制度が整備されている傾向にあり、長期的なキャリア形成のしやすさにつながっています。

SIerで働くデメリット4つ

SIerで働くうえで、気を付けたいデメリットも存在します。

  • 多重下請け構造により担当工程が変わる
  • プログラミングや最新技術に触れる機会が限られやすい
  • 納期前や特定時期に業務量が偏りやすい
  • 客先常駐で働く環境が変わりやすい

SIer業界では、元請けから二次請け、三次請けへと仕事が連なる多重下請け構造が一般的です。担当する企業がこの構造のどこに位置するかによって、任される工程はまったく異なります。下請け階層が深くなるほど、要件定義や設計から離れ、決められた仕様に沿った実装やテストが中心になる傾向です。

同時に、顧客と直接やり取りする機会も少なくなります。仕様変更の背景や意図を汲み取りにくくなる点には注意が必要です。

元請けの立場では、要件定義や設計、進行管理が中心になり、実装は協力会社に任せるケースが多くなります。既存システムを長期間保守する仕事では、技術選定も保守的になりやすいです。

手を動かしてコードを書きたい場合は、開発工程を自社で持つ企業や、受託開発の比率が高い企業を選べば、この傾向は回避できます。

SIerの仕事は、プロジェクト終盤やリリース前に作業が集中しやすい特徴があります。クライアントとの契約で納期が厳格に決まっているため、進捗の遅れを残業でカバーする場面も出てきます。

下請け企業ほど納期の融通が利きにくく、負荷が集中しやすくなります。とはいえ、年間を通じて忙しいわけではなく、時期によって波がある点は理解しておきましょう。

SIerでは、顧客のオフィスに常駐して働くケースが多くあります。プロジェクトが変わるごとに勤務地や一緒に働くメンバーが変わるため、環境の変化に慣れが必要な働き方です。

一方で、顧客と近い距離で働けるため要望を直接聞けることや、さまざまな企業の開発現場を経験できる点はエンジニアとしての成長につながります。ユーザー系SIerや自社製品を持つ企業では、常駐が少ない傾向にあります。自社勤務を希望する場合は、応募先の常駐比率を確認してみましょう。

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SIerに向いている人4つの特徴

SIerの仕事に向いているのは、次のような特徴を持つ方です。

  • 人と話しながら仕事を進めるのが得意な人
  • 物事を筋道立てて整理するのが得意な人
  • 特定の技術より仕組み全体に興味がある人
  • 安定した環境で長期的にキャリアを築きたい人

SIerの仕事は、顧客・協力会社・社内のメンバーと常に調整が発生します。要件定義の打ち合わせで顧客の曖昧な要望を質問で引き出す場面も多いため、人と話しながら仕事を進めることに苦を感じない方は活躍しやすいでしょう。また、聞き取った内容を、順序と条件が明確な仕様へ落とし込む力も欠かせません。

SIerは、業務の流れやシステム全体を設計・調整する仕事が中心です。そのため、ひとつの技術を深めるより、仕組み全体に関心が向く方に合っています。長期のプロジェクトや研修制度のもとで、腰を据えてキャリアを築きたい方にも向いている環境です。

SIerに向いていない人4つの特徴

SIerの仕事には、向いていない可能性がある特徴もあります。

  • とにかくコードを書き続けたい人
  • 文書作成や調整業務を負担に感じる人
  • 自分の裁量で判断を進めたい人
  • 予定変更やトラブル対応が苦手な人

元請けや大手SIerほど、要件定義や進行管理といった上流工程が中心になり、意思決定も複数人の承認を経て進みます。そのため、とにかくコードを書き続けたい人や、自分の裁量で判断を進めたい人には、窮屈に感じやすい環境です。開発工程を自社で持つ企業や、独立系SIerを選べば、この傾向は避けられます。

また、仕様変更や障害対応、納期の前倒しは日常的に発生するため、予定変更が苦手な人には負担になりやすいでしょう。

SIerの将来性

SIerの将来性は、業界全体で一律に語れるものではありません。需要が減っていく仕事と、これから求められる仕事に分かれています。

生成AIの活用は、急速に広がりつつあります。大手SIerでは、システム開発の3割以上に生成AIを適用する企業も出ています。コーディングやテストの多くをAIが担うようになり、人が手を動かしてコードを書くことの価値は下がりつつあります。

一方で、銀行の基幹システムのように、古くから使われ続けているシステムも数多く残っており、保守や刷新の需要はなくなりません。加えて、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の調査では、国内企業のDX推進はコスト削減や業務効率化の面で成果が出ている一方、新規事業の創出や事業変革にまで至った企業はまだ少ないことが示されています。

効率化の先にある、事業変革を伴う案件の需要は、今後さらに広がる余地を残しているといえます。志望先がどちらの動きに近いのか、企業の事業内容や注力領域から確認しておくとよいでしょう。

(※)参考:IPA「DX動向2026

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SIerで働くエンジニアの年収相場

SIerで働くエンジニアの年収は、年代と担当する役割によって変わります。テックゴーの転職支援における年収のデータから、それぞれの水準を見てみましょう。

区分年収の目安
20代400万円〜480万円
30代500万円〜600万円
40歳以上650万円以上
PL(プロジェクトリーダー)750万円
PM(プロジェクトマネージャー)800万円

(※1)テックゴーの転職支援における決定年収データをもとに算出 (※2)実際の年収は企業や個人の経験によって異なります

年代とともに年収は上がりますが、より大きく影響するのは担当する役割です。また、実際には同じ役職でも、元請けか下請けかによって年収には差が出ます。二次請け以下は中間マージンが差し引かれる分、エンジニアの年収も上がりにくい傾向です。

SIerの分類別では、ユーザー系は親会社の給与水準に準じて安定しやすく、外資系は20代から高年収を狙いやすい特徴があります。SIerで年収アップを目指すなら、元請けの比率にも注目しましょう。

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SIerのエンジニアになる方法

SIerのエンジニアを目指す道筋は、志望する系統や、これまでの経験によって変わります。闇雲に応募するのではなく、段階を踏んで準備を進めることが大切です。

ここでは、SIerのエンジニアを目指すうえで押さえたいポイントを5つ紹介します。

  • これまでの経験をSIerで活かせる形に整理する
  • 転職の軸に沿って志望するSIerの系統・職種を絞る
  • ITパスポート・基本情報技術者など資格を取得する
  • 文系・非情報系の場合は基礎知識を補う
  • 転職エージェントを活用する

これまでのキャリアは、SIerでも強みになります。前職の業界で培った知識や、職種を通じて身につけたスキルは、どちらもSIerでの評価につながります。

前職SIerで活かせる経験
営業職顧客との交渉や提案の経験
接客・販売職現場の業務を理解し、要望を聞き取る力
製造業生産管理や在庫管理の業務知識
事務職業務の流れを整理し、文書にまとめる力
金融・保険業界勘定系や保険系システムに関する業務知識

整理する際は、次の2つを書き出してみましょう。

  • 前職で関わった業界・業務(例:製造業の生産管理、金融機関の窓口業務)
  • その経験を通じて身についたスキル(例:現場の課題を聞き取る力、業務フローを整理する力)

この2つを、志望する分類や業界(金融系SIerなら金融知識、コンサル系SIerなら業務改善の提案力など)と照らし合わせると、自分の経験がどこで活きるかが見えやすくなります。

SIerは企業によって案件の規模や担当する工程、働き方が大きく異なります。そのため、まずは自分がSIerで何を実現したいのか、転職の軸を決めることから始めましょう。

軸の例としては、次のようなものが挙げられます。

  • 大規模なシステムに携わりたい
  • 実装に手を動かして関わりたい
  • 安定した環境で長く働きたい
  • 早い段階から裁量を持って成長したい

軸が定まると、志望先の絞り込みが進みます。たとえば、大規模案件を重視するなら大手やメーカー系、実装経験を積みたいなら開発工程を自社で持つSIer、安定性を求めるならユーザー系が候補になりやすいです。職種でいえば、SE・インフラエンジニア・IT営業が募集されやすい代表例です。こうして、転職の軸とSIerの特徴や強みを組み合わせながら、興味のある企業を10〜20社ほど書き出してみましょう。

SIerへの転職では、資格が経験や知識の不足を補い、学習意欲を示す材料にもなります。実務経験が浅い場合は、資格が基礎知識を持っている証明として役立ちます。代表的な資格には、次のようなものがあります。

資格概要
ITパスポートITの基礎知識を幅広く問う国家試験
基本情報技術者プログラミングやシステム設計の基礎を問う国家試験
応用情報技術者設計や管理など実務レベルの知識を問う国家試験
AWS認定 Cloud PractitionerAWSの基本的な仕組みを問う入門資格
ORACLE MASTER Bronzeデータベースの基本操作を問う入門資格

学習期間は人によって幅がありますが、ITパスポートと基本情報技術者は働きながらでも取得を目指せる資格です。応用情報技術者以上は、入社後のステップアップとして考えるとよいでしょう。インフラ志望であれば、AWS認定やORACLE MASTERといった入門資格も選択肢になります。

SIerの仕事は、顧客の業務を理解し、要望を整理する力が中心です。そのため、文系や非情報系の出身であること自体は、大きな不利にはなりません。

実際、SEやIT営業といった職種では、文系出身者も多く活躍しています。ただし、基礎学習がまったく不要というわけではありません。プログラミングの基礎やITの基本用語は、無料の学習サイトや入門書1冊、簡単な言語ひとつから始めておくとよいでしょう。

求人票だけでは、案件の状況や働き方の実態までは分かりません。こうした点を確認しないまま入社すると、想定していた仕事と実際の業務にギャップが生じやすくなります。

とくに、次のような点は選考の過程で確認しておきたいところです。

  • 入社後に担当しやすい工程はどこか
  • 開発を自社でおこなうか、協力会社に依頼するか
  • 客先常駐の有無とリモートワークの可否
  • 残業時間の実態と有給休暇の取得状況
  • 住宅補助や育休、時短勤務などの制度の運用実態

転職エージェントを活用すれば、企業ごとの実情を把握したプロのサポートを受けながら、企業研究や条件交渉を進められます。エンジニア領域に詳しいエージェントであれば、複数の分類を横断して比較しながら、自分に合う企業を検討できるでしょう。

エンジニア特化の転職エージェント「テックゴー」のように、業界の実情に詳しいサービスを選ぶと、確認したい点を具体的に相談できます。

SIerへの転職ならテックゴーにご相談ください

ここまで見てきたSIerの確認ポイントを、すべて自力で調べ切るのは簡単ではありません。企業のリアルな情報をつかんでスムーズに転職活動を進めるために、エンジニア特化の転職エージェント「Tech GO(テックゴー)」をご活用ください。

▼テックゴーの転職支援が選ばれるポイント

  • エンジニアに特化した転職エージェントで、上流案件・ITコンサル領域に強い
  • アドバイザーは元エンジニア・ITコンサル出身者が多く、現場感覚に基づいたアドバイスに強み
  • 平均年収アップ額は102.7万円(※1)
  • 4人に3人以上が年収アップ(※2)

(※1)2025年6月〜2026年7月実績 (※2)2025年6月〜2026年7月における年収アップ率(決定者)の実績

まとめ

SIerは、顧客に代わってシステムを作り、企画から運用まで一括で請け負う会社です。この記事では、SIerとは何かという定義から、分類ごとの特徴、仕事の流れ、メリット・デメリットまで幅広く解説してきました。

自分に合うSIerを見つけるには、仕事内容に加え、「自分が実現したい働き方がかなう環境か」というまなざしで見極めることが欠かせません。求人票だけでは読み取れない部分もあるため、気になる企業を書き出したうえで、実情を確認しながら絞り込んでいきましょう。

よくある質問

5大SIerとは何ですか?

5大SIerとは、国内のシステムインテグレーション市場を牽引する大手企業を指す慣習的な呼び方です。公式な定義はなく、一般にはNTTデータ、野村総合研究所、富士通、日立製作所、NECといった企業が挙げられます。 いずれも官公庁や金融機関の大規模システムなどを元請けとして手がけ、要件定義や全体設計といった上流工程を担う点が共通しています。加えて、業界でも高水準の待遇と充実した福利厚生が整っており、企業としての魅力も大きいでしょう。

SIerとSESはどちらがいいですか?

どちらが上という関係ではなく、何を実現したいかで選ぶものです。SIerはシステム開発の全工程に関わるため、マネジメントの道、技術のスペシャリスト、ITコンサルタントや社内SEへの転向など、その後のキャリアの選択肢が幅広いことが特徴です。また、多様な業界のプロジェクトを担当でき、福利厚生や制度が整った企業が多い点も魅力でしょう。 一方、SESは客先常駐となるケースが多く、現場での実装経験を積みやすい働き方です。手を動かして技術を磨きたい方に向いていますが、自社での開発を望む場合は、事前に勤務形態を確認しておきましょう。

大手SIerはつまらないと聞きますが本当ですか?

大手SIerは分業が進んでいるため、担当範囲が細分化されやすい傾向があります。その結果、システム全体に関われる実感を持ちにくいと感じる方もいるでしょう。 一方で、官公庁や金融機関の大規模システムに携われるのは、大手ならではの経験です。こうした実績は、その後のキャリアでも評価されます。幅広い工程を担当したい場合は、要件定義から運用まで一貫して関われる中堅SIerを選ぶという方法もあります。自分が何を経験したいかで選び方は変わってくるでしょう。

未経験からSIerのエンジニアになれますか?

未経験からのSIer転職は可能です。IT人材の不足を背景に、研修やテスト工程からの育成を前提に採用する企業があります。 とくに独立系やユーザー系のSIerは、未経験や第二新卒の採用に積極的な傾向です。一方、外資系やコンサル系は実務経験を前提とする求人が中心です。 まずはITパスポートや基本情報技術者などの資格で基礎知識を示しつつ、前職で培った業界知識を強みとして整理しておきましょう。

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