エンジニアの履歴書はどう書くのが正解?書類通過率を上げるコツを徹底解説
2025年11月30日更新
エンジニアの履歴書は、一般的な職種以上に「扱える技術」や「経験の再現性」、そして「職務経歴書との整合性」などが重視されます。スキルや成果を持っていたとしても、伝わり方が不十分だと書類選考で落ちてしまうケースも珍しくありません。
本記事では、採用担当者がエンジニアの履歴書でどのポイントを重視しているのか、必須項目をどのようにまとめれば評価につながるのかをわかりやすく解説します。
職務要約・スキル欄・志望動機の書き方から、注意すべきポイント、さらには落ちる履歴書の共通点までを具体的に紹介するので、ぜひ参考にしてください。
著者

蓬田 和己
Yomogita Kazuki
早稲田大学卒業後、レバレジーズ株式会社に入社。キャリアアドバイザーとして開発、データ職種のエンジニアの方の支援に従事。歴代最速で事業部内単月支援者数、売上1位を獲得し、組織目標の達成に大きく貢献。社内での異動、キャリアアップ、転職もどれが良いのか単純には決められないので、お客様にとって最善の選択肢を一緒に考えていきたいという思いから、MyVisionに参画。
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監修者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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目次
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採用担当はエンジニアの履歴書のどこをチェックしている?
エンジニア採用では、履歴書そのものよりも「どのような情報が、どのように整理されているか」が大きな判断材料になります。採用担当者は、志望動機の一貫性やスキルと経験の整合性などを総合的に読み取っています。
ここからは、書類選考の段階で採用担当が履歴書のどこを重視しているのか、特にチェックされるポイントを詳しくみていきましょう。
志望動機
採用担当者が応募者の志望動機を重視するのは、「なぜこの会社なのか」という理由が、入社後のミスマッチを防ぐためです。スキルが高くても、応募理由が曖昧だと「他社でも良いのでは」とみなされ、不利になる恐れがあります。
エンジニアは企業ごとに扱う技術や働き方が大きく異なるため、採用担当は「自社と合うかどうか」を重視します。プロダクトへの興味や、技術スタック・事業内容への理解があるかどうかは、入社後に活躍する姿をイメージするうえでも重要なポイントといえるでしょう。
保有スキルと業務経験の整合性
エンジニア採用では、スキルと実際の業務経験がきちんと結びついているかが重要です。
どれだけ多くの技術やスキルを羅列したとしても、「どの案件で」「どのような立ち位置で」「どの程度貢献したのか」が伝えられなければ、実力を判断できません。
一方で、経験とスキルが整理されていると、採用担当は「この業務なら任せられそう」と具体的にイメージできます。スキルの深さや使用頻度、担当フェーズなどの整合性は、信頼につながる重要なポイントといえるでしょう。
職務経歴書との一貫性
履歴書と職務経歴書の内容に一貫性があるかどうかは、書類選考で必ずチェックされるポイントです。
記載しているスキルや担当業務が書類ごとに異なっていたり、強調しているポイントがずれていたりすると、情報の信頼性が下がり、「実際の経験が分かりにくい」と判断されてしまいます。
一方で、履歴書と職務経歴書が互いに補完し合っていると、経歴の流れや強みが明確になり、採用担当が実力を正しく評価しやすくなります。書類全体の整合性は、選考通過に直結する重要なポイントといえるでしょう。
退職理由や職歴の空白期間
退職理由や職歴の空白期間は、応募者の「働き方の姿勢」や「継続性」を確認するために重視されます。理由が曖昧なままだと、職場への適応や勤務継続への不安を感じさせてしまうことがあるためです。
一方で、前向きな理由や納得感のある説明ができれば、キャリアを見直した転機としてポジティブに評価されます。空白期間も同様で、学習や資格取得、家庭の事情など背景が分かれば問題視されにくく、むしろ計画性や努力の姿勢を伝える材料となるでしょう。
本人の人柄や価値観
エンジニアの履歴書では、技術だけでなく「人柄や価値観」の記載も重要視されます。特にチーム開発や社内での協力が求められる職場では、協調性や主体性、問題解決に対する姿勢などが、将来の活躍を左右するためです。
また、人柄や価値観は「企業文化や働き方と合うか」を判断する材料にもなります。応募者の志向が社風とマッチしていれば、入社後のミスマッチを防ぎ、長く働きやすくなるためです。そのため履歴書では、スキルだけでなく、あなたの考え方や仕事への向き合い方が伝わる内容が重視されると覚えておきましょう。
エンジニア履歴書の書き方ガイド
ここからは、履歴書の各項目をどのようにまとめれば採用担当にとって読みやすくなり、強みが伝わりやすくなるのかを、詳しくみていきましょう。
職務要約の書き方
職務要約は、これまでの経験や強みを「短い文章でわかりやすく伝える」ための重要な項目です。採用担当はまずここをチェックして全体像をつかむため、内容が整理されているほど印象が良くなります。
職務要約をまとめる際は、次のポイントを意識しましょう。
職務要約の書くポイント
- 担当してきた職種・役割を一文で示す
- 使用してきた主要技術を簡潔に記載する
- 担当フェーズを明確にする
- 実績を1〜2つだけ端的に入れる
- 150字程度に収め、読みやすい構成を意識する
これらのポイントを押さえることで、限られた文字数でも「どのようなエンジニアなのか」が明確に伝わります。職務要約は長さよりも、情報の取捨選択と整理することが大切なポイントです。
採用担当が最初に読む部分だからこそ、過不足なくまとめることで、応募書類全体の印象を大きく高めていきましょう。
スキル欄の書き方
スキル欄は、「どのような技術を、どの程度のレベルで扱えるのか」を示す重要な項目です。採用担当はここを見て、任せられる業務や即戦力性を判断するため、技術を羅列するのではなく、経験に基づいて内容を整理する必要があります。
スキル欄をまとめる際は、次のポイントを意識しましょう。
スキル欄の書き方のポイント
- 言語・FW・インフラ・ツールなどカテゴリごとに整理する
- 実務経験の有無や使用年数を添える
- プロジェクトでの使用頻度が高い技術を優先して記載
- 学習段階の技術は「学習中」と明記する
- 関連する資格やGitHubと紐づけると理解されやすい
これらを意識することで、スキルの深さや得意領域がひと目で伝わり、採用担当にとって読みやすいスキル欄に仕上がります。
資格・ポートフォリオ・GitHubの書き方
資格・ポートフォリオ・GitHubは、あなたの技術力を客観的に示す「裏付け」になる重要な項目です。特にエンジニア採用では、実績や学習姿勢を確認するために必ずチェックされるため、整理して記載することが大切です。
記載の際は、次のポイントを押さえてください。
資格・ポートフォリオ・GitHubの書き方ポイント
- 資格は取得順・難易度・業務関連性が分かるように整理する
- ポートフォリオはURLを記載し、技術構成・担当範囲を簡潔に説明する
- GitHubは公開リポジトリと更新頻度が分かるリンクを添える
- READMEを整えると、コードの意図や工夫が伝わりやすい
- 「業務」「学習」のどちらで作成した成果物か明記する
これらを意識して整理すると、採用担当に「技術が可視化されている応募者」として評価され、スキルの信頼度を高められるでしょう。
志望動機・自己PRの適切なまとめ方
志望動機と自己PRは、採用担当が「自社で活躍してくれそうか」を判断するうえで最も重要な項目です。強みが企業の課題や事業内容と結びついているほど説得力が増し、書類選考の通過率も高まります。履歴書と職務経歴書、ポートフォリオに一貫性を持たせることも大切です。
志望動機・自己PRをまとめるときは、次のポイントを意識しましょう。
志望動機・自己PRをまとめるポイント
- 応募企業を選んだ理由を「仕事内容・技術・事業」のいずれかに基づいて説明する
- 自分の強みが企業のどんな場面で活かせるかを具体的に示す
- 経験・スキル・成果を簡潔にまとめる
- 職務経歴書・ポートフォリオと内容が矛盾しないよう整合性を取る
- 「入社後にどんな貢献ができるか」まで言及すると評価されやすい
これらを押さえることで、志望理由と強みが自然につながり、採用担当にとって納得感のある自己アピールが完成します。
より具体的な自己PRの作り方を知りたい方は、こちらの解説記事も参考にしてください。
自己PR記事とのリンクを設置する
採用担当に刺さる履歴書に仕上げるポイント
履歴書は、採用担当が短時間で判断する書類だからこそ、成果を数値で示したり、技術と役割をセットで書いたりするといった工夫が欠かせません。
ここでは、採用担当に刺さる履歴書に仕上げるポイントを詳しくみていきましょう。
成果が伝わるような実績を数値で示す
履歴書で最も説得力を持つのが「成果を数字で表す」ことです。エンジニアの業務は抽象的に見えやすいため、数値を使うことで成果が客観的に伝わり、採用担当が評価しやすくなります。
成果を数値で示す際のポイント
| 具体例 | |
|---|---|
| 工数・時間・コストなど、改善した数値を明確に書く | 作業工数を30%削減・レビュー工数を10時間短縮 |
| 品質面の成果を示す | リリース後の不具合報告を40%削減 |
| 対応件数・スピードなど具体的な量を入れる | 月間30件の問い合わせを対応 |
| プロダクトや売上への貢献がある場合は必ず記載する | CVR改善により売上5%向上 |
具体的な数字を使って成果を示すと、同じ業務内容でも「どれだけ貢献したのか」が明確になります。特別な実績がなくても、工数削減や効率化などの小さな改善を数字で説明できれば、評価対象となるでしょう。
技術と役割をセットで記載する
履歴書でよくあるNGが「技術だけを並べる」「担当業務だけを書く」というパターンです。企業が知りたいのは、“どの技術を使って、どんな役割を担い、何を実現したのか”という一連の流れです。技術と役割をセットで記載することで、あなたの実務レベルがより正確に伝わります。
技術と役割をセットで書くポイント
| 具体例 | |
|---|---|
| 技術スタック × 担当業務 を同じ文脈で書く | Reactを用いたUI実装・PythonでのAPI開発 |
| 貢献したフェーズを明確にする | 設計、実装、テスト、運用といった具体的なフェーズを明確にする |
| どの程度主体的に関わったかを示す | 一部担当、メイン担当、リードエンジニアなど |
技術と役割のつながりが明確になると、「どんな現場でどこまでできるのか」が採用担当に伝わりやすくなります。スキルを並べるだけでは差別化できないため、実務でどう活かしたのかまで書くことが重要です。
読みやすいレイアウトを意識する
履歴書の内容がどれだけ良かったとしても、読みづらいレイアウトだと採用担当に意図が伝わりません。エンジニア採用では「情報整理力」や「論理性」も重視されるため、レイアウトの整った履歴書はそれだけで評価につながります。
読みやすく仕上げるレイアウトのポイント
- 見出し・項目を明確に分ける
- フォント・余白・行間を統一し、内容を詰め込みすぎない
- 箇条書きを活用して情報を整理する
- 日付・役職・技術名などは揃えたフォーマットで記載する
- 1ページに収まらない場合は、情報を削るか職務経歴書に記載する
読みやすい履歴書は、「情報整理ができる」「相手を意識した書類づくりができる」という評価につながります。まずは、シンプルで整ったレイアウトを意識することが、書類通過率を高める一番の近道といえるでしょう。
再現性を伝える表現を盛り込む
エンジニア採用で企業が最も知りたいのは、「この人は自社でも同じように成果を出せるか?」という“再現性”です。単なる経験の列挙ではなく、どのように課題を捉え、どんな行動で成果につなげたのかを示すことで、あなたの強みがより明確になります。
再現性を伝える書き方のポイント
- 課題・行動・結果の流れで書く
- 自分が工夫した点・判断したポイントを明確に示す
- 環境が変わっても応用できるスキルを示す
- チーム内での役割や周囲への働きかけも文章に含める
再現性が伝わる書類は、「経験の深さ」だけでなく「活躍の可能性」まで見せられるのが強みです。特別な実績がなくても、行動の工夫や学習姿勢を具体的に書くことで、十分に高く評価される履歴書に仕上がるでしょう。
エンジニア経験者向けの履歴書作成ポイント
経験者エンジニアの履歴書では、「どのフェーズを担当し」「どんな技術を使い」「どの程度の規模で責任を持って仕事をしてきたか」が評価の中心になります。スキルの羅列だけでは実力が伝わりづらいため、業務内容と成果を結びつけて書くことが重要です。
ここでは、エンジニア経験者向けに履歴書を作成する際のポイントを詳しく解説します。
担当フェーズの書き方
エンジニアとしての実務経験を履歴書で伝える際は、どのフェーズを担当していたかを明確に示すことが重要です。
開発プロジェクトには、要件定義・設計・実装・テスト・運用など複数の工程があり、どこに関わっていたかによって求められるスキルや役割が大きく変わります。
履歴書に担当フェーズを明記する際は、以下のポイントを意識しましょう。
担当フェーズを明記する際のポイント
- 要件定義・設計・実装・テスト・運用など、フェーズ名を列挙する
- 複数フェーズを担当した場合は、範囲と関わり方を明示する
- 担当した期間や関わった人数が分かれば、さらに説得力が増す
- 使用技術や役割(メイン・サブ)も併記する
- フロント・バックエンド・インフラなど、担当領域も可能であれば記載する
上記のポイントを整理して書くことで、「どの工程から戦力として活躍できる人か」が採用担当に伝わり、結果として即戦力評価につながりやすくなります。
プロジェクト規模と責務の書き方
エンジニアの履歴書では、担当フェーズだけでなく、プロジェクト規模と自身の役割を具体的に示すことが重要です。
同じ「開発経験」でも、チームの人数や開発規模、担当範囲によって身につくスキルや専門性が大きく異なるため、採用担当はこの情報からあなたの実力や再現性を見極めます。
プロジェクト規模・責務を記載する際のポイント
- プロジェクト全体の規模を簡潔に記載する
- 自分が担当した工程や役割を明確にする
- 主担当かサブ担当か、どの程度裁量があったかを具体的に記載する
- 参加した理由や役割の変化、担当範囲の広がりがあれば記載する
- 関わった領域を併記する
こうした情報を丁寧にまとめることで、「この人はどの規模の案件でどんな責務を担ってきたのか」「入社後どこまで任せられるか」が明確になります。結果として、即戦力性やプロジェクト推進力が正しく伝わり、選考でも評価されやすくなります。
リードやマネジメント経験のアピール方法
チーム開発やプロジェクトを牽引してきた経験は、エンジニアとしての価値を大きく高める要素です。単に「エンジニアとして活躍した」という事実だけでなく、どのようにマネジメントしたのか、どの成果を導いたかを明確に伝えることで、リーダーシップや責任感、課題解決力を効果的にアピールできます。
マネジメント経験を履歴書で伝えるポイント
- エンジニアとしての役割と責任範囲を明記する
- チーム人数・規模・関わったプロジェクト数・期間を記載する
- 管理したタスクやメンバー数、成果を書き添える
- 育成やレビュー、指導経験があれば、明示する
- 問題解決・改善提案の経験など、マネジメント以外での貢献も含める
上記のポイントを丁寧にまとめることで、「単なる技術者」ではなく「チームで成果を出せるリーダー」としてのあなたの強みが浮き彫りになります。マネジメント経験の有無にかかわらず、チームで働いた実績や責任範囲を明示することが、次のステップを目指す履歴書には欠かせない要素といえるでしょう。
SES・SIerでも評価される履歴書の書き方
SES・SIerでの経験は、案件の多様性や幅広い技術スタック、また短期間でのキャッチアップ能力など、実は大きな武器になります。しかし、そのまま羅列するだけでは「どこまで対応可能か」が伝わりづらいため、経験の“質”と“再現性”を意識した書き方が重要です。
SES・SIer経験を活かすためのポイント
- 案件内容・技術スタック・担当フェーズを明記する
- 複数プロジェクト経験の中で得た汎用スキルを強調する
- 短期間でキャッチアップし成果を出した実績を数字や具体的な成果で示す
- チーム構成や役割をまとめて、対応可能な現場イメージを伝える
- SES・SIer特有のポジションでも「何ができるか」を明確に示す
SES・SIer経験は評価されにくいと思われがちですが、情報の伝え方次第で「即戦力」や「順応力の高い人材」として大きな強みになります。案件の内容だけでなく、自分の役割や成果、汎用スキルをきちんと整理して伝えることが重要です。
未経験・経験が浅いエンジニア向けの履歴書作成ポイント
未経験・経験が浅いエンジニアの場合、実務経験が少なくても「学習内容」「成長意欲」「できること」を丁寧に整理すれば、しっかりと評価される履歴書を作成できます。
ここでは、エンジニア未経験者が押さえるべき履歴書作成のポイントを詳しくみていきましょう。
学習内容の書き方
未経験・経験が浅いエンジニアの場合、実務経験の代わりに「何を・どのように学んできたか」が重要な評価ポイントになります。
採用担当は、学習の深さや継続性、さらには論理的な理解を重視するため、ただ学んだ技術を並べるよりも、具体的な取り組みや習得ステップを示すことが効果的です。
学習内容を記載する際のポイント
- 学習した技術・言語を目的とセットでまとめる
- 実際に使用した学習方法・教材を簡潔に記載する
- 「期間・頻度」を明記し、継続力をアピールする
- 学んだ内容をどのようにアウトプットしたか示す
- カリキュラムの単なる受講ではなく、自主的な工夫があれば必ず盛り込む
これらのポイントを丁寧に整理すれば、実務経験がなくても「主体的に学べる人材」として好印象を与えられます。
ポートフォリオの活用方法
未経験や経験が浅いエンジニアにとって、ポートフォリオは「実務経験の代わりにスキルを見せる最も強力な武器」です。コードの質や設計の工夫、学んだことのアウトプットが一目で伝わるため、書類選考の通過率にも大きく影響します。
ポートフォリオを作成する際は、次のポイントを意識してください。
ポートフォリオ作成のポイント
- 実際に動くアプリ・サービスを用意する
- コードの可読性・命名規則・ファイル構成を整える
- フレームワーク任せではなく、学んだ知識をどこで活かしたかを示す
- ソースコードはGitHubで公開し、履歴書にもURLを記載する
- 同種のアプリを複数制作するのではなく「一点でも完成度の高い作品」を作る
これらを押さえたポートフォリオは、「学習の深さ」「基礎力」「実務への応用力」を証明する材料となり、未経験でも大きなアピールにつながります。
未経験者がやりがちなNG例と改善方法
未経験の転職では、書き方次第で印象が大きく変わります。特に履歴書や職務経歴書では、「実務経験がない」こと以上に、伝え方のミスによって損をしてしまうケースが少なくありません。
未経験の方が履歴書を作成する際によくあるNGポイントを理解し、改善策とセットで押さえておくことで、選考通過率は大きく向上します。
エンジニア未経験者が履歴書を作成する際に気をつけたいポイントは次のとおりです。
未経験者がよくあるNG例と改善方法
| NG例 | 改善方法 |
|---|---|
| 学習内容がただの羅列になっている | 学んだ内容を「どう理解し、どう活かしたか」まで記載する |
| 志望動機が抽象的で、業界志望になっている | その企業を選んだ理由・自分の志向との一致を具体化する |
| ポートフォリオに説明がなく、コードだけ置いている | 目的・機能・使用技術・工夫点をまとめる |
| 学習だけで満足し、アウトプットが少ない | 小規模でも良いのでアプリ制作や自主開発を増やす |
| 職歴の空白期間を説明していない | 学習や資格取得など、前向きな活動を簡潔に示す |
これらを改善することで、未経験でも「主体性」や「成長意欲」、そして「実行力」が伝わり、書類選考で評価されやすくなるでしょう。
書類選考で落ちる履歴書の共通点
書類選考では、スキルや経験そのものよりも「伝え方」で損をしてしまうケースが少なくありません。特に履歴書は短い情報で判断されるため、曖昧な記述や構成の乱れがあるだけで、採用担当に正しく評価してもらえない恐れもあります。
ここからは、エンジニアの就職・転職で書類選考に落ちやすい履歴書に共通するポイントを整理し、特に気をつけたい点を詳しくみていきましょう。
抽象的すぎるスキルや職務内容
選考で落ちやすい履歴書の特徴として多いのが、スキルや業務内容が抽象的なケースです。採用担当が「応募者のスキルやポテンシャル」を判断できない書き方になっている場合が多くみられます。
特にエンジニア職では、扱った技術・担当フェーズ・役割が具体的であるほど実力を評価しやすくなるのが特徴です。「Webシステムの開発に従事」「バックエンドを担当」といった書き方では、規模や技術、関わり方が伝わらず、スキルの深さを判断できません。
抽象的なスキルや職務内容を改善するポイントは、次のとおりです。
抽象的なスキルや職務内容を改善するポイント
- 使用技術・担当フェーズ・役割の3点をセットでまとめる
- プロジェクト規模や成果などの客観的情報を入れる
- 主に担っていた役割や役職を明確にする
上記のポイントを押さえて、企業が知りたい実務レベルや役割、成果まで伝えることで、書類の説得力が一気に高まり、選考で不利になりにくくなるでしょう。
技術スタックの過不足や記述のズレ
履歴書で選考落ちにつながりやすいポイントのひとつが、技術スタックの過不足や実務レベルとのズレです。スキルを多く並べても、経験の深さや使用シーンが分からないと、採用担当は実力を判断できません。
技術スタックの過不足や記述のズレによるNG例
- 実務でほぼ使っていない技術を多数掲載している
- 使用期間や習熟度が不明で判断できない
- 履歴書と職務経歴書でスキル内容が矛盾している
- 流行技術だけを記載し、基礎的な技術が欠けている
こうしたズレが多くみえてしまうと「実務レベルがわからない」と受け取られてしまい、書類通過率を下げる原因になります。
改善すべきポイントは、次のとおりです。
技術スタックの過不足や記述で改善すべきポイント
- 技術は「言語・FW・インフラ・ツール」などカテゴリごとに整理する
- 実務経験の有無・習熟度・使用期間をセットで記載する
- プロジェクトで実際に使用した技術を優先してまとめる
- 履歴書・職務経歴書・ポートフォリオの記載を必ず統一する
技術スタックが整理され、記述の一貫性が保たれている履歴書は、得意領域や実力の判断がしやすくなり、選考で評価されやすくなるでしょう。
誤字脱字・構成の乱れ
誤字脱字や文章構成の乱れは、エンジニアのスキル以前に「基本的な確認力・丁寧さ」に疑問を持たれる原因になります。内容が良くても、読みづらさがあるだけで評価が下がってしまうケースは少なくありません。
誤字脱字・構成の乱れによるNG例
- 誤字脱字が複数ある
- 見出し・箇条書き・文章構造が統一されていない
- 行間・フォント・余白が統一されていない
- 情報が散らかっていて目的が分かりにくい
こうした乱れは、「情報整理力が低い」「プロジェクト資料も同じように雑なのでは」とマイナス評価につながります。
改善するポイントは、次のとおりです。
誤字脱字・構成の乱れを改善するポイント
- 提出前に必ず第三者チェックを挟む
- 見出し・箇条書きを使い、構造をそろえて読みやすくする
- 余白やフォントを整え、情報を詰め込みすぎない
- 職務経歴書・ポートフォリオとも書式の一貫性を保つ
履歴書の読みやすさは、それだけで「丁寧に仕事ができる人材」という評価につながります。技術力と同じくらい、基本的な書類の品質にも気を配りましょう。
自己PR・志望動機がテンプレ化している
履歴書でよく見られる落とし穴のひとつが、自己PRや志望動機が型通りで他の応募者と差別化できていないケースです。たとえば「成長したい」「御社の〇〇に惹かれて」など、誰でも使える表現だけでは、「本当にこの企業で働きたいのか」「この人の強みは何か」が伝わりません。
自己PR・志望動機でよくみられるテンプレ表現は、次のとおりです。
よくあるテンプレ表現の例
- 貴社の事業内容に惹かれました
- チームで協力して成果を出したいです
- 成長できる環境でスキルを磨きたい
これらの表現は決して悪くありませんが、他の人と差がつかないありきたりな文章になりがちです。
改善するためには、次のポイントを意識しましょう。
自己PR・志望動機がテンプレ化を防ぐポイント
- 仕事内容・技術・事業内容・自分のキャリア志向の観点で具体的に書く
- 自分の強みや経験と企業の求めるものを紐づける
- 抽象的な言葉ではなく、具体的なエピソードや数値を交えて書く
- 他社でも使いまわせるような汎用ワードではなく、企業ごとにカスタマイズする
このように、自分の言葉で企業との接点と自分の強みを丁寧に書き込むことで、「本気度」と「実力」の両方を伝えられる自己PR・志望動機に仕上がるでしょう。
書類通過率を上げるためにエージェントを活用しよう
エンジニア採用は競争が激しく、履歴書や職務経歴書だけで実力を十分に伝えるのが難しいケースも少なくありません。そこで役立つのが、就職・転職の専門家である「エージェント」の存在です。
特に次のポイントは、自分だけでは補いにくい強力なサポートとなります。
エージェントを活用すべき理由
- 第三者視点で書類を添削してくれるため、伝わりやすさが格段に上がる
- あなたの強みを引き出し、企業ごとに最適な表現へとブラッシュアップしてくれる
- 一般公開されていない非公開求人を紹介してもらえる
- 企業側の評価ポイントや選考傾向を踏まえたアドバイスが得られる
- 面接対策や日程調整など、煩雑なやり取りを代行してくれる
- ミスマッチを防ぎ、あなたの志向性に合う企業だけを効率よく選べる
上記のようなサポートは、特に「どこをアピールすればいいかわからない」「書類で落ちやすい」という方にとって大きなサポートとなるでしょう。
テックゴーが選ばれる理由
エンジニア転職では、IT業界の構造や職種ごとのスキル要件を深く理解しているコンサルタントに相談できるかどうかによって、成功する確率が大きく変わります。選択できる求人の質や年収アップの可能性にも直結するため、専門性の高いサポートは欠かせません。
技術への理解が不十分なエージェントでは、あなたの強みが正しく伝わらなかったり、本来マッチするはずの求人を逃してしまったりする恐れもあります。
テックゴーはIT領域に特化した転職支援サービスとして、エンジニアのキャリア支援に強みを持っています。技術トレンドや職種ごとの適性まで踏まえて提案できるため、「どうキャリアを伸ばすべきか迷っている」「今より評価される環境に移りたい」という方たちからも支持されています。
テックゴーの強み
- IT業界・エンジニア転職に精通したキャリアアドバイザーが在籍
- 開発・インフラ・PM・ITコンサルなど幅広い職種に対応
- 年収アップ実績多数。大手・成長企業の非公開求人を多数保有
専門性の高いサポートにより、多くのエンジニアが「自分らしい働き方」や「キャリアアップ」を実現してきました。まずは気軽に無料相談を試してみてください。あなたのスキルや志向に合った企業を見つけ、最短ルートで理想のキャリアへ進みましょう。
まとめ
エンジニアの履歴書では、スキルや経験そのものだけでなく、情報の整理力や書類全体の一貫性、そして企業とのマッチ度が総合的に評価されます。職務要約やスキル欄、志望動機などの内容を整えることで、書類通過率は確実に高まります。
しかし、自分の強みを客観的に言語化したり、企業ごとに最適な書き方へ調整したりするのは、個人では限界があるのも事実です。そんなときこそ、専門家の力を借りることで、選考突破のスピードは大きく変わるでしょう。
テックゴーには、IT業界に精通したコンサルタントが在籍しており、履歴書の添削からキャリアの方向性、企業ごとのカスタマイズまで丁寧にサポートしています。
「もっと評価されたい」「自分に合った環境で成長したい」と感じている方は、ぜひ一度相談してみてください。あなたの強みを最大限に引き出し、次のステージへ自信を持って踏み出せるようにサポートします。
あなたもコンサルタントとして
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