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SES面談で落ちる確率は?通過率を上げる回答例と逆質問10選

2026年09月11日更新

SESは、エンジニアがSES企業に所属し、クライアント先の開発現場に参画して業務をおこなう働き方です。

SES面談では、案件参画前にクライアントと顔合わせを行い、スキルや役割、条件のすり合わせをする場です。採用面接と同じ準備をすると、話すべき論点がずれてしまい、面談の手応えが出にくくなります。

とくに「何を質問されるのか」「逆質問で何を確認すべきか」が分からないままだと、不安だけが増えがちです。本記事ではまず、SES面談の目的、採用面接との違い、自社面談とクライアント面談の違いを整理します。

目次

CONTENTS

営業から急に面談の日程を伝えられ、準備が間に合わないまま当日が近づいていないでしょうか。

SES面談で落ちる原因は、技術力の不足だけではありません。営業担当の提案方法や他候補者との比較など、自分ではコントロールできない要因もあります。

この記事で扱うのは、次の4点です。

  • 当日の流れと、営業とのあいだで決めておく役割分担
  • よく聞かれる質問への回答例と、答えられないときの切り返し方
  • 1〜2分で話す自己紹介の型と、経験3年・1年未満の例文
  • 場面別の逆質問10選と、聞いてはいけないNG例

読み終えるころには、次の面談で話す順番と、聞くべき質問が決まっているはずです。

目次

CONTENTS

SES面談とは案件に参画する前におこなわれる顔合わせ

SES面談は、常駐先の案件に入る前におこなわれる顔合わせです。営業から日程を伝えられて初めて存在を知る人も多く、転職の採用面接と同じものだと構えてしまいがちですが、出席者も判断される内容も違います。

  • 常駐先の担当者が、案件の要件と候補者のスキルが合っているかを確認するため
  • 面接ではなく面談と呼ばれるのは労働者派遣法上の理由がある
  • 自社と常駐先で2種類の顔合わせがある
  • 案件が変わるたびに新しい面談が発生する

この4点を押さえておくと、当日どこに力を入れて話せばいいかが決まります。

面談の席に座っているのは、これから同じチームで働く現場の人たちです。プロジェクトリーダーや開発チームのマネージャーが出てくることが多く、人事担当者が登場する場面はほとんどありません。

彼らが確認しているのは、募集している役割を任せられるかどうかです。既存システムの改修案件であれば、次のような点が見られます。

  • 詳細設計から実装、単体テストまでを自力で回せるか
  • 障害対応の当番に入れるか
  • 既存コードを読んで修正の影響範囲を判断できるか

採用面接との違いはここにあります。採用面接では、入社後の成長可能性や社風との相性なども評価されます。一方、SESの面談で重視されるのは、目の前の案件とのスキルのマッチ度です。

人柄が評価されても案件の技術と噛み合わなければ見送りになりますし、逆に要件を満たしていれば多少の準備不足は通ります

準備の順番も、ここから決まります。募集要項に記載された工程や使用技術を事前に営業から確認し、自分の経験のうち何をアピールするかを整理しておきましょう。話す材料を増やすより、案件に重なる部分を選ぶほうが効果的です。

面接ではなく面談と呼び方が使い分けられている背景には、法律上の事情があります。労働者派遣では、派遣先が働き手を選ぶ行為が禁じられているためです。

労働者派遣法第26条第6項が定める特定行為にあたり、事前面接をおこなった派遣先は行政指導の対象になります。履歴書の送付を求める行為も同じ扱いです。

SESは準委任契約なので、この条文が直接かかるわけではありません。しかし厚生労働省は、システム開発において労働者派遣にあたるかどうかは契約形式ではなく実態に即して判断されると示しています。判断の観点には、発注者が特定の人を指名したり拒否したりして、事実上、誰を配置するかに口を出していないかが含まれます。

とはいえ、面談を受けること自体を不安に思う必要はありません。案件の内容を聞き、経験を伝え合う顔合わせは通常の商習慣の範囲です。

顔合わせの範囲を超え、選考に近づくのは次のようなケースです。

  • その場で合否を告げられる
  • 複数のエンジニアを並べてクライアントが選ぶ形式になっている

こうした運用は、実質的に派遣先が働き手を選んでいる状態にあたります。心当たりがあれば、契約形態がどうなっているかを自社の営業に確認しておきましょう。

参考:「労働者派遣事業と請負により行われる事業との区分に関する基準」(37号告示)に関する疑義応答集(厚生労働省)

SESという働き方の仕組みを契約の面から整理したい人は、以下の記事もおすすめです。

SESとSIerの違いは?年収差とどっちを選ぶべきか解説

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面談と一口に言っても、相手が自社か常駐先かで持っている意味が違います。混同したまま臨むと、力を入れる場所を間違えかねません。

自社面談クライアント面談
相手自社の営業や技術責任者常駐先の現場責任者やチームリーダー
話す内容経歴の確認と希望条件のすり合わせ案件要件に対する経験の説明
この面談の結果提案される案件の内容が変わる参画できるかどうかが決まる

自社面談は落とされる場ではありません。営業が手持ちの案件からどれを提案するかを決めるための情報収集です。ここで希望を伝えずにいると、営業は決めやすい案件から順に持ってきます。担当したい工程や避けたい常駐先の規模、通勤時間の上限といった条件を先に出しておくと、その後に組まれる面談の中身が変わります。

自社面談で伝えた内容は、そのままクライアントへの提案やスキルシートに反映されます。営業がどう売り込むかを決める場でもあるので、実力以上に書かれると困る部分については、この段階ではっきり線を引いておきましょう。

参画の可否が決まるのは、その後のクライアント面談です。以降この記事で扱う対策は、断りのないかぎりクライアント面談を指します。

転職活動と違って、SESの面談は一度通れば終わりというものではありません。契約は3ヶ月や6ヶ月単位で結ばれることが多く、更新が見送られたり案件そのものが終了したりするたびに、次の現場で顔合わせをやり直します。年に2回も3回も面談を受ける人がいるのは、この仕組みによるものです。

更新の可否は、契約満了の1ヶ月前後に伝えられるケースが多くあります。継続が決まらなかった場合、そこから次の案件を探し始めるため、面談の日程は急に入ってきます。準備に使える時間は数日しかない前提で考えておきましょう。

面談が繰り返される以上、毎回ゼロから準備するやり方では消耗します。参画するたびに、担当した工程、扱った技術、対応した障害の内容を職務経歴のメモへ残していく形にしてください。案件が終わってから思い出そうとすると、チーム規模や処理件数といった細部が抜け落ちます。

材料が手元にそろっていれば、あとは募集要件に合わせて話す順番を入れ替えるだけです。急に日程を組まれても、当日までに間に合います。

同じ案件で2回目・3回目の面談が組まれる3つの理由

1回で終わると思っていた面談のあと、営業から2回目の日程を伝えられることがあります。落ちたわけでもなく、決まったわけでもない状態が続くので、何を意味しているのか判断しづらい場面です。

  • 現場担当者と決裁者で確認する観点が異なるから
  • 複数の候補者から絞り込む段階があるから
  • 稼働条件の詳細をすり合わせる必要があるから

どれに当たるかで、2回目に準備する内容が変わります。追加の面談が組まれた時点で、少なくとも候補には残っています。落とすつもりなら、クライアントが二度も時間を取る理由がないためです。

1回目に出てくるのは、たいてい現場の人です。チームリーダーや開発担当者が、任せたい工程をこなせるかどうかを技術面から確かめます。ここを通過すると、次は決裁権を持つ立場の人が出てきます。

部長やPMO、情報システム部門の責任者といった顔ぶれです。彼らが見ているのは技術ではありません。予算に見合う人材か、体制として穴が空かないか、途中で抜けるリスクはないかといった観点です。

そのため、2回目の質問は毛色が変わります。

  • なぜこの案件に関心を持ったのか
  • どのくらいの期間、継続して稼働できるのか
  • 前の現場はどういう経緯で終了したのか

技術の深掘りを想定して臨むと、拍子抜けするかもしれません。用意しておきたいのは、この案件を選んだ理由と、腰を据えて働ける根拠のほうです。前の現場が短期間で終わっている場合、契約満了なのか自己都合なのかを説明できる状態にしておきましょう。

同じ枠に複数のエンジニアが面談を受けているケースがあります。全員を一度に集めるグループ面談と違い、日をずらして個別に会う形なので、本人は競合の存在に気づきません。

1回目で3人から5人に会い、2人ほどに絞ってから2回目で決める、という進め方をするクライアントは珍しくないため、2回目の案内は最終選考に近い意味を持ちます。

ここで気をつけたいのが、1回目との食い違いです。同じ質問を角度を変えて聞かれることがあり、答えがぶれると経歴そのものへの信頼が揺らぎます。1回目で何をどう説明したかは、その日のうちに書き出して残しておきましょう。担当工程の範囲、経験年数、答えられなかった質問の3点だけでも十分です。

2回目には、追加の材料を持ち込めると差がつきます。1回目で答えに詰まった技術について調べておき、その後こう理解しましたと自分から切り出す形です。他の候補と並んだとき、動いた事実が残っている人のほうが記憶に残ります。

技術面の判断が終わり、参画がほぼ固まった段階で組まれる面談もあります。残っているのは条件の詰めだけという状況です。

この場で話題に上がるのは、次のような項目です。

確認項目押さえておきたい内容
開始時期現案件の契約満了日と、引き継ぎに必要な期間
稼働時間就業時間の幅と、繁忙期の残業実績
勤務形態出社とリモートの割合、変更の可能性
契約期間初回の契約単位と、更新の判断時期

条件の交渉は営業の担当領域です。単価や契約条件について聞かれたら、その場で答えず営業に引き取ってもらいましょう。

一方で、本人が確認しておくべき内容もあります。残業の見込みやリモートの割合は、募集要項の記載と現場の実態がずれていることがあるためです。月の平均残業時間、繁忙期がいつなのか、緊急対応の当番があるかどうか。こうした実態は、現場の人が同席しているこの場でしか聞けません。

条件面談まで進んだら、参画は前提だと考えて構いません。ただし、ここで無理のある条件を受け入れると、参画後に苦しくなります。難しいものは難しいと伝えるほうが、結果として長く続きます。

SES面談当日の流れ

面談にかかる時間は30分から1時間ほどです。進行はクライアント側が握るため、こちらから話の順番を動かせる場面は多くありません。何がどの順で起きるかを先に知っておくと、次に何を話せばいいかの見当がつきます。

  • 開始前に営業と役割分担をすり合わせる
  • 冒頭で案件概要の説明を受ける
  • 自己紹介とスキルシートに沿った質疑応答に答える
  • 終盤に逆質問と稼働条件のすり合わせをおこなう
  • 終了後は営業経由で結果連絡を待つ

オンラインで実施される案件が増えましたが、進み方そのものは対面と変わりません。

当日の準備は、面談室に入る前から始まっています。SES面談には自社の営業が同席するため、どちらが何に答えるかを決めておかないと、話が食い違ったまま進みます。

すり合わせておきたいのは次の3点です。

  • 単価や契約条件は営業が答える
  • 技術と経験の質問には自分が答える
  • 経験が浅い領域の説明の仕方を決めておく

単価や稼働条件を本人が口にすると、商談の前提が崩れます。金額の話が出たら営業に振る、という形をあらかじめ確認しておきましょう。

同時に、営業側からも情報を引き出しておきたいところです。現場の体制、募集の背景、これまでに見送られたエンジニアがどこで引っかかったのか。営業はクライアントと直接やり取りしているので、募集要項に書かれていない事情を持っています。面談の前日までに15分でも時間をもらえれば、当日の受け答えの精度が変わってきます。

挨拶が済むと、まずクライアント側から案件の説明が入ります。開発しているシステムの概要、現在のチーム体制、人を探している背景、そして参画したメンバーに任せたい工程です。

聞くだけの時間に見えますが、ここで受け取った情報が後半のすべての材料になります。自分の経験のどれがこの案件と重なるかを、説明を聞きながら結びつけておきましょう。その作業ができていると、直後の自己紹介で話す順番を組み替えられます。

メモを取る姿勢も見られています。業務ドメイン固有の用語が出てきたら、その場で意味を確認して構いません。金融の勘定系や製造の生産管理など、業界特有の言葉は知らなくて当然のものが多く、聞き返したことで評価が下がる心配は不要です。むしろ、わかったふりをして後半の受け答えがずれるほうが痛手になります。

案件説明が終わると、こちらの番です。自己紹介を1分から2分ほどで話し、その内容とスキルシートを起点に質問が飛んできます。面談時間の大半を占めるのがこの部分です。

質問はスキルシートに書かれた内容から組み立てられます。参画したプロジェクトの規模、担当した工程、使用した言語やフレームワーク、チーム内での役割。どれも本人が書いた、もしくは営業が書いた内容なので、答えられないと一気に信用を失います。

スキルシートに載っている案件は、規模と担当範囲と使用技術を口頭で説明できる状態にしておきましょう。3年前の案件であっても、聞かれれば答える前提です。記憶が曖昧なものは、前日までに当時の資料やチケットを見返しておくと確実です。

深掘りの質問には、結論から答える形が向いています。設計から実装まで担当した、テストは単体までで結合は別チームだった、というように範囲を先に示すと、相手は次の質問を組み立てやすくなります。

残り10分ほどになると、何か質問はありますかと聞かれます。ここで何も出てこないと、案件への関心が薄いと受け取られかねません。質問は3個から5個ほど用意しておきましょう。

逆質問と並行して、稼働条件のすり合わせも入ります。話題に上がるのは次のような項目です。

  • 参画できる開始時期はいつからか
  • 就業時間と残業の見込みはどの程度か
  • リモートワークと出社の割合はどうなっているか
  • 契約期間と更新のサイクルはどうか

このうち、条件面の交渉は営業の担当領域です。自分から単価の希望を切り出すと、その場の空気が商談から交渉に変わってしまいます。希望がある場合は、面談前に営業へ伝えておくのが順序として正しいやり方でしょう。

面談の場で合否が告げられることはありません。クライアントは持ち帰って社内で検討し、結果を営業へ伝えます。本人が知るのは、そこからさらに営業を経由したあとです。

待っているあいだにやっておきたいのが、記憶の書き出しです。

  • 聞かれた質問をできるかぎり思い出して書く
  • うまく答えられなかった箇所を洗い出す
  • 次に同じ質問が来たときの答えを用意する

この記録は、見送りになった場合にそのまま次の面談の材料になります。SESでは面談が繰り返される以上、1回ごとの振り返りが積み上がるかどうかで通過率が変わってきます。

面談直後に営業から手応えを聞かれた場合は、感触ではなく事実を伝えましょう。どの技術について深く聞かれたか、稼働条件で何を確認されたか。営業はその情報をもとにクライアントへ追加の説明を入れるので、正確に渡すほど後押しが効きます。

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SES面談の通過率に公的なデータはない

通過率を調べても、はっきりした数字は出てきません。SES面談の結果を集計した公的な統計が存在しないためです。業界で語られている数値としては30〜50%程度、準備なしで臨んだ場合は20〜33%という幅があります。ただ、こうした数字はいずれも各社の体感値であり、自分の状況にそのまま当てはめられるものではありません。

数字を追うより、どういう仕組みで結果が決まっているかを知るほうが役に立ちます。

  • 面談前にスキルシートで実質的な選考が終わっている
  • 落ちる確率が上がるのはグループ面談のとき
  • 経験年数より経歴と実物の一致で判断される

見送りが続いている場合、この3つのどこで引っかかっているかを切り分けると、次に手を打つ場所が見えてきます。

クライアントは、面談の場で初めてあなたの経歴を知るわけではありません。営業がスキルシートを提出し、それを読んだうえで会いたいと判断しています。つまり書類段階での絞り込みはすでに終わっていて、面談は書かれていた内容と本人が一致するかの確認作業です

もっとも、この絞り込みは面談前に完了しているため、書類の段階で外れるケースも少なくありません。言語と年数を並べただけのスキルシートでは、会う価値があるかどうかをクライアントが判断できないためです。プロジェクトの規模、自分が持っていた担当範囲、出した成果が書かれているかで、面談の機会そのものが変わってきます。

裏を返せば、面談に呼ばれた時点で要件はおおむね満たしていると考えて差し支えありません。それでも見送りになる場合、原因は技術力そのものではなく、書かれていた経歴と実際の受け答えのあいだに開きがあったところにあります。

ここで問題になるのが、スキルシートを誰が書いたかです。営業が実力より高く見せて面談を組んでいると、当日の質問は書かれた水準に合わせて飛んできます。提出前のスキルシートは必ず自分の目で確認し、答えられない記載があれば修正を依頼しましょう

自分の経験が市場でどう評価されるかを整理したい人は、以下の記事もおすすめです。

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同じ案件に複数のSES企業からエンジニアが呼ばれ、その中から選ばれる形式の面談があります。この場合、通過率の話は前提から変わります。1人だけを採る枠に3人が呼ばれていれば、2人は必ず見送りになるためです。

自分の準備とは関係のないところで結果が決まるので、落ちた原因を自分の実力に求めても、次につながる材料は出てきません。何度も見送りが続いている人は、まずこの形式に当たっていなかったかを確認したほうが早い場合があります。

グループ面談かどうかは、事前に営業へ聞けばわかります。あわせて確認しておきたいのが次の点です。

  • 何人の枠に何人が呼ばれているのか
  • 他社のエンジニアも同席するのか
  • 決裁者はその場にいるのか

相対比較で選ばれる以上、対策の方向も変わります。全体をまんべんなく話すより、募集要件に直接重なる経験を冒頭で出すほうが記憶に残ります。他の候補と横並びになったとき、思い出してもらえるかどうかが分かれ目です。

経験3年で通る人がいる一方、5年でも見送られる人がいます。年数そのものが判断材料になっていないためです。

クライアントが確かめているのは、書かれた経歴を本人の言葉で再現できるかどうかです。Javaを3年と書いてあれば、どんな規模のシステムで、どの工程を任され、何人のチームで動いていたかを聞かれます。ここで答えが出てこないと、経歴そのものの信頼性が疑われ、他の記載まで割り引いて見られます

伝え方として効くのが、できる範囲とできない範囲を先に線引きする形です。

説明の仕方相手が受け取る内容
Javaは3年やっています判断材料がなく、追加の質問が続く
詳細設計から実装、単体テストまで1人で完結できます任せられる工程がはっきり伝わる
基本設計は先輩のレビューを受けながら3件担当しました現在地と伸びしろの両方が伝わる

できないと答えることを避ける必要はありません。むしろ、盛った状態で参画したあとに手が止まるほうが、現場にとっても本人にとっても損失が大きくなります。経験のない領域は、代わりに何ができるか、どのくらいで追いつけるかをセットで伝えましょう。

SES面談でよく聞かれる質問と回答例

質問の内容は案件によって変わりますが、聞かれる領域はほぼ決まっています。クライアントが確かめたいのは、任せたい仕事を任せられるかどうかの一点なので、質問もそこに集約されるためです。

  • 開発経験・担当工程に関する質問
  • 使用技術・スキルレベルに関する質問
  • 現場での役割・コミュニケーションに関する質問
  • 稼働条件・働き方に関する質問

それぞれ回答例を載せているので、自分の経歴に置き換えて使ってください。

自己紹介のあと、最初に来るのがこの領域です。スキルシートに書かれた案件を一つずつ掘り下げる形で進みます。

  • これまでの開発経験を教えてください
  • 直近の案件ではどの工程を担当しましたか
  • チームの規模と自分の役割はどうでしたか

答えるときは、システムの種類、チーム規模、担当工程、実際の作業内容という順で組み立てます。守秘義務があるので社名は出さず、業種と扱っていたシステムの種類で伝えれば十分です。

項目内容
回答例直近1年は、損害保険会社の契約管理システムの改修を担当していました。10人のチームで、私は詳細設計から実装、単体テストまでを受け持っています。既存の帳票出力機能に新しい商品区分を追加する対応が中心で、月に3件ほどの改修を並行して進めていました。

任された工程を具体的に言い切ると、クライアントは参画後の配置をその場で描けます。開発に携わりましたという言い方では、どこまで任せられるかが伝わりません。要件定義から運用保守まで、自分がどの範囲にいたのかをはっきりさせましょう。

経歴を確認したあと、話は技術の中身へ移ります。ここでの答え方が、通過するかどうかを大きく左右します。

  • 得意な言語とフレームワークは何ですか
  • ◯◯の経験はどのくらいありますか
  • 使ったことのないツールにも対応できますか

年数で答えるのは避けましょう。3年という数字だけでは、任せられる範囲がクライアントに伝わらないためです。自力でできる作業と、支援があればできる作業の境界を示すほうが伝わります。

項目内容
回答例Javaは3年で、Spring Bootを使った業務システムの開発が中心です。既存の設計書があれば、APIの追加や修正は1人で完結できます。フレームワークの選定やアーキテクチャ全体の設計については、これから経験を積みたい領域です。

未経験の技術を聞かれた場合、できませんのひと言で終わらせないようにします。近い技術での経験と、追いつくまでの見通しをセットで伝えると、判断の材料が相手に残ります。実務経験はないがドキュメントを読んで検証環境で動かしている、といった事実があれば、そこまで話しておきましょう。

技術の確認が済むと、一緒に働けるかどうかの話に移ります。SESでは既存のチームに1人で入るため、この領域を重く見るクライアントが多くあります。

  • 仕様に不明点があるときはどう対応していますか
  • 障害が発生したときの動き方を教えてください
  • 前の現場ではどのような立ち位置でしたか

報告や相談を欠かさずおこないます、といった答え方では差がつきません。実際にどう動いたかを手順で説明しましょう。

項目内容
回答例仕様の不明点は、まず設計書と既存コードを確認して、自分なりの解釈をまとめてから相談しています。前の現場では、認識のずれが起きやすかったので、確認事項をチャットに箇条書きで残したうえで口頭で聞く形にしていました。

障害対応を聞かれたときも同じです。影響範囲の切り分け、報告先、暫定対応と恒久対応の判断といった流れを、実際の経験に沿って話します。

前の現場や会社への不満は、どれだけ事実であっても口にしないほうが無難です。同じことをこの現場でも言うのではないかと受け取られ、それだけで見送りにつながります。

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面談の終盤、条件面の確認が入ります。この領域は自分1人で答えず、営業と足並みをそろえておく必要があります。

  • 参画できる開始時期はいつですか
  • 残業はどのくらい対応できますか
  • 出社とリモートの希望はありますか

答えられる範囲は事前に営業と決めておきましょう。単価に関する質問が出たら、その場で答えず営業に振るのが原則です。本人が金額を口にすると、商談の枠組みが崩れます。

項目内容
回答例開始時期は来月1日から可能です。残業は月20時間程度までであれば問題なく対応できます。それを超える見込みがある場合は、事前に共有いただけると調整しやすいです。

譲れない条件がある場合、面談の場で初めて出すのは避けてください。通院や家庭の事情でリモート勤務が必要といった条件は、案件を提案される段階で営業に伝えておきます。面談で条件が食い違うと、参画自体が流れかねません。

答えられない質問が来たときの切り返し方

面談で沈黙が生まれると、その場の空気は一気に重くなります。ただ、答えに詰まること自体が見送りの理由になるわけではありません。判断されているのは、わからない状況をどう処理する人なのかという部分です。

  • 経験のない技術について聞かれた場合
  • スキルシートより踏み込んだ内容を聞かれた場合
  • 業務範囲外の知識を聞かれた場合
  • 稼働条件で即答できない場合

場面ごとに切り返しの型を持っておくと、想定外の質問が来ても崩れずに済みます。

募集要件に書かれていない技術を突然振られることがあります。現場で使っている周辺ツールや、これから導入予定のフレームワークについて聞かれるケースです。

やってはいけないのが、経験があるように取り繕う答え方です。その場をしのげても、参画後に手が止まれば早期の交代につながり、経歴にも傷が残ります

代わりに、次の3つを順に伝えましょう。

  • 実務経験がない事実をはっきり伝える
  • 近い技術での経験を具体的に示す
  • 追いつくための行動と見通しを添える
項目内容
回答例Kubernetesの実務経験はありません。ただ、Dockerを使ったコンテナ環境での開発は2年ほど経験していて、コンテナの考え方自体は理解しています。参画までに公式ドキュメントとハンズオンで手を動かしておきます。

この形なら、クライアントは何を任せて何を任せないかを判断できます。できませんのひと言で終わると、判断材料がないまま印象だけが残ります。

書いてある内容をもとに、さらに深い質問が飛んでくる場面があります。実装は担当したと書いた案件について、テーブル設計の意図や性能面の考慮を問われるようなケースです。

数年前の案件であれば、細部を覚えていなくても不自然ではありません。記憶を絞り出そうとして黙り込むより、どこまで覚えていて、どこからが曖昧なのかを区切って答えるほうが誠実に伝わります

項目内容
回答例テーブル設計そのものは別のメンバーが担当していて、私は完成した設計書をもとに実装を進めていました。インデックスの追加については、レスポンスが遅い画面の調査を任されたことがあるので、その範囲であればお話しできます。

答えられる部分に話を寄せる形です。すべてに答えようとせず、自分が確実に説明できる領域へ引き寄せると、話が続きます。

なお、スキルシートに営業が実力より高く書いていた場合、この深掘りで矛盾が表面化します。提出前の確認を欠かさないようにしましょう。

インフラ担当なのにアプリケーション設計を、開発担当なのにネットワーク構成を聞かれることがあります。クライアント側が業務の境界を把握しきれていないときに起きます。

この場合、知らないことを詫びる必要はありません。担当していた範囲を示したうえで、隣接領域との関わり方を説明すれば十分です。

項目内容
回答例サーバー構築が主な担当だったので、アプリケーション側の設計には入っていません。ただ、リリース時にアプリ担当と接続確認を進める場面は多く、ミドルウェアの設定変更で対応した経験はあります。

業務の境界を正確に伝えられる人は、参画後の役割分担でも認識がずれにくいと見られます。無理に守備範囲を広く見せると、かえって当てにならない相手だと判断されかねません。

質問の意図が読めないときは、確認しても構いません。どういった観点でのご質問でしょうかと聞き返せば、相手が求めている内容がはっきりします。

条件面の質問には、本人が即答すべきでないものが混ざります。単価、契約期間、勤務地の変更といった契約に関わる話です。

こうした質問には、その場で判断せず営業へ渡しましょう。「そちらは弊社の担当から回答させていただきます」とひと言返して視線を営業に向ければ、話は自然に引き取られます。同席している営業は、こうした場面を想定して座っていますので、遠慮する必要はありません。

判断に時間がほしい条件もあります。通勤経路や勤務時間の変更など、その場で決めきれない内容です。この場合は「通勤時間については、経路を確認したうえで改めて回答させてください」と伝えます。

持ち帰る姿勢そのものは、悪い印象を与えません。むしろ、その場で安請け合いして後から覆すほうが、営業とクライアントの双方に迷惑がかかります。答えを保留するときは、いつまでに回答するかを添えておくと話がまとまりやすくなります。

SES面談の自己紹介は1〜2分・4要素で組み立てる

面談は自己紹介から始まります。ここで相手が持った印象が、そのあとに飛んでくる質問の方向を決めます。長く話せば伝わるわけではなく、1分から2分に収めるのが目安です。それを超えると、聞き手は要点を追えなくなります。

盛り込む要素は次の4つです。

  • 所属と経験年数を最初の10秒で伝える
  • 直近案件の役割と担当工程を話す
  • 案件要件に重なる技術だけを選んで話す
  • 参画後に何を担えるかをひと言添える

経験3年と実務1年未満、2つのパターンで例文も用意しました。

話し始めの数秒で、聞き手は相手のおおよその輪郭をつかみます。ここが曖昧だと、そのあとの説明も頭に入りにくくなります。

伝えるのは、所属している自社名、専門としている領域、実務の経験年数の3つです。常駐先の企業名は守秘義務があるので出しません。

項目内容
回答例株式会社◯◯の田中と申します。バックエンドの開発を中心に、実務は5年です。直近の3年は金融系の業務システムを担当してきました。

これで15秒ほどです。最初の10秒で、どの領域の人間なのかが伝われば十分でしょう

避けたいのが、長い前置きです。本日はお時間をいただきありがとうございます、といった挨拶から入って経歴の説明までに30秒かかると、肝心の中身に使える時間が削られます。挨拶はひと言で切り上げましょう。

年数を伝えるときは、実務経験に限って数えます。学習期間や研修期間を含めた数字を出すと、あとの質問で辻褄が合わなくなります。

所属を伝えたら、現在または直近の現場の話へ移ります。ここが自己紹介の中心です。

新卒からの経歴を順に並べるやり方は避けてください。時系列ですべて話すと、それだけで1分を超えてしまいます。古い案件は聞かれてから答えれば足ります。

直近1件について、次の順で組み立てます。

  • どういう業種のどんなシステムか
  • チームの規模と自分の立ち位置はどうか
  • どの工程を担当していたか
  • 具体的に何をしていたか

ここで意識したいのが、質疑応答との使い分けです。自己紹介の段階では、案件の全体像と自分の担当範囲を30秒程度で伝えるにとどめます。改修の件数や使用したフレームワークといった詳細は、質疑応答で聞かれたときに答えれば十分です。

話す場面含める内容
自己紹介(30秒)業種、システムの種類、チーム規模、担当工程
質疑応答(聞かれたら)具体的な改修内容、使用技術、詰まった箇所と対処

工程を言い切る形にすると、クライアントは参画後の配置をその場で描けます。開発に携わっていましたという言い方では、どこまで任せられるかが伝わりません。

扱える技術をすべて並べたくなる場面ですが、かえって印象がぼやけます。相手が知りたいのは、この案件で使う技術をどこまで扱えるかだけです。

事前に営業から聞いた募集要件と、自分の経験を照らし合わせて、話す技術を絞りましょう。

案件の要件話す内容
Java、Spring Boot、AWSJavaでの開発経験とAWS上での構築経験を前に出す
要件定義から参画できる人材顧客折衝や仕様調整に関わった経験を中心に据える
保守運用の体制強化障害対応の実績と、当番制での稼働経験を挙げる

要件に関係のない技術を長く話すと、案件を理解していない印象につながります。触ったことのある言語をすべて挙げるより、募集されている領域で何ができるかに時間を使いましょう。

最後に、参画後に何を担えるかをひと言添えて締めます。今回の案件でも設計から実装まで担当できます、といった形です。この一文があると、相手は次の質問を組み立てやすくなります。

要素を組み合わせると、次のような形になります。Java案件への面談を想定した例文です。

項目内容
例文株式会社◯◯の田中と申します。Javaでの業務システム開発を中心に、実務は3年になります。 現在は損害保険会社の契約管理システムの改修を担当しています。10人ほどのチームで、私は詳細設計から実装、単体テストまでを受け持ってきました。既存の帳票出力機能に新しい商品区分を追加する対応が中心で、月に3件ほどの改修を並行して進めています。 技術面では、Spring Bootを使ったAPIの追加や修正であれば、設計書があれば1人で完結できます。データベースはOracleを扱ってきました。今回の案件でも、詳細設計から実装までの範囲でお力になれると考えています。よろしくお願いいたします。

数字を入れると、抽象的な説明が一気に具体化します。チーム10人、月3件、実務3年という3つの数字だけで、働いている姿が伝わります。

社名を伏せて業種で表現している点にも注目してください。損害保険会社の契約管理システムという言い方なら、守秘義務に触れずに規模感を伝えられます。

経験が浅い場合、話す材料そのものが少なくなります。それでも、構成の考え方は変わりません。

項目内容
例文株式会社◯◯の田中と申します。前職は物流会社の営業で、エンジニアとしての実務は10ヶ月になります。 現在は社内向けの勤怠管理システムの保守を担当しています。5人のチームで、私は問い合わせ対応と軽微な修正を任されてきました。データの不整合を調査してSQLで修正するといった作業が中心です。先輩のレビューを受けながら、画面表示の改修も3件ほど対応しました。 学習面では、業務で使っているJavaに加えて、休日にSpring Bootを使った個人開発を進めています。今回の案件では、まず既存コードの読解と単体テストの範囲から入って、早く戦力になれるよう動きたいと考えています。よろしくお願いいたします。

経験の浅さを隠す必要はありません。任された範囲を正確に伝えたうえで、今どこまで自力でできるかを示すほうが信頼につながります

前職の経験も、無関係だと決めつけずにひと言入れておきましょう。営業や事務の経験は、業務ドメインの理解や顧客とのやり取りで評価される場合があります。

SES面談で評価されるポイント

クライアントが見ているのは、技術力の高さそのものではありません。募集している枠に入れて、チームが回るかどうかです。同じスキルを持っていても、伝え方ひとつで評価が変わります。

  • できる範囲とできない範囲を線引きして伝える
  • 質問には結論から答えて認識のずれを防ぐ
  • スキルシートの記載を自分の言葉で説明できる状態にする

どれも当日の受け答えで実行できる内容です。準備の時間が数日しかない場合、この3つに絞って整えるだけでも結果は変わってきます。

評価の分かれ目になるのが、自分の守備範囲をどこまで正確に示せるかです。クライアントは、参画後に誰へ何を割り振るかを考えながら話を聞いています。範囲が曖昧なままだと、任せる先を決められません。

線引きは3段階で示すとわかりやすくなります。

段階伝え方の例
自力で完結できる詳細設計から実装、単体テストまでは1人で進められます
支援があればできる基本設計は、レビューを受けながら3件担当しました
経験がない結合テストの設計は、まだ担当した経験がありません

できないと答えることを恐れる必要はありません。むしろ、全部できると答えるほうが警戒されます。実務を知っている相手であれば、3年の経験で扱える範囲はおおよそ想像がつくためです。

経験がない領域を伝えるときは、そこで終わらせないようにしましょう。近い経験があるなら添えます。「結合テストの設計経験はありませんが、他のメンバーが作成したテスト仕様書に沿って実行と不具合の切り分けは担当してきました」という形です。判断材料が増えるほど、相手は配置を決めやすくなります。

コミュニケーション能力という言葉は面談の評価軸としてよく挙がりますが、人当たりの良さを見られているわけではありません。仕様の確認や障害の報告が、正確にやり取りできるかどうかを見ています。

その判断材料になるのが、質問への答え方です。結論を先に置き、そのあとで背景を説明する順番を守りましょう。

「◯◯の経験はありますか」と聞かれたら、まず「あります」または「ありません」と答えます。前置きから入って、結局どちらなのかがわからない答え方をすると、確認のやり取りが増えます。この往復の多さが、現場に入ったあとの仕事の進め方を想像させます

答えが長くなりそうなときは、最初に構造を示す方法もあります。「担当した工程は2つあります。ひとつは詳細設計で、もうひとつは実装です」と枠を先に伝えてから、中身の説明に入る形です。

現場での動き方を聞かれた場面でも同じです。報連相を心がけていますといった抽象的な答えではなく、実際にどう動いたかを話します。不明点は自分の解釈をまとめてから相談していた、チャットに箇条書きで残してから口頭で確認していた。具体的な手順が出てくる人ほど、現場での姿が伝わります。

面談の質問は、スキルシートから組み立てられます。書かれている内容を説明できないと、経歴そのものの信頼性が揺らぎます。

前日までに、記載されている案件を一つずつ確認しておきましょう。確認する項目は次のとおりです。

  • システムの用途と業種は何だったか
  • チームの人数と自分の役割はどうだったか
  • 担当した工程はどこからどこまでか
  • 使用した言語やツールのバージョンは何か
  • 印象に残っている不具合や障害はあるか

数年前の案件は、記憶が薄れていて当然です。当時のチケットや設計書が手元にあれば見返しておくと、細部まで答えられます。

注意したいのが、営業が実力より高く書いているケースです。SES業界では、案件に通しやすくするためにスキルシートを盛る運用が残っています。本人が知らないまま提出されると、面談で書かれた水準の質問が飛んできて、答えられずに終わります。

提出前に内容を確認し、答えられない記載があれば修正を依頼しましょう。それが難しい場合でも、どう書かれているかだけは把握しておく必要があります。盛られた記載に気づかず参画すると、現場で期待とのずれが表面化して、契約途中での交代につながりかねません。

SES面談で落ちる原因と注意点

見送りの連絡が来ても、理由は営業経由で簡単に伝えられるだけで、詳細まではわからないことがほとんどです。ただ、落ちる原因はある程度パターンが決まっています。

自分の受け答えに原因があるものは、次の4つです。

  • スキルを盛りすぎてしまうケース
  • 条件面を優先しすぎるケース
  • SESという働き方への理解不足
  • できませんで終わり代替案を示せていない

一方、自分ではどうにもならないものが2つあります。

  • 営業がスキルを盛った状態で面談を組んでいる
  • 他候補との相対比較で選外になっている

どちらに当たったのかを切り分けないまま次の面談へ進むと、直す必要のない部分を直そうとして消耗します。まずは自分の側から確認していきましょう。

通りたい気持ちから、経験を実際より広く見せてしまう場面があります。触った程度の技術を扱えると答えたり、チームで進めた作業を自分1人でやったように話したりするケースです。

現場の担当者は、その場で見抜きます。設計の意図を突っ込んで聞かれたときや、実装時に詰まった箇所を尋ねられたときに、答えが具体的に出てこないためです。盛った内容ほど深掘りされたときに崩れやすく、経歴全体の信頼まで落とします

仮に通過したとしても、その先が苦しくなります。書かれた水準の作業を前提に配置されるため、参画後に手が止まり、契約途中での交代につながります。SES業界では、この形で現場を離れた記録が営業の側にも残ります。

盛らずに通すには、事実の範囲で見せ方を工夫しましょう。次の3つが有効です。

  • 担当した作業を工程名で言い換える
  • 扱った規模を数字で示す
  • レビューを受けながらでも完遂した経験は、完遂したと伝える

事実の枠内でも、伝え方でずいぶん印象は変わります。

残業や勤務地、リモートの可否を確認するのは当然の行動です。ただ、面談の時間配分がそちらに寄りすぎると、案件そのものへの関心が薄いと受け取られます。

とくに逆質問の場面で目立ちます。何か質問はありますかと振られて、休日はどのくらい取れますか、残業は月何時間ですかと条件の話ばかりが続くと、業務内容に興味がないまま条件だけで選んでいる人だと判断されかねません

条件の確認は、営業を経由するか、面談の終盤に絞るのが順序として正しいやり方です。単価や契約期間は営業の担当領域なので、そもそも本人が切り出す必要はありません。

とはいえ、譲れない条件を隠す必要はないでしょう。通院や育児でリモート勤務が必要な場合、参画後に問題が起きるより先に伝えたほうが双方のためです。伝えるタイミングを面談当日ではなく、案件を提案された段階に置きましょう。

自分の契約形態や立場を把握しないまま面談に臨むと、受け答えの端々に出ます。指示は誰から受けるのか、契約期間はどうなっているのか、案件が終わったあとはどうなるのか。こうした基本を質問されて答えられないと、経験の浅さ以前の問題として見られます。

面談で聞かれやすいのは、前の現場をどういう経緯で離れたかです。契約満了なのか、自己都合の退場なのか、更新が見送られたのか。事実をそのまま説明できないと、何か隠していると受け取られます

自分の現在地は、次の項目で整理しておきましょう。

  • 現在の契約はいつまでか
  • 更新の判断は誰がいつおこなうか
  • 前の現場を離れた理由は何か
  • 待機期間があった場合、その長さと過ごし方はどうだったか

待機期間があること自体は、見送りの理由になりません。案件終了のタイミングと次の案件が決まる時期がずれるのは、この働き方では避けられないためです。空白の説明を用意しておけば足ります。

経験がない領域を聞かれて、ありませんのひと言で会話を終わらせる人がいます。嘘をつかない点では正しい対応ですが、クライアントの手元には判断材料が何も残りません。他の候補が近い経験や学習状況まで話していれば、比較の場面で不利になります。

見送りにつながるのは、答えられなかったこと自体ではありません。わからない状況に直面したときに、どう対処する人なのかが伝わらない点です。現場では未経験の技術に触れる場面が必ず出てくるため、その際の動き方を判断材料にしています。

意識したいのは、質問を閉じずに返すことです。

  • 近い技術での経験を添える
  • 参画までにどう埋めるかを伝える
  • 現在進めている学習内容を示す
項目内容
回答例Vue.jsの実務経験はありません。Reactでのフロントエンド開発は1年半ほど経験しているので、コンポーネント設計の考え方は共通する部分が多いと理解しています。参画前に公式ドキュメントとチュートリアルで手を動かしておきます。

学習意欲を評価するクライアントは多くあります。未経験の技術が出てきた時点で諦めず、答えを組み立て直しましょう。

準備を尽くしても落ちる場合、原因が自分の外にある可能性を疑いましょう。よくあるのが、スキルシートの記載が実力より高く書かれているケースです。

営業は案件を決めることで評価されるため、通りやすい書き方に寄せる動機を持っています。本人が確認しないまま提出されると、面談では書かれた水準の質問が飛んできます。要件を満たしていない状態で面談の席に着かされているので、そもそも通る見込みが薄い構図です

心当たりがある場合、まず提出されているスキルシートを見せてもらいましょう。確認したいのは次の3点です。

  • 経験年数が実際より長く書かれていないか
  • 担当していない工程が含まれていないか
  • 触れた程度の技術が使用可能として並んでいないか

修正を依頼して応じてもらえない場合、その会社での面談は同じ結果を繰り返します。経歴の書き方をめぐって折り合いがつかない状態は、働く環境そのものを見直す材料になるでしょう。テックゴーでは、こうした経歴の整理から転職先の選定まで支援しています。

規模の大きいSES企業の顔ぶれを把握しておきたい人は、以下の記事もおすすめです。

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要件を満たしていても、他に条件の合う人がいれば見送りになります。募集枠が1つで候補が3人いれば、2人は必ず落ちる計算です。

この形式では、面談の出来だけでは結果が決まりません。開始時期が募集条件に近い、単価が予算に収まる、同じ業務ドメインの経験があるといった要素で、本人の努力とは無関係に順位がつきます

同じ枠に何人が呼ばれているかは、営業に聞けばわかる場合があります。全員を同時に集めるグループ面談だけでなく、日をずらして個別に会う形でも比較はおこなわれています。

見送りが続いているなら、面談の内容だけでなく、案件の選び方も見直す価値があります。競合が集まりやすいのは、要件がゆるく単価の相場が高い案件です。逆に、扱う業務ドメインが限られる案件や、特定の技術の経験を求める案件は、候補が絞られるぶん通りやすくなります。営業に希望を伝える段階で、この観点を入れてみましょう。

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SES面談の前日までにやるべき6つの準備

面談の日程は急に決まります。使える時間は数日というのが通常なので、優先順位をつけて手をつけましょう。

  • 職務経歴とスキルを案件要件に合わせて整理する
  • 案件ごとに話す内容を組み替える
  • スキルシートと話す内容の齟齬をなくす
  • 経験が浅い場合は学習中の内容を整理する
  • 服装をオフィスカジュアルで用意する
  • オンライン環境の接続と背景を確認する

上から順に重要度が高い並びです。時間が足りなければ、上の3つだけでも当日の受け答えは変わります。

準備の起点は、募集要件を手に入れるところです。営業に依頼して、どの工程で何をする人を探しているのか、使用技術は何かを確認しましょう。要件がわからないまま経歴を整理しても、話す材料を選べません。

要件が手元に来たら、自分の経験と突き合わせます。

確認する項目整理する内容
募集されている工程自分が担当した工程のうち、重なる部分
使用技術実務で扱った期間と、任された作業の範囲
チーム体制過去に経験した規模と、そこでの立ち位置
業務ドメイン同じ業種のシステムに関わった経験

重なっている部分を3つ選び、それぞれ具体例を1つずつ用意しておきましょう。数を増やすより、確実に説明できる材料を持つほうが当日は役に立ちます。

過去の案件は、記憶が曖昧になっている部分があるはずです。当時のチケットや設計書が残っていれば見返しておくと、チーム人数や処理件数といった数字を思い出せます。

同じ自己紹介をどの面談でも使い回すやり方では、案件との重なりが伝わりません。要件が違えば、前に出すべき経験も変わるためです。

組み替えるのは、話す順番と時間配分です。

  • 要件に近い経験を最初に持ってくる
  • 関係の薄い経験はひと言で済ませる
  • 数字を入れる箇所を要件に合わせて選ぶ

たとえば同じ経歴でも、保守運用の案件なら障害対応の実績を前に置き、新規開発の案件なら設計から関わった経験を先に出します。手持ちの材料は同じでも、並べ替えるだけで案件を理解している印象につながります

過去の面談で聞かれた質問をメモに残していれば、この作業は短時間で済みます。記録がない場合、今回から書き始めましょう。次の面談から準備の負担が下がります。

前日までに、提出されているスキルシートを必ず確認してください。面談の質問はこの書類から組み立てられるため、中身を知らないまま臨むと答えが噛み合いません。

確認したいのは次の点です。

  • 経験年数が実際より長く書かれていないか
  • 担当していない工程が含まれていないか
  • 触れた程度の技術が使用可能として並んでいないか
  • 案件の規模や役割の記載が事実と合っているか

記載と実力にずれがある場合、面談前に営業へ修正を依頼しましょう。修正が間に合わないときでも、どう書かれているかを把握しておけば、質問された際に補足できます。

自分で作成した書類であっても、更新が止まっていることがあります。直近の案件が反映されていない、担当範囲が広がったのに古い記載のまま。こうした抜けも、この機会に直しておきましょう。

実務経験が1年前後の場合、話せる案件が限られます。その分を埋めるのが、業務外で進めている学習の内容です。

ただし、勉強していますというひと言では材料になりません。次の3点まで具体化しておきましょう。

  • 何を使って学んでいるかを教材名で示す
  • どのくらいの時間を割いているかを数字で伝える
  • 作ったものや動かした環境を説明できるようにする
項目内容
回答例Spring Bootの学習を、公式ドキュメントとUdemyの講座で進めています。平日は1時間、休日は3時間ほどです。簡単なタスク管理APIを作ってDocker上で動かすところまでは形にしました。

業務で扱っていない技術でも、手を動かした事実があれば判断材料になります。逆に、資格の勉強だけを挙げると、実装できるかどうかが伝わりません。

個人開発のコードをGitHubに置いている場合、面談で見せられる状態にしておくと説得力が増します。

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服装の指定がない場合、オフィスカジュアルを選んでおけば外しません。金融系や官公庁向けの案件ではスーツが無難ですが、Web系の現場でスーツだと浮くこともあります。

判断に迷ったら、営業に現場の雰囲気を聞きましょう。常駐先を訪問している営業なら、社内の服装がどの程度かを把握しています。

オンライン面談でも、上半身は同じ基準で整えてください。画面越しでは情報量が減るぶん、身だしなみの印象が対面より強く残ります。寝癖や無精髭は、カメラを通すと想像以上に目立ちます。

オンライン面談が主流になったいま、環境の不備は準備不足として受け取られます。前日までに次を確認しておきましょう。

  • 使用するツールを起動して動作を確かめる
  • カメラとマイクの入出力をテストする
  • 通信速度が安定しているか計測する
  • 背景に映り込むものを片付ける
  • 通知音とポップアップをオフにする

当日のトラブルで開始が10分遅れると、その分だけ話せる時間が削られます。接続の確認は前日と当日の2回おこないましょう。

自宅の回線が不安定な場合、有線接続に切り替えるか、スマートフォンのテザリングを予備として用意しておくと安全です。同席する営業とは、開始5分前に別の連絡手段でつながっておくと、トラブル時に対応できます。

SES面談で確認しておきたい案件・条件【逆質問例付き】

面談の終盤、何か質問はありますかと振られます。ここで何も出てこないと、案件への関心が薄いと受け取られかねません。

ただ、逆質問の役割はそれだけではありません。参画するかどうかを自分の側で判断する、唯一の機会でもあります。現場の実態は、募集要項にも営業からの説明にも載っていない部分があるためです。

  • 担当工程・技術スタックを確認する逆質問
  • 常駐先の体制・開発環境を確認する逆質問
  • キャリア形成につながる案件かを見極める逆質問
  • 参画意欲が伝わる逆質問
  • 未経験・経験が浅い人が使える逆質問

以下では、5つの場面ごとに逆質問を紹介します。用意する数は3個から5個が目安です。すべてを聞く必要はないため、自分の状況に合うものを選んでください。

参画後に何をするのかがはっきりしないまま入ると、想定と違う作業を任されて消耗します。まず押さえたいのが、この領域です。

逆質問例①:担当する工程と役割を確認する

募集要項に開発と書かれていても、中身は幅があります。設計から任されるのか、実装だけなのか、テストが中心なのか。ここを確認しないまま参画すると、期待していた工程に関われないまま契約期間が過ぎます。

  • 参画後は、どの工程を中心に担当することになりますか
  • チームの中では、どのような役割を期待されていますか
  • 参画直後と3ヶ月後で、任される範囲は変わりますか

3つ目の聞き方は、時間軸を入れているのが特徴です。最初は限定的でも、慣れたら範囲が広がる案件かどうかを判断できます

回答が曖昧な場合、現場側で役割が固まっていない可能性があります。人手が足りないから誰か入れたい、という状態です。その場合、参画後に雑多な作業を割り振られることも想定しておきましょう。

逆質問例②:使用技術・言語・フレームワークを確認する

使用技術は募集要項に書かれていますが、記載と実態がずれている案件があります。バージョンが古いまま、記載にない周辺ツールが実際は必須、といったケースです。

  • 現在の開発では、どのバージョンを使われていますか
  • 記載されている技術以外で、日常的に使うツールはありますか
  • 技術の入れ替えや移行の予定はありますか

バージョンの確認は見落とされがちですが、影響が大きい部分です。Java 8とJava 17では書き方も使える機能も違います。古いバージョンで塩漬けになっている案件は、参画しても経歴に書ける内容が増えにくくなります

移行の予定を聞くと、現場が技術に投資しているかどうかが見えます。新しい仕組みへの入れ替えが動いている案件なら、その経験が次の案件で使えます。

この質問で見極めるべきポイント

2つの質問の答えを合わせて、任される仕事の輪郭を描きます。判断材料になるのは次の点です。

確認できること判断の目安
工程の範囲設計から関われるなら、経歴に書ける幅が広がる
役割の明確さ曖昧なら、人手不足の穴埋めの可能性がある
技術のバージョン古いまま更新の予定がないなら、次への接続が弱い
周辺ツールの有無記載外が多いなら、参画後の学習量が増える

答えの中身より、相手が即答できたかどうかに注目してください。工程も技術も現場が把握している内容なので、詰まる場合は受け入れ体制が整っていないと考えられます。

SESでは、既存のチームに1人で入ります。周囲との関わり方が、働きやすさをそのまま左右します。

逆質問例③:チーム体制と関わり方を確認する

同じ開発案件でも、10人のチームに入るのか、1人で切り離された作業を任されるのかで日々の過ごし方は大きく変わります。

  • 参画するチームは、何名くらいの体制ですか
  • 自社と協力会社の方の比率はどのくらいですか
  • 日々の作業では、どなたとやり取りする機会が多いですか

2つ目の質問は、現場の構造を知るうえで役立ちます。協力会社が大半を占める現場は、指揮命令の線が曖昧になりやすいためです。

3つ目で確認したいのは、質問できる相手がいるかどうかです。仕様の不明点を聞ける人が近くにいない現場では、経験のある人でも進みが遅くなります

逆質問例④:開発プロセス・レビュー文化を確認する

開発の進め方は、成長できる案件かどうかを分ける部分です。コードレビューがある現場とない現場では、1年後の技術力に差が出ます。

  • 開発の進め方は、どのような流れになっていますか
  • コードレビューは、どなたがどのタイミングでされていますか
  • テストやCIの仕組みは、どこまで整備されていますか

レビューの有無を直接聞きにくい場合、開発の流れを尋ねると自然に話が出てきます。

CIやテストの整備状況を聞くと、現場の開発水準がわかります。自動テストが動いていない、手動でリリースしている、といった環境では、覚えられる技術が限られます。ただし、そうした現場を改善する経験自体が評価される場合もありますので、自分が何を得たいかで判断しましょう。

この質問で見極めるべきポイント

体制と進め方の答えから、参画後の日常を組み立てます。

  • 質問できる相手が近くにいるか
  • レビューを受けられる仕組みがあるか
  • 開発環境が整備されているか
  • 協力会社の比率が高すぎないか

注意したいのは、指揮命令の線が曖昧な現場です。SESで使われる準委任契約では、指揮命令権は所属企業に残ります。そのため、常駐先の社員から直接タスクを割り振られたり、勤怠を管理されたりする状態は、契約の名称にかかわらず労働者派遣に該当すると判断される可能性があります。いわゆる偽装請負です。

判断の目安になるのは、次の3点です。

確認する項目適正な状態
作業の指示自社の責任者を経由して伝わる
勤怠の管理自社がおこなう
担当業務の変更自社と常駐先の協議で決まる

面談では、誰から作業の指示を受けるのかを確認しておきましょう。契約形態の実態も見えてきます。

案件は、参画すれば数ヶ月から数年をそこで過ごします。次にどうつながるかを見ておかないと、経歴が積み上がりません。

逆質問例⑤:この案件で得られる経験を確認する

同じ実装作業でも、扱う領域によって次への接続が変わります。参画前に、何が身につくのかを言語化しておきましょう。

  • この案件で、新しく経験できる領域はありますか
  • 参画されている方は、どのようなスキルを伸ばされていますか
  • 上流工程に関わる機会はありますか

3つ目は、上流への転向を考えている人には外せない質問です。要件定義や基本設計に触れられるかどうかで、次に狙える案件の幅が変わります。

回答が具体的に出てくる現場は、参画者の成長を意識しています。逆に、決まった作業を回してもらえればいいという答え方なら、経歴に書ける内容は増えにくいでしょう

上流工程がどこまでの範囲を指すのか整理したい人は、以下の記事もおすすめです。

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逆質問例⑥:案件終了後のキャリアパスを確認する

契約の更新や、案件が終わったあとの流れを聞いておくと、腰を据えて取り組めるかどうかが判断できます。

  • 契約の更新は、どのくらいの周期で判断されていますか
  • 長く参画されている方は、どのくらいの期間になりますか
  • プロジェクトの完了時期は、いつごろを想定されていますか

長期で参画している人が多い現場は、働きやすい可能性が高くなります。逆に、入れ替わりが激しい現場は理由があるはずです。

完了時期を聞くのは、自分の予定を立てるためです。半年後に終わる案件なら、その時点でまた面談が始まります。次を探す時期が読めていると、待機期間を短くできます

この質問で見極めるべきポイント

キャリアの観点で見るなら、判断軸は次の3つです。

観点確認する内容
経歴に書けるか新しい技術や工程に触れられるか
期間が読めるか契約の周期とプロジェクトの完了時期
定着しているか長く参画している人がいるかどうか

目先の条件だけで案件を選ぶと、数年後に手元へ残るものが少なくなります。単価が高くても同じ作業の繰り返しになる案件と、条件は並でも設計から関われる案件では、次の面談で話せる材料が変わってきます。

とはいえ、待機が続いている状況で選り好みはできません。優先順位をつけたうえで、譲れない条件を1つか2つに絞りましょう。

情報を得るだけでなく、前向きな姿勢を示せる質問があります。終盤の印象を左右する部分です。

逆質問例⑦:参画までに準備すべきことを確認する

参画を前提にした聞き方は、意欲がそのまま伝わります。相手にとっても、受け入れの準備を考えるきっかけになります。

  • 参画までに勉強しておいたほうがよい領域はありますか
  • 事前に読んでおくべきドキュメントや資料はありますか
  • 使用するツールで、触っておいたほうがよいものはありますか

この質問の効果は、答えを実行に移してこそ出ます。挙がった内容に手をつけておけば、参画初日からの立ち上がりが早くなります。

2回目の面談がある場合、前回の回答を踏まえて動いた事実を伝えられると、他の候補との差になります。

逆質問例⑧:活躍している人の特徴を確認する

現場が求めている人物像を、直接聞く質問です。答えの内容から、自分が合うかどうかも判断できます。

  • 現場で活躍されている方には、どのような共通点がありますか
  • 参画後に早く馴染まれる方は、どのような動き方をされていますか
  • チームとして、どういった方に来てほしいと考えていますか

返ってくる答えは、そのまま評価基準です。自走できる人と言われれば裁量が大きい現場、コミュニケーションを挙げられれば連携が多い現場だと読み取れます。

聞いたあと、自分の経験と重なる部分があれば、その場でひと言添えましょう。前の現場でも似た動き方をしていました、という補足が最後の印象を作ります。

実務経験が浅い場合、受け入れ側の体制を確認しておく必要があります。放置される現場に入ると、成長できないまま契約期間が終わります。

逆質問例⑨:キャッチアップ体制を確認する

経験が浅い人にとって、教えてもらえる環境があるかどうかは案件選びの中心になります。

  • 参画された方は、どのくらいの期間で立ち上がられていますか
  • わからないことがあった際、どなたに確認する形になりますか
  • 参画直後のフォロー体制は、どのようになっていますか

聞き方には注意しましょう。手取り足取り教えてほしいという姿勢に見えると、戦力にならないと判断されます。自分で調べたうえで確認する相手がいるか、という前提を言葉に含めるのが安全です

「わからない点は自分で調べてから相談するようにしているのですが、確認する際はどなたに伺う形になりますか」といった聞き方であれば、意欲と確認の両方が伝わります。

逆質問例⑩:最初に任される業務を確認する

参画直後の作業がわかると、準備すべき内容が具体的になります。経験の浅さを補う時間の使い方も決められます。

  • 参画してすぐは、どういった作業から入ることが多いですか
  • 最初の1ヶ月は、どのような進め方になりますか
  • 慣れてきた段階では、どこまで任せていただけますか

3つ目まで聞くと、成長の見通しが立ちます。最初は限定的でも段階的に広がるなら、経験を積める案件です。

答えが出てこない、あるいは雑務が中心という回答であれば、参画しても経歴に書ける内容が増えにくいと判断できます。待機期間の長さと照らし合わせて、受けるかどうかを決めましょう。

逆質問で聞いてはいけないNG例

質問を用意していても、内容によっては逆効果になります。終盤の印象は結果に直結するので、避けるべき型を知っておきましょう。

  • 待遇や休みの話だけを聞いてしまう
  • 現場の不満を探るような聞き方をしてしまう
  • 特にありませんで終わってしまう

共通しているのは、案件そのものへの関心が伝わらない点です。聞きたいこと自体が悪いのではありません。面談の場ではなく営業に聞くべき内容だったり、聞く順番が適切でなかったりするケースが大半です。

残業時間や休日、リモートの可否を知りたいのは当然です。参画後の生活に直結します。ただ、逆質問がこの領域だけで埋まると、業務内容に興味がないまま条件で選んでいる人だと受け取られます。

  • 残業は月にどのくらいありますか
  • 有給休暇は取りやすい雰囲気ですか
  • リモートは週に何日まで可能ですか

こうした質問を3つ並べると、それだけで持ち時間が終わります。現場の担当者にとっては、一緒に働く相手として何を考えているかが見えないまま面談が閉じる形です

対処は2つあります。ひとつは、営業を経由して事前に確認しておくやり方です。単価や契約期間は営業の担当領域なので、そもそも本人が聞く必要はありません。残業やリモートの条件も、案件を提案された段階で確認できます。

もうひとつは、業務の質問とセットにする形です。「参画直後は立ち上がりに時間を使いたいのですが、繁忙期がある時期を教えていただけますか」といった聞き方であれば、意欲を示しながら実態を確認できます。

働きやすい環境かどうかを見極めたい気持ちから、ネガティブな方向に踏み込みすぎる質問があります。

  • 離職率はどのくらいですか
  • 前任の方はなぜ抜けられたのですか
  • 炎上しているプロジェクトではないですか

聞きたい内容自体は妥当です。参画してから知るより、事前にわかったほうがいい情報でしょう。問題は、聞き方が相手を追及する形になっている点にあります。面談の場で答えにくい質問を投げると、扱いづらい相手だという印象が残ります

同じことを確かめたいなら、角度を変えましょう。

避けたい聞き方言い換えた聞き方
離職率はどのくらいですか長く参画されている方は、どのくらいの期間になりますか
なぜ前任の方は抜けたのですか今回の募集は、どういった背景で出されたものですか
炎上していませんか現在のプロジェクトは、どのフェーズにあたりますか

右側の聞き方でも、返ってくる答えから実態は読み取れます。募集の背景が増員なのか欠員補充なのかで、現場の状況は見えてきます。

何か質問はありますかと振られて、特にありませんと答える。これがもっとも避けたい対応です。

理由は2つあります。ひとつは、案件への関心が低いと受け取られる点です。面談を受けている以上、聞きたいことが何もない状態は不自然だと見られます。もうひとつは、判断材料を得る機会を自分から捨てている点です。現場の実態を聞けるのは、この場だけになります。

すべて説明を受けて疑問が残らなかった場合でも、そのまま終わらせない方法があります。

  • 説明された内容を確認する形で聞き返す
  • 参画までに準備すべきことを尋ねる
  • 活躍している人の特徴を確認する

1つ目は、案件説明で聞いた内容を自分の言葉で整理して確認する形です。「先ほど伺った帳票機能の改修が中心とのことでしたが、既存の設計書はどの程度残っている状況でしょうか」といった質問なら、話を聞いていた証明にもなります。

2つ目と3つ目は、どの案件でも使えます。事前に用意しておけば、当日に何も浮かばなくても対応できるでしょう。質問は3個から5個を持ち込み、面談の流れで消化されたものを除いて2個は残しておく形が現実的です。

SES面談の結果はいつ来るのか

面談が終わったあと、いちばん落ち着かないのがこの時間です。自分では何も動かせないまま、営業からの連絡を待つ状態が続きます。

  • 一般的には3日から1週間で連絡が来る
  • 結果が遅いときに考えられる理由
  • 営業に確認していいタイミングと聞き方
  • 見送りの理由は聞いても問題ない

待つあいだの過ごし方で、次の面談の準備が進むかどうかが変わります。結果を気にして手が止まる時間は、できるだけ短くしましょう。

結果が届くまでの目安は3日から1週間です。クライアントが社内で検討し、営業へ連絡し、そこから本人へ伝わるという経路をたどるため、面談当日に判明することはありません。

連絡の流れは次のとおりです。

  • クライアントが面談内容を社内で共有する
  • 参画可否を決めて自社の営業へ伝える
  • 営業が条件面の調整に入る
  • 本人へ結果が伝えられる

早い案件では翌日に決まります。人手が急ぎで必要な現場や、面談に出た担当者がそのまま決裁権を持っている場合です。逆に、複数の部署が判断に関わる大規模なプロジェクトでは、2週間かかることもあります。

面談の終わりに、結果がいつごろ出るかを営業へ確認しておきましょう。目安がわかっていれば、待つあいだの不安はずいぶん軽くなります。この確認は面談の場ではなく、終了後に営業と2人になったタイミングでおこなうのが自然です。

1週間を過ぎても連絡がないと、落ちたのではないかと考えてしまいます。ただ、遅れの理由は必ずしも見送りではありません。

理由状況
他の候補と比較している面談が続いていて、全員に会うまで決めない
決裁者の承認が下りていない現場は前向きでも、予算や体制の判断が残っている
参画時期の調整が入っている開始日や契約条件を営業とすり合わせている
現場の繁忙で後回しになっている障害対応やリリースが重なり、検討が止まっている

このうち、見送りが決まっているのに連絡が遅れるケースはあまりありません。不採用の連絡はクライアント側の手間が少ないので、決まっていれば早く届きます。逆に、時間がかかっている状況は、まだ検討が続いていると考えられます。

とはいえ、待っているあいだに何もしないのは避けましょう。並行して別の案件の話を進められないか、営業に確認しておくと待機期間を短くできます。1件の結果を待って動きを止めると、見送りになったときに次の面談まで日数が空きます。

待機期間の過ごし方や動くタイミングを知りたい人は、以下の記事もおすすめです。

SESの待機期間中のベストな転職タイミングとは?失敗しないための行動も解説

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結果を催促するのは気が引けるかもしれませんが、確認すること自体に問題はありません。営業も状況を把握しておく必要があるためです。

目安は、面談から1週間が経過した時点です。事前に営業から目安を伝えられている場合は、その期日を過ぎたころに連絡しましょう。

項目内容
連絡例先日の◯◯様の案件について、その後いかがでしょうか。他の案件の検討も進めたいので、状況を教えていただけますと助かります。

他の案件も見たいという理由を添えると、催促の色が薄まります。実際、待機期間を短くするうえで並行して動くのは妥当な判断です。

回答が曖昧なまま何度も待たされる場合、営業がクライアントへ確認していない可能性もあります。2週間を超えても状況がつかめないなら、別の案件を提案してもらうよう切り替えましょう。

不採用の連絡を受けたとき、理由を尋ねるのをためらう人がいます。しかし、次の面談に生かすうえで理由の情報は貴重です。営業に聞いてみましょう。

ただし、クライアントが詳細を伝えないケースもあります。他の候補のほうが条件に合ったという説明で終わることも多く、具体的な指摘が返ってくるとは限りません。それでも、次の3点は聞く価値があります。

  • 技術面と人物面のどちらが理由だったか
  • 具体的に不足していた経験や知識はあるか
  • 他の候補と比較された結果だったのか

3つ目の答えが返ってきた場合、自分の受け答えを変えても結果は動かなかったことになります。相対比較で選外になった面談を分析しても、修正すべき点は出てきません。この切り分けができるだけでも、聞く意味があります。

理由がわかったら、その場で次の準備に反映させましょう。技術面の指摘なら該当領域の整理、説明の仕方への指摘なら回答の組み立て直しです。面談直後に書き出した記録と合わせて見ると、どこで詰まったかが具体的に見えてきます。

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キャリア相談で何ができるのかを知りたい人は、以下の記事もおすすめです。

エンジニアのキャリア相談はどこがいい?相談先4種の比較と失敗しない選び方

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まとめ

この記事では、SES面談の流れや受け答え、逆質問、面談後の動き方を解説しました。SES面談では、スキルシートに書かれた経験と案件の要件が合っているかを確認するため、これまでの経験を自分の言葉で具体的に説明できることが重要です

準備するポイントは、次の3つです。

  • 案件の募集要件に合う経験を整理する
  • できることとできないことを明確にする
  • 案件や業務内容について逆質問を3〜5個用意する

一方、面談に落ち続ける場合は、受け答えだけでなく案件とのミスマッチやスキルシートの内容も確認しましょう。改善しても状況が変わらない場合は、現在の会社や案件の選び方を見直すことも選択肢です。

案件選びや今後のキャリアに悩んでいる方は、テックゴーの無料相談で、いまの経験で狙える環境を確認してみましょう。

よくある質問

SES面談で単価交渉はできますか?

SES面談の場で、エンジニア本人が単価について交渉するのは避けたほうがよいでしょう。SESの契約条件は基本的に自社とクライアントのあいだで決まるため、単価や条件の交渉は営業担当がおこないます。 希望する給与や条件がある場合は、面談前に営業へ伝えておくことが大切です。面談中にクライアントから単価について聞かれた場合も、「契約条件については営業担当から回答します」と伝えれば問題ありません。 また、案件単価が高くなっても、そのまま給与が上がるとは限りません。給与は自社の還元率や給与制度によって決まるためです。収入を上げたい場合は、単価だけでなく、単価が給与にどう反映される仕組みなのかも確認しておきましょう。

SES面談にコーディングテストはありますか?

SES面談で、必ずコーディングテストが実施されるわけではありません。ただし、案件によっては技術力を確認するため、面談前後に課題や技術的な質問が用意されることがあります。 たとえば、次のようなケースです。 ・簡単な技術課題を提出する ・面談中に設計や実装について質問される ・GitHubやポートフォリオの提示を求められる そのため、コードを書く準備だけでなく、これまで担当した業務や技術について説明できるようにしておくことが重要です。なぜその技術を選んだのか、障害が発生したときにどのように対応したのかなど、自分の経験を具体的に話せるようにしておきましょう。

面談をキャンセルしたい場合はどうすればいいですか?

体調不良や現案件のトラブルなどで面談に参加できなくなった場合は、できるだけ早く営業担当へ連絡しましょう。クライアントとの日程調整は営業がおこなうため、本人が直接連絡する必要はありません。 とくに避けたいのが、直前の無断キャンセルです。クライアント側も面談のために時間を確保しているため、自社との関係に影響する可能性があります。 また、案件そのものを辞退したい場合も営業に伝えて問題ありません。その際は、なぜ辞退したのかを具体的に伝えることが大切です。 ・担当工程が希望と違う ・使用する技術が希望と違う ・勤務地や勤務条件が合わない ・今後のキャリアにつながりにくい こうした理由を共有しておけば、次回以降の案件提案も自分の希望に合わせてもらいやすくなります。

SES面談は違法ではないのですか?

SES面談そのものが違法というわけではありません。案件の内容や求められるスキルを確認し、参画条件をすり合わせるための面談は一般的におこなわれています。 ただし、実態として派遣先による選考や指揮命令がおこなわれている場合は注意が必要です。労働者派遣では、派遣先が事前に働く人を特定する行為は原則として認められていません。 SESでも、契約書の名称だけで判断されるわけではありません。たとえば、常駐先が候補者を選んでいる、面談で合否を判断される、常駐先から直接業務指示を受けるといった状況が続いている場合は、契約形態を確認したほうがよいでしょう。 気になる点があれば、まず自社の営業担当に契約形態や指示系統を確認することをおすすめします。

面談に落ち続ける場合はどうすればいいですか?

面談に何度も落ちている場合は、まず原因を切り分けましょう。受け答えに問題がある場合もありますが、案件の要件と経験が合っていないなど、自分では変えにくい原因もあります。 確認したいのは次の4点です。 ・スキルシートと実際の経験が合っているか ・案件の募集要件と経験が合っているか ・同じ案件にどの程度の候補者がいるか ・面談で毎回同じ質問に答えられていないか とくに、スキルシートに実際より高いスキルが記載されている場合や、自分の経験と合わない案件ばかり提案されている場合は、面談対策だけでは改善しにくいでしょう。 面談に落ちたときは、営業になぜ見送りになったのか、次はどのような案件を提案するのかまで確認することが重要です。状況が変わらない場合は、テックゴーのようなエンジニア特化の転職エージェントに相談し、案件の選び方から見直す方法もあります。