AWSエンジニアはやめとけと言われる5つの理由と向いている人・向いてない人の特徴を徹底解説
2026年02月04日更新
SNSやインターネット検索などで、「AWSエンジニアはやめとけ」という言葉を目にして不安になった方も多いのではないでしょうか。
AWSエンジニアは、クラウド需要が高まる一方で、学習の大変さや運用業務のきつさ、キャリアの伸び悩みなど、ネガティブな声が出やすい職種でもあります。
結論からお伝えすると、AWSエンジニアは誰にでもおすすめできる仕事ではありません。しかし、「やめとけ」と言われる理由を正しく理解し、自分に合った環境とキャリアの伸ばし方を選べば、市場価値の高いエンジニアを目指すことは十分に可能です。
本記事では、AWSエンジニアが「やめとけ」といわれる代表的な理由を解説したうえで、向いている人・向いていない人の特徴、AI時代における将来性、後悔しないキャリア選択のポイントまでを解説します。
著者

笠原 英樹
Kasahara Hideki
法政大学を卒業後、開発企業での技術職経験を経て、サイバーエージェントの子会社へ転職。技術領域に深くコミットしてきた経験を武器に、入社半年でプロジェクトリーダーを兼任する。「圧倒的なコミットメント力」、そして培ったリーダーとしての専門性をもって一貫して高い成果と信頼性を証明してきました。 この確かな技術的バックグラウンド、そして**「誰かを支え、その人の強みを最大限に引き出すリーダー」としての経験を活かし、求職者の方々が心から納得できる「次の挑戦」**をサポートしたい、という思いで転職エージェントMyVisionに入社しました。
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監修者

大河内 瞳子
Okochi Toko
株式会社MyVision執行役員
名古屋大学卒業後、トヨタ自動車での海外事業部、ファーストリテイリング/EYでのHRBP経験を経てMyVisionに参画。HRBPとして習得した組織設計、採用、評価などの豊富な人事領域経験を生かした支援に強みを持つ。
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目次
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AWSエンジニアが「やめとけ」と言われる5つの理由
AWSエンジニアが「やめとけ」と言われてしまう理由として、仕事内容やキャリアの特性に対するギャップを感じやすいことが挙げられます。特に現場では、次のような理由から大変さを感じる人が少なくありません。
AWSエンジニアが「やめとけ」と言われる代表的な理由
- キャッチアップが終わらない
- 障害対応・オンコールの負担が重い
- 運用・監視業務から抜け出せない
- AWS以外の知識も必要で、求められる守備範囲が広い
- AWS資格だけでは市場価値になりにくい
これらの悩みは、限られた人だけに起こるものではなく、AWSエンジニアという仕事に共通して見られやすい特徴でもあります。ここからは、なぜそう言われるのかを詳しくみていきましょう。
理由1:キャッチアップが終わらない
AWSエンジニアは継続的な学習が前提となるため、どれだけ時間をかけても「常に追いかけ続けている」と感じやすい職種です。AWSはサービス数が非常に多く、新機能の追加や仕様変更も頻繁に行われるため、一度身につけた知識だけで長期間実務に対応し続けることは難しくなります。
現場では、これまで触れたことのないサービスを急に使う必要が出たり、既存の構成を新しい仕組みに置き換えたりする場面も珍しくありません。その結果、業務時間内だけでは学習が追いつかず、帰宅後や休日にも勉強が必要になるケースもあります。
このように、学習範囲の広さと技術変化の速さが同時に求められる点が、AWSエンジニアは「やめとけ」と言われやすい理由の一つです。
理由2:障害対応・オンコールの負担が重い
AWSエンジニアは、クラウド環境を安定して運用する役割を担うため、障害発生時の対応や「オンコール」と呼ばれる緊急対応が発生する可能性のある職種です。インフラエンジニア全般に共通する特徴として、AWSのように規模が大きく構成が複雑な環境では、障害対応に要する工数や負担が大きくなりやすい傾向があります。
実際の現場では、次のような場面で緊急対応が求められます。
緊急時の対応が必要とされる主なシーン
- システムやサービスが意図せず停止した際の夜間・早朝対応
- アラート発生時の緊急ログ調査や復旧作業
- 人員に余裕のない環境で求められるオンコール待機
このように、障害対応やオンコールは発生タイミングを事前に予測しにくく、精神的・時間的な負担につながることがあります。こうした働き方への負荷が、AWSエンジニアは「やめとけ」と言われる理由の一つです。
理由3:運用・監視業務から抜け出せない
AWSエンジニアは、設計や構築よりも運用・監視を中心とした業務になりやすい傾向があります。インフラ領域ではシステムを止めないことが最優先されるため、日々のチェック作業やトラブル対応が業務の中心になりがちです。
その結果、「新しい仕組みを考える」「設計や構築に関わる」といった仕事に時間を割けず、同じ運用作業を繰り返す状態になるケースも少なくありません。
実際の現場では、次のような業務が日常的に発生します。
現場での運用・監視業務で起こりやすい状況
- 監視アラートの確認と対応
- 定期的なジョブやサービスの稼働チェック
- 手順書やドキュメントの更新などの定常作業
このような運用中心の働き方は、経験が浅い時期ほど多くの時間を占めやすく、設計・構築といった上流工程に進みにくくなる原因になります。こうしたキャリアの停滞感も、AWSエンジニアが「やめとけ」と言われる理由の一つです。
理由4:AWS以外の知識も必要で、求められる守備範囲が広い
AWSエンジニアにはクラウドの知識だけでなく、周辺領域まで含めた幅広い技術理解が求められることが多い職種です。AWSを扱う現場では、「AWSが使えれば十分」という役割ではなく、システム全体を俯瞰しながら対応できることが期待されます。
実際の業務では、次のような知識やスキルが必要になる場面があります。
AWS以外に求められる代表的な知識やスキル
- IaCやスクリプトによる構成管理などの自動化ツールの理解
- API連携やCI/CDのワークフロー理解などの開発的な考え方
- アクセス制御やネットワーク制限の設計などの基本的なセキュリティ知識
これらは、AWSの管理コンソール操作だけでは対応できない領域であり、インフラ・開発・セキュリティを横断して考えられることが前提になる場合もあります。このように求められる守備範囲が広い点も、AWSエンジニアが「やめとけ」と言われる理由の一つです。
理由5:AWS資格だけでは市場価値になりにくい
AWSの資格を持っているだけで、高い市場価値が自動的に保証されるわけではありません。採用の現場では、資格の有無以上に「身につけた知識を実務でどのように活かせるか」が重視される傾向があります。
代表的な資格である「Solutions Architect – Associate(SAA)」は、クラウドに関する基礎的な理解を示すものです。ただし、実務経験が伴わない場合、設計や構築といった実践的なスキルを判断する材料として十分に評価されないこともあります。その結果、資格を保有していても書類選考や面接で評価につながらず、市場価値が思うように高まらないケースも少なくありません。
このように、資格取得だけで止まってしまうと、現場で求められるスキルとの間にギャップが生じやすくなるため、AWSエンジニアは「やめとけ」と言われてしまうことがあるのです。
AWSエンジニアをやめておいた方がいい人の特徴
結論からお伝えすると、AWSエンジニアはすべての人に向いている職種ではありません。仕事内容や働き方の特性から、人によっては大きな負担やミスマッチを感じやすいケースもあります。
特に、次のような傾向がある人は、AWSエンジニアという選択が合わない可能性があります。
AWSエンジニアをやめておいた方がいい人の特徴
- 変化の速い技術を学び続けるのが苦手な人
- 障害対応や緊急対応によるプレッシャーに耐えられない人
- 運用・裏方業務にやりがいを感じにくい人
これらは能力の優劣ではなく、仕事との相性の問題です。ここからは、それぞれの特徴について解説しながら、なぜAWSエンジニアとして働くうえで負担になりやすいのかについて詳しくみていきましょう。
変化の速い技術を学び続けるのが苦手な人
AWSエンジニアは、新しいサービスや機能が次々と追加される環境で働くため、継続的な学習が前提となる職種です。日々の業務をこなすだけでなく、最新の技術動向を調べたり、これまで使ったことのない仕組みを理解したりする場面が頻繁にあります。
そのため、「一度身につけた知識を長く活かしたい」「学習は必要最低限に抑えたい」と考える人にとっては、負担を感じやすい仕事といえるでしょう。
技術の進化に常に向き合い続けることにストレスを感じると、学習への意欲が下がって、AWSエンジニアという働き方が自分に合っていないと感じてしまうこともあります。
障害対応や緊急対応によるプレッシャーに耐えられない人
AWSエンジニアは、システムの安定稼働を支える役割を担っているため、障害発生時には迅速な対応が求められます。夜間や早朝にアラートが発生し、原因の調査や復旧作業を行う場面もあり、状況によっては強い緊張感のなかで判断しなければならないケースもあるでしょう。
こうした突発的な対応や責任の重さに対して強いストレスを感じやすい人や、常に気を張った状態で働くことが合わない人にとっては、精神的な負担が大きくなりがちです。その結果、不安や疲労が蓄積し、AWSエンジニアという仕事そのものを続けることがつらいと感じてしまう場合もあります。
運用・裏方業務にやりがいを感じにくい人
AWSエンジニアの仕事は、システムの安定稼働を最優先とする性質上、運用や保守といった裏方業務の割合が高くなりやすい傾向があります。監視対応や定常作業、トラブルを未然に防ぐための調整など、自分の仕事の成果が目に見えにくいため、達成感を感じづらいこともあるでしょう。
そのため、「目に見える成果を実感したい」「新しい機能を次々と生み出したい」といった志向が強い人にとっては、やりがいを感じにくい仕事といえます。裏方として支える役割に価値を見い出しにくい場合、仕事への満足度が下がり、AWSエンジニアという職種が自分に合っていないと感じてしまうかもしれません。
AWSエンジニアに向いている人の特徴
AWSエンジニアの仕事は大変さが大きい一方で、仕事の特性と相性が合えば、やりがいを感じながら成長しやすい職種でもあります。特に、日々変化する技術や環境に前向きに向き合える人にとっては、長く活躍しやすい分野といえるでしょう。
AWSエンジニアに向いている人には、次のような特徴があります。
AWSエンジニアに向いている人の特徴
- 技術の変化を楽しみながら学び続けられる人
- 障害や課題に対して冷静に原因を考えられる人
- 自動化・改善によって仕組みを良くするのが好きな人
ここからは、それぞれの特徴について詳しくみていきましょう。
技術の変化を楽しみながら学び続けられる人
AWSエンジニアは、日々新しいサービスや機能が登場するクラウド技術の最前線で働きます。そのため、変化する技術や新しい仕組みを積極的に学ぶ姿勢が重要です。
単に知識を詰め込むだけでなく、新しい情報をキャッチアップして実務に活かすことが求められます。技術トレンドを「覚えるべき負担」と捉えるのではなく、「面白さ」や「成長の機会」として楽しめる人は、AWSエンジニアの仕事に向いています。
こうした好奇心や学習意欲がある人は、クラウド技術の進化とともにスキルを伸ばしやすく、キャリアの幅も広がりやすい傾向があります。
障害や課題に対して冷静に原因を考えられる人
AWSエンジニアの仕事では、システムのトラブルや想定外の課題に直面する場面が少なくありません。そうした状況では、慌てて対応するのではなく、落ち着いて原因を切り分ける力が重要になります。
ログやシステムの挙動を丁寧に確認し、どこに問題があるのかを見極めたうえで、適切な対応策を考える姿勢が求められます。感情的に動いてしまうと、対応が後手に回ったり、別の不具合を引き起こしたりするリスクも高まるでしょう。
このように、状況に左右されず論理的に考えられる人は、トラブル対応の場面でも力を発揮しやすく、AWSエンジニアとして安定した成果を出しやすい傾向があります。
自動化・改善によって仕組みを良くするのが好きな人
AWSエンジニアの仕事では、システムを運用するだけでなく、作業を自動化したり、仕組みそのものを見直したりする視点が求められます。手作業で行っていた設定や確認を自動化することで、ミスを減らし、運用の効率や安定性を高められる場面も少なくありません。
こうした改善にやりがいを感じ、「どうすればより安全で、無理のない運用ができるか」を考えるのが好きな人は、AWSエンジニアに向いているといえるでしょう。小さな工夫や改善を積み重ねることに達成感を覚えられる人ほど、現場で評価されやすく、結果としてスキルアップにもつながりやすい傾向があります。
未経験者はAWSエンジニアをやめておくべきか?
結論から言うと、未経験からいきなりAWSエンジニアを目指すのは簡単ではありません。 その理由を整理すると、次のような点が挙げられます。
未経験者がAWSエンジニアとして難しいとされる理由
- AWSの知識だけでなく、ネットワーク・OS・セキュリティなど周辺知識も同時に求められる
- 実務では設計や運用を前提とした判断力が必要で、座学だけでは対応しづらい
- 即戦力を求める求人が多く、実務経験がないと選考で不利になりやすい
このように、AWSエンジニアは求められる守備範囲が広いため、基礎的な知識やスキルが身についていない場合、業務のキャッチアップに苦労しやすい職種と考えられます。
一方で、あらかじめ学習環境を整え、段階的にスキルを身につけていく戦略を取れば、未経験からAWSエンジニアを目指すことは十分に可能です。
基礎知識の習得に加え、手を動かしながら理解を深める学習や、入り口として適切なポジションを選ぶことができれば、準備と戦略次第でAWSエンジニアとしてのキャリアを築く道は開けるでしょう。
AI時代におけるAWSエンジニアの将来性
AIの進化が進むにつれ、「AWSエンジニアの仕事は将来なくなるのではないか」と不安を感じる人も増えています。確かに、自動化やAI技術の発展によって、これまで人が担ってきた作業の一部は効率化されつつあります。しかし一方で、AIやデータ活用を支えるクラウド基盤の重要性は、むしろ高まっているのが現状です。
ただし、今後も価値を維持し続けるためには、「AWSが使える」というだけでは不十分になる恐れがあります。
ここからは、AI時代でもAWSエンジニアの需要がなくならない理由とともに、今後どのようなスキルや視点が評価されるのかを詳しくみていきましょう。
なぜAI時代でもAWSエンジニアの需要はなくならないのか
AI時代においても、AWSエンジニアの需要が短期間でなくなる可能性は低いと考えられます。
AIやデータ分析を活用するためには、大量のデータを処理・保管し、安定して稼働させるクラウド基盤が不可欠だからです。その中核を担うAWSでは、システム全体の設計や運用を支えるエンジニアの役割が、少なくとも当面は重要な位置づけにあるといえるでしょう。
また、AIによる自動化が進むのは主に定型的な作業に限られます。一方で、クラウド全体の構成設計や障害対応、運用改善の判断といった業務には、現場ごとの状況を踏まえた人の経験や判断力が欠かせません。
こうした背景から、AWSエンジニアはAI時代においても、一定の需要が続く職種と考えられているのです。
AI・機械学習基盤を支えるクラウドの役割
AIや機械学習のモデルを開発・運用するには、膨大なデータを高速に処理し、学習や推論のための環境を安定して提供できるインフラが欠かせません。こうした要件に柔軟に対応できる点から、クラウドはAI活用の基盤として重要な役割を担っています。
なかでもAWSは、コンピューティングやストレージ、データ分析、機械学習向けのサービスまで幅広く備えており、データの収集からモデルの運用までを一貫して支えることが可能です。そのため、AI・機械学習を実用レベルで運用するためのインフラ設計や運用を担うクラウドエンジニアの役割は、今後も必要性が高い分野といえるでしょう。
「AWSが使える」だけでは価値が下がる理由
近年、AWSは多くの企業で導入が進み、基本的なサービス操作や知識を持つエンジニアは珍しくなくなりました。その結果、「AWSが使える」という点だけでは、市場での差別化が難しくなりつつあります。
実際に、評価につながりにくいとされる理由には、次のような点があります。
「AWSが使える」だけでは評価されにくい理由
- AWSの基本操作やサービス知識は、学習コストが下がり習得者が増えている
- 設計意図やシステム全体を理解せず、運用作業にとどまってしまうケースが多い
- 自動化や改善、トラブル対応など付加価値のある業務に関われていない
- AWS以外のインフラや開発領域との連携ができず、対応範囲が限定される
このように、単にAWSを操作できるだけでは、実務で求められる設計力や改善力を十分に示せない場合があります。今後はAWSの知識だけでなく、それをどう活用し、どのような課題を解決できるかまでが評価の対象になる時代といえるでしょう。
AI時代に評価されるAWSエンジニアの条件とは
AI時代にAWSエンジニアとして評価されるには、単にAWSを扱えるだけでなく、設計や構築、自動化といった実践的なスキル*が求められるようになっています。
例えば、クラウドインフラの構成をコードで定義するIaC(Infrastructure as Code)や、運用作業を効率化する自動化の知識は、現場で重視される傾向が強まっています。これらのスキルは、単純な操作ではなくシステム全体の最適化に関わる力を示すものです。
さらに、セキュリティやコスト管理といった観点で判断力を持つことも、価値あるエンジニアとして差別化につながります。こうした能力を持つ人材は、AI時代のクラウド環境でも高く評価されるでしょう。
AWSエンジニアにおすすめの資格
AWSエンジニアを目指すうえで、資格は必須ではないものの、知識の証明や学習の指針として役立ちます。特に未経験者や経験が浅い段階では、基礎理解があることを客観的に示せるため、転職や案件獲得の場面でプラスに働くケースも少なくありません。
AWSエンジニアを目指す人におすすめしたい代表的な資格は、次のとおりです。
AWSエンジニアにおすすめのAWS認定資格
| 資格名 | レベル | 特徴・おすすめポイント |
|---|---|---|
| AWS Certified Cloud Practitioner | 基礎 | AWSの全体像やクラウドの基本概念を学べる。未経験者の最初の一歩に適している。 |
| AWS Certified Solutions Architect – Associate | 中級 | 設計・構築の基礎を問われる定番資格。転職市場で評価されやすい。 |
| AWS Certified SysOps Administrator – Associate | 中級 | 運用・監視・トラブル対応に強く、インフラ寄りのキャリアと相性が良い。 |
| AWS Certified Developer – Associate | 中級 | アプリケーション開発とAWS連携を学べる資格。開発寄りエンジニアに向いている。 |
| AWS Certified Solutions Architect – Professional | 上級 | 大規模・複雑な設計力が問われる上級資格。実務経験者に向いている。 |
これらの資格は、AWSに関する知識を体系的に整理するうえで役立ちます。なかでも「AWS Solutions Architect – Associate」は、設計や構築の基本を幅広く学べるため、多くのAWSエンジニアが最初の目標として選ぶ資格です。
一方で、資格を取得しただけで評価が決まるわけではありません。実務の現場では、「資格で得た知識をどのように活かせるか」が重視される傾向があります。そのため、学習とあわせてハンズオンや実際の環境構築に取り組み、理解を深めていくことが大切です。
AWS認定資格が転職にどのような影響を与えるのかについては、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひあわせて確認してみてください。
AWSエンジニアのキャリアパス
エンジニアとしての経験を積んだ先には、専門性を深める道や、役割を広げていく道など、複数のキャリアパスが見えてきます。必ずしも同じ役割を続ける必要はなく、自身の志向や強み、将来像に応じて進む方向を選ぶことが可能です。
AWSエンジニアのキャリアパスは、大きく次の3つに分類されます。
AWSエンジニアのキャリアパス
- AWSエンジニアとして専門性を高める
- 周辺領域へ広げて市場価値を高める
- AWSエンジニア以外の選択肢を選ぶ
それぞれの道には異なるやりがいや求められるスキルがあり、「どれが正解」というものはありません。自分がどのような働き方をしたいのか、どんな価値を提供できるエンジニアになりたいのかを考えながら、キャリアを設計していくことが重要です。
ここからは、AWSエンジニアの代表的なキャリアパスについて詳しくみていきましょう。
AWSエンジニアとして専門性を高める
AWSエンジニアとして専門性を高めるためには、単に多くのサービスに触れるだけでなく、特定の分野で「任せられる存在」になることが重要です。設計から運用までを一貫して理解し、安定性や拡張性、セキュリティまで考慮した判断ができるようになることで、より高度な案件や役割を任されやすくなります。
専門性を高めるうえで意識したいポイントには、次のようなものがあります。
専門性を高めるうえで意識したいポイント
- 要件を踏まえたうえで、設計・アーキテクチャを自走して検討・設計できるようになる
- セキュリティと可用性を前提にした設計・運用判断ができるようになる
- IaCや自動化によって、再現性の高い運用を実現できるようになる
- 特定分野で強みを持ち、「この領域なら任せられる」と言われる存在になる
これらのポイントを意識して経験を積み重ねることで、単なる作業担当ではなく、設計や改善の判断を任されるAWSエンジニアへとステップアップしやすくなります。
特に、トラブル対応や構成見直しの場面で「なぜその設計なのか」「どこを改善すべきか」を説明できることは、専門性を示す重要なポイントです。また、専門分野を持つことで、運用だけでなく設計フェーズから関わる機会が増え、担当できる役割や案件の幅も広がっていくでしょう。
周辺領域へ広げて市場価値を高める
AWSエンジニアとして市場価値を高めるには、AWSの操作や構築にとどまらず、システム全体を意識した技術や考え方を身につけていくことが重要です。
クラウドは、アプリケーションや開発プロセス、セキュリティ、運用体制と密接に関わっています。そのため、周辺領域への理解を深めるほど、対応できる業務の幅が広がり、評価にもつながりやすくなります。
具体的には、次のような観点でスキルを広げていくことが有効です。
周辺領域を広げるポイント
- 開発プロセスを理解し、開発チームと連携できる知識を身につける
- セキュリティやガバナンスを意識した設計・運用の視点を持つ
- 運用改善やコスト最適化を意識し、仕組みを継続的に見直す
このように視野を広げていくことで、「AWSが使える人」から「システム全体を理解したうえで判断できる人」へと役割が変わっていきます。その結果、任される業務や関われるフェーズが増え、市場価値を高めやすいキャリアパスにつながっていくでしょう。
AWSエンジニア以外の選択肢を選ぶ
AWSエンジニアとしての経験を重ねるなかで、「このまま同じ役割を続けるべきか」「別の分野に広げたほうが自分に合っているのでは」と感じるようになる人は少なくありません。 こうした迷いは決して後ろ向きなものではなく、キャリアの次の段階を意識し始めた結果と捉えることができます。
クラウド技術は、開発・運用・セキュリティ・ビジネスといった多くの領域と密接につながっています。そのため、AWSエンジニアとして培ってきた設計力や運用経験、改善の視点は、他の職種でも十分に活かすことが可能です。
実際、AWSエンジニアの経験を土台に、次のようなキャリアへ広げていくケースも多く見られます。
AWSエンジニアから広がる主なキャリア選択肢
| キャリア選択肢 | 仕事内容 | どんな人に向いているか |
|---|---|---|
| バックエンドエンジニア | サーバー側のアプリ開発を行い、AWSを活用して実装する | コードを書く仕事を増やしたい/開発寄りにシフトしたい人 |
| DevOpsエンジニア | 開発からリリース、運用までの流れを改善し、作業を効率化する | 業務フロー改善にやりがいを感じる人/チーム全体の生産性向上に関心がある人 |
| プラットフォームエンジニア | 開発チームが使う共通基盤やツールを整え、開発しやすい環境を作る | 開発とインフラの橋渡し役になりたい人/チームを支える仕組みづくりが好きな人 |
| SRE | システムが止まらないように、運用の自動化や安定性向上を進める | トラブルを未然に防ぐ仕組みを考えるのが好きな人/安定性や信頼性を重視したい人 |
| セキュリティエンジニア | クラウド環境の安全性を高め、リスクを防ぐ設計や対策を行う | セキュリティやリスク管理に強い関心がある人/安全性を軸にシステムを考えたい人 |
| クラウドアーキテクト | システム全体の構成を考え、「どんなクラウド設計が最適か」を決める | 設計や全体最適を考えるのが好きな人/上流工程や技術的な意思決定に関わりたい人 |
| クラウドコンサルタント | 企業の課題に応じて、クラウド導入や活用方法を提案する | 技術とビジネスの両方に関わりたい人/提案や調整を含めて価値提供したい人 |
このように、AWSエンジニアとしての経験は、さまざまな職種へとつなげることができます。どの道を選ぶかに「正解・不正解」はなく、自分がどの領域で価値を発揮したいかによって、最適な選択肢は変わります。
AWSエンジニアとして身につけた知識や視点は、進む方向が変わったとしても、キャリアの土台として長く活き続ける強みとなるでしょう。
AWSエンジニアへの転職ならテックゴーへ
AWSエンジニアとしてキャリアを重ねるなかで、「今の経験はどの程度評価されるのだろうか」「このまま同じ役割を続けるべきか、それとも別の道を考えるべきか」と悩む場面は少なくありません。
AWSエンジニアは担当する業務や役割の幅が広く、同じスキルセットであっても、企業やポジションによって評価が大きく分かれることがあります。そのため、自己判断だけで転職の方向性を決めてしまうと、本来選べたはずの選択肢を見逃してしまうケースもあります。
こうしたタイミングで活用したいのが、エンジニアのキャリアに特化した転職支援サービス「テックゴー」です。
テックゴーでは、インフラ・クラウド・開発といった技術領域に精通したアドバイザーが、AWSエンジニアとしての経験を客観的に整理し、「どの分野で評価されやすいのか」「今後どのスキルを伸ばすとよいか」といった点を実務と採用の両面から整理してくれます。
単なる求人紹介にとどまらず、現在の立ち位置や将来の方向性を踏まえたうえで、納得感のあるキャリア選択をサポートしてもらえるのが特徴です。
テックゴーの強み
- インフラ・クラウドなど、技術領域ごとに知見を持つエンジニア専門アドバイザーが対応
- 業務内容や技術スタック、キャリア志向を踏まえた求人提案
- 非公開求人を含め、設計・改善フェーズに関われるポジションを多数保有
「AWSエンジニアとして今後どう進むべきか迷っている」「自分のスキルが、どのポジションに合うのか客観的に知りたい」と感じている段階でも、無料でキャリア相談が可能です。 今後の方向性を整理するための一歩として、テックゴーのキャリア相談を活用してみましょう。
まとめ
AWSエンジニアのキャリアには、専門性を深めていく道もあれば、周辺領域や別職種へと広げていく道もあり、選択肢は決して一つではありません。大切なのは、「これまでの経験をどう活かせるのか」「次にどんな役割を目指したいのか」を整理し、自分に合った方向性を見極めることです。
一方で、技術領域や評価軸が多様なAWSエンジニアだからこそ、ひとりで判断するのが難しいと感じる場面もあるでしょう。そんなときは、エンジニア領域に精通した第三者の視点を取り入れることで、キャリアの選択肢がより明確になります。
テックゴーの専門コンサルタントに相談すれば、これまでの経験を客観的に整理しながら、今後どのスキルやポジションを目指すべきかを実務目線で考えることができます。
AWSエンジニアとしての次の一歩を考えるきっかけとして、まずは気軽にキャリア相談を活用してみましょう。

