AIエンジニアは年収1000万円を狙える?年収相場とキャリアアップ戦略を徹底解説
2026年02月04日更新
「AIエンジニアは年収が高い」と耳にする機会が多い一方で、「本当に1000万円を狙えるのか」「自分の経験年数や職種でも可能なのか」と疑問を感じている人も多いのではないでしょうか。
AIエンジニアの年収は一律ではなく、担当領域や企業タイプ、実務レベルによって大きな差があります。
本記事では、AIエンジニアの平均年収や年代別の年収推移を整理したうえで、年収が伸びやすいキャリアの考え方や、転職によって年収アップを目指す際のポイントをわかりやすく解説します。
著者

石川 喜佐
Ishikawa Kisa
大学を卒業後、大手システムインテグレーターである伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)に勤務。自身の現場経験を活かし、表面的な情報だけでは辿り着けない優良ポジションや狙い目の求人を数多く、ご提案。
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監修者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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目次
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AIエンジニアの年収相場とは?
AIエンジニアの年収相場は、平均年収だけでなく、年齢や経験年数、雇用形態ごとの違いまでを含めて把握することが大切です。
AIエンジニアはひとつの職種にみえても、担当する業務範囲やスキルレベルによって年収差が大きく、単純な金額比較だけでは実態をつかみにくい特徴があります。
ここでは、厚生労働省の公的データをもとに国内におけるAIエンジニアの平均年収を紹介したうえで、年代別・雇用形態別の年収推移や、「AIエンジニアは高年収」といわれる背景を詳しくみていきましょう。
国内におけるAIエンジニアの平均年収
厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「jobtag」によると、AIエンジニアの平均年収は628万9,000円です。一方、国税庁が発表している「令和6年分 民間給与実態統計調査」では、民間企業で働く給与所得者全体の平均年収は478万円とされています。
AIエンジニアの平均年収は国内全体の平均を150万円近く上回っており、比較的高い水準にある職種といえるでしょう。
参照:職業情報提供サイト jobtag「AIエンジニア」 参照:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」
年齢・経験年数別の年収推移
AIエンジニアの年収は、年齢そのものよりも実務経験年数やスキルレベルの積み上がりによって段階的に上昇する傾向があります。
厚生労働省が運営する職業情報提供サイト jobtagによると、経験年数別・スキルレベル別の年収イメージを詳しくみていきましょう。
経験年数別の年収目安
| 経験年数 | 月収目安 | 年収換算の目安 |
|---|---|---|
| 1〜4年 | 30万7,000円 | 370万〜420万円 |
| 5〜9年 | 36万7,500円 | 440万〜500万円 |
| 10〜14年 | 40万1,700円 | 480万〜550万円 |
| 15年以上 | 48万3,000円 | 580万〜650万円 |
経験年数が増えるにつれて、着実に年収水準が上がっていることが分かります。とくに10年目以降から伸び幅が大きくなる点が特徴です。
ITSSレベル別の年収レンジ
| ITSSレベル | 想定される役割 | 年収レンジ |
|---|---|---|
| レベル1〜2 | 指示を受けて作業をおこな | 420万〜620万円 |
| レベル3 | 自立して業務を遂行できる | 450万〜700万円 |
| レベル4 | 設計・改善を主導できる | 500万〜780万円 |
| レベル5以上 | 専門領域の責任者・上位職 | 600万〜950万円 |
この表からわかるとおり、AIエンジニアの年収は経験年数よりも、どのITSSレベルの役割を担っているかによって大きく変わります。
レベル1〜2は、指示を受けて作業をおこなう段階であり、年収は控えめです。一方で、レベル3以上になると自立して業務を遂行できる人材として評価され、年収レンジが一段引き上がるのが特徴です。
さらに、設計や改善を主導するレベル4、専門領域の責任者となるレベル5以上では、技術力に加えて判断力や周囲を巻き込む役割が求められるため、報酬水準も高くなりやすい傾向があります。
このように、AIエンジニアとして年収を伸ばすためには、年数を重ねるだけでなく、自分がどのレベルの役割を担えているかを意識してキャリアを積み上げていくことが大切です。
雇用形態別(正社員・派遣・フリーランス)の年収差
AIエンジニアの年収は、雇用形態によって水準や安定性が大きく異なります。厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、AIエンジニアの賃金水準には次のような差があります。
雇用形態別の時間当たり賃金(全国)
| 区分 | 時間当たり賃金 |
|---|---|
| 一般労働者(正社員など) | 3,176円 |
| 短時間労働者(派遣・パートなど) | 1,939円 |
このデータから、AIエンジニアは正社員を含む一般労働者と、派遣・パートなどの短時間労働者で、時間当たり賃金に大きな差があることが分かります。一般労働者の時間当たり賃金は3,176円で、短時間労働者の1,939円と比べると、およそ1.6倍の水準です。
この差は、一般労働者のほうが担当する業務範囲が広く、責任も重いため、より高いスキルが求められることが影響していると考えられます。
年収ベースでみると、フルタイム勤務が前提となる一般労働者は収入が安定しやすい一方、短時間労働者は働き方の自由度が高い反面、年収は抑えられやすい傾向があります。
また、フリーランスは高単価案件によって年収が伸びる場合もありますが、収入の変動や自己負担を踏まえて総合的に判断することが重要です。
「AIエンジニアは高年収」と言われる理由
AIエンジニアの年収が高くなりやすいのは、個人の実力だけが理由ではありません。企業側のニーズや、AIという技術そのものの特徴も、年収水準に大きく影響しています。
AIエンジニアが高年収とされる主な理由は、次のとおりです。
「AIエンジニアは高年収」と言われる理由
- AI人材の需要が供給を上回っている
- 高度で習得難易度の高い専門スキルが求められる
- 事業への影響度が大きい技術領域である
- 実務で活かせる人材が限られている
これらの理由が重なることで、AIエンジニアは他のIT職種と比べて高い報酬が設定されやすい傾向があります。なかでも、AIを検証段階で終わらせず、実際の業務やサービスに組み込み、成果につなげられる人材は、企業から高く評価されやすくなります。
AI技術は、導入の成否が事業成果に直結しやすい分野です。そのため、企業は実務経験やスキルを備えたAIエンジニアに対して、年収という形で積極的に投資しやすいという特徴があります。結果として、同じAIエンジニアでも、担う役割や実務レベルによって年収に大きな差が生まれるのです。
このように、「AIエンジニアは高年収」と言われる背景には、市場環境と技術特性の両面があり、すべてのAIエンジニアが一律に高年収になるわけではない点も理解しておきましょう。
AIエンジニアの年収を左右する5つの要素
AIエンジニアの年収は一律に決まるものではなく、どのような環境で、どの役割を担っているかによって大きく変わります。同じ「AIエンジニア」という肩書きでも、仕事内容や評価軸が異なれば、年収水準にも差が生まれます。
AIエンジニアの年収を左右する主な要素は、次の5つです。
AIエンジニアの年収を左右する5つの要素
- 扱っている技術領域の違い
- 担っている役割・ポジション
- 企業のタイプや規模
- 勤務地・働き方の違い
- 「研究寄り」か、「実装・運用寄り」か
それぞれの要素について詳しくみていきましょう。
扱っている技術領域の違い
AIエンジニアの年収は、専門とする技術領域によって大きく左右されます。 これは、領域ごとに企業から求められるスキルの希少性や、事業への関与度が異なるためです。
代表的な技術領域と、年収に影響しやすいポイントは、次のとおりです。
代表的な技術領域と年収に影響するポイント
| 代表的な技術領域 | 内容 |
|---|---|
| 機械学習 | データからパターンを学習する基礎的なAI技術。多くの企業で採用ニーズがあり、経験を積むほど年収が伸びやすい領域とされている。 |
| 生成AI | テキストや画像などを自動生成する技術で、需要が急速に高まっている。プロダクト開発や新規事業で活用されるケースが増え、専門性が高い人材は高い報酬につながりやすい。 |
| MLOps | 機械学習モデルを実運用に乗せるための仕組みづくりや自動化。モデルの運用・監視・改善まで対応できる人材は、実装・運用面の価値が高く評価されやすい。 |
| 自然言語処理(NLP) | テキストデータや言語の解析・生成に関わる技術。チャットボットや検索最適化、対話システムなど用途が広く、専門性の高い領域として評価される。 |
| 画像処理・コンピュータビジョン | 画像や映像から意味を抽出する技術。医療画像解析や自動運転など、特定領域での需要が強い分野として高い年収につながるケースもある。 |
これらの技術領域は、それぞれ求められる知識や実務の難易度、適用される業務領域が異なります。同じ「AIエンジニア」という職種でも、扱う技術領域によって年収レンジが変わると理解することが大切です。
担っている役割・ポジション
AIエンジニアの年収は、担っている役割やポジションによって差が出ます。
同じAIエンジニアでも、個人で作業を進める立場か、チームやプロジェクト全体を任される立場かで、評価の基準が変わるためです。
役割ごとの特徴は、次のとおりです。
| 役割・ポジション | 特徴 |
|---|---|
| メンバー | モデル開発や実装、データ処理など、実務を中心に担当するポジション。技術力が評価の中心となり、年収は経験やスキルの深さに応じて決まる。 |
| リード | 技術面でチームを牽引するポジション。設計方針の決定やレビュー、進行管理なども担い、責任が重くなるため年収も高くなりやすい。 |
| マネージャー | 開発だけでなく、チーム運営や人材育成、他部門との調整も担当するポジション。技術理解に加えてマネジメント力が求められ、報酬水準はさらに高くなるケースが多い。 |
このように、AIエンジニアの年収は、単に技術が扱えるかどうかだけで決まるものではありません。どこまでの責任を任されているか、どの範囲に影響を与える立場にあるかが、評価や報酬に反映されます。
実務中心のメンバーから、技術や組織をリードするポジションへと役割が広がるほど、年収も段階的に上がりやすくなります。年収アップを目指す場合は、技術力を磨くことに加えて、役割の広げ方やポジションの取り方も意識してキャリアを考えていきましょう。
企業のタイプや規模
AIエンジニアの年収は、どのタイプの企業で働くかによっても大きく異なります。企業ごとに求めるスキルや役割の期待値、報酬の考え方が異なるため、同じ経験・スキルセットでも提示される年収に差が生じます。
代表的な企業タイプと年収に影響するポイントは、次のとおりです。
企業タイプ別|AIエンジニアの年収傾向
| 企業タイプ | 年収の傾向・特徴 |
|---|---|
| 外資系企業 | 報酬水準が比較的高い傾向。成果やスキル評価が明確で、年齢や勤続年数より実力が反映されやすい。ストックオプションや成果連動型賞与により総収入が高くなるケースも多い。 |
| 日系大手企業 | 安定した労働環境や福利厚生が整っている。年収水準は外資系より抑えられることが多いが、AI重要度が高い企業では専門人材に高い報酬を提示する例も増えている。 |
| スタートアップ | 事業フェーズや資金調達状況で年収の幅が大きい。初期は現金報酬が抑えられることもあるが、ストック報酬やインセンティブで総報酬が高くなる場合がある。裁量や役割の広さが評価に直結しやすい。 |
このように、AIエンジニアの年収は、企業のタイプや規模によって水準や伸び方が大きく異なります。短期的な年収の高さを重視するのか、安定性や長期的なキャリア形成を重視するのかによっても、適した企業タイプは大きく変わります。
そのため、年収額だけで判断するのではなく、「どのような評価軸で報酬が決まるのか」「自分の強みが活かされやすい環境か」といった視点を持つことが重要です。企業タイプの違いを理解して、年収アップにつながる就職・転職につなげていきましょう。
勤務地・働き方の違い
AIエンジニアの年収は、どこで、どのように働くかによっても差が出ます。勤務地ごとの賃金水準や、リモート可否による採用範囲の違いが、年収に影響するためです。
代表的な働き方ごとの特徴は、次のとおりです。
勤務地・働き方別|年収の傾向
| 勤務地・働き方 | 年収の傾向・特徴 |
|---|---|
| 首都圏勤務 | IT企業やAI関連プロジェクトが集中しており年収水準は比較的高い。大規模案件や新規事業に関わる機会が多く、スキル次第で高年収を狙いやすい。 |
| 地方勤務 | 生活コストは抑えられる一方、求人の選択肢や年収水準は首都圏より低い傾向。地域密着型企業では安定性重視の報酬設計が多い。 |
| フルリモート | 首都圏や外資系企業の案件に参画できる場合がある。スキルや実績が評価されやすく年収レンジが広がる一方、成果重視の傾向が強い。 |
このように、勤務地や働き方の違いは、年収の水準だけでなく、評価方法にも影響します。とくにフルリモートでは、場所に関係なく高年収を狙える可能性がある反面、成果やスキルがより厳しく問われる点も押さえておく必要があります。
年収を考える際は、金額だけでなく、働き方とのバランスや将来的なキャリアの広がりも含めて判断しましょう。
「研究寄り」か、「実装・運用寄り」か
AIエンジニアの業務は、大きく分けて 「研究寄り」 の役割と 「実装・運用寄り」 の役割があります。どの方向性を軸にキャリアを築くかによって、企業からの評価のされ方や年収の伸び方が大きく変わるケースも多くあります。
主要な役割の違いと年収に影響するポイントは、次のとおりです。
| 役割 | 内容 |
|---|---|
| 研究寄りの役割 | 新しいアルゴリズムの開発や理論検証、モデル精度の追求など学術的側面が中心。研究成果や論文発表が評価につながる環境では専門性が評価されるが、サービス開発や運用に関与しないケースも多く、年収は必ずしも高くなるとは限らない。 |
| 実装・運用寄りの役割 | 構築したモデルをシステムに組み込み、運用・監視・改善まで担う。プロダクトとして動かし事業成果に結びつける力が重視され、実務能力が高く評価されやすく報酬面でも優遇されるケースが多い。 |
AIエンジニアの評価基準は、所属する組織やプロジェクトの考え方によって異なります。研究を重視する環境では理論面の専門性が評価されやすく、事業やサービスへの活用を重視する環境では、実装や運用まで対応できる力が重視されます。
こうした違いを踏まえ、自分の強みや志向に合った方向性を整理し、キャリアの軸を定めていくことが、年収を伸ばしていくうえでの重要なポイントとなるでしょう。
他エンジニア職種と比較したAIエンジニアの年収
AIエンジニアの年収水準を正しく把握するには、他のエンジニア職種と比較する視点が欠かせません。他エンジニアとAIエンジニアを比較して、年収にどの程度違いがあるのかを整理することで、相対的な市場価値が見えてきます。
ここでは、公的データをもとに、AIエンジニアと近い職種との年収水準を比較しながら、それぞれの違いや特徴を解説します。
Webエンジニアとの比較
職業情報提供サイト「jobtag」によると、Webエンジニアの平均年収は574万1,000円です。
Webエンジニアは、Webサービスやアプリケーションの設計・開発・運用を担う職種で、IT業界の中でも需要が高く、比較的安定した年収水準にあります。
一方、AIエンジニアは、データ分析や機械学習モデルの設計・実装など、より専門性の高い業務を担う点が特徴です。技術的な難易度や事業への影響度が評価に直結しやすいため、Webエンジニアと比べて年収水準が高くなるケースもみられます。
ただし、Webエンジニアでも大規模サービスの開発や高負荷システムの設計を担う場合には、高い年収を得ることが可能です。両職種の年収差は職種名そのものではなく、担当領域や専門性、事業への関与度の違いによって生じている点を理解しておきましょう。
参照:職業情報提供サイト jobtag「システムエンジニア(Webサービス開発)
データエンジニア・データサイエンティストとの比較
職業情報提供サイト「jobtag」によると、データエンジニアの平均年収は628万9,000円、データサイエンティストの平均年収は573万円です。
データエンジニアは、データ基盤の設計・構築・運用や、データパイプラインの整備などを担当する職種です。データが活用可能な状態になるまでの一連の仕組みづくりに関わるため、技術的な幅広さと実装・運用力が求められます。そのため、データエンジニアの年収はAIエンジニアと近い水準になるケースが多く、平均年収も高い傾向にあります。
一方、データサイエンティストは、統計分析や機械学習モデルによる知見抽出、ビジネス課題の仮説検証などを担当する職種です。データから価値を引き出す役割として事業上の重要性が高い一方、担当業務の性質や企業によって評価のされ方が異なるため、年収水準はやや振れ幅が大きくなります。
AIエンジニアは、これらのデータ系職種と比べても、機械学習モデルの設計から実装・運用まで幅広く対応できるスキルセットが求められる分、評価や報酬の幅が広がる可能性が高い職種といえるでしょう。
参照:職業情報提供サイト jobtag「データエンジニア」 参照:職業情報提供サイト jobtag「データサイエンティスト」
年収が伸びるAIエンジニア・伸びないAIエンジニアの違い
AIエンジニアとして年収を大きく伸ばせるかどうかは、知識量だけで決まるわけではありません。日々の働き方やスキルの活かし方、そして成果をどのように出しているかによって、評価にははっきりと差が生まれます。
ここでは、年収が伸びやすいAIエンジニアの特徴と、評価されにくくなりがちなケースを比較しながら詳しくみていきましょう。
年収が伸びやすいAIエンジニアの特徴
AIエンジニアとして年収を伸ばしている人には、共通する特徴があります。単にAI技術に詳しいだけでなく、企業やプロジェクトにとって「価値のある成果」を生み出せるかどうかが、大きな評価ポイントです。
年収が伸びやすいAIエンジニアにみられる主な特徴は、次のとおりです。
年収が伸びやすいAIエンジニアの特徴
- AIモデルの設計から実装・運用まで一貫して対応できる
- PoCにとどまらず、実サービス・業務への導入経験がある
- ビジネス課題を理解し、技術での解決方法を説明できる
- データ前処理やMLOpsなど、周辺領域の知識も備えている
- 成果や改善効果を数値で示せる
これらの特徴に共通しているのは、「技術を作ること」そのものではなく、「事業や業務にどう活かすか」まで見据えて行動できている点です。実務への影響度が高いほど評価されやすく、その結果として年収アップにつながりやすくなります。
年収が伸びないAIエンジニアの特徴
AIエンジニアとして一定のスキルや知識を持っていても、年収が思うように伸びないケースは多くあります。その背景には、技術の活かし方や評価のされ方に共通した傾向があります。
年収が伸びないAIエンジニアの特徴は、次のとおりです。
年収が伸びないAIエンジニアの特徴
- 検証段階にとどまり、実運用・事業活用に結びつけられていない
- 技術の深掘りに偏りすぎて、ビジネス価値への結びつきを示せない
- モデル構築だけに終始し、運用や改善までの経験がない
- 技術領域が限定的で、周辺スキルが不足している
- 成果や改善効果を定量的に説明できない
これらに共通しているのは、「技術を扱えること」と「それを価値として届けること」が十分につながっていない点です。AIエンジニアとして評価を高め、年収を伸ばしていくには、技術そのものだけでなく、実務や事業にどのように貢献しているかまで意識した取り組みが重要です。
AIエンジニアの年収と将来性【AI時代はどうなる?】
生成AIの急速な普及により、AIエンジニアの年収水準が今後も維持されるのか不安に感じる人もいるでしょう。
ここでは、ブーム後のAIエンジニアの市場動向や評価の変化について詳しくみていきましょう。
生成AIブーム後も年収は維持されるのか
生成AIの急速な普及により、AIエンジニアの年収は大きな注目を集めるようになりました。その一方で、「ブームが落ち着くと年収も下がるのでは」と不安を感じる人もいるかもしれません。
しかし、AI技術はすでに多くの企業において、業務効率化や新規事業を支える基盤として定着しつつあります。一時的な流行にとどまる技術ではないため、AIエンジニアの需要は中長期的にも高い水準が続くと考えられます。
生成AIブームが一段落した後も、実務で価値を発揮できる高度なスキルや経験を持つ人材は評価されやすく、専門性によっては年収がさらに高まる可能性もあるでしょう。
AIエンジニアの領域は、今後も高い需要を維持すると予想されている
AIエンジニアの需要は、今後も高い水準で推移すると見込まれています。背景にあるのは、AI技術が一過性の流行ではなく、業務効率化や新規事業の創出など、企業活動の中核を担う技術として定着しつつある点です。
実際に、AI関連の求人はここ数年で大きく増加しており、機械学習や生成AI、データパイプライン構築といった専門性の高い領域へのニーズが強まっています。さらに、データ量の増加にともない、データ前処理や基盤構築、モデルの運用・改善まで対応できる人材の重要性も高まっています。
このように、技術の進化と実務への活用が進み続ける限り、AIエンジニアの市場価値は中長期的にも維持されやすいと考えられているのです。
短期バブルと中長期市場価値の違い
AI分野には、一時的な盛り上がりによる「短期的なブーム」と、実務で使われ続けることで生まれる「中長期的な市場価値」の2つがあります。
短期的には、生成AIなどの話題性によって投資や採用が急増し、年収が一時的に高騰することがあります。ただし、この段階では「AIに触ったことがある」「流行の技術を使える」といった表面的なスキルでも評価されやすく、ブームが落ち着くと需要が減るケースもあります。
一方で中長期的に評価されるのは、AIを実際の業務やサービスに組み込み、成果を出せる人材です。モデルの実装や運用、改善まで担い、事業に貢献できるエンジニアは、流行の有無に関係なく必要とされ続けます。
つまり、短期的なブームによる注目度と、実務力に裏付けられた市場価値は別物です。年収やキャリアを安定して伸ばすには、一時的な流行よりも、長く求められるスキルと経験を積めているかが重要なポイントといえるでしょう。
AIエンジニアが年収を上げるためのポイント
AIエンジニアとして年収を上げるには、単にAIの知識を増やすだけでは不十分です。企業が評価しやすいスキルや経験の積み方、そして成果の伝え方までセットで整えることが重要です。
AIエンジニアが年収を上げるためのポイントは、次のとおりです。
AIエンジニアが年収を上げるためのポイント
- 年収が上がりやすいスキルセットを見極める
- PoCで終わらせず実運用・改善まで経験する
- 職務経歴書で「何をして、何が変わったか」を示す
それぞれのポイントを詳しくみていきましょう。
年収が上がりやすいスキルセットを見極める
AIエンジニアの年収は、どのスキル領域を持っているかによって大きく左右されます。基礎的なAI知識だけでなく、企業が実務で評価しやすいスキルを身につけているかが重要です。
具体的には、機械学習や深層学習といったコア技術に加え、データ前処理やモデル評価、クラウド環境での実装、MLOpsなど、実装・運用まで対応できるスキルがあると評価が高まりやすくなります。
また、生成AIやLLM、NLP、画像処理といった需要の高い領域に専門性を持つことも、年収アップにつながるポイントです。自分の強みと市場ニーズを照らし合わせ、伸ばすべきスキルを見極めていきましょう。
PoCで終わらせず実運用・改善まで経験する
AIエンジニアとして年収を伸ばすには、検証段階(PoC)で終わらせず、実際の業務やサービスに組み込むところまで関わる経験が重要です。モデルを作るだけでなく、本番環境での運用や改善、トラブル対応まで担える人材は、企業にとって価値が高く評価されます。
実運用では、精度の維持やパフォーマンス改善、データの変化への対応など、継続的な調整が求められます。こうした経験を積むことで、「AIを作れる人」から「AIで成果を出せる人」へと評価が変わり、年収アップにつながる可能性が高まるでしょう。
職務経歴書で「何をして、何が変わったか」を示す
AIエンジニアが年収を上げるためには、自分の経験や成果を正確に伝える力が重要です。 職務経歴書では単に担当した業務内容を列挙するだけでなく、「何をしたのか」「その結果、何が変わったのか」を具体的に示す必要があります。
たとえば、モデルを開発しただけでなく、その導入によって業務効率が何%改善したか、コスト削減にどれだけ寄与したかといった成果を数値で示すと、企業側の評価が高まります。
職務経歴書でこうした成果のインパクトを伝えられる人材は、採用側にとって即戦力として判断されやすく、年収交渉でも有利に働くでしょう。
AIエンジニア転職ならテックゴー
AIエンジニアとしてキャリアを考えるなかで、「今のスキルは将来も評価されるのだろうか」「次にどんな経験を積むべきか分からない」と感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
こうした迷いや不安を整理する手段として活用したいのが、テックゴーの転職支援サービスです。
テックゴーは、ITエンジニアの転職に特化したサービスで、AIエンジニアやデータ領域の動向を踏まえたキャリア支援をおこなっています。
これまでの経歴を単なる「職歴」として並べるのではなく、どの経験が強みとして活かせるのか、どのスキルを伸ばすことで市場価値が高まるのかを、実務の視点から整理・アドバイスできる点が特徴です。
テックゴーのサービスの特徴は、次のとおりです。
テックゴーの強み
- サーバーサイド・フルスタック・インフラなど幅広い技術領域に精通したエンジニア専門アドバイザーが担当
- 開発工程・技術スタック・キャリア志向に合わせた求人提案
- 非公開求人を含む、スキルアップや年収アップを目指せる案件を多数保有
「今のスキルがどの程度評価されるのか知りたい」「次のキャリアの方向性を整理したい」と感じている段階でも、無料で相談できます。AIエンジニアとしてのキャリアを見直すきっかけとして、テックゴーのキャリア相談を活用してみてください。
まとめ
AIエンジニアの年収は、職種名だけで決まるものではなく、技術領域や役割、実運用の経験、事業への貢献度などによって大きく変わります。とくに、PoCにとどまらず実務で成果を出せる人材や、市場ニーズに合ったスキルを持つ人ほど、高い評価を受けやすい傾向があります。
一方で、「今のスキルがどの程度評価されるのか」「次に何を伸ばすべきか」は、個人で判断しづらいポイントでもあります。年収アップやキャリアアップを目指すうえでは、現在の経験を客観的に整理し、市場価値を正しく把握することが欠かせません。
「AIエンジニアとしての次のキャリアを具体的に描きたい」「今のスキルや経験が市場でどう評価されるのか知りたい」といったシーンで活用したいのが、AIエンジニアやデータ領域に強い転職支援サービスであるテックゴーです。
実務視点で強みや課題を整理し、今後のキャリアの方向性を考えることで、より納得感のある選択につなげられます。
ご自分のキャリアに不安を抱えている人は、テックゴーのキャリア相談を通じて、自分の市場価値を確認してみましょう。
