20代エンジニアの転職|後悔しないためのキャリア戦略について解説
2025年10月14日更新
20代のエンジニアは、将来のキャリア形成において大きな選択肢を持つ世代です。
IT業界は依然として深刻な人材不足が続き、若手エンジニアへの需要は高まり続けています。
一方で、「今の会社でこのまま成長できるのか」「もっとスキルを伸ばせる環境に挑戦したい」と悩みながら転職を検討する方も少なくありません。
本記事では、20代エンジニアの転職が有利といわれる理由や、後悔しないための事前準備、年代別の転職戦略、キャリアパス別の成功事例、そして転職活動のステップまでをわかりやすく解説します。
初めての転職を考えている方やキャリアアップを目指す方が、自分らしいキャリアを描くためのヒントがたくさん詰まっていますので、ぜひ参考にしてください。
著者

蓬田 和己
Yomogita Kazuki
早稲田大学卒業後、レバレジーズ株式会社に入社。キャリアアドバイザーとして開発、データ職種のエンジニアの方の支援に従事。歴代最速で事業部内単月支援者数、売上1位を獲得し、組織目標の達成に大きく貢献。社内での異動、キャリアアップ、転職もどれが良いのか単純には決められないので、お客様にとって最善の選択肢を一緒に考えていきたいという思いから、MyVisionに参画。
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監修者

山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
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目次
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20代エンジニアの転職は有利と言われる理由
近年、20代エンジニアは転職市場においてとても高い需要があります。
主な理由は、次のとおりです。
20代エンジニアの転職が有利とされる理由
- IT業界の市場規模が拡大し続けている
- 深刻なエンジニア不足が続いている
- 20代はポテンシャルや柔軟性が評価される
- 第二新卒としてのポテンシャル採用が活発
- キャリアチェンジや新しい分野への挑戦がしやすい
- 成長意欲の高さが企業の期待に合致しやすい
近年、IT業界はデジタル化やDXの推進によって市場規模が拡大し続けています。
その一方で、企業のニーズに応えられるエンジニアの数は依然として不足しており、若手人材の採用競争は年々激しさを増しているのが特徴です。
経済産業省が発表した「IT人材需給に関する調査」では、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足すると試算されており、エンジニア不足が長期的な課題であると提言されています。
また、情報処理推進機構(IPA)が発表した「IT人材白書」においても、企業の約9割が人材確保を課題としていると報告されています。
特に20代は、最新技術への適応力や学習意欲が高く、変化の激しいIT業界でも柔軟にスキルを吸収できる点が企業から評価されるポイントです。
つまり、20代のエンジニアは将来性や吸収力の高さが評価され、企業から「育成しやすい人材」として積極的に採用される傾向があります
なかでも、社会人経験が浅い第二新卒層は、職務経験よりも将来性が重視されるケースが多く、未経験の分野へのチャレンジもしやすい時期です。
こうした柔軟性と成長意欲は20代ならではの大きな武器といえるでしょう。
このように20代のエンジニアは、市場の需要に加え、若さや適応力、学ぶ姿勢が評価されることで、転職で有利なポジションをつかみやすい世代といえるでしょう。
20代エンジニアの転職で後悔しないための3つの事前準備
転職を成功させるためには、求人を探す前の下準備が欠かせません。
特に、20代のうちに転職を考えている方は、行き当たりばったりの状態で動いてしまうと、転職後に「期待していた環境ではなかった」「キャリアの方向性を見失った」と感じるケースも少なくありません。
20代のエンジニアが転職する前に取り組んでおきたい3つの準備は、次のとおりです。
20代エンジニアの転職で後悔しないための3つの事前準備
- 転職理由や動機を明確にする
- 経験・スキルを棚卸しする
- キャリアプランを描く
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
転職理由や動機を明確にする
転職活動を始める際にまずやるべきなのは、転職理由や動機を明確にすることです。
また、厚生労働省が示すキャリア開発の考え方でも、動機を整理することはキャリア設計の第一歩とされています。
ただ漠然と「環境を変えたい」「給与アップを図りたい」と考えているだけでは、転職先を選ぶ際の軸がブレやすくなります。
まずは、現職で抱えている不満や改善したい点、自分が本当に大切にしたい価値観をリストアップすることから始めてみましょう。
このタイミングで、仕事のやりがいや理想の働き方、興味のある技術領域など、転職の際に譲れない条件を整理しておくと、面接時に志望動機を論理的に語りやすくなります。
経験・スキルを棚卸しする
転職をスムーズに進めるためには、これまでの業務経験や身につけたスキルをしっかり整理しておくことが大切です。
まずは過去に携わったプロジェクトを振り返り、担当した役割や成果を具体的な数値やエピソードと共に書き出してみましょう。
たとえば「チーム5名体制でAPI開発を担当した」「レスポンス速度を30%改善した」といった具体的な実績は、職務経歴書や面接において説得力のあるアピール材料になります。
さらに、得意な言語やツールをリスト化し、得意度や習熟度を見える化することで、自分の強みや今後伸ばすべき分野が明確になるでしょう。
こうした棚卸しを行うことで、自身の市場価値を客観的に把握でき、希望するポジションとの適性を判断する大切なステップといえます。
キャリアプランを描く
転職をする際は、「5年後・10年後にどうなっていたいか」という具体的なキャリアプランを描くことが大切です。
IT業界は技術の進化が非常に速く、多様なキャリアパスが存在します。
方向性を定めずに動いてしまうと、理想のキャリアプランとの間にギャップが生じやすくなるため、注意が必要です。
まずは、自分が進みたい方向性の候補を挙げましょう。
エンジニアのキャリアは幅広く、次のような方向性が代表的です。
- 技術スペシャリスト路線:特定の開発領域や言語を極めて、専門性の高いエンジニアを目指す
- マネジメント路線:リーダーやマネージャーとして組織をまとめ、進行管理やメンバー育成を担う
- 上流工程・コンサル志向:ITコンサルタントやPM(プロジェクトマネジャー)へのステップアップを目指す
進むべき路線が決まったら、必要なスキル・経験などの現状と理想の間にあるギャップを書き出し、ステップごとの計画を立てていきましょう。
たとえば「3年でフロントエンドの主要フレームワークを習得する」「5年でPM補佐を経験する」「10年で複数プロジェクトを統括できるポジションにつく」といったように、具体的なマイルストーンを設けることで、学習すべき内容や日々の行動にブレが生じづらくなります。
キャリアプランは一度決めたら固定されるものではなく、環境や自分の興味の変化に合わせて柔軟に見直していくことが大切です。
長期的なゴールを持ちながらも、現状に応じて軌道修正し、自分の軸を保ちながら成長していけるプランを描くことが、後悔のないキャリア形成につなげていきましょう。
20代エンジニアの転職戦略
20代のエンジニアといっても、20代前半と後半では転職で重視されるポイントが大きく異なります。
ここでは、20代前半と20代後半のそれぞれの強みを活かした転職戦略を詳しくみていきましょう。
20代前半(22〜25歳)の転職戦略|ポテンシャルと学習意欲を武器にする
20代前半は、経験が浅くとも「成長ポテンシャル」や「学習意欲」が転職活動において強い武器となります。
企業側も若手を育て、長期的な戦力としたい意図から、ポテンシャル重視の採用枠を設けているケースが多いためです。
また、「第二新卒」という枠組みを活用できる点も、20代前半の転職において大きな強みとなります。
第二新卒とは、新卒採用において一度入社したものの、1〜3年以内に転職を希望する人材のことです。
新卒枠ほど未経験ではなく、社会人としての基本的なビジネスマナーを身につけている点が評価されやすいのが特徴です。
第二新卒として転職をするメリット、デメリットは、次のとおりです。
第二新卒の転職メリット・デメリット
メリット | デメリット | |
---|---|---|
採用のしやすさ | ポテンシャル重視の採用が多く、未経験分野にも挑戦しやすい | 社会人経験が浅いため、即戦力としての評価は限定的になりやすい |
成長の余地 | 社会人基礎力を身につけており、新卒よりも早く活躍できると期待される | 業務経験が浅く、専門スキルを求められる求人には応募しにくい |
キャリアの柔軟性 | 方向転換やキャリアチェンジが比較的スムーズ | 短期間での転職は「早期離職」と見られる可能性がある |
給与面 | 新卒よりもやや高い待遇が期待できる場合がある | 経験年数が少ないため、大幅な年収アップは難しい場合がある |
第二新卒採用は、企業にとっては育成コストを抑えながら将来性のある若手を確保できるため、依然として採用ニーズが高い傾向にあります。
社会人経験が浅くても「将来性」で勝負できる採用方式であり、スキル実績よりも人柄や意欲が重視される点も魅力です。
また、20代前半は未経験分野や新しい職種にも挑戦しやすい時期です。
たとえば、開発からインフラエンジニアへの転換や、運用担当から開発担当へのステップアップなど、キャリアチェンジのハードルが比較的低いのも特徴です。
ただし、ポテンシャルだけに頼るのではなく、最低限のIT知識や基礎スキルを準備しておくことも重要です。
ITパスポートや基本情報技術者試験、プログラミングの基礎学習などの資格や知識を持っておくと、選考時に有利に働くでしょう。
20代後半(26〜29歳)の転職戦略|経験と実績を武器にキャリアアップを目指す
20代後半になると、社会人としての基礎力が備わり、企業からは即戦力としての活躍が期待されます。
特に、これまでのプロジェクトで培ったスキルや成果を具体的にアピールすることが、転職を成功させるために大切なポイントです。
具体的にアピールすべきポイントは、次のとおりです。
20代後半で転職時にアピールすべきポイント
- 具体的なプロジェクト実績
- 課題解決能力
- 後輩育成経験
たとえば「新規サービスの立ち上げに参画し、リリース後半年でユーザー数30%増加させた」「既存システムの改善により運用コストを年間20%削減した」といった実績は高く評価されるでしょう。
また、チームリーダーとしての経験や後輩育成、タスク管理などのマネジメントスキルがあると、将来の管理職候補として一層有利になります。
この年代は、年収アップや専門性を深める転職だけでなく、マネジメント職や上流工程へのキャリアチェンジを実現しやすい時期でもあります。
課題解決能力やコミュニケーション力とあわせて、自分が組織にどう貢献できるかを示すことで、キャリアアップのチャンスを広げられるでしょう。
【キャリアパス別】20代エンジニアの転職成功事例
20代のエンジニアは、経験やスキル、興味次第で多彩なキャリアパスに挑戦できる世代です。
専門性を深めて「技術のプロ」を目指すキャリアもあれば、ITコンサルタントやPMとして上流工程に関与するキャリア、さらには社内SEやWebマーケターといった異業種・異職種へのキャリアチェンジも選択肢のひとつです。
ここでは、エンジニアからのキャリアパスごとの特徴をみていきましょう。
求められるスキル、年収の目安、転職を成功させるポイントを紹介するので、キャリアの選択肢を広げるヒントにしてください。
専門性を追求するキャリア|スペシャリスト職
スペシャリスト職とは、特定の分野でスキルを深め、技術力を強みとするキャリアのことです。
代表的な職種として、次のようなものが挙げられます。
◼︎スペシャリストの代表的な職種
開発系
- フロントエンドエンジニア:WebサイトやアプリのUI/UXを担当
- バックエンドエンジニア:サーバーサイドの設計・開発を担当
- モバイルアプリエンジニア(iOS・Android):スマホアプリの開発に特化
インフラ・クラウド系
- クラウドエンジニア(AWS/Azure/GCP):クラウド環境の設計・構築・運用
- セキュリティエンジニア:システムやネットワークの脆弱性診断・対策を担当
- SRE(Site Reliability Engineer):システムの信頼性・運用効率を改善
データ・AI系
- 機械学習エンジニア(MLエンジニア):AIモデルの構築・運用
- データエンジニア:データ基盤の設計・整備・ETL処理を担当
これらの分野は需要が高く、スキルを磨くほど市場価値が上がり、年収アップにもつながります。
求められるスキルは、分野ごとに大きく異なります。
たとえば、開発系のエンジニアの場合は、主要プログラミング言語}(Java、Pythonなど)やフレームワークの知識*が必要です。
また、インフラエンジニアは、AWSやAzureといったクラウド、ネットワーク、セキュリティの知識が求められます。
データ系のスペシャリストであれば、PythonやSQLに加え、統計解析や機械学習の知識や理解も必要です。
これらのスペシャリスト職は、キャリアを積むことで、年収は初期の400万〜600万円台から、ハイレベルな技術者では800万円以上を目指せるケースも珍しくありません。
「手に職をつけたい」「特定分野で第一人者を目指したい」という方にとって、専門性を追求するキャリアは将来性が高く、長期的な成長を期待できる選択肢といえるでしょう。
上流工程を目指すキャリア|ITコンサルタント・PM
プロジェクトマネージャー(PM)とは、システム開発やサービス導入などのプロジェクト全体を統括し、計画立案から進行管理、リソース調整、チームメンバーの育成までを担う責任者です。
エンジニアとしての技術的な知見はもちろん、円滑な進行のために高いリーダーシップ性やコミュニケーション力が求められます。
一方、ITコンサルタントはクライアントの経営課題や業務上の問題を分析し、システム導入やDX推進を通じた解決策を提案し、実行する役割を担う職種です。
ビジネス視点と技術知識の両方が求められ、顧客の経営層と直接やり取りをする機会が数多く存在します。
どちらの職種も、論理的思考力・課題解決力・調整力・マネジメントスキルが不可欠です。
20代後半であっても、実績やスキル次第では年収500万〜700万円前後を目指せるケースが多く、キャリアアップを志すエンジニアにとって魅力的な選択肢といえるでしょう。
異業種・異職種へのキャリア|事業会社の社内SE・Webマーケター
エンジニアとして培ったITスキルや経験は、異業種や異職種でも十分に活かせます。
特にデータ活用やプロジェクト推進、顧客支援などの分野では、エンジニアの知見が高く評価される傾向があります。
代表的な転職先として、次のような業界が挙げられます。
エンジニアから異業種・異職種へのキャリアチェンジ
- 事業会社の社内SE
- データアナリスト
- カスタマーサクセス(SaaS企業など)
- 業務改善・IT企画担当
これらの職種は、エンジニアとして培ったシステム理解・データ分析力・論理的思考力が大きな強みとなります。
たとえば社内SEは、自社の業務フローを理解しつつ効率化を図るスキルが求められ、Webマーケターやデータアナリストはデータを活用した戦略立案や改善提案などの分野で活躍できるでしょう。
また、カスタマーサクセスや業務改善担当は、顧客視点での課題発見やソリューション提案が重視されるため、技術の裏付けを持つ人材は即戦力として評価されやすいのが特徴です。
エンジニアからのキャリアチェンジをする場合は、「どのような分野における業務改善や課題解決に貢献できるか」を具体的な経験とともに示すことで、採用のチャンスを大幅に高められるでしょう。
20代エンジニアの転職活動|5つのステップで解説
転職を成功させるには、段階を踏んで計画的に進めていくことが大切です。
20代のエンジニアが理想のキャリアを実現するためには、次の5つのステップをしっかり押さえる必要があります。
- 自己分析とキャリアの棚卸し
- 求人情報の収集と企業研究
- 応募書類(履歴書・職務経歴書)の作成
- 面接対策
- 内定・退職交渉
ここでは各ステップのポイントを詳しく解説します。
流れを理解し、戦略的に行動して、希望のキャリアに近づけていきましょう。
自己分析とキャリアの棚卸し
転職活動を始めるにあたって、自己分析とキャリアの棚卸しは欠かせない基本ステップです。
まずは、これまで担当してきたプロジェクトや業務内容を時系列で洗い出し、成果や課題を数字やエピソードとともに、具体的に記録しましょう。
実績やスキルの書き出し方は、次のとおりです。
実績やスキルの書き出し方
- プロジェクトや業務を時系列でリストアップする 2.役割と使用技術を整理する
- 成果・改善効果を数字で表す
- スキルセットを一覧化する
この流れに沿って整理することで、具体性があり、職務経歴書や面接でも説得力のあるアピールにつながるでしょう。
さらに、自分の強みや弱み、価値観を洗い出し、自分にとって働きやすい環境がどのような環境なのか、どのような役割にやりがいを感じるのかを整理しましょう。
こうした棚卸しの作業は、自分の市場価値を把握するだけでなく、応募書類や面接で語れるストーリーを作る土台につながります。
求人情報の収集と企業研究
転職を成功させるためには、幅広い情報収集と丁寧な企業研究を重ねることが大切です。
まずは、転職サイトや転職エージェント、企業の採用サイトといった複数のチャネルを活用しながら情報収集をしましょう。
特に転職エージェントは、一般公開されていない求人情報や企業ごとの選考傾向を把握しているため、希望条件に合う案件を効率よく見つけられる点が魅力です。
情報収集の後は、応募先の企業研究に力を入れましょう。
事業内容やビジネスモデル、成長戦略、提供しているプロダクトやサービスの特徴を理解することが大切です。
エンジニア職の場合は、採用されているプログラミング言語やフレームワーク、クラウドサービスなどの技術スタックを確認し、自分のスキルとの相性を見極めることが肝心です。
さらに、社風や開発体制、エンジニア組織の規模、働き方などを事前に調べておくことで、入社後のミスマッチを防げます。
幅広い情報源を活用して企業理解を深め、自分に合った転職先を見極めていきましょう。
応募書類(履歴書・職務経歴書)の作成
転職活動では、応募書類の内容が採用担当者の第一印象を決め、選考を突破できるかどうかを大きく左右します。
なかでも、職務経歴書は、自分の経験や実績をアピールできる最初のチャンスです。
採用担当者に興味を持ってもらえるような内容に仕上げるように意識しましょう。
魅力的な職務経歴書に仕上げるポイント
- 経歴は時系列で整理し、役割・成果を簡潔に記載する
- 成果は数値や具体例で示し、STARメソッドを活用する
- 応募先に合わせて関連スキル・経験を強調する
- 専門用語は分かりやすい表現に言い換え、読みやすさを重視させる
- 誤字脱字やフォーマットの乱れがないかを最終チェックをする
まず、経歴は時系列でわかりやすく整理し、担当した業務内容・役割・成果を簡潔に記載しましょう。
成果をアピールする際は、数値や具体例を用いて記載することが大切です。
また、実績を効果的に伝えるフレームワークとして、STARメソッドの活用がおすすめです。
STARメソッドとは、Situation(*状況})・Task(課題)・Action(行動)・Result(成果)の4つの要素を整理して語る記述方法を指します。
背景から成果までを論理的に整理でき、採用担当者に具体的な貢献イメージを与えられるでしょう。
さらに、履歴書では、誤字脱字や日付の記載ミスを避け、証明写真やフォーマットの統一感に注意することも大切です。
シンプルかつ読みやすい書類を作成して、第一印象を高めていきましょう。
面接対策
面接はスキルだけでなく、企業にとって、応募者の人柄や将来性を評価する大切な機会です。
そのため、事前準備を怠らず、自分の強みをわかりやすく伝えられるように意識しましょう。
まずは、面接でよく質問される内容に対する回答を準備しましょう。
特に、次のような内容をほぼ必ず質問されるため、事前の準備が欠かせません。
面接でよく質問される項目
- 転職理由
- 志望動機
- 自己PR
- 今後のキャリアプラン
回答は、簡潔で一貫性があり、志望企業にとってのメリットが伝わる内容を意識しましょう。
エンジニアの場合は、技術面接やケース面接に備えることも大切です。
技術面接ではプログラミングスキルや設計・運用経験、トラブルシューティング能力など、実務に即した質問が多く出されます。
事前に過去のプロジェクト内容を整理し、使用した技術や解決した課題を説明できるように準備しておきましょう。
また、ケース面接では論理的思考力や課題解決能力の有無がチェックされます。
問題の整理や解決策の提案を段階的に説明する練習をしておくと安心です。
最後に、オンライン面接の場合は、通信環境やカメラ・マイクの確認、背景や服装にも注意を払い、第一印象を損なわない準備を整えましょう。
内定・退職交渉
内定を獲得した後は、条件交渉と円満退職の準備を重ねていきましょう。
この段階の準備を疎かにすると、新しいキャリアのスタートに支障をきたす恐れがあるため、注意が必要です。
まずは、転職先での内定条件の確認と交渉を行いましょう。
提示された給与や福利厚生、勤務地、リモートワークの有無などは、書面で必ず確認し、不明点があれば遠慮せず質問をしてください。
特に給与や入社日の調整などは早い段階で相談しておくとスムーズに手続きに移れるでしょう。
次に、現職の退職準備に取り掛かります。
退職スケジュールは最低でも1〜2ヶ月前には上司に退職に向けて相談するのが基本です。
突然の退職は現場にも大きな負担をかけるため、余裕を持ったスケジュールを立てる必要があります。
上司に退職する意向を伝える際は、これまでの感謝の気持ちを述べつつ「キャリアの新しい挑戦のため」という前向きな理由を伝えるのがおすすめです。
また、退職までに業務の引き継ぎ計画を作成し、後任者がスムーズに業務を引き継ぐように準備しておくことも、円満退職のポイントです。
社会人として誠実な対応を心がけることで、今後のキャリアにおいても信頼関係を維持できるでしょう。
20代エンジニアの転職に関するよくある質問
ここでは、20代のエンジニアの方たちからよく寄せられる質問をまとめてご紹介します。
転職を前向きに進めるためのヒントをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
Q1. 未経験の職種への転職は可能ですか?
20代のエンジニアであれば、未経験の職種への転職は十分に可能です。
特に20代前半はポテンシャル採用の枠が多く、実務経験よりも将来の成長意欲や吸収力を重視する企業が多い傾向にあります。
とはいえ、未経験だからこそ事前の準備と対策が欠かせません。
何もせずに挑戦しても選考を突破するのは難しいため、独学でプログラミングを学んだり、スクールを活用して基礎スキルを習得したりと、自ら学び行動する姿勢を示すことが重要です。
こうした努力は、面接でも具体的なアピールポイントになり、未経験からのチャレンジを後押ししてくれるでしょう。
Q2. スキル不足で転職できるか不安です
20代前半の時点で、エンジニアとして活躍するためのスキルを完璧にマスターする必要がありません。
多くの企業は即戦力だけを求めているわけではなく、若手のポテンシャルや伸びしろを評価する傾向があります。
まずは、応募先企業が求めるスキルレベルと自分のスキルを客観的に比較し、不足している部分を明確にしましょう。
そのうえで、独学やオンライン学習などを活用してキャッチアップする計画を示すことで、意欲や伸びしろを評価してもらいやすくなります。
また、今持っているスキルを活かせる求人を選ぶことも欠かせません。
たとえば、開発経験が浅い場合であっても、テストや運用保守など既存スキルを活かせるポジションを選べば、スムーズにキャリアをスタートできます。
不足している知識やスキルを補う努力と、自分の強みが活かせる環境を見極める姿勢があれば、スキルに不安があっても転職することは十分に可能であると覚えておきましょう。
Q3. 転職で年収は上がりますか?
もちろん、転職によって年収が上がるケースは多いものの、すべての方が必ずしも収入アップにつながるわけではありません。
年収は、転職先の業界や企業規模、担当ポジション、これまでのスキルや経験によって大きく左右されます。
年収アップを狙いたい方は、次のような分野や職種を意識するとチャンスが広がります。
年収アップを狙いやすい分野や職種
- 外資系IT企業・コンサルティングファーム
- クラウド・AI・データサイエンス領域
- ITアーキテクト・テックリード
- セキュリティエンジニア
- SaaSプロダクトマネージャー(PM)
- フィンテック・ヘルステックなど成長産業のエンジニア
上記のような分野や職種では、スキルと実績に見合った報酬が提示されやすい傾向にあります。
また、希望条件に合った報酬を得るためには、年収交渉も欠かせません。
自分で直接交渉する自信がない場合は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
エージェントは市場水準を踏まえて適切な条件を提示したり、代わりに企業と交渉したりしてくれるため、自分では言いづらい要望をスムーズに伝えてくれます。
転職を通じて年収アップを目指すなら、業界選びと交渉の準備が成功のカギといえるでしょう。
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まとめ
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これまでに培った技術力は、ITコンサルタントやPM、社内SE、Webマーケター、データアナリストなど、さまざまなキャリアへの可能性を広げてくれます。
転職を成功させるには、キャリアの軸を明確にし、どの方向へ進むかをしっかり見極めることが大切です。
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