インフラエンジニアがつまらないと感じる原因は?仕事の面白さを取り戻す方法
2026年05月26日更新
監視アラートが鳴らない夜、手順書の通りにログを確認して、何も起きていないことを確認する。その繰り返しが何ヶ月も続いて「自分は何をやっているんだろう」と思ったことがある方は、決して少数ではありません。
インフラエンジニアの「つまらない」という感覚には、実は2種類あります。インフラという職種の性質から来るものと、今の職場・現場の環境が原因のものです。この2つを混同したまま「インフラはつまらない職種だ」と結論づけると、キャリアの判断を誤ることになります。
本記事では、つまらないと感じる原因を整理したうえで、それが職種の問題なのか職場の問題なのかを切り分けます。そのうえで、現状を打開するための具体的なアプローチ、つまりスキルのシフト先や転職時に選ぶべき環境についても解説します。

著者
伊東 光雄
(Ito Mitsuo)
専門学校卒業後、約12 年間IT サービス事業会社にてシステム開発、インフラ運用管理、自社製品の新規開拓営業に従事。その後、2014 年に株式会社ワークポートに就業しキャリアアドバイザーとして転職相談にお越し頂く求職者に対し、キャリアに関する相談業務~求人企業のご紹介~内定・入社までのサポート及び、入社後のアフターフォロー業務全般に従事。
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監修者
川村 莉子
(Kawamura Riko)
名古屋工業大学卒業後、新卒でDirbatoに入社。通信会社に対する業務改善プロジェクトや次世代ネットワーク移行案件のPMOなどに従事。自身のコンサルタント経験を活かした、IT系コンサルファームへの開発支援を得意とする。
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目次
CONTENTS
インフラエンジニアの仕事がつまらないと感じてしまう主な原因
インフラ業務に関して、エンジニアが「つまらない」と感じてしまう背景には、職種特有の構造や現場の環境が深く関係しています。
ここでは、インフラエンジニアのモチベーションを低下させる主な5つの要因を具体的に紹介していきます。
- マニュアルどおりの手順作業が中心で自分の判断や創造性を使う場面が少ない
- エンドユーザーとの距離が遠く仕事の意味や影響を体感しにくい
- トラブルのない平穏な状態が当たり前とされ日々の達成感を得にくい
- プログラミングによるモノづくりの楽しさや華やかさを味わう場面がほとんどない
- 技術的な意思決定が上位者に集中し自分は指示を受けるだけの役割にとどまる
マニュアルどおりの手順作業が中心で自分の判断や創造性を使う場面が少ない
インフラの保守運用フェーズでは、あらかじめ用意された手順書に沿って正確にコマンドを入力したり、サーバーの稼働状態を点検したりするルーチンワークが業務の大きな割合を占めます。
予期しないトラブルを防ぐためには、設計書に記載されたルールを完璧になぞることが最優先されるため、インフラエンジニア個人が独自の判断を下す自由な裁量は制限されています。
したがって、自分のアイデアを活かしてクリエイティブな工夫を凝らす場面が乏しいです。そのため、指示に従うだけの歯車のような毎日に物足りなさを覚えるエンジニア少なくありません。個人の創造性や主体性を発揮する機会が奪われやすい環境こそが、日々の実務をつまらないと感じさせる最大の要因と言えるでしょう。
エンドユーザーとの距離が遠く仕事の意味や影響を体感しにくい
システム基盤の管理業務は、表舞台に立つアプリケーション開発とは異なり、一般の利用者の目に直接触れる機会がほとんどありません。
画面が使いやすくなったという感謝の声や、サービスの利用者数が伸びたという反響を肌で感じる場面は基本的にないと言えます。自分が管理しているサーバーやネットワークが、社会にどのような影響を与えているのかを実感しにくいため、仕事の意味を見失ってしまう人が目立ちます。
顧客の笑顔や直接的な評価をモチベーションにしたい方にとって、裏方としての孤独な作業は虚しさを生む原因になりやすいでしょう。
貢献度が目に見える形として可視化されない構造が、つまらないという思いを加速させてしまいます。
トラブルのない平穏な状態が当たり前とされ日々の達成感を得にくい
インフラエンジニアの最大の使命は、システムが1秒も止まることなく安定して稼働し続ける状態を守ることにあります。何も問題が発生しない平穏な日常こそが最高の成果です。
しかし、周囲の人間からは「動いていて当然」と受け止められてしまう傾向があり、どれだけトラブルを未然に防ぐための努力をしていても、評価や賞賛を浴びる機会はほぼありません。
そればかりか、万が一障害が発生したときには厳しく責任を追及されるため、納得がいかないと感じるインフラエンジニアも多いです。
テックゴー編集部では、成果が「問題のない状態を保つこと」である大変さを、組織全体が正しく認識すべきだと考えています。他者からの褒め言葉やわかりやすい数字の成果だけをモチベーションにしていると、インフラの世界では確実にエンジニアが疲弊してつまらなさに支配されてしまうでしょう。
顧客の笑顔や直接的な称賛を毎日のモチベーションにしたい場合、減点方式の評価が中心となるインフラ業務は、価値を実感しにくく強いストレスを感じる要因になります。
プログラミングによるモノづくりの楽しさや華やかさを味わう場面がほとんどない
ITエンジニアという職業に対して、ソースコードを記述して最先端の製品を一から創り出すイメージを抱いている場合、インフラの現場では大きなギャップに直面します。
システム基盤の維持は、既存の枠組みを安全に管理することが主目的となるため、モノづくりの爽快感を得られるフェーズは限られているからです。日常業務の大部分は、ログの監視やハードウェアの点検といった「守りの作業」が中心となります。
自分のアイデアがダイレクトにプロダクトとして形になっていく開発職の華やかさと比較して、地味な作業が続く現実に失望してしまう人は多いです。プログラミングスキルを徹底的に追求したい開発志向の強い人にとって、手順書をなぞるだけの毎日はつまらないでしょう。
技術的な意思決定が上位者に集中し自分は指示を受けるだけの役割にとどまる
組織のピラミッド構造や多重下請けの環境に身を置いている場合、システムの要件定義やアーキテクチャの設計といった上流工程は、すべて上位のベンダーやリーダー層に集中します。
下流工程のチームに所属する一般のインフラエンジニアは、決定された方針に従って構築や運用を淡々と代行するだけの役割となることが多いです。
技術的な選定の理由や背景を知らされないまま、指示されたタスクを消化するだけの働き方では、自分の頭で考える知的興奮を味わうことはできません。
自分の技術的な見解や提案がプロジェクトに反映される実感を持てない状況は、業務へのやりがいを低下させてしまいます。受動的な実務を長い間積み重ねていくうちに、仕事に対する興味や熱意が失われ、つまらないという諦めの感情が定着してしまうでしょう。
インフラに向いている人や面白さを感じる人の特徴
インフラの仕事に強いやりがいや楽しさを感じるエンジニアには、共通する資質や考え方があります。
ここでは、どのような人がインフラの世界に適合しやすいのかについて紹介していきます。
- システムの安定稼働を支える「縁の下の力持ち」として誇りを持てる人
- 複雑なネットワークやサーバーの構造をパズルのように楽しめる人
- 予期せぬトラブルに対してチェックリストに沿って冷静に対処できる人
システムの安定稼働を支える「縁の下の力持ち」として誇りを持てる人
表舞台で目立つことはなくても、社会のライフラインや企業の巨大なサービスを裏側から支えている役割そのものに、深い自負と喜びを感じられる人は、インフラエンジニアの適性が高いです。自分の存在が「世界の当たり前」を成立させているという確信が、日々の地味な点検業務に特別な意味を与えてくれます。
他者からの直接的な賞賛がなくても、システムがトラブルなく平穏に動き続けているという結果を「最高の成果」として受け止められる人は、向いていると言えます。
裏方として徹底的にリスクを排除し、社会の利便性を守っているという誇りは、インフラエンジニアとしてのキャリアを長期的に支える強いモチベーションとなるはずです。
複雑なネットワークやサーバーの構造をパズルのように楽しめる人
システム基盤は、様々なベンダーのハードウェア、OS、ミドルウェア、通信プロトコルが網の目のように複雑に絡み合って成立しています。この広大な構造をマクロな視点から俯瞰し、データの流れを整理していく工程にやりがいを感じる人は、インフラエンジニアに向いていると言えるでしょう。
万が一の障害発生時にも、エラーログやパケットの挙動といった断片的なヒントから、仮説と検証を繰り返して根本原因を突き止める作業を、難解な謎解きゲームのように楽しむ思考スタイルが求められます。
テックゴー編集部では、多くのエンジニアのキャリア設計を支援してきた実績から、インフラの本質的な面白さは「パズルを組み立てるような論理的な美しさ」にあると考えます。地味なコマンド入力の背後にある壮大なネットワークの繋がりを深く探求できる人は、インフラの適性が高いです。
予期せぬトラブルに対してチェックリストに沿って冷静に対処できる人
システム障害の現場では、全社のサービス停止やクライアントからの厳しい追及など、極度の緊張感とプレッシャーがあるものです。このような緊急事態に直面しても、感情的にパニックに陥ることなく、あらかじめ用意されたチェックリストや障害対応マニュアルに沿って、淡々と冷静に対応を進められる人は現場で重宝されます。
トラブルをただ怖がるのではなく、ルールに従って一つずつ要因を排除していく確実性と慎重さを維持できるかどうかが、プロとしての適性があるかどうかのポイントです。
一時の感情や焦りに流されず、手順の厳格さを守り抜くディフェンス能力の高さは、システムの決定的崩壊を防ぐ最大の砦となります。
予期せぬ変化に対しても、マニュアルの指示を冷静に遂行できる落ち着いた性格の持ち主にとって、インフラの維持管理業務は自身の強みを最も発揮できるフィールドになるでしょう。
つまらないと感じる原因は「職種」と「職場」の2つに切り分けられる
インフラの仕事に対する閉塞感を解消するためには、不満の原因がインフラエンジニアという職種そのものの性質にあるのか、それとも今いる会社の環境にあるのかを明確に区別すべきです。
2つの側面から、悩みの所在を正しく仕分けてみましょう。
インフラという職種の性質上避けがたいつまらなさ
どれほど労務管理が行き届いたホワイトな優良企業へ移籍したとしても、インフラという職種の本質である以上、決して避けられない要素が存在します。例として、以下のようなものがあります。
- 社会基盤を背負う責任の重さ
- 一つの操作ミスも許されない手順の厳格さ
- 障害を未然に防ぐための保守的な姿勢
これらは、どの会社で働いてもついて回る職務の性質です。
また、システムが動いていて当たり前という裏方のポジションであることや、エンドユーザーのダイレクトな反応が見えにくい構造も変えることはできません。
手順書どおりにトレースする作業の堅苦しさや、変化よりも安定を最優先にする守りの美学そのものに対して、どうしても馴染めないこともあるでしょう。
職種固有の普遍的な特性に対してつまらなさを覚えている場合は、環境を変えるだけでは不満は解消されません。これまでのインフラスキルを強みとして活かしながら、攻めのモノづくりができる開発職などへ視野を広げてください。
現在の職場や現場の環境に起因するつまらなさ
インフラの実務をつまらないと感じている原因が、所属している企業側のビジネスモデルや組織体制の未熟さにあるケースも多いです。
具体的には、人手不足によって過度に夜勤やオンコールを強要される現場や、下請けピラミッドの底辺に位置しているために何年働いても設計構築に関わらせてもらえない構造などが該当します。また、無駄な手作業を効率化しようと自作のスクリプトを提案しても、古いルールを理由に却下されるような組織文化も職場環境の問題です。
これらは、エンジニアの成長機会や裁量を制限している会社側の都合であり、インフラという職種そのものの欠点ではありません。クラウドや自動化への投資を積極的に進めている優良企業へ環境を変えるだけで、日々の定型業務の負担は劇的に軽減され、エンジニアとしての本来の楽しさを取り戻せる可能性が高いです。
現状のつまらなさが職場の環境によるものなら、一刻も早く新しい環境への移行を検討してください。
つまらないという感情を長期間放置するリスク
日々の実務に対する不満や退屈さを「仕方のないことだ」と諦めて長期間放置することは、エンジニアとしての将来に深刻な危機をもたらします。
つまらないと感じながら現場に留まり続けることが招く、3つの重大なリスクを確認しましょう。
- 定型業務の繰り返しに慣れることで市場価値が停滞する
- 技術への好奇心が薄れて最新のモダンな技術への適応が遅れる
- モチベーションの低下が不注意を招き重大なオペレーションミスにつながる
定型業務の繰り返しに慣れることで市場価値が停滞する
手順書どおりに作業するだけの監視や保守業務に慣れきってしまい、自分の頭で考えずに毎日を過ごしていると、エンジニアとしての汎用的な実力は一切積み上がらなくなってしまいます。
楽すぎる環境に甘んじて変化を拒んでいるうちに、年齢に見合った設計や構築のスキルが身につかないまま時間だけが経過していく状態は非常に危険です。IT業界の転職市場では、年齢が上がるにつれて上流工程の経験やプロジェクトのマネジメント能力が厳格に求められるようになるからです。
指示された定型業務をこなするだけの毎日を何年も強要される現場に留まり続けると、気づいたときには「他社では全く通用しない人材」になっているかもしれません。
エンジニアとしての生存戦略の観点から、スキルの伸びない単純作業のループからは早期に脱却することが重要です。
技術への好奇心が薄れて最新のモダンな技術への適応が遅れる
実務がつまらないと感じている状態が長く続くと、技術に対する純粋な知的好奇心や学習へのモチベーションが徐々に減っていきます。
インフラの世界では、従来のオンプレミスの知識だけでなく、パブリッククラウドの進化やインフラをコードで制御するIaC、さらにはSREにいたるまで、キャッチアップすべき最新技術が日々次々に登場している最中です。業務外で自発的に新たなスキルを習得するエネルギーが湧かなくなると、時代の激しい変化スピードについていけず、技術的な老朽化が進んでしまいます。
最新のモダンな技術への適応が遅れることは、エンジニアとして市場から取り残されることを意味します。好奇心を失うリスクを防ぐためにも、知的刺激のある環境へ自らを飛び込むように意識してください。
モチベーションの低下が不注意を招き重大なオペレーションミスにつながる
仕事に対する興味や熱意が失われ、毎日のルーチンワークを惰性でこなすようになると、注意力が散漫になってしまいます。インフラエンジニアの業務は、ひとつの設定変更のミスや手順の読み飛ばしが、サービス全体の停止を招く壊滅的な障害に直結するリスクがあります。
つまらないという油断や不満を抱えたまま、確認作業を疎かにして重大なオペレーションミスを引き起こしてしまった場合、組織やクライアントに甚大な損害を与えるだけでなく、自身のエンジニアとしての信頼も一瞬で失墜しかねません。
大きなやらかしを経験したことで精神的に追い詰められ、仕事に行くこと自体が怖くなるという二次被害もあるでしょう。
不注意が招く悲劇を防ぐためにも、モチベーションの低下を「単なる気分の問題」と軽視せず、労働環境の根本的な改善に向けたアクションを起こすようにしてください。
キャリアのために見限るべき職場の特徴
エンジニアをただ使いつぶすことしか考えていない、一刻も早く離脱すべき劣悪な企業の特徴を3つ提示します。自身の現場に該当する項目がないか、厳しくチェックしてみましょう。
- 自動化や改善提案をルールで禁止されており工夫の余地が一切ない
- 運用保守から設計や構築への昇格ルートが構造的に閉じている
- 扱う技術がレガシーなオンプレ一辺倒でクラウド移行の計画すらない
自動化や改善提案をルールで禁止されており工夫の余地が一切ない
手作業のルーチンワークを効率化するために自動化のスクリプトを作ったり、新しいツールを提案したりすることは、インフラの運用保守において本来評価されるべき行動です。しかし、一部の企業では、「手順書を変えるのが面倒だから」「前例がないから」という不条理な理由で、エンジニア独自の創意工夫を無視するケースがあります。
このように、効率化の精神を持たず、エンジニア独自の改善提案を却下してレガシーな手作業の継続を強要する企業は、エンジニアの市場価値を停滞させる典型的なNG環境だと言えます。
テックゴー編集部としては、最新のクラウド移行やIaCによる自動化を積極的に推進している企業こそが、エンジニアのやりがいを最大化させる健全な環境だと思っています。技術投資を拒む現場で、自分の貴重な時間を投資し続ける行為は、自身の成長スピードを鈍らせるリスクとなるでしょう。
運用保守から設計や構築への昇格ルートが構造的に閉じている
どれほど資格を取得したり実務で実績を重ねたりしても、自社が下請けピラミッドの最底辺に位置している場合、何年働いても監視業務や保守業務から抜け出せないこともあります。設計や構築といった上流工程の案件自体を保有していない企業に留まり続けることは、キャリアを伸ばしていくうえで大きな障害となるでしょう。
実務での保守運用経験という基礎があれば、本来は次のステップへ進むべきです。しかし、企業のビジネスモデルの都合でチャンスが完全に閉じられている現場では、個人の努力や根性で状況が好転することはありません。
エンジニアの将来的なキャリア形成やスキルのローテーションを真剣に考えない会社に留まり続けるのは、時間の無駄と言えるでしょう。
上流工程に関与する機会が構造的に遮断されている組織からは、早めに撤退することを検討してください。
扱う技術がレガシーなオンプレ一辺倒でクラウド移行の計画すらない
世の中のインフラが、パブリッククラウドやコンテナ技術へと急速にシフトしている現代において、扱う技術が古いオンプレミス環境の一辺倒であり、将来的なクラウド移行の計画すら一切存在しない現場は危険です。
時代遅れの設備をだましだまし運用し、物理的な機器のメンテナンスや肉体労働ばかりを強要される現場にいても、他社で求められるモダンなスキルを習得することはできません。
クラウドや自動化の知見がないまま年齢を重ねてしまうことは、転職しようと考えた際に、かなり不利な立場になってしまいます。
技術トレンドから完全に切り離された現場からは、一刻も早く離脱する準備を進めるべきです。
つまらないを解消し打開するための4つのアプローチ
現状のつまらないルーチンワークから抜け出し、インフラエンジニアとしての仕事の面白さを取り戻すためには、積極的に行動していく必要があります。
ここでは退屈な状況を打開するための4つの具体的なアプローチを詳しく見ていきましょう。
- 定型業務の自動化やスクリプト化で仕事に能動性を取り戻す
- クラウドやIaCやSREへ専門性をシフトして仕事の幅を広げる
- 一次請けや社内インフラやクラウド専業への転職で上流に関わる
- インフラ知識を活かして社内SEやクラウドアーキテクトへ転身する
定型業務の自動化やスクリプト化で仕事に能動性を取り戻す
毎日繰り返される手順書どおりの手作業に退屈しているなら、その定型業務そのものをターゲットにして、自動化のスクリプトを自作してみるアプローチが有効です。
シェルスクリプトやPythonのコードを用いて、毎日の点検やデータの入力をプログラムの力で一瞬で終わらせる仕組みを構築する実務は、非常にクリエイティブなモノづくりの体験そのものと言えます。
指示されたマニュアルを受動的にこなするだけの働き方をやめ、自分の技術力によって現場の無駄を排除していくプロセスを導入できれば、仕事に対する能動性と楽しさは一気に回復していくでしょう。
自動化の楽しさに気づき始めることは、インフラエンジニアとしての本来の資質が目覚めている証拠です。たとえ小さな改善であっても、みずから課題を見つけて「仕組みで解決した実績」は、社内での信頼を勝ち取るだけでなく、将来の自分のキャリアを大きく広げる強みとなるはずです。
クラウドやIaCやSREへ専門性をシフトして仕事の幅を広げる
物理的な機器の制約に縛られるオンプレミスの保守作業につまらなさを感じている人は、AWSなどのパブリッククラウドや、インフラをコードで制御するIaC、あるいはSREの領域へと専門性を絞ってシフトする選択がベストです。
すべての構築や設定変更が、画面操作やコードの記述のみで完結するモダンな働き方に変えることで、アプリケーション開発職との格差に対する劣等感や退屈さは消えるでしょう。ソフトウェアの手法を用いてスマートに大規模な基盤を制御する実務には、常に新鮮な知的刺激が伴うものです。
オンプレミスの基礎知識を実際に経験している事実があるからこそ、クラウド上での最適なアーキテクチャ設計前やトラブルシュートにおいて、他職種にはない圧倒的な強みを発揮できるようになります。
これまでの経験を決して無駄にせず、最新のテクノロジーレイヤーへと軸足をずらすことで、インフラ本来の楽しさを存分に実感できるはずです。
一次請けや社内インフラやクラウド専業への転職で上流に関わる
現在の会社の下請け構造やビジネスモデルの都合で、いくら努力しても下流工程から抜け出せないという問題に直面しているなら、環境を丸ごと変える転職の決断を下すべきです。元請けにあたるSIerや、自社でシステム基盤を保有する社内インフラ部門、あるいはクラウド技術に特化したクラウド専業企業へと籍を移すことで、仕事内容は大きく変わります。
要件定義や基本設計といった上流工程のフェーズからプロジェクトに関わることで、インフラ構築がビジネスにどう貢献しているのかを体感しやすくなるでしょう。
自分の手がけた設計が、システム全体の安定を導く面白さに触れることで、かつて抱いていたつまらないという感情は払拭されるはずです。
インフラ知識を活かして社内SEやクラウドアーキテクトへ転身する
インフラエンジニアとしての技術的な仕事内容は嫌いではないものの、エンドユーザーの反応が見えにくい裏方のポジションや、会社の評価制度に限界を感じた人は、インフラ知識を活かして社内SEやクラウドアーキテクトへ転身するのも有効です。
自社のIT基盤を内側から管理する社内SEの業務は、顧客が「自社の社員」となるためエンドユーザーとの距離が非常に近く、自分が施したネットワーク改善などの実績に対して、直接感謝の言葉をかけてもらえる機会が増えるでしょう。
また、システム全体の最適な構造を提案するクラウドアーキテクトであれば、実務でのインフラ運用経験があるからこそ、障害に強くコストパフォーマンスに優れた堅牢なシステム構成を現実的に設計できます。
このように、職種を少し横移動させるだけで、培った知識を最大限に活かしたまま、高いやりがいを持てるホワイトな環境を手に入れることができます。
インフラエンジニアのキャリア相談ならテックゴー
現在のインフラ業務に対する向き不向きや、将来のキャリアの停滞に深く悩み、仕事がつまらないと感じているインフラエンジニアの皆様は、IT業界のステップアップ支援とミスマッチ解消に強みを持つテックゴーへぜひご相談ください。
テックゴーでは、システム基盤の市場動向やエンジニアのキャリアパスを熟知した専門のコンサルタントが、皆様が今抱えている不満の本質を丁寧にヒアリングし、これまでの運用実績を最大の強みとして活かせる最適な進路を提案します。
夜勤やオンコールのない優良な社内SE求人から、最先端のIaC・クラウド領域へシフトできる一次請けSIer、技術投資に積極的な自社開発企業など、健全な労働環境と高い待遇を両立できる環境を豊富に用意しております。
つまらないと感じている今の状況にただ耐えるのではなく、みずからの意志でエンジニアとしての楽しさを取り戻したい方は、無料のキャリア相談から新しい一歩を踏み出してください。
まとめ
インフラエンジニアが仕事において感じる「つまらない」という悩みの本質は、マニュアル作業による裁量のなさや、成果が可視化されにくいこと、そしてレガシーな手作業を強要される組織の構造などにあります。
まずは、自身の適性について一人で悩み続けるのをやめ、「何が嫌か」という自身の本音を明確にしてください。そのうえで、社内SEやアプリ開発職、上流のITコンサルトなど、自分のインフラスキルを強みとして活かせる適切な職種への移行を検討するとよいでしょう。
テックゴーなどの専門エージェントの客観的なアドバイスも参考にしながら、自身のインフラスキルを最大限に活かせる形を模索してください。
よくある質問
Q
監視業務しかやらせてもらえない期間は一般的にどのくらい続きますか
A
配属される企業のビジネスモデルや案件の傾向によって異なりますが、一般的な下請けSIerやSESの現場では、1年から3年ほど監視や保守のフェーズが続くケースが多いです。 最初のうちは、手順書に従ってコマンドを代行して叩くだけのルーチンワークが多く、知識不足も重なって退屈さを感じやすい下積み期間と言えます。
Q
クラウドエンジニアになればつまらないと感じることはなくなりますか
A
従来のオンプレミス環境での仕事に退屈さを感じていた人にとって、クラウドエンジニアへのシフトは、仕事の面白さを大きく引き上げるきっかけになるかもしれません。 構築や設定変更が、画面の操作やコードの記述(IaC)のみで完結するため、ソフトウェアの手法を用いてスマートに大規模なインフラを制御する高い満足感を味わえるようになるでしょう。 ただし、クラウドの世界に移籍したとしても、「システムの安定稼働を裏側から死守する」というインフラエンジニアの本質は変わらないので、その点は留意しておくべきです。
Q
プログラミングがしたいなら開発職に転職した方がいいですか
A
「自分の手でWebサービスやモバイルアプリのソースコードを記述し、目に見えるプロダクトを創造したい」と強く願っているなら、開発職へ転職することをおすすめします。 インフラエンジニアの領域でも、自動化のためのプログラミングはおこないますが、主目的はあくまで「既存のシステム基盤を守ること」です。攻めのモノづくりに喜びを覚えるタイプにとって、保守性を最優先するインフラ業務はギャップを強める原因にしかなりません。
Q
楽すぎる現場にいることはスキル面でどのくらいのリスクがありますか
A
残業が一切なく、ただルーチンワークをこなするだけで毎日が過ぎていく「楽すぎる現場」は、一見すると恵まれているように思えますが、長期的に留まり続けることはスキル面において深刻なリスクとなります。 何のトラブルも起きない環境で単純作業を繰り返しているだけでは、他社で通用する汎用的なスキルは身につきません。 IT業界の転職市場では、年齢が上がるにつれて上流工程の経験が厳格に求められるようになるため、気づいたときには「年齢に見合った実力がないため他社へ転職できない」という状態に陥る可能性があります。 そうならないために、余裕があるうちに資格学習やクラウドの勉強を進め、設計構築のチャンスがある環境へ動くようにしましょう。
