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SESはやめとけと言われる5つの理由!優良企業の特徴や向いている人を解説

2026年09月29日更新

エンジニア求人を探していると、SES企業の求人が多く目に入ります。応募や内定まで進んだものの、「SESはやめとけ」という評判を見て、入社してよいか迷っていないでしょうか。

「SESはやめとけ」という声には、一部、あたっている面もあります。ただし、給与の上がりにくさや待機中の収入減などは、会社選び次第で避けられるものです。SESをひとくくりに避けるのではなく、条件を確かめていけば、自分に合うSES企業を見つけられる可能性は十分にあります。

この記事では、以下の内容を解説します。

  • SESはやめとけと言われる5つの理由
  • SESを選ぶメリットと、向いている人・向いていない人
  • 優良なSESにある7つの特徴
  • SESで積んだ経験を活かせるキャリアパス

SESの求人に応募中の方や、内定を得て迷っている方に、入社前に確かめたいポイントをお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。

目次

CONTENTS

SESとは?「やめとけ」と言われる背景にある仕組み

「SESはやめとけ」と言われる理由を知るには、まずSESがどのような仕組みで成り立っているかを押さえておくことが大切です。ここでは、その基本の仕組みを4つに分けて解説します。

  • SESは取引先の職場に出向いて働く
  • 仕事の指示は所属するSES企業が出す
  • システムの完成までは責任を持たない
  • 間に入る会社の数で給与と仕事内容が変わる

それでは、順に見ていきましょう。

SESは、SES企業に社員として雇われたエンジニアが、取引先の企業に出向いて働く仕組みです。この働く先の企業のことを、業界では客先と呼びます。

たとえば、A社に入社したエンジニアが、B社のオフィスに毎日通ってB社のシステム開発を手伝うといった形です。給料を支払うのはA社ですが、実際に働く場所はB社のオフィスです。

また、SES企業と取引先は、準委任契約を結びます。準委任契約で約束するのは、システムの完成ではなく、決められた作業をおこなうことです。そのため、取引先は完成品ではなく、エンジニアが働いた分に対して報酬を支払います。

SESの仕組みをより詳しく知りたい方は、次の記事もあわせてご覧ください。

SESとは?仕組み・働き方・将来性をわかりやすく解説

SESとは?仕組み・働き方・将来性をわかりやすく解説

SESと派遣の違いは、エンジニアに仕事の指示を出す会社にあります。派遣で働く人は、派遣先の企業から直接、仕事の進め方や残業の指示を受けます。

一方でSESでは、仕事の進め方を決めて伝えるのは、エンジニアが所属するSES企業です。取引先の社員がエンジニアに直接指示を出さないことが、SESの契約上のルールです。こうした仕事上の指示は、法律で指揮命令と呼ばれています。

受託開発とSESの違いは、システムを完成させる責任があるかどうかです。受託開発では、取引先から頼まれたシステムを決められた期限までに完成させ、納品することを約束します。完成したシステムに不具合があれば、つくった会社が責任を負います。

SIerが請け負うシステム開発でも、設計したシステムを実際につくる工程では、請負契約と呼ばれるこの形が一般的です。一方でSESが約束するのは作業をおこなうことまでで、システムの完成には責任を持ちません。

SESとSIerの違いは?年収差とどっちを選ぶべきか解説

SESとSIerの違いは?年収差とどっちを選ぶべきか解説

IT業界では、発注された仕事が複数の会社を経由してエンジニアに届くケースがあります。発注元から直接仕事を受けるのが元請けで、その下に二次請け、三次請けと続く形が多重下請けです。この流れを商流といい、間に入る会社が多い状態を商流が深いと表現します。

  1. 発注元の企業
  2. 元請け
  3. 二次請け
  4. 三次請け

間に入る会社は、それぞれ手数料を差し引いてから次の会社に仕事を渡すのが一般的です。そのため、商流が深くなるほど、エンジニアの所属会社に届く金額は少なくなります。

仕事内容にも違いがあり、元請けはシステムの仕様を決める要件定義や設計を、下の会社ほど開発やテスト、運用を担当する傾向があります。つまり、何次請けの会社に入るかは、給与のもとになる金額と、担当できる仕事の範囲の両方に関わる要素です。

SESはやめとけと言われる5つの理由

SESに否定的な声が集まる背景には、現場で起きやすい問題があります。よく挙げられる理由は、次の5つです。

  • スキルが身につきにくい現場に配属されることがある
  • 客先では時間をかけて育ててもらいにくい
  • 中抜きで給与が上がりにくい
  • 常駐先が変わるたびに人間関係が変わる
  • 案件の終了や待機で収入が不安定になる

それぞれの理由について、現場で何が起きるのかを順に見ていきましょう。

SESでは、どの現場で働くかを、SES企業の営業担当と客先とのやり取りで決めるのが一般的です。本人の希望が通るとは限らず、未経験者は手順書どおりに進める運用・監視やテストの現場から始まる傾向があります。

最初の現場が手順どおりの業務であること自体は、珍しいことではありません。ただ、同じ業務が何年も続くと、身につくスキルは限られたままです。また、運用・監視の現場は24時間体制のところが多く、夜勤を含むシフト勤務になることもあります。

年齢が上がるほど、客先は作業だけでなく、設計なども担当できる人材を求める傾向があります。同じ作業であれば、若いエンジニアのほうが有利だと考えられやすいためです。そのため、スキルが積みにくい現場に長くとどまるほど、次に選べる案件も、転職先の選択肢も狭まっていきます。

SES案件ガチャとは?ハズレ回避と当たりを引く具体策を徹底解説

SES案件ガチャとは?ハズレ回避と当たりを引く具体策を徹底解説

SESのエンジニアは、常駐先のオフィスで、常駐先の社員と同じチームに入って働くことが多くあります。日々の業務のやり取りも先方の社員と交わすため、働き方は派遣に近いと言われることがあります。なお、客先がSESのエンジニアに直接指示を出すことは、契約上認められていません。

ただ、同じチームで働いていても、客先から見ればSESのエンジニアは自社の社員ではありません。契約が終われば別の現場へ移る人に、時間をかけて仕事を教える理由は小さくなりがちです。そのため、設計などの中心的な仕事は客先の社員が担い、SESのエンジニアには手順が決まった作業が回ってくる傾向があります。客先では、自社の新人のように時間をかけて育ててもらえるとは限りません。

商流の深い会社では、客先が支払う金額に比べて、エンジニアの給与が低くなりやすいです。たとえば、間に入る会社がそれぞれ10万円ずつを差し引く場合、お金の流れは次のようになります。

お金の流れ月額の例
客先が元請けに支払う80万円
元請けが二次請けに支払う70万円
二次請けがSES企業に支払う60万円
SES企業がエンジニアに支払う給与30万円前後
  • ※数字はしくみを説明するための例で、特定の会社の実例ではありません
  • ※三次請けにあたるSES企業を想定した試算です。実際の給与は、商流の深さや還元率、本人の経験によって会社ごとに異なります

SES企業が受け取った60万円のうち、社員に支払う割合を還元率と呼びます。還元率は60〜65%程度が業界の目安とされ、この割合に社会保険料の会社負担分を含める会社もあります。還元率60%で、この会社負担分を含める場合、給与として受け取る金額は30万円前後です。一方で、商流の浅い会社や還元率の高い会社であれば、同じ案件でも給与は高くなる傾向があります。

さらに、評価の仕組みも昇給を難しくしています。SES企業の上司は常駐先にいないため、エンジニアの日々の働きぶりを直接見られません。その結果、客先で頼りにされていても、何をすれば昇給するのかという基準が本人に見えにくくなります。働きぶりが評価に届きにくいことも、SESで給与が上がりにくい理由のひとつです。

SESの平均年収はいくら?年齢・スキル別の相場と高収入を目指すコツ

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SESでは、常駐する現場が案件ごとに変わります。ひとつの現場で働く期間は、数ヶ月から数年までさまざまです。そして常駐先が変わるたびに、新しい職場のルールを覚え、人間関係を一から築くことになります。

また、現場によっては自社から一人だけで常駐する場合もあり、自社の同僚と顔を合わせるのは帰社日などに限られがちです。毎日一緒に働くのは常駐先の社員なので、所属する会社の一員だという実感、つまり帰属意識を持ちにくくなります。

SESがきついと言われる理由は?過酷な実態と現状を打破する対策法

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SESでは、客先との契約が終わってから次の案件が決まるまで、仕事のない期間が生まれることがあります。この期間のことを、SESでは待機と呼ぶのが一般的です。

待機中の給与は、待機のしかたによって変わります。自社に出社して社内の業務をおこなう場合は、通常どおりの給与が支払われます。一方で、自宅待機になると休業扱いとなり、平均賃金の6割以上の休業手当が支払われるのが一般的です。そのため、自宅待機が長引くと、毎月の収入が通常の給与を大きく下回る可能性があります。

SESの待機期間はどれくらい?給与の扱いと有効活用法を徹底解説

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「sesはやめとけ」の中身は3つに分かれる

「SESはやめとけ」と言われる理由にあてはまるケースは、どの会社でも同じように起きるわけではありません。理由ごとに対処のしかたを整理すると、次の3つに分かれます。

分類当てはまる理由考え方
SESの構造上、避けにくいこと・客先では育ててもらいにくい ・常駐先が変わるたびに人間関係が変わる働き方が自分に合うかで判断する
会社選びで避けられること・スキルが積みにくい現場に配属される ・中抜きで給与が上がりにくい ・案件の終了や待機で収入が不安定になる入社前に会社の実態を確かめる
自分の準備で備えられること・スキルが積みにくい現場に配属される入社前から知識とスキルを磨く

客先で育ててもらいにくいことと、常駐先が変わるたびに人間関係が変わることは、客先に常駐して働くSESの仕組みから生まれます。一方で、残りの理由は、会社選びや自己学習で避けたり備えたりできます。

会社選びでは、未経験で入社した先輩が今どんな業務をしているかや、待機中の給与の扱いを確かめましょう。また、スキルが積みにくい現場への配属は、会社選びに加えて自分の準備でも備えられます。ITパスポートなどの資格の勉強や、学んだ内容をGitHubで公開する取り組みを、入社前から始めておくことが大切です。

つまり、「SESはやめとけ」と言われる理由のうち、どの会社を選んでも残るのは、SESの構造上避けにくい2つです。そのため、SESという働き方を一律に「やめとけ」と判断する必要はありません。避けにくいポイントを受け入れられるかと、残りを入社前の確認と準備で避けられるかを、分けて考えましょう。

それでもSESを選ぶメリット

SESには、「やめとけ」と言われる理由がある一方で、SESならではの利点もあります。主なものは、次の4つです。

  • 未経験でも実務経験を積み始められる
  • 複数の現場を経験して向いている分野がわかる
  • 大手企業のプロジェクトに参加できる
  • 契約で働く時間の目安が決まっている

それでは、順に見ていきましょう。

SES企業は、客先の人手不足に応えてエンジニアを送り出す事業をおこなっています。扱う案件には運用やテストのように経験が浅くても担当できる業務も含まれるため、未経験者を受け入れるSES企業が多くあります。

自社開発企業では、入社後すぐに実力を求められることも多くあります。一方でSESの場合、未経験のうちから実際の現場に入れるのが強みです。SESで担当する運用・監視やテストも、実際に動いているシステムに関わる仕事なので、入社後の早い段階から実務経験を積めます。

とくに、研修のあとに担当業務を段階的に広げる仕組みがあるSES企業なら、現場で身につけた経験を次の業務へつなげられます。

SESでは、案件ごとに現場が変わるため、ひとつの会社にいながら複数の分野や技術を経験できます。そのため、入社の段階でインフラと開発のどちらに進むかを決めきれていなくても問題ありません。

実際に複数の現場で働くと、どの仕事なら長く続けられそうか、どの技術をもっと学びたいかが見えてきます。転職をしなくても、現場での経験をもとに進む分野を選べる点は、SESならではの利点です。

さらに、案件の希望を定期的に聞いてくれる会社であれば、経験したい分野の現場に入れる可能性も高まります。

SESでは、自分が所属する会社の規模にかかわらず、大手企業のプロジェクトに参加できることがあります。たとえば、官公庁の基幹システムのような大規模な開発も、その一例です。

大規模なプロジェクトでは、数百人規模のエンジニアが、設計・開発・テストと役割を分けて作業を進めるのが一般的です。その一員として働くことで、大きなプロジェクトがどのように進むのかを、現場で学べます。

また、主な取引先に大手企業や元請けが並ぶ会社であれば、こうした大規模な案件に参加できる可能性が高まります。

SESの契約では、1ヶ月に働く時間の幅があらかじめ決められています。たとえば月140〜180時間のように下限と上限を設ける形が一般的で、この幅を精算幅と呼びます。

上限を超えた分は、客先が追加の料金を支払う仕組みです。そのため、上限を大きく超える働き方は、発注する側にとっても費用が増える原因になります。また、SESでは客先が直接残業を命じることはできず、残業の指示はSES企業の責任者を通して出されます。働く時間の目安が契約で決まっているので、自分の働き方を見通しやすい点がメリットです。

とくに、精算幅を超えた分の残業代を支払う規定がある会社なら、働いた時間がきちんと給与に反映されます。

SESに向いている人

SESに向いているのは、「やめとけ」と言われる理由の一部を、自分の強みや考え方で乗り越えられる人です。当てはまる特徴は、次の5つです。

  • 職場や環境の変化に抵抗なくなじめる
  • 初対面の相手とも信頼関係を築ける
  • 業務時間外でも学び続けられる
  • 地道な業務にも前向きに取り組める
  • 幅広い現場で自分の適性を見極めたい

それでは、順に見ていきましょう。

SESは、常駐先が変わるたびに、職場のルールや使うツール、一緒に働く人が変わる働き方です。そのため、変化を前提として受け入れ、新しい環境にすぐなじめる人はSESに向いています。

こうした人は、現場が変わることを、さまざまな職場の進め方を知る機会として前向きに捉えられるでしょう。職場が変わっても自分のペースを保てることは、常駐先が変わり続けるSESで働くうえでの強みです。

SESのエンジニアは、客先の社員のチームに外から加わって働く立場です。客先で時間をかけて育ててもらえるとは限らないため、短い期間で信頼を得られるかどうかが、担当できる業務の幅を左右します。

報告や相談をこまめにおこない、頼まれた作業を丁寧に仕上げる人には、客先も新しい仕事を頼みやすいでしょう。初対面の相手とも信頼関係を築ける人ほど、客先で担当できる仕事を少しずつ増やしやすくなります。

SESでは、次にどの案件に入れるかが、そのときのスキルで決まりやすいです。一方で、現場の業務だけでは身につく技術が限られる場合もあります。そのため、業務時間外にも資格の勉強や自己学習を続けられる人は、SESに向いています。

また、新しい技術を学び続ける必要があるのは、SESに限らずエンジニアという仕事に共通する特徴です。学ぶ習慣を持つ人は、スキルが積みにくい現場から次の業務へ移るきっかけを、自分でつくれます。

SESはスキルがつかない?実態や現状を打破するための対策法

SESはスキルがつかない?実態や現状を打破するための対策法

SESでは、未経験で入社すると、運用やテストのように決まった手順で進める業務から始まるのが一般的です。こうした地道な業務も、エンジニアとしての経験を積む第一歩として取り組める人は、SESに向いています。

目の前の業務で経験を積みながら、次に挑戦したい仕事を考えられる人は、SESでの経験を次のキャリアにつなげやすいです。

エンジニアとして進む分野をまだ決めていない人にとって、案件ごとに現場が変わるSESは、自分に合う/合わないを見極めながら先のキャリアを考えられる働き方だと言えます。インフラの運用、テスト、開発補助など、異なる業務を経験してから進む方向を決めたい人に適しているでしょう。

さらに、現場ごとに得意な作業と苦手な作業を振り返れる人なら、その結果を次の案件の希望として会社に伝えられます。経験した現場を振り返り、次の選択に活かせる人ほど、SESの幅広さを自分のキャリアに結びつけられます。

SESに向いていない人

一方で、SESの働き方と相性がよくない人もいます。当てはまる特徴は、次の4つです。

  • ひとつの自社サービスに腰を据えて関わりたい
  • 同じ職場で時間をかけて人間関係を築きたい
  • 入社後すぐに年収を大きく上げたい
  • キャリアを会社に任せ、自分からは動きたくない

それぞれ、当てはまる場合にどう動くとよいかもあわせて見ていきましょう。

SESでは、案件が変わるたびに携わるシステムも変わります。ただし、同じ現場に数年いる場合もあります。いずれにしても、担当するのはあくまで客先のシステムなので、企画から改善まで自分の手で育てる立場にはなりにくいです。

ひとつのサービスに長く関わりたい気持ちが強いなら、自社開発企業も選択肢のひとつです。自社開発企業では、自社で運営するサービスの開発に、企画の段階から継続して携われます。なお、自社開発企業は即戦力を求める傾向があるため、SESで実務経験を積んでから目指す人もいます。

SESから自社開発に転職は可能?必要なスキルと選考突破の準備を徹底解説

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SESでは常駐先が変わるたびに、一緒に働く人も変わります。自社から一人だけで常駐する場合もあり、職場の仲間と長い時間をかけて関係を深めたい人には、合いにくい働き方です。

この点はSESという働き方の仕組みから生まれるため、会社選びだけでは解決しにくいのが実情です。同じ職場で長く働きたいなら、自社の情報システム部門で働く社内SEも選択肢になります。社内SEの求人には実務経験を求めるものも多いため、長い目で目指すとよいでしょう。

未経験でSESに入社した場合、はじめのうちは給与が高くない傾向があります。経験の浅いエンジニアは客先に提示できる単価が低く、それが給与にも反映されるためです。

SESで年収が上がるのは、実務経験を積み、より単価の高い業務を担当できるようになってからです。そのため、入社してすぐに年収を大きく上げたい人にとって、SESは期待と合いにくいかもしれません。入社直後の収入を優先したいなら、今の仕事を続けながら学習を進め、転職の時期を見極める方法もあります。

SESの配属は、会社と客先の都合で決まる部分が大きい仕組みです。そのため、希望を伝えず、資格の勉強もしないまま待っていると、同じ業務の現場に長くとどまりやすくなります。

会社側も、本人がどの業務に進みたいのかを知らなければ、希望に沿った案件を探せません。自分から希望を伝えるのが苦手な人は、SESでは経験の幅を広げにくい点を知っておきましょう。それでもSESを選ぶなら、まずは面談で次に挑戦したい業務を伝えることから始めましょう。

優良なSESにある7つの特徴

SESの働きやすさは、入社する会社によって大きく変わります。優良なSESの特徴は、次の7つです。

  • 未経験者が構築・開発へ移れた実績がある
  • 元請け・一次請けの案件が多い
  • 給与が単価と評価基準に連動している
  • 待機中も給与が満額支払われる
  • 研修の期間と内容が決まっている
  • 常駐中も定期面談で希望を聞いてもらえる
  • 社員の定着率が高い

それでは、順に見ていきましょう。

未経験者の最初の配属が運用やテストになること自体は、珍しくありません。そのため、そこから何年ほどで構築や開発の仕事に移れているかを確認しましょう。ブラックなSESでは、社員を運用やテストの案件に置いたままにすることがあります。

面接の逆質問では、「昨年入社した未経験者は、最初どこに配属され、今は何をしていますか」と具体的に聞いてみましょう。職種名と年数で答えられる会社ほど、未経験者を育てた実績があると判断できます。

商流が浅い会社ほど、客先が支払う金額のうち会社に届く割合が大きくなります。また、元請けに近い立場で働けるため、担当できる工程も上流に近づきやすいです。

反対に、三次請け以下の案件が中心の会社では、中抜きが重なり、給与にも担当業務にも影響が出やすくなります。

まずは、会社のホームページや求人票に載っている主要取引先を見てみましょう。取引先に事業会社が多く並んでいれば、商流が浅い可能性が高いです。記載が少ない場合は、面接で「元請けや一次請けの案件は、全体のどのくらいですか」と聞いてみましょう。

給与が案件の単価と連動している会社なら、担当する業務の単価が上がったときに、給与にも反映されます。また、評価の基準が制度で決まっていれば、何をすれば昇給するのかが見えやすいです。

一方で、自分の単価を教えてもらえず、昇給の基準もあいまいな会社では、働きぶりが給与に届いているかを確かめられません。

求人票の給与欄に、単価連動制や還元率が書かれているかをまず確認しましょう。ただし、同じ還元率60%でも、社会保険料の会社負担分を含む数字かどうかで、給与として受け取る金額は変わります。数字だけで比べず、「その還元率には、社会保険料の会社負担分も含まれていますか」と確かめておきましょう。

SESで評価されないのはなぜ?正当に評価される行動と転職判断の基準

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待機中の給与の扱いは、案件がない月の収入を左右するため、入社前に確かめておきたい条件です。ただし、求人票に「待機中も給与を支給」と書かれていても、どこまでが支給の対象かまでは読み取れないことがあります。

求人票や面接での確認もしつつ、内定が出たら、労働条件通知書に待機中の給与がどう書かれているかを確かめましょう。入社直後の配属前の期間も同じ扱いかどうかについても、あわせてチェックしておきたいポイントです。

SES待機の給与は出る?6割保証・全額保証など5パターンと注意点を解説

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求人票に研修ありと書かれていても、中身は会社によって大きく違います。期間やカリキュラム、研修後に配属される業務まで説明できる会社なら、未経験からでも現場に出る準備を整えやすいです。

一方で、経験や案件などに応じて、研修をほとんどおこなわずに、入社後すぐに現場へ出す会社もあります。研修と称して、実際にはIT以外の業務に就かせるケースも報告されています。

採用ページや説明会で、研修の期間とカリキュラムが具体的に示されているかを見てみましょう。研修のあとにどんな業務へ配属されるかまで説明がある会社なら、研修と配属がつながっていると判断できます。

SES企業の選び方については、次の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

SESの見分け方|求人票・面接・契約で優良企業とブラック企業を判別する全基準

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常駐中は、自社の上司と顔を合わせる機会が限られます。そのため、定期的な面談や帰社日があるかどうかで、希望や悩みを伝えられる機会が変わります。

一方で、現場に送り出したあとは連絡がほとんどなく、困ったときに相談できる相手がいない会社もあるようです。

選考の段階では、口コミサイトやSNSで、常駐中のフォローについて社員や元社員の声を探してみましょう。会社の説明だけでなく、実際に働いた人の声を見ると、面談や帰社日が予定どおりおこなわれているかがわかります。困ったときの相談窓口が決まっているかも、面接で確かめておきましょう。

社員が長く働いている会社かどうかは、職場環境を判断する目安のひとつです。とくに、30代以上のエンジニアが在籍していれば、年齢を重ねても案件に入り続けられる環境だと判断しやすいです。

反対に、いつ見ても大量に求人を出している会社や、口コミに短期間で辞めた人の声が多い会社は注意しましょう。口コミは1件だけで判断せず、同じ不満が複数の人から出ているかで見ると、実態をつかみやすくなります。

上場企業であれば、公開されている有価証券報告書で平均勤続年数を確認できます。上場していない会社なら、30代以上のエンジニアが何人在籍しているかを面接で聞くのもひとつの方法です。

SESからのキャリアパス

SESで積んだ経験は、その中身によって次に目指せる職種が変わります。主な職種と、キャリアにつながりやすい経験は次のとおりです。

目指せる職種SESでの経験目安となる経験・スキル
自社開発企業のエンジニア開発案件での実装や設計開発の実務経験を3年ほど積んでいる
事業会社の社内SEヘルプデスクや運用保守、インフラの構築社内の関係者と調整しながら進める力
クラウドエンジニア・インフラエンジニアサーバーやネットワークの運用と構築構築の実務経験とAWS認定などの資格
PL・PMチームのリーダーとしての経験進行管理に関わった実績
ITコンサルタント上流工程や顧客との折衝に関わった経験業務知識と課題を解決する力

このうち、クラウドエンジニアやPL・PMのように、SESに所属したまま担当できる職種もあります。また、SESという働き方は変えずに、待遇や案件の条件がよいSES企業へ移るのもひとつの選択肢です。

目安となる経験を積めるかどうかは、どんな案件を担当するかで変わります。まずは、入社する前に、3年後の目指す姿を考えてみましょう。そして、応募先のSES企業で必要な経験を積めるかどうかを、これまでの実績などから確かめましょう。もし、入社後に担当業務が変わらないまま2〜3年が過ぎたら、案件を変える相談や、働く環境の見直しを考えるタイミングです。

SESから転職できるおすすめの転職先は?評価されるSES経験についても解説

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SESの転職ならテックゴー

SESという働き方がキャリアの成長につながるかどうかは、どの企業を選ぶかで大きく変わります。ただ、求人票や企業のホームページだけで、社員の成長を支える環境かどうかを見抜くのは簡単ではありません。

エンジニア特化の転職エージェント「テックゴー」では、未経験歓迎という言葉だけで求人を紹介することはしません。その企業がどのような案件を扱い、どのような評価制度を持っているのかまで確認しています。そのうえで、3年後、5年後を見据えたキャリアプランを一緒に考えます。

▼テックゴーの転職支援が選ばれるポイント

  • エンジニアに特化した転職エージェントで、上流案件・ITコンサル領域に強い
  • アドバイザーは元エンジニア・ITコンサル出身者が多く、現場感覚に基づいたアドバイスに強み
  • 年収アップ金額は平均144万円(※1)
  • 年収アップ成功率は86%(※2)

(※1)2026年3月に内定承諾をし、年収アップを実現された方の平均実績 (※2)同期間に内定を承諾された方のうち、年収アップを実現された方の割合

「SESはやめとけ」という言葉に不安を感じているなら、まずはその不安の中身をキャリアアドバイザーと整理してみましょう。

まとめ

この記事では、「SESはやめとけ」と言われる理由と、優良なSESの特徴について解説しました。やめとけと言われる理由には、SESの仕組み上避けにくいものもあれば、会社選びや自分の準備で避けられるものもあります。つまり、すべてのSES企業で同じ問題が起きるわけではありません。

SESは、未経験から実務経験を積み始められ、複数の現場で自分に合う分野を見つけられる働き方でもあります。SESの会社選びや、入社後のキャリアに迷ったときは、テックゴーへの相談がおすすめです。3年後を見据えたキャリアプランを現場感覚に基づいて一緒に考えます。

よくある質問

SESがやばい・ダメな理由は何ですか?

SESがやばい・ダメと言われる主な理由は、スキルが積みにくい現場への配属や、多重下請けによる給与の上がりにくさにあります。ただし、これらの理由のなかには、会社選びで避けられるものも多いのが実情です。 商流が浅く、未経験者が運用やテストを経て構築や開発に移れている会社なら、SESでも経験を積める環境と言えるでしょう。

SES企業はホワイト企業ですか?

SES企業のなかにも、ホワイト企業と呼べる働きやすい会社はあります。たとえば、待機中も給与を満額支払う会社や、評価の基準が明確な会社、常駐中も定期的に面談がある会社です。 求人票や面接でこうした条件を確かめておくと、働きやすいSES企業を選びやすくなります。

SESの今後はどうなりますか?

SESの今後は、エンジニアの需要が続く一方で、担当する仕事の中身が変わっていくでしょう。 経済産業省の試算では、2030年にIT人材が最大で約79万人不足する可能性があるとされています。一方で、AIを使った開発の自動化も広がりはじめているのが現状です。そのため、決まった手順で進める作業の一部は、今後AIが担う場面が増える可能性があります。 だからこそ、設計や構築の経験を積める会社を選べば、SESでもエンジニアとして成長を続けていけるでしょう。 参考:経済産業省「IT人材需給に関する調査(概要)」 https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/gaiyou.pdf

SESに将来性はない?2026年の業界動向とAI時代に生き残るエンジニアの条件

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