自己PRが書けないエンジニア必見!短時間で仕上がる転職に強いPRの作り方を解説
2025年11月30日更新
エンジニアが転職する際、「どのような技術を使えるか」だけでなく、自分の強みをわかりやすく伝えられるかが選考を左右します。ところが、自己PRを書こうとすると多くの人が、「実績が乏しく、どのように自分をアピールすればよいか迷ってしまう」「どんな内容なら採用担当に響くのかイメージがつかない」と悩んでしまうものです。
本記事では、エンジニアが転職する際に評価される自己PRを作るためのステップや、職種別の例文、未経験者向けのアピール方法までを詳しく解説します。初めて転職に挑戦する方でも実践しやすい内容をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
著者

蓬田 和己
Yomogita Kazuki
早稲田大学卒業後、レバレジーズ株式会社に入社。キャリアアドバイザーとして開発、データ職種のエンジニアの方の支援に従事。歴代最速で事業部内単月支援者数、売上1位を獲得し、組織目標の達成に大きく貢献。社内での異動、キャリアアップ、転職もどれが良いのか単純には決められないので、お客様にとって最善の選択肢を一緒に考えていきたいという思いから、MyVisionに参画。
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監修者

北野 雄大
Kitano Yudai
株式会社MyVision取締役
名古屋大学を卒業後、トヨタ自動車、デロイトトーマツコンサルティング、エクサウィザーズを経てコンサルティング業界特化のエージェントに入社。その後、株式会社MyVisionを設立。 大企業~コンサル、スタートアップまでの幅広い経験を活かしたキャリア支援に強みを持つ。
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目次
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エンジニア転職で「自己PR」が重要な理由
エンジニアの転職選考では、技術スキルだけを見ているわけではありません。企業は、「どのように課題へ向き合い、どんな価値を生み出せる人材なのか」を自己PRを通して判断しています。
特にエンジニアは職種ごとに役割が異なるため、単に経験やスキルを羅列しただけでは差がつきづらく、あなたならではの強みを言語化することが欠かせません。
ここでは、企業が自己PRで何を見ているのか、そしてなぜ重要視されるのかを詳しくみていきましょう。
スキルだけでは差別化できない
エンジニアとして転職を目指す場合、プログラミング言語やツールの知識といった「技術スキル」は、多くの応募者が持っている前提条件です。たとえば「Javaの知識がある」「AWSを使った経験がある」といった内容だけでは、他の候補者との差別化が難しくなります。
採用担当者がチェックしたいのは、そのスキルを使ってどのような価値を生み出してきたのかという点です。同じ技術を持っている人材が何人もいるなかで、「技術をどう活かし、どのような成果につなげたのか」を具体的に示せなければ、書類選考で埋もれてしまうでしょう。
さらに現在のエンジニア採用では、技術力以外にも、次のようなソフトスキルも求められます。
- 課題を発見する力
- 周囲と協力して進めるコミュニケーション力
- 業務改善や提案を行う主体性
実装力が高いだけでなく、チームのなかでどのように動けるか、プロジェクトにどんな影響を与えられるかを具体的に語れるかどうかが、採用の重要な判断材料になるでしょう。
企業が自己PRで重視するポイントを可視化できる
企業が自己PRを重視する理由は、単に技術スキルを確認するためではありません。採用担当者が知りたいのは、そのスキルを使って何ができる人なのかという人物像です。
なかでも、エンジニア採用においては、次の3つの評価軸が重視されます。
企業が評価する3つのポイント
- 再現性:同じ成果を別の環境でも発揮できるか
- 問題解決力:課題の発見、原因分析、改善行動が取れるか
- 主体性:指示待ちではなく、自ら動いて価値を生み出せるか
自己PRでは、この3つを具体的なエピソードとともに示すことで、採用側に「この人は現場で活躍できる」と判断してもらいやすくなるでしょう。
また、工数削減率や障害件数の減少といった具体的な数字をセットにしてアピールできれば、より説得力が増し、「他環境でも通用するスキル」として強い印象を残せるでしょう。
未経験・第二新卒の場合は「ポテンシャルの証明」になる
未経験や第二新卒のエンジニア転職では、実務経験や技術実績の少ないケースがほとんどです。そのため、企業は「即戦力として何ができるか」よりも、これから成長していける人材かどうかを重視します。つまり、自己PRは経験の有無を補うための「ポテンシャルの証明書」のような役割を持ちます。
特に、企業がチェックしているのは、次の3つの観点です。
- 継続的に学び続ける力:限られた環境でも主体的に学べるか
- 自分で考えて動ける主体性:自分で課題を見つけ、手を動かせるか
- 課題に向き合い、解決までやり切る力:未経験でもキャッチアップできるモチベーションがあるか
たとえば、独学での学習記録、ポートフォリオ制作、オンライン講座の受講、技術記事の投稿など、自分から動いた経験は立派なアピール材料になります。また、未経験の場合でも、業務改善や問題解決のために試行錯誤した経験は、エンジニア職でも評価される大切な要素です。
未経験者だからこそ、自己PRを通じてこれから伸びる人材であることを明確に示すことが、選考突破の大きな武器になります。
エンジニアの自己PRに必ず入れるべき3要素
エンジニアの自己PRは、ただ経験やスキルを並べるだけでは評価されにくく、採用担当者が知りたいポイントを押さえて伝えることが重要です。
ここからは、自己PRに必ず盛り込みたい3つの要素をわかりやすく整理し、インパクトのある自己PRの土台を作る方法を詳しく解説します。
「課題・行動・成果」で語るストーリー構成
エンジニアの自己PRでは、「何をしたか」だけでなく、どのような課題に対して、どのように行動し、どのような成果を出したのかをストーリーとして伝えることが大切です。
採用担当者は、あなたの技術よりも「問題解決プロセス」に注目しています。
たとえば、次のような流れで説明すると、あなたの思考力や行動力が一目で伝わり、再現性のある働き方ができる人物として評価されやすくなります。
| ストーリー | 具体例 |
|---|---|
| 課題 | バグ対応に時間がかかっていた |
| 行動 | ログの整理・調査手順の可視化を実施した |
| 成果 | 対応時間を30%短縮し、チーム全体の負荷が軽減した |
ポイントは、「課題・行動・成果」の3つをセットで整理し、どこに自分の価値を見出したかを明確にすることです。この流れでまとめることで、単なる作業報告ではなく「あなたがどのように価値を生み出したのか」を明確に伝えられます。
自己PRはエピソードの質よりも伝え方が重要なので、まずはこの型に沿って整理することから始めてみましょう。
成果の数値化
自己PRの説得力を大きく高める方法が、成果を数値で示す「定量化」です。どれだけ良い取り組みであっても、明確な数字を示せなければ採用担当者は「どれくらい改善したのか」「どれほど価値があったのか」を判断できません。
エンジニアの業務は、特に数値化しやすいポイントが多くあります。たとえば次のような指標です。
- 工数を30%削減
- バグ件数を50件減少
- 手作業工程の自動化で作業時間を2時間削減
- 障害対応の平均復旧時間を25%短縮
このような数字を自己PRに盛り込むだけで、「成果が具体的」「再現性が高い」と判断され、あなたの取り組みの価値が一段と伝わりやすくなります。たとえ明確な数値が出せない場合でも、「作業の手戻りが減り、開発スピードが安定した」「調査の手順が整理され、チーム全体の負担が軽減した」など、変化を感じられる表現を入れるだけでもアピールにつながるでしょう。
他社でも再現できる強み・汎用性
自己PRでは、成果を示すだけでなく、その成果が別の会社や別の環境でも再現できるかを伝えることが重要です。
採用担当者は常に「この人材は自社でも活躍できるのか」という視点で選考を行っているため、汎用的に発揮できる強みを示すことが評価につながります。
再現性をアピールするポイントは、次のとおりです。
- 特定の環境に依存しないスキルや思考を示すこと
- なぜ成果を出せたのかといった「考え方」の部分まで説明すること
- 技術以外のスキルも含めて説明すること
たとえば、「〇〇というフレームワークに詳しい」という属人的な強みよりも、「情報を整理し、問題を構造化して解決策を考えられる」といったスキルの方が、どのような会社でも活かせる汎用的な強みとして評価されます。
自己PRで再現性を示すことで、採用担当者に「この人なら環境が変わっても成果を出してくれそうだ」という安心感を与え、選考において有利に働くでしょう。
エンジニアの自己PRのつくり方
自己PRは思いつきで書くものではなく、事前に情報を整理したうえで、構成を考えることが重要です。特にエンジニアの場合、業務内容が複雑になりやすいため、まずは経験を分解して整理し、「どの場面でどんな価値を発揮したのか」を明確にする必要があります。
ここでは、実績の棚卸しから役割の整理、応募先に合った強みの抽出まで、自己PRを効率的に作るためのステップをわかりやすく解説します。
実績とスキルの棚卸しをする
自己PRを作る最初のステップは、これまでの経験を「業務内容・課題・成果」に分けて整理することです。エンジニアの業務は細かい業務が多く、当たり前にやっている作業でも、改めて棚卸しするとアピール材料になるケースが少なくありません。
そこで、これまでの経験を次の3つの観点で分解して整理してみましょう。
- 業務内容:どんな業務を担当していたか
- 課題:どのような問題・非効率・困りごとがあったか
- 成果:行動の結果、どんな改善や変化が生まれたか
このように経験を整理できると、自己PRに活用できる具体的なエピソードを整理しやすくなります。特に成果は後から忘れやすいため、数値や改善ポイントを思い出しながら、可能な範囲でメモしておくと大いに役立つはずです。
棚卸しを丁寧に行うことで、単なる作業の羅列ではなく「どのような価値を提供してきたのか」を明確にでき、自己PR全体の質を高められるでしょう。
「自分の役割」を明確にする
エンジニアのプロジェクトの多くはチームで進行するため、「チームで成果を出した」という表現だけでは、あなた自身がどの部分に貢献したのかが採用担当者に伝わりません。そのため自己PRでは、「チームの成果」と「個人の貢献度」を切り分けて説明することが重要です。
具体的には、次のポイントを意識すると効果的です。
- どの工程を担当したのか(要件整理・設計・実装・テスト・運用など)
- 自分が主体となってどのような工夫や判断を行ったのか
- その行動がプロジェクト全体にどんな影響を与えたのか
たとえば、「バグゼロでリリースできた」というのがチームとしての成果だとしても、あなた自身がテスト項目を見直し、重大な不具合を事前に発見したのであれば、その行動こそがあなた個人の価値として評価されます。チーム実績に埋もれないようにして、あなた自身の役割・判断・工夫を具体的に示して、強い自己PRに仕上げていきましょう。
求めるポジションと一致する強みを抽出する
自己PRは「自分のすべての強みをアピールする箇所」ではありません。採用担当者が知りたいのは、そのポジションで活躍できる人物かどうかという点です。そのため、応募する企業や職種に合わせて、「どの強みを前面に出すべきか」を選ぶことが重要になります。
まずは、求人票に記載されている以下の項目を確認しましょう。
- 求められているスキル・経験
- 担当する工程(要件定義・実装・運用など)
- 歓迎要件や求める人物像
これらの項目と照らし合わせることで、「自分のどのような経験が評価されやすいか」が明確になります。
たとえば、エンジニアの職種によっても、強みとして語るポイントが次のように異なります。
| エンジニアの職種 | 強み・アピールすべきポイント |
|---|---|
| バックエンドエンジニア | 要件の理解力・データ処理・保守性を意識した実装 |
| インフラ・クラウドエンジニア | 運用改善・運用作業や構成管理の自動化・障害対応の経験 |
| 社内SE | 調整力・業務理解・改善提案 |
応募先や職種に応じた強みを選ぶことで「この人材なら自社のポジションにフィットしそうだ」という印象を与えられ、選考の突破率が大きく高まります。
自己PRは、スキルの棚卸し作業であると同時に、企業とのマッチングを示す作業でもあることを意識して、アピールポイントを絞り込んでいきましょう。
未経験エンジニアの自己PRの作り方
未経験からエンジニアを目指す場合、自己PRでは「実務経験がないこと」よりも学習意欲・継続力・目的の明確さが重視されます。
ここからは、エンジニア未経験者が自己PRで効果的にアピールするための3つのポイントを詳しくみていきましょう。
「なぜエンジニアになりたいのか」を言語化する
エンジニア未経験者の自己PRで重要なのが、「なぜエンジニアになりたいのか」を明確に言語化することです。企業は、技術力そのものよりも「動機の強さ」によって、入社後の成長スピードを判断します。
そのため、「なんとなく人気だから」「在宅で働けそうだから」といった表面的な理由ではなく、過去の経験や価値観と結びついた動機を示すことが必要です。
たとえば、次のような文章を入れ込むと、より効果的なアピールにつながります。
- アルバイト経験の中で効率化に興味を持ち、簡単なツールを作った経験がある
- 研究や課題で論理的に物事を組み立てるのが好きで、プログラミングに魅力を感じた
- 学習するほど仕組みが理解でき、自分の成長が可視化される点に惹かれた
動機を深掘りし、「なぜエンジニアなのか」「なぜこの職種なのか」を一貫したストーリーとして伝えることで、未経験でも強い印象を残せるでしょう。
学習の進め方と継続力を示す
未経験者の自己PRでは、学習をどのように継続しているかを具体的に示すことが重要です。企業は、未経験者が入社後も主体的に学び続けられるかどうかを重視しており、日々の取り組みから「自走力」を判断します。
そのため、単に「勉強しています」とまとめるのではなく、次のような具体的な行動や数字を締めることが大切です。
- どんな教材・学習サービスを使っているか
- 毎日どれくらいの時間学習しているか
- 学習した内容をどのようにアウトプットしているか
- どの課題をどう乗り越えたのか
また、学習ログや成果物を示せるとより信頼性が高まります。Webアプリの作成やサーバ構築の再現などの取り組みを伝えることも検討しましょう。
ポジションに必要な知識やスキルをアピールする
未経験エンジニアの自己PRでは、「応募ポジションに必要な知識を理解しているか」「実務で求められるスキルにどこまで近づいているか」を示すことが重要です。未経験であっても、事前にどれだけ準備しているかで企業からの評価は大きく変わります。
まず、自分が応募する職種に必要な基礎知識を理解しましょう。
代表的なエンジニアに必要とされる必須の知識やスキルは、次のとおりです。
| 職種 | 必須知識やスキル |
|---|---|
| Webエンジニア | HTML・CSS、JavaScript、API理解 |
| バックエンドエンジニア | データベース基礎、基本的なフレームワーク |
| インフラエンジニア・クラウドエンジニア | Linuxコマンド、ネットワーク基礎、クラウドの基本概念 |
必要な知識やスキルを整理できたら、それらに対して「どこまで学習済みか」を具体的に示しましょう。
「Udemyで〇〇コースを修了」「AWSのハンズオンを〇本実施」「GitHubにWebアプリを公開」など、行動の証拠を見せることで、未経験でも準備のできている人材として評価されます。
たとえば、次のように学習の成果が見える形で示せると、採用担当者も判断しやすくなるでしょう。
- Udemyで入門コースを修了
- AWSの公式ハンズオンを5本実施
- 学習した内容を反映したWebアプリをGitHubに公開
未経験でも、職種に対する理解と学習状況をセットで伝えることで、企業に「このポジションで活躍するための準備ができている」と強く印象づけられます。
実務レベルで評価される自己PRの具体例
エンジニアの自己PRで最も重要なのは、単なる経験の羅列ではなく、「実際にどんな価値を生み出したか」を具体的に伝えることです。採用担当者は、再現性のある行動力や問題解決力を重視しているため、数字や成果を交えたエピソードは強い説得力を持ちます。
ここでは、開発改善・インフラ運用・プロジェクト推進といった代表的なシーンごとに、実務レベルで評価される自己PR例を詳しくみていきましょう。
開発改善系のPR例
開発改善の自己PRでは、「課題・行動・成果」を端的に示すことが重要です。特に、パフォーマンス改善やバグ削減などは効果が数値に表れやすいため、採用担当者に強く伝わります。
次のように、改善内容を短くまとめるだけでも十分アピールになります。
開発改善系の自己PR例文
- APIのレスポンスが遅かったため、クエリ最適化とキャッシュ導入を実施し、p95を1,200msから450msに改善した。
- 軽微な不具合が多かったため、ログ分析を行いテストケースを追加し、月間バグ件数を約30%削減した。
- レビューとデプロイが属人化していたため、CI・CDを整備し、デプロイ時間を4時間から30分に短縮した。
このように、「どんな課題を解決したか」を数字で示すと説得力が高まり、実務で成果を出せる人材として評価されやすくなります。自身の経験に置き換えながら、改善ポイントを簡潔に整理してみましょう。
インフラ改善系のPR例
インフラ改善に関する自己PRでは、安定性の向上・運用負荷の軽減・自動化による効率化といった成果を端的に示すことが評価につながります。
監視体制やSLO改善、障害対応フローの見直しなどは実務インパクトが大きく、未経験や若手エンジニアでもアピールしやすいポイントです。次のように、数値や改善効果を短くまとめるだけでも説得力が高まります。
インフラ改善系の自己PR例文
- 障害検知が遅れるケースがあったため、監視ルールを見直し、通知設定を改善。重大アラートの検知率を約20%向上させた。
- 手作業で行っていたバックアップ処理をスクリプト化し、自動化を実現。運用工数を月10時間以上削減した。
- サービスのSLO未達が続いていたため、ボトルネックを特定し設定を調整。可用性を98%から99.9%に改善した。
このように「課題をどのように改善し、どのような効果があったか」を短く示すことで、インフラ領域での実務理解や問題解決力をアピールできます。ご自分の経験を振り返り、改善の成果を定量化して整理してみましょう。
プロジェクト推進系のPR例
プロジェクト推進に関する自己PRでは、調整力や段取り力、リーダーシップの発揮といった点が評価されます。
若手エンジニアであっても、タスク管理や関係者調整、小規模チームのリードなどの経験があれば十分アピールできます。以下のように、具体的な行動と成果を簡潔にまとめるだけで、推進力や自走力をアピールできるでしょう。
プロジェクト推進系の自己PR例文
- 要件認識のズレが発生していたため、仕様整理のミーティングを定例化。関係者間の認識差が減り、タスク遅延を25%削減した。
- 3名の小チームの進捗管理を担当し、課題共有と役割分担を調整。スケジュールの遅延を解消し、リリースを予定どおり完了させた。
- 複数部門の意見が食い違う場面で、優先度と影響範囲を整理して提案。合意形成を早め、意思決定までの時間を半分以下に短縮した。
このように「どのようにプロジェクトを前進させたのか」を具体的に示すことで、実務で活かせる推進力が伝わり、高く評価されやすくなるでしょう。
自己PRで落ちる人の共通点
自己PRは、伝え方を間違えると「スキルがあるのに評価されない」という残念な結果につながります。特にエンジニア転職では、内容が具体性に欠けたり、役割が不明確だったりすると、採用担当者が「実力を判断できない」状態につながりかねません。
ここでは、エンジニアの選考過程で落ちやすい自己PRの典型例を詳しくみていきましょう。
ツールや技術名の羅列だけで内容がない
自己PRでよくある失敗の一つが、単に技術スタックやツールの名前を羅列するだけで、「具体的に何をしたか」がまったく伝わらないパターンです。
たとえば、「JavaやAWSを使える」「Reactの経験あり」と示していたとしても、それだけでは企業側には実際のスキルレベルが伝わらず、単なる知識の列挙に見えてしまう恐れがあります。 企業側も具体的な活躍イメージを持てないため、他の応募者との差別化が難しく、評価につながりにくくなるのです。
もし技術名を挙げるとするならば、それに伴う成果や動きを必ずセットで記述するようにしましょう。
本人の役割が曖昧で貢献度が伝わらない
自己PRでありがちな失敗として「プロジェクトの成果ばかりを述べて、本人の役割が不明確」というパターンが挙げられます。
「チームで実装しました」「プロジェクトで成果を出しました」とだけとアピールしたとしても、採用担当者には「実際に何をしたのか」「どのような価値があるのか」が伝わりません。
正当に評価してもらうためにも、次のポイントを明確に示すことが重要です。
- 自分が担当した役割・工程
- 具体的に取ったアクション
- その結果どんな成果や改善につながったか
これらを示すことで、「チームの一員」ではなくあなた自身の強みを伝えられる自己PRに仕上がるでしょう。
抽象的な表現ばかりで再現性が伝わらない
採用担当者が自己PRや職務経歴書で重視するのは、「その人が同じように活躍できるかどうか」の再現性です。ところが、内容が抽象的すぎると、実績なのか単なる主張なのかが曖昧となり、「この人が本当に活躍できるか」を判断できない状態になってしまいます。
たとえば、次のような書き方には注意が必要です。
- チームの生産性を上げた
- 高いモチベーションで取り組んだ
- 柔軟に対応できる
これらの表現は一見ポジティブですが、どうしても具体性にかけてしまうため、採用側は「本当に使える人材か」どうかを判断しづらくなります。
エンジニアの場合は、具体的な取り組み・数値で示せる結果・改善の事実をセットで書くことで、「同じ成果を再現できる人」という信頼を得やすくなるでしょう。
職務経歴書・面接と自己PRを一貫させるコツ
採用担当者にとって、書類と面接で語られる内容が一致していないと、あなたの人物像や強みが伝わりづらくなります。一方で、一貫したストーリーで伝えられると、キャリアの軸やアピールポイントが明確になり、選考全体であなたの魅力をより強くアピールできるでしょう。
ここでは、職務経歴書・面接と自己PRを一貫させるためのコツや意識すべきポイントを詳しく解説します。
深掘り質問に矛盾なく答えるための自己PRになるように意識する
面接では、自己PRの内容をさらに詳しく問うための深掘りする質問が必ずあります。これらの質問で説明がブレたり、曖昧になったりすると、一気に説得力が弱くなってしまいます。
そのため、自己PRを作る段階から「詳細を聞かれる前提」で整理しておくことが大切です。特に次のポイントを意識すると、深掘りにも強い自己PRになります。
- エピソードを事実ベースでまとめておく
- 取った行動の理由や背景を説明できるようにしておく
- 想定質問を事前に準備する
こうした事前の準備があると、どのような質問に対しても矛盾なく答えられ、安定した印象で面接を進められるでしょう。
面接で「伝え漏れ」を防ぐための話し方・補足の仕方を理解する
面接では緊張や時間制限などの影響で、書類上に示した強みや実績を十分に伝えきれないケースも多くみられます。そこで大切なのが「必要な情報を整理しながら話すこと」と「補足すべき点を適切なタイミングで付け加える力」です。
まずは、「結論・行動・結果」の順で話す基本の流れを意識することから始めてみましょう。このステップを踏むだけでも、面接官が理解しやすくなり、重要なポイントを漏れなく伝えられます。また、質問に答えた後で「補足ですが」と一言付け足すことで、強みや工夫をより具体的に示せます。
話し方と補足の仕方を整えておくことで、書類と面接の内容が自然につながり、あなたの魅力がより正確に伝わるようになるでしょう。
逆質問で自己PRのテーマを再度強調し、印象を統一する
逆質問は単に疑問を解消するためだけでなく、自己PRの軸をもう一度示し、面接全体の印象を整える場としても有効です。
たとえば、学習意欲をアピールしたい場合は「入社後に重点的に習得しておくべき技術」を質問したり、主体性を強調したい場合は「裁量を持って進める業務のスタイル」を尋ねたりなど、PR内容とつながるような質問を選ぶことでより印象が深まります。
こうした逆質問によって、「強みが一貫している」「入社後の活躍を具体的に描けている」と面接官に感じてもらいやすくなります。面接の最後にPRの軸をもう一度自然に伝えられるため、全体の流れをきれいにまとめる効果も期待できるでしょう。
転職を成功させる自己PRを作るならエージェントを活用しよう
未経験・経験者を問わず、エンジニア転職では「強みをどのように伝えるか」が合否の結果を大きく左右します。しかし、自分だけで経験やスキルなどを整理し、企業ごとに最適化した自己PRを作るのは決して簡単なことではありません。
そこで有効なのが、エージェントのサポートです。企業側のニーズや選考ポイントを理解しているため、経験の深掘りから書類作成、面接対策まで一貫して支援してくれます。
特にIT業界に強いエージェントなら、次のようなエンジニア転職に必要な要素を具体的に補強してくれるでしょう。
IT業界に強いエージェントを利用するメリット
- 技術レベル・志向性に合った求人の提案
- どの経験を強調すべきかのアドバイス
- 実務で評価される自己PRの作り方の指導
こうしたサポートを受けることで、自己PRの精度が大きく上がり、選考通過率も高まりやすくなります。エンジニア転職をより確実に進めたいなら、ITに特化したエージェントを活用する価値は大きいといえるでしょう。
テックゴーがエンジニア転職で選ばれる理由
テックゴーには、IT業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍しており、開発・インフラ・PM・ITコンサルなど幅広い職種に対応しています。技術理解のある担当者が、あなたの経験や志向性を丁寧にヒアリングし、企業が求めるポイントを踏まえた自己PRづくりまでサポートしてくれるのが大きな魅力です。
テックゴーの強み
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「もっと実力を評価してくれる環境で活躍したい」「スキルを活かして新しいフェーズに挑戦したい」という方を全力でサポートします。
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まとめ
エンジニア転職で自己PRを魅力的に伝えるためには、スキルの羅列ではなく「課題・行動・成果」をセットで示し、あなたの再現性や強みをわかりやすく表現することが大切です。さらに、職務経歴書や面接、逆質問の内容を一貫させることで、採用担当者に信頼感を与え、選考通過率も大きく高められるでしょう。
自己PRをわかりやすく整理し、企業ごとに最適化するには、第三者の視点があると精度がぐっと上がります。特にIT業界に精通したエージェントであれば、あなたの経験のどこが強みとして評価されるのか、どう伝えると選考で効果的なのかを客観的にアドバイスしてくれます。
IT業界に特化した転職支援サービス・テックゴーでは、エンジニア転職に精通したアドバイザーが、自己PRの作成から求人提案、面接対策まで丁寧にサポートしています。
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