「QAエンジニアはやめとけ?」そう言われる5つの理由と後悔しないための対処方法
2026年02月04日更新
「QAエンジニアはやめとけ」という意見を見て、不安を感じる方もいるかもしれません。
業務が単調そうに見えたり、年収が伸びにくそうに感じたりといった理由から、QAエンジニアに対してネガティブな印象を持つ人も少なくありません。
しかし実際の現場では、QAエンジニアがプロダクトの品質や開発スピードを支える重要な役割を担っているケースも増えています。「やめとけ」と言われる背景には、職種そのものの問題ではなく、働く環境やキャリア設計の違いが影響しているケースもあるのです。
本記事では、QAエンジニアが「やめとけ」と言われる理由を詳しく解説します。また、QAエンジニアに向いている人・向いていない人の特徴や、後悔しないためのキャリア設計の考え方も解説します。
QAエンジニアという職種を検討する際の判断材料として、ぜひ参考にしてください。
著者

石川 喜佐
Ishikawa Kisa
大学を卒業後、大手システムインテグレーターである伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)に勤務。自身の現場経験を活かし、表面的な情報だけでは辿り着けない優良ポジションや狙い目の求人を数多く、ご提案。
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監修者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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目次
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QAエンジニアはやめとけと言われる5つの理由
QAエンジニアについて調べていると、「やめとけ」といった否定的な意見を目にすることがあります。こうした声は、個人の体験談や一部の現場事情に基づいて語られているケースも多く、これらの意見をそのまま受け取ると、職種の本質を正しく理解しづらくなる恐れもあるでしょう。
実際に「QAエンジニアはやめとけ」と言われる主な理由は、次のとおりです。
QAエンジニアはやめとけと言われる5つの理由
- テスト実行中心で単調になりやすい現場がある
- 開発スキルが習得しづらいという誤解がある
- 評価されにくくキャリアが見えづらいケースがある
- 年収が伸びにくいイメージを持たれやすい
- QAの役割を軽視する企業も一部存在する
ここでは、それぞれの理由について具体的に解説し、なぜそう言われるのかを詳しくみていきましょう。
理由① テスト実行中心で単調になりやすい現場がある
QAエンジニアの業務は、テスト設計や実行、不具合の報告・再現確認など多岐にわたります。ただし現場によっては、テスト実行の比重が高くなりやすいケースも少なくありません。
特に手動テストが中心の環境では、テストケースに沿って確認作業を繰り返す場面が多く、業務内容に変化を感じにくいと捉えられることがあります。
もちろん、すべてのQAエンジニアが単調な作業だけを担っているわけではありません。しかし、テスト自動化や品質設計といった上流工程への関与が進んでいない現場では、「手を動かして検証する仕事」という印象が強く残る傾向があります。
その結果、「単調」「成長しにくい」といったネガティブなイメージにつながり、「やめとけ」と言われる一因になっているのです。
理由② 開発スキルが習得しづらいという誤解がある
QAエンジニアはテストや検証を担う職種というイメージが強いため、「コードを書く機会が少なく、開発スキルが身につかないのではないか」と思われがちです。特に手動テストを中心とした現場では、プログラミングや設計に関わる機会が限られ、結果として開発経験が積みにくいと感じるケースも少なくありません。
一方で、この点は職種そのものというより、任されている業務範囲や組織の体制による影響が大きい部分でもあります。テスト自動化やCI・CDパイプラインの整備、品質設計といった領域までQAが関与している環境では、開発寄りのスキルを伸ばすことも十分に可能です。
QAとしての専門性を活かしながら、技術力を高められるかどうかは、どのような現場を選ぶかに左右されるといえるでしょう。
理由③ 評価されにくくキャリアが見えづらいケースがある
QAエンジニアはプロダクトの品質を支える重要な役割を担っていますが、その貢献が成果として可視化されにくい立場に置かれることがあるのも事実です。
品質トラブルが起きない状態が続くほど業務がうまく機能している証ともいえますが、問題が表面化しない分、上司や他部署から評価されにくいと感じるケースがあります。
また、QAの仕事は開発工程全体の一部として扱われやすく、「サポート的な役割」と捉えられてしまうことも少なくありません。評価基準やキャリアパスが明確に整備されていない組織では、次に目指すポジションが見えづらくなり、他のエンジニア職と比べて将来像を描きにくいと感じられるケースもあるのです。
理由④ 年収が伸びにくいイメージを持たれやすい
QAエンジニアは他のエンジニア職と比べて、年収が伸びにくいのではないかという印象を持たれやすい傾向があります。これは職種そのものの問題というよりも、QAの仕事が品質保証という性質上、成果を数値で可視化しにくいため、外部から価値が見えづらくなってしまうことが要因です。
特に、テスト実行を中心としたポジションでは評価基準や報酬の仕組みが分かりにくく、「どのように成長すれば評価や待遇につながるのか」が見えづらいと感じるケースも少なくありません。その結果、将来的な収入面に不安を抱きやすくなるでしょう。
一方で、テスト自動化や品質設計、開発プロセスの改善など、より専門性の高い領域まで関与している場合には、役割に応じた評価を受けられる環境もあります。年収の伸びやすさは職種名だけで決まるものではなく、担う役割や組織の評価体制によって左右されやすいと覚えておきましょう。
理由⑤ QAの役割を軽視する企業も一部存在する
QAエンジニアはプロダクトの品質やユーザー体験を支える重要な役割を担っていますが、企業によってはその価値が十分に理解されていないケースもあります。
たとえば、テストや品質保証が開発の補助的な作業と捉えられ、評価の対象になりにくかったり、機能追加やスピードが優先されるあまり、QAに十分なリソースが割かれなかったりこともあるでしょう。
また、QAの役割や責任範囲が明確に定義されていない組織では、業務がテスト実行に限定されてしまい、本来期待される品質改善やプロセスへの貢献が発揮しづらくなることもあります。こうした環境では、QAエンジニアの存在意義が社内で共有されにくく、「やめとけ」といった否定的な評価につながることがあるのです。
QAエンジニアの仕事はなぜ必要とされているのか
QAエンジニアは「テストを行う人」という印象を持たれがちですが、実際にはプロダクト開発や事業の継続性に深く関わる役割を担っています。品質に対する考え方や開発手法が変化するなかで、QAエンジニアの重要性は、以前にも増して高まっています。
QAエンジニアの仕事が必要とされている理由は、次のとおりです。
QAエンジニアの仕事はなぜ必要とされる理由
- 品質がプロダクトと事業成果に直結するから
- 開発スピードが上がるほどQAの重要性が増しているから
- 不具合を見つけるだけでなく、再発を防ぐ役割を担っているから
ここからは、それぞれの理由について詳しくみていきましょう。
品質がプロダクトと事業成果に直結するから
QAエンジニアの役割は、単に不具合を見つけることにとどまらず、プロダクト全体の品質を高めることで、事業成果を支える点にあります。
テスト設計や品質基準の策定、テスト自動化といった取り組みを通じて、リリース前に問題を未然に防ぎ、安定した動作や一貫したユーザー体験の実現に貢献しています。
こうした取り組みによって、不具合発生後の対応や手戻りにかかるコストを抑えることができ、開発全体の効率向上にもつながるでしょう。品質を事前に作り込むことで、結果的にプロダクトの完成度を高める役割を果たしているのです。
さらに、高品質なプロダクトはユーザーからの信頼を得やすく、継続利用や評価の向上といった形で事業面にも好影響をもたらします。QAが開発プロセス全体に関与することで、品質を維持しつつプロダクト価値を高める重要なポジションといえます。
開発スピードが上がるほどQAの重要性が増しているから
近年のソフトウェア開発では、短いサイクルでのリリースや継続的な改善が求められるようになっています。こうした環境では、仕様変更や機能追加の頻度が高くなるため、開発の最後にまとめて品質を確認する従来型のやり方では、問題の見落としや手戻りが発生しやすくなります。
そのため、QAエンジニアが早い段階から品質に関与し、リスクを事前に洗い出すことが大切です。
さらに、テストや品質確認を開発プロセスに組み込むことで、チーム内での認識ズレが減り、不具合の発見から修正までの流れがスムーズになります。結果として、品質を犠牲にすることなく開発スピードを維持できる体制が整い、スピードと品質を両立させるための存在としてQAの重要性が高まっているといえるでしょう。
不具合を見つけるだけでなく、再発を防ぐ役割を担っているから
QAエンジニアの役割は、不具合を見つけて報告することにとどまりません。テストによって発見した問題について原因を整理し、なぜ起きたのか、どうすれば繰り返さずに済むのかを考え、対策を提案することも重要な業務です。
こうした再発防止の視点を持つことで、同じ不具合への対応を繰り返す無駄を減らし、プロダクト全体の品質を安定的に保てるでしょう。
QAは個々の不具合だけでなく、テスト結果をもとに、開発プロセスや品質基準そのものを見直す役割も担います。こうした継続的な改善活動は、短期的な不具合対応にとどまらず、品質を維持・向上させ続けるための仕組みづくりとして評価され、チームやプロダクトへの信頼性を高める要素といえるでしょう。
QAエンジニアに向いていない人の特徴
QAエンジニアは、プロダクトの品質を支える立場として、テストや検証、分析といった業務を丁寧に積み重ねていく仕事です。その性質上、一定の反復作業や、成果が目立ちにくい業務にも継続して向き合う姿勢が求められます。
ただし、こうした働き方がすべての人に合うわけではありません。価値観や仕事への向き合い方によっては、QAという職種に違和感を覚える場合もあります。次のような傾向がある場合は、自分にとって本当に合った選択かどうか、一度立ち止まって考えてみるとよいでしょう。
QAエンジニアに向いていない人の特徴
- 単調な作業や繰り返しの検証を強いストレスに感じる人
- すぐに高年収を目指したい人や、短期で給与面の伸びを重視する人
- キャリア設計や将来の方向性を明確に考えずに職種を選んでしまう人
- 自分の役割がチームの成果にどう結びつくのかを意識しにくい人
- 不確実性のある問題や、仕様に曖昧さがあるタスクに対して苦手意識が強い人
これらは、QAの仕事自体に問題があるというよりも、職務内容と個人の価値観・適性との相性によって生じやすいポイントといえます。特に品質管理やテスト業務は成果が数値として表れにくいため、その点にやりがいを見出しにくい場合、長期的には負担を感じてしまう恐れもあります。
QAエンジニアに向いている人の特徴
QAエンジニアは、単にテストをこなす役割ではなく、プロダクトの品質を高めるために主体的に関わるポジションです。そのため、専門的なスキルだけでなく、品質への意識やチームと協力して課題に向き合う姿勢がある人ほど、仕事にやりがいを感じやすい傾向があります。
なかでも、次のような特徴を持つ人は、QAエンジニアの業務と相性が良いといえるでしょう。
QAエンジニアに向いている人の特徴
- 品質や改善に対してやりがいを感じられる人
- 開発チームと協力してコミュニケーションを取りながら進めるのが好きな人
- 論理的に物事を整理・分析し、原因と対策を考えるのが得意な人
- 将来を見据えて継続的にスキルアップできる人
- 不確実な問題に対しても粘り強く取り組む姿勢を持つ人
これらの特徴は、QAの仕事が単なる検証作業ではなく、品質を担保するためのプロセス全体に関わる役割であることを表しています。品質への関心を持ち、チームと協働しながら成長していける人であれば、QAエンジニアとして長期的なキャリアを築きやすいでしょう。
QAエンジニアのキャリアパスと将来性
QAエンジニアのキャリアは、単なる「テスト担当」で終わるものではありません。品質保証の専門性を深める道だけでなく、技術寄り・マネジメント寄り、さらには他職種へと広がる選択肢もあります。
ここでは、QAエンジニアが描ける代表的なキャリアパスと、その将来性について詳しくみていきましょう。
QA領域で専門性を高めるキャリア
QAエンジニアのキャリアは、必ずしも他職種へ転向することだけが選択肢ではありません。QA領域を軸に専門性を深め、品質保証の知見を活かしながら、上流工程や横断的な役割へと活躍の幅を広げていく道もあります。
こうしたキャリアを歩むことで、組織やプロダクトにとって欠かせない存在として評価されるケースも少なくありません。
QA領域で専門性を高める代表的なキャリアの方向性としては、次のようなものが挙げられます。
QA領域で専門性を高めるキャリア
- QAスペシャリスト
- テスト自動化エンジニア
- QAリード・QAマネージャー
いずれも「テスト実行にとどまらない役割」を担う点が共通しており、品質設計・改善・チームへの影響力がキャリアの軸となります。ここでは、それぞれの特徴についてみていきましょう。
QAスペシャリスト
QAスペシャリストは、品質保証の分野で専門性を深めたポジションで、単なるテスト実行にとどまらず、品質プロセスの設計や戦略立案、改善活動の推進までを担う役割です。
テスト計画やテストケースの設計、テスト自動化の仕組みづくり、品質基準の策定・見直しなどを通じて、プロダクト全体の品質向上に貢献します。
また、開発チームやプロダクトオーナーと連携しながら、要件の整理や品質リスクの洗い出し、改善提案を行うことも重要な役割です。品質を「後から確認するもの」ではなく、開発プロセスに組み込む視点で支える存在として、プロセス全体の改善をリードすることが期待されます。
QAスペシャリストは、次のような特性を持つ人に向いています。
QAスペシャリストが向いている人の特徴
- 品質全体を俯瞰して考える力がある人
- テスト戦略やプロセス改善に興味がある人
- チーム内外と積極的にコミュニケーションが取れる人
- 技術的な課題や仕組みづくりに粘り強く取り組める人
- 継続的な学習を通じてスキルを深められる人
QAスペシャリストは、品質という価値をプロセスとして定着させる役割を担い、組織の品質文化を支える中核的なポジションといえるでしょう。
テスト自動化エンジニア
テスト自動化エンジニアは、ソフトウェアの品質を維持しながら、テストを効率的かつ継続的に実行できる仕組みを構築・運用する専門職です。単純な検証作業をスクリプトやフレームワークに置き換えるだけでなく、CI/CDパイプラインへの組み込みや、テストコードの保守性・再利用性を考慮した設計も重要な役割となります。
リリース頻度の高い開発現場において、品質とスピードの両立を支える存在といえるでしょう。
また、このポジションではテストコードを書くこと自体が目的ではなく、自動化すべき対象の選定やツールの選択、導入効果の検証、改善提案といった上流の判断も求められます。
こうした取り組みを通じて、チーム全体の生産性向上や不具合の早期発見に貢献し、品質保証プロセスそのものの進化をリードする役割を担っているのです。
テスト自動化エンジニアは、次のような人に向いています。
テスト自動化エンジニアが向いている人の特徴
- プログラミングやスクリプトを書くことが得意・好きな人
- 自動化やツールによる効率化に関心がある人
- テストだけでなく、開発フロー全体の改善に興味がある人
- 新しい技術やフレームワークの習得に積極的な人
- チーム内でのテスト基盤の整備・改善に取り組みたい人
テスト自動化エンジニアは、テクニカルスキルと品質への視点を両立させられるキャリアであり、QAとしての専門性を深めながら、開発チームとの距離を近づけやすい選択肢といえるでしょう。
QAリード・QAマネージャー
QAリード・QAマネージャーは、QAエンジニアとして培ってきた知見を活かし、品質保証プロセス全体を統括・推進する立場のポジションです。個々のテスト業務にとどまらず、チームや組織の視点で品質をどう担保するかを考え、実行していく役割を担います。
QAリードは、現場に近い立場でテスト計画や品質戦略の立案、進行管理、メンバーのフォローや調整を行い、日々の品質活動を安定して進める役割を担います。一方、QAマネージャーはさらに広い視点から、品質方針や指標の設計、複数チームの統括、組織横断でのプロセス改善など、中長期的な品質戦略をリードする立場です。
QAリードは開発チームやプロダクト責任者と密に連携しながら、課題の優先付けや意思決定を支援し、現場の品質を引き上げていきます。QAマネージャーは、品質目標の設定や評価の仕組みづくり、品質文化の定着などを通じて、組織全体の品質レベル向上に貢献します。
QAリード・QAマネージャーは、次のような人に向いています。
QAリードやQAマネージャーが向いている人の特徴
- チームのまとめ役としてリーダーシップを発揮したい人
- 品質戦略やプロセス設計に興味がある人
- テスト計画・進捗・評価などの管理・調整業務が得意な人
- 他部署と連携しながら合意形成やコミュニケーションを取れる人
- 数値や指標を用いた評価・改善を意識できる人
QAリード・QAマネージャーは、チームや組織の品質文化を支えながら、プロジェクト全体の成功にコミットできるキャリアパスです。現場理解とマネジメント視点の両方を活かしたい人にとって、有力な選択肢といえるでしょう。
QA経験を活かしたキャリアチェンジ
QAエンジニアとして積み重ねてきた経験は、QA領域にとどまらず、他職種へキャリアを広げる際にも大きな強みとなります。品質視点でプロダクト全体を見てきた経験や、開発・ビジネス双方との調整力は、さまざまなポジションで活かすことが可能です。
なかでも、QA業務との親和性が高く、スキルや経験をつなげやすいキャリアチェンジとして、次のような選択肢が挙げられます。
QA経験を活かしたキャリアチェンジ
- 開発エンジニア
- PM・PdMなど他職種
ここからは、QA経験を活かしたキャリアチェンジの特徴についてみていきましょう。
開発エンジニア
QAエンジニアとしての経験を活かし、開発エンジニアへキャリアチェンジする道も代表的な選択肢の一つです。
QAとしてテストや検証を通じてコードや仕様に向き合ってきた経験は、実装フェーズに踏み出す際の大きな強みとなります。特に、不具合が起きやすい箇所や品質リスクを把握している点は、品質を意識した開発ができるエンジニアとして評価されやすいポイントです。
QAから開発エンジニアを目指す場合、テスト自動化やスクリプト作成など、開発寄りの業務に関わった経験があるとスムーズです。また、仕様理解やレビュー視点に長けているため、単にコードを書くことだけでなく、「なぜこの実装が必要か」「どこにリスクがあるか」を考えながら開発に取り組める点も、QA出身者ならではの特徴といえるでしょう。
開発エンジニアへのキャリアチェンジは、次のような人に向いています。
開発エンジニアが向いている人の特徴
- QA業務を通じて、実装やコードそのものに興味を持つようになった人
- 品質を意識した設計・開発に携わりたい人
- テスト自動化やツール開発など、技術寄りの業務経験を積んできた人
- 新しい技術や言語の学習に前向きに取り組める人
- QA視点を活かして、開発プロセス全体の改善にも関わりたい人
QAから開発エンジニアへの転身は、「品質を理解したエンジニア」としての価値を発揮しやすいキャリアパスです。QAで培った視点を活かしながら実装力を高めていくことで、開発チーム内でも信頼される存在として活躍しやすくなるでしょう。
PM・PdMなど他職種
QAエンジニアとして培った経験は、PM(プロジェクトマネージャー)やPdM(プロダクトマネージャー)といった他職種へのキャリアチェンジにおいても、大きな強みになります。QAは開発、仕様、品質、ユーザー体験といった複数の領域にまたがって関わる立場であり、プロダクト全体を俯瞰する視点を身につけやすい職種だからです。
特に、仕様の不明確さを解消したり、関係者間の認識をすり合わせたりといった経験は、PM・PdMに求められるスキルと高い親和性があります。
QAとして不具合や品質課題に向き合ってきた背景があることで、「なぜこの要件が必要なのか」「どの選択がリスクを抑えられるのか」といった判断を、品質視点を踏まえて行える点も強みといえるでしょう。
PMやPdMへのキャリアチェンジは、次のような人に向いています。
PM・PdMが向いている人の特徴
- 仕様整理や要件定義など、上流工程に関わることにやりがいを感じる人
- 開発・ビジネス・QAなど、複数の立場をつなぐ役割に興味がある人
- 課題やリスクを構造的に整理し、優先順位をつけて考えるのが得意な人
- ユーザー視点やプロダクト全体の価値を意識して仕事をしたい人
- チームや関係者との調整・合意形成に前向きに取り組める人
QAからPM・PdMへの転身は、「品質を理解したマネジメントができる人材」としての価値を発揮しやすいキャリアパスです。QAで培った現場感覚やリスク意識を活かすことで、開発スピードと品質のバランスを意識した意思決定ができる点は、大きな武器となるでしょう。
QAエンジニア転職で失敗しないための4つの注意点
QAエンジニアとして転職を検討する際は、職種名や求人票の文言だけで判断するのではなく、実際にどのような業務を担い、どんな体制で働くのかまで確認することが欠かせません。同じ「QAエンジニア」という肩書きでも、関われる業務範囲や成長の機会、評価のされ方は企業ごとに大きく異なります。
入社後に「想定していた働き方と違った」と感じないためには、事前に押さえておきたいポイントを押さえておきましょう。
QAエンジニアとして転職する際の注意点 -業務内容がテスト実行だけに限定されていないか
- QA組織・評価制度・キャリアパスが明確に用意されているか
- 開発チームとの距離感や裁量を持って働ける環境か
- 「未経験歓迎」の裏に成長できないリスクがないか
ここからは、それぞれの注意点を詳しく解説します。
業務内容がテスト実行だけに限定されていないか
QAエンジニアへの転職を検討する際に注意したいのが、「実際の業務範囲がテスト実行に偏っていないか」という点です。
QAという職種は、テストケースの実行や不具合報告といった作業を想像されがちですが、現場によってはテスト設計や仕様レビュー、品質改善の提案など、より上流の工程に関わるケースもあります。
一方で、業務が手動テストの実行にほぼ限定されている環境では、業務内容が固定化しやすく、スキルの幅を広げにくいと感じることもあるでしょう。転職前には、募集要項や面接の場で「テスト以外にどのような業務に関われるのか」「品質設計や改善、自動化に関与できる余地があるか」を確認しておきましょう。
QA組織・評価制度・キャリアパスが明確に用意されているか
QAエンジニアとして転職先を選ぶ際は、組織のなかでQAがどのような役割として位置づけられているか、また評価制度やキャリアパスが整備されているかを確認することが大切です。
QAが単なるテスト実行の担当として扱われるのか、それとも品質戦略や改善プロセスの設計・推進に関われる存在として期待されているのかによって、働き方や成長の幅は大きく変わります。
評価制度が明確に定義されている環境では、個人の成果やスキルが可視化されやすく、役割の拡大や次のステップを描きやすくなります。
また、キャリアパスが体系化されている企業であれば、QAスペシャリストとして専門性を深めたり、QAリード・QAマネージャーとしてマネジメント領域に進んだりと、長期的な成長を見据えた選択が可能です。
転職時には、評価基準やキャリアの選択肢について具体的に確認しておきましょう。
開発チームとの距離感や裁量を持って働ける環境か
QAエンジニアの働きやすさや成長機会は、開発チームとの距離感や、どこまで裁量を持って関われるかによって大きく左右されます。仕様について日常的に開発メンバーと議論できたり、テストの優先順位や品質判断に意見を出せたりする環境であれば、QAとしてプロダクトに影響を与えている実感を得やすくなるでしょう。
一方で、QAが開発工程から切り離され、テスト結果を共有するだけの立場にとどまっている場合、品質改善への関与や判断の余地が限られ、業務が画一的になりやすい傾向もあります。
開発チームとの距離が近い職場では、プロジェクトの初期段階からQAが仕様検討や企画に関わり、日常的なコミュニケーションを通じて共通の品質認識を育てられるケースも少なくありません。
こうした環境では、単なるテスト実行にとどまらず、改善提案やプロセス見直しにも主体的に関われるため、裁量ある働き方につながりやすくなります。転職時には、QAがどのタイミングで開発に関与できるのか、どの程度の発言権や判断権が与えられているのかを具体的に確認しておくとよいでしょう。
「未経験歓迎」の裏に成長できないリスクがないか
「未経験歓迎」と書かれたQAエンジニア求人は多く見られ、未経験者や業界未経験者でも応募できるケースが存在します。実際に未経験者向けの求人が多数掲載されている状況も確認できます。
間口が広い点は大きな魅力ですが、「未経験歓迎=成長できる環境」とは限らない点には注意が必要です。なかには、業務内容が手動テストの実行に限定されており、設計や改善、自動化などに関わる機会がほとんどないケースもあります。
教育やフォロー体制が十分ではない場合、入社後にスキルアップの実感を得られず、キャリアの停滞につながる恐れもあるでしょう。
転職を検討する際は、求人票の文言だけで判断せず、研修内容や育成方針、実務で任される業務範囲、成長を支援する制度の有無などを具体的に確認することが大切です。未経験からスタートできるかどうかだけでなく、その後どのように経験を積めるのかを見極めることが、後悔しない転職につながります。
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QAエンジニアとして働くなかで、「今の業務内容でスキルは伸びているのか」「この先どんなキャリアを描けるのか」と不安を感じることは少なくありません。特に、テスト実行中心の環境にいる場合や、評価やキャリアパスが見えにくいと感じている場合は、将来像を整理するのが難しくなりがちです。
そうしたときに心強い存在となるのが、エンジニア特化の転職支援サービス「テックゴー」です。
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まとめ
QAエンジニアが「やめとけ」と言われる理由の多くは、職種そのものではなく、業務内容や評価制度、成長環境の違いにあります。
テスト実行に偏った環境では不安を感じやすい一方で、品質設計や改善、自動化に関われるQAは、プロダクトに欠かせない存在として評価されるケースも増えつつあります。
転職時は「どのようなQA業務に関われるか」「将来的にどう成長できるか」を見極めることが何より重要です。
IT業界での今後のキャリアに迷いを感じている方は、エンジニア特化の転職支援サービス「テックゴー」を活用してみましょう。
テックゴーは、転職を前提としなくても利用でき、キャリアの整理や現在の立ち位置を確認するための相談も可能です。後悔のない選択をするためのきっかけとして、テックゴーの無料キャリア相談を検討してみてはいかがでしょうか。
