システムエンジニアは給料が安いって本当?年収相場と高収入を目指す方法
2025年10月28日更新
「システムエンジニアは給料が安い」と耳にしたことがある方も多いでしょう。
システムエンジニアは、今後も高い需要が続くといわれるIT業界において、将来性もある職種のはずなのに、なぜそのようにいわれてしまうのでしょうか。実際、働き方や所属する企業の形態によって、年収に大きな差が生まれているのが現状です。
本記事では、システムエンジニアの平均年収データをもとに「給料が安い」といわれる理由をわかりやすく解説します。
また、SES構造や評価制度などの業界的な課題に触れながら、年収を上げるためにできる具体的な方法や、キャリアアップの選択肢についても紹介するので、「今より収入を上げたい」「もっと評価される環境で働きたい」と考えるシステムエンジニアの方は、ぜひ参考にしてください。
著者

蓬田 和己
Yomogita Kazuki
早稲田大学卒業後、レバレジーズ株式会社に入社。キャリアアドバイザーとして開発、データ職種のエンジニアの方の支援に従事。歴代最速で事業部内単月支援者数、売上1位を獲得し、組織目標の達成に大きく貢献。社内での異動、キャリアアップ、転職もどれが良いのか単純には決められないので、お客様にとって最善の選択肢を一緒に考えていきたいという思いから、MyVisionに参画。
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監修者

山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
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目次
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システムエンジニアの給料が安いのは本当?平均年収と相場データ
厚生労働省が運営する「職業情報提供サイト jobtag」によると、システムエンジニアの平均年収は、574万1,000円です。
一方、国税庁が公表する「令和6年分民間給与実態統計調査」によると、日本全体の給与所得者の平均年収は478万円であることから、システムエンジニアの年収は全国平均を約100万円ほど上回っています。そのため、決して安い年収ではないとわかるでしょう。
しかし実際には、働く環境や業態によって年収差が大きいのが実情です。そのため、システムエンジニアとして活躍する方のなかには、「思ったより給料が上がらない」「同年代の他業種より低い」と感じるエンジニアも少なくありません。
ここでは、他職種との比較を交えながら、システムエンジニアの平均年収の実情を詳しくみていきましょう。
参照:職業情報提供サイト jobtag「システムエンジニア(受託開発)」 参照:国税庁「令和6年分民間給与実態統計調査」
年代別の平均年収
「システムエンジニア(SE)」の年収は、年齢や経験を重ねるにつれて上がる傾向があります。年代別の平均年収データは、次のとおりです。
システムエンジニアの年代別平均年収
| 年代 | 平均年収 |
|---|---|
| 20代 | 340万~450万円 |
| 30代 | 500万〜700万円 |
| 40代 | 600万〜750万円 |
| 50代以上 | 700万~800万円 |
システムエンジニアは、年齢が上がるにつれて着実に収入も上がる傾向がみられるものの、20代の平均年収は300万円台後半〜400万円台前半と、全国平均とほぼ同水準です。そのため、キャリアの初期段階では「思っていたより給料が安い」と感じてしまうケースも少なくありません。
一方で、30代以降は経験やスキルが評価されやすくなり、要件定義・設計といった「上流工程」やマネジメント業務に関わるようになると年収が大きく伸びやすいのが特徴です。
40代では600万円台、50代以降では700万円を超えるケースも珍しくなく、安定したキャリアを築ける職種といえるでしょう。
業態別の平均年収
システムエンジニアの年収は、所属する企業の業態によって大きな差があります。
ここでは、各業態ごとの年収レンジを整理しながら、なぜ格差が生まれるのか背景について詳しくみていきましょう。
業態別・システムエンジニアの平均年収
| 業態 | 平均年収レンジ | 特徴 |
|---|---|---|
| SES(客先常駐型) | 400万〜600万円 | 多重下請け構造によって単価が低くなりやすい。 |
| SIer(受託開発) | 500万〜700万円 | 一次請け・二次請けによって収入差が大きい。 |
| 自社開発(サービス提供企業) | 600万〜800万円 | 裁量が大きく、スキル評価で昇給しやすい。 |
| ITコンサルティング | 700万〜1,000万円以上 | 上流工程やマネジメント経験で高年収を実現しやすい。 |
このように、同じシステムエンジニアでも所属する業態によって年収に200万円以上の差が生じることがあります。
特にSESでは、下請け構造によって単価が低くなりやすく、個人のスキルが十分に評価されにくいのが現状です。一方で、自社開発企業やITコンサルでは、プロジェクトの上流工程に携わる機会が多く、成果が給与に反映されやすい環境が整っています。
このような業界構造の違いこそが、「システムエンジニアは給料が安い」と噂される背景につながっているのです。
他IT職種の平均年収との比較
IT領域には、システムエンジニアのほかにも、さまざまな職種が存在します。年収という観点から見ると、職種間においても大きな差がみられます。
年収を業界水準と比較するためにも、まずは他IT職種の平均年収を確認しておきましょう。
他IT職種の平均年収
| 職種 | 平均年収の目安 |
|---|---|
| プログラマー | 425万円 |
| Webエンジニア | 500万〜550万円 |
| ITコンサルタント | 600万〜700万円 |
このように、同じIT職種でも担当する業務領域や責任範囲によって年収水準には大きな差があります。
プログラマーは主に実装やテストを担当し、キャリア初期では年収が比較的低めに設定される傾向があります。一方、Webエンジニアは企画やUIやUXなどにも関わる機会が多く、技術の幅広さが評価されやすい職種です。
さらに、ITコンサルタントは顧客の経営課題を解決する上流工程を担うため、専門知識やマネジメント力が直接報酬に反映されやすく、年収レンジも高めに設定される傾向にあります。
つまり、システムエンジニアの給料が「安い」と噂されるのは、担当工程が下流寄りの場合や、業態・評価制度の影響を強く受けやすいことが大きな要因です。必ずしもIT業界全体の水準が低いからではないと理解しましょう。
システムエンジニアの給料が安いと言われる理由
システムエンジニアの給料が安いといわれてしまう主な理由は、次のとおりです。
システムエンジニアの給料が安いと言われる理由
- SES構造・多重下請けによって報酬が低くなりやすい
- 評価制度が稼働時間ベースになりやすい
- 成果が見えにくく昇給につながりにくい
- 昇進ポストが限られている構造的な問題
それぞれの内容を詳しくみていきましょう。
SES構造・多重下請けによって報酬が低くなりやすい
SES(システムエンジニアリングサービス)では、エンジニアがクライアント企業に常駐して働くのが一般的です。案件は元請けから二次請け、三次請けといった形で流れていくため、途中で発生する中間マージンがエンジニアたちの報酬を圧迫します。
たとえば、クライアントが支払う人月単価のうち、実際にエンジニアへ還元されるのは半分程度というケースもあります。
このように、多重下請け構造によって単価が下がりやすく、個人のスキルが十分に評価されにくい仕組みが、「SEの給料は安い」といわれる大きな理由のひとつです。
評価制度が稼働時間ベースになりやすい
SES企業などでは、成果よりも「稼働時間」に基づいて評価されるケースが一般的です。
プロジェクト単位で契約時間が定められているため、長く働くほど売上が増える構造になっており、効率的に業務をこなしても評価が上がらないことも多くあります。
その結果、どれだけ成果を出しても給与がほとんど変わらず、モチベーション低下を招くケースも少なくありません。このような稼働時間ベースでの評価制度は、エンジニアの成長や生産性向上を阻む要因となり、年収が伸びにくい理由のひとつとなっています。
成果が見えにくく昇給につながりにくい
システムエンジニアの業務はチーム単位で進められることが多く、個人の成果が可視化されにくいのが大きな課題です。特に下流工程では、エラー対応や保守作業など目立ちにくい業務が多いため、上司やクライアントから成果が評価されづらい傾向があります。
評価基準が不明確な環境では、努力やスキルアップが正当に評価されにくく、結果として給与面で報われないケースも少なくありません。
昇進ポストが限られている構造的な問題
システムエンジニア業界には、昇進ポストの少なさという構造的な課題もあります。特に中小規模のSES企業では、マネージャー職やリーダー職の数が限られており、一定の経験を積んでも役職に就けないケースが少なくありません。
また、技術職から管理職へと進む明確なキャリアパスが整備されていない企業も多く、優秀なエンジニアでも昇進・昇給のチャンスを得にくいのが実情です。結果として、年功序列ではなく「ポスト待ち」の状態が生まれ、給与が頭打ちになる傾向があります。
給料が高いSEと低いSEの違い
同じ「システムエンジニア」という肩書きを持っていても、年収には数百万円以上の差が生まれることも珍しくありません。
システムエンジニアの給与に大きな差を生み出す主な要因は、次のとおりです。
給料が高いSEと低いSEの違い
- 上流工程に関わるかどうか
- 所属企業の業態による差(SES/SIer/自社開発)
- クラウド・AI・データ分析など需要スキルの有無
- マネジメント・資格・リーダー経験の有無
それぞれの内容を詳しくみていきましょう。
上流工程に関わるかどうか
システムエンジニアの年収を左右する大きな要因の一つに、上流工程に関わっているかどうかが挙げられます。
要件定義や設計など、プロジェクトの初期段階に携わるエンジニアは、単なる実装・テスト担当よりも高い報酬を得やすい傾向があります。
上流工程では、技術力に加えてビジネス理解や提案力、コミュニケーション力が求められるため、市場価値が高く評価されやすいといえるでしょう。
所属企業の業態による差
システムエンジニアの年収は、所属する企業の業態によっても大きく異なります。
たとえば、SESのようにクライアント常駐が中心の働き方では、下請け構造の影響で単価が低くなりやすい傾向があります。一方、SIerや自社開発企業では、上流工程を担当したり成果が直接評価されたりするため、比較的高い報酬を得やすいのが特徴です。
どの業態に身を置くかが、キャリアと年収を左右する重要なポイントといえるでしょう。
クラウド・AI・データ分析など需要スキルの有無
システムエンジニアの年収差を生み出すもう一つの大きな要素として、クラウドやAI、データ分析といった需要の高いスキルを持っているかが挙げられます。
最先端の技術領域では、ただ手を動かすだけでなく、設計・構築・改善の流れまで関わることが期待されるため、企業としても高い報酬を許容しやすくなります。
一方で、従来のオンプレ環境の運用・保守中心の業務だと、技術の希少価値が低くなり、スキルを磨いていても年収に反映されにくいケースも少なくありません。
このような「市場価値の高い技術領域」を意識的に学び・実績を積むことが、年収アップを目指すカギといえます。
マネジメント・資格・リーダー経験の有無
エンジニアとして年収を大きく左右するのが、マネジメント経験やリーダー経験、そして関連資格の有無です。
チームをまとめるポジションとしてプロジェクトに貢献したり、AWS認定やGCP認定のような資格を持っていたりすると、給与評価や昇進で優位に働けるケースが多くみられます。技術職から管理職、あるいはスペシャリスト路線へのキャリアを歩んでいると、年収の伸びも比較的スムーズです。
一方で、スキルはあっても実務でリーダー役やマネジメントを担っていないエンジニアは、昇給のチャンスが限られ、キャリアが停滞しやすい傾向にあります。
年収アップを目指すなら、「技術力」だけでなく、リーダーとして活躍できるか、自身の市場価値を資格によってどのようにアピールするかについて、しっかりと考えておきましょう。
SEが給料を上げるための具体的な方法
システムエンジニアとして働くなかで、「年収が上がらない」「努力が報われにくい」と感じている人は少なくありません。給与を上げる方法は一つではなく、スキルやキャリア、働き方を戦略的に考えることで、確実に市場価値を高められるでしょう。
SEが年収を上げるための具体的なアプローチは、次のとおりです。
SEが給料を上げるための具体的な方法
- スキルアップで市場価値を高める
- キャリアチェンジを検討する
- 副業・フリーランスとしてスキルを活かす
具体的な方法について詳しくみていきましょう。
スキルアップで市場価値を高める
年収を上げるための確実な方法は、スキルアップによって市場価値を高めることです。
システムエンジニアは、担当する工程や技術分野によって評価が大きく変わる職種です。トレンド技術を身につけることで、より上流の案件や高単価のプロジェクトに参画しやすくなります。
特にクラウドやマネジメントスキルは、近年の転職市場で高く評価されており、資格取得によってスキルの高さを証明できるでしょう。
クラウド(AWS・GCP)・インフラ・マネジメント資格の取得
現在のIT業界では、クラウドエンジニアやインフラエンジニアの需要が急速に拡大しています。特に、AWSやGCPなどのクラウド技術は、企業のシステム基盤を支える中核技術として位置づけられており、次のような資格を持つことで市場価値を高められるでしょう。
クラウド・インフラ系の人気資格
- AWS認定ソリューションアーキテクト
- Google Cloud認定 Professional Cloud Architect
- マイクロソフト認定 Azure管理者アソシエイト
これらの資格は、設計・構築・運用の理解を体系的に証明できるため、転職や昇進の際に強力なアピール材料となります。
さらに、プロジェクト管理や要件定義を担うポジションを目指すなら、次のような資格もおすすめです。
マネジメント系・上流工程スキル
- PMP®資格(Project Management Professional)
- 情報処理安全確保支援士
- ITストラテジスト
これらの資格を取得することで、技術者としての枠を超えたマネジメントスキルをアピールできるため、年収700万〜900万円といったハイクラスポジションを狙いやすくなります。
キャリアチェンジを検討する
年収アップを目指すうえで、キャリアチェンジを検討することも有効な手段です。
同じシステムエンジニアでも、所属する業態や担当領域によって給与水準には大きな差があります。特に、SESなど下流工程中心の環境では単価が上がりにくいため、より上流の工程を担える職種や自社開発企業へ転職することで、収入とスキルの両方を伸ばせる可能性が広がるでしょう。
キャリアチェンジをする際、「今のスキルが通用するか不安」と感じる方も少なくないでしょう。
しかし、設計・開発・テストなどの基本的な経験を活かせば、他分野でも十分に活躍できるチャンスがあります。重要なのは、「自分の経験が次の職場でどう貢献できるか」を明確に伝えることです。
自社開発・ITコンサル・PMなどへの転職
より高年収を目指すなら、上流工程や意思決定に関わる職種への転職を視野に入れましょう。
システムエンジニアから転職をして、高年収を目指せる代表的な職種は、次のとおりです。
| 職種 | 特徴 |
|---|---|
| 自社開発エンジニア | 自社サービスの企画・設計・開発を一貫して担当する職種。成果が直接評価されやすく、裁量の大きさが年収に反映されやすいのが魅力。 |
| ITコンサルタント | 顧客の課題解決や業務改善を担い、要件定義やシステム企画に関わる職種。平均年収はエンジニア職のなかでも、比較的高水準なのが魅力。 |
| プロジェクトマネージャー(PM) | チームをまとめ、納期・品質・コストを管理する職種。責任が重く、その分報酬も上がりやすい傾向にある。 |
上記の職種はいずれも、技術力だけでなくビジネス視点を持って課題を捉える力が求められます。
しかし、キャリアアップによるリターンも大きいため、経験を重ねれば年収700〜1,000万円以上を目指すことも十分可能です。転職前には、自分のスキルセットを整理し、足りない知識や経験をオンライン講座や資格取得で補っておくと、よりスムーズにステップアップできるでしょう。
副業・フリーランスとしてスキルを活かす
システムエンジニアとして培ったスキルを活かし、副業やフリーランスで収入源を広げることも、年収アップを実現する効果的な方法です。
近年はリモートワークの普及により、週1〜2日から参画できる副業案件も増えており、本業と両立しながら経験を積むエンジニアも増えてきています。
副業の内容としては、自社開発企業やスタートアップの支援、Webアプリ開発、インフラ設計、保守業務などが人気です。
案件によっては単価が数十万円に達することもあり、経験を活かして効率的に収入を増やせます。さらに、これらの副業経験はそのまま実績として転職活動でも高い評価を得やすく、キャリア形成にもつながるでしょう。
一方、フリーランスとして独立する場合は、営業や契約、確定申告といった自己管理の負担が増えるものの、経験と実績次第では年収1,000万円超えも十分に狙えます。まずは副業マッチングサービスやクラウドソーシングを活用し、リスクを抑えながら少しずつ案件を増やしていきましょう。
転職による年収アップを狙う
直接的に年収を上げる方法は、より高待遇の企業へ転職することです。
システムエンジニアの給与は、同じスキルを持っていても「どの業界・どのフェーズで働くか」によって大きく異なります。
特に、一次請けSIerや自社開発企業、ITコンサルティングファームなどは、スキル評価や成果主義が浸透しており、給与テーブルが高い傾向にあります。
転職で年収アップを成功させるポイントは、次のとおりです。
転職で年収アップを成功させるポイント
- 自分の強みを客観的に整理する
- 企業の給与体系や案件内容を事前にリサーチする
- 業界に詳しい転職エージェントを活用する
特にエンジニア特化型の転職支援サービスでは、非公開求人や企業内部の年収実績を教えてもらえるため、効率的に条件の良い転職先を見つけられるでしょう。
「今の環境では成長や評価に限界を感じる」「スキルを正当に評価してもらいたい」と感じたら、転職はキャリアと収入を見直す絶好のチャンスです。自分の市場価値を把握し、より評価される環境へと一歩踏み出して、将来の選択肢を大きく広げていきましょう。
SEが「勝ち組”になるためのキャリア戦略
システムエンジニアとして長く活躍するうえで重要なのは、どのようばキャリアを築くかという視点を持つことです。
システムエンジニアが勝ち組になるための具体的なキャリア戦略は、次のとおりです。
システムエンジニアが「勝ち組」になるためのキャリア戦略
- 年収が上がる環境を選ぶ基準
- 実績を可視化するポートフォリオを作り込む
- 転職エージェントを活用する
それぞれのポイントを詳しくみていきましょう。
年収が上がる環境を選ぶ基準
システムエンジニアとしての年収を確実に伸ばしていくためには、「給与が上がる可能性の高い環境」を選ぶことが大切です。
年収アップを実現しやすい環境を選ぶ際の3つの基準は次のとおりです。
年収アップを実現しやすい環境を選ぶ基準
- スキル・経験が直接収入に反映される仕組みがある
- 成長産業・技術トレンドと合致したプロジェクトや業務がある
- 評価制度・昇給制度が明確で、自分の実績が可視化されている
これらの基準を意識して働く職場を選ぶことで、同じ職種でも、数年後のキャリアと年収に大きな差が生まれます。同じ職種であっても、所属企業や案件の種類、評価制度によって年収の伸び方は大きく変わります。
単に「大手企業だから安心」「残業が少ないから働きやすい」といった条件だけで選ぶのではなく、自分のスキルが正当に評価され、成果に応じて報酬が上がる仕組みがあるかを見極めていきましょう。
実績を可視化するポートフォリオを作り込む
システムエンジニアとして市場価値を高めるには、スキルや成果を「見える化」することが欠かせません。その最も効果的な方法がポートフォリオの作成です。
ポートフォリオは、これまでの開発実績や担当工程、使用した技術を整理してまとめた「証明書」のようなものであり、転職活動や社内評価の場においてエンジニアとしての価値を客観的に示す武器となります。
特に、次の3つのポイントを意識して作成すると効果的です。
実績を可視化するポートフォリオを作り込むポイント
- 成果を定量的に示す
- 使用技術・役割を明確にする
- 成果物をビジュアルで補足する
これらのポイントを押さえることで、採用担当者や上司に「何ができるエンジニアなのか」を具体的に伝えられます。
さらに、資格取得や社内表彰、業務改善などの取り組みなども補足しておくと、実務だけでなく、継続的にスキルアップを試みている姿勢が伝わり、総合的な評価につながります。
ポートフォリオは「完成させて終わり」ではなく、新しいプロジェクトやスキルを習得するたびに更新することが欠かせません。常に最新の自分をアピールできるように準備しておきましょう。
転職エージェントを活用する
年収アップやキャリアのステップアップを目指すなら、転職エージェントの活用は欠かせません。エンジニアの転職市場は日々変化しており、企業の給与テーブルや評価制度、非公開求人などの情報を自力で集めるのは非常に困難です。
転職エージェントを利用することで、次のようなメリットが得られます。
転職エージェントを利用するメリット
- あなたのスキル・経歴に合った求人を厳選して紹介してもらえる
- 企業ごとの選考傾向や面接対策のサポートが受けられる
- 自分では交渉しにくい給与や条件面を代わりに調整してもらえる
特に、IT業界に特化した転職エージェントは、業界特有の構造や給与体系を熟知しており、あなたのスキルを正しく評価してくれる企業をピンポイントで提案してもらえます。
「今の職場で頭打ちを感じる」「スキルをより評価される環境に移りたい」と考えている方は、まずは情報収集の一環として相談してみるのがおすすめです。転職エージェントをキャリア戦略のパートナーとして活用することで、年収アップへの道が一気に開けるでしょう。
テックゴーが選ばれる理由
テックゴーは、ITエンジニアに特化した転職支援サービスです。
エンジニアのキャリアやスキル評価の仕組みを深く理解しており、個々の経験や志向に合わせた最適なキャリア提案を行います。
テックゴーの強み
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- 開発・インフラ・PM・ITコンサルなど幅広い職種に対応
- 年収アップ実績多数。大手・成長企業の非公開求人を多数保有
専門知識を持つキャリアアドバイザーが、求人紹介から面接対策、条件交渉まで丁寧にサポートしてくれるため、エンジニアが安心してキャリアアップを目指せるサービスとして高く評価されています。
開発・インフラ・PM・ITコンサルなど、幅広い職種に対応しているほか、年収アップ実績や大手企業への転職成功事例も多数あるため、初めて転職活動をする方でも安心して利用できるでしょう。
エンジニアとして「年収を上げたい」「キャリアを広げたい」と考える方にとって、テックゴーは転職成功まで伴走してくれる心強いパートナーといえるでしょう。
まずは、無料の会員登録をして、専門のキャリアアドバイザーに相談してみましょう。
まとめ
システムエンジニアの給料が「安い」といわれるのは、SESの多重下請け構造や稼働時間ベースの評価制度、昇進ポストの少なさなど、業界特有の仕組みが大きく関係しています。
しかし、これはあくまで「環境による差」であり、スキルやキャリアの選び方次第で年収を大きく伸ばすことは十分可能です。上流工程へのステップアップや、クラウド・AIといった需要の高いスキルの習得、マネジメント経験の積み重ねによって、キャリアと収入の両方を着実に成長させることができます。
また、エンジニア専門の転職エージェントを活用すれば、非公開求人や高単価案件など、自分では見つけにくいチャンスに出会える可能性も高まります。
「今の環境では限界を感じる」「スキルを正当に評価されたい」と思う方は、IT業界に特化した転職支援サービス・テックゴーを活用して、自分の価値を最大限に発揮できる職場を見つけてみましょう。
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