SESが底辺と言われる理由7選|実は得られるメリットと企業選びのコツを解説
2026年05月28日更新
SESとして働く中で、「SESは底辺」「将来性がない」「やめとけ」といった声を見て、不安を感じている人も多いのではないでしょうか。テストや運用保守ばかりでスキルが身につかない、炎上案件ばかりに配属されるなどの情報を目にすると、不安を感じるのも無理はありません。
しかし実際には、SESという働き方そのものが悪いわけではなく、企業選びや出向する案件によってキャリアの方向性は大きく変わります。優良なSES企業では、上流工程やモダンな開発案件へ挑戦しながら、年収アップやキャリアアップを実現しているエンジニアも数多く存在します。
本記事では、SESが底辺といわれる理由や実際に起こりやすい問題、SESならではのメリット、後悔しない企業選びのポイントまで詳しく解説します。

著者
飯尾 洸太
(Iio Kota)
大学を卒業後、IT企業の営業職として新卒入社。1~2年目で全ての半期において優績者表彰を獲得し、2年目には全社MVPを受賞。3年目に管理職へ昇進し、組織運営や数値管理を担当。就任時は全国最下位だった支店を立て直し、5年目には全国1位へと導く。その後、仕事を通じて輝ける人を1人でも増やしたいと考えキャリアアドバイザーに転身し、技術職ならではの志向やキャリアパスを踏まえた伴走支援を徹底することでITエンジニアの転職支援を得意としている。転職を通じて志願者の方々がより豊かな生活を送れるよう、誠実かつ丁寧なサポートが信条。
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監修者
串田 聡太
(Kushida Sota)
明治大学卒業後、富士通株式会社にて、自社製品に加えSAPやSalesforce導入、DX提案などを経験。その後、パーソルキャリア株式会社にて、ITエンジニアの転職支援を担当。業界トップクラスの実績を有する。
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目次
CONTENTS
SESが底辺と言われる理由7選
SESが「底辺」といわれる背景には、業界特有の問題があります。ここでは、SESが底辺といわれる具体的な理由について解説します。
多重請負により給料が上がらないから
SESが底辺といわれる要因のひとつが、IT業界特有の多重請負構造です。
SES企業の多くは二次請けや三次請け、場合によっては四次請け以降の深い商流に位置しています。商流が深くなるほど上位の企業群に中間マージンを引かれるため、現場で働くエンジニアの単価は必然的に低く抑えられてしまいます。
大元の単価が低く設定されている以上、現場でどれほどバグ修正やプロジェクトに貢献して残業をこなしても、給与には反映されにくいです。
「どれだけ働いても手取りが十数万円から上がらない」という構造的な問題こそが、SESが底辺と呼ばれる状況につながっています。
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SESの単価相場はいくら?給料との違いや高単価エンジニアになる方法を解説
評価基準があいまいなことがあるから
SESは評価基準の不透明さから、底辺といわれることもあります。
構造的な課題として、現場で実際の働きを見ている顧客と、給与や賞与を決定する自社の評価者が異なる点が挙げられます。そのため、現場での貢献度や顧客からの評価が、必ずしも自社での評価に直結するとは限りません。
また、社内の人事担当者自身がITスキルに詳しくないことも珍しくなく、モダンな技術を駆使してもその価値が正確に伝わらないケースが存在します。
加えて、明確な給与テーブルが存在しない企業があることも大きな懸念点です。
社長や営業担当の主観で評価されたり、個人だけの努力ではどうすることもできない会社業績のみで給与が決定したりする仕組みが、エンジニアからの不満を生んでいます。
スキルが身につかずキャリアアップしにくいから
SESが底辺と呼ばれる理由として、スキルが身につきにくく、キャリアアップが難しい環境に置かれることも挙げられます。
エンジニアのキャリア形成には、経験する案件の内容や質が非常に重要です。しかし、一部のSES企業では、本人の希望よりも入りやすい案件や人手不足の現場へ優先的にアサインされるケースがあります。
たとえば、本人は開発業務を希望しているにもかかわらず、テスト実行や監視、運用保守などの下流工程ばかりを長期間担当させられることも珍しくありません。
もちろん、テストや保守も重要な業務です。しかし、同じような案件ばかりを続けていると、設計や開発などの実務経験を積める機会に恵まれません。
その結果、スキルシートに書ける実績が増えず、将来に不安を感じるエンジニアもいます。
炎上プロジェクトにアサインされやすいから
優良企業が敬遠するような火消し案件ばかりを受注していることも、一部のSESが底辺と呼ばれる理由です。
営業力の弱い企業は、すでにスケジュールや人員体制が破綻している炎上プロジェクトを安請け合いしてしまう傾向にあります。こうした現場では十分な引き継ぎ資料が存在せず、責任範囲も曖昧なまま膨大なタスクが丸投げされる事態が起こり得ます。
人手不足による長時間の残業や休日出勤が常態化し、エンジニアにかかる精神的・肉体的な負荷は計り知れません。過酷な労働環境に耐えかねて経験豊富な人材から離職し、残された若手にさらなる負担が集中する悪循環に陥ってしまいます。
【テックゴー編集部の見解】 テックゴー編集部が「底辺SESや炎上プロジェクトから抜け出せないエンジニア」を分析した結果、技術力不足よりも「劣悪な環境で自己肯定感が下がり、『自分のスキルが低いからだ』と過剰に自己責任として捉え、行動を先延ばしにしている」特徴があることがわかりました。
実際にエージェントの視点でも、過酷な現場で疲弊しきってしまい、本来なら優良企業へ転職できるポテンシャルがあるのに「自分には無理だ」と思い込んでいるケースを数多く目にします。この思い込みによるキャリアの損失を防ぐために、まずは面談で「他社のSESならどんな案件にアサインされるか」「自分の本当の市場価値はどれくらいか」を客観的に確認し、現職のネガティブな状況をポジティブな転職理由に変換する対策をおこなうのが非常におすすめです。
出向先の業務後に社内業務をおこなう必要があるから
客先での業務とは別に、自社向けのタスクを強いられることもエンジニアが不満を抱く要因です。
SESは客先へ出向いて働くスタイルですが、所属企業によっては現場での労働を終えたあとに自社業務をおこなわなければなりません。具体的には、月ごとの帰社日への参加や週報の作成、後輩の育成や社内イベントの運営などが該当します。
会社とのつながりを維持する目的があるとはいえ、現場の業務ですでに疲弊している状態での追加作業は、プライベートの時間を大きく削る結果を招くでしょう。
加えて、これらの社内業務が明確に残業として扱われず、事実上のサービス残業となっている企業が存在することも、SES企業への不信感を高める要因です。
家電量販店などにアサインされるケースもあるから
IT業務とはまったく関係のない現場へアサインされてしまう事例が存在することも、深刻な問題です。とくに営業力が弱く商流も深いSES企業では、十分なIT案件を確保できず、家電量販店やスマートフォン販売などに出向させられるケースが起きています。
このような環境ではシステム開発やインフラ構築といった本来の経験を一切積むことができず、エンジニアとしての市場価値は上がりません。
技術的な成長がないまま年齢だけを重ねてしまい、「このままではエンジニアとして成長できない」と不安を抱えることになります。
経歴詐称を強要されるケースがあるから
SES業界の問題点としてたびたび指摘されるのが、所属企業から事前面談での経歴詐称を指示されるケースです。SESでは案件参画前に顧客との面談がおこなわれますが、一部の悪質な企業では、案件獲得や単価引き上げを優先し、エンジニアへ虚偽の申告を求めることがあります。
たとえば、実際には経験半年程度であるにもかかわらず、「実務経験3年です」「該当言語は一人で開発できます」などと説明するよう指示されるのが典型例です。
経歴詐称は単なる業界の慣習で済む問題ではありません。虚偽の経歴によって案件を受注し、顧客を誤認させて利益を得ている場合、状況によっては詐欺と判断される可能性もあります。
このように、違法性が疑われる行為を半ば強制されるような環境が存在することも、「SESは底辺」と言われる理由のひとつです。
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「SES=底辺」は嘘!ならではのメリット
SESにはネガティブなイメージを持たれがちですが、実際にはSESならではのメリットも数多く存在します。ここでは、SESだからこそ得られる経験やキャリア面での強みについて解説します。
多様な現場を経験できる
SESの1つの会社に所属しながら、多様なシステム開発を体験できるのは大きなメリットです。
プロジェクトごとに参画する企業が変わるため、金融や通信、Webサービスなど、まったく異なる分野の現場を経験可能です。単一のプロダクトや特定の技術に縛られないため、自分に合う業界やフェーズを見極める期間としても活用できます。
実務を通じて幅広いノウハウを吸収できるため、さまざまなプログラミング言語やツールに触れてみたい知的好奇心の高い人にも向いているでしょう。
また、現場が定期的にリセットされるため社内のしがらみや人間関係が固定化しにくく、常に新鮮な気持ちで新しい業務に挑戦できる点も魅力のひとつです。
エンジニアの人脈が広がる
SESはプロジェクトごとに異なる現場へ参画するため、社外のエンジニアと広く人脈を築けます。
客先常駐の環境では、現場の正社員をはじめ、他社のSESエンジニアや優秀なフリーランスなど、多様な立場のプロフェッショナルと一緒に働けます。自社内だけでは決して出会えないような高い技術力を持つ人材から、多様な開発スタイルや仕事術を間近で学べるのは大きな利点です。
さらに、プロジェクトの遂行を通じて築き上げた信頼関係は、将来的なキャリアにおける財産でもあります。実際に現場でのつながりがきっかけとなって、好条件でのリファラル転職や独立する際の案件獲得につながるケースもあります。
スキルの幅を広げやすい
SESのメリットとして、幅広い技術や開発環境を経験しやすい点が挙げられます。
SESでは、プロジェクトごとに求められる使用言語やインフラ環境、開発手法が切り替わるため、実務を通じて多様な技術領域にアプローチする機会を得られます。たとえば、Javaを用いた業務システム開発を経験したのち、AWSベースのクラウドインフラ構築案件へ参画するなど、複数分野のスキルを横断的に習得可能です。
加えて、現場によってはモダンなアーキテクチャや最新技術が導入されており、特定のプロダクトや言語に依存しない柔軟なスキル形成が期待できます。
企業によってはスキルアップや昇給もできる
所属企業が用意する制度やサポート体制次第で、SESでも十分なスキルアップと年収増を目指せます。とくにエンジニアへの還元を重視する「高還元SES」などでは、20代で年収500万円以上を実現するケースもあるといわれています。
また、優良企業では、営業担当がエンジニア本人のキャリアプランを丁寧にヒアリングしたうえで、段階に応じて高単価案件や上流工程案件を積極的に獲得してくれる点も特徴です。たとえば、「まずは開発経験を積み、その後は設計工程へ挑戦する」といったように、将来を見据えた戦略的な案件アサインをおこなってくれる企業もあります。
社内研修や資格手当など、エンジニアの成長を金銭・環境の両面からバックアップする仕組みが充実しているケースもあり、SESだから底辺と一概にはいえません。
SESでも底辺にならない企業選びのポイント
ここまで解説してきたとおり、SESという働き方そのものが底辺なのではなく、エンジニアを使い捨てにする悪質な企業が存在していることが大きな問題です。実際には、同じSESでも企業によって案件の質や営業力、給与還元率、キャリア支援体制には大きな差があります。
そのため、今の環境だけを見てエンジニアとしての将来を諦める必要はありません。重要なのは、エンジニアを正当に評価し、成長を支援してくれる優良SES企業を見極めることです。
ここでは、SESでも底辺にならない企業選びのポイントを解説します。
商流が高く上流工程に挑戦できる
優良なSES企業を見極める上で欠かせない指標が、商流の高さです。
顧客から直接受注する一次請けや、その直下に位置する二次請けの案件は、間に挟まる企業が少なく中間マージンを最小限に抑えられます。そのためエンジニアへの給与還元率が上がり、現場での頑張りがダイレクトに収入へ直結します。
また、発注元の顧客と近い距離でコミュニケーションが取れるため、現場の状況把握やスケジュール調整を柔軟におこなえる点も大きな強みです。結果として、無茶な納期や極端な人手不足による炎上プロジェクトを未然に防ぎやすく、良好な労働環境の確保につながります。
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大手SES企業一覧|転職するならどこ?安定性・成長性・働きやすさを比較
【テックゴー編集部の見解】 求人票だけを見て、そのSES企業が本当に「底辺SESを脱却できる優良企業」かを判断するのは簡単ではありません。
実際には、給与や福利厚生よりも、次のような内部の仕組みがキャリアや年収を大きく左右します。
- 案件の商流が浅いか(一次請け・直請け案件が多いか)
- 待機中の給与保証など、エンジニアを守る制度が整っているか
- 営業に、エンジニアのキャリアに合った案件を獲得・提案する力があるか
これらが機能していない企業に入ってしまうと、「聞いていた話と違った」と後悔するケースも少なくありません。実際、転職後に低単価のテスト案件や炎上案件へ配属され、再びキャリアに悩む人もいます。
一方で、「自分にはスキルが足りない」と感じていたエンジニアが、営業力の強い優良SESへ転職したことで、希望していた開発案件に参画でき、年収が大幅に上がった事例も多くあります。
求人票だけでは、実際の商流や営業力、案件の質までは見えにくいものです。転職後のミスマッチを防ぐためにも、業界事情に詳しい転職エージェントを通じて、事前に企業の実態を確認しておくことをおすすめします。
上流工程に挑戦できる
SESであっても、要件定義や設計といった上流工程へステップアップできる環境かは、重要なポイントです。上流工程の案件も保有している企業であれば、プログラマーからSEへと無理なくキャリアアップを目指せます。
また、幅広い案件を保有している企業では、レベルに合わせた成長できる環境に身を置きやすい利点もあります。たとえば、以下のように成長フェーズに合わせて、最適な案件にアサインしやすい点が魅力です。
- 未経験:テストや保守など基礎を学べる案件に参画
- 経験1年〜2年程度:開発の製造工程にプログラマーとして参画
- 経験3年以降:基本設計など上流工程から参画
多様な案件があるかを確認するためには、面接時に保有案件の幅を質問することが大切です。上流工程の割合や下流工程からステップアップしていけるかなどの質問に、解像度の高い回答が返ってくる企業は、エンジニアの育成を真剣に考えているといえます。
▼優良SESの見極め方を詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。

優良SES企業の見極め方|未経験におすすめの優良企業も一挙紹介
受託開発や自社開発事業がある
客先常駐だけでなく、自社内で受託開発や自社サービスを展開しているかも、優良なSES企業を見極める指標のひとつです。
自社内に開発部門を持つ企業は、高い技術力やノウハウが蓄積されているだけでなく、事業の多角化によって経営基盤が安定しているのが特徴です。外部の案件状況に左右されにくいため、万が一SESの案件が途切れた場合でも、自社の開発業務に入りながら継続してスキルを磨くことが可能です。
会社都合で家電量販店や営業職など、ITと関係の薄い業務へ回されるリスクを抑えやすく、エンジニアのキャリアを途切れさせにくい点もメリットです。
福利厚生が整っている
エンジニアの長期的な育成を前提とする企業は、福利厚生やスキルアップ支援制度が整備されている傾向にあります。
AWSや基本情報技術者などの資格取得費用の補助、合格時の報奨金、書籍購入費の負担といった支援体制が代表例です。また、社内研修や勉強会が開催されている環境であれば、アサインされた実務の枠を超えて継続的に技術力を向上させられます。
さらに、案件の間に発生する待機期間中の給与保証の有無も見逃せません。待機時であっても減給をおこなわず給与を100%保証する企業は、従業員の生活基盤を担保する経営体制が確立されていると判断できます。
幅広い年齢層の社員がいる
SES企業を見極める際は、幅広い年齢層のエンジニアが在籍しているかも重要なポイントです。
20代の若手だけでなく、30代〜40代の中堅・ベテラン層が定着している企業は、長期的に働きやすい環境が整っていると判断できます。また、PMやスペシャリストなど、多様な役職の人材が多い企業は、エンジニアの育成を重視しているといえるでしょう。
一方で、「未経験大量採用」を前面に押し出しながら、若手社員ばかりをアピールしている企業には注意が必要です。ベテランが少ないということは、過酷な労働環境やキャリア停滞によって離職者が増え、結果として若手社員しか残っていない可能性があります。
まとめ
SESが「底辺」といわれる背景には、多重下請け構造や炎上案件、キャリア形成の難しさなど、業界特有の問題があります。とくに営業力が弱く、エンジニアを使い捨てにする企業では、スキルアップや年収アップを実現しにくい傾向があります。
一方で、SESという働き方そのものに問題があるわけではありません。実際には、上流工程やモダンな開発案件へ挑戦しながら、年収アップや市場価値向上を実現しているエンジニアも多く存在します。
そのため、SES企業を選ぶ際は、商流の浅さや営業力、キャリア支援制度などを確認し、成長できる環境かを見極めることが重要です。
よくある質問
Q
SESから逃げてもいい?
A
心身に大きな負担がかかっている環境であれば、無理を続ける必要はありません。 とくに炎上プロジェクトによる長時間労働や、強いプレッシャーが続いている場合は、心身へ深刻な影響を及ぼす可能性があります。真面目なエンジニアほど、「自分が抜けると現場に迷惑がかかる」「まだ入社したばかりだから辞めにくい」と考えてしまい、限界まで我慢してしまうケースも多いです。 しかし、明らかに労働環境に問題がある場合は、会社側に大きな責任があります。自分の将来やキャリアを守るためにも、心身の健康を最優先に考えることが重要です。 状況によっては、転職活動や退職代行の利用を含め、環境を変える選択肢を検討することも必要です。
Q
SESで炎上案件に当たった場合はどうする?
A
まず客観的な状況を整理したうえで、自社の営業担当や上司へ相談することが重要です。 たとえば、「長時間残業が続いている」「休日出勤が常態化している」「契約内容と実際の業務が異なる」といった事実を具体的にまとめておくと、スムーズに状況を共有できます。 優良なSES企業であれば、エンジニアを守るために顧客へ改善交渉をおこなったり、別案件への異動を調整したりなど対応してくれるでしょう。一方で、「今は人が足りないから我慢してほしい」「もう少し頑張れないか」と問題を放置される場合は注意が必要です。 エンジニアの健康やキャリアよりも、案件継続を優先している可能性があるため、改善の見込みがない場合は、転職を含めて環境を変える判断も重要です。
Q
SESは何年で辞める人が多い?
A
SESでは、おおむね1〜3年目で転職や退職を考える人が多い傾向があります。実際、厚生労働省が令和6年に発表した「IT・デジタル人材の労働市場に関する研究調査事業」でも、IT・デジタル職種として働く人のうち、5年以内に転職経験がある人は、経験年数0〜4年の層の割合が最も高いことがわかっています。 一般的なIT企業では、3年程度経験を積むと、ひととおりの開発工程や特定技術の実務経験が身についてくる時期です。また、継続的に勉強している人であれば、資格取得やスキルアップによって市場価値も高まっていきます。 そのため、ある程度経験や自信がついたタイミングで、より商流の高い企業や自社開発企業、SIerなどへの転職を目指す人が多く見られます。
Q
SESは将来性はある?
A
IT業界では慢性的な人材不足が続いており、企業のシステム開発を技術面から支援するSESの需要は今後も一定数続くと考えられます。 一方で、AIによるコード生成や業務自動化が進む中、マニュアルとおりのテストや定型的な保守作業だけをおこなうエンジニアは、将来的に需要が減少していく可能性があります。 今後も市場価値を高めていくためには、クラウド技術や設計・要件定義など、需要の高いスキルを身につけることが重要です。そのため、単にSESとして働き続けるのではなく、エンジニアの成長を見据えて案件をアサインしてくれる企業を選び、自らの市場価値を高めていく視点が求められます。
