SESの将来性は?未経験・若手エンジニアが詰んでしまうリスクと勝ち残る戦略
2026年03月26日更新
SESで働いていると、「このままでいいのだろうか」という漠然とした不安を感じることがあります。ネットで調べると「将来性ない」「やめとけ」という声が目に入り、焦りが増す一方という人もいるでしょう。
結論から言えば、SES業界そのものに将来性がないわけではありません。ただし、「どんな環境で働くか」「自分自身がどう動くか」によって、同じSESでもキャリアは大きく枝分かれします。
本記事では、SES業界の現状をフラットに整理しながら、未経験・若手エンジニアが今取るべき戦略を具体的に解説します。

著者
高久 侑歩
(Takaku Yuho)
新卒で技術接客業経験後、株式会社リクルートにて法人営業を行う。企業の経営課題を解消するコンサル営業として多くの中小企業の立て直しを経験。 その後、企業成長へ貢献したいと思い、IT企業にてWebコンサルタントとして従事。そこで、エンジニアファーストではない現場の実態から、企業成長の妨げの根本はここにあるのではないか?と考え、My Vision・ITエンジニアのCAへ転職。企業の実態や求める人材を誰よりも深く理解し、候補者様のキャリアビジョンと精度の高いマッチングを実現し、候補者様・企業様の「成長」をサポート。
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監修者
川村 莉子
(Kawamura Riko)
名古屋工業大学卒業後、新卒でDirbatoに入社。通信会社に対する業務改善プロジェクトや次世代ネットワーク移行案件のPMOなどに従事。自身のコンサルタント経験を活かした、IT系コンサルファームへの開発支援を得意とする。
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目次
CONTENTS
SESの将来性は「個人の戦略」と「環境の質」で決まる
SES業界の将来性を語る前に、まず押さえておきたいのは、業界全体の需要と個人のキャリアは別の問題だという点です。
人材不足の一方で「スキルなしエンジニア」は供給過多に
SES業界の需要が高い根拠は数字で示されています。
経済産業省「IT人材需給に関する調査」によれば、IT人材の需給ギャップは2030年には最大79万人に拡大すると試算されており、構造的な人材不足は続く見込みです。国内IT市場の規模も2023年度で約15兆円に達し、2026年度には17兆円超への拡大が予測されています。
しかし、ここで注意が必要なのは、需要があるのは「スキルのある人材」であって、「頭数としてのエンジニア」ではないという点です。SESは未経験者を積極採用してきた業態ですが、その結果として、テストや簡単な運用保守しかできないエンジニアが市場に増えてもいます。
求人倍率は高くても、単純作業しかこなせないポジションへの競争は激化しており、「とりあえずSES」で入社したエンジニアが希望と異なるキャリアを歩む例は珍しくありません。
業界全体の需要の高さと、個人の市場価値は切り離して考える必要があります。
AIが変えたエンジニアの条件:単純なコードが書けるだけでは将来性ゼロ
生成AIの普及は、エンジニアに求められる能力の定義を変えつつあります。GitHub CopilotやCursor、Amazon CodeWhispererといったAIコーディングツールは、定型的なコード生成・補完・バグ修正を高速化し、これまで初級エンジニアが担っていた作業の多くを代替します。
「コードが書ける」というスキルの希少性は、以前と比べて相対的に下がっています。これからのエンジニアに求められるのは、要件を正確に言語化してAIに適切な指示を出す力、AIが生成したコードの品質を評価・修正できる技術的判断力、そしてシステム設計や要件定義といった上流工程への理解です。
単純なコーディング作業しかできない状態に留まることは、AIによる代替リスクに直接さらされることを意味します。
「未経験」と「経験数年」の若手が今、危機感を持つべき理由
未経験でSESに入社した人も、2〜3年経験を積んだ若手も、それぞれ異なるリスクにさらされています。
未経験者は、入社後に配属されたプロジェクトの質でキャリアの方向性がほぼ決まってしまいます。「案件ガチャ」と呼ばれるように、テスト工程や監視業務に固定されてしまうと、技術力が磨かれないまま年数だけが経過します。
経験数年の若手にも別のリスクがあります。「2〜3年の実務経験はあるが、上流工程やモダンな技術スタックへの接触がほぼない」という状態で転職市場に出ると、経験年数の割に市場価値が低いと判断されやすくなります。
20代のうちに積んでおくべきスキルと経験を積めていないと、30代以降のキャリアが詰まりやすくなります。早い段階でキャリアの方向性を意識し、自分がどの環境に身を置くべきかを考えておくことが重要です。
SES業界の将来性を揺るがす3つの懸念材料
SES業界全体の需要は堅調でも、業界内部にはエンジニアのキャリア形成を妨げる構造的な問題があります。
以下の3点は、SESで働くうえで正面から向き合う必要のある課題です。
SES業界のリスクについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

SESはやめとけと言われる理由5選|エンジニアが転職を後悔しない優良企業の条件とは?
1. 深刻な「案件ガチャ」:テスト・運用保守から抜け出せないリスク
SESエンジニアが最初に直面しやすい問題が、案件の質です。プロジェクトのアサインはクライアントと自社営業の都合に委ねられるケースが多く、エンジニア本人の希望や適性が反映されないまま配属が決まることがあります。
なかでも若手に割り当てられやすいのが、テスト工程・バグ票起票・システムの死活監視といった、技術的な判断を必要としない業務です。こうした案件が1年、2年と続くと、同じ年数のエンジニアと比べてスキルに開きが生じます。
しかも問題なのは、この状態に本人が気づきにくい点です。現場に慣れ、業務をこなせるようになるほど、停滞していることへの危機感が薄れていきます。
転職時に「○年の実務経験あり」と書いても、その中身がテストと保守ばかりでは選考で評価されにくくなります。案件の質に無頓着でいることは、キャリアのリスクに直結します。
一般公開されている求人情報だけでは、「案件の質」が判断の決め手になりがちです。しかし、MyVision編集部が重視する点は違います。
- 自社の営業担当が技術を理解しているか
- エンジニアが案件選択に関与できる仕組みがあるか
- 入社後の配属実績(テスト・保守以外の案件比率)を数字で示せるか
この3点をチェックして転職先を検討することをおすすめします。面接・面談では、案件実績を具体的な数字で示してもらえるか確認するのも1つの手です。
2. AIによる初級タスクの代替:マニュアル作業の価値減少
前述のとおり、生成AIはエンジニアの単純作業を急速に代替しつつあります。テスト自動化ツール、コード生成AI、ドキュメント自動生成など、これまで初級エンジニアの主な業務だった領域がすでにAIで補える状況です。
これは「エンジニアの仕事がなくなる」という話ではなく、「同じ工数で生産できるアウトプットの量と質が上がる」という話です。つまり、AIを使いこなせるエンジニアの価値は上がり、AIへの代替が進んでいる作業しかできないエンジニアの市場価値は相対的に下がります。
SESという業態に限らず、今後エンジニアとして食べていくためには、AIを道具として使いこなす側に立つことが前提です。
3. 多重下請けの問題:商流が深い(3次請け以降)企業の収益性悪化
SES業界には、元請け→1次請け→2次請け→3次請け以降と案件が流れていく多重下請け構造が存在します。商流が深くなるほど中間マージンが積み重なり、末端のエンジニアに届く報酬は低くなります。
3次請け以降の企業では、仮にエンジニアの市場単価が高くても、会社に入る額が少ない分、給与への還元率が低くなります。
また、クライアントの要件定義や設計フェーズに直接関われる可能性も低くなるため、スキルの成長速度にも影響します。単価が低いほど、次の案件でも低単価帯の案件に回されやすくなり、負のサイクルが続く構造です。
商流の深さは、報酬水準とキャリア形成の両面に響く問題として認識しておきたいポイントです。
【自己診断】あなたの環境は大丈夫?「将来性のないSES」3つのサイン
「今の会社にいて大丈夫か」を判断するには、外から見た客観的な基準が必要です。
以下の3つに当てはまるなら、現在の環境を見直す検討をはじめる時期かもしれません。
1.現場が変わっても「同じような単純作業」しか任されない
SESの強みは、*多様な現場を経験してスキルの幅を広げられる点**にあります。しかし、案件が変わっても業務の内容がほぼ同じ(テスト、入力チェック、監視業務など)という状態が続いているなら、スキルが積み上がっているとは言いにくい状況です。
現場が変わることと、経験が積み重なることは別物です。新しいプロジェクトに入るたびに「また同じ作業か」と感じているなら、自社の営業力やクライアントとの関係性に問題がある可能性があります。
スキルマップが更新されず、単価交渉も自社任せというケースでは、数年後にキャリアの選択肢が狭まるリスクがあります。
2.自社に技術的なナレッジ共有がなく、営業も技術に疎い
エンジニアが孤立しやすいSESの環境では、自社の技術支援体制がとくに重要です。定期的な技術勉強会や社内ナレッジの共有がなく、業務は常にクライアント先任せという状態では、会社がエンジニアの成長に投資していないと判断できます。
また、担当営業が技術を理解していない場合、エンジニアの希望に合った案件を探す交渉ができません。「とにかく空いている案件に入れる」という動き方をされてしまうと、案件の質や成長機会より稼働率が優先されます。
自分のキャリアを会社任せにしていると、気づかないうちに「使い回される存在」になる危険性があります。
3.数年働いても、モダンな開発環境(クラウド、コンテナ、AIツール)に触れられない
AWS・Azure・GCPといったクラウドプラットフォームや、DockerやKubernetesによるコンテナ技術、GitHub Actionsを使ったCI/CDパイプラインなど、現代のエンジニアに求められるモダンな技術スタックに一切触れられていない場合、転職市場での競争力は下がっていく一方です。
レガシーなオンプレミス環境やウォーターフォール型の古い開発スタイルのみを経験していると、クラウドネイティブな開発文化を持つ企業への転職が難しくなります。
技術の世代交代に乗り遅れたエンジニアほど、案件の単価が上がりにくく、転職先の選択肢も限られます。現在の案件で使われている技術スタックを棚卸しし、業界トレンドと照らし合わせる習慣を持ちたいところです。
未経験・若手が「将来性のある優良SES」を勝ち取るためのチェックリスト
こちらでは、転職先・就職先のSES企業を選ぶ際に確認すべきポイントをまとめました。
1つずつ確認していきましょう。
直請け・1次請け案件がメインか:商流の浅さがスキルの幅を決める
優良なSES企業かどうかを見極める指標のひとつが、何次請けの案件を主に扱っているかです。
直請け(プライム)や1次請けが中心の企業は、クライアントと直接やり取りする機会が多く、要件定義や設計フェーズに関わりやすくなります。エンジニアとして上流工程を経験したい場合、この点は重要な選定基準です。
面接では「案件の何割が直請けか」「下請け案件でも何次請けまでか」を具体的に確認したいところです。「上流も経験できます」という曖昧な回答ではなく、割合を数字で示せる会社は、それだけ実態が透明だといえます。
待機期間や研修での「AI活用・プロンプトエンジニアリング」教育の有無
近年の優良SES企業では、待機期間や入社時研修のカリキュラムにAIツールの活用教育を組み込むケースが増えています。
GitHub CopilotやChatGPTのAPIを使った開発研修、プロンプトエンジニアリングの基礎など、実践的なAIリテラシーを身につける場があるかどうかは、会社が「今後求められるエンジニア像」を意識しているかの指標になります。
また、待機期間中も給与が保証され、その期間を学習・資格取得に充てられる体制があるかどうかも確認しておきたいポイントです。待機=無収入の状態が常態化している企業は、営業力に問題がある可能性があります。
評価制度の透明性:単価連動型や明確なスキルマップが存在するか
給与がどのように決まるかが不透明な会社では、頑張っても正当に評価されない可能性があります。理想的なのは、エンジニアの市場単価が給与に反映される「単価連動型」の評価制度や、技術レベル・資格・プロジェクト経験に応じた明確なスキルマップが設定されている企業です。
「頑張れば上がります」という感覚的な評価基準ではなく、「〇〇の資格を取ったら単価がいくら上がる」「〇〇の案件を担当すると評価ポイントが加算される」という形で昇給の条件が明示されているかを確認しましょう。
スキルの成長と収入の上昇が連動する仕組みがあってはじめて、モチベーションを維持しながらキャリアを築いていけます。
現場の「モダン化」:レガシーな技術だけでなく、AWS/Azureなどのクラウド案件があるか
扱っている案件の技術スタックが偏っていないかも重要です。
クラウドインフラ(AWS・Azure・GCP)、コンテナ技術(Docker・Kubernetes)、モダンなフレームワーク(React・FastAPIなど)を使う案件を一定数持っている企業は、時代の変化に対応できているといえます。
レガシーなシステムの保守しかない企業で働き続けると、モダン技術への対応経験がないまま年数だけ重なります。面接で「どのような技術スタックの案件が多いか」「直近2〜3年で新しく増えた案件の種類は何か」を聞くことで、その企業の技術的な方向性をある程度確認できます。
SESからのステップアップ:理想的なキャリアパス
SESはキャリアの終着点ではなく、自分の方向性によっていくつかのルートが選べる出発点です。
こちらでは、代表的な3つのキャリアパスを整理して紹介します。
ルートA:高還元SESへ転職し、技術を磨きながら年収をアップ
SES内での転職という選択肢も、戦略として有効です。現在3次請け以降のSES企業にいる場合、直請け・1次請けメインの高還元SES企業へ移ることで、年収と案件の質を同時に引き上げられます。
単価の還元率が高い企業では、市場単価が上がるほど給与への反映が直接的で、技術投資(資格・学習・外部イベント参加)への補助制度も充実している傾向があります。
まずはSESという枠組みのなかで環境を変え、技術力と収入の両方を引き上げていくアプローチです。スキルが一定水準に達した段階で、次のルートへ移行する選択肢も残ります。
MyVision編集部では、「還元率の高さ」や「年収水準」だけを基準に転職先のSES企業を選ぶことは推奨していません。実際に、単価還元率が高い企業へ移ったものの、案件の質が変わらず上流工程には一切関われないまま、年収だけ上がってキャリアが停滞するケースがあるためです。
還元率や待遇条件に加えて、「どの工程を担当できるか」「直請け案件の割合はどれくらいか」「技術スタックが自分の目標と合っているか」も合わせて判断することで、収入とスキルの両方を伸ばせる転職につながりやすくなります。
ルートB:受託・自社開発企業へ移り、プロダクト開発の深部を経験
SESで2〜3年間、クラウドや開発経験を積んだあとに、受託開発会社や自社サービスを持つ企業へ転職するルートです。受託開発では要件定義から実装・リリースまでの一気通貫の経験が積めるため、エンジニアとしての総合力が高まります。
自社開発企業ではプロダクトの中長期的な改善に関われるため、「作って終わり」ではなく「使われながら育てるシステム」を経験できます。
このルートが向いているのは、特定のプロダクトや技術領域に深く関わりたい、コードを書くことに軸を置いてキャリアを積みたいという人です。SESで得た多様な現場経験が、受託・自社開発でもアダプタブルな技術力として評価されやすくなります。
ルートC:PM・ITコンサルへシフトし、技術を解る「マネジメント層」へ
SESを通じて多様なプロジェクトを経験し、技術の全体像とビジネス課題の両方を理解できるようになったエンジニアは、プロジェクトマネージャー(PM)やITコンサルタントへのシフトも視野に入ります。
技術がわかるうえでマネジメントやコンサルティングができる人材は市場価値が高く、年収水準も上がりやすい傾向があります。
このルートを目指すなら、SESにいる間から意識的に「クライアントの業務課題を理解する」「要件整理を率先しておこなう」「チーム内の調整役を担う」という経験を積んでおくと、転職時のアピールポイントになります。
数年の経験を「武器」に変える!市場価値を最大化するキャリア戦略
環境を変えることと同じくらい重要なのが、今いる現場で自分の価値をどう高めるかです。以下の2つは、現在のポジションに関係なく今日から実践できるアクションです。
今の現場で「AIツール」を使い倒し、生産性を証明する
AIツールを単に使えるだけでなく、業務に組み込んで成果を出せることが今後の差別化ポイントです。
GitHub Copilotを使ってコーディングのスピードを上げる、ChatGPTやClaudeを使ってテスト仕様書のドラフトを作成する、Notionや社内ツールとAIを連携させて情報整理を効率化するなど、実業務のなかでAIを活用した具体的な成果を作れると強みになります。
重要なのは「AIを使った」という事実よりも、「AIを使うことで工数が〇時間削減できた」「エラー検出率が上がった」という具体的な改善事例を作ることです。転職活動や評価面談で話せる実績として、意識的にアウトプットを言語化しておくとよいでしょう。
実務経験が浅くても「資格+アウトプット」で希少性を出す
実務経験が少ない段階でも、取り組み方次第で市場価値を高めることはできます。AWS認定(ソリューションアーキテクト・アソシエイトなど)・基本情報技術者試験・応用情報技術者試験・LinuCなど、技術的な裏付けとなる資格を取得しておきましょう。
同時に、GitHubに自分のコードを公開したり、技術ブログで学習内容を発信したりするアウトプット活動が、ポートフォリオとして機能します。
「資格を持っていて、かつ実際に手を動かしている証拠がある」という状態は、実務経験の少なさをある程度カバーします。面接官に「学習継続力がある人材」と見てもらえると、スキルセットだけで勝負するより評価の幅が広がります。
SESに挑戦したい・キャリアの相談をしたいならテックゴーへ
SESで将来性のあるキャリアを築けるかどうかは、最初の企業選びと、そこでの動き方で変わります。「未経験からSESに入りたい」「今のSESから次のステップに進みたい」「自分に合ったキャリアパスを描きたい」などの相談に、テックゴーは幅広く対応しています。
求人票に書かれている条件だけでは見えない「案件の質」「商流の浅さ」「評価制度の中身」まで踏み込んだ情報を持つテックゴーなら、ミスマッチの少ない転職先を一緒に探せます。まずは、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
SES業界全体の需要は今後も続きます。しかし、需要があることと「自分のキャリアが安泰である」ことは、まったく別の話です。
今後のSES業界で生き残るためには、「案件ガチャに任せず環境を選ぶ」「AIを使いこなす側に立つ」「上流工程や技術スタックの広がりを意識して動く」という3点が軸になります。どれも、待っていれば手に入るものではなく、自分から動いてはじめて得られるものです。
まずは自分の現状を診断してみてください。この記事で挙げた「将来性のないSESの3つのサイン」や「チェックリスト」を使って環境を見直し、今いる場所が自分のキャリアに合っているかを確かめることが、最初の一歩です。
SESの将来性に関するよくある質問
こちらでは、SESの将来性に関するよくある質問にお答えします。
AIがコードを書く時代、新人がSESで学ぶ意味はありますか?
意味はあります。ただし「AIが生成するコードを正しく評価・修正できる技術的な基礎」を積む場としてSESを使うという意識が必要です。
AIの出力をそのままコピーするだけでは技術力は育ちませんが、AIが生成したコードをレビューし、なぜこの実装になるのかを自分の言葉で説明できるレベルまで理解できれば、AIが普及した時代でも通用するエンジニアになれるでしょう。
SESに転職して半年ですが、将来が不安です。再転職は不利になりますか?
半年での再転職は、採用担当から見て「定着性に疑問がある」という懸念を持たれやすいのは事実です。ただし、不利かどうかは理由次第で変わります。
「思っていたよりテスト業務ばかりで、技術が磨けない環境だった」という理由は、きちんと整理して説明できれば納得感を持ってもらえるケースも多いです。
重要なのは、次の転職先が「半年で辞めた職場より明確に環境がいい」といえるかどうかです。
SESを一生の仕事にするのは、現実的な選択肢ですか?
現実的な選択肢のひとつではありますが、前提条件があります。
40代・50代でもSESで高い収入を維持するためには、上流工程の経験・特定技術領域のスペシャリスト化・プロジェクトマネジメントの実績など、「技術力だけでない付加価値」を持つことが必要です。
キャリアを設計せずに「とりあえずSESを続ける」という選択は、40代以降に選択肢が狭まるリスクとセットで考えておく必要があります。
