AIエンジニアはやめとけと言われる理由とは?将来性・代替キャリアまで徹底解説
2026年02月04日更新
SNSや掲示板で「AIエンジニアはやめとけ」という意見を見て、不安になる人は多くいます。 転職を現実的に考えている証拠でもありますが、その言葉だけで判断すると、本当は向いているのにもかかわらず選択肢から外してしまうリスクがあります。
本記事では、AIエンジニアがきついと言われる理由の中身を実務ベースで分解し、向き不向きの判断軸、求人の見抜き方、将来性と年収の現実までを整理します。
AIエンジニアを目指すか、自分の現状に合わせて判断したい人は参考にしてください。
(本記事ではAIエンジニアを、研究・実装・運用を含む広義の呼称として扱います。)
著者

串田 聡太
Kushida Sota
明治大学卒業後、富士通株式会社にて、自社製品に加えSAPやSalesforce導入、DX提案などを経験。その後、パーソルキャリア株式会社にて、ITエンジニアの転職支援を担当。業界トップクラスの実績を有する。
プロフィール詳細を見る
監修者

山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
プロフィール詳細を見る
目次
全部見る
AIエンジニアがやめとけと言われる5つの理由
「AIエンジニアはやめとけ」という言葉は、職種そのものの否定というより、就業後のミスマッチを避けるための警告として語られることが多いです。
ネガティブ意見の多くは、必要スキルや業務範囲を十分に理解しないまま目指した結果、「思っていた仕事と違う」と感じるミスマッチから生まれます。
ここでは、転職市場で起きやすい失敗パターンに紐づけて、やめとけと言われる理由を具体的に整理します。
求められるスキルのレベルが非常に高い
AIエンジニアは、複数領域の掛け算が必要になる職種です。実装スキルに加え、機械学習・統計・数学の前提理解、Pythonでの開発力、クラウド活用、論文読解などを踏まえた設計判断が求められ、学ぶ範囲が広くなりやすいです。
厚生労働省の職業情報提供サイトでも、AIエンジニアはデータ処理や分析、知識更新の重要度が高いと示されています。
そのため未経験者や浅いエンジニア経験の人にとってはキャッチアップ量が想定を超えやすく、「やめとけ」と言われる要因になります。
学習を続けなければならず負担が大きい
AI領域は学習の終点が見えにくく、継続した学習が前提になります。技術の更新やトレンドの変化は想定以上に早いため、業務で使う手法の変化や、過去の成功パターンがそのまま通用しない場面も増えます。
さらに近年は生成AIの普及により、著作権や倫理などの論点も増え、実装だけでなく判断の負荷も上がっています。結果として、勤務後も学び続ける生活になりやすく、継続学習そのものを負担として感じる人が出ます。
AIエンジニア求人の実態と理想のギャップ
実は「AIエンジニア募集」と書かれていても、AI開発が主業務とは限りません。データ収集や整形が中心でモデル開発に時間が割けないケースや、PoC(実運用前の検証フェーズ)で止まる案件も多いため、運用改善の実績をなかなか積めない場合もあります。
ギャップを減らすには、求人を工程で分解し、課題設定から運用改善までのどこを担うのかを応募前に確認しましょう。求人票で期待する仕事と、入社後の実務がずれると「やめとけ」に直結します。
成果が出るまで時間がかかり評価されにくい
AI開発は試行錯誤が多く、短期で成果を出しにくい特性があります。特にモデル精度の改善は、データ品質や前処理、評価指標の設計で結果が大きく変わるため、検証が長期化しやすい傾向があります。
一方で事業側は、リリース期限やKPI(成果を数値で測るための指標)達成を求めます。評価設計が整っていない職場では「頑張っているのに評価されない」という不満につながります。
このズレを減らすには、技術指標と業務指標を二段階で設計し、合意した成功条件に基づいて進めることが重要です。
未経験や微経験では競争が激しい
AIは話題性が強く志望者が集まりやすい一方で、採用側は即戦力を求める傾向があり、未経験枠は競争が激しくなりやすいです。
基礎学習だけでは差がつきにくく、実務に近い成果物や工程理解を示せないと書類で不利になり、応募の反復で消耗しやすくなります。未経験者が勝ち筋を作るには、直行だけにこだわらず、周辺職種から実績を積むという土俵設計が有効です。
例えばバックエンドで推論APIやデータ処理を担当して実務経験を作り、AI案件へ段階的に寄せていくほうが、ミスマッチと失敗のリスクを下げやすくなります。
AIエンジニアの仕事がきついと感じやすいポイント
AIエンジニアのきつさは、長時間労働よりも、作業の性質と評価のされ方に起因することが多いです。きつさの正体は、難しいことよりも、地味さと不確実性の組み合わせにあります。
ここでは、入社後にギャップが出やすい具体的なシーンを軸に整理します。
データ前処理や検証作業に時間を取られる
AI開発の多くは、モデル作成より前段の作業に時間がかかります。
例えばAIに学習させるデータをまとめるためには、欠損やノイズを整える基準の整備などの前処理が必要です。データ前処理で頻出する作業は、次のようなものです。
- 欠損値の扱いを決める(削除、平均値で補完など)
- 重複や表記揺れを正規化する
- 外れ値の定義を合意する
- ラベル定義を固める(何を正解とするか)
- データが増える仕組みを整える
前処理の品質が低いと改善が頭打ちになり、運用に入ってからもデータ変化に伴う再設計が発生します。こういった地道さを想定していないと、思った以上にきついと感じやすくなります。
短期成果を求められる現場との相性
AIは不確実性が高いため、精度が上がらない状況では、その原因がデータか手法か運用か、切り分けに一定の時間が必要です。一方で、プロダクト側はリリース期限とKPI達成を優先するため、検証の余白が確保できず、改善の質が下がることがあります。
さらに言葉の定義や求める成果がお互いにずれていると、改善しても評価されないすれ違いが発生しやすくなります。
ミスマッチを避けるには、どの指標を成果として扱うか、失敗の学びが評価されるか、スコープ調整が可能かといった前提を、入社前に確認しておく必要があります。
非エンジニアとのコミュニケーションの難しさ
AIは期待値調整が難しく、説明責任が重くなりやすいです。例えば「精度90%」が、業務上でどの程度の誤判定を意味するかは文脈によって変わります。
その結果、すれ違いが起きて「使えない」と言われプロジェクトが止まるケースもあります。
実務においては、できる範囲や誤判定が起きる条件、リスクを減らす運用・改善方法などを適切に伝えることが必須です。コミュニケーションが苦手な人にとっては、技術だけで完結しない点を負荷と感じやすい傾向があります。
AIエンジニアに向いている人の特徴
AIエンジニアに向いているかどうかは、頭の良さよりも、仕事の進め方やストレス耐性の相性で決まります。
ここでは、日々の業務での動きとして、実務で強みになりやすい特性を具体化します。
論理的に考えることや仮説検証が好き
仮説を立てて検証する行為そのものが苦にならない人は、AIエンジニアとして強みを発揮しやすいです。AI開発は進まない原因が一つに定まらないことも多く、複数仮説を並行して検証しながら打ち手を絞り込みます。
例えば精度低下が起きた際は、データの偏り、特徴量、学習設定といった要因に分けて切り分ける必要があります。この反復を前向きに回し、検証手順を再現できる形で残せる人ほど、改善が積み上がり評価につながります。
新しい技術を学び続けることが苦にならない
継続学習を生活に組み込める人は、AI領域で長期的に伸びやすいです。実務では論文の要点把握や手法の再現など、学び直しが定期的に発生するため、知識更新が前提になります。
ただし、常に最先端を追う必要はありません。自分の担当領域に必要な学びを取捨選択し、学んだら小さく実装したり学習ログを残すなど、学習を苦痛ではなく投資として扱える人が向いています。
ビジネス課題から技術を考えられる
AIは作って終わりではなく、運用で改善し続けて初めて効果が出ます。そのため課題定義から入れる人は、AIを価値につなげやすいです。
例えば、問い合わせの削減が目的であれば、正答率よりも誤回答時の導線設計が重要になります。不正検知であれば、誤検知コストと見逃しコストの合意が必要です。
「導入後に何が変われば成功か?」「失敗は何が起きた状態か?」をベースに技術選定と評価軸を組み立てられる人は、評価されやすく向いていると言えます。
AIエンジニアに向いていない人の特徴
一方で、AIエンジニアに向いていない理由は能力不足ではなく、動機と想定している働き方のズレで起きやすいです。
特に「AI=最先端で楽そう」「自動化で楽に稼げる」といったイメージ先行は、入社後の失望につながりやすいです。
ここでは後悔が起きやすいパターンを整理し、回避の考え方までセットで解説します。
流行や高年収だけを理由に目指している
報酬や話題性だけを目的にすると、地味な工程が続く局面で折れやすくなります。AI開発は成果が出るまでの時間が長く、短期で達成感を得にくい仕事です。さらに学習投資が先行するため、転職直後では年収が大きく上がらないケースも珍しくありません。
そのため、年収よりも仕事内容や描きたいキャリアパスを先に定義してから職種を選ぶことです。
学習や改善を継続するのが苦手
AI領域は、覚えて終わりではなく改善の反復が価値になります。実務ではデータ更新に合わせて再学習し、劣化を監視して対処する作業が続きます。
継続が苦痛な場合は、AIに直行せず隣接職種で経験を積むほうが現実的です。学習量より継続設計が重要なので、週次のアウトプットを固定できるかを基準に判断してください。
一人で完結する仕事だと考えている
AIエンジニアは、チーム連携と合意形成の比重が高い職種です。要件は事業側が持ち、データは別部門が持ち、運用はインフラが支える構造になりがちです。
この連携が崩れると、モデル精度以前に「使われない状態」になりやすいです。人との調整を負担に感じるタイプの人は、役割をずらしてAIに関わるルートも検討することをおすすめします。
AIエンジニアの将来性と需要の現実
AIは伸びると言われますが、すべてのAI関連職が同じ伸び方をするわけではありません。将来性は「AIという言葉」ではなく、「研究・実装・運用のどの工程を担えるか」で差が出ます。
ここでは需要が集まりやすい領域と、誤解されやすい論点を分けて整理します。
AIエンジニアの需要が伸びている分野
需要が強いのは、データが継続的に集まり、成果が業務指標として測りやすい領域です。代表例として、品質検査の画像認識、需要予測、異常検知、対話支援などが挙げられます。
一方で、PoCで止まる環境では本番運用と改善の経験が積みにくく、将来性を実感しづらくなります。同じ領域でも会社によって体制差が大きいため、職種名よりも「実運用まで回るか」「改善サイクルがあるか」を前提として確認してください。
AIによって仕事がなくなるという誤解
AIが増えるほど、AIを作る人だけでなく、運用して改善する人の重要性が上がります。モデルは作って終わりではなく、データの変化で精度が劣化するため、監視と調整を継続する必要があります。
さらに著作権や倫理などの制約も増えており、実装判断と説明責任の負荷はむしろ高まりやすいです。そのため**「仕事が消える」というより、「求められるスキルの中心が実装単体から運用とガバナンスへ広がる」と捉えるほうが現実に近い**です。
将来も価値が高いAIエンジニアの特徴
今後も価値が落ちにくいのは、評価と運用を含めたプロセスを作れる人です。具体的には、データ品質の設計、評価指標の設計、監視、再学習の仕組み化までを一貫して回せる状態を作れることです。
手法の暗記よりも、関係者が実際に動ける形に落とすドキュメント力や、成功条件の合意形成が成果を左右します。
生成AIが普及しても、AIを「使える状態で回し続ける」人材の需要は残ります。工程設計と運用改善を軸に、自分のスキルを磨き続けられる人は生き残れるでしょう。
AIエンジニアの年収と市場価値
AIエンジニアの年収は、職種名よりも担当工程と責任範囲で差が出ます。さらに設計・構築か運用改善かでもレンジが変わるため、幅が広い傾向があります。
AIエンジニアの年収相場
厚生労働省の職業情報提供サイトでは、AIエンジニアの給与データがITSSのスキルレベル別に整理されています。ITSSとは「経済産業省が策定したITスキル標準」のことで、職種やスキルレベルを段階で整理するための枠組みです。
| スキルレベル | 年収レンジ |
|---|---|
| ITSSレベル1〜2 | 420万〜620万円 |
| ITSSレベル3 | 450万〜700万円 |
| ITSSレベル4 | 500万〜780万円 |
| ITSSレベル5以上 | 600万〜950万円 |
第一四分位〜第三四分位(下位25%〜上位75%に入る範囲)
年収は、あくまでレンジとして把握するとミスマッチが減ります。
年収が伸びやすい経験とスキル
年収が伸びやすい経験は、モデル作成だけでなく、本番運用まで責任を持てるケースです。AIは作って終わりではなく、運用で精度が変動するため、デプロイ設計、監視設計、劣化検知、再学習の自動化といった運用工程の経験は評価されやすくなります。
加えて、技術指標と事業KPIを接続し、改善内容が業務にどう効いたのかを説明できる人ほど、転職市場での説得力が上がります。一方でPoC止まりの経験だけでは、実運用での課題対応や改善サイクルを語りにくく、実績の再現性が弱く見えやすい点に注意が必要です。
短期の年収より中長期の市場価値を重視すべき理由
AIはトレンド変化が速いため、短期の高年収だけを追うことはおすすめしません。中長期で強いのは、手法の暗記ではなく、課題設定から評価、運用改善までの工程を再現性をもって回せる人材です。
AIエンジニアの市場価値は、特定モデルの知識よりも、下記の3つがポイントになります。
- 成果が出る条件を設計
- 関係者との合意が取れるコミュニケーション力
- 運用で改善し続けられる力
そのため、職種名よりも担当工程の広さと裁量を重視し、確実に市場価値を高められる環境を目指す方が、中長期では有利に働きます。
テックゴーでは、職種名と年収レンジだけで応募先を決めることを推奨していません。なぜなら、AI領域は同じ「AIエンジニア」でも担当工程と裁量が企業ごとに大きく違い、年収の上がり幅はスキルよりも任される範囲で決まるケースが多いからです。
短期で高い提示額の求人ほど、PoC中心・運用経験が積めない・評価軸が曖昧といった落とし穴が隠れていることもあります。
テックゴーでは、求人票を工程(課題設定〜運用改善)に分解し、面接で担当範囲を確定させたうえで、中長期で市場価値が上がる環境かを基準に選ぶことを重視しています。
未経験からAIエンジニアを目指すためのポイント
AIエンジニアは必要スキルの幅が広く、求人も「AI開発が主業務とは限らない」ため、前提を外すとミスマッチが起きやすくなります。一方で、工程を分解して狙いを定めれば、未経験者でも現実的に近づけるルートはあります。
ここでは未経験者が目指すべき職種設計と学習設計、応募判断の軸を整理します。
まずは狙う職種を決めて学習範囲を絞る
最初に決めるべきは、研究寄り・実装寄り・運用寄りのどのキャリアパスを目指したいかです。同じAIでも必要スキルの中心は変わるため、目的が曖昧だと学習が分散して負担になりがちです。
例えばMLOps(機械学習モデルを本番で安定運用するための仕組みづくり)寄りであれば、モデル精度よりも、クラウドや監視設計、再学習の仕組み化が先に効きます。職種を先に決めて学習範囲を絞ることで、継続負荷を下げながら成果につながる学びに集中できます。
学習は実装とアウトプットを最優先にする
座学のみでの学習は、転職市場では評価が高くありません。実務では、手法を知っていることよりも、実際のデータを扱って検証し、結果を説明できることが求められます。
小さな実装であっても、前処理から評価までを一連で回し、結果と考察を自分の言葉で整理する経験は実務に近づきます。
またアウトプットが積み上がるほど学習の方向性が定まるため、学習の空回りを減らせます。
転職で評価される実績の見せ方を押さえる
転職市場で評価されるのは、モデル名よりも、課題設定と検証設計の筋の良さです。
- 何を改善したのか
- どのデータを使ったか
- どの指標で良し悪しを判断したか
- 失敗の要因は何だったのか
上記を言語化して、再現手順と学びを残せると、個人の成果ではなくチームで使える成果としても評価されやすくなります。
ポートフォリオは成果物の提示に留めず、意思決定の過程と検証のログまで含めて提示することで、実際の業務での動きをイメージとして伝えやすくなります。
いきなりAIエンジニア応募を避ける判断基準を持つ
求人票で「AIエンジニア」と書かれていても、実態はデータ整形など別の業務が中心であるケースは実際にあります。その工程が自分の狙いと一致する場合は有効ですが、モデル開発や運用改善を想定している場合はギャップになりやすいです。
そのため応募前に、課題設定、データ整備、学習、評価、デプロイ、運用改善のどこを担うのかを工程単位で確認しましょう。
未経験者は直行にこだわらず、①バックエンド(推論API・データ処理)→②データエンジニア(収集・基盤・品質)→③MLOps(監視・再学習)の順に実運用に近い工程へ寄せていく方針もおすすめです。
未経験スタートで最も避けたいのが、応募先の担当工程が想定とずれていて「思っていた経験が積めない」状態になってしまうことです。
テックゴーの無料相談では、求人票の表現を工程単位に翻訳し、ミスマッチの可能性を先に潰します。面接で担当範囲を確定させる逆質問まで整理できるため、不安を抱えたまま応募を増やす必要がなくなります。
AIエンジニアが難しい場合の代替キャリア
AIエンジニアはスキル要求が広く、求人も「実はデータ整備やPoC中心だった」というギャップが起きやすいため、未経験者ほど直行で消耗しやすい傾向があります。
一方で、AIに近い周辺職種で工程の一部を担い、実運用に近い実績を積むほうが、ミスマッチを減らしながら市場価値を作りやすいです。
ここでは、AIと親和性が高く、市場価値を上げやすい代替キャリアを整理します。
データエンジニアという選択肢
データエンジニアはAI開発の土台を作る役割で、需要が安定しやすいです。実務の中心は、データ収集・加工・整理、パイプライン構築、品質管理、運用設計であり、AIの成果を左右するデータ品質に直接関われます。
モデル開発よりも先に必要になる工程を担うため、AI案件の現実に近い距離で働きながら、将来的にML寄りへスライドする設計もしやすいです。
まずは堅実に実務経験を積みたい人や、地道な整備・運用を積み上げる仕事に抵抗がない人に向いています。
バックエンドエンジニアとしてAIに関わる
AIをプロダクトに組み込むバックエンドエンジニアは、需要が大きい職種です。推論APIの設計、権限管理、ログ設計、性能最適化、障害時の切り戻し設計など、モデルを「使える機能」として届ける責任が評価されます。
AI求人の実態としてモデル作成よりもシステム実装が中心になるケースも多いため、ここで実績を作ると次の転職で再現性を語りやすくなります。
プロダクト開発の経験を積みたい人や、安定稼働や性能といった非機能要件に強みを作りたい人におすすめです。
SREやクラウドエンジニアで基盤を支える
SREとは信頼性を担保しながら運用を自動化する役割で、監視設計、可用性設計、インシデント対応、運用改善が中心です。AI運用では、クラウドコスト最適化や監視、再学習基盤の運用などがボトルネックになりやすく、「作る」より「回す」工程の重要性が増しています。
AIの普及で基盤運用の難易度が上がり、支える人材の価値は上がっています。インフラ整備や運用が得意な人、安定稼働と改善のサイクルを回す仕事にやりがいを感じる人は、こういったルートも向いています。
プロダクト開発や分析寄りのキャリア
プロダクト開発では、要件とAI活用をつなぎ、ユーザー価値に落とし込む設計と意思決定が中心になります。分析寄りでは、KPI設計や業務改善を軸に、どの指標をどう動かすかを定義してAIを使いこなすため、技術だけでなくビジネス理解が強い武器になります。
このように、AIを使って成果を出す側に回るキャリアもあります。モデルの細部よりも課題設定や価値設計に関心が強い人、成果責任を持って改善を回す立ち位置のほうが力を発揮できる人におすすめです。
後悔しないためにAIエンジニアへの転職前に確認すべきポイント
同じAIエンジニアでも、入社後に積める経験は会社で大きく変わります。「AIエンジニア募集」と書かれていても、実態がデータ整備中心、PoC中心、外部ツール連携中心など、業務範囲が分かれるためです。
ここでは、求人票と面接で確認すべき項目を、実務ベースの判断軸でまとめます。
求人票で確認すべき業務内容
業務内容は、開発工程と運用フェーズに分けて確認します。求人票は魅力的に書かれやすい傾向があるため、担当工程の読み違いから、入社後にギャップが起きるケースが多いです。
業務内容のチェックポイント
- PoCが主業務か、実運用を前提としているか
- 課題設定から関われるか、それとも実装や運用が中心か
- データ整備が済んでいるか、これから整える段階か
- 前処理の定義は誰が決めるか
- モデル開発と実装の比率はどの程度か
- デプロイ、監視、再学習が業務に含まれるか
- 体制は専任か、兼務か、外部委託が多いか
- 利用する技術は自社開発か、外部サービス連携が中心か
- 本番障害時の切り戻し設計は誰が持つか
これらは確認不足のまま入社すると、「思っていた仕事と違う」というミスマッチに直結しやすい項目です。求人票に曖昧な表現が多い場合はメモしておき、面接時に質問しましょう。
AI開発が実運用されているかの見極め方
AI開発の実運用の有無は、成果指標と運用体制の質問で判定できます。精度の指標だけが語られ、業務KPIや利用部門の運用が語られない場合は、PoC(検証プロセス)止まりの可能性があります。
実運用されているかを見分けるチェックポイント
- 成功の定義が精度だけでなく、業務KPIとして設定されているか
- 本番導入後に何を監視し、どの指標で劣化を検知するのか
- 精度劣化が起きたときの対応フローと責任者が明確か
- データ更新の頻度と担当者が決まっているか
- 運用改善のサイクルを回す前提があるか
- すでに本番で使われているAIがあるか、利用部門が存在するか
監視や再学習の設計が曖昧な現場では、運用改善の経験が積みにくく、次にまた転職をする際に実績の再現性を語りづらくなります。面接時の答えが曖昧な場合は、まだ運用が固まっていない前提で、入社後に何を担うのかを追加で確認してください。
評価制度やチーム体制のチェック
評価制度が短期成果に偏っている現場は、AIエンジニアにとって消耗しやすい環境です。
AIは成果が遅れやすく不確実性が高いため、検証プロセスや改善の積み上げが評価される環境が整っていないと、やりがいや楽しさを十分に感じられなくなってしまう可能性があります。
評価制度のチェックポイント
- 評価が短期KPI偏重ではなく、検証プロセスも評価対象になるか
- プロダクト側の責任者が明確で、意思決定が進む体制か
- データの所有者と意思決定者が誰かが明確か
- レビュー体制があり、属人化を防げるか
- 失敗の学びが共有され、改善に反映される文化があるか
- 非エンジニアとの合意形成を支える役割がチーム内にいるか
また、ドメイン専門家やプロダクト側とも協働できる体制がないと、説明責任だけが増えて成果が出にくくなります。孤立しやすい環境では、頑張っているのに評価されない状態が起きやすいです。評価基準やチーム連携に納得できる環境かどうかは、入社を決める前に知っておきましょう。
AIエンジニアへの転職ならテックゴーへ
「AIエンジニアはやめとけ」という言葉に不安を感じるのは、転職を現実的に考えている証拠です。AI領域は職種名が同じでも、担当工程や期待成果が企業ごとに大きく異なります。
テックゴーの無料相談では、情報の読み違いによるミスマッチを避けるため、現状スキルと志向性の棚卸しから始めます。AIエンジニアに直行すべきかの判断基準や、求人票の見抜き方、面接時の確認ポイントまでを具体的にすり合わせます。
まずは無料相談で、納得して動ける応募戦略を一緒に作りましょう。
まとめ
AIエンジニアがきついと言われる背景には、仕事そのものの難しさ以上に、必要スキルと求人実態の読み違いによるミスマッチがあります。向き不向きは能力ではなく、仕事の進め方やストレス耐性の相性で決まります。
また、AIに直行するだけが正解ではなく、データエンジニアやバックエンド、SREなど周辺職種で実績を作るほうが成功率が上がる場合もあります。ミスマッチと後悔を避けるには、職種名よりも担当工程や裁量、評価制度などを事前に確認することが重要です。
不安を整理して納得して進みたい人は、テックゴーの無料相談で判断材料を整理してください。
