プロジェクトリーダーの年収相場は?給与を上げる方法やキャリアパスを解説
2026年09月03日更新
プロジェクトリーダーとして現場をまとめているのに、給与が見合っていないと感じていませんか。
マネジメントとプレイングの両立で負担は増えているのに、年収だけが変わらない。この状態が続いているとしても、原因は個人のスキル不足とはかぎりません。所属している企業の商流の深さや評価制度といった、構造的な要因が大きく影響しています。
この記事では、以下の内容を解説します。
- プロジェクトリーダーの年収相場と年齢別の推移
- いまの年収が市場価値に対して妥当かを判定する方法
- 社内での昇給や転職を通じて年収を上げる具体的なアクション
- 年収アップを実現しやすい将来のキャリアパス
読み終えるころには、自分の年収が適正かどうかと、次に取るべき行動が判断できるはずです。

著者
川村 莉子
(Kawamura Riko)
名古屋工業大学卒業後、新卒でDirbatoに入社。通信会社に対する業務改善プロジェクトや次世代ネットワーク移行案件のPMOなどに従事。自身のコンサルタント経験を活かした、IT系コンサルファームへの開発支援を得意とする。
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監修者
笠原 英樹
(Kasahara Hideki)
法政大学を卒業後、開発企業での技術職経験を経て、サイバーエージェントの子会社へ転職。技術領域に深くコミットしてきた経験を武器に、入社半年でプロジェクトリーダーを兼任する。「圧倒的なコミットメント力」、そして培ったリーダーとしての専門性をもって一貫して高い成果と信頼性を証明してきました。 この確かな技術的バックグラウンド、そして「誰かを支え、その人の強みを最大限に引き出すリーダー」としての経験を活かし、求職者の方々が心から納得できる「次の挑戦」をサポートしたい、という思いで転職エージェントMyVisionに入社しました。
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目次
CONTENTS
プロジェクトリーダーの年収相場
プロジェクトリーダーの年収相場は、他のIT職種と比べても高い水準にあります。ただし、PL単独の公的統計は存在しません。そこで本記事では、公的統計から推計した年代別の水準と、テックゴーが保有する求人データの実測値を分けて整理します。
| 年代 | 推定平均年収 | 開発現場で求められる主な役割・スキル |
|---|---|---|
| 30〜34歳 | 662万円 | 5〜10名規模のマネジメント、要件定義などの上流工程への参画 |
| 35〜39歳 | 747万円 | 複数チームの統括、顧客折衝、リスク管理および納期調整 |
| 40〜44歳 | 854万円 | 大規模プロジェクトの統括、コスト・予算管理、PM補佐 |
| 45〜49歳 | 895万円 | 組織横断的なマネジメント、経営層への報告、次世代リーダー育成 |
※計算式は下記の通り。 PL推定値=開発系の年収+(PM・コンサルの年収-開発系の年収)×1/3
年齢構成を30代前半20%、30代後半30%、40代前半30%、40代後半20%と仮定して加重平均すると、PL全体の推定年収は約792万円になります。PLは実務経験10年前後で任されるケースが多く、30代後半から40代前半に最も厚く分布すると想定しました。
参考:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」
プロジェクトリーダーの平均年収は約762万円
テックゴーが保有する求人を集計したところ、プロジェクトリーダーの平均年収は約762万円でした。前述の推計では30代後半が747万円、40代前半が854万円なので、求人の平均はその中間、30代後半から40代前半の水準に位置します。30代後半以降を対象とした求人が多いため、全年代の平均より高めに出ていると考えられます。
PLは、自身の業務だけでなく、チームの進捗管理やメンバーへの指示、課題への対応なども担うポジションです。担当する範囲が広がるため、開発経験に加えて、チームをまとめてプロジェクトを進めた経験が年収を左右する要素になります。
なお、実際の年収は企業規模や担当工程、プロジェクト規模、マネジメント人数などによって異なります。約762万円はあくまで求人データの平均として捉え、自分の経験と照らし合わせながら年収相場を確認しましょう。
プロジェクトリーダーの仕事内容やPMとの違いを知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

プロジェクトリーダー(PL)とは?仕事内容・PMとの違い・年収・必要なスキルを徹底解説
年収が上がるのは担当工程が広がるため
年代とともに年収が上がる背景にあるのは、勤続年数そのものではなく、担当する工程の広がりです。30代前半では5〜10名規模の進捗管理と要件定義への参画が中心ですが、40代に入ると複数チームの統括に加え、コストや予算の管理まで任されるようになります。
責任範囲が納期の達成から利益の確保へ移ると、企業が支払う報酬の水準も上がります。管理する人数が増えること自体も評価されますが、それは工程が広がった結果として付いてくるものです。年齢を重ねれば自動的に上がるわけではないため、今の等級で担当工程を広げられるかが分岐点になります。
転職市場の求人は中央値737.5万円
テックゴーが保有する求人データを集計すると、プロジェクトリーダーの年収の中央値は737.5万円でした。平均値は一部の高額な求人に引き上げられるため、中央値のほうが実態に近い相場を示しています。
同じデータで開発エンジニアの中央値は675万円でした。リーダー職に就くことで、約62万円の差が生まれています。進捗管理やメンバーへの指示といった役割が、そのまま報酬に反映されている構図です。
現在の年収が737.5万円を大きく下回っているなら、転職によって上がる余地があると考えられます。ただし、中央値はあくまで求人票の提示額です。実際にどの水準で決まるかは、担当してきたプロジェクトの規模やマネジメント人数によって変わります。
(※)年収の中央値は、エンジニア特化の転職エージェント「テックゴー」が保有する求人情報より算出しています。
プロジェクトリーダー候補の求人も選択肢になる
まだ本格的なプロジェクトリーダーの経験がなくても、将来のリーダー候補として募集される求人があります。開発の最前線でプレイヤーとして実績を積んでいれば、マネジメント経験がなくても評価の対象になります。
企業がこうした枠を設けるのは、外部から完成されたリーダーを採り続けるより、技術力のあるエンジニアを迎えて育てるほうが現実的だからです。リーダーシップ研修や、既存PLのもとでのサブリーダー経験を経て、段階的に役割を広げていく形が一般的でしょう。
現在の職場でリーダーに昇格する見込みが薄い場合、候補枠での転職は有効な選択肢です。社内で順番待ちをするより、リーダー登用を前提としたポジションに移るほうが、経験を積むまでの期間を短縮できます。
応募する際は、候補として採用された社員が実際に何年でリーダーを任されているかを面接で確認してください。制度としてあっても運用されていない企業では、候補のまま数年が過ぎることもあります。
求人の年収レンジは320万〜2,400万円と7倍以上の幅がある
テックゴーが保有するプロジェクトリーダー求人では、提示年収の下限が320万円、上限が2,400万円でした。7倍以上の開きがあるのは、同じプロジェクトリーダーという肩書きでも、企業によって求められる役割と責任の重さがまったく異なるためです。
下請け企業で少人数のチームをまとめるポジションであれば、年収は低めに設定されます。一方、上限に近い求人は、PMや事業責任者に近い職責をリーダーの名称で募集しているケースが中心です。数億円規模の予算に責任を持ち、複数チームを統括する立場であれば、2,000万円を超える水準が提示されることもあります。
この幅の広さは、求人を探すうえで注意が必要な点でもあります。上限額に目を引かれて応募しても、実際に提示されるのは下限に近い金額ということが起こります。肩書きではなく、募集要項に書かれた責任範囲を確認してください。予算規模、管理するチームの人数、上流工程への関与の有無が、そのまま提示額に反映されます。
自分のスキルと実績がどの水準に対応するのかを把握しておけば、応募先を絞り込みやすくなります。
自分の年収が妥当かを判定する3つの方法
現在の年収が市場相場に対して妥当かを客観的に判定することが、キャリア形成の第一歩です。自身の市場価値を見極める方法は、以下の3つです。
- 同年代の推定年収と比べる
- 残業時間を含めた時給換算で見直す
- 求人票の想定年収レンジと突き合わせる
同年代の推定年収と比べる
自分の年収が適正かを判断するもっとも手軽な方法は、同じ業界・同年代のプロジェクトリーダーの水準と比べることです。本記事の年代別表を目安にすると、30代前半は約662万円、30代後半は約747万円、40代前半は約854万円がひとつの基準になります。
ただし、比較すべきは年齢だけではありません。マネジメントしている人数、担当している工程、予算に責任を持っているかどうかで、同年代でも数百万円の差が生じます。年齢の近い人と比べて低いと感じた場合は、自分の担当範囲が相場より狭くなっていないかを先に確認してください。
同年代の水準を大きく下回っていて、かつ担当範囲は同等以上という場合は、会社の評価制度そのものが市場と乖離している可能性があります。
残業時間を含めた時給換算で見直す
年収の額面だけを見て満足するのではなく、残業時間を含めた時給換算で現在の待遇を再評価してみてください。
プロジェクトリーダーは、プレイング業務とマネジメント業務の両方を担うことが多く、恒常的な長時間労働に陥りやすい傾向があります。仮に年収800万円でも、毎月80時間の残業が発生していれば、時給換算では額面ほどの水準になりません。
基本給と残業代の割合を細かく計算し、自分が労働時間に見合った報酬を受け取っているのかを冷静に分析する必要があります。
みなし残業制度が導入されている場合は、規定の時間を超過したぶんの割増賃金が適切に支払われているかも確認しましょう。
厚生労働省によると、固定残業代を導入している場合でも、実際の残業時間から算出した割増賃金が固定残業代を上回れば、その不足分を支払う必要があります。給与額だけでなく、固定残業代に含まれる時間数や超過分の支給条件まで確認しておきましょう。
求人票の想定年収レンジと突き合わせる
転職サイトに掲載されているプロジェクトリーダー向けの求人票を検索し、想定年収のレンジと自分の年収を突き合わせる作業も有効です。自分と同じようなスキルセットや経験年数を求める求人が、どの程度の年収を提示しているのかを確認してください。
自分が担当している業務内容と同等の求人が、現在の年収よりも100万円以上高い想定年収を提示している場合、その差額は転職による年収アップの可能性を示しています。自分が担当している業務内容と同等の求人が、現在の年収よりも100万円以上高い想定年収を提示している場合、その差額は転職で埋められる可能性のある幅だと考えられます。中途採用では、現職の給与を上回る条件を出さなければ人材が動かないため、社内の昇給ペースより提示額が高くなりやすいという事情があります。
ただし、求人票の金額はスキルや実績に応じた上限を含んで提示されるケースが多く、応募すれば必ずその額が出るわけではありません。あくまで目安として捉えましょう。
定期的に求人市場の動向をチェックし、求められるスキル要件と年収の相関関係を把握しておくことで、自分の市場価値をリアルタイムで測ることができるはずです。
ITエンジニアの平均年収について知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。

【2026年最新】ITエンジニアの平均年収は?職種別・年代別・経験年数別に相場を解説
条件によって変わるプロジェクトリーダーの年収
プロジェクトリーダーの年収は、個人の能力や年齢だけで決まるわけではありません。どのような環境で働いているかによって、受け取れる報酬は大きく変わります。所属先や業界による差が生まれる要因は、以下の3つです。
- 企業規模による年収差
- 業界による年収差
- 元請けか下請けかによる年収差
企業規模による年収差
所属する企業の規模は、プロジェクトリーダーの年収に直接的な影響を与えます。資本金や従業員数が多い大企業ほど給与水準や手当が充実している傾向にあり、企業規模と年収には大きな相関関係が存在します。
実際に、厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、一般労働者の月額賃金は、大企業が38万5,100円、中企業が32万6,200円、小企業が30万5,600円でした。プロジェクトリーダーに限定したデータではありませんが、企業規模が大きいほど賃金水準が高くなる実態が読み取れます。
そのため、同様のシステム開発プロジェクトを率いて同等のスキルを発揮していたとしても、所属企業の規模の違いによって年収に数百万円の差が生じるケースは決して珍しくありません。
業界による年収差
システム開発を請け負う業界の利益率の違いは、プロジェクトリーダーの年収を左右する大きな要因となります。金融業界やメガベンチャーの自社開発企業などは、ビジネスの利益率が非常に高く、エンジニアに対する還元率も良い傾向にあります。システムが直接的に売上を生み出す事業会社では、IT投資を惜しまないため給与水準が底上げされるからです。
ところが、利益率の低い業界のシステムを専門に開発している企業では、人件費に割ける予算が少なくなりがちです。どれだけ優秀なリーダーであっても、業界全体の給与水準という天井を突破することは難しいでしょう。
年収アップを第一に考えるのであれば、成長産業や利益率の高い業界をターゲットにした企業へ所属するのが近道です。
元請けか下請けかによる年収差
IT業界の多重下請け構造において、自社がどの立ち位置にいるかは年収に決定的な違いをもたらします。顧客から直接案件を受注する一次請けの企業に所属するプロジェクトリーダーは、プロジェクト全体の予算を管理し、高い利益率を享受できるため年収も高くなります。
一方、二次請けや三次請けの企業で働くリーダーは、商流の各段階でマージンが差し引かれた予算のなかでプロジェクトを回すことになります。マネジメントの労力は変わらない、あるいは調整先が増えるぶん重くなるにもかかわらず、報酬は元請けのリーダーを下回りがちです。
商流の浅い企業へ移ることは、年収水準を大きく引き上げやすい選択肢のひとつです。
同じ会社でも年収に差がつく4つの担当範囲
同じ企業で働くプロジェクトリーダー同士でも、担当する業務の難易度や責任の範囲によって年収は変わります。評価を左右する担当範囲は、以下の4つです。
- 何人規模のチームを管理しているか
- 要件定義など上流工程まで担当しているか
- 予算やコストに責任を持っているか
- 顧客折衝を任されているか
何人規模のチームを管理しているか
プロジェクトリーダーがマネジメントするチームの人数規模は、責任の重さを測る明確な指標となり、年収に直結します。
3名から5名程度の少人数チームを率いる場合と、20名を超える大規模な開発チームをまとめる場合では、求められるマネジメントスキルの難易度が異なります。人数が増えれば増えるほど、メンバー間のコミュニケーションロスを防ぐための仕組み作りや、複雑なタスクの進捗管理が必要となるからです。
数十人規模のチームをトラブルなく統率した実績があれば、社内での評価は跳ね上がり、特別手当や大幅な昇給の対象となりやすいでしょう。
要件定義など上流工程まで担当しているか
開発現場における役割が、タスクや進捗の管理を中心としているか、要件定義などの上流工程まで深く関与しているかは、年収を大きく左右するポイントです。
スケジュール調整や課題管理を担当するリーダーよりも、顧客の業務課題を分析し、システム全体の設計方針から決定できるリーダーのほうが市場価値は高くなります。上流工程の業務は高度な専門知識と論理的思考力が求められるため、代替のきかない人材として重宝されるからです。
基本設計や詳細設計のレビューだけでなく、システムのアーキテクチャ選定から参画できるスキルがあれば、給与交渉においても強いカードとなります。
上流工程の仕事内容については、以下の記事でくわしく解説しています。

エンジニアの上流工程とは?仕事内容、年収、メリット、求められるスキルを徹底解説
予算やコストに責任を持っているか
プロジェクトのスケジュールや品質の管理だけでなく、予算やコストに対する責任を持っているかどうかも、年収を決定づける要素です。プロジェクトマネージャーに近い役割として、外注費用のコントロールやメンバーの稼働工数の管理をおこない、プロジェクトの利益率を向上させた実績があれば、会社からの評価は高くなります。
赤字プロジェクトを立て直し、予算内でシステムを納品する能力は、経営層から求められるスキルです。技術力に加えてビジネス視点でコストを最適化できれば、技術力だけで評価される場合よりも高い報酬を得やすくなります。
顧客折衝を任されているか
自社の開発チーム内だけのマネジメントにとどまらず、直接顧客と向き合って折衝をおこなう役割を担っているリーダーは、高い評価と年収を得やすい傾向にあります。
顧客からの厳しい要求を適切にコントロールし、追加費用の交渉や納期の再調整をおこなう調整力は、プロジェクトの成否を分ける要素です。
ITの専門用語を顧客が理解できるビジネス用語に翻訳し、信頼関係を構築するコミュニケーション能力は、一朝一夕で身につくものではありません。対外的な交渉窓口として機能し、顧客満足度を向上させつつ自社の利益も守れる人材は、企業にとって手放したくない存在となります。
顧客折衝の最前線に立ち自社の事業に貢献することで、自身の価値を高め、その貢献度にふさわしい報酬を獲得できるでしょう。
社内で年収を上げる3つの方法
現在の会社にとどまったまま年収を上げるには、評価制度を正しく理解し、戦略的にアピールする必要があります。社内で給与アップを目指す方法は、以下の3つです。
- 社内で昇進や等級アップを狙う
- 資格手当の対象資格を取得する
- 評価面談で市場相場を根拠に交渉する
社内で昇進や等級アップを狙う
社内で年収を上げるための王道は、人事評価制度における等級を上げ、役職者として昇進することです。現在の等級で求められている役割要件を確認し、ひとつ上の等級で求められるスキルを先回りして身につけていく姿勢が求められます。
単に与えられたプロジェクトをこなすだけでなく、開発プロセスの改善案を提案したり、若手メンバー向けの勉強会を主催したりと、組織全体にプラスの影響を与える行動をとってください。
自部門のマネージャーに対して、昇進への意欲を明確に伝え、目標設定の段階で何を達成すれば次の等級へ上がれるのかを合意しておくことが重要です。評価基準を逆算して日々の業務に取り組むことで、昇進と基本給のベースアップを実現できるでしょう。
資格手当の対象資格を取得する
多くのIT企業では、従業員のスキルアップを推奨するために、特定の資格を取得した際に毎月の資格手当や一時的な報奨金を支給する制度を設けています。会社の就業規則や人事規定を確認し、プロジェクトリーダーの業務に関連する資格の中で、手当の対象となっているものをリストアップしてみましょう。
プロジェクトマネージャ試験やPMPなどの高度な資格を取得すれば、毎月数万円の手当が加算され、年間を通すと大きな年収アップにつながる可能性があります。
勉強時間や受験費用はかかりますが、制度が用意されていれば成果が読みやすい方法です。ただし手当の有無や金額は会社ごとに異なるため、先に人事規定を確認してください。
資格取得は自身のスキル証明にもなるため、将来のキャリア形成においても無駄にはなりません。
評価面談で市場相場を根拠に交渉する
年に数回おこなわれる評価面談の場を、ただ上司の評価を聞くだけの時間にしてはいけません。自身のプロジェクトでの成果を定量的な数値で提示し、論理的に昇給を交渉する絶好の機会として活用してください。
交渉を有利に進めるためには、外部の転職サイトなどで調査したプロジェクトリーダーの市場相場を客観的な根拠として用いることが有効です。
「現在12名規模のプロジェクトを担当しており、同等の役割の市場相場は750万円前後と認識しています。給与水準の見直しをご検討いただけないでしょうか」というように、数値と根拠をセットで冷静に伝えてください。感情ではなく市場データを基準にすることで、会社側も検討の土台を持ちやすくなります。
転職で年収を上げる5つの選択肢
社内の評価制度に限界を感じた場合は、転職が年収アップの現実的な選択肢になります。プロジェクトリーダーの経験を活かせる転職先は、以下の5つです。
- 一次請けのSIerへ移る
- 利益率の高い自社開発企業へ移る
- 給与水準の高い外資系企業へ挑戦する
- プロジェクトマネージャーやITコンサルタントへ職種を変える
- 技術スペシャリストとして専門性で評価される
それぞれの特徴を見ていきましょう。
一次請けのSIerへ移る
現在、二次請けや三次請けの下請け企業で働いている場合、顧客から直接案件を受注する一次請けのSIerへ転職することが、年収を引き上げる近道となります。
一次請け企業はプロジェクトの予算を直接握っているため、利益率が非常に高く、エンジニアの給与も高水準に設定されやすいです。下請けでのプロジェクトリーダー経験があれば、マネジメントの基礎ができていると見なされ、一次請け企業からも即戦力として歓迎されるでしょう。
より上流の要件定義からプロジェクトに参画できるようになり、顧客と直接対話しながらシステムを作り上げるやりがいも得られます。商流の浅い企業へステップアップすることで、労働環境と年収の両方を改善できる可能性が高いです。
利益率の高い自社開発企業へ移る
受託開発のSIerから、自社でWebサービスやパッケージソフトを開発・運営している自社開発企業へ転職するのも、効果的な年収アップ戦略です。自社開発企業は、一度システムを構築すれば広く展開できるビジネスモデルであるため、受託開発よりも高い利益率を誇るケースが多く見られます。
急成長中のメガベンチャーやSaaS企業では、リーダー層の獲得競争が激しく、相場を上回る年収が提示されることも少なくありません。社内のエンジニアをまとめるエンジニアリングマネージャーなどのポジションに就くことができれば、さらなる高収入を目指せます。
納期に追われる受託開発とは異なる、中長期的な視点でプロダクトを育てていく新しいキャリアを築ける点も大きな魅力です。
給与水準の高い外資系企業へ挑戦する
英語力に抵抗がなく、実力主義の環境で自分の力を試したいのであれば、給与水準が高い外資系IT企業への挑戦をおすすめします。
外資系企業は、年齢や勤続年数に関係なく、生み出した成果に対してダイレクトに報酬が支払われる完全な成果主義を採用しています。プロジェクトリーダーとしてグローバルな開発チームを牽引し、目標を達成することができれば、日系企業では考えられないようなインセンティブやストックオプションを獲得できるでしょう。
結果を出せなければ評価が下がるというシビアな面もありますが、リスクを取ってでも年収を上げたいエンジニアにとっては、成果が報酬に直結する環境といえます。
外資系ITエンジニアについては、以下の記事を参考にしてください。

外資系ITエンジニアにスカウトされるには?年収・条件・転職成功のステップまで徹底解説
プロジェクトマネージャーやITコンサルタントへ職種を変える
プロジェクトリーダーとしての経験を土台にして、より上位の職種であるプロジェクトマネージャーやITコンサルタントへ職種を変えるキャリアチェンジも有効です。
プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体の予算やリスクを管理する責任者であり、ITコンサルタントは顧客の経営課題をITの力で解決する専門家です。どちらの職種も、企業活動の中枢に深く関わるため、プロジェクトリーダーよりも一段高い年収相場が形成されています。
未経験の職種へ挑戦する場合、基本的には年収が一時的に下がるケースも珍しくありません。しかし、現場で培った「顧客との折衝経験」や「スケジュール・品質管理の実績」を言語化してアピールできれば、上位職種のポテンシャル層として評価され、キャリアチェンジと同時に年収アップを実現できる可能性があります。まずは自身のリーダー経験がどの領域で活かせるかを整理し、不足している知識を補う準備から始めましょう。
プロジェクトマネージャーの仕事内容や年収は、以下の記事でくわしく解説しています。

プロジェクトマネージャー(PM)とは?年収・種類・キャリアアップ方法を徹底解説
プロジェクトマネージャー(PM)の求人情報
エンジニアリングマネージャー|新規事業
想定年収
750~1,100万円
勤務地
東京都(渋谷区桜丘町)
業務内容
●ココナラグループについて ・Vision 一人ひとりが「自分のストーリー」を生きていく世の中をつくる ・Mission スキル・知識・経験の可視化とマッチングを通じて、あらゆる人にバッターボックス(機会)を提供していきます。 EC型のマーケットプレイスであるスキルマーケットに加え、ココナラ経済圏構想の元で事業の多角化を通じてすべてが揃うサービスプラットフォームを確立し、人の可能性を最大化することを目指します。 現在は、マーケットプレイス事業、エージェント事業、新規事業(SaaS事業)を展開しています。 ・Value 詳細はこちらをご覧ください。 https://www.yumpu.com/xx/document/read/65098398/coconala-culturebook ●組織・チームのミッション ココナラ経済圏の拡張戦略に伴う新規事業領域におけるアプリケーション開発を通じて、ユーザー体験の向上と事業成長を同時に実現することを目指しています。 ユーザー向けアプリケーションでは、ユーザーへの価値提供を最速・最大で実現するする機能開発に注力し、ユーザー行動やデータを元に継続的な改善を行っています。 一方、社内向け管理支援ツールの開発では、非開発部門からのニーズを的確にキャッチアップし、業務効率化と精度向上のサポートを目指します。 エンジニアリングチームとして、技術のちからによる課題解決を実践し、事業成長にコミットしていきます。 ●職務内容 新規事業領域におけるアプリケーション開発とチームマネジメントを担当していただきます。 事業成長に向けた技術戦略の立案から、チームメンバーの育成、開発プロセスの改善まで、エンジニアリング全体を統括する役割を担っていただきます。 ご担当頂くサービスは下記いずれかを想定しております。 ・ココナラ募集 ・ココナラコンテンツマーケット ●具体的な職務内容 ●技術戦略の立案・推進 ・新規事業におけるプロダクト開発の技術方針を策定し、ビジネスサイドやステークホルダーと連携して事業目標を達成 ・最新技術の活用やアーキテクチャ設計を通じて、開発プロジェクトを成功に導く ●チームマネジメント ・チームの心理的安全性を確保し、メンバーの目標設定や成長支援を実施 ・採用活動や新メンバーのオンボーディングをリードし、チームのスキルセットを強化 ・1on1や朝会を通じてメンバーの状況を把握し、キャリア開発をサポート ●プロセス改善と効率化 ・アジャイル開発を基本にしつつ、プロジェクトの特性に応じてウォーターフォール型も適宜採用 ・プロジェクト管理ツールを活用し、開発プロセスを最適化して効率的な進行を推進 ・技術負債の解消や開発効率向上の仕組みづくりをリード ●ステークホルダー連携 ・ビジネスサイドや非開発部門と密に連携し、プロジェクト要件や目標を整理・調整 ・社内向け管理支援ツールやユーザー向けプロダクトの開発において、企画段階からリリース後の運用まで責任を持つ ●品質と安定性の確保 ・設計レビューや技術ガイドラインの策定を通じて、プロダクトの品質向上を実現 ・チームのアウトプットが事業の価値創造に直結するよう、継続的なモニタリングと改善を行う ●利用ツールと環境 ・言語:TypeScript、Go、Ruby ・フレームワーク:NestJS、Next.js(Ruby on Rails、Nuxt.js) ・データベース:MySQL ・ソースコード管理:GitHub ・プロジェクト管理:Linear、GitHub Projects ・コミュニケーションツール:Slack ・情報共有ツール: Confluence、esa ・インフラ環境:AWS、Docker、GCP、Vercel ●キャリアパス ・エンジニアリングマネージャー ・開発部門の統括ポジション ・プロジェクトマネージャーなどエンジニアバックボーンの経験を活かした事業立ち上げ、事象推進ポジション
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【D&T】インフラエンジニア/リーダー(基幹システム)(東京)
想定年収
865~1,800万円
勤務地
東京都(千代田区)
業務内容
大手企業向け基幹システム導入・更改プロジェクトにおけるインフラ領域のリーダーとして、提案から設計・構築・導入までプロジェクト全体を推進いただきます。 主に製造業・製薬業を中心とした大手企業の基幹システム導入・更改案件において、お客様や複数のベンダーと連携しながら、プロジェクトの成功に向けたマネジメントを担っていただきます。 基幹システムの経験は入社後に習得いただくことも可能なため、これまで培ったプロジェクト推進力・リーダーシップ・テクニカルスキルを活かし、より上流かつ大規模なプロジェクトに挑戦したい方を歓迎しています。 <具体的には> ・基幹システム導入・更改プロジェクトにおけるインフラ領域のプロジェクト推進 ・顧客との折衝、要件整理、各種提案活動 ・プロジェクト計画策定および進捗・課題・品質管理 ・サーバー、ネットワーク、クラウド基盤の設計・構築推進 ・社内外メンバーおよび協力会社のマネジメント(数名~10名程度) ・設計書や各種ドキュメントのレビュー ・システム移行・カットオーバー計画の策定および推進 ・各種クラウドサービス(AWS、Azure等)や基幹システム基盤を活用したプロジェクトの推進 ・導入後の安定稼働に向けた改善提案や運用設計支援 ※担当プロジェクト・役割は、ご経験・ご希望を踏まえて決定します。 上記業務のすべてをお任せするわけではなく、ご経験を活かせる領域から参画いただくことを想定しています。 ●従事すべき業務の変更の範囲について (変更の範囲)会社の定める業務
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【PMO・PM・SE募集/大手金融機関向けプロジェクト/上流工程から参画可能】金融業界向けエンジニア/HOPES
想定年収
600~900万円
勤務地
東京都(中央区)
業務内容
大手金融機関・メガバンク向けの開発プロジェクトリードをお任せいたします。 また、プロジェクトリードだけでなくお客様の組織全体の課題およびシステム開発工程上の課題抽出~提案などに携わることも可能です。 案件については、プライム案件、ITベンダー、大手Sireからの直請け案件がほとんどになります。 【業務詳細】 ●PMO ・プロジェクト計画策定支援 ・進捗・課題・リスク管理 ・会議運営、議事録作成 ・ベンダーコントロール ・経営層向け報告資料作成 ・プロジェクト推進支援 ●PM ・大手金融機関向けの業務アプリ開発、業務系システム開発のプロジェクトマネジメント ・新規プロジェクトの推進 ・システム開発工程上の課題抽出~提案 ・人材育成、教育 ・メンバーのフォローや本番移行までの成果物レビュー ●SE ・要件定義 ・基本設計~開発、運用保守 ・クラウド環境構築・移行支援 【プロジェクト例】 ・地銀、メガバンク、ネットバンク向け社内システム開発・導入 (勘定系、情報系システムの開発、ERP導入) ・生損保関連の各種システム開発・保守・運用 (保険商品管理・営業支援系システム、手数料検証システム、新契約IWF) ・生命保険会社向け基幹システム開発 (人事、給与、経費精算など) 【キャリアについて】 会社の成長に伴い、PL、PMだけでなくITアーキテクト、ITコンサルタントといった幅広いキャリアを目指していけます。 従事すべき業務の変更の範囲:IT開発関連業務
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【GAI本部】グループ横断AIプロダクト/プロダクトオーナー (シニア)【GAI_A21】
想定年収
900~1,380万円
勤務地
東京都(港区)
業務内容
パーソルグループ各事業会社の経営戦略・事業課題に対し、生成AI・AI技術を中核に据えたプロダクト/システムの構想・企画から、設計・開発推進・リリースまでを一気通貫で担っていただきます。 AIを単なるツールとして扱うのではなく、AIを前提に業務やサービスを再設計し、構想を具体化し、設計・意思決定を前に進める役割を期待しています。 単一プロダクトに閉じない横断的な全体俯瞰、経営層・各SBU・関係部門との交渉、複数ステークホルダー間の合意形成を主導いただきます。 (ご担当頂く業務例) ・事業課題の可視化・言語化・整理・分析、構想立案〜開発推進〜リリースまでを担当 ・グループ横断・事業横断テーマの選定、複数プロダクトを俯瞰したプロダクト戦略・ロードマップ統括 ・複数プロダクト間の共通化/個別化の裁定、標準プロセス(PoC→評価→投資承認→本番化)の設計 ・テックリード/システムアーキテクトと並走した、全体アーキ方針・非機能要件レベルでの俯瞰的意思決定 ・経営層向け投資判断資料(役員向け稟議)の作成・説明、投資承認取得のリード ・各SBU(事業会社)との役割分担・費用負担・スコープに関する交渉 ・情報セキュリティ/法務/財務/社内審査部門との調整・交渉、稟議プロセスを通じた企画推進 ・PO組織における意思決定・優先度付け・品質/リスク管理ガバナンスの運用 ●プロジェクト事例 各グループ会社の事業成長・業務高度化に貢献することを目的に、AI活用を前提としたプロダクトおよび、グループ横断で活用されるAI基盤の構想・設計を行います。 事例: ・営業AIロープレ(営業がいつでもAIとロールプレイ練習できる環境を提供し、スキル向上と育成標準化を支援) ・営業サポートAI(商談・顧客対応における事前情報整理や示唆提供をAIが支援し、営業活動の質と効率を向上) ・AIプロダクト開発共通基盤(複数AIプロダクトを支える基盤を設計し、事業横断での活用と継続的な進化を実現) ※担当職種の変更範囲:会社の定める職種(出向規程に従って出向を命じることがあり、その場合は出向先の定める職種)
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【GAI本部】グループ横断AIプロダクト/プロダクトオーナー(リード) 【GAI_A20】
想定年収
720~900万円
勤務地
東京都(港区)
業務内容
●業務詳細 パーソルグループ各事業会社の経営戦略・事業課題に対し、生成AI・AI技術を中核に据えたプロダクト/システムの構想・企画から、設計・開発推進・リリースまでを一気通貫で担っていただきます。 AIを単なるツールとして扱うのではなく、AIを前提に業務やサービスを再設計し、構想を具体化し、設計・意思決定を前に進める役割を期待しています。 リードクラスでは、事業課題・業務課題を「可視化」「言語化」「整理」「分析」する力を軸に、AI活用テーマを構想として立ち上げ、設計・開発推進まで落とし込むことをミッションとします。 (ご担当頂く業務例) ・各事業会社の事業課題・業務課題のヒアリング、現状業務フロー・AI活用ユースケースの可視化・整理 ・AI活用を前提とした課題整理および解決方針の言語化 ・AI活用に伴う設計上のトレードオフ(コスト・品質・拡張性・運用性・リスク)の言語化 ・ビジネス要件からシステム要件(機能/非機能)への言語化・落とし込み ・AI活用テーマにおけるKPI設定、投資対効果(ROI)の試算・分析(ビジネス担当と協業) ・PoC結果の定量/定性分析、次フェーズ計画への反映 ・POとしての受入基準(DoD)策定、バックログ優先度付け・運用 ・開発チーム(内製/外+D2部パートナー含む)との協働による開発推進・ディレクション ●プロジェクト事例 各グループ会社の事業成長・業務高度化に貢献することを目的に、AI活用を前提としたプロダクトおよび、グループ横断で活用されるAI基盤の構想・設計を行います。 事例: ・営業AIロープレ(営業がいつでもAIとロールプレイ練習できる環境を提供し、スキル向上と育成標準化を支援) ・営業サポートAI(商談・顧客対応における事前情報整理や示唆提供をAIが支援し、営業活動の質と効率を向上) ・AIプロダクト開発共通基盤(複数AIプロダクトを支える基盤を設計し、事業横断での活用と継続的な進化を実現) ※担当職種の変更範囲:会社の定める職種(出向規程に従って出向を命じることがあり、その場合は出向先の定める職種)
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技術スペシャリストとして専門性で評価される
マネジメント業務よりも、プログラミングや技術の探求が好きだと感じる場合は、あえてリーダー職を離れ、特定の技術領域を極めるスペシャリストとして転職する道もあります。
クラウドインフラの構築や、AI・機械学習のアルゴリズム開発など、需要の高い専門分野に特化すれば、マネジメントを担わなくても高い報酬を狙えます。アーキテクトやテックリードといった技術系の上位ポジションを設け、管理職と並ぶ等級として扱う企業も増えてきました。
マネジメントに進まなければ年収が頭打ちになる、というわけではありません。ただし、専門性で評価されるには、特定領域で第一人者と認識される深さが必要です。幅広く扱えることより、狭くても代替が利かない領域を持っているかが問われます。
自分の適性がマネジメントよりも技術にあると判断したなら、得意分野を磨き上げ、技術力で高年収を狙うキャリアも選択肢に入ります。
年収交渉を有利に進める3つの準備
転職活動の最終面接や内定提示の場面で希望どおりの条件を引き出すには、事前の準備が欠かせません。年収交渉を有利に進めるために押さえたいポイントは、以下の3つです。
- 担当人数と案件規模を数字で棚卸しする
- 交渉する時期と相手を選ぶ
- 現年収ではなく市場相場を基準に伝える
担当人数と案件規模を数字で棚卸しする
年収交渉において重要なのは、自身の経験や実績を客観的な数値で証明することです。単に「大きなプロジェクトを担当していました」といった抽象的な説明では、採用担当者が担当した業務の難易度や責任の重さを正確に推し量ることができず、適正な年収を提示しづらくなります。
職務経歴書を作成する段階で、マネジメントしたチームの最大人数、プロジェクトの予算規模、開発期間などを具体的な数字で棚卸ししておきましょう。たとえば「5億円規模のプロジェクトで20名のチームを1年半統率し、納期を遅延させずに稼働開始(カットオーバー)まで到達させた」と記述できれば、自身が担ってきた役割の具体性と説得力が増します。
このように定量的な成果をもとに実績を示すことで、企業側も提示年収に対する客観的な根拠を持ちやすくなり、結果として希望する年収の提示や交渉の成功につながりやすくなります。
交渉する時期と相手を選ぶ
年収交渉を成功させるためには、切り出すタイミングと交渉相手を見極める必要があります。一次面接から給与の要望を前面に出すと、待遇だけが目的だと受け取られるリスクがあります。
自身のスキルや熱意をしっかりとアピールし、企業側がこの人をどうしても採用したいと感じた最終面接の終盤や、内定通知を受け取った後の条件面談のタイミングで交渉をおこなうのが鉄則です。
交渉の相手は現場のエンジニアではなく、年収決定の権限を持つ人事の責任者や役員であることが望ましいでしょう。自分で直接交渉することに心理的な抵抗がある場合は、テックゴーのような転職エージェントを利用し、希望年収を代行して伝えてもらう手法がおすすめです。
現年収ではなく市場相場を基準に伝える
企業から希望年収を尋ねられた際、現在の年収を基準にして昇給をお願いするのは避けてください。現在の年収が市場価値よりも不当に低い場合、低い基準をベースにされてしまい、本来得られるはずだった高い年収を取り逃がすリスクがあるからです。
希望額を伝える際は、「私の経験とスキルであれば、転職市場の相場はおよそ〇〇万円であると認識しているため、その水準をご検討いただきたいです」と、市場相場を根拠にして交渉してください。
客観的な相場観を示すことで、現年収を基準にした低めの提示を受けにくくなります。自分の市場価値を正確に把握し、自信を持って適正な報酬を要求する姿勢が、年収アップを引き寄せるはずです。
プロジェクトリーダーの年収アップを目指すならテックゴー
エンジニアが、自身の市場価値を最大化して転職を成功させるためには、テックゴーの利用をおすすめします。
- メガベンチャーのIT部門出身者やITコンサル業界出身者が多数在籍しており、技術力を正確に評価できる
- 運用保守などの下流工程から、設計などの上流工程へのキャリアアップ支援において豊富な実績がある
- 一人ひとりの実務経験を丁寧に棚卸しし、企業が求めるニーズに合わせて的確なアピール方法を提案する
- 転職者の年収アップ額が平均138万円というデータがあり、企業との条件交渉力において大きな強みを持つ
今のスキルでどんな企業に挑戦できるのか知りたいと考えているエンジニアは、まずテックゴーの無料面談に申し込んでみてください。
まとめ
プロジェクトリーダーの年収相場は、IT業界のなかでも高い水準にあります。公的統計からの推計では、30代後半で約747万円、40代前半で約854万円です。
しかし、所属している企業の商流や業界の利益率といった環境要因によって、受け取れる報酬には大きな格差が存在します。
現在の年収に不満を感じている場合は、同年代の推定年収や求人票のデータと突き合わせて、自身の客観的な市場価値を把握することから始めてください。社内での昇格を目指すのか、あるいは一次請け企業や自社開発企業への転職を通じて環境を変えるのかを戦略的に判断する必要があります。
自分ひとりで適正な年収相場を判断したり、企業と条件交渉をおこなったりすることに不安がある場合は、まずはテックゴーの無料相談で、いまの経験でどの年収レンジを狙えるかを確認してみましょう。
よくある質問
プロジェクトリーダーの役職手当の相場はどのくらいですか?
企業によって制度は大きく異なります。テックゴーが確認している求人情報では、プロジェクトリーダーの役職手当は月額3万〜5万円程度で設定されている例が多く見られます。
プロジェクトリーダーの平均年齢は何歳ですか?
現場でプレイヤーとして十分な経験を積み、マネジメント業務を任されるようになるのは、おおむね30代前半から30代後半にかけての年齢層がボリュームゾーンとなります。 実力主義のメガベンチャーなどでは、20代後半でプロジェクトリーダーに抜擢され、高い年収を獲得して活躍しているエンジニアも珍しくありません。
資格を持っていなくてもプロジェクトリーダーとして年収を上げることは可能ですか?
資格がなくても年収を上げることは十分に可能です。IT業界では、資格の有無よりも実際のプロジェクトを無事に完遂させたという実務経験が何よりも高く評価されます。 基本情報技術者試験やPMPなどの資格を保有していれば、体系的な知識を持っている客観的な証明となり、評価面談や転職活動において有利に働くでしょう。
プロジェクトリーダーからフリーランスになると年収は上がりますか?
フリーランスとして独立すると、企業間のマージンが発生しないぶん、受け取る金額は増えやすくなります。月額単価80万円の案件を通年で継続できれば、年間の売上は約960万円です。 ただし、これは会社員の年収と同じ基準では比較できません。売上からは経費や社会保険料、税金を差し引く必要があり、手元に残る金額は会社員の年収に換算するとこれより少なくなります。加えて、案件が途切れた期間は収入がゼロになり、有給休暇や退職金もありません。額面の大きさだけで判断せず、諸経費を差し引いた実質的な手取りで比較してください。
BCGなどコンサルティングファームのプロジェクトリーダーとは違いますか?
IT企業におけるシステム開発のプロジェクトリーダーと、外資系戦略コンサルティングファームなどのプロジェクトリーダーは、名称が同じでも業務内容や年収水準がまったく異なります。 コンサルティングファームのプロジェクトリーダーは、企業の経営戦略そのものを立案する役割を担い、IT業界のPLとは年収水準が大きく異なります。各社が公開している報酬レンジや口コミサイトの情報を、個別に確認してください。
