SES3年目のエンジニアはどう動くべき?市場価値や今後のキャリアパス
2026年06月25日更新
IT業界で実務経験を積み、今後のキャリア形成に真剣に悩みはじめる時期が入社3年目です。仕事の基礎が身についた一方で、現在の待遇や将来のステップアップに疑問を抱くSESエンジニアも多いでしょう。
本記事では、SES3年目のエンジニアが知っておくべき市場価値や平均年収の実態について、詳しく解説します。さらに、現在の現場に留まるべきかの具体的な判断基準や、将来に向けて選択できるキャリアパスについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

著者
飯尾 洸太
(Iio Kota)
大学を卒業後、IT企業の営業職として新卒入社。1~2年目で全ての半期において優績者表彰を獲得し、2年目には全社MVPを受賞。3年目に管理職へ昇進し、組織運営や数値管理を担当。就任時は全国最下位だった支店を立て直し、5年目には全国1位へと導く。その後、仕事を通じて輝ける人を1人でも増やしたいと考えキャリアアドバイザーに転身し、技術職ならではの志向やキャリアパスを踏まえた伴走支援を徹底することでITエンジニアの転職支援を得意としている。転職を通じて志願者の方々がより豊かな生活を送れるよう、誠実かつ丁寧なサポートが信条。
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監修者
串田 聡太
(Kushida Sota)
明治大学卒業後、富士通株式会社にて、自社製品に加えSAPやSalesforce導入、DX提案などを経験。その後、パーソルキャリア株式会社にて、ITエンジニアの転職支援を担当。業界トップクラスの実績を有する。
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目次
CONTENTS
SES3年目のエンジニアの平均年収
SESで働くエンジニアの給与実態について、業界全体のデータや構造的な背景から解説します。その上で、実務3年目のSESエンジニアにおける現実的な年収水準を見ていきましょう。
そもそもSES全体の平均年収はどれくらいか
SESエンジニア全体の平均年収は、一般的に350万円から460万円程度が業界の相場とされています。しかし、実際の給与実態を反映した中央値は400万円前後です。平均値と中央値の間に開きが生じる理由は、一部の高年収層と、多数の中低年収層が混在しているからです。一部の高年収者が全体の平均値を引き上げているため、平均という言葉だけで自身の待遇を評価すると、実態を見誤る恐れがあります。
厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「jobtag」の公表データによると、システムエンジニア全体の平均年収は574万円です。システムエンジニア全体の平均年収と比較すると、SES業界の給与水準は低めと言えます。
SESは下請けの多層構造の中で、案件単価から所属企業のマージンが差し引かれるため、自社開発企業やSIerと比べて手取りが伸びにくい構造です。例として、月額単価が80万円の現場に参画している場合を想定してください。所属企業が適用する還元率が40%か60%かという違いだけで、実際の年収水準は384万円から576万円まで大きく変動してしまいます。
▼SESエンジニアの平均年収についてくわしく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。

SESの平均年収はいくら?年齢・スキル別の相場と高収入を目指すコツ
3年目ならば全体平均よりも低くなりやすい
先述した350万円から460万円という平均年収の相場は、十分な経験を持つ中堅以上のエンジニアも含めた「業界全体における数値」です。実務3年目のエンジニアはまだ若手層に含まれるため、全体平均よりも低い金額になりやすいでしょう。具体的には、300万円台前半から400万円程度に落ち着くケースが多いです。
3年目のエンジニアが全体平均より低くなりやすい背景には、担当する業務工程や技術的な習熟度が関係しています。3年目の段階では、詳細設計やプログラミングの実装、テストといった下流から中流の工程を中心に担当するケースが多いです。そのため、上流工程やマネジメント業務をこなすベテランエンジニアと比較して、案件単価自体が低めに設定される傾向があります。
また、所属企業の評価制度が年功序列の場合、実務での成果が給与へ即座に反映されにくいです。これも、3年目では大幅な昇給が見込めないことも理由の1つです。
SES3年目の市場価値
入社3年目を迎えたエンジニアは、スキル次第で、転職市場において需要が高い存在として扱われます。企業側がどのような基準で評価をおこなっているのか、求められる技術水準や単価の仕組みから市場価値を把握しましょう。
企業や転職市場が求める3年目のエンジニアのスキルセット
転職市場において実務経験3年目のエンジニアは、技術的な研修を終えており教育コストがかからないため、現場の即戦力として歓迎される傾向にあります。
具体的に求められる技術水準は、上流の設計書を正しく読み解き、指示を受けなくても一人で実装やプログラミング、単体テストを完結できるレベルです。JavaやPHP、TypeScriptといった、主要な言語を用いたシステム開発の実務経験が2年以上あると、採用市場での評価は大幅に高まります。
さらに近年では、AWSやAzureといったクラウド環境でのインフラ構築経験や、Dockerを用いたコンテナ環境での開発経験があると有利です。先端技術に対応できる人材として、市場での評価が一段と上がるでしょう。
ただコードを書くだけでなく、周囲と連携しながら開発を前に進める自走力が、3年目のエンジニアには強く求められています。
自身の案件単価から給与の妥当性を測る
エンジニア個人としての現在の市場価値を、最も正確に把握できる指標が、常駐先の企業から自社に対して支払われている「案件単価」です。実務3年目のエンジニアであれば、月額70万円から90万円程度が一般的な相場と言えます。
案件単価の総額に対して、自分が会社から受け取っている給与の割合を確認することで、現在の待遇が適切であるか判断可能です。
深い下請け商流の案件に参画していたり、自社の給与体系自体に問題があったりすると、給与が低くなる恐れがあります。テックゴー編集部としては、もし自身の年収に対して「著しく低い」と感じる場合、何かアクションを起こすべきだと考えます。
SES3年目のエンジニアが将来に不安を感じる原因
実務の流れを掴み、自身の立ち位置が見えてくる3年目は、「周囲とのギャップ」や「将来性の限界」に気づきやすいタイミングと言えます。多くのSESエンジニアが直面する、具体的な不安の背景について整理していきましょう。
配属される現場を選べず触れる技術を選べないことへの焦り
SESという契約形態は、参画するプロジェクトをエンジニア自身の希望だけで決定できない場面が多々存在します。SESの場合、会社側の都合や営業方針によって配属される現場が決められることが多いです。したがって、テストの実行やシステム監視業務といった単純作業の現場に、長期間固定されてしまうケースは珍しくありません。
3年目になっても、自分の意思で触れる技術スタックを選べない状態が続いていると、以下のような経験を積めずに焦りを感じることもあるでしょう。
- モダンなフレームワークを用いたWeb開発経験
- AWSやAzureなどのクラウド構築経験
- 要件定義や設計などの上流工程の経験
- リーダーやPM補佐としてのマネジメント経験
同年代のエンジニアが着実に成長していく中、自身の成長が完全に停滞している現状に対して、強い恐怖や焦燥感を抱くのは当然です。
▼配属先が運任せとなってしまう「案件ガチャ」については、以下の記事でくわしく解説しています。

SES案件ガチャとは?ハズレ回避と当たりを引く具体策を徹底解説
単純な作業者から設計やリーダーへ進む際の壁
入社して2年目までは、先輩から指示されたタスクを仕様書どおりにこなす作業だけで評価されるかもしれません。しかし3年目以降は、上流工程へのステップアップやマネジメント業務への参画を期待される機会が増加します。プログラミングだけでなく、顧客の要求を正確にドキュメントへ落とし込む能力を身につけてください。
ソースコードの実装に専念していたエンジニアにとって、役割の転換ではこれまでと求められるスキルセットが大きく異なります。必要となる新たなスキルに対して、高い壁を感じるエンジニアも多いはず。実装から設計へのスムーズな移行に向け、まったく違う視点での立ち回りを意識しましょう。
常駐先のプロジェクト体制によっては、若手に設計や管理業務を経験させる意思がない環境も存在します。成長の機会を与えられない現場であれば、早急に別プロジェクトへの異動を自社へ打診してください。
所属するSES企業の評価制度や昇給スピードへの不満
常駐先から支払われる単価が上昇しているのに、基本給や賞与が一向に増えないという状況も、3年目のエンジニアが不満を募らせる大きな原因です。
労働環境の管理がずさんな企業では、エンジニアの評価基準が極めて曖昧に設定されています。したがって、営業担当者や経営陣の主観だけで、毎年の昇給額が決められているケースもあります。現場における日々の貢献やスキルの向上が、自社の評価システムに正しく連動していない仕組みが存在するのです。
高い技術力を身に付けて顧客の信頼を獲得しても、月々の給与に還元されない環境では、エンジニアとしてのモチベーションを維持できないでしょう。昇給のスピードが遅く、毎年の基本給アップが数千円程度に留まるような状態であれば、将来の生活設計を描くことは困難です。
今の現場に残るべきか動くべきかの判断基準
現状の業務や待遇に不満を感じているからといって、明確な根拠を持たずに環境を変えるのは失敗のリスクがともないます。
現在のSESに留まって経験を積むべきか、それとも早期にアクションを起こすべきか、を見極めるための客観的なサインを整理しました。
今の現場に残ってよいサイン
現在、JavaやTypeScriptなど実務需要が高い言語を使用しており、なおかつ「設計工程」にも携われている場合は、今の現場に留まるべき強力なサインです。開発業務の中で上流工程を経験できる環境は、エンジニアとしての市場価値を高めるための貴重な場となるからです。
技術的な難易度が高いタスクに挑戦できているのであれば、3年目の現段階では無理に環境を変えず、実績を積み上げることに集中する方が賢明と言えます。
また、周囲に技術力の高いエンジニアがいて、不明な点について質問をしたり、ソースコードのレビューを受けられたりする体制が整っている場合も、現在の環境に残る価値が高いです。良好な人間関係の中で密度の高い開発経験が積めているのであれば、現場で培う知識そのものが、将来的な大きな資産へとつながっていくでしょう。
すぐ動いたほうがよいサイン
一方で、以下のような環境の場合は、すぐに現場や会社の変更に向けて動くべきサインと言えます。
- 業務内容がマニュアルのとおりにテストを繰り返すだけの工程
- 指定されたデータを入力するだけの作業
- システムの単純な監視業務だけで終始している
こうした高度な技術力を必要としない案件に、3年目の貴重な時間を費やしてしまうと、エンジニアとしての成長機会を大幅に失いかねません。そして、将来的なキャリア形成に重大な悪影響を及ぼすリスクが極めて高くなります。自社に対して現場の変更を打診しても、明確な理由なく放置される場合は、転職も検討してください。
さらに、月45時間を超える残業が常態化していたり、休日出勤が頻発して心身に明らかな不調が出たりしているのならば、一刻も早い脱出が必要です。エンジニアの健康を顧みない現場に見切りをつけることは、自身の健康と長期的なキャリアを守るために重要な判断材料となります。
SES3年目のエンジニアが今の会社にいながらできること
環境を変えるための転職活動を具体的にはじめる前に、今の会社に残りつつキャリアアップするためのアクションも存在します。今の環境を上手に利用して、自身の市場価値を高める方法を実行していきましょう。
これまでの開発実績を細かく棚卸しして経歴書を強化する
今の会社に籍を置いたまま、まずはこれまでに参画したすべてのプロジェクトの実務内容を詳細に振り返り、職務経歴書をブラッシュアップしましょう。使用したプログラミング言語の種類やバージョン、フレームワーク、データベース、インフラ環境などの技術スタックをもれなく記述してください。単に「システム開発を担当」と書くのではなく、バグ修正の対応件数や制作したドキュメントの種類など、具体的な数値を記載することが大切です。
実務経験を丁寧に棚卸しすることで、自分がどの工程に強みを持っているのかを客観的に評価できるようになります。
職務経歴書の更新作業は、自社内での次の案件交渉を進める際の武器になるだけでなく、将来的に外部の企業へアプローチする際にも活用できます。
▼SESエンジニアの職務経歴書の書き方については、以下の記事を参考にしてください。

SESエンジニアの職務経歴書の書き方|応募先(自社開発・優良SES)別の書き分け術
現場でリーダー業務や後輩の育成を積極的に引き受ける
現在の常駐先で、新しく配属された新卒社員や中途入社の後輩エンジニアがいる場合は、そのメンバーの指導役やメンター業務を引き受けることも有効です。
- タスクの進捗管理
- 成果物のレビュー
- 業務マニュアルの作成
こういった役割を率先して担うことで、「マネジメントの基礎スキル」を実務を通じて身に付けることが可能となります。
チーム全体の進捗を意識した動きや、他者への的確な指示出しといった経験は、どのIT企業でも高く評価される汎用的なポータブルスキルと言えます。職務経歴書に「3人のチームの進捗管理を担当」「後輩の育成指導に従事」という実績を記述するだけで、転職市場における希少価値は跳ね上がるでしょう。その結果、設計や要件定義といった上流工程へのキャリアパスが、より現実的なものへと近づくはずです。
会社に対して参画したい案件や希望の工程を明確に伝える
現在の環境でスキルが伸び悩んでいると感じる場合は、自社の営業担当者や上司と面談してみましょう。そこで、自身が将来目指したいキャリアプランと、そのために経験したい技術や工程を論理的に伝えてみてください。
「現在の現場ではテスト工程が中心であるため、次の案件ではJavaを用いたバックエンド開発、または詳細設計の工程に携わりたい」
このように、具体的な要望をしっかりと提示すべきです。ただ漠然と「今の現場に不満があるから変えてほしい」と伝えるだけでは、営業担当者も動きようがありません。技術的な目標や、挑戦したい案件の条件を明確に示すことで、営業側も動きやすくなります。たとえば、新規の案件を開拓する際や、既存のプロジェクトの増員枠を探す際、条件に合致した優良な案件を優先的に回してくれる、といった形です。
参画したい案件があるのならば、自身の意思を伝える面談の機会を有効に活用してください。
市場価値を高めるモダン技術や上位資格を習得する
日々の実務が単純作業に偏っていると感じるのであれば、業務外の時間を活用して、現在のトレンドとなっているモダンな技術を習得すべきです。具体的には、以下のようなスキルです。
- DockerやKubernetesを用いたコンテナ技術
- GitHub Actionsを使用したCI/CD環境の構築
- GoやTypeScriptといった市場需要の高い言語
また、自身の客観的な知識レベルを会社や市場に証明するために、難易度の高いIT資格の取得に挑戦することも検討してください。「応用情報技術者試験」や、クラウドの専門性を証明する「AWS認定ソリューションアーキテクト」などの資格は、とくにおすすめです。取得するだけで、自社内での発言権が強まり、高単価な開発案件へのアサインを引き出す強力なフックとなるでしょう。
▼AWS認定資格については、以下の記事でくわしく解説しています。

AWS認定資格は転職で有利になる?資格の種類・難易度とあわせて取得順や勉強法についても解説
SES3年目の節目に選べるキャリアパス
実務経験3年目を迎えたSESエンジニアには、今後の職業人生を大きく変えるいろいろな選択肢が目の前に広がっています。それぞれの進路の特徴を理解し、自身が理想とする働き方に合うルートを慎重に検討していきましょう。
技術を深めて市場価値を上げスペシャリストを目指す
特定の技術領域において卓越した専門性を磨き上げ、現場の技術的な課題を解決する「ITスペシャリスト」を目指す道が存在します。このルートでは、複数の開発言語を広く浅く触るわけではありません。たとえば、JavaのフレームワークであるSpring Bootに特化したり、インフラ基盤の設計・構築に精通したりする、といったアプローチです。
最新の技術動向を常に追い続け、システムパフォーマンスの最適化という領域で、成果を出すことが求められるキャリアパスです。
将来的にマネジメント業務や顧客との折衝よりも、現場で手を動かしてモノづくりを続けたいと考えるエンジニアには、最適な進路となるでしょう。
設計や要件定義などの上流を学びPL/PMへ進む
プロジェクト全体を統括し、予算や人員の管理、常駐先顧客との折衝を主導する「PL」や、「PM」を目指すルートです。このキャリアパスでは、システムの全体像を設計する能力や、顧客の抽象的な要望を、具体的な要件定義書へと落とし込むビジネススキルが重要視されます。
スケジュールどおりに開発を進める進捗管理能力や、チーム内の人間関係を円滑に保つコミュニケーション能力など、総合的な人間力が試される職種です。責任は重くなりますが、IT業界全体においてPLやPMのポジションは慢性的に不足しているため、市場価値と年収水準は非常に高いと言えるでしょう。
商流の浅い高還元SESへ転職して給与を上げる
SESという働き方に不満がなくとも、自社の評価制度や低い給与水準だけに納得がいっていないということもあるでしょう。そういった場合は、元請けに近い商流の浅い「高還元SES企業」へ転職するのも有効です。高還元SES企業では、単価連動型の給与体系を採用しているケースが多く、エンジニアへ還元される割合が高くなるからです。
テックゴーでの事例でも、従来の年功序列型SESから高還元SESへ移籍するだけで、年収が100万円以上アップする事例が多く存在します。
また、多くの高還元SES企業では「案件選択制度」を導入しています。提示された複数のプロジェクトの中から、参画したい工程を選べるため、給与アップとスキルアップを同時に叶えやすいという大きなメリットがあるのです。
現状の待遇に疑問がある場合は、還元率を明示している企業を探してみることを推奨します。
▼SESからの転職方法について具体的に知りたい場合は、以下の記事がおすすめです。

SESからの転職ロードマップ|おすすめのキャリアと選考突破の実践ノウハウ
元請けSIerや自社開発企業へ転職して上流経験を積む
客先常駐から脱却し、自社で腰を据えてシステム開発に取り組みたい場合は、元請けのSIerや、自社開発企業への転職が有力な候補です。元請けSIerへ進めば、顧客と直接対話しながら、要件定義や基本設計といった最上流の工程からプロジェクトに参画できます。そのため、大規模なシステム構築の全体像を経験可能です。
自社開発企業への転職を果たせば、外部のクライアントの都合に振り回されることなく、自社サービスの長期的なグロースに深くコミットできます。元請けSIerも自社開発企業も、SES時代のような頻繁な現場移動や環境の変化にともなうストレスがなくなります。そのうえ、一貫性のあるキャリアと技術スタックを形成していけるでしょう。
▼SESとSIerの違いについて知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。

SESとSIerの違いを徹底解説|仕事内容・年収・キャリアの差が一目でわかる
実務経験を武器にフリーランスエンジニアとして独立する
設計から実装まで一人で完結できる技術力があれば、フリーランスとして独立する道も開けます。中間マージンを排除し、案件単価の大部分を自身の報酬として直接受け取りましょう。
月額70万円の案件を獲得できれば、売上ベースの年商は840万円規模に達します。ただし、この金額は会社員が受け取る手取りの年収とは別物。売上から経費や各種税金、社会保険料を差し引いた額が実際の収入となります。表面上の数字だけで早合点せず、手元に残る利益を正確にシミュレーションしてください。
会社員が守られている雇用保険や、有給休暇といったセーフティネットの保証は消滅します。万が一案件が途切れた際のリスクもすべて自己責任です。自身のスキルが市場で通用するかを冷静に見極め、独立に向けた徹底的な自己管理体制を構築してください。
転職エージェントを活用して自身の適正単価を把握する
具体的な転職の意志が固まっていなくとも、IT業界に特化した転職エージェントに登録し、カウンセリングを受けることには大きな価値があります。これまでの実務経験やスキルをプロの目に委ねることで、現在の自分が、転職市場においてどの程度評価されるのかがわかるためです。
自身の適正単価を知ることで、
- 現在の自社から提示されている給与が適切なのか
- 自社開発企業を狙うにはあとどれくらいの開発経験が必要か
こういった具体的な現在地が明確になります。
テックゴーでも、エンジニアそれぞれのスキルや経験から、適正単価をお伝えすることが可能ですので、ぜひお気軽に無料相談へお申込みください。
SESエンジニアのキャリア相談ならテックゴー
現在の労働環境に不安を感じていたり、最適なキャリアパスを選びたいと考えていたりするSES3年目のエンジニアは、IT特化型転職エージェントである「テックゴー」にぜひご相談ください。テックゴーでは、IT業界の動向やSES業界の構造に精通した専門キャリアアドバイザーが、キャリア形成を全面的にサポートします。
これまでに数多くのSESエンジニアを、高還元SESや優良な自社開発企業、元請けSIerへと導いてきた豊富な実績があります。求人票の文字面だけでは見抜けない、「企業の本当の労働環境」や「評価制度の透明性」を徹底的に精査した上で、最適な求人をご提案することが可能です。
職務経歴書の添削から、前向きな退職理由の伝え方、面接対策、内定後の年収交渉まで、すべてのサポートを完全無料で受けられます。スキル不足に悩んでいる方や、将来のキャリアプランがまだ曖昧な状態の方でも親身にお話を伺いますので、まずは現状の悩みを打ち明けるカウンセリングから、お気軽に進めてみてください。
まとめ
SES3年目のエンジニアという時期は、これまで培った基礎技術を土台にして、今後のキャリアの方向性を決定づける極めて重要な転換期です。現在の現場で十分な開発経験や上流工程の経験が積めており、妥当な給与が支払われているのであれば、今の環境でさらに専門性を深めるべきです。
しかし、成長実感が持てない環境や、実力が給与に還元されない企業に在籍している場合は、新しい環境へ動くアクションを起こさなければなりません。
自社内での交渉、資格取得によるスキルの証明、あるいは高還元SESや自社開発企業への転職など、取れる選択肢は数多く存在します。自身の理想とする働き方や将来のビジョンを今一度冷静に見つめ直し、後悔のないキャリアを築くための第一歩を踏み出していきましょう。
よくある質問
Q
SES入社3年目は中堅ですか?
A
IT業界の実務において、入社3年目のエンジニアは「若手から中堅への移行期」として扱われるのが一般的です。1〜2年目のように、手取り足取り教わる立場ではありません。詳細設計書を読んで、自分一人で、プログラムの実装やテストを過不足なく完結できる実力が求められるフェーズだと言えるでしょう。
Q
3年目で転職しても大丈夫ですか?
A
実務経験3年目のタイミングでの転職活動は、転職市場において企業からの需要が高いと言えます。企業側からすれば、新卒のような教育コストをかける必要がなく、かつ前職の企業文化に染まりすぎていないからです。 3年間ひとつの会社で勤務を継続したという実績自体が、「早期離職のリスクが低い人材」という強い信頼の証明になります。
Q
3年目のスキルで自社開発企業への転職は難しいですか?
A
実務経験3年目のSESエンジニアが、自社開発企業へ転職を果たすことは十分に可能です。ただし、自社開発企業では、自ら課題を見つけて能動的に動く姿勢が求められるため、どのような経験を積んできたかによって難易度は変動します。 職務経歴書において、システムのパフォーマンス改善を提案して実行した実績について、具体的にアピールできれば、採用の確率は上がるでしょう。
Q
SESの3年ルールとはなんですか?
A
SESにおける3年ルールとは、「同じエンジニアが特定の常駐先の同じ組織に対して、原則として、連続して3年を超えて常駐してはならない」というものです。法律上の偽装請負とみなされるリスクを回避するために、多くのSES企業がこの期間を意識しています。 エンジニア個人のキャリアの観点から見ても、同じ現場に3年以上留まり続けると、そのシステム固有の特殊な仕様ばかりに詳しくなってしまいます。そのため、他の現場でも通用する汎用的なスキルが伸びづらくなるので、3年を迎えるタイミングでどう動くかを真剣に考えるべきでしょう。
