マネジメントをやりたくないエンジニアが知っておくべきキャリア戦略
2026年07月31日更新
「そろそろマネジメントを打診されそうだけれど、正直気が進まない」と感じたことはないでしょうか。
実際に、現在の会社で管理職になりたいと答えた人は、全体のおよそ2割にとどまるという調査データがあります。この10年で管理職を望む人の割合は下がり続けており、とくに20代の若手ほどその傾向が強いというのが実情です。マネジメントを避けたいという気持ちは、甘えや逃げではなく、多くの人が同じように抱えている自然な感覚だと言えます。
この記事では、以下の内容を解説します。
- マネジメントをやりたくない理由をタイプ別に整理する自己診断
- マネジメントに向いている人・向いていない人の違い
- 管理職を引き受けるメリットと見落としがちなデメリット
- マネジメントを避けながら年収を上げるための交渉術と働き方
- テックリードやスペシャリストなど、管理職以外のキャリアパス
マネジメントの打診にどう向き合うか迷っているエンジニアの方に、後悔しないキャリアの選び方をお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。

著者
串田 聡太
(Kushida Sota)
明治大学卒業後、富士通株式会社にて、自社製品に加えSAPやSalesforce導入、DX提案などを経験。その後、パーソルキャリア株式会社にて、ITエンジニアの転職支援を担当。業界トップクラスの実績を有する。
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監修者
石川 喜佐
(Ishikawa Kisa)
大学を卒業後、大手システムインテグレーターである伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)に勤務。自身の現場経験を活かし、表面的な情報だけでは辿り着けない優良ポジションや狙い目の求人を数多く、ご提案。
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目次
CONTENTS
エンジニアの「マネジメントをやりたくない」はもう少数派の悩みではない
「自分だけがマネジメントに気が進まないのでは」と感じている方も多いかもしれませんが、実際はそうではありません。ここでは、管理職を望まない人がどれくらい増えているのか、そしてその背景にある構造の変化を解説します。
- 管理職を望む人の割合がどれくらい減っているか
- 「収入」と「出世」への関心が別々のものになりつつある実態
- 終身雇用の崩れと専門職市場の広がりという構造的な背景
それでは、順に見ていきましょう。
管理職になりたい人は、すでに少数派になりつつある
「出世してこそ一人前」という価値観は、いま急速に薄れています。日本能率協会マネジメントセンターが2023年に実施した調査では、一般社員の77.3%が「管理職になりたくない」と回答しました。
別の調査でも同じ傾向が見られます。現在の会社で管理職になりたいと答えた人はおよそ17%にとどまり、数年前の調査時点から7ポイント近く下がっています。とくに20代の若手に限ると、その割合は3割を下回りました。
新入社員の段階では、管理職を目指したいと答える人が6割近くにのぼるという調査もあるため、入社後の数年間で「やりたくない」という気持ちが強まっていく人が多いと考えられるでしょう。
つまり、管理職を避けたいという感覚は、一部の変わり者が抱くものではありません。すでに多数派に近づきつつある、ごく自然な感覚だと言えます。
参考:日本能率協会マネジメントセンター「管理職の実態に関するアンケート調査」(2023年)
収入は欲しいが、出世そのものへの関心は薄れている
「年収を上げたい」という気持ちと、「管理職になりたい」という気持ちは、必ずしも一致しません。新入社員を対象にした調査でも、管理職を目指したくない理由として「自分には適性がなさそうだから」という回答が上位に挙がっており、収入面への不満よりも、役割そのものへの違和感が理由になっているケースが多く見られます。
実際、多くの人がキャリアの中で望んでいるのは、収入や評価が上がることであり、部下を管理する立場に就くことそのものではありません。かつては管理職に就くことが昇給の唯一のルートでしたが、今はそう考える人ばかりではありません。
「出世したくない」と「稼ぎたくない」はまったく別の話です。この違いを整理しないまま「マネジメントをやりたくない=上昇志向がない」と受け取ってしまうと、本人の意図とは違うキャリアの選び方をしてしまう恐れがあります。
参考:東京商工会議所「2025年度 新入社員意識調査」
背景には終身雇用の崩れと専門職市場の広がりがある
こうした変化の背景には、日本型雇用の構造そのものが変わりつつあるという事情があります。経済産業省の資料でも、個人のニーズに応じて多様なキャリアパスを歩めるようにする必要性が指摘されており、日本型雇用システムを見直す動きが進んでいるところです。
終身雇用や年功序列を前提にした時代には、昇進して管理職になることが、収入を上げるほぼ唯一の方法でした。しかし、専門性を軸に評価される働き方が広がるにつれて、管理職を経由しなくても、スキルや実績で評価される道が現実的な選択肢として広がっています。
とくにIT業界では、専門技術を持つ人材への需要が高く、管理職にならなくてもキャリアを積み上げられる環境が整いつつあります。マネジメントを避けたいという気持ちを、キャリアの停滞と結びつけて考える必要はなくなってきていると言えるでしょう。
参考:経済産業省 産業構造審議会「『人材』について」
【自己診断】あなたの「やりたくない」の中心はどこにある?
「マネジメントをやりたくない」と一口に言っても、その中身は人によって違います。原因を取り違えたまま行動すると、対処法もずれてしまいます。
ここでは、代表的な4つのパターンから、自分の「やりたくない」がどこから来ているのかを確認していきましょう。
- 今の職場やチーム特有の事情が原因になっているパターン
- 技術に向き合う時間や裁量を失うことへの不安が中心にあるパターン
- マネジメント未経験からくる漠然とした不安が先に立っているパターン
- 待遇面の条件が引っかかっているパターン
それでは、順に確認していきましょう。
パターン1|今のチームや会社特有の事情に不満を感じている
マネジメントそのものではなく、今の会社やチームに固有の事情が「やりたくない」の正体になっているケースがあります。たとえば、尊敬できる管理職のロールモデルが社内にいない、評価制度が不透明で頑張っても報われない、人手不足で管理職に本来の仕事以外の雑務まで集中しているといった状況です。
このパターンに当てはまる場合、問題の本質はマネジメントという役割ではなく、環境の側にあります。同じマネジメント業務でも、体制の整った会社であれば前向きに引き受けられる可能性があります。今の職場だけを基準に「マネジメント全般が向いていない」と判断してしまうのは、早計だと言えるでしょう。
まずは、自分が見てきた管理職の姿が、その会社特有の悪条件と結びついていないかを振り返ってみましょう。
パターン2|技術に向き合う時間や裁量を失うことを恐れている
管理職になると、コードを書く時間や技術的な意思決定への裁量が減るのではないかという不安から、マネジメントを避けたいと感じる人も多くいます。この場合の「やりたくない」は、環境の問題ではなく、自分が仕事において何にやりがいを感じているかという価値観そのものに根ざしているケースです。
技術力を磨き続けることに強い充実感を持つタイプの人にとって、管理業務に時間を取られることは、単なる負担ではなく、自分のアイデンティティに関わる喪失感につながることもあります。
このパターンに当てはまる場合は、無理にマネジメントを引き受けるよりも、技術を軸にしたキャリアパスを検討したほうが、長期的な満足度は高くなりやすいでしょう。
パターン3|マネジメント未経験ゆえの漠然とした不安が先に立っている
「向いていないかもしれない」という漠然とした不安から、マネジメントを避けたいと感じているケースもあります。この場合、実際にマネジメント業務を経験したうえでの拒否感ではなく、未経験だからこそ抱く想像上の不安であることが多いです。
部下の評価や面談、対人関係の調整といった業務は、たしかに未経験者にとってハードルが高く見えます。しかし、実際にやってみると、想像していたほど負担ではなかったと感じる人もいます。
このパターンに当てはまる場合は、避け続けるのではなく、小さな範囲からマネジメント業務に触れてみることで、自分の適性を具体的に判断できるようになるでしょう。
パターン4|待遇面の条件が引っかかっている
管理職としての仕事内容そのものには抵抗がなく、給与や役職に見合った待遇が用意されていない点だけが引っかかっているケースもあります。責任や業務量が増えるにもかかわらず、収入面での上乗せが少ない、あるいは残業代の扱いが変わることで実質的な収入が下がるといった懸念です。
このパターンに当てはまる場合、「マネジメントをやりたくない」というより、今提示されている条件そのものに納得できていないというのが実態に近いでしょう。
待遇面の懸念は、会社との交渉によって解消できる可能性がある部分でもあります。まずは何が具体的に引っかかっているのかを整理し、条件面の話として切り分けて考えることが大切です。
エンジニアのマネジメントに向いている人・向いていない人の特徴
マネジメントへの抵抗感を整理できたら、次は客観的な適性を確認してみましょう。向き不向きは、性格の良し悪しではなく、何にやりがいを感じるかという価値観の違いによって決まります。
向いている人は「人を通じた成果」にやりがいを感じる
マネジメントに向いている人は、自分自身が手を動かして成果を出すことよりも、メンバーの成長やチームの成果を通じて達成感を得られるタイプです。部下の相談に乗ったり、うまくいかない状況を整理したりする過程そのものに、やりがいを感じられる人だと言えます。
また、成果が出るまでに時間がかかることや、自分の貢献が数字として直接見えにくいことに、それほどストレスを感じません。むしろ、チームが目標を達成した瞬間を、自分ごととして喜べる人が向いています。
技術力の高さよりも、周囲の状況を把握し、必要な調整をおこなう力に自然と関心が向く人は、マネジメントとの相性がよいタイプだと考えられます。
向いていない人は「技術そのもの」に一番のやりがいを感じる
一方で、マネジメントに向いていない人は、自分の手で技術的な課題を解決すること自体に、もっとも大きなやりがいを感じるタイプです。コードを書く、設計を組み立てる、障害の原因を突き止めるといった作業に没頭している時間が、もっとも充実していると感じます。
このタイプの人にとって、部下の育成や評価、対人関係の調整に時間を使うことは、技術と向き合う時間を奪われる負担として感じられやすい傾向があります。
チームの成果よりも、自分自身の技術的な成長や達成を優先したいという価値観自体は、否定されるべきものではありません。マネジメントに向いていないというより、別の方向に強みがあると捉えるほうが正確でしょう。
エンジニアがマネジメントを引き受ける4つのメリット
マネジメントを引き受けることには、負担だけでなく、確かなメリットもあります。ここでは、代表的な4つのメリットを解説します。
- 年収や役職の上限が上がる仕組み
- 経営層に近い情報や視座に触れられる機会
- 組織づくりを通じて得られる達成感
- 転職市場での評価が上がりやすくなる理由
それでは、順に見ていきましょう。
年収や役職の上限が引き上がる
日本の企業の多くでは、いまも管理職になることが、年収の上限を引き上げる主要なルートです。
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」のデータでは、システムエンジニア(基盤システム)やプロジェクトマネージャ(IT)、ITコンサルタントを含む区分の平均年収は889万円で、45〜49歳の年齢層では1,226万円に達しています。
一方、受託開発やWebサービス開発などを担うシステムエンジニアやプログラマーを含む区分の平均年収は578.5万円にとどまり、両者には300万円以上の差があります。
エンジニア特化の転職エージェント「テックゴー」の求人データベースから、テックゴー編集部が算出した年収でも、同様の傾向が見られます。
| 職種 | 平均年収 |
|---|---|
| インフラエンジニア | 676万円 |
| 開発エンジニア | 710万円 |
| PL | 763万円 |
| PM | 890万円 |
| ITコンサルタント | 997万円 |
| エンジニアリングマネージャー | 1,070万円 |
マネジメント系の職種は、開発エンジニアやインフラエンジニアと比べて、平均で100万円から300万円ほど高い水準の求人が多く見られます。収入の伸びしろという観点では、マネジメントへの転向は依然として有力な選択肢だと言えます。
参考:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」
経営層に近い情報や視座が得られる
マネジメントを担う立場になると、現場だけでは得られない情報に触れる機会が増えます。経営会議や部門横断の打ち合わせに参加する機会が増え、事業全体の方向性や、他部署が抱えている課題を把握しやすくなるでしょう。
現場のエンジニアとして働いているだけでは見えにくい、会社の意思決定プロセスそのものを間近で見られる点も、マネジメント職ならではの経験です。
こうした視座の広がりは、技術力だけでは得にくい種類の成長につながります。将来的に経営に近いポジションを目指す場合、この経験は大きな土台になるでしょう。
組織づくりを通じた達成感を得られる
マネジメントの魅力は、個人の成果だけでなく、チーム全体の成果を作り上げていく過程にもあります。メンバーが成長し、以前はできなかった仕事を任せられるようになっていく様子を間近で見られることは、個人プレーでは味わえない達成感につながります。
採用や育成、評価制度の設計など、組織そのものを作り上げていく仕事に関われる点も、マネジメント職ならではのやりがいです。
自分ひとりの技術力の枠を超えて、組織の成果に貢献できる実感を得られる点は、マネジメントの大きな魅力だと言えるでしょう。
転職市場での評価が上がりやすくなる
マネジメント経験は、転職市場においても評価されやすい経歴のひとつです。とくに、チームや案件を任された経験は、技術力だけでは示しにくい再現性のあるスキルとして扱われる傾向があります。実際に、求人票でマネジメント経験を歓迎条件として挙げる企業は多く見られます。
マネジメントの経験は、技術力に加えてもうひとつの武器になり、キャリアの選択肢を広げてくれるでしょう。
エンジニアがマネジメントを引き受ける4つのデメリット
マネジメントには相応の負担も伴います。ここでは、引き受ける前に知っておきたい4つのデメリットを解説します。
- 技術力や現場感覚が失われていくリスク
- 精神的な負担や対人ストレスの増加
- 成果が見えにくく、評価に反映されにくい構造
- 残業代がなくなることによる実質的な収入減少
それでは、順に見ていきましょう。
技術力が伸び悩み、現場感覚が失われる
マネジメント業務が増えると、コードを書く時間や、最新技術に触れる時間はどうしても減っていきます。とくにIT業界は技術の移り変わりが速く、現場を離れる期間が長くなるほど、最新のツールや開発手法との距離が広がりやすくなります。
気づいたときには、以前は当たり前にできていた設計判断や実装の勘所が鈍っていた、という状況も珍しくありません。
技術者としての感覚は、使い続けなければ少しずつ失われていく性質のものです。数年後に現場へ戻りたいと考えている場合は、この点をあらかじめ想定しておきましょう。
精神的な負担や対人ストレスが増える
マネジメント職に就くと、部下の評価や面談、チーム内外の調整など、対人関係にまつわる業務が一気に増えます。タレントインテリジェンス総研が部下を持つ管理職を対象に実施した調査では、72.5%が「精神的な負荷が高い」と回答し、68.6%が「業務量が膨大だ」と回答しました。
技術的な問題であれば自分の知識や経験で解決できますが、人間関係の問題は正解がひとつではなく、気力を削られやすいという特徴があります。とくに、上司と部下の板挟みになる場面や、評価に対する部下の不満に向き合う場面は、精神的な負担が大きくなりやすいでしょう。
参考:タレントインテリジェンス総研「7割近くが認識する業務過多と精神的負荷~ミドルマネジメント層の危機的状況~」(2025年7月)
成果が見えにくく、評価されにくい
マネジメントの成果は、開発した機能の数やコードの品質のように、直接目に見える形では表れにくいという性質があります。チームの生産性向上や離職防止、メンバーの成長といった成果は、実感としては大きくても、数字だけで説明するのが難しい領域です。
その結果、頑張っているのに評価されている実感を持ちにくいという状態に陥りやすくなります。とくに、成果を定量的な指標で評価する文化が根強い会社ほど、マネジメント業務の価値が正当に評価されにくい傾向があります。
残業代がなくなり、実質的な収入が下がることもある
管理職になると、労働基準法上の「管理監督者」として扱われ、残業代の支払い対象外になる場合があるので注意しましょう。管理監督者は、経営者と一体的な立場にある従業員を指し、労働時間や休憩、休日に関する規定の適用から外れるため、法定労働時間を超えて働いても残業代は発生しません。
そのため、昇進前は残業代を含めて受け取っていた収入が、昇進後は基本給や役職手当だけになり、実質的な手取りが減ってしまうケースもあります。実際に、一般社員の給与のほうが管理職の給与よりも高くなる「逆転現象」が起きるケースもあり、この場合は管理監督者としての待遇自体が適切かどうかが問題になります。
エンジニアがマネジメントを避けたい場合の4つの対処法
マネジメントを避けたいと思ったとき、実際にできる対処法はひとつではありません。ここでは、代表的な4つのアプローチを紹介します。
- 会社に自分の希望を明確に伝える方法
- マネジメントの「種類」を分解してずらす交渉のしかた
- 一時的に引き受けて交渉材料に変える考え方
- マネジメント業務がない環境へ転職するという選択肢
それでは、順に見ていきましょう。
1. 会社に希望を明確に伝える
マネジメントを避けたいという気持ちは、黙っていても伝わりません。自分の意向をはっきりと言葉にすることが、最初の一歩です。
評価面談やキャリア面談など、意向を伝える機会を定期的に用意している会社は多くあります。そのタイミングで、「専門性を高めたい」「技術で価値を出したい」など、具体的な言葉で伝えることが大切です。
「できれば管理職は避けたい」といった曖昧な言い方では、本気度が伝わりにくく、検討の土台にも乗りにくいものです。具体的な理由と、代わりにどう貢献したいかをセットで伝えることが、交渉の説得力を高めます。
2. マネジメントの「種類」をずらす
「マネジメントを丸ごと拒否する」か「丸ごと引き受ける」かの二択で考えると、交渉の余地がなくなってしまいます。実際には、マネジメントという言葉の中に複数の要素が含まれているため、自分が拒否したい部分だけを分解して考えることが有効です。
たとえば、部下の育成や評価、面談、メンタルケアといった「ピープルマネジメント」は苦手でも、進捗やタスク、プロダクトの管理を担う「プロジェクトマネジメント」であれば引き受けられる、というケースは多くあります。
自分がマネジメントのどの部分に抵抗を感じているのかを言語化したうえで、「この部分は引き受けられるが、この部分は難しい」と伝えれば、会社側も落としどころを探しやすくなるでしょう。
マネジメントを全部やるか、全部やらないかではなく、要素ごとに交渉できると考えると、選択肢が大きく広がります。
3. 一時的に引き受けて今後の交渉カードにする
状況によっては、マネジメントを一時的に引き受けることが、その後の交渉を有利に進める材料になる場合があります。「一度も経験せずに拒否している」状態と、「経験したうえで判断している」状態では、会社側の受け止め方が変わってくるためです。
たとえば、半年から1年程度の期間を区切ってマネジメントを引き受け、その経験をもとに「自分には技術に集中する働き方のほうが合っている」と伝えれば、単なる拒否よりも説得力のある交渉材料になります。
ただし、引き受ける前に、期間や終了条件をできるだけ具体的に会社側とすり合わせておくことが欠かせません。
期限を明確にしないまま引き受けてしまうと、なし崩し的にマネジメント業務が固定化してしまう恐れがあります。
4. マネジメント業務がない環境へ転職する
社内での交渉が難しい場合や、そもそも会社の制度としてマネジメント以外のキャリアパスが用意されていない場合は、転職によって環境を変えるという選択肢もあります。
マネジメント業務のない、あるいは専門職としてのキャリアを評価する制度が整っている会社であれば、技術に集中しながらキャリアを積み上げられるでしょう。
管理職の打診を上手に断るにはどうしたらよい?
管理職の打診を受けたとき、伝え方ひとつで、その後の会社との関係性は大きく変わります。ここでは、角を立てずに意向を伝えるための4つのポイントを紹介します。
- 伝えるタイミングと場所の選び方
- 感謝と前向きな理由をセットで伝える工夫
- 「保留」という選択肢の使い方
- 対案を添えて話す重要性
それでは、順に見ていきましょう。
伝えるタイミングと場所を選ぶ
管理職の打診を受けたその場ですぐに断ると、感情的な反応だと受け取られやすく、上司側も落ち着いて話を聞きにくくなります。まずは「前向きに検討したいので、少し時間をいただけますか」と伝え、返答までの猶予をもらいましょう。
伝える場所も重要です。廊下での立ち話や、他のメンバーがいる場では、率直な話がしにくくなります。1on1や個別の面談など、上司と落ち着いて話せる場を選んで伝えることが望ましいです。
タイミングと場所を整えるだけで、同じ内容でも伝わり方は大きく変わります。急な打診に対しては、その場での即答を避け、準備の時間を確保しましょう。
感謝と前向きな理由をセットにして伝える
管理職の打診は、多くの場合、会社からの期待の表れです。断る場合であっても、まずは「声をかけていただき、ありがたく思っています」と、打診されたこと自体への感謝を伝えることが大切です。
そのうえで、断る理由は「〜ができないから」ではなく、「〜に集中したいから」という前向きな言葉で伝えましょう。
たとえば、「マネジメントに自信がない」ではなく、「技術を突き詰めることに強いやりがいを感じているため、当面は専門性を高める方向に集中したい」といった伝え方です。
感謝と前向きな理由をセットにすることで、後ろ向きな印象を与えずに意向を伝えられます。ネガティブな理由が先に立つと、会社側も次の提案をしにくくなってしまいます。
「今は保留したい」という伝え方も選択肢に入れる
きっぱりと断ることに抵抗がある場合は、「今は保留したい」という伝え方も選択肢のひとつでしょう。完全に断るわけではなく、時期を限定して先送りにする形です。
たとえば、「今のプロジェクトに区切りがつくまでは、現場の仕事に集中したい」「もう少し経験を積んでから、あらためて検討したい」といった伝え方であれば、拒否感を与えずに、判断を先延ばしにできます。
この伝え方は、将来的にマネジメントを引き受ける可能性を完全には閉ざしたくない人に向いています。ただし、先送りにした場合は、次に打診されたときにどう答えるかを、自分の中であらかじめ整理しておくことが望ましいです。
対案(技術指導やテックリード業務など)を添えて話す
マネジメントを断るだけでは、会社側に「貢献する意欲がない」という印象を与えてしまう可能性があります。そこで有効なのが、代わりにどう貢献できるかという対案を添えることです。
たとえば、「マネジメントは難しいが、後輩の技術指導であれば積極的に担当したい」「チームの技術的な意思決定を担うテックリードの立場であれば貢献できる」といった提案です。
対案があることで、会社側も「マネジメント以外の形で組織に貢献してもらえる」と前向きに受け止めやすくなります。
断ることと、貢献する意欲がないことは、まったく別の話です。対案をセットで伝えることで、その違いを相手に正確に伝えられます。
マネジメント以外に選べるエンジニアのキャリアパス
マネジメントを避けたいと感じている場合でも、キャリアの選択肢は豊富にあります。ここでは、代表的な3つの方向性を紹介します。
- 技術力を軸に信頼を築くテックリード・アーキテクトという道
- セキュリティやクラウドなど、特定領域を極めるスペシャリストという道
- 技術とビジネスの橋渡し役になる技術×ビジネス職という道
それでは、順に見ていきましょう。
テックリード・アーキテクト
チームの技術的な意思決定をリードするテックリードや、システム全体の設計方針を描くアーキテクトは、マネジメントとは異なる形でチームに貢献できるポジションです。部下の評価や労務管理を担うわけではなく、技術力そのものを武器にして、チームやプロジェクトを牽引する役割を担います。
テックゴーの求人データベースでは、テックリードとITアーキテクトの平均年収は、次のとおりです。
| 職種 | 平均年収 |
|---|---|
| ITアーキテクト | 964万円 |
| テックリード | 971万円 |
いずれもPMの平均年収である890万円を上回る水準で、技術を極める道でも、マネジメント職と同等かそれ以上の年収を目指せることがわかります。マネジメントを経由しなくても、技術力の高さそのものが評価される市場ができつつあると言えるでしょう。
テックリードの求人情報
30b【テクノロジー第2事業部】外販DX・AI化推進マネージャー / システムプランナー※技術寄り
想定年収
800~1,000万円
勤務地
東京都
業務内容
概要 国内最大級の辻・本郷税理士法人グループのIT・AI戦略を担う当社にて、外販DX・AIプロジェクトにおける技術的なグランドデザインの策定、PoC(技術検証)、技術選定、および案件全体のプロジェクトマネジメント(進行管理・主導)をお任せします。 クライアントの抽象的な課題に対して「どんな技術スタック(GCP/Firebase/AIエージェント等)で解決すべきか」を定義し、自らも技術者としての鮮度を保ちながら、案件・プロジェクトを強力にドライブしていただくポジションです。 仕事内容 開発メンバー7名(20代~30代中心)と共に、社内外のAI・DXプロジェクトにおける要件定義・顧客折衝・プロジェクトマネジメントを幅広くお任せします。 ●超上流工程・技術アーキテクチャ設計 クライアントの業務に深く入り込み、まだ形になっていない抽象的な要望から、ユーザビリティやデータ精度を考慮したシステム仕様(画面UI、ロジックなど)の策定・グランドデザインの構築。 ●案件のプロジェクトマネジメント・顧客折衝 ビジュアル資料を用いた顧客との仕様合意形成、プロジェクトの進行管理、スケジュール・品質コントロール、課題管理、および案件の主導 ●データ解析・トラブルシューティング 既存システムや顧客データの構造を解析し、データ不整合やシステムエラーの根本原因を特定・改善。 ●技術検証(PoC)および技術選定 開発要件に応じ、GCP、Firebase、GAS、Power Platformなどの最適なプラットフォームを比較検証し、選定指針を決定。 継続的に安定運用できる仕組み作り。 ●セキュリティ&ガバナンスの策定 システム開発における設計・アーキテクチャレビュー体制の構築、シャドウIT防止のための運用ルールや認証フローの設計、運用負荷や利便性とのトレードオフを踏まえた現実的な解決策の立案。 ●技術チームの育成・リード メンバー(2〜3名)への技術指導、得意分野に応じたタスク割り当て、品質の管理
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【HR×AI】シニアプロダクトエンジニア
想定年収
900~1,300万円
勤務地
東京都(品川区)
業務内容
エイジレスの人材紹介業務を支える自社システムのシニアプロダクトエンジニアとして、事業インパクトの大きい課題の特定から、ソリューションの設計・実装、現場定着、効果検証までを主導していただきます。 【具体的な業務内容】 ・事業KPI、利用データ、業務担当者へのヒアリングをもとにした、優先して解くべき課題の特定 ・複雑な業務プロセスの整理と、人とAIの役割分担を含む業務全体の再設計 ・業務責任者、プロダクトオーナー、デザイナーなどとの合意形成とプロジェクトの推進 ・Webアプリケーションのアーキテクチャ設計、技術選定、データモデル設計、フルスタックな開発の主導 ・生成AIを組み込んだ機能における、精度、品質、コスト、速度、運用方法の設計と改善 ・設計レビュー、コードレビュー、技術的なフィードバックを通じたメンバーの支援 ●開発環境 ・フロントエンド:Next.js, TypeScript, MUI ・バックエンド:Node.js, TypeScript ・データベース:SQL Server / PostgreSQL ・インフラ:AWS(ECS, Fargate, ECR, RDS, S3) ・AIツール:Codex, Claude Code, Cursor など ・その他:GitHub Actions, Docker, Linear, Slack, Google Workspace, Notion ※SQL Server→PostgreSQLへ移行中 ●チームについて CTO直下の正社員エンジニア2名で構成されるチームです。現在、3人目となるメンバーを募集しています。 専任PdMはおらず、開発メンバーが業務部門と連携しながら課題の特定、優先順位づけ、設計、開発、運用、改善を担います。フロントエンドやバックエンドといった職能で担当を固定せず、機能単位でフルスタックに開発しています。 チームのミッションは、事業部の粗利目標達成をAI×システムで牽引することです。「AI活用による営業の生産性向上」が重要テーマであり、システム開発だけでなく業務オペレーションを設計し、現場で使われ、成果が生まれるところまで責任を持つチームです。 ・開発した機能が実際に現場で使われているか ・システムを継続的かつ安全に変更できる状態になっているか ・技術的な改善が開発速度や営業生産性、粗利などの数値に変化を生み出しているか こうしたアウトカムまで見届け、必要な改善を続けることを開発チーム共通の責任としています。
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【HR×AI】シニアソフトウェアエンジニア
想定年収
900~1,300万円
勤務地
東京都(品川区)
業務内容
エイジレスの人材紹介業務を支える自社システムのシニアソフトウェアエンジニアとして、事業・プロダクト上の課題を技術課題へ落とし込み、重要機能の開発とシステム全体の継続的な進化をリードしていただきます。 【具体的な業務内容】 ・プロダクト戦略を踏まえた技術課題の整理、実現方針の策定 ・システム全体を見据えたアーキテクチャ、API、データモデルの設計・改善 ・重要度または難易度の高い機能の設計・実装および技術的なリード ・生成AIを活用した機能の技術検証、設計、プロダクト導入 ・性能、可用性、障害耐性、セキュリティ、監視・運用性を含む非機能要件の設計・改善 ・設計レビュー、コードレビュー、テスト戦略を通じた開発品質の向上 ●開発環境 ・フロントエンド:Next.js, TypeScript, MUI ・バックエンド:Node.js, TypeScript ・データベース:SQL Server / PostgreSQL ・インフラ:AWS(ECS, Fargate, ECR, RDS, S3) ・AIツール:Codex, Claude Code, Cursor など ・その他:GitHub Actions, Docker, Linear, Slack, Google Workspace, Notion ※SQL Server→PostgreSQLへ移行中 ●チームについて CTO直下の正社員エンジニア2名で構成されるチームです。現在、3人目となるメンバーを募集しています。 専任PdMはおらず、開発メンバーが業務部門と連携しながら課題の特定、優先順位づけ、設計、開発、運用、改善を担います。フロントエンドやバックエンドといった職能で担当を固定せず、機能単位でフルスタックに開発しています。 チームのミッションは、事業部の粗利目標達成をAI×システムで牽引することです。「AI活用による営業の生産性向上」が重要テーマであり、システム開発だけでなく業務オペレーションを設計し、現場で使われ、成果が生まれるところまで責任を持つチームです。 ・開発した機能が実際に現場で使われているか ・システムを継続的かつ安全に変更できる状態になっているか ・技術的な改善が開発速度や営業生産性、粗利などの数値に変化を生み出しているか こうしたアウトカムまで見届け、必要な改善を続けることを開発チーム共通の責任としています。
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ソリューションアーキテクト(オファリング開発)
想定年収
800~1,250万円
勤務地
東京都(品川区)
業務内容
●このポジションの3つの特徴 01 エンジニアの技術力の提供から、技術とノウハウをサービスにして提供する事業へ。その立ち上げを担う仕事です 方法論・手順・品質基準・サービスメニュー・価格を設計し、当社の技術とノウハウを「売れるサービス(オファリング)」に形づくります。すでにある仕事の引き継ぎではなく、事業転換の最初の担い手になる仕事です。 02 考えるだけでは終わりません。作り、広め、届けるところまで担います 設計した方法論やサービスは、ご自身も手を動かして試し、社内のエンジニアに広めて定着させ、最初の顧客に届けます。考える・作る・広める・届ける、のすべてを一人で完璧にこなす必要はありません。どこが一番の強みかは人によって違って構いません。 03 一つの部署に縛られず、全社のテーマから強みを活かせる場所を選べます AI開発×品質保証、ITサービス運用・業務DX、セキュリティ・クラウドの3つのテーマがあります。どのテーマで力を発揮いただくかは、ご経験と志向をうかがいながら選考の中で一緒に決めます。 ●担っていただくテーマ(配属は選考の中で決定) 募集背景で挙げた注力3領域に対応して、次の3つのテーマでサービスづくりが始まっています。どのテーマを担っていただくかは、ご経験の強み(後述「2つの入り口」)と志向をうかがったうえで決めます。 【AI開発 × 品質保証(注力領域②)】 つくりたいサービスの例:AIエージェント基盤の開発と、AIを使った開発手法(AI駆動開発)の両方に品質保証の知見を掛け合わせ、ノウハウごとサービスにする。例:顧客のAIを使った開発体制の成熟度を診断するアセスメント、AI利用ガイドラインと品質ゲートの型、AIエージェントの評価観点 一緒に動くメンバー:AIソリューション開発とQA・テストのエンジニア 【ITサービス運用・業務DX(注力領域①)】 つくりたいサービスの例:運用設計・ITサービスマネジメントの型化、ヘルプデスク・運用受託サービスの型化(チームで提供する体制づくりを含む)、Microsoft 365/Power Platform等を使った業務改革メニュー 一緒に動くメンバー:運用・DX推進のエンジニア、プロジェクトマネージャー 【セキュリティ・クラウド(注力領域③)】 つくりたいサービスの例:AIセキュリティ(AIエージェントの権限設計・ログ監視)、ICT-BCP(災害・障害時にもITを止めないための事業継続対策)、セキュリティ診断とモダンクラウドの継続提供(月額型のサービス化) 一緒に動くメンバー:セキュリティ・インフラ・クラウドのエンジニア、請負チーム ●職務内容 サービスをつくり、社内に根づかせ、顧客に届けるまでの4つの役割を担っていただきます。4つすべてを一人で完璧に担うことは求めません。「1. 考える」を中心に、2〜4はご自身の強みに応じて比重を変えていただきます。 【1. 考える ― 現場と顧客の課題から、提供するサービスの中身を設計する】 ・顧客や社内の現場で起きている課題を掴み、当社の技術で解ける形に整理します。 ・提供する仕組み(方法論・手順・品質基準・サービスメニュー・価格の考え方)を設計します。 ・診断・アセスメントを入口に、本格的な支援や継続提供へ広げる流れを組み立てます。 【2. 作る・守る ― 自ら手を動かし、本番で使えるかを確かめる】 ・設計した方法論やサービスを、ご自身も手を動かして作り、試します。 ・品質・運用の観点から、本番で使えるか、維持できるかを確かめ、改善します。 ・テンプレート・開発標準・共通部品など、繰り返し使える技術資産として残します。 【3. 広める ― 社内に教え、特定の個人に頼らない体制にする】 ・つくった型を社内のエンジニアに教え、使える人を増やします(勉強会・ドキュメント・伴走など)。 ・特定の個人だけが回せる状態から、チームとして再現できる状態に変えていきます。 【4. 届ける ― まず自社で試し、顧客への提供実績をつくる】 ・まずは自社を最初の顧客にしてサービスを試し、効果を確かめます。 ・営業担当や事業の責任者と組み、技術面の提案と、最初の数件のサービス提供(デリバリー)を担います。 ●入社後のロードマップ 【入社〜3ヶ月】 担当テーマの現状(どこまで型になっているか、何が足りないか)と、社内のエンジニア・顧客基盤を把握いただきます。あわせて、自社を最初の顧客にして、サービスの原型を1本試していただきます(例:AIを使った開発体制の診断(アセスメント)を、自社を対象に1本やり切る)。 【3〜6ヶ月】 試した結果をもとに、提供メニュー・手順・品質基準・価格の案を固め、既存の顧客に提示します。社内のメンバーへの展開も始めます。 【6ヶ月〜1年】 社外の顧客への提供実績をつくります。型を使えるメンバーを増やし、ご自身が抜けても回る体制に近づけます。 【1年〜】 担当テーマのサービスを継続的に改善しながら、他のテーマへの横展開や、次のサービスの立ち上げをリードいただきます。社内の育成の仕組みづくりにも関わっていただきます。 ※ 進む速さはご経験と成果によって変わります。面接では、あなたのご経験に照らして、どのテーマのどこから入っていただくかを具体的にお示しします。 ●あえてお伝えしたい「厳しいリアル」 【サービスはまだ「売れる形」になっていません】 提供メニュー・価格・品質基準・提案の流れは、いずれも整備の途中です。完成したサービスを引き継ぐ仕事ではなく、何を型にするかを決めるところから始まります。 【20年以上の「人月」の成功体験と向き合います】 当社には、エンジニアの技術力を提供するビジネスで黒字を出し続けてきた成功体験があります。技術とノウハウをサービスとして提供するビジネスへ移る過程では、現場との摩擦も起こります。指揮命令ではなく、信頼と成果で周りを巻き込んでいただく必要があります。 【営業を一人で背負う必要はありませんが、顧客の前には立っていただきます】 営業担当・事業の責任者と組む体制で進めます。一方で、技術面の提案や最初の数件のサービス提供では、ご自身が顧客と直接向き合う場面があります。 【原則「出社」の環境です(リモートワーク不可)】 事業の転換期は、社長・事業の責任者・現場のエンジニアとの密なコミュニケーションと、速い意思決定が欠かせないと考えているためです。 ●従事すべき業務の変更の範囲 →会社の定める業務
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Microsoft Tech lead/東京/FPTソフトウェアジャパン
想定年収
800~2,000万円
勤務地
東京都(港区)
業務内容
●ポジションについて 本ポジションでは、 FPTジャパンのLCG JP部門において、Microsoft領域(Power Platform、Dynamics 365、Azure、Microsoft 365)の技術リーダーとしてプロジェクトを推進していただきます。 また、顧客への技術コンサルティングからアーキテクチャ設計、開発チームのリード、プリセールス支援まで幅広く担当し、Microsoftソリューションの技術的な中核を担います。 ●職務内容 ・Microsoft関連プロジェクトにおける技術リード ・顧客への技術コンサルティング ・業務要件をMicrosoftソリューションへ落とし込み ・開発チームのマネジメント・育成 ・プリセールス活動支援 ・Microsoft領域の開発標準化 ・技術課題の解決および最新技術動向の社内展開 など ●主なクライアント 国内の金融業、製造業、流通業、等々多岐にわたる大手企業がクライアントです。 大手飲料メーカー、大手通信キャリア、大手自動車会社、大手電力会社、大手保険会社、大手信託銀行、大手航空会社、大手家電メーカー など
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特定領域のスペシャリスト(セキュリティ・クラウド・データなど)
セキュリティやクラウド、データといった特定領域を深く掘り下げ、その分野の専門家として評価される道もあります。テックゴーの求人データベースでは、専門家に高い年収を提示する求人が目立ちます。
| 職種 | 平均年収 |
|---|---|
| クラウドエンジニア | 743万円 |
| セキュリティエンジニア | 812万円 |
| データエンジニア | 813万円 |
| データサイエンティスト | 874万円 |
| SRE | 875万円 |
転職を積極的に検討している層に向けた求人ほど、専門性の高さに応じた高い水準が提示される傾向があります。
プロダクトオーナー・ITコンサルタントなど技術×ビジネス職
技術力を土台にしながら、事業やプロダクトの方向性に関わる仕事に軸足を移していく道もあります。
プロダクトオーナーやプロダクトマネージャーは、開発チームと事業側の間に立ち、何を作るべきかを判断する役割です。ITコンサルタントは、技術的な知見をもとに、顧客企業の課題解決を提案する役割を担います。
| 職種 | 平均年収 |
|---|---|
| PdM | 946万円 |
| ITコンサルタント | 997万円 |
| AIコンサルタント | 1,003万円 |
| セキュリティコンサルタント | 1,037万円 |
いずれもエンジニアリングマネージャーの平均年収である1,070万円に迫る、あるいは並ぶ水準です。技術力に加えて、事業理解やコミュニケーション力を磨いていくことで、マネジメントとは違う形で市場価値を高められるでしょう。
マネジメントをやりたくないことを理由に転職する場合のポイント
マネジメントをやりたくないという理由で転職を考えるとき、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
ここでは、後悔しない転職活動を進めるための3つの視点を紹介します。
- 転職によって解決できる問題と、できない問題の見極め方
- 転職先の組織体制やキャリア制度を確認するポイント
- スペシャリスト志向を転職活動でどう伝えるか
それでは、順に見ていきましょう。
転職で解決できることと、できないことを整理する
転職を考える前に、今感じている不満が「会社特有の問題」なのか、「マネジメントという役割そのものへの適性」の問題なのかを、あらためて整理しておきましょう。ロールモデルの不在や評価制度の不透明さといった会社特有の事情が原因であれば、転職によって状況が大きく改善する可能性があります。
一方で、技術に向き合う時間そのものを重視するタイプの人にとっては、会社を変えるだけでは根本的な解決にならないケースもあります。
転職先を選ぶ基準は、今の会社の悪い部分を消去法で避けることではなく、自分の適性に合った制度や文化を積極的に選ぶことです。この視点を持たずに転職すると、環境を変えても同じ悩みを繰り返してしまう恐れがあります。
転職先の組織体制やキャリア制度を事前に確認する
転職先を検討する際は、マネジメント以外のキャリアパスが制度として用意されているかを、面接や求人票の段階で確認しておくことが大切です。具体的には、次のような点を確認しておくとよいでしょう。
- 管理職コースと専門職コースが分かれた複線型の人事制度があるか
- テックリードやアーキテクトといった専門職の等級・評価基準が明確か
- 実際にマネジメントを経験せずに昇給・昇格した社員の実例があるか
なお、複線型人事制度が「あって当然」の仕組みではありません。面接の場で、専門職としてのキャリアパスについて具体的に質問し、制度の有無だけでなく、実際の運用実態まで確認しておきましょう。
スペシャリスト志向を明確に伝えて転職活動を進める
転職活動の場では、マネジメントを避けたいという気持ちを、そのままの言葉で伝えるのは得策ではありません。「管理職になりたくない」ではなく、「技術を突き詰めることで組織に貢献したい」というように、前向きな言葉に言い換えて伝えることが大切です。
職務経歴書には、これまで技術面でどのような成果を出してきたかを具体的に記載し、専門性の高さを数字や実績で裏付けましょう。面接では、将来的にどの領域を極めていきたいかというビジョンをあわせて伝えると、単なる「マネジメント拒否」ではなく、明確な意志を持ったキャリア選択として受け止めてもらいやすくなります。
スペシャリスト志向は、伝え方次第で、企業側にとって魅力的な人材像として映ります。
「出世しない」という選択は、成長の放棄と言えるのか?
「出世しない」という選択をすると、まわりから「成長を諦めた」と見られるのではないかと不安に感じる人もいます。ここでは、その不安とどう向き合えばよいかを、3つの視点から整理します。
- 「昇進=成長」という評価軸そのものが変化している背景
- 技術を極める道が、キャリア戦略として認められ始めている実態
- 会社によっては、まだ評価軸が変わっていない現実
それでは、順に見ていきましょう。
「昇進しない=成長していない」という評価軸自体が変わりつつある
かつての日本企業では、昇進すること自体が、成長の証としてわかりやすく可視化される仕組みでした。役職が上がることが、能力や評価が向上している何よりの証拠として扱われてきたためです。
しかし、働き方や組織のあり方が多様化するにつれて、この価値観そのものが揺らぎ始めています。経済産業省の資料でも、個人のニーズに応じて多様なキャリアパスを歩めるようにする方向性が示されており、昇進だけが成長を測る唯一の指標ではなくなりつつあります。
成長の物差しは、役職の高さから、専門性の深さや、社会に対して生み出す価値の大きさへと広がりつつあると言えるでしょう。昇進しないことは、もはや成長を諦めた証ではありません。
参考:経済産業省 産業構造審議会「『人材』について」
技術を極める道も、立派なキャリア戦略として認識され始めている
技術を極める道が、遠回りではなく、正当なキャリア戦略として評価される流れも生まれています。テックゴーが保有する求人データベースから編集部が調査した結果からも、専門職としてのキャリアを制度として評価する動きは着実に広がっています。
この流れは、マネジメントを避けたいという選択を、消極的な逃げではなく、戦略的なキャリア選択として位置づけられる土台になるでしょう。実際に、テックリードやアーキテクトといった専門職の年収が、マネジメント職と同等かそれ以上の水準になっている例も見られます。
会社によっては評価がまだ変わらないケースもある
ただし、すべての会社で評価軸が変わっているわけではありません。昇進した人だけを高く評価する文化が根強く残っている会社では、専門性を極める道を選んでも、正当に評価されにくい場合があります。
転職や社内でのキャリア選択を考える際は、制度としての評価軸が、自分の会社や転職先で実際に機能しているかどうかを見極めることが欠かせません。
マネジメントを避けられる転職先の紹介ならテックゴー
マネジメントを避けながら技術を極めたいと考えていても、実際にどの会社が専門職としてのキャリアを評価してくれるのかは、求人票だけでは見極めにくいものです。
テックゴーは、エンジニア・ITコンサル領域に特化した転職エージェントとして、複線型人事制度を導入している企業や、テックリード・アーキテクトとしてのキャリアを評価する企業の求人を数多く扱っています。
元エンジニア・ITコンサル出身のアドバイザーが、現在の技術力や経験と、各社の評価制度を照らし合わせたうえで、最適な求人を提案します。
- エンジニア・ITコンサル領域に特化しており、専門職としてのキャリアを評価する企業の求人を多数保有している
- 平均年収アップ金額は138万円で、収入アップの実績が豊富にある
- 年収交渉の成功率は100%で、交渉をすべて代行してもらえる
- アドバイザーは元エンジニア・ITコンサル出身者が多く、現場感覚に基づいたアドバイスを受けられる
- 面接対策は回数無制限で、選考通過に向けて徹底サポートしてもらえる
マネジメントを避けながらキャリアを積み上げたいという思いは、決して珍しいものではありません。自分に合った制度がある会社を、ひとりで探し続けるよりも、まずは専門のアドバイザーに相談してみましょう。
まとめ
この記事では、マネジメントをやりたくないと感じるエンジニアに向けて、その感覚が少数派ではないことや、自分の「やりたくない」の正体を見極める自己診断、マネジメントを引き受けるメリット・デメリット、避けたい場合の対処法について解説しました。
管理職を望まない人が増えている背景には、終身雇用の崩れや専門職市場の広がりという構造的な変化があり、「出世しない」という選択も、成長を諦めることとは違います。
大切なのは、感情的に拒否するのではなく、自分の「やりたくない」の中身を分解し、社内での交渉、あるいは転職という手段を通じて、納得できるキャリアを選び取ることです。会社によっては、専門性を評価する制度がまだ整っていない場合もあるため、今の環境だけを基準に判断しないようにしましょう。
マネジメントを避けながら技術を極めるキャリアを目指すなら、テックゴーへの相談がおすすめです。上流案件・ITコンサル領域に強く、元エンジニア出身のアドバイザーが、専門職としてのキャリアを評価する企業を紹介しています。
よくある質問
管理職に向いていないので辞めたい場合はどうすればいいですか?
まずは、辞めたいと感じる原因が「今の会社特有の環境」なのか、「マネジメントという役割そのものへの適性」なのかを整理しましょう。 前者であれば、部署異動や転職によって状況が改善する可能性があります。 後者であれば、テックリードやスペシャリストなど、技術力を軸にしたキャリアパスを検討する方向性が向いています。 今すぐ退職を決める前に、社内でマネジメントの種類をずらす交渉ができないかも、あわせて確認しておくとよいでしょう。
マネジメントを断ると出世コースから外れますか?
会社によって扱いは異なりますが、複線型人事制度を導入している企業であれば、マネジメントを断ったからといって、出世コース全体から外れるわけではありません。専門職としての等級や評価基準が整っている会社では、技術を極める道でも、昇給や昇格を目指せます。 一方で、複線型人事制度が整っていない会社では、マネジメントを断ることが、評価やキャリアの伸びしろに影響する場合もあります。 転職を検討する際は、専門職としてのキャリアパスが制度として用意されているかを、事前に確認しておきましょう。
プロジェクトマネージャーはメンタルの負担が大きいですか?
部下の評価や対人関係の調整など、対人ストレスを伴う業務が増えるため、負担を感じやすい役職のひとつだと言えます。 タレントインテリジェンス総研の調査では、部下を持つ管理職の72.5%が「精神的な負荷が高い」と回答しており、多くの管理職が同様の悩みを抱えていることがわかります。 ただし、負担の大きさは会社の体制やチームの規模によっても変わるため、一概にすべてのプロジェクトマネージャーに当てはまるわけではありません。 マネジメントの種類を絞ったり、負担を分散できる体制を整えたりすることで、軽減できる部分もあります。
