ITエンジニアの仕事内容を職種別に徹底解説|向いている人やキャリアパスを紹介
2025年11月30日更新
ITエンジニアは、ITシステムやサービスを「設計する・作る・支える」役割を担う技術職の総称です。
職種ごとの役割や業務内容は大きく異なり、キャリアを検討するタイミングでは「自分にはどの職種が向いている?」「未経験からでもできる仕事はどれ?」と判断に迷う場面も少なくありません。
本記事では、主要なITエンジニア職種の具体的な仕事内容からキャリアパスまで、転職判断に必要な情報を網羅的に整理します。
ITエンジニアとして生きていきたい方が自分に最適な職種を選べるよう、向き不向きを実務に即した視点でわかりやすく解説します。
著者

蓬田 和己
Yomogita Kazuki
早稲田大学卒業後、レバレジーズ株式会社に入社。キャリアアドバイザーとして開発、データ職種のエンジニアの方の支援に従事。歴代最速で事業部内単月支援者数、売上1位を獲得し、組織目標の達成に大きく貢献。社内での異動、キャリアアップ、転職もどれが良いのか単純には決められないので、お客様にとって最善の選択肢を一緒に考えていきたいという思いから、MyVisionに参画。
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監修者

大河内 瞳子
Okochi Toko
株式会社MyVision執行役員
名古屋大学卒業後、トヨタ自動車での海外事業部、ファーストリテイリング/EYでのHRBP経験を経てMyVisionに参画。HRBPとして習得した組織設計、採用、評価などの豊富な人事領域経験を生かした支援に強みを持つ。
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目次
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ITエンジニアの仕事内容を職種別に徹底解説
まずは、主要な職種の違いをシンプルに把握できるよう、比較表を掲載します。
未経験者でもイメージしやすいよう、代表的な役割と適性を絞り込んで整理しました。
| 職種 | 主な役割 | 向いている人 |
|---|---|---|
| システムエンジニア(SE) | 要件整理・設計・進行管理 | 課題の構造化や調整が得意 |
| プログラマー(PG) | コーディング・テスト | コツコツ作業や地道な改善が好き |
| Web/アプリエンジニア | Webサービスやアプリの開発 | 新しいアイデアや改善に興味がある |
| インフラエンジニア | サーバー・ネットワーク構築 | 安定した運用や正確性を重視する |
| データ/機械学習エンジニア | データ基盤・AIモデル開発 | 数字の分析や論理思考が得意 |
| 社内SE・情シス | 社内のIT環境整備・サポート | 人のサポートが好き |
| ITコンサルタント・PM | 課題分析・プロジェクト統括 | 俯瞰思考が得意・リーダー気質 |
順番に解説していきます。
システムエンジニア(SE)の仕事内容
システムエンジニアは、顧客の要望をヒアリングし、システムの設計図を作る役割を担います。
要件定義から基本設計・実装・テストまで開発全体を俯瞰し、プロジェクトの進行を管理するため、技術力とコミュニケーション力の両方が求められます。
人の話を整理して本質的な課題を捉えるのが得意な方は、SEの適性が高いといえます。
未経験の場合でも、テスターやプログラマーとして経験を積むことで、段階的に上流工程へキャリアアップを目指せます。
プログラマー(PG)の仕事内容
プログラマーは、設計書をもとに実際のコードを書き、システムを形にする職種です。
課題を分解し、正確に実装する力が必要ですが、未経験から挑戦しやすい入口でもあります。
手を動かして成果物を作りたい人や、集中して作業に取り組むのが得意な人、細かい作業を積み重ねて形にしていくことに喜びを感じる人に向いています。
基礎学習の習得度が結果に直結しやすく、最初のキャリアとして選ばれることも多い職種です。
Webエンジニア・アプリエンジニアの仕事内容
Webサービスやスマートフォンアプリを開発し、ユーザーが直接触れる機能や画面を作り上げる役割を担います。
機能追加や改善の頻度が高く、自分の手がけた成果がユーザーの反応として返ってくるため、「ものづくりの手応え」を感じやすい仕事です。
UI/UXに関わることも多く、デザインやユーザー視点を大切にしながらサービスを成長させたい方、「もっと使いやすくできないか」と自然に改善を考えられる方に向いています。
未経験でもポートフォリオの完成度によってはチャンスが広がる職種です。
インフラエンジニア(サーバー/ネットワーク/クラウド)の仕事内容
企業のIT基盤となるサーバーやネットワークを構築・運用し、システムが安定して稼働する環境を支える職種です。
トラブル発生時には迅速かつ正確な判断が求められるため、落ち着いて状況を分析し最適解を導ける力が重要となります。
未経験者でも監視・運用ポジションから経験を積みやすく、クラウド技術の普及により、AWSやGCPのスキルを持つインフラエンジニアの市場価値は年々高まっています。
安定稼働の裏側を支える「縁の下の力持ち」としての仕事や、社会貢献に魅力を感じる方に適した職種です。
データエンジニア・機械学習エンジニアの仕事内容
データエンジニアは、大量のデータを活用しやすい状態に整える基盤構築を担います。
機械学習エンジニアは、AIモデルの設計・開発を行う職種です。
いずれも企業のDX推進に欠かせない存在として需要が増しており、専門性の高いスキルを身につけるほど希少価値が高まります。
数学・統計・Pythonなどの知識が必要になりますが、分析業務やSQLの経験を積むことで未経験からでも段階的にステップアップできます。
数字やデータから自然と傾向を読み取り、ロジカルに物事を整理することが得意な方に向いている領域です。
社内SE・情シスの仕事内容
情シスとは「情報システム担当」の略称で、社内のIT環境を整備し、社員が業務をスムーズに進められるよう支える役割を担います。
PC設定やシステム運用、トラブル対応など担当範囲が広く、状況に応じて柔軟に対応する力が求められます。
他部門との調整や問い合わせ対応が多いため、人のサポートが好きで、相手に寄り添いながら問題を解決できる方に適した職種です。
未経験採用も多く、IT業界に入る最初のステップとして選ばれやすい、安定した人気を持つポジションです。
ITコンサルタント・PMとの役割の違い
ITコンサルタントは、企業の業務課題を分析し、最適なIT戦略や改善策を提案する上流工程の専門職です。
プロジェクトマネージャー(PM)は、開発プロジェクト全体を管理し、品質・納期・コストを守りながらチームを導く役割を担います。
いずれもビジネス全体への理解と調整力が重視され、エンジニアとしての実務経験を積んだ後に目指すケースが一般的です。
複数の意見を整理し最適な方向へ導くことにやりがいを感じる方に向いており、キャリアアップ後の選択肢として高い人気があります。
ITエンジニアのやりがいと厳しさ
IITエンジニアの仕事には、技術を活かして課題を解決できる大きな魅力がある一方で、現場ならではの負荷やプレッシャーも存在します。
ここでは、代表的なやりがいと厳しさを整理しながら、職種ごとの1日の業務フローにも触れ、働き方の違いをイメージしやすいように解説します。
やりがい:技術でさまざまな課題を解決する実感が持てる
ITエンジニアの大きなやりがいは、自分の書いたコードや設計した仕組みが、実際にユーザーや業務の課題解決につながることです。
たとえば「業務システムの改善で作業時間が大幅に削減された」などの成果があれば、自分の技術が現場に貢献できている実感が得られます。
Webサービスやアプリ開発では、リリース後のユーザー数やレビューを通じて成果が数字として返ってくるため、モチベーションにもつながります。
技術は努力と成果の結びつきが強いため、学んだ分だけ扱える領域が広がり、成長を実感しやすい職種といえます。
厳しさ:納期・トラブル・スキルアップのプレッシャー
その一方で、納期やトラブル対応など、実は大きなプレッシャーが伴う場面も少なくありません。
ITエンジニアの現場では、納期や品質の責任を伴う場面が多く、状況判断や問題解決力、継続的なスキルアップが求められます。
開発プロジェクトは納期が明確に決められているため、リリース前には作業が集中し、残業が発生するケースも多くあります。
また、想定外の不具合や障害が発生した際には、原因を迅速に特定し、サービス停止を避けるための判断と対応が求められます。
こうした負荷は大きいものの、乗り越えることで技術力と問題解決力が鍛えられ、キャリアの幅を広げる重要な土台となります。
働く環境によって変わるストレス要因(客先常駐・社内調整など)
エンジニアの働く環境は企業によって大きく異なり、感じるストレスの種類もさまざまです。 同じエンジニア職でも「どの場所で、どんな流れで働くか」によって、1日の業務フローや負荷のかかり方は異なります。
◼️自社開発エンジニア
- 朝のミーティングでタスクを共有し、日中は実装・コードレビューに集中。
- リリース前はテスト対応が増え残業が発生しやすい一方、繁忙期が過ぎれば落ち着いたペースで開発を進めやすい環境。
◼️客先常駐エンジニア
- 配属先企業のルール・文化に合わせて勤務し、朝会で進捗確認後に設計/開発/テストを担当。
- 顧客との打ち合わせが入りやすく、納期が近い案件では残業が増えやすい。担当営業や自社のフォロー体制によって働きやすさに差が出やすい点が特徴。
◼️社内SE
- 出社後は問い合わせ対応やメールチェックから始まり、PC設定・不具合対応と並行して社内システム改善を進行。
- 突発対応が多いものの、繁忙期が予測しやすく、スケジュールを組み立てやすい環境。
このように自身の性格や理想の働き方と、職場環境の相性を見極めることで、無理なく長く働けるキャリアを選びやすくなります。 入社後のミスマッチを避けるためにも、「どんな環境であればストレスを感じにくいか」を言語化しておくことが大切です。
ITエンジニアに向いている人・向いていない人
ITエンジニアは幅広い職種があり、求められる適性も職種ごとに異なります。
自分の強みや価値観に合った職種を選ぶことで、無理のない働き方と、強みを最大限に発揮できるキャリア形成が可能になります。
ここでは、エンジニアに向いている人・向いていない人を、判断しやすい具体例を交えて整理します。
向いている人の特徴
エンジニアとして安定的に活躍できる人には、共通した特徴があります。
なかでも、課題解決への前向きさや、常に新しい知識を吸収し続ける姿勢は、どの職種でも高く評価される資質です。
- 物事を筋道立てて考えるのが得意な人:原因→対策→再発防止のように、自然と順序立てて考えられるタイプは、仕様整理やバグ調査などロジカルなプロセスがそのまま強みに変わります。
- 新しい知識を吸収することに抵抗が少ない人:技術は常にアップデートされるため、学び続けられる人ほど長く活躍できます。「気になったことはすぐ調べる」「知らない技術にワクワクする」タイプは特に向いています。
- コミュニケーションを丁寧に行える人:エンジニアは黙々と作業するイメージが強いものの、実際には報告・相談が何より重要です。わかりやすく状況を伝える・相手の意図を確認するなど、基本的なやり取りができれば十分適性があります。
- 小さな改善にやりがいを感じられる人:ITエンジニアの業務は、大きな成果よりも「小さな改善の積み重ね」でスキルが確実に向上していく構造です。そのため、「昨日より少し早くできた」「コードを読みやすく整理できた」など、日々の小さな進歩を前向きに受け取れる人が成長していきます。
未経験でも、上記の特徴があれば十分にエンジニアとしてキャリアを築いていけます。
向いていない人の特徴
一方で、働き方や価値観によってはエンジニア職が負担になる場合もあります。事前に理解しておくことで、入社後のミスマッチを避けられます。
- 変化が苦手で、新しい仕組みへの抵抗感が強い人:IT業界は技術の移り変わりが早く、変化を前向きに受け入れる必要があります。今のやり方を変えることに抵抗を強く感じる人は、負担を感じる可能性が高いです。
- 集中を維持することが極端に苦手な人:実装やテストでは細かい確認が続くため、注意力が必要です。こういった細かい作業に強いストレスを感じる人は、不向きな傾向があります。
- 人とのコミュニケーションを徹底して避けたい人:エンジニアは基本的にチームで働くため、相談・報告・調整が必ず発生します。人と関わる業務を極端に避けたい場合や、完全に一人で完結する働き方を求める人はミスマッチになりやすい職種です。
- 自ら学ぶ習慣がなく、同じスキルで働き続けたい人:IT業界は技術変化が早いため、自ら学び続ける意思がないとキャリアが伸びにくくなります。
このように、「学び続ける前提」「コミュニケーションを取りながら細かな業務を行う姿勢」が持てるかどうかが、エンジニアに向いているかを判断する大きな基準になります。
未経験者が誤解しやすいポイント
未経験からエンジニアを目指す場合、イメージとのギャップを感じやすいポイントがあります。 エンジニアは「黙々と作業する仕事」というイメージを持たれがちですが、実際にはミーティングや仕様調整などのコミュニケーションが多く発生します。
また、コードを書く時間よりも、課題整理やテストといった地道な工程に多くの時間を使うのも実務の特徴です。
文系出身でも十分活躍できますが、IT基礎や学習習慣がないと苦労しやすいため、土台を整えておく必要があります。 SE・PG・インフラ・データ系・Web系など職種ごとに求められる適性やスキルは大きく異なるため、仕事内容を理解したうえで、自分に合う領域を選びましょう。
ITエンジニアのキャリアパスと将来性
ITエンジニアは、職種ごとに明確な成長ルートがあり、経験を積むほど選択肢が広がっていきます。
特に近年はクラウドやデータ領域の拡大により、専門性を高めることで市場価値を大きく伸ばしやすい環境が整っています。
ここでは、職種ごとの主要なキャリアパスと、将来性の高い領域について整理していきます。
代表的なキャリアパス(SE→PM/Web→Tech Lead など)
エンジニアのキャリアは、技術を磨く「スペシャリスト路線」とマネジメントを主とする「ゼネラリスト路線」に大別されます。
【スペシャリスト路線の例】
- アーキテクト(設計専門職):大規模システムの構造や技術選定を担い、プロジェクト全体の技術的な方向性を決めるポジション。高度な設計力と深い技術理解が求められます。
- Tech Lead(技術リーダー):現場で手を動かしながら、チームの技術的な判断やレビューを行う役割です。Webエンジニアを技術面で支えつつ、自らも最前線で開発をリードするポジションです。
【ゼネラリスト路線の例】
- プロジェクトマネージャー(PM):開発プロジェクトの進行を管理し、品質・納期・予算などの責任を負う役割。複数のステークホルダーと調整しながら、プロジェクト全体を成功に導きます。
- ITコンサルタント:顧客企業の業務課題を分析し、システム導入や改善施策を提案する上流ポジションです。ビジネス理解とIT知識の両面が求められ、企業の戦略に深く関わる職種です。
いずれの職種でも、経験を積むほど責任や裁量が増え、自分の強みを軸にしたキャリア形成が可能になります。
自身の強みや働き方に合わせて、どちらのルートも柔軟に選べます。
市場価値が上がる領域(データ・クラウド・セキュリティ)
IT領域の中でも、クラウド領域はAWSやGCPの普及に伴い、企業規模を問わずエンジニア不足が続いています。
特にデータエンジニアや機械学習エンジニアはDX推進に欠かせない職種で、企業の意思決定に直結するポジションとして需要が増えています。 また、近年ではサイバー攻撃が高度化する中で、セキュリティ分野も長期的に人材不足が続くと予測されます。
これらの領域は特に年収レンジが高く、今後特に需要が伸び続ける分野があります。専門性の高いスキルを習得することで、年齢を重ねても価値が落ちにくいキャリアを築けます。
年収レンジとキャリアアップのポイント
転職サービスdodaの平均年収ランキングによれば、ITエンジニアの平均年収は462万円と、全職種の平均426万円を上回っています。
しかしITエンジニアの年収は、職種と経験に応じて大きく変動します。
| 職種 | 年収レンジ |
|---|---|
| システムエンジニア/プログラマー | 380万〜590万円 |
| Webサービス/アプリエンジニア | 390万〜690万円 |
| サーバー/ネットワークエンジニア | 400万〜730万円 |
| PM(プロジェクトマネージャー)/ITコンサルタント | 470万〜1,000万円以上 |
参考:doda
キャリアアップを実現するには、設計・要件定義・技術選定など上流工程へ業務範囲を広げることが収入向上につながりやすく、40代以降は特に「問題解決力」や「プロジェクト推進力」が評価される傾向があります。
将来の収入を見据えるうえでは、早期に進みたいキャリアの方向性を明確にし、必要なスキルを段階的に習得することが重要です。
未経験からITエンジニアになる方法
未経験からITエンジニアを目指す場合、必要なスキルを段階的に身につけ、準備を整えたうえで転職活動に臨むことが重要です。
適切なステップを踏めば、実務未経験でもエンジニアとしてキャリアをスタートさせることは十分可能です。
ここでは、未経験者が現実的に取り組める学習ステップと、転職対策を整理します。
学ぶべき基礎スキル(IT基礎・プログラミング・クラウド)
エンジニアとして働くためには、プログラミングだけでなく、IT全体の仕組みを理解する基礎知識が求められます。 まずは土台となる概念を押さえることで、学習効率が上がり、実務で必要な判断もスムーズに行えるようになります。
【未経験者がまず身につけたい基礎スキル】
| 学ぶ領域 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| IT基礎 | ネットワーク・サーバー・データベースなどの基礎知識 | ITパスポート相当の理解(用語と仕組みを説明できる) |
| プログラミング | Java/Pythonの基礎文法、簡単なアプリ開発 | 自作アプリを1つ作成(GitHubでコード共有できるレベル) |
| クラウド(AWSなど) | クラウドの仕組み、基本サービスの理解(EC2・S3など) | AWS初級資格レベル(入門〜基礎操作が可能) |
これからは特に、クラウドの基礎を理解しておくと、応募できる職種の幅が広がります。中でもAWSの入門レベルを押さえておくと、インフラ・Web系どちらにも挑戦しやすくなります。
上記3つの基礎を揃えることで、自走して学習する力が身につき、転職後のキャッチアップスピードにも大きな差が生まれます。
独学・スクール・実務の積み方
学習手段は複数あり、それぞれメリットが異なります。
独学は費用を抑えられる一方、学習のつまずきやすいポイントを自力で解消する必要があり、挫折リスクは高めです。
スクールは短期間で基礎から応用までを体系的に学べるため、未経験者が最速で効率よくポートフォリオを作りたい場合に適しています。
実務経験は、テスターや運用保守など未経験枠から入り、業務に触れながらスキルを習得するステップが現実的です。
どの方法を選ぶ場合も、「確実に継続できる環境」を整えることが成功のポイントです。
ポートフォリオの作り方
未経験者の転職では、ポートフォリオがスキルを証明する最も重要な材料となります。
採用担当者は「どれだけ現場で再現性があるか」を重視するため、小規模でも構わないのでWebアプリや業務ツールなど自作の作品を1〜2つ形にすることが効果的です。
GitHubでコードを公開し、コミット履歴を残しておくと、継続的な学習姿勢が伝わり評価が高まりやすくなります。
また、READMEに技術選定の理由や工夫した点をまとめると、問題解決力や理解度をアピールできます。
実務でどのように役立つかを意識して作成することで、書類選考・面接での説得力が大幅に高まります。
書類選考・面接で見られるポイント
未経験採用では、即戦力よりも「成長の可能性」が重視されます。
書類では、学習の目的・継続期間・ポートフォリオで身につけたスキルを具体的に示すことが重要です。
面接では、「なぜエンジニアを目指すのか」という動機の一貫性と、課題に粘り強く取り組む姿勢が評価されます。
また、わからない点をどのように調べて解決したかといった学習のプロセスを伝えると、自走力のアピールにつながります。
未経験者の場合は、これまでの経歴よりも今後の成長意欲や学習習慣といった「潜在能力」が重視されるため、事前準備の質次第で選考突破の可能性は大きく広がります。
ITエンジニア転職で失敗しないための注意点
ITエンジニアは働き方や担当業務の幅が広く、企業ごとに求められるスキルや役割が大きく異なります。
十分な情報を整理しないまま転職を進めてしまうと、入社後に「想像していた仕事と違う」というミスマッチが起きやすくなります。
ここでは、転職活動の初期段階で必ず押さえておきたい判断基準を3つ解説します。
ブラック企業を避けるためのチェックポイント
エンジニア職は企業によって労働環境の差が大きく、求人票だけでは実態が判断しにくい点が特徴です。
納期のプレッシャーが強い現場では、みなし残業や平均残業時間の数字が実態と乖離しているケースもあるため、記載内容や口コミは必ず確認しておきましょう。
客先常駐型の企業では、配属先によって働く環境が大きく変わるため、自社からのフォロー体制が整っていることや、案件の選定基準に自分が納得できるかどうかが大切です。
未経験からのスタートであれば、教育制度やOJTの有無が成長スピードを左右するため、口コミサイトや現場の声もチェックし、企業情報の「表と裏」を必ずチェックしてください。
自社開発・受託・SESの選び方
同じエンジニア職でも、働く環境によって業務内容・求められるスキル・身につく経験は大きく異なります。
例えば自社開発企業では、自社サービスの改善に長期的に携わるため、腰を据えて技術力を磨きたい人に適した環境が整っています。
受託開発では複数の案件を経験でき、幅広い業務知識を得られる一方、納期に向けたスケジュール調整が発生しやすい特徴があります。
SESは常駐先によって業務内容が変わるため、担当営業のフォロー体制や案件の透明性が非常に重要なポイントになります。
自分の進みたい方向性と照らし合わせることで、入社後のミスマッチを大幅に減らせます。
求人票で確認すべき項目(開発体制・残業・教育制度)
求人票には記載できる情報が限られているものの、開発体制・残業状況・教育制度といった基本的な指標は必ず確認しておきましょう。
開発体制では、チームで進める案件が中心なのか、個人アサインが多いのかによって、日々の働き方やフォロー体制の有無をイメージできます。
また、残業時間の平均値や繁忙期の実績を確認することで、ワークライフバランスや働き方の安定性を具体的に把握しやすくなります。
教育制度・技術スタック・リモート勤務比率・副業の可否なども併せて確認し、自分の希望条件と矛盾がないかを丁寧にすり合わせておくことが重要です。
ITエンジニア転職ならテックゴー
ITエンジニアの転職は、職種選び・スキル要件・働き方の違いなど、検討すべき項目が非常に多く、一人だけで最適な判断を下すのは難しい領域です。
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専門アドバイザーによるキャリア支援
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まとめ
ITエンジニアは多様なキャリアパスがあり、未経験からでも正しい準備を踏めば十分に挑戦できる領域です。
一方で、職種ごとの働き方や必要スキルは大きく異なるため、自己判断だけで進めると「思っていた仕事と違った」というミスマッチが起きやすいのも事実です。
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