ITエンジニアとは?20職種と年収、キャリアパスを徹底解説
2025年10月15日更新
専門的な知識が身に付くITエンジニアは、キャリアパスも広がりやすく、転職市場で人気の仕事です。
しかし、ITエンジニアとひと口に言っても、20種類以上もの職種があり、それぞれ仕事内容や求められるスキルが大きく異なります。
特に未経験からITエンジニアを目指す場合には、各職種の特徴を理解し、自分の強みや適性に合った道を選ぶことが重要です。
本記事では、代表的なITエンジニアの20職種をご紹介するとともに、ITエンジニアのキャリアパスや年収についても詳しく解説していきます。
未経験からITエンジニアを目指している方や、キャリアアップを考えている方はぜひ参考にしてください。
著者

蓬田 和己
Yomogita Kazuki
早稲田大学卒業後、レバレジーズ株式会社に入社。キャリアアドバイザーとして開発、データ職種のエンジニアの方の支援に従事。歴代最速で事業部内単月支援者数、売上1位を獲得し、組織目標の達成に大きく貢献。社内での異動、キャリアアップ、転職もどれが良いのか単純には決められないので、お客様にとって最善の選択肢を一緒に考えていきたいという思いから、MyVisionに参画。
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監修者

大河内 瞳子
Okochi Toko
株式会社MyVision執行役員
名古屋大学卒業後、トヨタ自動車での海外事業部、ファーストリテイリング/EYでのHRBP経験を経てMyVisionに参画。HRBPとして習得した組織設計、採用、評価などの豊富な人事領域経験を生かした支援に強みを持つ。
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目次
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ITエンジニアとは?
ITエンジニアとは、IT技術者の総称です。
ITエンジニアの中で「インフラエンジニア」や「アプリケーションエンジニア」など、さらに職種が細かく分類されます。
それぞれが専門的なスキルや知識を持ち、システムやITインフラを設計、構築、運用することが主な仕事です。
ITエンジニアは非常に広義な言葉であるため、「どの職種を目指すのか」を明確にすることが、転職や就職で重要なポイントとなります。
ITエンジニアの種類を分類ごとに解説
ITエンジニアの種類は、大きく以下のように分類されます。
- ソフトウェア開発系エンジニア
- インフラ・ネットワーク系エンジニア
- データ・AI系エンジニア
- セキュリティ系エンジニア
- システム設計系エンジニア
この項目では、それぞれの分類ごとに具体的な職種を紹介し、特徴や役割を詳しく解説していきます。
ソフトウェア開発系エンジニア
サービスやソフトウェアの設計や開発を行うITエンジニアを、「ソフトウェア開発系エンジニア」としてまとめます。
開発するものによって具体的な仕事内容が変わりますので、それぞれ解説していきます。
フロントエンドエンジニア
主なプログラミング言語:JavaScript, TypeScript, HTML, CSS,(フレームワーク:React, Vue, Angular)
ITエンジニアの中でも、Webサイトなどにおけるユーザーから見える「フロント部分」を担当するのが、フロントエンドエンジニアです。
比較的難易度が低いため、未経験からでも挑戦しやすいことが特徴です。
また、混同されることの多いWebデザイナーとは、扱う領域が異なります。
画面のレイアウトなど見た目のデザインを担当するWebデザイナーに対し、フロントエンドエンジニアが担当するのは実際に操作する部分の設計や構築です。
バックエンドエンジニア
主なプログラミング言語:Java, Python, PHP, Ruby, C#, Go, Node.js
Webサイトの見えない部分(バックエンド)を担当するのが、バックエンドエンジニアです。
具体的には、ブラウザ側の処理を扱うのがフロントエンドエンジニア、サーバー側の処理を扱うのが、バックエンドエンジニアとなります。
フロントエンドエンジニアと合わせて「Webエンジニア」と呼ばれることもありますが、フロントエンドエンジニアよりもロジカルな思考を必要とすることが特徴です。
バックエンドエンジニアが扱う主なプログラミング言語も、フロントエンドエンジニアとは異なります。
アプリケーションエンジニア
アプリケーションのシステム設計やプログラミング、動作テストなどを行うのがアプリケーションエンジニアです。
ただし、アプリケーションとひと口に言っても、複数の種類があるため、自分が担当したい領域を絞っていくことから始めましょう。
例えば、顧客管理システムなど企業向けのアプリケーションであれば「業務系」、Webブラウザ上で使えるアプリケーションの開発なら「Webアプリケーション」などがあり、それぞれ扱うプログラミング言語も異なります。
また、近年特に需要が高まっているのが「スマホ向けのアプリケーション」です。
将来的にさらなる需要の高まりも予想されており、アプリケーションエンジニアとしてのキャリアを望んでいる方は、注目しておきたい分野です。
組み込みエンジニア
主なプログラミング言語:C, C++, Rust, アセンブリ
「組み込み」とは、家電や車、医療機器などの機械の中に組み込まれたシステムの総称です。
例えば、洗濯機や炊飯器の自動機能や、エアコンの温度調整など、身近な機器を動かすためのコンピュータープログラムを設計しているのが、組み込みエンジニアとなります。
近年は、IoTやAI技術の進化により身の回りの機器の仕様が高機能化し、組み込みシステムも複雑化しています。
そのため組み込みエンジニアの需要も増加傾向にあり、特に細かい作業が得意な人は注目したい分野です。
組み込みエンジニアはプログラミング言語を扱うスキルがあれば、未経験でも転職可能です。
書籍やWebサイトなどを活用した独学も可能ですが、組み込みエンジニアの仕事であるハードウェアの制御を行うプログラム開発までは独学では難しいため、スクールや専門学校に通うことをおすすめします。
フルスタックエンジニア
主なプログラミング言語:フロント+バックの両方:JavaScript/TypeScript, Python, Java, Go, PHP
ITシステムの開発において、フロントエンドからバックエンドまで、一貫して担当したいのであれば、フルスタックエンジニアもおすすめの職種です。
Webアプリケーションの分野で使われることの多い名称ですが、開発全般に携わるスキルを持ったエンジニアを指すことも少なくありません。
ITエンジニアはデータベースシステムの構築やネットワークの構築など、各専門分野に沿った仕事を担当するのが一般的ですが、フルスタックエンジニアはアプリケーション全体を開発・運用まで担当します。
上流工程から下流工程まで、あらゆるフェーズに関与する性質上、幅広い知識と経験の豊富さが求められることが特徴です。
まずはプログラミング言語を習得するなど基礎的な知識を付け、最初は特定の専門分野のエンジニアとして経験を積むのが着実なキャリアプランとなります。
インフラ・ネットワーク系エンジニア
ITインフラやネットワークを支えるエンジニアは、アプリやサービスが安定して使えるように、その土台を整えることが役割です。
インフラエンジニア
主なプログラミング言語:シェルスクリプト(Bash), Python, PowerShell
システムの基盤となるITインフラの設計・構築・整備・保守までを担当するのが、インフラエンジニアです。
さらに細かく「サーバーエンジニア」や「ネットワークエンジニア」など分類されますが、インフラを指す範囲が広いため、それらの総称として使われています。
サーバーエンジニア
主なプログラミング言語:シェルスクリプト, Python, PowerShell
インフラエンジニアの中でも、サーバーに特化した職種を「サーバーエンジニア」と呼びます。
サーバーの設計や構築、保守運用に至るまで、サーバーの設計開発に関わる業務全般を行います。
配線など物理的な作業だけでなく、ネットワークの設定も担当するため、サーバーとネットワーク、両方の知識が必要です。
ネットワークエンジニア
主なプログラミング言語:シェルスクリプト, Python(自動化), TCL/Expect
ネットワークに特化した「ネットワークエンジニア」は、ネットワーク環境の設計、構築、運用までを担当します。
保守運用の際にはトラブルシューティングを行うこともあり、外部攻撃から守るためのセキュリティ知識も求められます。
また、近年はクラウド化が急速に進んでいるため、クラウドサービスのスキルを持ったネットワークエンジニアが活躍しやすいことが特徴です。
クラウドエンジニア
主なプログラミング言語:Python, Go, JavaScript(Node.js), Terraform(HCL), YAML(IaC定義)
ITエンジニアの中でも比較的新しい分野である「クラウドエンジニア」は、物理的なサーバーではなく、クラウド環境上のインフラ全般の設計を担います。
例えば、サーバーやネットワークの構築、データベースの設定など、幅広い業務に携わることが特徴です。
クラウドサービスを活用する企業は年々増加傾向にあり、今後も増えていくと予想されるため、クラウドエンジニアの需要も年々高まっています。
将来性が大きく、クラウドエンジニアとしての専門知識を身につけることで、市場価値の高いエンジニアを目指せるでしょう。
データ・AI系エンジニア
プロジェクト管理を担い、データを扱うエンジニアは、新しい価値を生み出す職種です。
データベースエンジニア
主なプログラミング言語:SQL, PL/SQL, T-SQL
データベースエンジニアが担う仕事は、データベースの設計や構築、保守運用です。
IoTが進み、膨大なデータを扱うようになった背景から、いかにデータを適切に保存し、活用していくかが企業にとって重要な課題となっています。
そのため、データベース設計の重要性は非常に高く、データベースエンジニアも活躍の場が広がっています。
ただし、データ分析にも知見が必要で、未経験からの採用はほとんどありません。
データエンジニア
主なプログラミング言語:Python, Java, Scala, SQL
データベースエンジニアと混同されやすい職種に、「データエンジニア」があります。
データエンジニアは、データ分析のための基盤構築や、実際にさまざまなデータを収集・処理・管理することが仕事です。
扱うデータ量が極めて多く、さまざまな場所に分散しているデータを適切に管理しなければなりません。
そのため、拡張性や耐久性のあるシステム構築を求められることが多く、クラウドや分散処理に関する知識が必須です。
機械学習エンジニア
主なプログラミング言語:Python(NumPy, TensorFlow, PyTorch), R
AI技術の一つである機械学習において、アルゴリズムの実装や運用を担うのが「機械学習エンジニア」です。
また、機械学習に用いるデータ収集やモデルの開発、最新技術の調査や研究なども仕事内容に含まれます。
例えば、オンラインショップで注文履歴や閲覧履歴を元に表示される「おすすめ商品」なども、機械学習エンジニアが作っています。
データサイエンティスト
主なプログラミング言語:Python, R, SQL, Julia
企業が扱う膨大なデータを収集・分析し、課題解決につなげていく仕事が「データサイエンティスト」です。
データエンジニアや機械学習エンジニアが収集・整理したデータを活用し、ビジネスに役立つ具体的な戦略や改善策を導き出していきます。
未経験から目指すのは難しいですが、分析や統計学の知識やプログラミングスキルを身につけながら、段階的に経験を積んでいくと良いでしょう。
セキュリティ系エンジニア
システムをサイバー攻撃から守ることも、ITエンジニアに求められる重要な仕事です。
それらの職種を「セキュリティ系エンジニア」としてまとめます。
セキュリティエンジニア
主なプログラミング言語:Python, C, C++, JavaScript(脆弱性検証), シェルスクリプト
セキュリティエンジニアは、企業のITシステムやソフトウェアなどを、ウイルス感染やサイバー攻撃、不正利用から守るためのセキュリティ施策を実施することを担います。
企業全体を安全にしていく仕組みやルールを作ることも業務に含まれるため、従業員に向けた教育を行うこともあります。
日々進化するIT犯罪に合わせ、常にセキュリティ施策をアップデートしていくことも重要で、大きな責任と高い専門性を持って企業やユーザーをIT犯罪から守る仕事です。
SOCエンジニア
主なプログラミング言語:Python, PowerShell, Bash, SQL(ログ分析)
セキュリティ監視センター(SOC)で、リアルタイムに攻撃や不正アクセスを監視・対応するのが、「SOCエンジニア」の仕事です。
ログやアラート調査・分析が主な仕事で、セキュリティエンジニアの中でも狭い範囲の領域を担当することとなります。
IT経験が浅くても採用されるケースが多く、セキュリティエンジニアへの登竜門として選択しやすい職種です。
システム設計系エンジニア
システム設計系のエンジニアは、システム全体の設計図を書くことが主な仕事です。
システムエンジニア(SE)
主なプログラミング言語:Java, C#, Python, SQL(要件に応じて幅広く)
システムエンジニアは、クライアントの要望に応じてソフトウェアを設計・開発することが主な仕事です。
プログラマーの上位職となり、会社の規模によってはプログラマーとプロジェクトリーダーを兼任することもあります。
上流から下流まで、すべての工程に関わるため、幅広いスキルが求められることが特徴です。
ITアーキテクト
主なプログラミング言語:Java, Python, Go, C#(アーキ設計で複数言語を俯瞰)
Webシステムの設計図と、運用に最適なシステム基盤を構築するのが「ITアーキテクト」の仕事です。
企業の経営戦略に基づくシステムを完成させることが目的となるため、経営戦略やビジネス理解など、IT以外の部分でも高いスキルが求められます。
社内SE
社内SEは、自社内で使用するシステムやITインフラの企画・開発・運用などを担当する職種です。
開発自体は外部に委託するケースもありますが、社内SEは技術面だけでなく部門内の予算作成や管理も行わなければなりません。
また、他の従業員のIT相談やトラブル対応を担当することも多く、社内のヘルプデスク的な立ち位置となります。
エンジニアと連携する関連職種
厳密にはエンジニアではなくても、エンジニアと関わりの深い職種について知ることも重要です。
ここでは、ITエンジニアからのキャリアパスとして選択肢にある職種を2つ、紹介します。
どちらもエンジニアではありませんが、IT技術や知識・開発スキルも求められるため、ITエンジニアとしての経験を活かせます。
プロジェクトマネージャー(PM)
チームで動くことが多いITシステムの開発において、プロジェクトマネージャーは欠かせない存在です。
プロジェクトマネージャーの役割は幅広く、品質・プロジェクト原価・納期、それぞれの目標を達成するためのマネジメント業務全般となります。
ITコンサルタント
クライアントの経営課題に対し、IT観点からの課題解決を進めていくのが、ITコンサルタントです。
ITエンジニアのように自分の手を動かしてコードを書くような仕事はありませんが、最新のIT技術に関する知識や、各企業のビジネスモデルへの理解が必須で、求められるスキルレベルとしては非常に高くなります。
ITエンジニアの年収はどれくらいか
職種によって異なるITエンジニアの年収ですが、全体では442万円が平均です。
「令和5年分民間給与実態統計調査」での平均年収が461万円のため、平均と同程度と評価できます。
厚生労働省による調査では、ネットワークエンジニアの平均年収は684万9,000円、アプリケーションエンジニアの平均年収は550万2,000円などの結果が出ています。
ITエンジニアは、スキルや経験次第で一気に年収が高くなる職種も少なくありません。
年収を高めていくためには、時代のニーズに合うプログラミング言語を習得し、専門性を高め、マネジメントスキルなども身につけておくことが重要です。
ITエンジニアのキャリアパス
ITエンジニアのキャリアパスには、どのような方向性があるのでしょうか。
多様なキャリアの可能性を持つITエンジニアだからこそ、自分の強みや理想とするライフスタイルに合わせて進む道を選ぶことが重要です。
マネジメントなどでゼネラリストを目指す
幅広い知識を身に付け、業務の統括や進行まで任されるのが好きな人は、ゼネラリストが向いています。
ゼネラリストは特定分野に特化せず、幅広い分野におけるシステムの開発・設計からテスト、運用までを行うのが仕事です。
また、チームのマネジメントやプロジェクトの全体管理も担うため、将来的に管理職を目指す人にも向いているでしょう。
専門性を高めていくスペシャリストを目指す
特定の領域における専門性を高める特化型のキャリアパスを構築するなら、スペシャリストという道があります。
ITエンジニアにおけるスペシャリストになると、CTO(最高技術責任者)というポジションに着ける可能性もあります。
IT関連の職種に転職して専門性を広げる
ITエンジニアではなく、ITコンサルタントなどの関連職種を目指すキャリアもあります。
自ら設計する機会は少なくなりますが、ITエンジニアとしての経験が基盤となるため、積み重ねた知見を活かしつつ、ビジネス課題の解決に携われる仕事です。
フリーランスとして独立する
近年は、ITエンジニアがフリーランスとして独立するケースも増えています。
フリーランス向けの案件も増加傾向にあり、スキルがあれば会社員よりも稼げる可能性が高いことがメリットです。
ただし、収入に不安定さがあることや、確定申告などの手続きが必要なことなど、フリーランスならではの負担もあるため、注意が必要です。
ITエンジニアに求められるスキルや知識
ITエンジニアに求められるスキルは、細かく分類された職種によって異なります。
ここでは、全てのITエンジニアに共通するものを紹介しますので、基礎から身につけたい方はぜひ参考にしてください。
基礎的なIT技術に関する知識
どの職種を選ぶ場合でも、IT技術に関する基礎的な知識は欠かせません。
ソフトウェア、ハードウェア、データベース、ネットワーク、セキュリティにおける基礎的な知識を網羅的に習得しておくことが、ITエンジニアへの第一歩です。
基礎的なIT知識を身につける方法としては、ITパスポートや基本情報技術者試験など、ITエンジニアの登竜門的な立ち位置の資格を活用するのが良いでしょう。
プログラミングスキル
記事前半でご紹介した通り、扱うプログラミング言語は職種によって異なります。
そのため、自身が目指す職種に合わせて言語を学習し、プログラミングスキルを身につけることが重要です。
また、将来的なキャリアパスも見据えた言語を選択すると、今後携わりたい開発領域で活かすことができます。
コミュニケーションスキル
ITエンジニアは黙々と作業をするイメージの職種もありますが、クライアントとのミーティングやヒアリングなど、他者とのコミュニケーションが非常に多い仕事です。
ITエンジニアに求められるコミュニケーションスキルとは、単純な人当たりの良さではありません。
クライアントの実現したいことや課題を引き出す力や、こちらの意図を正確に伝えるスキルなど、高度なコミュニケーション能力が問われます。
基礎的な部分は入社後のOJTでも習得できますが、エンジニア向けのコミュニケーション講座などを活用するのもおすすめです。
ドキュメンテーションスキル
ITエンジニアは、要件定義や設計、仕様書といった社内外で使うドキュメントを作成する機会も多くあります。
企業ごとに用意されたフォーマットに沿った形で作成し、必要な情報を漏れなく正確に、かつ誰が見ても分かりやすく伝えるドキュメンテーションスキルが必要です。
論理的思考力
ITエンジニアは、クライアントの要望をコードに反映させたり、最適な実装方法を検討したりなど、多くの場面で論理的思考力が求められます。
また、クライアントやプロジェクトメンバーに必要な情報を分かりやすく伝えるためにも、論理的思考力は欠かせないスキルです。
問題解決能力
問題解決能力も、ITエンジニアに必須とされるスキルの一つです。
トラブル発生時や要望通りの開発を行うためには、論理的に構造を整理した上で、問題の原因を特定し、的確なアプローチ方法を考案しなければなりません。
どれだけITに関する知識が豊富でも、論理的思考力と問題解決能力が弱ければ、現場で成果を出すことは難しいでしょう。
ITエンジニアのやりがい
実際にITエンジニアとして働くと、どのようなやりがいを得られるのでしょうか。
ITエンジニアのやりがいや楽しさについて、ご紹介します。
プログラムやシステムをリリースした時の達成感
ITエンジニアの仕事は、ものづくりと通じるものがあります。
自分で考え手を動かして完成したものがリリースされ、実際にクライアントに使ってもらえる達成感は、ITエンジニアのやりがいの一つです。
また、コードの仕様変更による反応が早いことや、使用感に直接影響を与えることなど、「自分が担当した」という実感も得やすいでしょう。
成長実感を得られる
技術職であるITエンジニアは、成長実感を得られる機会も多くあります。
例えば、作業にかかっていた時間が短くなったとき、新しい言語を扱えるようになったときなど、スキルが伸びていることを実感できる仕事です。
また、下流工程から上流工程に携われるようになるなど、担当できる領域が広がることでも成果が見えやすく、やりがいにつながります。
自分が作ったシステムが社会や人々の役に立つ
人々の暮らしの利便性を上げたり、住みやすい社会にしていくことも、IT技術が担っている大きな役割です。
その最前線で活躍できるITエンジニアは、自分の仕事が誰かが抱える問題の解決に役立っていることを実感しやすいでしょう。
業務効率の改善からスマホアプリまで、ITエンジニアが携わる領域は非常に幅広くありますが、どの職種でも「自分が作ったもの」が役立っていると実感する機会は多くあります。
未経験からITエンジニアになるには?
未経験からITエンジニアになるためには、入念な事前準備が欠かせません。
入社後のミスマッチを防ぎ、長期的なキャリアを築くためにも、一歩ずつ丁寧なステップで進めていきましょう。
自己分析でエンジニアを目指す理由や希望職種を考える
自己分析は転職活動の基本ですが、特にITエンジニアの場合には職種の幅が広く、「どんな領域の仕事がしたいのか」をしっかりと考えることが重要です。
その上で希望する企業を選択しなければ、入社後のミスマッチにもつながってしまいます。
また、強い意志がないと学習意欲も低下し、転職時の選考にも通りにくくなります。
まずは自己分析で、自分の強みや経験を洗い出し、キャリアパスの理想像をしっかりと描いてみましょう。
プログラミングやITに関する基礎を学ぶ
完全未経験からITエンジニアを目指すのは難易度が高く、未経験者として入社するにしても、事前にITに関する基礎知識の学習は必須です。
そのため、まずは独学でもいいので、ITエンジニア全般に必須とされる技術の勉強を始めましょう。
もし、その段階で「難しすぎる」「まったく楽しいと思えない」と感じるのであれば、そもそもITエンジニアには向いていない可能性がありますが、それを知ることも転職活動では重要です。
転職エージェントを利用する
ITエンジニアは職種によっては未経験からも目指せますが、「どこまでのIT知識が必要なのか?」「志望希望で実際に求められるレベルは?」など、一人ではリアルな情報を集めきれません。
そこでおすすめしたいのが、転職エージェントの活用です。
転職のプロに頼ることで、自分の客観的な評価を知ることができ、取得しておきたい資格なども把握できるようになります。
特にIT業界に強いエージェントであれば、業界の動向やトレンドに応じた情報を教えてもらえるのでおすすめです。
まとめ
さまざまな職種があるITエンジニアですが、どの職種でも達成感を得やすく、社会への貢献度も高いやりがいのある仕事です。
ただし、職種によって求められるスキルや仕事内容、キャリアの方向性が大きく異なります。
そのため、転職活動においては自分が進みたい道を正確に見極めることが重要で、納得のいくキャリアプランにするためにも、一人で悩まずに転職エージェントなどプロを頼るのがおすすめです。
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