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SESはオワコンと言われる理由は?将来性や生き残り戦略を徹底解説

2026年06月25日更新

インターネット上で、「SESはオワコン」という言葉を目にする機会が増えています。現在SES企業で働いているエンジニアや、これからIT業界を目指す就活生にとって、業界の将来性は気になるはずです。

ただ、労働環境の過酷さや低賃金を理由に否定的な意見が目立つ一方で、SESのビジネスモデルを高く評価する声も存在します。

本記事では、客観的なデータをもとに、SES業界の本当の将来性をくわしく解説します。さらに、劣悪な環境を見極めるための基準や、エンジニアとして市場価値を高めて生き残るための具体的な戦略も紹介しますので、参考にしてください。

目次

CONTENTS

本当にSESはオワコンか?データから見る業界の将来性

SES業界の先行きについて不安を感じる人は多いですが、市場全体を冷静に俯瞰すると異なる実態が見えてきます。公的な統計データや、近年の新しいSES企業の台頭といった視点から、業界の将来性を分析していきます。

経済産業省が公表した「IT人材需給に関する調査」によると、国内におけるIT人材の不足数は、将来的に最大で約79万人に達すると試算されています。企業のIT投資が活発化する一方で、エンジニアの数はまったく足りていないのが現状です。

しかし、人材が不足しているという事実が、そのまま「すべてのSES企業が安泰である」という結論を意味するわけではありません。

エンジニアを自社で直接採用することは、採用コストや育成の負担が非常に大きいため、多くの一般企業にとって難易度が高い取り組みと言えます。そこで、必要な時期に必要なスキルを持つ人材を柔軟に確保できる、SESの仕組みへの依存度が日本国内で高まり続けているのです。

IT人材の不足という背景から、IT市場全体の拡大にともない、SESビジネス全体の規模も右肩上がりで成長を維持しています。

近年では、従来の古い体制とは異なる「高還元SES」と呼ばれる新興企業が台頭し、業界に新たな変化をもたらしています。高還元SESは、エンジニアの案件単価やマージン率をクリアに開示し、利益の大部分を給与に充てる仕組みです。これにより、実力のあるエンジニアが客先常駐という働き方を前向きに選択する事例が増加しています。

あらゆる産業において、デジタル技術を活用してビジネスを変革する「DX推進」が急務です。さらに、従来の社内サーバーから、AWSやAzureといったクラウド環境への移行を加速させる企業も増える一方です。最先端のIT化を推進するためには、高度な専門技術を持ったエンジニアの存在が欠かせません。

しかし、社内に自社システムを構築したり、運用したりできる技術者がいない企業は数多く存在します。

外部の高度なITスキルに頼らざるを得ない企業にとって、最新技術に対応できるSESエンジニアは、非常に価値の高い存在です。とくに、クラウド環境の設計や、コンテナ技術を用いた開発、DevOpsの導入、といったモダンな領域に対応できるエンジニアの需要が高まっています。

テックゴー編集部の見解としても、常に新しい技術をキャッチアップしているSESエンジニアの価値は、今後さらに向上していくと確信しています。複数の異なる現場を渡り歩き、さまざまな経験をしてきたエンジニアは、自社開発企業の社員にはない高い適応力や、幅広い知見を兼ね備えているからです。

そのため、自走できるスキルを磨き続けているエンジニアであれば、SESという枠を超えて、市場から常に求められる人材であり続けられます。

生成AIの急速な進化にともない、ソースコードの自動生成や、単純なバグ修正の自動化が実用化のレベルに達しています。生成AIの進化により、プログラミングしかできないエンジニアはオワコンになる、という悲観的な意見が飛び交うようになりました。

しかし、生成AIの普及は、SESエンジニアの仕事を奪うのではなく、求められるスキルの定義を変化させる契機に変わります。

確かに、テストコードの作成や、定型的なコーディングといった作業はAIによって効率化されるでしょう。そのため、単純作業に依存していたエンジニアの単価は低下する恐れがあります。一方で、要件定義や、AIが生成したコードのレビューといったスキルを持つエンジニアの需要は、今まで以上に高まるはずです。

SESは、異業種からの転職組や、プログラミングスクールの卒業生といった未経験者を、幅広く受け入れる重要な役割を担っています。自社開発企業や大手のSIerでは、中堅エンジニアを中途採用の条件にすることが多いため、未経験者が入社するハードルは高いのが現実です。

これに対してSES企業は、社内研修を用意したり、未経験者を先輩のサポート役として参画させたりし、段階的に実務経験を積ませるケースも多いです。IT業界への参入障壁を下げるインフラとして機能しているため、SESのビジネスモデルそのものが完全に崩壊するリスクは、低いと言えるでしょう。

日本国内の深刻なエンジニア不足を解決するためには、新たな人材を育成し、市場へ供給していく循環が不可欠です。未経験者を、実戦で通用するエンジニアへと育て上げ、各プロジェクトへ送り出すSESの存在は、IT業界全体の成長を支える基盤と言えます。

SESがオワコンと言われる構造的な原因

SESという働き方に対してネガティブなイメージがつきまとう背景には、業界固有の古い構造や、一部の悪質な企業の存在が大きく関係しています。エンジニアが「SESはオワコン」だと感じてしまう原因を、5つの問題点から解説します。

SESはやめとけと言われる理由5選|エンジニアが転職を後悔しない優良企業の条件とは?

SESはやめとけと言われる理由5選|エンジニアが転職を後悔しない優良企業の条件とは?

SES業界がオワコンと批判される原因の1つが、元請けから何段階も下の下請け企業へと仕事が発注される多重下請けの構造です。中間に位置する各企業がそれぞれ中間マージンを差し引くため、末端のSES企業に届くころには、案件単価が大幅に削られてしまいます。

どれほど残業しても、高度な技術を提供しても、手元に残る給与が低水準のまま一向に上がらないという過酷な実態が生まれるのです。

このような構造的な中抜きによって、努力が報酬に反映されない環境に身を置き続けると、自身の将来に対して強い失望感を抱く原因となります。

とくに三次請けや四次請けといった深い商流の案件ばかりを扱う会社では、基本給が業界平均を大きく下回ることも珍しくありません。同じシステムエンジニアという職種でも、自社開発企業やSIerに勤務するエンジニアとの給与格差が、100万円以上開いてしまうこともあります。こういう実態も、SESの働き方に見切りをつける人が増えている大きな要因です。

▼SESの平均年収についてくわしく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。

SESの平均年収はいくら?年齢・スキル別の相場と高収入を目指すコツ

SESの平均年収はいくら?年齢・スキル別の相場と高収入を目指すコツ

開発スキルを磨きたいと考えて入社したにもかかわらず、以下の現場に配属されてしまうと、単純作業ばかりになるリスクがあります。

  • マニュアルどおりの動作テストを繰り返すだけの現場
  • エクセルへのデータ入力をひたすらおこなう事務作業

このような技術的な成長をまったく見込めないロースキル案件に長期間据え置かれると、エンジニアとしての専門性が一切積み上がりません。周囲の同年代がモダンなスキルに触れている中で、自身のスキルが完全に停滞している状況に、強い焦りやキャリアの危機感を覚えるでしょう。

一般的なSES企業では、エンジニアの評価基準が曖昧に設定されており、毎年の昇給スピードが遅いという問題点があります。

エンジニアは日々、自社ではなく常駐先のオフィスで業務をおこなうため、自社の人間が自身の働きぶりを直接確認する機会は少ないです。結果として、常駐先での成果や貢献度が、自社の評価システムに正しく連動しない不条理な環境が生まれやすくなります。

常駐先の顧客から高い評価を得て契約単価がアップしたとしても、その増額分が自社の利益として吸収され、個人の収入に反映されない事例もあります。評価の仕組みが不透明で、どれだけスキルアップを遂げても数千円程度の昇給しかない環境では、働くモチベーションを維持することは難しいでしょう。

SESの案件によっては、自社からチーム単位で参画するのではなく、エンジニアが単独で他社のプロジェクトへ参加するケースがあります。周囲のメンバーが知らない人間ばかりという環境の中で、一人で業務をこなさなければならない状況は、精神的に大きな負担となりやすいです。

わからないことがあっても気軽に質問できる人間関係が構築しづらく、トラブルがあっても一人で責任を抱え込んでしまうリスクが高まります。常駐先のメンバーから一線を画した扱いを受けたり、冷淡な態度を取られたりするうちに、精神的な限界を迎えてしまうエンジニアも多いです。

さらに、自社の営業担当者に現状の辛さを相談しても、「現場のルールにしたがってください」と突き放される事例もあります。

常駐先での勤務が長期間続くことで、「自社に所属している」という実感が徐々に薄れていくことも問題です。自社に行くのは月に1回の帰社日程度しかなく、経営陣や同僚との交流もほぼないため、帰属意識が低下するのも当然でしょう。

SESエンジニアは、どれほど常駐先のプロジェクトに尽力しても、最終的には今の現場を離れ、また別の新しい現場へと移動します。このような働き方を繰り返す中で、労働力として消費されているだけではないか、という虚しさを感じるエンジニアは多いです。

自社への貢献度を実感できる機会がなく、会社の将来性や理念に共感できないままでは、将来をこの会社に委ねてよいのかという不信感に繋がります。帰属意識の崩壊が、最終的にモチベーションの低下や離職を引き起こす引き金となっているのです。

キャリアのために見限るべきSES企業の特徴

もし自身の勤務先が、以下に挙げるような特徴に複数該当している場合、留まり続けることはキャリアにとって大きな損失になるかもしれません。

  • 案件の選択権が一切ない

  • 評価制度が不透明で昇給に期待できない

  • レガシーな運用保守ばかりで最新技術を学ぶ環境がない

  • 一般的なSESと比較して還元率が低い

エンジニアとしての将来を守るために、早期に見限るべき危険なSES企業の特徴を具体的に確認していきましょう。

エンジニアの意向や将来のキャリアプランを完全に無視し、会社都合だけで常駐先を強制的に決定するSES企業は、リスクが高いです。このような会社では、面談の機会すら与えられないまま、「来週から指定の現場に常駐してください」と指示されるケースが常態化しています。エンジニアが、「Javaを用いたWeb開発の経験を積みたい」と希望を伝えていても、ロースキル案件に無理やりアサインされるのです。

本人のスキルアップを妨げ、会社の売上を立てるための労働力としてしか扱わない企業に残り続けても、市場価値を高めることはできないでしょう。

案件の選択権がない環境では、何年働いてもなかなか希望の技術スタックに触れられません。その結果、実務未経験の層と同じレベルの業務から抜け出せない可能性があるので注意が必要です。

昇給や賞与の基準となる評価制度の項目が社内に開示されておらず、どのような成果を出せば給与が上がるのかがわからない会社も危険です。見限るべき典型的なブラックSES企業の特徴と言えるでしょう。エンジニアがいくら努力しても、営業担当者の主観や経営陣の一存で査定が行われる環境では、正当な報酬を期待できません。

定期面談の場が設けられていなかったり、フィードバックの書類が存在しなかったりする企業では、個人の努力が完全に無視される可能性が高いです。何年勤務しても給与が上がらない企業に留まり続けることは、自身の経済的な安定を著しく損なう結果を招きます。

明確な評価軸を持たない会社は、エンジニアの技術力を正しく測定する能力すら欠いているケースが多いです。どれだけ貢献しても報われない環境を見切り、透明性の高い評価制度を採用している優良企業への転職を検討すべきでしょう。

10年以上前に開発された古いシステムの運用保守や、マニュアルどおりの監視業務といったレガシーな案件に偏っているSES企業も危険です。現在のIT市場では、クラウドサービスの活用や、最先端のJavaScriptフレームワークを用いた開発などが主流です。しかし、レガシー案件しか保有していない企業にいると、モダンなトレンド技術に実務で触れる機会は訪れません。

実務未経験でも対応できるようなルーチンワークを何年も続けていると、エンジニアとしての汎用的な市場価値は年齢とともに相対的に低下していきます。最新技術を学ぶ意欲があっても、実務経験として職務経歴書に書ける実績が作れないため、転職市場での競争力を失ってしまうでしょう。

自社が保有している案件の性質を見極め、技術的なアップデートが望めない環境であると判断した場合は、他社へ移るという選択も視野に入れるべきです。

常駐先の企業から支払われている案件単価に対して、エンジニア個人に分配される給与の割合、すなわち「還元率」が著しく低い会社も避けるべきです。一般的なSES業界における還元率の平均相場は50%から70%程度です。しかし、悪質な企業の中には、還元率を30%から40%程度に低く抑え、会社の利益を不当に得ているケースもあります。

たとえば、月額単価が70万円のプロジェクトであれば、年間で840万円の売上が発生しています。還元率が低い会社にいると、ここから大量の中間マージンを中抜きされ、エンジニアの年収が300万円台前半にまで買い叩かれてしまう実態があるのです。

同じ現場で同じ業務をこなしているにもかかわらず、還元率の悪さが原因で年収に大きな差がつく環境は、一刻も早く抜け出すべきでしょう。

将来性の高い優良SES企業の特徴

SESという働き方そのものが悪いわけではありません。選択する企業次第で、エンジニアとしての成長スピードや待遇は大きく変わります。将来にわたって安定したキャリアを築いていける、優良なSES企業に共通する特徴を整理しました。

  • プライム・上流案件の比率が高い

  • スキルアップ連動の昇給・評価制度がある

  • 案件選択の自由度と営業サポートがある

  • 教育・キャリア支援体制が整っている

それぞれ、くわしく解説していきます。

顧客である発注元企業から直接プロジェクトを請け負うプライム案件や、上流工程のプロジェクトを数多く保有している企業は、将来性が高いと言えます。商流が浅いため、無駄な中間マージンが発生せず、その分エンジニアの給与原資となる案件単価が最初から高く設定されるからです。

また、一次請けの現場では、システムの全体像を見渡しながら、クライアントと直接交渉をおこなう高難度な業務を経験できます。単に仕様書どおりにソースコードを書く作業者から脱却し、市場価値の高い強固なキャリアパスを、実務を通じて自然に形成していける環境が手に入ります。

将来性の高い優良企業では、企業のホームページや会社説明会の場で、一次請け案件の具体的な比率を明確な数値として公開しているケースが多いです。商流の浅さは「企業の営業力」の証でもあり、安定した経営基盤のもとで働けます。

また、テックゴーのような転職エージェントに相談するのも有効です。無料で相談できる上、業界にくわしいキャリアコンサルタントからいろいろな情報が手に入る可能性もあります。迷っている場合は、気軽に相談してみることをおすすめします。

▼どのような優良SES企業があるのか知りたい場合は、以下の記事が参考になるはずです。

優良SES企業の見極め方|未経験におすすめの優良企業も一挙紹介

優良SES企業の見極め方|未経験におすすめの優良企業も一挙紹介

優良なSES企業では、透明性の高い評価制度が整っていることが多いです。たとえば、以下のような制度です。

  • エンジニアの技術的な習得度
  • 常駐先での貢献度
  • 取得したIT資格

また、常駐先での契約単価が上がるケースもあります。近年では、上昇分の一部を給与へ反映する「単価連動型」の給与体系を導入する企業も増えています。自分の頑張りがダイレクトに報酬として返ってくる仕組みがあれば、モチベーションを高く保ちながら、技術の研鑽に励めるでしょう。

「案件選択制度」を公的に導入している企業は、ホワイト企業の可能性が高いと言えます。エンジニア自身が参画したいプロジェクトや、扱いたい技術スタックを面談を通じて選べる仕組みです。制度内容としては、営業担当者が獲得した複数の案件について、仕様書や単価、就業環境を提示します。そして、本人が同意した現場のみにアサインを決定するフェアな制度です。

ただし、案件を選べるだけでは十分とは言えません。エンジニアの希望を実現するために支援できる、優秀な営業担当者の存在も重要です。

たとえば、常駐先で過度な残業が発生することもあります。また、仕様変更によって無理なタスクを求められるケースもあるでしょう。そのような場合、優良SES企業ならば、営業担当者が常駐先企業と速やかに交渉してくれます。自社のエンジニアを守る姿勢があるため、余計なことを考えずに業務に集中できるはずです。

人材を現場へ常駐させるだけでなく、社員の長期的な成長を支援するSES企業は優良です。体系的な教育カリキュラムや、独自のキャリア支援制度を整備している企業を選びましょう。

オンライン学習サービスの利用料を全額負担してくれる支援制度も魅力的な仕組み。実務外での自己学習を後押しする環境を、転職活動の企業選びで強く意識してください。

経験豊富なシニアエンジニアや専任のキャリアアドバイザーによる、定期的な相談体制の有無も確認ポイント。数年先のキャリアプランを自分一人で悩む必要はありません。5年後や10年後の目標を一緒に描いてくれる環境を、面接の場などで見極めましょう。

客観的なスキル証明となる資格取得の支援制度も忘れてはいけない判断材料です。難関の国家資格やベンダー資格に合格した際、受験料を全額支給する企業は数多く存在します。毎月の給与へ数万円の資格手当を上乗せする会社であれば、学習意欲は途切れません。手厚いサポート体制が整った環境へ身を置き、自身の市場価値を効率よく引き上げてください。

今のSES環境がオワコンかどうかのセルフチェック

現在の職場環境に対する不満や将来への不安が、どこに起因しているかを正確に見極める必要があります。問題の所在を明確にするためのセルフチェックをおこないましょう。

エンジニア個人がどれほど努力を重ねても、所属する企業の構造そのものに問題がある場合は環境の改善が望めません。企業側の要因が強いと考えられる具体的な状況は以下のとおりです。

  • エンジニアへの分配割合である還元率が50%以下に設定されている
  • 常駐先企業から支払われる正確な案件単価が全社員に対して非公開である
  • 自社に対して現場変更の要望を伝えても明確な理由なく却下される
  • 三次請け以降の深い下請け案件しかなく給与が上がらない

所属企業が、エンジニアの成長よりも自社の利益を最優先している場合、個人の力で状況を変えるのは困難と言えます。たとえば、資格を取得したり実務で成果を上げたりしても、評価制度が機能していなければ給与には反映されません。会社の体制や方針がボトルネックとなっている場合は、速やかに他社への移籍を検討すべきです。

一方で、将来への不安や現状の停滞が、エンジニア自身の技術力や経験の不足に起因しているケースも存在します。個人のスキルが要因となっている具体的な状況は以下のとおりです。

  • 指示されたJavaやPHPによるコーディング業務を一人で完結できない
  • 基本情報技術者試験などの基礎的なIT資格の学習をおこなっていない
  • 常駐先の担当者や自社の同僚と円滑なコミュニケーションが取れない
  • 業務外で新しい技術に触れたりプログラミングをしたりする習慣がない

実務に必要な最低限の知識や自走力が不足している場合は、仮にほかの優良な企業へ転職しても、同じ悩みに直面する可能性が高いです。未経験から日が浅い時期や、新しい開発言語を扱いはじめたばかりのタイミングでは、周囲との実力差に焦りを感じる場面も増えます。

自身のスキル不足が原因である場合、まずは現在の現場で任されたタスクを確実にこなすアクションが最優先です。日々の業務に真面目に取り組んだり、基礎知識を習得したりして、即戦力としての基礎体力を身に付けるようにしてください。

SESエンジニアがオワコンな環境から抜け出す方法

もし現在の職場がオワコンな環境であると判定された場合でも、悲観する必要はありません。エンジニアとしての行動次第で、現在の劣悪な状況から脱出し、ホワイトな環境を勝ち取るための具体的なアプローチが多数存在します。

現職にいながらできる立ち回りから、環境を根本から変える転職戦略まで、6つの方法を詳しく解説します。

現在の会社に在籍したまま環境を改善するには、自社の営業担当者や上司へ希望を伝えるべきです。次に参画したいプロジェクトの条件や、挑戦したい工程の具体的な共有が重要。漠然と、「今の現場を変えてほしい」と不満を並べるだけでは、営業担当者も次の行動を起こせません。

「現在はテスト工程を担当しているため、次はJavaを用いた詳細設計に携わりたい」

このように、明確な目標を提示します。将来のキャリアプランに基づいた、論理的で説得力のある交渉で、自分が進むべき方向性を細かく言語化して伝えてください。

技術的な目標や希望条件を詳しく説明すれば、営業側も条件に合致した案件を優先的に開拓できます。真剣にキャリアを考えているエンジニアであると社内に認識させ、自身へのアサイン方針を根本から変えさせましょう。

自社内で待遇改善を目指す際は、現在の案件単価や還元率を正確に把握すべきです。常駐先の社員や自社の営業担当者と会話を重ね、自身の市場価値を示す単価の情報を集めてください。

案件単価が月額60万円であっても、手取りの月給が20万円台前半に留まるケースが存在します。現場での評価と手元に入る金額の乖離が大きいと判断し、会社側の過剰な中抜きマージンを疑いましょう。

定期面談などの機会を積極的に活用し、現在の成果を踏まえつつ、給与水準の見直しを直接打診してください。客観的なデータをもとに話を進めれば、会社側も適当な理由では拒否できません。

実力に見合った正当な報酬を求める行動は、エンジニアが持つ当然の権利と言えます。不当な待遇に沈黙せず、自身の価値を堂々と主張して単価交渉へ臨んでください。

▼SESの単価相場については、以下の記事でくわしく解説しています。

SESの単価相場はいくら?給料との違いや高単価エンジニアになる方法を解説

SESの単価相場はいくら?給料との違いや高単価エンジニアになる方法を解説

エンジニアとしての実力が向上すれば、社内での発言力も自然と高まります。日々の業務をこなすだけでなく、就業後や休日を活用して学習を続けましょう。市場ニーズの高い技術を習得することで、キャリアの選択肢も広がります。たとえば、Dockerなどのコンテナ技術や、AWSなどのクラウドスキルの習得がおすすめです。これらの技術は多くの企業で求められています。

また、自身の知識やスキルを客観的に証明するために、IT資格の取得を目指すのも有効です。難易度の高い資格を保有していると、会社や顧客からの評価向上につながります。「応用情報技術者試験」や「AWS認定ソリューションアーキテクト」などは代表例です。こうした資格は、高度な知識を持つ人材であることを示す材料です。会社にとっても、高単価案件へ提案しやすい人材として評価されるでしょう。

明確な実力を示せれば、会社側も要望を軽視しにくくなります。理想のキャリアを実現するためにも、継続的なスキルアップを心掛けてください。

客先常駐という働き方のメリットを活かしながら、給与や働きやすさを改善したい場合は、高還元SES企業への転職を検討してください。有力な選択肢のひとつです。高還元SES企業では、契約単価の70〜80%以上を給与や賞与へ反映するケースがあります。

テックゴーにおいても、従来型のSES企業から高還元SES企業へ転職した結果、年収が大きく向上した事例も多いです。常駐先での業務内容や勤務条件が大きく変わらない場合でも、収入面で差が生じることがあります。

また、高還元SES企業の多くは案件選択制度を導入しています。次に挑戦したい技術や、参画したい工程を自分で選びやすい点も魅力です。

高還元SES企業ならば、自らキャリアを設計しながら、スキルアップを目指せる環境が整っています。収入向上とキャリア形成を両立したいエンジニアにとって、検討する価値のある選択肢でしょう。

▼大手SES企業にはどのような企業があるのか知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。

大手SES企業一覧|転職するならどこ?安定性・成長性・働きやすさを比較

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客先常駐という働き方に限界を感じている場合は、元請けSIerや自社開発企業への転職も選択肢のひとつです。特定のシステムやサービスに腰を据えて携わりたい人に向いています。

元請けSIerでは、顧客と直接やり取りをしながらプロジェクトを進めます。要件定義や基本設計など、上流工程に携わる機会も豊富です。そのため、大規模開発のマネジメントスキルを身に付けやすい環境といえます。プロジェクト全体を俯瞰する力も養えるでしょう。

一方、自社開発企業では、自社サービスの成長に長期的に関われます。外部顧客の要望に左右されにくく、機能改善やリファクタリングにも取り組みやすい環境です。また、ひとつのプロダクトに継続して関われる点も魅力です。サービスの成長を間近で見ながら開発経験を積めます。

どちらの業態も、頻繁な現場変更による負担を軽減しやすい特徴があります。落ち着いた環境で技術力を高めたい人に適した選択肢です。

▼SESとSIerの違いについては、以下の記事でくわしく解説しています。

SESとSIerの違いを徹底解説|仕事内容・年収・キャリアの差が一目でわかる

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システム開発の実務経験が3年以上あり、設計から実装、単体テストまでを一人で担当できる場合は、フリーランスエンジニアとして独立する道もあります。フリーランスになると、企業に所属せずに案件の受注が可能です。そのため、会社のマージンが差し引かれず、案件単価が報酬に反映されやすくなります。

フリーランス向けのエージェントを活用すれば、高単価案件を獲得できる可能性もあります。月額60万円から80万円前後の案件も珍しくありません。その結果、会社員時代より収入が大幅に向上し、年収が大きく伸びることも十分に考えられます。

良いことばかりではなく、フリーランスは有給休暇や雇用保障はありません。案件が途切れた場合のリスクも自分で負う必要があります。したがって、独立を目指す際は慎重な判断が欠かせません。自身のスキルが市場で通用するかを見極めることが大切です。

SESで将来性に悩むならテックゴーの利用がおすすめ

現在の会社でのキャリアに限界を感じている場合は、IT業界に特化した転職エージェントへ相談してみましょう。

転職エージェントは、求人票だけではわからない情報を把握していることがあります。たとえば、還元率の実態や案件の商流、評価制度の運用状況などです。こうした情報を事前に確認できれば、企業選びの失敗を防ぎやすくなります。入社後のミスマッチを減らすうえでも役立つでしょう。

テックゴーでは、職務経歴や技術スタックを客観的に評価し、あなたの市場価値を正確にお伝えします。その結果、現在のスキルや経験でどの程度の年収を目指せるのかが見えてきます。利用者の多くが年収アップに成功していますので、ぜひお気軽に無料相談へお申し込みください。

まとめ

インターネット上で語られる「SESはオワコン」という言葉は、SESという働き方そのものを指しているわけではありません。実際には、エンジニアを低待遇で働かせる、ブラックSES企業が淘汰されつつある状況を表すケースが多く見られます。

日本ではIT人材不足が続いており、必要な人材を柔軟に確保できるSESの需要は今後も続くと考えられます。

重要なのは、現在の会社がエンジニアの成長を支援しているかどうかです。また、実力に見合った報酬を還元しているかも確認する必要があります。

案件を選べない環境や、不透明な評価制度の下で働き続けることが最善とは限りません。現状に不満がある場合は、自社への相談や待遇改善の交渉を検討してみてください。

それでも環境が変わらない場合は、高還元SES企業や自社開発企業への転職も選択肢です。自分に合った働き方を実現するための一歩を踏み出しましょう。

なおテックゴーでは、エンジニアとしての将来に悩む多くの利用者様の転職サポートをしてきました。自身のキャリアに不安がある場合は、お気軽に無料相談へお申し込みください。

よくある質問

AIの進化によってSESエンジニアの仕事はなくなりますか?

プログラミングの記述やテストの自動化はAIにより進みますが、エンジニアの仕事が完全に失われるわけではありません。顧客の要望を設計に落とし込む上流工程や、プロジェクトの進行管理、AIが生成したコードをシステムへ統合する役割は人間にしかおこなえないからです。 AIを効率的な道具として使いこなし、人間にしかできない設計能力や推進力を磨き続けるエンジニアであれば、今後も市場から必要とされ続けるでしょう。

未経験からSES企業に入るのは絶対にやめるべきですか?

すべてのSES企業への入社を否定する必要はありません。 自社開発企業や大手SIerは、即戦力人材や有名大学の新卒を優先的に採用する傾向があります。そのため、未経験者にとっては入社のハードルが高い場合もあります。 一方で、SES企業は未経験者を積極的に採用しているケースも多いです。そのため、エンジニアとしての第一歩を踏み出しやすい環境といえます。 将来的に自社開発企業や大手SIerへの転職を目指す場合でも、まずはSES企業で経験を積むという選択も有効です。

SESは何年で辞める人が多いですか?

一般的に、3年前後で辞める方が多いとされています。なぜなら、3年ほど実務を経験すると、転職市場で評価されやすいスキルが身に付くためです。 この時期になると、設計や実装などの業務を一人で担当できるケースも増えるので、より条件の良い企業へ転職しやすくなります。 また、評価制度や給与水準に不満を感じる人もいます。将来のキャリアを見直すきっかけになることもあるでしょう。