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セキュリティエンジニアの平均年収は?年収相場や年収アップの方法も解説

2026年07月21日更新

セキュリティエンジニアとして働くなかで、「自分の年収は業界のなかでどのくらいの位置にあるのだろう」と気になったことはないでしょうか。

サイバー攻撃の高度化やサプライチェーンリスクの高まりを背景に、企業のセキュリティ投資はここ数年で拡大を続けています。国内では専門人材が11万人ほど不足しているとの調査結果もあり、需要の高さに対して人材の供給が追いついていない状況です。

ただし同じセキュリティエンジニアでも、保有資格や専門領域、所属する企業によって年収には大きな差が出ています。

この記事では、以下の内容を解説します。

  • 年代別・経験年数別に見るセキュリティエンジニアの年収の実態
  • 年収に差がつく4つの要因
  • 資格取得やキャリアアップによる年収アップの具体的な方法
  • 高年収を狙える業界・企業の特徴

自分の年収が適正な水準にあるのか、これから年収を伸ばしていくにはどうすればいいのか、判断材料を探しているセキュリティエンジニアの方に役立つ内容をお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。

セキュリティエンジニアの平均年収は?

セキュリティエンジニアの年収は、どの統計を見るかによって数字の意味合いが変わります。

ここでは、経験年数や年代による違いに加えて、実際の転職市場で提示されている年収水準まで、3つの切り口から確認していきます。

  • 経験年数を重ねると年収はどこまで伸びるのか
  • 年代別に見た年収カーブの実態
  • 転職市場で実際に提示されているセキュリティエンジニアの年収水準

それぞれ順に見ていきましょう。

厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」では、セキュリティエンジニアは単独の職種区分として統計が取られていません。

データエンジニアやAIエンジニア、システム管理者、ネットワーク管理者などを含む近接職種のくくりで集計されているため、以下の数字はセキュリティエンジニア固有の相場ではなく、近い職種を含めた平均値として捉えてください。

経験年数平均年収
未経験454.9万円
1〜4年462.0万円
5〜9年518.8万円
10〜14年573.7万円
15年以上587.6万円

未経験から1〜4年までの伸びはゆるやかで、5年を超えたあたりから昇給ペースが上がっていきます。ただし、15年以上のベテラン層でも平均は600万円に届いておらず、経験年数を積み重ねるだけで年収が大きく伸びる職種ではないことがわかります。

年収を底上げするには、経験年数以外の要素をあわせて押さえる必要があります。

参考:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査

年代別のデータも、経験年数別と同じく近接職種のくくりで集計された数字です。

年代平均年収
20〜24歳388.3万円
25〜29歳452.7万円
30〜34歳548.9万円
35〜39歳604.1万円
40〜44歳680.5万円
45〜49歳702.2万円
50〜54歳724.5万円
55〜59歳777.8万円
60〜64歳529.8万円
65〜69歳374.7万円

年収のピークは55〜59歳の777.8万円です。40代以降は経験や専門性が評価され、年収が着実に積み上がっていく年代といえます。一方で60歳を境に年収は大きく下がっており、役職定年や再雇用による影響が出ていると考えられます。

若いうちに専門性を築いておくかどうかで、40代以降の年収の伸び方が変わってきます

参考:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査

ここまでのjob tagのデータは、在職者全体を対象にした労働統計です。これに対して、実際に転職が成立した人の年収を見ると、印象がやや変わってきます。

エンジニア特化の転職エージェント「テックゴー」が保有する求人データベースによると、セキュリティエンジニアの平均年収は以下のとおりとなりました。

職種平均年収
セキュリティエンジニア811.8万円
セキュリティコンサルタント1,036.5万円

厚生労働省とテックゴーのデータで年収の水準が異なるのは、集計している対象が違うためです。

厚生労働省は在職者全体を対象にした労働統計であるのに対し、テックゴーのデータは企業が求人票の段階で提示している想定年収や実際に転職が決定した際の提示年収を集計したものです。リアルな数字の実態としては、テックゴーの集計のほうが近いでしょう。

運用や監視といった裾野の広い業務を含む在職者全体の平均に対し、求人票では即戦力人材の採用を前提に年収が設定されるケースが多く、結果として平均も高めに出る傾向があります。

さらに、セキュリティコンサルタントへとキャリアアップすれば、平均でも1,000万円を超える求人が見えてきます。

セキュリティエンジニアの年収を左右する4つの要素

セキュリティエンジニアの年収は、経験年数や年代だけで決まるわけではありません。同じ年代のなかでも年収に数百万円の差が出るのは珍しくなく、そこには共通する要因があります。ここでは、年収を左右する代表的な4つの要素を解説します。

  • 保有資格の種類とレベル
  • 専門とする領域
  • 所属企業の規模や業界
  • マネジメント経験の有無

それぞれ確認していきましょう。

資格は、年収に直結しやすい要素のひとつです。国家資格である情報処理安全確保支援士は、サイバーセキュリティ対策を推進する人材として国が認定する資格で、登録者数は2026年4月時点で約2.6万人にとどまります。経済産業省は2030年までに5万人まで増やす目標を掲げており、現時点ではまだ希少性の高い資格といえます。

国際資格では、CISSPが実務経験5年以上を要件とし、情報セキュリティの共通知識体系8分野を網羅する資格として評価されています。マネジメントやコンサルティングへの転向を視野に入れるなら、情報セキュリティマネジメントに特化したCISMも選択肢に入ります。

ペネトレーションテストやインシデント対応など、より実践的な技術力を証明したい場合は、GIACの各種認定CEHが評価の対象です。

とくに大企業や金融機関では、実践型の資格を持つ人材を重視する傾向があります。

参考:経済産業省「サイバーセキュリティ人材の育成促進に向けた検討会 最終取りまとめ

セキュリティエンジニアといっても、担当する領域によって求められるスキルも評価される水準も変わります。エンジニア特化の転職エージェント「テックゴー」が保有する求人データベースでは、隣接領域の年収は以下のとおりです。

職種平均年収
セキュリティエンジニア811.8万円
データエンジニア812.6万円
AIエンジニア834.1万円
セキュリティコンサルタント1,036.5万円

セキュリティエンジニア単体でも、データエンジニアやAIエンジニアと同水準の年収が期待できます。さらに、クラウドセキュリティやゼロトラストといった、需要が急速に伸びている領域に強みを持つと、より高い評価につながりやすくなります。

専門領域を絞り込み、そこで実績を積み上げていく姿勢が、年収アップの近道です。

所属する企業の規模や業界によっても、年収の水準は大きく変わります。世界のサイバーセキュリティ市場は、2025年から2026年にかけて年10%を超える成長率で拡大が続く見込みです。とくにクラウド化が進む金融や通信の分野では、データ保護やコンプライアンス対応を目的としたセキュリティ投資が積極的におこなわれています。

こうした業界に加えて、セキュリティ領域を専門に扱うコンサルティングファームも高年収が期待できる転職先です。外資系の大手コンサルティングファームでは、業界平均を大きく上回る年収水準が提示されるケースが多く見られます。事業会社の情報システム部門から、コンサルティングファームへとキャリアの軸足を移す動きも広がっています。

参考:GII Research「 サイバーセキュリティの世界市場:2035年までの機会と戦略

マネジメント経験の有無も、年収を左右する要素のひとつです。テックゴーの求人データベースでは、IT・エンジニア職全体で見ると、エンジニアリングマネージャーの平均年収は1,069.6万円と、現場のエンジニア職を大きく上回ります。

セキュリティ職に限定した数字ではありませんが、技術力に加えてチームや案件全体をマネジメントできる人材は、業界を問わず高く評価される傾向がうかがえます。

セキュリティエンジニアの場合も、脆弱性診断や運用監視といった実務だけでなく、セキュリティ戦略の立案やチームの統括を担えるようになると、コンサルタントやマネージャー、ITアーキテクトといった上位職への道が開けます。

セキュリティエンジニアが年収を上げるための4つの具体的な方法

年収を左右する要素がわかったところで、次はそれを実際の行動にどうつなげるかを見ていきます。ここでは、年収アップに直結しやすい4つの具体的な方法を紹介します。

  • 需要の高い専門スキル・資格を戦略的に取得する
  • 年収が上がりやすい職種へキャリアアップする
  • 年収水準が高い業界・企業を選んで転職する
  • 副業で収入源を増やす

順番に見ていきましょう。

資格を取得する際は、闇雲に手を広げるのではなく、目指すキャリアの方向性から逆算して選ぶことが大切です。技術力を軸にキャリアを伸ばしたいなら、ペネトレーションテストやインシデント対応に強いGIACやCEHが選択肢に入ります。

マネジメントやコンサルティングへの転向を考えているなら、情報セキュリティマネジメントに特化したCISMや、8分野を網羅するCISSPが評価されやすくなります。

汎用性の高さで選ぶなら、国家資格である情報処理安全確保支援士が有力です。登録者数がまだ少なく、今後も企業からの需要が増えていくと見込まれる資格のひとつです。

資格取得は時間もコストもかかるため、今の実務経験や将来のキャリアと結びつけて選ぶようにしましょう。

セキュリティエンジニアとして経験を積んだあとのキャリアパスとして、セキュリティコンサルタントへのキャリアアップは年収アップに直結しやすい選択肢です。テックゴーの求人データベースでは、セキュリティコンサルタントの平均年収は1,036.5万円と、セキュリティエンジニアの811.8万円を大きく上回ります。

経営層への提案や複数プロジェクトの統括を担えるようになると、年収の水準は一段階変わるでしょう。現場のエンジニア職にとどまり続けるのではなく、上流工程やマネジメントへの関与を意識的に増やしていくことが、年収アップの分かれ目になります。

同じスキルセットを持つ人材でも、転職先の業界や企業によって提示される年収には差が出ます。セキュリティ投資に積極的な業界かどうか、専門性を評価する文化があるかどうかで、同じ経験年数でも年収の上限は変わってくるでしょう。

業界選びの視点を持たずに転職先を探すと、実力に見合わない年収で妥協してしまうこともあります。

正社員としての年収に加えて、副業で収入源を増やす方法もあります。セキュリティエンジニアの場合、脆弱性診断やペネトレーションテストのスポット案件、セキュリティ研修の講師、技術記事の執筆など、専門性を活かせる副業の選択肢はいくつもあるでしょう。

案件ごとの単価は経験やスキルによって幅がありますが、専門性の高い診断業務ほど単価が上がりやすい傾向にあります。

ただし、副業はあくまで本業の延長線上にある収入源です。年収の水準そのものを底上げしたいなら、正社員としての転職によってベースの年収を引き上げるほうが、長期的なインパクトは大きくなります

高年収を狙える業界・企業の特徴

年収を左右する要素のひとつが、所属する業界や企業です。ここでは、とくに高年収を狙いやすい3つのタイプの企業を紹介します。

  • コンサルティングファーム・外資系企業
  • 金融・通信・SaaSなどセキュリティ投資が活発な業界
  • スタートアップ・クラウドベンダーなど新技術に強い企業

それぞれの特徴を見ていきましょう。

テックゴーの求人データベースでは、コンサルティング領域の年収は職種を問わず高い水準にあります。

職種平均年収
ITコンサルタント997.2万円
AIコンサルタント1,002.7万円
セキュリティコンサルタント1,036.5万円

コンサルティングファームでは、専門領域を問わずコンサルタント職の年収が軒並み高い水準にあります。成果や実績に応じて昇進のスピードが速く、早い段階で年収を大きく伸ばせる点が特徴です。とくに外資系ファームでは、グレードごとに年収レンジが明確に定められており、昇進すれば年収も連動して上がる仕組みが一般的です。

技術力に加えて、経営層への提案力やプロジェクト管理力を磨いていきたい人にとっては、有力な選択肢になるでしょう。

IT・通信分野のサイバーセキュリティ市場は、2025年から2026年にかけて年12%を超える成長率で拡大が見込まれています。とくに医療や金融、政府機関のように厳格なデータ保護規制がある業界では、クラウド活用が進むにつれてセキュリティ投資の重要性がさらに高まっています。

金融業界では、暗号資産関連のサービスをはじめとして、規制対応を目的にしたセキュリティ体制の強化が進んでいます。規制や監督官庁の動きに直結する業界ほど、セキュリティ人材への投資を後回しにできないという事情があります。

通信業界も、5Gやクラウドネイティブなネットワークへの移行にともない攻撃対象が広がっているため、同様の傾向が見られます。

SaaS企業も自社サービスの安全性がそのまま事業の信頼につながるため、セキュリティへの投資姿勢は積極的です。

参考:GII Research「情報技術(IT)と通信サイバーセキュリティの世界市場レポート 2026年

クラウドサービスを提供する企業や、急成長中のスタートアップでも、セキュリティ人材への評価は高まっています。自社サービスの信頼性がそのままビジネスの評価に直結するため、セキュリティを軽視できない事業構造になっているからです。

とくにAIを活用したプロダクトを展開する企業では、AIシステム特有の脆弱性に対応できる人材の需要が高まっており、AI関連のセキュリティ知識を持つ人材は、今後さらに評価される可能性があります。

スタートアップは大手企業に比べて基本給の水準にばらつきがありますが、ストックオプションなどの制度と組み合わせて、優秀な人材の獲得に積極的な企業も増えています。安定志向であれば大手やコンサルティングファーム、成長性を重視するならクラウドベンダーやスタートアップと、志向に応じて選択肢を使い分けるとよいでしょう。

セキュリティエンジニアが年収アップするならテックゴー

セキュリティエンジニアの年収は、資格や専門領域、所属する業界によって大きく変わります。とはいえ、今の職場にいながら業界や職種ごとの年収相場を正確に把握したり、コンサルタントやマネジメント職への転向に必要な準備を自分だけで見極めたりするのは簡単ではありません。

テックゴーは、エンジニア・ITコンサル領域に特化した転職エージェントとして、セキュリティ人材の市場価値を踏まえた転職支援をおこなっています。

  • エンジニア・ITコンサル領域に特化しており、上流案件やコンサルティングファームの求人を多数保有している
  • 平均年収アップ金額は138万円と、収入アップの実績が豊富にある
  • 年収交渉の成功率は100%で、交渉をすべて代行してもらえる
  • アドバイザーは元エンジニア・ITコンサル出身者が多く、セキュリティ分野の専門性を踏まえたアドバイスを受けられる
  • 面接対策は回数無制限で、選考通過に向けて徹底サポートしてもらえる

自分の資格やスキルが今の年収に見合っているのか、コンサルタントやマネジメント職への転向は現実的なのか、判断材料を得るだけでも今後のキャリアを考えるきっかけになります。

まとめ

この記事では、セキュリティエンジニアの年収相場と、年収を左右する要素、具体的な年収アップの方法について解説しました。同じセキュリティエンジニアでも、保有資格や専門領域、所属する業界によって年収には数百万円単位の差が生まれます。コンサルタントやマネジメント職への転向は、年収を大きく引き上げる有効な手段です。

自分の年収が適正な水準にあるかどうかは、統計データだけでは判断しきれない部分もあります。今の実力が市場でどう評価されるのかを知ることが、次のキャリアを考える最初の一歩になるでしょう。

セキュリティエンジニアとして年収アップやキャリアチェンジを考えているなら、テックゴーへの相談がおすすめです。上流案件・コンサルティング領域に強く、元エンジニア出身のアドバイザーが、現場感覚に基づいたアドバイスを提供します。

よくある質問

セキュリティエンジニアはしんどいですか?

セキュリティエンジニアは、常に最新の攻撃手法を追い続ける必要があり、インシデント対応では深夜や休日の対応が発生することもあります。とくに運用監視や脆弱性対応を担当するポジションでは、緊張感の続く働き方になりやすいでしょう。 ただし、しんどさの背景には業務内容そのものよりも、人手不足による業務過多や、属人化した体制が影響しているケースが多く見られます。専門性を評価してくれる企業や、チーム体制が整った環境に身を置けば、負荷を抑えながら専門性を高めていくことは十分可能です。

未経験からセキュリティエンジニアになるには何年かかりますか?

未経験からセキュリティエンジニアとして転職できるまでの期間は、目安として1〜2年程度です。まずはネットワークやサーバーの基礎知識を身につけ、運用監視やヘルプデスクといった隣接職種で実務経験を積んでから、セキュリティ専門のポジションへステップアップするルートが一般的です。 情報セキュリティマネジメント試験や基本情報技術者試験のような基礎資格を取得しておくと、書類選考の通過率を高めやすくなります。独学のみで最短ルートを目指すよりも、実務経験を並行して積んでいくほうが、現実的な近道です。

セキュリティエンジニアが取るべき資格は?

目指すキャリアの方向性によって、優先すべき資格は変わります。 技術力を軸にキャリアを積みたい場合は、実践的な攻撃・防御スキルを証明できるGIACやCEHが適しています。マネジメントやコンサルティングへの転向を視野に入れているなら、CISMやCISSPのような国際資格が評価されやすくなります。 汎用性を重視するなら、国家資格である情報処理安全確保支援士から着手するのが堅実です。資格は取得すること自体が目的ではなく、実務経験と組み合わせて初めて年収アップにつながるものと捉えておきましょう。