SEからの転職|キャリアパス15選と後悔しないための全知識
2025年10月14日更新
SE(システムエンジニア)は、企業のシステム開発や運用を支える重要なポジションです。
しかし近年は、より上流から企業のIT戦略や業務改革に関わりたいという理由で、SEからITコンサルタントへの転職を目指す方が増えているのです。
デジタル化の加速により、ITコンサルタントはDX推進や業務効率化の中心的な役割を担う存在として、その需要が一段と高まっています。
本記事では、SEからの転職を考える方に向けて、キャリアプランの立て方や年代別の戦略、年収アップにつながるキャリアの選び方まで詳しく解説します。
記事の後半には、転職を成功させる具体的なステップも分かりやすく紹介するので、SEからのキャリアチェンジを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
著者

蓬田 和己
Yomogita Kazuki
早稲田大学卒業後、レバレジーズ株式会社に入社。キャリアアドバイザーとして開発、データ職種のエンジニアの方の支援に従事。歴代最速で事業部内単月支援者数、売上1位を獲得し、組織目標の達成に大きく貢献。社内での異動、キャリアアップ、転職もどれが良いのか単純には決められないので、お客様にとって最善の選択肢を一緒に考えていきたいという思いから、MyVisionに参画。
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監修者

山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
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目次
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SEから転職する前に|成功の鍵を握るキャリアプランニング
転職を検討する際には、現職への不満や新しい環境への期待から、気持ちのままに行動を起こしてしまうこともあるでしょう。
しかし、準備が不十分なままで転職活動を進めてしまうと、入社後に業務内容や待遇にミスマッチが生じ、不満や後悔を早期に感じる結果になりかねません。
こうした事態を防ぐためには、自身の経験やスキルを整理したうえで、将来のキャリアビジョンを明確にすることが大切です。
そうすることで、希望する働き方や収入、成長を実現しやすくなります。
ここでは、SEから転職をする前に実践したいキャリアプランニングについて詳しくみていきましょう。
SE経験を強みに変える自己分析とキャリアの棚卸し
SEとして培ってきた知識や経験は、開発現場だけでなく、異業界やコンサルティングなど幅広い職種でも高く評価されるスキルセットです。
転職を成功させるには、まず自分の業務経験を振り返り、どのスキルを強みとして打ち出せるのかを具体的に整理しましょう。
SEのポータブルスキルは、実際の業務でどのように発揮されたかを具体例とともに振り返ることで、強みがより明確になります。
- 論理的思考力:顧客の要望を整理し、必要な機能を分かりやすい仕様にまとめた経験
- 問題解決能力:システムが止まった際に原因をすぐに見つけ、復旧までの流れを改善した経験
- プロジェクトマネジメント力:開発チームの進み具合や品質を管理し、スケジュールどおりに納品した実績
- コミュニケーション力:業務担当や顧客とエンジニアの間に入り、意見を調整してスムーズに話をまとめた経験
上記に加えて、技術スキルや業務知識も、具体的に整理しておくことが大切です。
技術スキルの具体例
- JavaやPythonでの開発経験
- AWSやAzureといったクラウド環境の構築
- データベース設計やSQLの最適化など
業務知識の具体例
- 金融業界の決済システム開発
- 製造業向け在庫管理システムの要件定義
- 小売業向けECサイトの保守・運用など
上記のような経験は、次のような項目に整理して、表形式でまとめると非常に分かりやすくなります。
キャリア棚卸しの整理項目
- プロジェクト
- 担当フェーズ
- 役割
- 使用した技術
- 結果・成果
キャリアを見える化することで、自分の得意分野や実績が一目で把握できるだけでなく、職務経歴書の説得力も格段に高まります。
さらに、この棚卸し作業は面接対策にもとても役立ちます。
これまで携わったプロジェクトを振り返りながら、課題への取り組みや成果を具体的なエピソードとして語れるようになるため、自信を持ってアピールできるでしょう。
こうした準備を丁寧に進めておくことで、転職活動の軸が明確になり、希望する職種への適性も判断しやすくなります。
年代別で考えるSEのキャリア戦略
SEとしてのキャリアは、年齢によって求められる役割や期待されるスキルが大きく異なります。
年代ごとの特徴を理解し、将来を見据えた選択をすることで、キャリアの方向性をより明確に描けるようになるでしょう。
ここでは、20代・30代・40代それぞれのステージで意識したいキャリア戦略のポイントをご紹介します。
20代:SEのキャリア戦略
20代のSEは、社会人としての経験が浅くても、キャリアの伸びしろが大きく、ポテンシャルを評価されやすい世代です。
そのため、未経験の分野や新しい業界にも挑戦しやすく、キャリアの方向性を大きく変えるチャンスがあります。
この時期に大切なのは、専門性を深めるのか、それともキャリアチェンジを目指すのかを早いタイミングで決断することです。
たとえば、開発スキルを伸ばしてアーキテクトやテックリードを目指す道もあれば、ITコンサルタントや事業会社のWebエンジニア、カスタマーサクセスなど、上流や異業種に挑戦する道もあります。
どちらを選択する場合でも、これまで携わったプロジェクトの成果や身につけたスキルを整理し、自分の強みを言語化しておくことが将来の大きな強みとなります。
このように、20代は吸収力が高く変化にも柔軟に対応できるため、キャリアを伸ばすチャンスが多い時期といえるでしょう。
30代:SEのキャリア戦略
30代のSEは、これまでの実務経験を評価され、即戦力として成果を求められる世代です。
現場でのスキルに加えて、チームをまとめる力や専門領域で結果を出す力が重視されるようになります。
この時期のSEにとって重要なのは、マネジメント職を目指すのか、それとも特定の技術領域でスペシャリストとして専門性を深めるのかといった方向性を定めることです。
どちらを選んでも、リーダーシップや問題解決力、成果を出したプロジェクト実績などが、キャリアアップを成功させるカギとなります。
また、30代は役職や年収の伸びを左右する転機の年代でもあります。
社内での昇進にこだわらず、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーなど上流工程への転職を視野に入れることで、さらなる成長と待遇改善の機会が広がります。
これまで積み上げた経験を丁寧に棚卸しし、リーダーとしての強みや専門性を明確にすることが、次のキャリアを切り拓くための確かな土台となります。
40代:SEのキャリア戦略
40代のSEは、現場の実務にとどまらず、組織の方針や事業戦略に関わる上流の役割を担うことが求められる年代です。
そのため、長年培ってきた豊富な経験と業界で築いた人脈が大きな武器となります。
キャリアの選択肢も一層広がり、マネジメント層として組織を牽引するポジションや、ITコンサルタントとして課題解決に特化するポジション、さらにはフリーランスとして独立する道などが挙げられます。
特にリーダーとしての実績や業務改善の経験は、企業のDX推進やプロジェクトの戦略設計に直結し、高い評価につながるでしょう。
また、これまでの人脈を活かして案件を獲得したり、専門分野に特化したコンサルティングを展開したりと、自分らしい働き方を選択できるチャンスも広がります。
将来を見据えて、これまでのマネジメント経験や業界知識を整理し、言語化しておくことで、次のステージへの移行がよりスムーズになるでしょう。
SEからの転職先|おすすめキャリアパス15選
SEとして培った技術や経験は、多彩なキャリアに活かせます。
ここでは、SE経験者におすすめのキャリアパスを3つの方向性に分けて詳しくみていきましょう。
ITの専門性をさらに深めるキャリアパス
- プロジェクトマネージャー(PM)
- ITアーキテクト
- ITスペシャリスト(クラウド、セキュリティ、データサイエンスなど)
- 社内SE
- ITコンサルタント
ITスキルを活かしてキャリアチェンジする道
- Webエンジニア(事業会社)
- セールスエンジニア
- プロダクトマネージャー(PdM)
- カスタマーサクセス
- データアナリスト
未経験から挑戦する異業種へのキャリアパス
- マーケティング職
- 経営企画・事業企画
- M&Aアドバイザリー
- コンサルティングファーム
- 公務員
ITの専門性をさらに深めるキャリアパス
SE経験を活かして、IT業界においてより技術力や上流設計力を磨くキャリアパスも非常に有力です。
特におすすめのキャリアパスは、次のとおりです。
職種 | 内容 |
---|---|
プロジェクトマネージャー(PM) | 開発プロジェクト全体を統括し、スケジュール管理やコスト管理、品質管理を担う役割。チームをリードする力が問われる。 |
ITアーキテクト | システム全体の構造を設計する役割。複数システムをまたぐ設計能力や技術選定力が求められる。 |
ITスペシャリスト | クラウド、セキュリティ、データサイエンスなどの特定領域に深く特化し、その分野の知見を持つ技術者。希少性が高まりやすいポジションとして注目されている。 |
社内SE | 自社の業務システムを担当し、保守・運用だけでなく改善提案やロードマップ構築を行うポジション。業務理解と技術力の両方を活かせる。 |
ITコンサルタント | 顧客企業のIT戦略立案やシステム導入支援を手がける上流フェーズの職種。技術力だけでなく、提案力や課題解決能力も評価される。 |
上記のなかでも、ITコンサルタントは、SEからのキャリアアップ先として特に人気の高い職種です。
上流工程に関わることで、年収アップやキャリアの幅を広げやすいのが魅力です。
SEからITコンサルタントへの転職を成功させたい方は、転職エージェント・マイビジョンにご相談ください。
ITスキルを活かしてキャリアチェンジする道
SEとして培った技術力を軸に、ITスキルを活かしながら他職種へ挑戦するキャリアチェンジも魅力的な選択肢といえるでしょう。
特におすすめの職種は、次のとおりです。
職種 | 内容 |
---|---|
Webエンジニア(事業会社) | 自社サービスの開発・運用を担い、企画段階から関わる職種。ユーザー視点と技術力を融合できるかが転職を成功させるポイント。 |
セールスエンジニア | 技術知識を武器に、営業や技術担当との橋渡しを行うポジション。製品理解と提案力が問われる。 |
プロダクトマネージャー(PM) | サービスや機能の企画構想からリリースまでを統括するポジション。技術背景と事業視点の両方の知見が求められる。 |
カスタマーサクセス | 顧客満足を推進し、システム運用後の活用支援や改善提案を行う職種。技術力とコミュニケーション力を活かせる。 |
データアナリスト | データの可視化・分析を通じて業務改善や意思決定を支援する職種。SQLやPythonなどの知見や技術を活かせる。 |
これらの職種は、+SEとして培った論理的思考力やシステム理解を強みに転職しやすい分野*です。
開発現場だけでなく、企画・営業・データ活用など幅広い業務に携われるため、キャリアの幅を広げたい方に向いています。
将来的にはマネジメントや事業企画へのステップアップも見据えられるため、技術を土台に新たな挑戦をしたいSEにとって有力な選択肢といえるでしょう。
未経験から挑戦する異業種へのキャリアパス
SEとしての基礎を活かしながら、IT業界外の領域へキャリアを広げる選択肢もおすすめです。
未経験でも挑戦できる代表的なキャリアパスは、次のとおりです。
職種 | 内容 |
---|---|
マーケティング職 | デジタルマーケティングやデータドリブン分析など、ITスキルと親和性の高い職種。分析ツールや広告運用経験が求められるケースも。 |
経営企画・事業企画 | 事業戦略や新規事業の企画立案、KPI設計などを担当する職種。ITに強いバックグラウンドを持つ人材は意思決定の現場で重宝される。 |
M&Aアドバイザリー | 企業の買収や合併に関わる職種。企業価値評価や財務・技術面におけるデューデリジェンス、統合支援などを担う。 |
コンサルティングファーム | 製造・流通・金融など業界別の業務改善・戦略立案支援を行うコンサルティング業務を担うポジション。高い業界知識や思考力が求められる。 |
公務員(デジタル庁など) | 政府・自治体のDX推進やシステム化改革に携わるポジション。社会課題解決に貢献しながら技術力を活かせるのが魅力。 |
これらの職種では、SEとして培った論理的思考力やシステムに対する理解が大きな強みになります。
特にマーケティングや経営企画、コンサルティング分野では、データ分析力やIT知識を活かした戦略立案が評価されやすく、キャリアの幅を広げる大きなチャンスとなるでしょう。
SEの転職、年収と待遇のリアル
転職を検討する際、多くのSEが気になるのが、「転職後の年収や待遇」でしょう。
しかし、SEから転職する際、転職後の勤務先や選択するキャリアによっては、年収は大きく上がる場合もあれば、逆に下がるケースも少なくありません。
厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「jobtag」によると、システムエンジニアの平均年収は574万1,000円です。
一方、同サイトでITコンサルタントは平均年収752万6,000円と、SEよりも180万円近く高い水準となっています。
これを基準に考えると、SIerからITコンサルタントや事業会社のエンジニアへ転職するケースでは、上流工程の経験や専門性が評価され、年収アップにつながりやすいといえるでしょう。
一方で、未経験分野への転身や業界をまたぐキャリアチェンジでは、新たなスキル習得が必要となるため、初年度は収入が一時的に下がるケースも少なくありません。
なかでも、ITコンサルタントは近年の需要拡大により、SEからの転職で年収が大幅に伸びる例が増えています。
まずは現在の水準を把握し、自分に合った転職パターンを知ることが、収入アップの第一歩となるでしょう。
参照:職業情報提供サイト「jobtag」|システムエンジニア(受託開発) 参照:職業情報提供サイト「jobtag」|ITコンサルタント
SEの転職を成功に導く5つのステップ
SEの転職活動は、基本的な流れこそ他職種と大きく変わりませんが、技術スキルの見せ方や企業との相性の見極めなど、細かな工夫が結果を左右します。
転職をスムーズに進めるためには、準備不足や情報不足によるミスマッチを防ぎ、自分の強みを的確に伝えることが欠かせません。
SEが転職を成功させるために押さえておきたい具体的なステップは、次のとおりです。
SEの転職を成功に導く5つのステップ
- 企業の選び方と情報収集
- 職務経歴書の書き方を工夫する
- スキルを証明するポートフォリオの準備
- 面接対策
- 内定交渉と退職準備
それぞれの内容を詳しくみていきましょう。
企業の選び方と情報収集
転職でよくありがちな失敗の一つに、「入社してみたら想像と違った」というミスマッチが挙げられます。
こうした後悔や失敗を防ぐためには、求人票の情報だけで判断をせず、さまざまな方法で情報を集めて整理し、総合的に判断していきましょう。
求人票以外に活用できる代表的な情報源は、次のとおりです。
求人票以外に活用できる代表的な情報源
- 転職エージェント:企業の採用背景や職場の雰囲気など、求人票にない情報を収集できる
- 求人サイトや企業HP:仕事内容や待遇を一覧で確認でき、応募先の基本情報をつかめる
- 口コミサイトやSNS:社員や元社員のリアルな声から、働き方や人間関係を把握できる
- 知人や業界関係者:実際に働いたことがある人の話は、もっとも具体的で信頼できる情報を収集できる
また、次のような点を事前にチェックしておくと、入社後のギャップをさらに減らせます。
企業を選ぶうえでチェックしておきたいポイント
- 働き方や制度の実態
- 社風や価値観
- 評価制度やキャリアアップの仕組み
- チーム構成や上司・同僚との関わり方
たとえ、求人票に、福利厚生やキャリア支援などの制度について記載されていたとしても、実際には活用しづらいケースも少なくありません。
現場で働く方たちの声や口コミを参考にしながら、制度がきちんと機能しているかも確認しましょう。
転職エージェントは、非公開求人の紹介だけでなく、キャリアの棚卸しや面接対策、条件交渉までサポートしてくれる心強い存在です。
効率よく転職活動を進めたい方は、信頼できるエージェントにまずは登録してみましょう。
職務経歴書の書き方を工夫する
職務経歴書は、次のステップにつなげるための重要な書類です。
ただ経歴をまとめるだけでは採用担当者の印象に残りづらく、評価につながりづらいでしょう。
SEが自身の強みを効果的に伝えるためにも、次のような流れや構成で記載すると、読みやすく評価されやすくなります。
職務経歴書の流れや構成のポイント
構成 | 内容 |
---|---|
要約・キャリアサマリー | 自身の職歴や強み、今後の方向性を簡潔にまとめた冒頭文 |
スキル・技術・業務領域 | 使用可能な言語やクラウド、DB、業務知識などを整理する |
プロジェクト経験 | 担当したプロジェクトごとに詳細をまとめる |
自己PR・志望理由 | 自分の強みや価値観、将来のビジョンなどを補足的に記載する |
採用担当者が特に注目する「プロジェクト経験」を記述する際は、単に業務内容を羅列するのではなく、次のようなポイントを整理すると、あなたの強みや実力をよりアピールできるでしょう。
プロジェクト経験をまとめる際のポイント
内容 | |
---|---|
課題 | プロジェクトが直面していた問題や改善すべき背景を簡潔に記載する |
役割 | 課題を解決するために、自分が担った役割や具体的な行動をまとめる |
成果 | 自分の取り組みで得られた成果を明確に示す。数値や具体例があると説得力アップにつながる |
上記のような書き方を意識することで、単なる作業記録ではなく、課題に対してどのように行動し、どのような成果を出したのかが一目で伝わる職務経歴書になります。
ITコンサルや上流工程のポジションを目指したい方は、技術スキルだけでなく、課題解決力や改善の成果を具体的に示して、評価アップにつなげていきましょう。
スキルを証明するポートフォリオの準備
書類選考や面接で他の応募者と差をつけるためには、職務経歴書だけでは伝わりにくい「実力」や「成果」を見える化することが重要です。
そのために有効なのが、これまでの実績や成果物を整理した「ポートフォリオ」です。
SEからITコンサルタントのような上流工程の職種を目指す場合は、単なるコードや技術だけでなく、課題をどのように捉え、どのような提案を行い、どんな成果を出したかを示す必要があります。
具体的には、次のような内容をポートフォリオに加えておくと、スキルや提案力をより分かりやすく伝えられるでしょう。
ポートフォリオにまとめておくべき内容
- GitHub上で公開したコードやライブラリ
- 個人で開発したWebアプリや自動化ツール
- 要件定義や業務改善の提案書・設計資料
- KPI改善の成果をまとめたレポート
- プロジェクトでの課題解決事例をまとめたスライド
ポートフォリオは、採用担当者が短時間で応募者のスキルや実績を把握できる効果的なアピールツールです。
特に提案書や改善の成果を示す資料は、上流工程への転職を志望する方にとって、問題解決力や戦略的な思考を伝える大きな武器となるでしょう。
面接対策
面接では、職務内容への理解や技術力、人柄やコミュニケーション力まで幅広く評価されます。
なかでも、SEやITコンサルへの転職では、過去の実務経験やスキルを深掘りされる「技術面接」と、志望動機・キャリアプランを中心に評価される「人事面接」の両方に備えた準備が必要です。
それぞれの面接で評価されるポイントが異なるため、事前に押さえるべき準備内容にも違いがあります。
次の項目を参考に、自分の経験や強みを整理しておきましょう。
技術面接のポイント
- プロジェクト経験や使用した技術、課題解決の手順を具体的に説明できるようにする
- 知識をアピールするのではなく、具体的な成果事例とセットで伝えられるようにする
- 開発環境やチームでの役割なども整理しておく
人事面接のポイント
- 志望動機やキャリアプラン、強み・弱みなど、自分の価値観と企業の方向性が一致している旨をアピールする
- 企業の理念や事業内容を理解し、自分の経験や強みと結びつけて語れるようにする
- 企業側からの逆質問対策として、入社後の期待役割やチーム体制など実務に関わる質問を用意しておく
さらに、転職理由や志望動機などの定番質問は必ず準備しておくことが大切です。
あらかじめ答えを整理しておくことで、自分らしい受け答えができ、好印象につながります。
面接でよく聞かれる質問は、次のとおりです。
よく聞かれる質問例
- 転職を考えた理由は何ですか?
- 当社を志望した動機を教えてください。
- これまでのキャリアで最も成果を出せたプロジェクトは?
- チームで苦労した経験と、その解決方法を教えてください。
- 自分の強みと弱みをどう捉えていますか?
- 5年後・10年後のキャリアプランは?
- 入社後にどんな役割を果たしたいと考えていますか?
自分の経験や考えを整理し、筋道を立てて話せるように準備しておくことが大切です。
事前の練習を重ねて、面接本番でも落ち着いて自分の強みを伝えていきましょう。
内定交渉と退職準備
転職先から内定通知を受け取ったら、提示された条件の確認や交渉、そして現職での退職準備を並行して進める必要があります。
年収や待遇をきちんと確認しないまま入社すると、「想定していた条件と違った」と後悔するケースも少なくありません。
提示内容をしっかり確認し、必要に応じて早めに交渉しておきましょう。
また、現職では退職日や引き継ぎのスケジュールを計画的に進めることが重要です。
引き継ぎが不十分だとチームやプロジェクトに支障が出て、退職トラブルにつながる恐れがあります。
上司への相談は早めに行い、引き継ぎ計画を立ててスムーズで円満な退職を目指しましょう。
【要注意】SEの転職でよくある失敗事例と対策
SEとして培ったスキルを活かすために転職を決意したものの、「入社後にイメージと違った」「期待した待遇が得られなかった」などの理由で後悔するケースは少なくありません。
転職はキャリアを広げるチャンスである一方で、事前準備や情報収集が不十分だとミスマッチや待遇面のトラブルにつながる恐れもあります。
ここでは、SEの転職で起こりがちな失敗事例と、その回避策を詳しくみていきましょう。
業務とスキルのミスマッチ
転職後に「仕事内容が想定と違う」「スキルを活かせない」と感じるミスマッチは、SEの転職でありがちな失敗の一つです。
経験や得意分野が活かせない環境では、成果を出しにくいだけでなく、業務に慣れるまで時間がかかりストレスが増えることもあるでしょう。
業務とスキルのミスマッチを防ぐためには、次のポイントを意識しながら転職活動を進めてください。
業務とスキルのミスマッチを防ぐポイント
- 事前の情報収集を徹底する
- スキルの棚卸しを通してアピールポイントを見える化する
- 面接時に業務内容を詳しく確認する
特に面接では、担当する業務内容や使用する技術スタック、チーム体制などを具体的に確認することが大切です。
自分のスキルが求められる役割に合っているかをしっかり見極めることで、入社後のギャップを最小限に抑えられます。
年収が下がることへの不満
転職先の仕事内容に納得して入社したものの、いざ働いてみると「年収が下がった」と不満を抱くケースも少なくありません。
特に、年収アップの道筋が明確に示されず、いつ昇給できるのかが不透明な場合はモチベーションの低下につながる恐れもあります。
こうした後悔を防ぐためには、入社前に年収や昇給の仕組みをしっかり確認することが大切です。
転職先の評価制度や昇給のタイミングを事前に把握したうえで、条件が希望と合わない場合は交渉を検討しましょう。
一方で、SEからITコンサルタントへの転職は、年収が上がるケースが多くみられます。
スキルや実績次第では、20代でも年収1,000万円を目指せる事例も少なくありません。
より高待遇を狙いたい方は、こうした成長業界を選択肢に入れて転職活動を進めていきましょう。
キャリアや収入面の不安がある場合は、IT・コンサル業界に強い転職エージェント「マイビジョン」に相談し、希望に合ったキャリアプランや待遇交渉のサポートを受けましょう。
SEからのキャリアアップ転職ならテックゴーへ
SEからITコンサルタントやPMなど、より上流工程へのキャリアアップを目指すなら、ITエンジニア専門の転職支援サービスを活用するのが近道です。
テックゴーは、エンジニアのキャリアアップ支援に特化した転職エージェントとして、多くのSEのキャリアチェンジを成功へ導いてきました。
テックゴーの強み
- ITエンジニア出身のキャリアアドバイザーが多数在籍
- 大手から成長企業まで、エンジニア・PM・ITコンサルなどの非公開求人を多数保有
- スキル評価・年収交渉・面接対策までを一貫サポート
テックゴーでは、エンジニアとしての経験やスキルを的確に分析し、上流工程で活躍できるポジションを提案します。
また、履歴書・職務経歴書の添削、企業ごとの面接対策、キャリア相談までを徹底サポート。
初めてのキャリアチェンジでも、安心して転職活動を進められる体制を整えています。
SEとして培ったスキルをより広い領域で活かしたい方、年収アップやマネジメントへのステップアップを目指す方は、ぜひ一度テックゴーの無料キャリア相談をご利用ください。
まとめ
SEとして培った技術力や業務理解は、ITコンサルタントやPM、事業会社のIT企画職など、上流工程へのキャリアチェンジで大きな武器になります。
ただし、転職を成功させるには、自分のスキルをどう活かすか、どんなキャリアを築きたいかを明確にすることが重要です。
テックゴーでは、SEから上流工程への転職を目指すエンジニアの方に向けて、キャリア戦略の立案から求人紹介、面接対策までをトータルで支援しています。
一人ひとりの経験や希望を丁寧にヒアリングし、最適なキャリアパスを一緒に描いていきます。
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