ITコンサルはやめとけと言われる8つの理由とは?後悔しないための判断基準
年収や上流工程に惹かれてITコンサルへの転職を考え始めたのに、「やめとけ」「後悔した」という声ばかりが目に入り、踏み出せずにいないでしょうか。
ネット上の「やめとけ」には、ITコンサルという仕事の性質から来るきつさと、入った会社が合わなかっただけの話が混ざっています。前者はどの会社に行っても変わりませんが、後者は会社選びで避けられる問題です。
一方で、ITコンサルの平均年収は開発職より300万円ほど高く、エンジニアにとって選ぶ価値のある仕事です。行くべきかどうかは、能力の問題ではなく、2つのパターンのどちらが自分に当てはまるかで決まります。
この記事では、以下の内容を解説します。
- ITコンサルが「やめとけ」と言われる8つの理由
- 仕事の性質によるきつさと、会社のミスマッチの見分け方
- 「やめとけ」と言う人の立場ごとの受け止め方
- エンジニアがITコンサルに転職して後悔しやすい特徴と向いている特徴
- 後悔しないために転職前に確認すべき6つのこと
ITコンサルへの転職を考えながらも、「やめとけ」の声で迷っているエンジニアの方に、自分なりの答えを出すための判断材料をお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。

著者
江原 万理
(Ehara Mari)
大学を卒業後、事業会社を楽天グループにてマーケティングコンサルタントとしてMVPを受賞。ITエンジニアやCRM領域からIT系コンサルファームへの転職支援に強みを持つ。特に面接対策を強みとしており、量・質ともに業界トップクラスの転職成功率を有する。
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監修者
川村 莉子
(Kawamura Riko)
名古屋工業大学卒業後、新卒でDirbatoに入社。通信会社に対する業務改善プロジェクトや次世代ネットワーク移行案件のPMOなどに従事。自身のコンサルタント経験を活かした、IT系コンサルファームへの開発支援を得意とする。
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目次
CONTENTS
ITコンサルが「やめとけ」と言われている8つの理由
ITコンサルへの「やめとけ」は、激務やプレッシャーといった働き方の話から、スキルやキャリアへの不安まで、幅広い理由で語られています。よく挙げられる理由は、以下の8つです。
- 繁忙期は長時間労働が続きやすい
- クライアントの期待値が高くプレッシャーが重い
- 資料作成や調整など地味な作業が多い
- 入社直後は求められる水準についていけないことがある
- 成果を出せないと居づらくなる評価文化がある
- 技術の専門性が深まりにくい
- 業界や技術を学び続ける必要がある
- 決定権がないまま顧客と現場の板挟みになる
ただし、8つの理由には、ITコンサルという仕事の性質から来るものと、入る会社によって重さが変わるものが混ざっています。以下、それぞれの理由がエンジニア出身者にどう当てはまるのかを見ていきます。
繁忙期は長時間労働が続きやすい
ITコンサルの仕事は、案件の山場に作業が集中しやすい働き方です。たとえば、経営層への報告の前や、システムの方針を決める会議が続く時期には、夜遅くまで資料を直す日が重なります。
一方で、毎月ずっと忙しいわけではありません。公的統計で見ると、ITコンサルタントの月の労働時間は平均173時間で、受託開発のSEの159時間と比べて、差は月14時間ほどです。
ただし、平均の差が小さくても、忙しさは案件の山場にまとめて来るので、その時期の負担は数字以上に重く感じやすいでしょう。
参考:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「ITコンサルタント」 参考:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「システムエンジニア(受託開発)」

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クライアントの期待値が高くプレッシャーが重い
ITコンサルは、クライアントから高い報酬を受け取り、課題の解決を任される仕事です。そのため、会議の場で「それで、うちは何をすればいいのか」と結論を求められる場面が日常的にあります。
開発の仕事には仕様書という合格ラインがあり、そのとおりに動くものを作れば成果として認められます。しかし、ITコンサルには決まった答えがなく、提案がクライアントの業務や業績にどう役立つのかまで説明しなければなりません。
自分の提案がそのまま経営判断の材料になることを、やりがいより重さとして感じる人にとっては、プレッシャーの大きい環境です。
資料作成や調整など地味な作業が多い
ITコンサルの仕事というと、経営層の前で戦略を提案する姿を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし実際には、会議資料の作成や議事録の整理、関係者との日程や論点の調整に多くの時間を使います。
とくに入社して数年は、マネージャーが考えた方針をもとに、資料を作り直したり情報を集めたりする作業が中心です。華やかなイメージのまま入社すると、思っていた仕事との差に戸惑いやすいでしょう。
一方で、開発の現場で設計書の作成や関係者との調整に慣れているエンジニアなら、作業そのものへの抵抗は小さいはずです。
入社直後は求められる水準についていけないことがある
ITコンサルに転職したエンジニアが最初にぶつかりやすいのは、仕事の進め方の違いです。資料を見せると「で、結論は何か」と聞き返され、情報が揃う前から仮説を出すよう求められます。資料を作る量とスピードも、入社直後から一気に上がるでしょう。
また、わからないことは、自分なりの考えを持ってから相談するのが前提です。指示を待ってから動く働き方に慣れていると、この進め方に最もつまずきやすくなります。
とはいえ、これらは能力の差ではなく、求められる型の違いです。最初の数ヶ月で型に慣れられるかどうかで、その後の働きやすさが変わります。
成果を出せないと居づらくなる評価文化がある
コンサル業界には、一定の期間で昇進できなければ去る、という意味の「Up or Out」という考え方があります。今は厳しく運用するファームは減っていますが、評価の軸が年次ではなく成果である点は変わりません。
年次とともに昇給していくSIerや事業会社の評価に慣れていると、同じ年次でも昇進や年収に差がつく環境に、居心地の悪さを感じやすいでしょう。成果が出ないまま同じ職位にとどまると、社内での居場所が狭く感じられるのも事実です。
どこまで厳しく運用しているかは会社によって違うため、入社前に評価制度を確かめておきましょう。
技術の専門性が深まりにくい
ITコンサルの仕事では、自分でコードを書いたりサーバーを構築したりする機会が減ります。案件ごとに業界やシステムが変わるため、幅広い知識は身につく一方で、特定の技術を深く掘り下げる時間は取りにくい働き方です。
その結果、数年後にエンジニアへ戻ろうとしたとき、最新の技術に追いつけていないと感じる人もいます。技術力そのものを市場価値の中心にしてきた人ほど、この変化を損失と感じやすいでしょう。

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技術の専門性を保ちたい場合は、クラウドやセキュリティ、SAPなど、領域を絞ったITコンサルのポジションを選ぶ方法もあります。担当する技術領域が決まっていると、知識を深めながら上流の経験を積めます。

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業界や技術を学び続ける必要がある
ITコンサルは、担当するクライアントの業界が変わるたびに、その業界の商習慣や業務の流れを一から学ぶ仕事です。生成AIやクラウドのように技術の変化も速く、休日に学習の時間を取る人もいるほどです。
一方で、ITコンサルは「いらなくなる」と言われることもあります。しかし、AIが置き換えやすいのは調査や資料作成のような作業で、業務とシステムをつなぐ役割の需要は続いています。
DXを推進する人材が不足していると答えた国内企業は85.5%にのぼり、学び続けられる人にとっては、活躍の場が広がる仕事です。
参考:独立行政法人情報処理推進機構「DX動向2026」
決定権がないまま顧客と現場の板挟みになる
ITコンサルは提案や推進を担いますが、最終的に何をするかを決めるのはクライアントです。そのため、経営層の意向と、実際にシステムを作る開発チームの事情との間で、調整役を任される場面が多くあります。
たとえば、経営層が求める納期と、開発チームが見積もった工数が合わないとき、両者の間に立って落としどころを探します。
開発側からは「現場を知らずに無理を押しつけるコンサル」と見られることもあり、エンジニアとして現場の苦労を知っている人ほど、板挟みのつらさを強く感じやすいでしょう。
「やめとけ」の中にはITコンサルの話じゃないパターンがある
ネット上の「やめとけ」を読み比べると、同じITコンサルの話でも、きつさの原因は大きく2つのパターンに分かれます。そのうち1つは、ITコンサルという仕事ではなく、入った会社に原因があるパターンです。
どちらのパターンかによって、取るべき行動が変わります。以下、それぞれの見分け方を説明します。
ITコンサルの構造自体にきつさを感じているパターン
1つ目は、ITコンサルという仕事の成り立ちから来るきつさです。ITコンサルは、クライアントから報酬を受け取り、課題の解決を約束する仕事です。
そのため、次のようなきつさは、どの会社に行っても大きくは変わりません。
- 成果への期待が高くプレッシャーが重い
- 年次ではなく成果で評価される
- 決定権がないまま調整役を担う
- 案件ごとに業界や技術を学び直す
これらが自分にとって重く響くなら、会社を変えても解決しにくいでしょう。この場合の「やめとけ」は、自分に当てはまる警告として受け止めて、ITコンサル以外の道も比べておくのがおすすめです。
会社そのものがミスマッチだったパターン
2つ目は、入った会社の仕事が、そもそもITコンサルと呼べる内容ではなかったパターンです。本来のITコンサルは、システムを作る会社とは別の立場から、顧客にとって最適なITの使い方を考える仕事です。
しかし、求人の肩書きはITコンサルでも、実際には次のような働き方の会社もあります。
- 客先に常駐して開発や運用を担当する
- 議事録の作成や進捗の集計だけを任される
- 研修や教育の仕組みがないまま現場に出される
こうした環境で生まれた「ITコンサルはやめとけ」という声は、仕事そのものではなく、会社選びの失敗を語っています。会社の実態を見極めれば避けられる「やめとけ」なので、仕事内容や年収の水準を入社前に確かめましょう。

江原 万理
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求人票の「ITコンサル」という職種名だけでは、実際の仕事内容までは判断できません。テックゴーには元エンジニアやITコンサル出身のアドバイザーが多く在籍しているので、気になる求人の中身を確かめたいときは相談してみましょう。
「やめとけ」の声は4つの立場で重みが違う
同じ「やめとけ」でも、誰が言っているかによって、受け止めるべき重みは変わります。発言者の立場ごとに、信頼できる点と割り引いて聞く点を整理すると、次のとおりです。
| 発言者の立場 | 信頼できる点 | 割り引いて聞く点 |
|---|---|---|
| ITコンサルとして実際に働いた人 | 実体験にもとづく | 会社や時期で事情が違う |
| コンサルと一緒に働いた現場のエンジニア | 外から見た実態がわかる | 中の仕事は見えていない |
| コンサル経験のない上司や同僚 | あなたの性格を知っている | 仕事の実態は知らない |
| 転職エージェント | 求人と選考に詳しい | 紹介する側の事情が混ざる |
以下、立場ごとに、どこまでを自分の判断材料にすればよいかを見ていきます。
ITコンサルとして実際に働いた人
実際にITコンサルとして働いた人の声は、仕事の実態を知るうえで最も参考になります。ただし、同じITコンサルでも、会社の規模や担当した案件、働いた時期によって事情は大きく違います。
たとえば、数年前の外資系ファームでの激務の話が、今の日系ファームにもそのまま当てはまるとは限りません。
いつ、どの会社で、どんな案件を担当した人の話なのかまで確かめると、自分に当てはまるかを判断しやすくなります。
コンサルと一緒に働いた現場のエンジニア
開発やインフラの現場でコンサルと一緒に働いた人は、外から見たITコンサルの姿をよく知っています。会議では方針を語るのに、期限が迫ると作業を現場に回してくる、といった不満が「やめとけ」の形で語られることもあるでしょう。
この声は、現場とコンサルの関係を知る材料としては役立ちます。一方で、コンサル側がどんな制約やプレッシャーの中で動いていたかまでは、見えていない場合が多いです。
働く側として向いているかどうかの判断材料にはなりにくい点を押さえて、受け止めましょう。
コンサル経験のない上司や同僚
転職の相談をすると、上司や同僚から「やめとけ」と言われることもあるでしょう。コンサルで働いた経験がない人の意見は、ITコンサルの実態を知ったうえでの忠告というより、転職そのものへの心配から出ていることがあります。
とはいえ、あなたの性格や働き方をよく知る相手なので、向き不向きについての指摘は参考になります。ITコンサルの仕事内容についての意見と、あなた自身についての意見を分けて聞くのがおすすめです。
転職エージェント
転職エージェントの意見は、求人や選考の実情に詳しい点で参考になります。ただし、エージェントは紹介した人が入社して初めて報酬を得る仕組みのため、受かりやすい求人を勧めたり、難易度の高い選考を避けるよう助言したりすることもあります。
話を聞くときは、ITコンサルのきつさと魅力を両方説明してくれるか、会社ごとの働き方の違いまで具体的に話せるかを確かめましょう。良い面だけ、または悪い面だけを強調する担当者の意見は、割り引いて受け止めるのが安全です。

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それでもエンジニアがITコンサルを選ぶ4つのメリット
「やめとけ」と言われる理由がある一方で、エンジニアがあえてITコンサルを選ぶのには、はっきりした理由があります。主なメリットは、以下の4つです。
- 上流工程で意思決定に関われる
- 業界や業務の知識が広がる
- 次のキャリアの選択肢が広がる
- 平均年収が開発職よりも約300万円ほど高い
以下、それぞれのメリットが、今の開発の仕事と比べてどれくらい大きいのかを見ていきます。
上流工程で意思決定に関われる
開発の現場では、要件や方針が決まった状態で仕事が降りてくることが多いでしょう。ITコンサルは、その方針を決める側に立ち、次のような判断に関わります。
- どの業務をシステム化するか
- どの製品やサービスを選ぶか
- 投資の優先順位をどうつけるか
自分の提案がプロジェクト全体の方向を左右するため、仕様を受け取る側から、仕様を決める側に回れる点は、エンジニアにとって大きな変化です。
誰かが決めた要件に沿って動く働き方に物足りなさを感じている人ほど、やりがいを得やすいでしょう。
業界や業務の知識が広がる
ITコンサルは、案件ごとに製造業や金融業といった異なる業界の課題に向き合います。会計や在庫管理といった業務の流れを、システムの裏側からではなく、業務を担う人の視点で理解できるようになるのが特徴です。
こうした知識は、エンジニアに戻ってシステムの使われ方を考えるときにも、事業会社のIT部門に移るときにも活かせます。技術に業務の理解が加わると、同じ経験年数のエンジニアとの間で、市場での評価に差がつきます。
次のキャリアの選択肢が広がる
ITコンサルの経験は、次の転職でも評価されやすい経歴です。上流工程での提案や調整の実績があると、次のような道を選べます。
- 事業会社でIT企画やDX推進を担う
- PMやITアーキテクトとして上流工程を続ける
- 別のコンサルティングファームで職位を上げる
エンジニアのままでは届きにくかった企画職や管理職への道が開けるため、数年後の選択肢を増やすための期間としてITコンサルを選ぶ人もいます。
平均年収が開発職よりも約300万円ほど高い
ITコンサルタントを含む職業分類の公的統計では、平均年収は889万円で、受託開発のSEの578.5万円より約310万円高い水準です。テックゴーが保有する求人データでも、次のとおり、ITコンサルタントは開発エンジニアを300万円近く上回ります。
| 職種 | 公的統計 | テックゴーの求人 |
|---|---|---|
| ITコンサルタント | 889万円 | 約997万円 |
| 開発職 | 578.5万円 | 約710万円 |
労働時間が月14時間ほど長い分を差し引いても、残業代と賞与を含めた時間あたりの賃金は、ITコンサルタントが4,026円、受託開発のSEが2,819円です。時間あたりで見ても約1.4倍の差があるため、働く時間が増える分を考えても、年収面のメリットは大きいでしょう。

江原 万理
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年収の水準は、入る会社や職位、前職の経験の評価によって大きく変わります。テックゴーの平均年収アップ金額は144万円で、エンジニア経験をITコンサルの年収にどう反映させるかも含めて相談できます。
参考:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「ITコンサルタント」 参考:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「システムエンジニア(受託開発)」
年収交渉はアドバイザーが代行
ITコンサルに転職して後悔しやすいエンジニアの4つの特徴
ITコンサルに転職して後悔する人には、能力の不足よりも、仕事に求めるものとITコンサルの働き方がずれている、という共通点があります。
エンジニア出身者にとくに当てはまりやすい特徴は、以下の4つです。
- 年収や肩書きだけで転職先を選ぼうとしている
- 開発やモノづくりそのものが好き
- 自分のペースで仕事したい
- 指摘を受けると強く落ち込みやすい
1つでも強く当てはまるなら、転職の前に、その点をどこまで受け入れられるかを考えておきましょう。
年収や肩書きだけで転職先を選ぼうとしている
ITコンサルの年収の高さや、コンサルタントという肩書きに惹かれて転職を決めると、入社後に後悔しやすくなります。年収が高いのは、成果への期待とプレッシャーの大きさと引き換えだからです。
また、年収や肩書きだけを見て選ぶと、仕事内容や会社の実態を調べないまま入社しがちです。その結果、上流の仕事を期待していたのに、実際は客先での開発や議事録の作成ばかりだった、という失敗も起こります。
年収は判断材料の1つにとどめて、その会社で何をするのかを先に確かめましょう。
開発やモノづくりそのものが好き
ITコンサルの成果物は、動くシステムではなく、提案資料と、それをもとにしたクライアントの意思決定です。開発の仕事では、自分が書いたコードが動いたときに手応えを感じられますが、ITコンサルではそうした機会が大きく減ります。
仕事の中心が、作ることから、何を作るかを決めることに移るためです。作ること自体にやりがいを感じてきた人ほど、成果が目に見えにくい仕事に物足りなさを感じやすいでしょう。

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上流工程に関わりながら技術にも触れ続けたい場合は、テックリードやITアーキテクトという選択肢もあります。設計や技術選定で方針を決める立場に立てるので、モノづくりから離れずに年収を上げる道として検討してみましょう。

テックリードとは?仕事内容・必要なスキル・年収とキャリアパスを詳しく解説
自分のペースで仕事したい
ITコンサルの仕事のスケジュールは、クライアントの都合で決まります。夕方の会議で方針が変わり、翌朝までに資料を直すよう頼まれることもあるため、自分で仕事量や時間を組み立てにくい働き方です。
決まった時間で働きたい人や、安定した働き方を何より優先したい人にとっては、こうした急な変化が大きなストレスになるでしょう。予定どおりに進む仕事に心地よさを感じる人ほど、ITコンサルの働き方は合いにくいです。
指摘を受けると強く落ち込みやすい
ITコンサルの現場では、資料や発言に対して、上司から直接的な指摘が毎日のように入ります。「結論が見えない」「なぜそう言えるのか」と何度も問われるため、指摘を自分への否定として受け止めてしまう人は、気持ちが追いつかなくなりがちです。
ただし、前職で直接的な指摘を受ける機会が少なかった人は、慣れていないだけの場合もあるでしょう。指摘を次の資料にすぐ反映できるようになれば、短い期間で仕事の質を上げられます。指摘を学びとして受け取れるかどうかで、入社後の数ヶ月の負担は大きく変わります。
ITコンサルに向いているエンジニアの3つの特徴
ITコンサルに向いているかどうかは、性格の良し悪しではなく、仕事に何を求めるかで決まります。エンジニア出身者で、ITコンサルの働き方が合いやすい人の特徴は、以下の3つです。
- 技術を課題解決の手段として捉えられる
- コミュニケーションをとるのが好き
- 新しい業界や技術を学ぶのが苦にならない
3つすべてに当てはまる必要はありませんが、どれにも当てはまらない場合は慎重に考えましょう。
技術を課題解決の手段として捉えられる
ITコンサルで評価されるのは、技術の深さそのものより、技術を使ってクライアントの課題をどう解くかです。たとえば、新しいクラウドサービスを見たときに、仕組みより先に「この会社の業務のどこが楽になるか」を考えられる人は、ITコンサルの考え方に近いでしょう。
また、エンジニア出身者には、技術的にできることとできないことを見極められるという強みもあります。技術を目的ではなく手段として扱えるなら、開発の経験はITコンサルでそのまま武器になります。
コミュニケーションをとるのが好き
ITコンサルの仕事は、ヒアリングや会議、関係者との調整を通じて進みます。経営層や現場の担当者といった立場の違う相手から話を聞き、それぞれの事情をくみ取りながら合意をつくる力が求められます。
人と話すことが好きで、相手の言葉の裏にある本当の困りごとを聞き出すのが得意な人にとっては、日々の仕事そのものが楽しみになるでしょう。開発の現場で、仕様の調整や他チームとの交渉を苦にせず引き受けてきた人なら、その経験がそのまま活きます。
新しい業界や技術を学ぶのが苦にならない
ITコンサルは、案件が変わるたびに、新しい業界の業務や、まだ使ったことのない製品を短い期間で理解するよう求められます。知らないことに出会うたびに、調べて覚える過程を楽しめる人にとっては、この学び続ける環境がそのまま成長の機会です。
エンジニアとして新しい言語やフレームワークを自分から試してきた人なら、その姿勢を業界知識の習得にも向けられるでしょう。学ぶ対象が技術から業界や業務に広がっても苦にならないかどうかが、向き不向きを判断する目安です。
元エンジニア・ITコンサル出身のアドバイザーが面談します
ITコンサル転職で後悔しないために確認すべき6つのこと
会社のミスマッチから来る「やめとけ」は、入社前の確認で避けられます。面接や求人票で確かめておきたいことは、以下の6つです。
- 配属される部門と担当する案件の種類はマッチするか
- 年収が総合ファームの水準に近いか
- 繁忙期の働き方と残業の実態はどうなっているか
- 評価制度と昇格の基準は明確か
- エンジニア経験は評価されるか
- 合わなかったときに異動できるか
とくに配属先と仕事内容は、求人票だけではわからないことが多いので、面接の場で具体的に質問しましょう。
配属される部門と担当する案件の種類はマッチするか
同じITコンサルの求人でも、配属される部門によって、担当する案件の中身は大きく変わります。IT戦略の立案から関われる部門もあれば、システム導入の進捗管理が中心の部門もあるでしょう。
また、SIerやベンダー系のコンサル部門では、自社が扱う製品やシステムの導入につながる案件が中心です。面接では、直近で担当者が入った案件の例を具体的に聞き、自分のやりたい仕事と合っているかを確かめましょう。
年収が総合ファームの水準に近いか
提示された年収は、仕事の中身が本当に上流かを見分ける手がかりになります。テックゴーが保有する求人データでは、ITコンサルタントの平均年収は約997万円です。
提示額がこの水準を大きく下回る場合は、肩書きがITコンサルでも、実際の仕事は開発や運用の支援に近い可能性があります。
ただし、総合ファームの公開求人では、職位によって年収に数倍の幅があります。提示額がどの職位として出されているかを確認し、その職位に見合った金額かを比べましょう。

江原 万理
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提示された年収が妥当かどうかは、同じ職位の相場と比べないと判断できません。テックゴーでは年収交渉をアドバイザーが代行しているので、提示額に納得がいかないときは任せてしまいましょう。
繁忙期の働き方と残業の実態はどうなっているか
ITコンサルの忙しさは、会社の制度よりも、プロジェクトの状況で決まる部分が大きいです。求人票の平均残業時間は全社の平均なので、配属される部門の繁忙期の実態とはずれることがあります。
面接では、次のような点を質問しておきましょう。
- 直近の繁忙期に、残業がどのくらい続いたか
- 深夜や休日の作業がどのくらいあるか
- 忙しい案件にメンバーを増やす仕組みがあるか
数字だけでなく、忙しさが続いた期間と、その後の休み方まで聞くと、働き方の実態が見えてきます。
評価制度と昇格の基準は明確か
ITコンサルの評価は成果が軸ですが、どこまで厳しく運用するかは会社によって違います。昇格の基準があいまいだと、何を頑張れば評価されるのかがわからないまま、プレッシャーだけが積み重なります。
面接では、各職位に求められる役割や、昇格までの平均的な年数を確認しましょう。昇格できなかった人がどう扱われるかも聞いておくと、成果を出せないと居づらくなる文化がどの程度あるかを見極められます。
評価の仕組みを説明できない会社では、入社後のキャリアの見通しも立てにくいです。
エンジニア経験は評価されるか
エンジニアの経験がどう評価されるかは、会社や部門によって違います。
たとえば、SIerでのPLの経験は進捗や課題の管理に、社内SEとしてベンダーを選んだ経験は発注側の視点が求められる案件に活かせます。インフラやクラウドの知見はシステム刷新の構想づくりで、SESで多くの現場を見てきた経験は業務の違いを理解する場面で役立つでしょう。
選考では、前職の経験がその会社のどの案件で活きるのかを、面接官に具体的に説明してもらいましょう。説明があいまいな場合は、エンジニアの経験が年収や職位に反映されにくい可能性があります。
合わなかったときに異動できるか
ITコンサルが合わなかったときに、社内の別の部門や案件に移れる仕組みがあるかも確認しておきましょう。社内公募や異動の制度がある会社なら、たとえば戦略寄りの案件から導入支援の案件へ移るように、会社を辞めずに働き方を変えられます。
また、社外にも選択肢があるので、合わなかったら終わりというわけではありません。ITコンサルで上流の経験を積んだ人は、PMやPMOとして上流工程を続けたり、事業会社の社内SEやIT企画に移ったり、エンジニアに戻ったりする道を選べます。
退路が見えていると、思い切って挑戦しやすくなります。
エンジニアが本物のITコンサルに転職するならテックゴー
ITコンサルへの転職で後悔しないためには、肩書きではなく、仕事の中身で求人を選ぶことが大切です。この記事でいう本物のITコンサルとは、顧客の課題を整理し、IT戦略やシステムの構想から関われるポジションのことです。
テックゴーは、上流案件・ITコンサル領域に強いエンジニア特化の転職エージェントとして、エンジニアの経験が活きる上流のポジションを紹介しています。
求人票だけでは見えない配属先の実態や、提示された年収が妥当かどうかも、元エンジニアやITコンサル出身のアドバイザーと一緒に確かめられます。
- 仕事の中身が上流のITコンサル求人を紹介してもらえる
- 配属先や案件の実態を、元ITコンサルのアドバイザーに確認できる
- エンジニア経験が活きる案件と、選考での伝え方を相談できる
- 年収交渉はアドバイザーが代行し、職位に見合った条件を目指せる
- 面接対策は回数無制限で、選考の準備を納得いくまで進められる
「やめとけ」の声が自分に当てはまるのか、それとも会社選びで避けられるものなのかを、まずは相談の中で整理してみましょう。
登録は1分で完了
まとめ
この記事では、ITコンサルが「やめとけ」と言われる8つの理由と、その声の受け止め方、後悔しないために確認すべきことを解説しました。
「やめとけ」には、ITコンサルという仕事の性質から来るきつさと、入った会社が合わなかっただけの話が混ざっています。前者はどの会社に行っても変わりませんが、後者は入社前の確認で避けられるものです。
成果へのプレッシャーや、作るより決める仕事に強い抵抗があるなら、ITコンサル以外の道を選ぶのも前向きな判断です。一方で、技術を課題解決の手段として扱え、新しい業界を学ぶことを楽しめるなら、ITコンサルは、開発職より約300万円高い年収と上流の経験を得られる仕事でしょう。
ITコンサルへの転職を考えているなら、テックゴーへの相談がおすすめです。上流案件・ITコンサル領域に強く、元エンジニアやITコンサル出身のアドバイザーが、求人の中身や提示された年収が妥当かを一緒に確かめます。「やめとけ」の声に迷ったまま立ち止まるより、自分に合う会社があるかを確かめるところから始めてみましょう。
よくある質問
ITコンサルにプログラミングスキルは必要ですか?
ITコンサルに、自分でプログラムを書くスキルは必須ではありません。仕事の中心は、課題の整理や提案、プロジェクトの推進だからです。
ただし、開発の経験がある人は、次のような場面で強みを発揮できます。
・実現できる仕様かどうかを見極める ・開発チームと同じ言葉で話せる ・工数やリスクを現実的に見積もれる
エンジニアの経験は、コードを書く力としてではなく、判断の材料として活きます。
30代でも未経験からITコンサルに転職できますか?
30代でも、エンジニアとしての実務経験があれば、ITコンサルへの転職は目指せます。ITコンサルは、システムの構築や運用の経験を積んだ人が就くことの多い職種だからです。
ただし、30代では、20代のようなポテンシャルを重視した採用よりも、即戦力として何ができるかが問われます。次のような経験を、具体的な成果とあわせて説明できるようにしておきましょう。
・要件定義や設計など上流工程の経験 ・PLやPMとしての進捗管理の経験 ・顧客や他部署との調整の経験
コンサルは何年で辞める人が多いですか?
コンサル業界全体の勤続年数を示す公的な統計はありませんが、3年前後で次のキャリアに移る人も多い業界です。上場しているコンサル会社の中には、平均勤続年数が3年台の会社もあります。
ただし、勤続年数の短さは、きつさだけが理由ではありません。
・急成長で中途入社者が多い ・コンサルの経験が転職市場で評価されやすい ・事業会社や別のファームへ移る道が多い
短い期間で次のキャリアに移ること自体が、失敗とみなされにくい業界です。
ケース面接の対策は何から始めればいいですか?
ケース面接は、ITコンサルの中途採用でも課されることが多い選考です。まずは、次の順番で準備を進めましょう。
・市場規模を推定するフェルミ推定の型を覚える ・売上や業務の課題を要素に分解する練習をする ・考えた過程を声に出して説明する練習をする
ケース面接で見られているのは、正解そのものより、限られた情報から筋道を立てて考える過程です。エンジニアの場合は、システムの課題を業務の課題に置きかえて考える練習をしておくと、ITコンサルらしい答え方に近づきます。
大手のITコンサルにはどんな会社がありますか?
外資系では、アクセンチュアや、デロイト トーマツ、PwC、EY、KPMGの各コンサルティング会社が代表的です。日系では、野村総合研究所やアビームコンサルティング、ベイカレントなどがあります。
このほか、メーカーやSIerのグループにも、ITコンサルを担う会社や部門があります。
ただし、同じ会社の中でも、仕事内容は部門ごとに大きな差があるのが実情です。社名だけで判断せず、配属先の案件まで確かめましょう。
