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IT土方とは?意味と由来や抜け出す方法をわかりやすく解説

2026年10月05日更新

客先常駐でテストや修正の作業を繰り返すなかで、自分の仕事は「IT土方」と呼ばれるものではないかと感じたことはないでしょうか。

IT土方という言葉は、多重下請け構造の末端で単純作業を担うエンジニアを指す俗称として使われてきました。ただし、そう呼ばれる状況に置かれているのは、スキルや努力が足りないからではありません。

公正取引委員会の調査でも、商流の深い位置にいる事業者ほど不必要な中抜きの存在を感じたと回答しており、最終下請けでは33.5%に達しています。どの工程を任され、どの商流で働くかは、個人の頑張りとは別のところで決まっているのが実情です。

この記事では、以下の内容を解説します。

  • IT土方という言葉の意味と由来
  • 多重下請け構造がIT土方を生む仕組み
  • 自分がIT土方に当てはまるかを確認するチェックリスト
  • このまま働き続けた場合に何が起きるか
  • 商流の浅い企業へ移るための行動と実例

下流工程での作業に限界を感じているエンジニアの方に、状況を変えるための具体的な指針をお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。

目次

CONTENTS

IT土方とは客先常駐で下流工程を担う下請けエンジニアを指す言葉

IT土方は、辞書に載っている正式な職業名ではありません。多重下請け構造の末端に置かれ、テストや修正といった下流工程の作業を担うエンジニアを揶揄する俗称として使われてきました。

ここでは、この言葉の成り立ちを整理します。

土方とは、建設や土木の現場で作業に従事する人を指す言葉です。IT土方という呼び方は、この土方をIT業界に当てはめて生まれました。

両者が重ねられた理由は、産業構造の似かたにあります。建設業界では、発注元から直接仕事を請けた元請けのゼネコンが、一次請け・二次請けへと工事を分割して流していく仕組みです。

日本のシステム開発も同じで、大手のシステムインテグレーターを頂点に、下へ下へと開発が再委託されます。現場で手を動かす人ほど発注元から遠い位置に置かれる点が、両業界に共通しています。

また、労働環境の表し方も引き継がれました。建設現場の過酷さを示す3Kは、きつい・汚い・危険の3語を指します。IT業界ではこれをもじった新3Kという言い方が生まれ、きつい・帰れない・給料が安いの3点で語られてきました。

2007年には大手システムインテグレーターの経営者が決算発表の場でこの言葉に触れ、業界の課題として報じられています。

IT土方が広く使われるきっかけになったのは、インターネット上の匿名掲示板でした。2004年には2ちゃんねるに携帯電話開発の現場を題材にしたスレッドが立てられ、開発現場の過酷さを伝える書き込みとして拡散しています。

ただし、この言葉が掲示板だけで生まれたとまでは断定できません。2005年にはIT系の専門メディアが実施した川柳の企画で、デジタル土方という語を含む作品が入賞しました。掲示板の外にある業界メディアでも、すでに通じる言葉だったわけです。

背景には、当時のIT業界が置かれた状況がありました。1990年代後半からシステム開発の需要が急増する一方、不況下で開発コストを抑えたい企業が増え、末端の技術者に負担が集中します。デスマーチという言葉が使われはじめたのも同じころでした。自虐を込めて自分たちをそう呼ぶ書き込みが積み重なり、業界の外へも広がっていきます。

日本語版のWikipediaでIT土方を調べると、デジタル土方という項目に転送されます。百科事典の見出し語としてはデジタル土方が正式な扱いで、IT土方はその別名という位置づけです。

項目内では、システムエンジニア、カスタマーエンジニア、プログラマーといった情報技術産業で働く労働者の俗称と定義されています。ほかにコンピューター土木作業員、システム屋という呼び方も併記されました。

記述の中心にあるのは、やはり産業構造です。元請けが下請けに仕事を丸投げする建設・土木業界に似た多層構造であること、そして多重派遣や偽装請負が起きやすいことが問題として挙げられています。

言葉の由来をたどって行き着くのは、個人の能力ではなく契約の重なり方です。

なぜ“IT業界の闇”を象徴する言葉として使われてしまうのか?

待遇が厳しい仕事は、どの業界にも存在します。それでもIT土方という言葉が業界の暗部を指す代名詞として定着したのは、問題が外から見えにくいところで起きているからです。

公正取引委員会が2022年に公表した実態調査では、その見えにくさが数字で示されました。ソフトウェアの制作取引では細分化と再委託が繰り返され、極端に長い商流が形成される場合があり、最大で6次下請けの事例が報告されています。

同じ調査で、下請法違反にあたると考えられる経験を尋ねたところ、買いたたきを挙げた事業者は15.7%、不当な給付内容の変更は14.2%でした。

さらに深刻なのが、不必要な中抜き事業者の存在です。感じたことがあると答えた割合は次のように分かれました。

  • 元請けは18.5%
  • 中間下請けは29.2%
  • 最終下請けは33.5%

商流の下にいる人ほど中抜きを実感している一方、上にいる人にはその実感が薄いという構図です。発注元は自分が支払った金額が末端でいくらになっているかを把握しておらず、現場のエンジニアは自分の単価がいくらで取引されているかを知らされません。当事者同士が互いの数字を見られない状態で、契約だけが積み重なっていきます。

そして、この言葉を最も多く使ってきたのは業界の外にいる人ではなく、現場のエンジニア自身でした。自虐として口にされ、内部から漏れ聞こえてきたことが、闇という語感を強めたと言えます。

参考:公正取引委員会「ソフトウェア業の下請取引等に関する実態調査報告書(概要)」 参考:IT Leaders「公取委が情報サービス業の多重下請け問題を調査、問題を解くカギはエンドユーザーにあり!」

IT土方が生まれる原因は多重下請け構造にある

下流工程に固定される状況は、配属先の運や個人の力量だけで決まるわけではありません。仕事が発注元から現場へ届くまでの流れそのものに、原因があります。

ここでは、多重下請け構造がエンジニアの働き方に影響する仕組みを、次の4つの段階に分けて解説します。

  • 元請けから下請けへ仕事が再委託されていく
  • 商流が深くなるほど単価が削られていく
  • 人月計算によって頭数として扱われる
  • 下流工程に固定され裁量が生まれない

それでは、順に見ていきましょう。

システム開発の仕事は、発注元の企業から直接エンジニアに届くわけではありません。まず大手のシステムインテグレーターが元請けとして受注し、そこから一次請け、二次請けへと工程を分割して再委託していきます。

この流れが生まれる理由は、大規模な開発に必要な人数を1社では抱えきれないからです。案件の規模は時期によって大きく変動するため、自社で全員を雇うと仕事のない期間に人件費だけが残ります。そこで外部の企業へ委託する方式が定着しました。

問題は、再委託がどこかで止まるとは限らない点です。公正取引委員会の実態調査では、細分化と再委託が繰り返されて極端に長い商流ができる場合があると指摘され、最大で6次下請けの事例が報告されました。間に何社が入っているかは、現場に立つエンジニアからは見えません。

参考:公正取引委員会「ソフトウェア業の下請取引等に関する実態調査報告書(概要)」

再委託が重なると、間に入る企業がそれぞれ利益を確保します。発注元が支払った金額のうち、現場のエンジニアに届くまでに差し引かれる部分が増えていくわけです。

中間マージンそのものが不当なわけではありません。案件を探す営業活動や、案件が切れた待機期間の給与保証は所属企業が負っており、その対価という側面があります。問題視されているのは、価値を加えないまま取り分だけを取る事業者が挟まる場合です。

公正取引委員会の調査では、不必要な中抜き事業者の存在を感じたことがあるという回答が、最終下請けで33.5%に達しました。元請けの18.5%と比べると、下にいるほど実感が強まる傾向がはっきり表れています。

同じ調査では、買いたたきにあたる経験があると答えた事業者が15.7%、下請代金の減額が13.5%でした。上流で削られた金額は、そのまま下流へ押し出されていきます。

スキルが同じでも、どの商流に所属しているかで報酬が変わるのはこのためです。

参考:公正取引委員会「ソフトウェア業の下請取引等に関する実態調査報告書(概要)」

日本のシステム開発では、費用の見積もりに人月という単位が長く使われてきました。1人が1ヶ月働く量を1人月と数え、必要な人数と期間を掛け合わせて金額を出す方式です。

この計算式には、成果の質を測る要素が入っていません。効率よく仕上げて工数を減らすほど請求額が下がるため、受注する側には短時間で終わらせる動機が働きにくくなります。

エンジニア個人にとっての影響は、評価の軸がずれる点に表れます。人月で契約が結ばれている以上、現場で見られるのは何を実現したかではなく、何人が何ヶ月そこにいたかです。同じ工数枠に入っている限り、成果の差は金額に反映されません。

さらに、この方式は交代可能な人材を前提としています。誰が入っても1人月は1人月と数えられるため、個人の経験や工夫が単価に結び付きにくくなります。

頭数として扱われていると感じる場面は、この見積もり方から生まれています。

システム開発は、要件定義から始まって設計、実装、テスト、運用保守へと進みます。多重下請け構造では、この工程が商流の位置とほぼ重なります。

商流の位置主に担当する工程
元請け・一次請け要件定義や基本設計を担い、発注元と直接やり取りする
二次請け詳細設計や実装を中心に受け持つ
三次請け以降実装の一部やテスト、運用保守を担当する

上流の工程は発注元との交渉を伴うため、契約上の窓口になっている企業が引き受けます。下請けに回ってくるのは、仕様が決まったあとの作業です。

この分担が続くと、裁量を持つ機会そのものが訪れません。何を作るかを決める場に呼ばれず、決まったものをどう作るかの範囲でも判断は上流に委ねられます。

裁量がないのは意欲の問題ではなく、裁量を渡す設計になっていないからです。

自分がIT土方に当てはまるか確かめる5つのチェックポイント

構造の問題だとわかっても、自分がその影響をどれだけ受けているかは別の話です。判断材料になるのは、待遇への不満ではなく、経験の積み上がり方と評価のされ方でした。

まずは以下の5つに当てはまるかを確認してみましょう。

  • 直近1年で新しい技術に触れていない
  • 自分の単価と商流の位置を知らない
  • 設計や要件定義の会議に呼ばれたことがない
  • 成果ではなく稼働時間で評価されている
  • 現場が変わるたびに仕事内容がリセットされている

それでは、順に見ていきましょう。

まず振り返ってほしいのが、この1年で扱った技術の中身です。使う言語もツールも1年前と変わっていないなら、注意が必要でしょう。

下流工程の作業は、仕様と手順が決まったあとに始まります。決められたとおりに実装し、決められた観点でテストする流れのため、新しい技術を試す場面が入り込みません。技術に触れていないのは学ぶ気がないからではなく、触れる作業が回ってこないからです。

会社からの支援も期待しにくい状況があります。IPAの「DX動向2025」によると、人材の育成施策について「とくに支援はしていない」と回答した日本企業は36.6%にのぼりました。米国の1.0%、ドイツの1.9%と比べると開きは大きく、学ぶ機会を会社任せにできない実態が浮かびます。

現場でも会社でも新しい技術に触れる機会がないなら、経験は現状のまま止まります。

参考:IPA「DX動向2025-AI時代のデジタル人材育成」

次に確認したいのが、自分が何次請けの立場で働いているかです。常駐先の企業名は知っていても、その企業と自社のあいだに何社入っているかを答えられる人は多くありません。

単価についても同じです。発注元が支払っている金額と、自分の給与のあいだにどれだけの差があるかを把握しないまま働いている状態は、自分の評価額を知らないまま契約を続けているのと変わりません。

まずは所属企業に商流の位置を確認してみましょう。答えを避けられる場合や、企業側も把握していない場合は、その反応自体が判断材料になるでしょう。

3つ目は、上流の議論に参加した経験があるかどうかです。何を作るかを決める場に一度も同席していないなら、担当範囲が実装以降に限定されています。

要件定義や基本設計の打ち合わせは、発注元と直接やり取りする企業が担います。商流の深い位置にいるエンジニアには、決定事項が仕様書として降りてくるだけです。会議の存在自体を知らされない場合もあるでしょう。

見落としやすいのが、この経験の有無が転職市場での評価に直結する点です。職務経歴書に書けるのは担当した工程であり、実装とテストだけが並ぶ経歴と、要件定義から関わった経歴では、応募できる求人の幅が変わります。

呼ばれていないという事実は、経歴に空白として残ります。気づかないうちに選択肢が狭まっていく部分です。

4つ目に確認したいのは、何をもって評価されているかです。月末に提出する書類が作業内容の報告ではなく稼働時間の集計だけなら、契約上の評価軸は時間に置かれています。

これには人月という見積もり方が背景にあります。1人が1ヶ月働く量を単位として金額を決めるため、契約が守られたかどうかは規定の時間を満たしたかで判断されます。品質を高めても、効率化して工数を減らしても、請求額は増えません。

この仕組みのもとでは、次のような状況が生まれます。

  • 早く終わらせても次の作業が割り当てられるだけになる
  • 改善提案が契約範囲外として扱われる
  • 昇給の根拠を示す材料が手元に残らない

時間で測られている限り、努力を金額に変換する経路がありません。評価されていないと感じる原因は、意欲でも実力でもなく契約の形にあります。

最後は、これまで参画した現場のつながりです。担当してきた業務に一貫性がなく、現場ごとに扱う領域も技術も入れ替わっているなら、経験が積み上がっていない可能性があります。

客先常駐では、契約の切れ目で次の現場へ移ります。前の現場で得た業務知識や人間関係は引き継がれず、新しい環境で一から立場を作り直す流れです。移動そのものは避けられませんが、移動のたびに前提知識が使えない状態が続くと、年数だけが増えていきます。

厚生労働省の「jobtag(令和7年賃金構造基本統計調査)」に掲載された年収データでは、この積み上がりにくさが表れています。

受託開発やプログラマーなどを含む職種の平均年収は、経験1〜4年で423.08万円、15年以上で578.06万円でした。一方、基盤システムのシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーを含む職種では、同じ15年以上で860.58万円に達します。

同じ15年でも、到達する水準に282万円の差がつきます。現場が変わるたびに振り出しに戻る働き方では、この差を埋める材料が残りません。

評価や経験の積み上がり方については、次の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

参考:厚生労働省「システムエンジニア(受託開発) - 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)」 参考:厚生労働省「システムエンジニア(基盤システム) - 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)」

エンジニアの市場価値はどう決まる?高める方法と将来性を徹底解説

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IT土方のまま働き続けた先に起きる4つのこと

チェックポイントに当てはまった状態を放置すると、時間の経過とともに選択肢が狭まっていきます。年齢を重ねてから動こうとしても、そのときには打てる手が減っている場合が多いです。

ここでは、このまま働き続けた場合に起きる変化を4つ取り上げます。

  • 年齢が上がるほど案件を選べなくなる
  • 職務経歴書に書ける実績が残らない
  • 生成AIに代替されやすい作業に留まる
  • 現場が変わるたびに評価をやり直すことになる

それでは、順に見ていきましょう。

客先常駐で働き続けた場合、最初に表れるのが単価の頭打ちです。年齢とともに給与が上がる仕組みが働きにくく、30代後半に差しかかると停滞が明確になります。

理由は、単価の決まり方にあります。人月で見積もる方式では、担当できる工程が同じであれば経験年数が加算されにくいです。同じテスト工程を任せるなら、単価の低い若手を選ぶ判断が働く場面もあります。

厚生労働省の「jobtag」のデータでは、この停滞が年収に表れていました。受託開発のシステムエンジニアやプログラマーなどを含む職種の平均年収は、経験10〜14年で561.26万円、15年以上で578.06万円です。10年目以降では、伸びは17万円ほどにとどまります。

業界内では、35歳前後で単価の伸びが止まりやすいという見方も語られてきました。公的な統計で裏付けられた話ではないものの、40代に入ると年齢を要件に挙げる案件が増えるという声は現場から出ています。

単価が上がらないまま年齢だけが上がると、応募できる案件そのものが減っていきます。

次に効いてくるのが、転職しようとした段階で気づく経歴の薄さです。長く働いていても、書類に落とし込める内容が数行で終わってしまう場合があります。

採用担当者が確認するのは、在籍年数ではなく担当した工程と役割です。実装とテストのみが並ぶ経歴では、何を任せられるかの判断がつきません。参画した現場の数が多くても、それぞれが短期間で役割も同じなら、評価の材料は増えないでしょう。

とくに不利になるのが、次のような書き方しかできない状態です。

  • 参画したプロジェクト名と期間だけが並ぶ
  • 担当工程が単体テストと結合テストで統一されている
  • 使用技術欄に同じ言語とツールが繰り返される
  • 自分の判断で決めた事柄を説明できない

書けないのは実績がなかったからではなく、実績として記録される形で仕事を任されなかったからです。とはいえ、選考の場でその事情は考慮されません。経歴の空白は、そのまま応募できる求人の少なさに変わります。

3つ目は、担当している作業そのものの価値が下がっていく変化です。生成AIの普及によって、影響はすでに金額に表れはじめました。

日本経済新聞が2026年7月に報じた調査では、2022年以降、AIに代替されにくい仕事の単価が2割上昇した一方、自動化が進む下流工程の単価は5割下落しています。同じ期間に、上流と下流で正反対の動きが起きました。

たとえば、コーディングやテストの一部は、AIが担える範囲に入りました。実装したコードを人がレビューする時間のほうが、自分で書く時間より長くなったという調査結果も出ています。要件定義や設計は残る一方、決められた仕様どおりに作る作業の希少性は下がります。

将来の需給予測も同じ方向を示しています。経済産業省の試算によると、人材の転換が進まなかった場合、2030年には従来型IT人材が10万人余る一方で、先端IT人材は55万人不足する見通しです。

IT人材が足りないと言われる状況のなかで、下流に留まる人材だけが余る側に回ります。

参考:参考:日本経済新聞「エンジニア賃金、二極化 コード生成など5割安、AI代替で雇用縮小」 参考:参考:経済産業省「IT人材需給に関する調査(概要)」

最後は、現場を移るたびに立場を作り直す負担です。契約が切れれば次の現場へ移り、そこでの信頼をまた一から積み上げていきます。

常駐先で高く評価されても、その評価は所属企業の給与には直接反映されにくいです。評価する人と給与を決める人が別の会社にいるため、現場での貢献が昇給の根拠として届きません。異動すれば、評価してくれた相手との関係も終わります。

負担は業務面にも及びます。業務知識や社内の進め方を覚え直し、誰に何を聞けばよいかを把握するまでに時間がかかるでしょう。その期間は成果を出しにくく、力を発揮しはじめたころに契約が切り替わる場合もあります。

積み重ねが断ち切られる働き方を続けると、年数に見合った立場を得られないまま時間が過ぎます。同じ期間を過ごしても、到達する場所が変わってしまうのはここに理由があります。

IT土方から抜け出すための具体的な4つの方法

ここまで構造の問題を見てきましたが、構造が変わるのを待つ必要はありません。今いる場所でできることと、環境そのものを変える選択肢の両方があります。

取り組みやすい順に、次の4つを解説します。

  1. 今の現場で上流工程の経験を取りに行く
  2. 市場価値の高い技術領域を学ぶ
  3. 資格で経験の不足を客観的に補う
  4. 商流の浅い企業へ転職する

それでは、順に見ていきましょう。

まず取り組めるのが、現在の常駐先で上流工程に近づく動き方です。転職の準備としても、この経験の有無が結果を左右します。

現実的な進め方は、担当範囲の一歩外側に手を伸ばすことです。仕様書を渡されたときに、なぜその仕様になったのかを設計担当者に確認するだけでも、決定の背景が見えてくるでしょう。

設計レビューへの同席を願い出る、テスト設計を自分で組み立てるといった行動も、実装以降に閉じていた範囲を広げる糸口になります。

得られた経験は、その都度メモに残しておきましょう。担当した工程と、自分が判断した内容を記録しておくと、そのまま職務経歴書の材料になります。参画した現場を離れてからでは思い出せません。

ただし、この方法には限界もあります。契約が実装工程に限定されている場合、範囲外の業務を任せてもらえない場面は出てくるでしょう。半年ほど働きかけても状況が動かないなら、環境側の問題として切り分けて考えましょう。

次に効果が大きいのが、需要の伸びている領域へ技術の軸を移す取り組みです。学ぶ対象を選ぶ基準は、求人でどれだけ評価されているかに置きましょう。

エンジニア特化の転職エージェント「テックゴー」が保有する求人データで職種ごとの平均年収を見ると、領域による差がはっきり表れています。

職種平均年収
テスター440万円
運用保守646万円
クラウドエンジニア743万円
セキュリティエンジニア812万円
データエンジニア813万円
AIエンジニア834万円
SRE875万円

経済産業省の試算では、2030年に先端IT人材が55万人不足する一方、従来型IT人材は供給が需要を上回る見通しが示されました。不足している側へ移ることが、そのまま評価の上がる方向と重なります。

学習の進め方としては、業務で使っている技術と地続きの領域から始めると定着しやすいです。サーバーの運用保守を担当しているならクラウド基盤の構築へ、テスト工程が中心なら自動化ツールの扱いへと広げていく形が現実的でしょう。

参考:経済産業省「IT人材需給に関する調査(概要)」

3つ目は、資格の取得です。上流工程の実務経験が積めない状況でも、知識を持っていることを書類で示せます。

資格が有効なのは、経歴で伝わらない部分を埋められるからです。実装とテストの経験しか書けない場合でも、設計や管理の知識を学んだ事実は残せます。選考では、意欲を裏付ける材料としても扱われます。

目指す方向に応じて、次のような資格が候補になります。

  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • システムアーキテクト試験
  • プロジェクトマネージャ試験
  • AWS認定ソリューションアーキテクト

情報処理技術者試験は、2026年度から応用情報技術者試験と高度試験もCBT方式へ移行しました。全区分がコンピュータで受験する形になり、受験の機会が増えています。

ただし、資格だけで評価が決まるわけではありません。実務と結び付けて話せる状態にしておくと、面接での説得力が変わります。

最後が、環境そのものを変える選択です。担当できる工程は商流の位置で決まるため、位置を変えると任される仕事も変わります。

移り先としては、次の3つが有力な候補になります。

転職先特徴
自社開発企業自社のサービスを開発するため、企画から運用まで一貫して関われる
プライム案件中心のSIer発注元と直接契約し、要件定義や基本設計を担当する
事業会社の社内システム部門発注する側に立ち、業務課題の整理から関与する

また、年収の面でも差が出ます。エンジニア特化の転職エージェント「テックゴー」の求人データでは、要件定義や設計を含むシステムエンジニアの平均年収が698万円、プロジェクトリーダーが763万円、プロジェクトマネージャーが890万円でした。

運用保守の646万円と比べると、工程の違いがそのまま金額に表れています。

気になる企業がある場合は、転職エージェントに相談してみるのがおすすめです。転職エージェントは各企業とのつながりがあるため、発注元と直接契約している案件の比率など、求人票には載らないデータも保有しています。

IT土方から抜け出した人のキャリアパス

抜け出す方法がわかっても、その先にどんな仕事が待っているかは見えにくいものです。実際には、これまでの経験を土台にして進める道がいくつもあります。

エンジニア特化の転職エージェント「テックゴー」で転職したエンジニアの方によく選ばれているのは、以下の4つのルートです。

  • テスト中心の経験からインフラ・クラウド領域へ移る
  • 詳細設計の経験を足がかりに上流工程へ進む
  • 現場で得た業務知識を武器にコンサルティング側へ移る
  • 客先常駐から自社開発企業のエンジニアになる

それぞれのルートを確認していきます。

テストや運用保守を長く担当してきた場合、インフラ領域は移りやすい方向です。システムの動作を確認してきた経験が、そのまま基盤を扱う仕事につながります。

現場で障害対応をしていた人であれば、ログを読んで原因を切り分ける力がすでに身についています。サーバーやネットワークの構成を把握する場面も多く、インフラの知識に触れる機会は下流工程のなかでも比較的多いです。

そこからクラウドへ広げると、評価は大きく変わります。テックゴーの求人データでは、運用保守の平均年収が646万円である一方、クラウドエンジニアは743万円、SREは875万円でした。同じ基盤を扱う仕事でも、構築や改善まで担うかどうかで水準が動きます。

進め方としては、クラウドの認定資格を取得しながら、現在の現場でクラウド環境に触れる業務を探す形が現実的でしょう。

インフラエンジニアの求人情報

AIOpsプロダクト開発エンジニア

想定年収

600~1,400万円

勤務地

東京都(中央区日本橋馬喰町)

業務内容

ご入社時点のスキル・経験に応じて、以下いずれかのポジションでご活躍いただきます。年齢は問わず、スキル・経験に応じて判断します。将来的には他ポジションへのキャリアアップも想定しています。 ●運用エンジニアとして(SRE志向のクラウド運用エンジニア) ・クラウド/オンプレを問わず、既存の運用フローをAIと自動化で改善 ・ログ収集・分析の自動化パイプラインの構築 ・機械学習ライブラリを用いた、時系列データからのシステム障害予兆検知の検証(PoC) ・ITILのインシデント管理プロセスに準拠した上で、生成AI(ChatGPT API等)を活用した障害アラートの一次切り分け・チケット起票の自動化 ●運用マネージャーとして(運用プロセス高度化) ・運用チームのマネジメント、運用プロセス全体の高度化をリード ・SaaS/AIツールの選定と業務プロセスへの導入・定着推進 ・監視基盤(Datadog等)の導入・監視項目の最適化 ・インシデント対応にLLMを活用し解決策を提案する仕組みの構築 ・定常作業の自動化推進による対応時間短縮・残業削減の実現 ●AI戦略ディレクターとして(事業部横断) ・事業部横断でのAI戦略・ガバナンスの推進 ・組織全体のAI活用を見据えたルール・ガバナンス体制の構築 ・ベンダーマネジメントを含む高度な運用設計 ・社内向けAI利用ガイドラインの策定、セキュリティリスク評価 ・ベンダー折衝、エンタープライズ向けAI運用支援ソリューションの要件定義・導入統括 ・レガシー運用チームのリスキリングプログラムの企画・実行

【システム開発部】インフラエンジニア(リーダー)

想定年収

648~900万円

勤務地

東京都(豊島区)

業務内容

薬局・病院・介護施設向けサービスの安定稼働を支えるインフラエンジニアを募集しています。 AWSを活用し、スケーラブルで高可用性な環境を構築・運用しています。 設計から運用まで幅広く携われます。 医療業界のDXを支える社会貢献性の高い仕事に挑戦しながら、スキルを磨きませんか? 成長意欲のある方をお待ちしています。 【仕事内容】 担当サービスの新規、または既存機能の設計・開発・テスト・リリースの実施 担当サービスの保守、監視、トラブルシューティング、バグ改修 担当サービスのシステム改善(リファクタリング、最適なアーキテクチャの選定・導入・評価、負・荷測定およびパフォーマンス改善)の実施

【広島・中途】エンジニア職(組み込み開発(C/C++)

想定年収

450~850万円

勤務地

広島県(広島市)

業務内容

大手SIer経由案件が約80%、エンドユーザー直案件が約20%で、幅広いプロジェクトがあります。 社歴や年齢に関係なく、エンジニア自身が案件を自由に選択できます。 今までは下流工程のみだったという方も上流工程にチャレンジ可能です。 現在保有している案件のうち、約7割がリモート勤務可能な案件となっております。 ●プロジェクト例 【開発実績】   ・通信 基地局統合支援(Java,JavaScript,SQL,Shell,Linux) ・銀行 国内外送金システム(Java,JavaScript,Windows) ・製薬 営業支援システム(C#.net, Windows,SQLServer) ・サービス ポイントシステム(Java,JavaScript,Docker) ・メーカー 車載パワーコントロールユニットECU(C,C++) ・物流 従業員向けシステム(Java,Vuejs,Spring) 【インフラ実績】 ・損保 データセンター移設設計構築(Linux,Windows,Apache,Tomcat,IIS) ・電気メーカー 環境構築(AWS,Lambda,TypeScript) ・流通業 ネットワーク基盤設計/構築・運用/保守(Cisco,Juniper) ・官公庁 基幹システム維持保守/更改(Red Hat Enterprise Linux,Windows,JP1) ・銀行 都銀向けサーバー構築(AWS,Linux) ・旅行業 基盤運用保守(AWSCloudFormation) 上記のほかにも大規模なプロジェクトが多数。 会社からの案件おしつけはなく、 希望の条件をヒアリングしてから プロジェクトをご紹介いたします!

【紹介会社/東京】IT/セキュリティエンジニア

想定年収

360~630万円

勤務地

東京都

業務内容

あなたにお任せしたいお仕事は、セキュリティ方針の策定や、セキュリティ・バイ・デザイン導入、セキュリティ機器構築などといったセキュリティエンジニア業務のお仕事になります。 • 企業のセキュリティ方針(ISMSなど)の策定や、リスク評価、対策の立案。 • クライアントや経営層へのセキュリティシステム・体制の提案。 • 設計(セキュリティ・バイ・デザイン)  └要件定義に基づき、OS、ファイアウォール、認証システム、クラウド等のセキュリティ設計書を作成。 └ネットワークやサーバー、アプリケーション全体の脆弱性を考慮した構造を検討。 • 実装・構築 └ファイアウォールやセキュリティ機器の設置・設定。 └データの暗号化、アクセス権限(IAM等)の管理、セキュアなコーディングや環境構築。 • テスト(脆弱性診断・ペネトレーションテスト) └構築したシステムや既存のWebアプリケーションに対し、疑似攻撃を行って脆弱性がないかを検査。 └ソースコードの静的・動的解析。 • 運用・保守(監視・インシデント対応) └SOC(セキュリティオペレーションセンター)での24時間365日の通信監視・ログ解析。 └OSやソフトウェアのアップデート、パッチ管理。 └サイバー攻撃や情報漏洩が発生した際のCSIRT(緊急対応チーム)としての原因究明と復旧作業。 リクルートグループ、楽天グループ、サイバーエージェントグループなど、WEB業界を牽引するトップ企業含め様々な企業と安定的な取引を行っております。 当社社員は、プロダクションカンパニーの一員として各社クライアントのプロジェクトに参画し、1つの会社に長年いては実現できない多彩なスキルやノウハウを身に付けることができます!

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想定年収

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東京都(渋谷区)

業務内容

Google Cloud プレミアパートナーとして培ったインフラ基盤の技術力と、生成AI・データ分析基盤・クラウドネイティブ技術を掛け合わせ、お客様のビジネス課題を解決するアプリケーション開発エンジニアを募集します。 本ポジションでは、実務で培ったスキルを重視します。アプリケーション、インフラ、データなどの領域を横断し、AIも活用しながら、要件の整理から設計・実装・運用まで携わります。 経験を重ねた先には、自ら設計・実装に携わりながら、技術面とプロジェクトの両方をリードする役割も担っていただきます。 具体的な業務 ご経験やキャリア志向に応じて、以下の業務を幅広くお任せします。 ●Webアプリケーション:設計・開発・運用 ・Google Cloud / AWS / Azure の最適なマネージドサービスを活用したアーキテクチャ設計・実装 ・生成AI (LLMなど)を活用した新規機能・PoCの提案および開発 ・既存アプリケーションをクラウドネイティブ環境へ刷新するモダナイゼーション ●データ分析基盤:開発・運用 ・大規模データの並列・分散処理システムの設計・開発 ・意思決定支援のためのKPI可視化・パイプライン構築 ●PL / リード業務(志向性に応じて担当) ・プロジェクト推進、タスク管理、技術選定の主導 ・若手エンジニアのコードレビューや技術メンタリング ・クライアントへの技術提案・要件定義支援 開発環境 ●開発言語 ・バックエンド:Python ・フロントエンド:TypeScript(React) ●クラウドサービス • Google Cloud, AWS, Microsoft Azure ●ミドルウェア・コンテナ ・コンテナ:Docker, Podman ・データベース:MySQL, PostgreSQL, etc... ●ツール・開発環境 ・IDE:VS Code, JetBrains系(PyCharm等), etc... ・ソース・プロジェクト管理:GitHub, Bitbucket, Backlog, etc... ・ドキュメント管理:Google Workspace, DocBase, Box, etc... 案件例・実績 ●Agent Search(旧Vertex AI Search)を組み込んだ社内ナレッジ検索システムの開発 【課題】 ・事業部内に散在する膨大な技術文書や過去の資料から、必要な情報を探し出すのに膨大な時間がかかっていました。 【アプローチ】 ・Google Cloudのエンタープライズサーチ技術である「Agent Search(旧Vertex AI Search)」を導入。自然言語での曖昧な検索にも対応し、AIが関連性の高い文書を瞬時に提示するシステムを構築しました。これにより、従業員の調査時間を大幅に短縮し、検索業務の効率を80%改善することに成功しました。 チーム体制 所属部署: CloudTech Division / Cloud Development Sec. CloudTech Divisionは、以下の2つの専門チームで構成されています。 ・Cloud Development Sec.: Webアプリケーション開発 ・Cloud Infrastructure Sec.: クラウドインフラ ●変更の範囲 ・入社後1年間は、原則として業務内容の変更なし。その後、本人のスキルやキャリアプランを考慮し、双方合意の上で変更する場合あり。

実装だけでなく詳細設計を任された経験があるなら、上流工程への道が開けています。設計は要件と実装をつなぐ位置にあり、要件定義に近い考え方を求められる工程だからです。

このルートの利点は、段階を踏んで進める点です。詳細設計から基本設計へ、そして要件定義へと担当範囲を広げ、その先にプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーが見えてきます。一足飛びに管理職を目指す必要はありません。

求人データで見ると、年収は段階ごとに上がっていきます。

職種平均年収
SE(要件定義・設計・開発含む)698万円
プロジェクトリーダー763万円
プロジェクトマネージャー890万円

このように、上流へ進むほど、経験が金額に反映されやすくなります。

プロジェクトマネージャー(PM)の求人情報

部長・グループ長

想定年収

800~1,400万円

勤務地

東京都(中央区日本橋馬喰町)

業務内容

●具体的な仕事内容 配属事業部の部長orグループ長として、エンジニアやPM、PLを束ね、開発プロジェクトまたは運用・インフラ領域の統括をお任せします。プロジェクトの成功とメンバー育成をリーディングいただきます。 <事業成長への貢献> 既存事業の運用改善・収益性向上、新規案件の創出・アップセル、採用・組織拡大への貢献 <プロジェクト管理> 進捗・品質・予算管理、および顧客との折衝(超上流工程から参画)、アップセル <技術選定・アーキテクチャ設計> 現場のテックリードと連携した最適なソリューションの提案 <組織マネジメント> メンバーの評価、1on1、キャリア開発支援 【配属想定】 事業部長と連携し、事業推進いただく部長orグループ長として、下記いずれかの部門への配属を想定しております。 ・フィナンシャルソリューション事業部 創業時からの金融開発や大規模開発 PJ が多数。Java による Web アプリケーション開発を得意とし、500 人月以上の大規模開発実績も遂行可能。銀行向け Web システム・営業店システムをフルスタックで担当する部、システムアーキテクチャを一から提案できる部、プライム案件で LLM を用いたシステム開発に取り組む部など、部ごとに特色があります。大型 PJ が多く、マネジメント経験を積める点も魅力です。 ・フューチャーリンク事業部 業界問わずコンシューマ向け案件が多く、PHP・TypeScript 等での Web アプリケーション開発を得意とします。1 名〜10 名程度まで大小さまざまな案件があり、大規模システムの構築やパブリッククラウドの活用を学べる部、業務アプリケーションを中心にミドルウェア設定・運用保守・移行まで幅広く経験できる部など、部ごとに強みが異なります。今後はスマホアプリ開発領域の拡大も予定しています。 ・アドバンストテクノロジー事業部 プライム案件を中心に、モダンなものからマイナーな技術まで幅広く対応。Web フロントエンド(React/Vue.js)、バックエンド(Go/Node.js/Python)、クラウド(AWS/GCP)を活用し、AI を活用した SDD(仕様駆動開発)など開発効率と品質を高める新しい手法を積極的に取り入れています。デイリーユーザー 100 万人超のモバイルアプリ開発など大企業の重要案件も複数担当し、勉強会もエンジニア主体で盛んに開催しています。 ・ビジネスプロセスアウトソーシング事業部 運用専門部隊として、障害対応をはじめ様々な IT 運用管理をアウトソーシング。開発から運用までトータルで提案できる組織を目指しています。AI の進化により運用保守費用は中長期的に低下していくと見据え、それだけに依存しない新たな収益の柱を自ら生み出すべく、AIOps プロダクト開発にも注力していく予定です。 ・RGA 事業部 AWS/GCP/Azure 等のパブリッククラウドに加え、オンプレミス・プライベートクラウド環境(2 拠点→1 拠点への移行等を含む)の設計・構築・運用も担当。SRE、CI/CD 構築・改善、監視の自動化まで、上流から下流までワンストップで経験でき、アプリケーション側の自動化アーキテクト業務を通じて DevOps 文化にも触れられます。エネルギー企業のサーバーレス基盤や社会インフラ企業の一般ユーザー向けサービス基盤など、様々な案件がございます。

Senior Engineering Manager

想定年収

800~2,000万円

勤務地

東京都(港区)

業務内容

アグリゲーション事業・DS事業の開発チームを対象に、以下の業務を担当いただきます。 事業・チームの状況に応じて、優先度や比重は調整します。 ① 開発マネジメント・プロセス改善 • スクラムを中心とした開発プロセスの運営と改善(スプリント計画、見積もり、進捗・リスク管理) • 品質担保の仕組みづくり(設計レビュー・コードレビューの運用、テスト方針、リリースプロセス) • 開発生産性の可視化と改善(開発メトリクスの計測・分析) • 技術的負債の把握と、返済計画の立案・実行 • 障害・インシデント発生時の対応リードと、再発防止策の推進 ② 事業・プロダクトとの連携 • CTO・プロダクトマネージャー・事業部門と連携した、開発ロードマップの策定と優先順位付け • アグリゲーション事業・DS事業それぞれの要件を踏まえた、開発リソースの配分と調整 • 要件が固まりきらない状況での論点整理と、実現可能性・工数の見立て • DS事業における、複数顧客への展開を前提としたパッケージプロダクトの開発推進 • 両事業のチーム間の連携促進、ナレッジ・開発基盤の共有による重複の削減 ③ 技術・アーキテクチャへの関与 • CTO・テックリードと連携した、アーキテクチャ・技術選定への関与 • 技術標準・開発ルールの整備と浸透 • 必要に応じた設計レビュー・コードレビュー ④ピープルマネジメント・組織づくり • 組織拡大に向けた、チーム構成・役割分担の設計 • 将来のマネージャー候補・リードの育成 • メンバーの目標設定、1on1、評価、フィードバック • エンジニア採用への参画(採用要件の定義、面接、候補者へのアトラクト) • メンバーの育成とキャリア支援(技術面・行動面の両方) • チームの心理的安全性の醸成と、エンジニアリング文化の構築 • メンバーの稼働状況・負荷の把握と、適切なアサインメント ⑤AI活用の推進 • AIコーディングエージェント(Claude Code 等)を活用した開発スタイルの定着(全エンジニアにClaude Code Max(5x)を会社負担で支給) • AI導入による生産性メトリクスの計測・可視化と、改善の推進 <開発環境・技術スタック> バックエンド:C#/ASP.NET Core/Entity Framework Core/REST API フロントエンド:TypeScript/React インフラ:Microsoft Azure/Azure SQL Database 開発・運用:GitHub Enterprise/Azure DevOps(Azure Boards)/Microsoft Teams AI開発環境:Claude Code Max(5x)を全エンジニアに支給。 必要に応じてClaude Code Max(20x)やOpenAI Codex Proも会社負担で利用可能

【VSL】業務系システム/案件推進・顧客調整(言語不問/開発・保守・運用経験者経験者)|金融業界|都内勤務

想定年収

450~600万円

勤務地

東京都(千代田区麹町)

業務内容

金融業界向け業務システムの構想・設計・運用支援を担当いただきます。プログラミングは行わず、業務整理や要件定義前の構想段階から関わるポジションです。お客様と直接コミュニケーションを取りながら、業務課題の解決に向けたシステム構築を支援します。(開発そのもの対応はございません) 【具体的な業務】 ・業務整理・構想段階からの参画 ・各システムの要件定義・調整 ・テスト・運用・保守対応 ・見積もり・予算取り支援 ・顧客(金融機関)との直接折衝 ・チームでの業務遂行(案件ごとに分担) 平均3人くらいのチームでお客様の課題に沿って様々なボリュームの案件を対応しています。 大型の物は1年などの年単位、小型のものはいくつか並行して解決するなど 常にご依頼が絶えない状況です。 これまでの業務システム経験を次の仕事でも活かしたい方に活躍いただけます。 これまで開発・保守の現場で積み重ねてきた知識をベースに、顧客との距離を縮め、案件推進やチーム運営まで仕事の範囲を広げていくキャリアです。 プロジェクト責任者や管理専任者としてではなく、現場実務を理解する立場で案件に入り、顧客・ベンダー・メンバーとともに業務を進めていただきます。 ●働く環境 ・所属 :業務ソリューション事業部 ・有給取得率高!100%の社員も。3連休なども柔軟に取得可能 ・残業少なめ(月平均10~20時間)で、ワークライフバランスが取りやすい ※21時以降の残業不可 ・勤務地:東京都23区内の客先(一人常駐はありません) ・使用PC:現場支給PC ※前もってリリース等による計画された夜間・早朝がまれ(年2~3回想定)に発生しますが、週40時間労働に近い状態に調整しています。

【VSL】金融系システム/案件推進・顧客調整(言語不問/上流工程経験者)|プライム案件で顧客の案件推進|都内勤務

想定年収

450~600万円

勤務地

東京都(千代田区麹町)

業務内容

システム開発プロジェクトを円滑に進めるために、顧客・パートナー企業をつなぎながら案件を推進するポジションです。 設計や開発そのものではなく、スケジュール管理、進捗確認、テスト調整、リリース対応などを通じてプロジェクト全体を支えます。 金融業界向け業務システムの構想・設計・運用支援を担当いただきます。プログラミングは行わず(別担当にて実施)、業務整理や要件定義前の構想段階から関わるポジションです。お客様と直接コミュニケーションを取りながら、業務課題の解決に向けたシステム構築を支援します。 【具体的な業務】 ・業務整理・構想段階からの参画 ・各システムの要件定義・調整 ・テスト・運用・保守対応 ・見積もり・予算取り支援 ・顧客(金融機関)との直接折衝 ・チームでの業務遂行(案件ごとに分担) 平均3人くらいのチームでお客様の課題に沿って様々なボリュームの案件を対応しています。 大型の物は1年などの年単位、小型のものはいくつか並行して解決するなど 常にご依頼が絶えない状況です。 ●これまで培ってきた金融・システム開発の経験を活かし、仕事の範囲を広げたい方に適したポジションです。 「開発だけではなく、もう少し顧客に近いところで仕事をしたい」 「これまでの金融案件経験を活かしながら、案件全体を見る経験を積みたい」 「管理専任になるのではなく、現場経験を活かしながらチームや案件にも関わりたい」 など、これまでのご経験を一段階上げていきたい方に適しています。 ●活かせるご経験例 ・銀行・金融系システムの開発、保守、改修経験 ・COBOLからJavaへのマイグレーションなど、既存システムの更改・移行経験 ・Java、COBOL、SQL、Oracle、DB2等を使用した業務システム経験 ・帳票、バッチ、データ処理・連携等に関わった経験 ・要件定義、設計、開発、テスト等、複数工程への参画経験 ・SES・SIer等で顧客先プロジェクトに参画した経験 ・小規模なチームでのリーダー、サブリーダー、メンバーフォロー経験 ●働く環境 ・所属 :業務ソリューション事業部 ・有給取得率高!100%の社員も。3連休なども柔軟に取得可能 ・残業少なめ(月平均10~15時間)で、ワークライフバランスが取りやすい ※21時以降の残業不可 ・勤務地:東京都23区内の客先(一人常駐はありません) ・使用PC:現場支給PC ※前もってリリース等による計画された夜間・早朝がまれ(年2~3回想定)に発生しますが、週40時間労働に近い状態に調整しています。

006-009SH_ソリューション開発エンジニア

想定年収

600~800万円

勤務地

神奈川県(横浜市)

業務内容

<業務概要> 今回の募集は、ソリューション開発(クラウド、Web)です。 <業務詳細> クラウドネイティブで開発するWebアプリを前提としたソリューション開発(管理)を担当いただきます。スクラムでの開発が多く、プロダクトオーナーやスクラムマスターなどの役割を担当できる方。 <開発PJの一例> 現場向け対話ソリューション「MelBridge」 https://www.mitsubishielectric.co.jp/communication-solution/ 【変更の範囲】会社の定める業務※ ※業務の都合によっては会社外の職務に従事させるため出向又は転任を命じることがある。

意外に思われるかもしれませんが、客先常駐の経験がコンサルティング領域で評価される場合があります。金融や製造といった特定の業界の現場に長く入っていた人ほど、その傾向は強いです。

理由は、業務の中身を知っている人が限られているからです。システムを作る力があっても、金融機関の事務手続きや製造現場の在庫管理がどう回っているかまでは、外から見てもわかりません。

常駐先で仕様書を読み込み、担当者と会話を重ねてきた経験は、そのまま業界知識として蓄積されています。

また、ITコンサルタントは年収の水準も高い領域です。テックゴーの求人データでは、ITコンサルタントの平均年収が997万円、セキュリティコンサルタントが1,036万円でした。

ITコンサルタントは技術力ではなく、業務を理解している点が評価の対象になります。同じ業界の案件を複数経験しているなら、その経歴は職務経歴書の中心に据えましょう。

最後は、自社でサービスを開発する企業へ移るルートです。客先常駐との違いが最も大きく、働き方そのものが変わります。

変わる点は、次の3つに整理できます。

  • 発注元ではなく自社の判断で開発を進められる
  • 企画から運用まで一貫して関われる
  • 現場が変わらないため経験が積み上がる

とくに3つ目の影響は大きいです。常駐先が変わるたびに立場を作り直す働き方から離れ、同じプロダクトに向き合い続けられます。担当領域が深まり、改善の結果を自分で確かめられる環境です。

選考では、実装の経験に加えて、なぜその技術を選んだかを説明できるかが見られます。指示どおりに作った話ではなく、自分で考えた部分を伝えられるかが分かれ目になります。

現在の現場でも、判断した内容を記録しておくと準備が進めやすいでしょう。

システムエンジニア(Web)の求人情報

【広島・中途】エンジニア職(Web開発)

想定年収

450~850万円

勤務地

広島県(広島市)

業務内容

大手SIer経由案件が約80%、エンドユーザー直案件が約20%で、幅広いプロジェクトがあります。 社歴や年齢に関係なく、エンジニア自身が案件を自由に選択できます。 今までは下流工程のみだったという方も上流工程にチャレンジ可能です。 現在保有している案件のうち、約7割がリモート勤務可能な案件となっております。 ●プロジェクト例 【開発実績】   ・通信 基地局統合支援(Java,JavaScript,SQL,Shell,Linux) ・銀行 国内外送金システム(Java,JavaScript,Windows) ・製薬 営業支援システム(C#.net, Windows,SQLServer) ・サービス ポイントシステム(Java,JavaScript,Docker) ・メーカー 車載パワーコントロールユニットECU(C,C++) ・物流 従業員向けシステム(Java,Vuejs,Spring) 【インフラ実績】 ・損保 データセンター移設設計構築(Linux,Windows,Apache,Tomcat,IIS) ・電気メーカー 環境構築(AWS,Lambda,TypeScript) ・流通業 ネットワーク基盤設計/構築・運用/保守(Cisco,Juniper) ・官公庁 基幹システム維持保守/更改(Red Hat Enterprise Linux,Windows,JP1) ・銀行 都銀向けサーバー構築(AWS,Linux) ・旅行業 基盤運用保守(AWSCloudFormation) 上記のほかにも大規模なプロジェクトが多数。 会社からの案件おしつけはなく、 希望の条件をヒアリングしてから プロジェクトをご紹介いたします!

006-009SH_ソリューション開発エンジニア

想定年収

600~800万円

勤務地

神奈川県(横浜市)

業務内容

<業務概要> 今回の募集は、ソリューション開発(クラウド、Web)です。 <業務詳細> クラウドネイティブで開発するWebアプリを前提としたソリューション開発(管理)を担当いただきます。スクラムでの開発が多く、プロダクトオーナーやスクラムマスターなどの役割を担当できる方。 <開発PJの一例> 現場向け対話ソリューション「MelBridge」 https://www.mitsubishielectric.co.jp/communication-solution/ 【変更の範囲】会社の定める業務※ ※業務の都合によっては会社外の職務に従事させるため出向又は転任を命じることがある。

関東エリア・Webオープンソフトウェア開発/多数の業界(銀行・保険・官公庁・介護業界など

想定年収

400~800万円

勤務地

東京都

業務内容

●オープン系 ソフトプログラマーとして、放送システム、医療システムなどのソフトウェア開発に携わります。 入社後、プロジェクト参画が確定するまでは当社にて研修を実施します。 幅広いプロジェクトに携わり、オープン系プログラマーとしての知識を身に付け、経験を積んでいきます。 その後、自身の興味のある分野でご活躍頂けます。 ●Web系 エンジニアとして、ご経験やご興味に合わせて案件にアサインさせていただきます。 【案件例】 ・生産・工程・設備等の管理システム ・エネルギーマネジメントシステム ・動画配信システム 等 【開発言語】 ・Java、C++、C#、Python、PHP、Ruby、JavaScript (Django、Laravel、React、Angular、Vue.js、Node.js、Ruby on Rails)

【経験者向け】ソフトウェア開発職/ワイドバリューグループ

想定年収

-

勤務地

神奈川県

業務内容

<メーカーの研究所や開発拠点で、新商品のソフトウェア開発業務を担当して頂きます> ワイドバリューグループは、プログラミング以上の上流工程業務に対応する部門です。 <職務内容例> ・輸送用機器(自動車、車載用電装品等) └自動運転・安全運転支援システムの制御設計・研究開発 └燃料電池自動車の制御システムのソフトウェア開発 └コネクテッドカー用通信及びアプリケーションソフトウェア開発 └その他各種車載向けECUの制御ソフトウェア開発 ・情報通信機器(スマートフォン、タブレット等)向けソフトウェア開発 ・AI、数値解析・シミュレーション系のソフトウェア開発 ・ICT技術を応用したシステム開発、Web系アプリケーションソフトウェア開発 ・ロボット・生産設備機械・半導体製造装置 等の制御ソフトウェア開発 ※使用言語:C、C++、C#、JAVA、R、Python、VB、SQL 他 ※使用ツール:MATLAB/Simulink、HILS、CANoe、Eclipse、Oracle 他 ※雇入れ直後:各種研修、変更の範囲:顧客企業業務

Webアプリケーションエンジニア

想定年収

500万円~

勤務地

東京都(目黒区)

業務内容

●業務概要 顧客企業と伴走しながら、生成AIや機械学習を組み込んだアプリケーションの設計〜開発〜運用までを担当します。 ●<主な業務例> ・生成AIを組み込んだAIエージェントアプリケーションの開発 ・生成AIアプリケーション/システムのLLMOps/AgentOps設計・開発 ・機械学習アプリケーション/システムのMLOps設計・開発 ・機械学習アプリケーション/システムの新規技術・サービス調査検証 ※詳細は面接時に説明します。 ●プロジェクト事例 AI自動発注システム 未来型無人化店舗「SECURE AI STORE LAB」開発  ●技術スタック 言語:Python、SQL、Scala、Java DWH:Snowflake、BigQuery、Redshift データ基盤:Databricks、Spark、Presto、Hadoop BIツール:Tableau、Looker、PowerBI、Datorama、DOMOなど クラウド:AWS、GCP、Azure ETL/ELTツール: dbt、Fivetran、trocco、Airbyte、Talend、AWS Glue AIフレームワーク:VertexAI、SageMaker、AzureML IaCツール:Terraform、CloudFormation、Ansible

キャリアアップをするための転職ならテックゴー

下流工程から抜け出す転職では、求人票を見ただけでは判断がつきません。職種名が同じでも、商流の位置によって任される工程はまったく違います。

テックゴーは、エンジニアとITコンサルタント領域に特化した転職エージェントとして、上流工程を担う求人を多数保有しています。元エンジニア出身のアドバイザーが在籍しており、これまでの経験のどこが評価されるのかを整理したうえで、応募先を提案します。

  • エンジニア・ITコンサル領域に特化し、上流案件の求人を多数保有している
  • 平均年収アップ金額は144万円と、収入が上がった実績が豊富にある
  • 年収アップの成功率は86%で、交渉はすべて代行してもらえる
  • アドバイザーは元エンジニア・ITコンサル出身者が多く、現場を知ったうえで助言をもらえる
  • 面接対策は回数無制限で、選考の通過まで支援を受けられる

相談したからといって、転職を決めなければならないわけではありません。今の経験がどこまで評価されるのかを確かめるところから始めてみましょう。

まとめ

この記事では、IT土方という言葉の意味と由来、そして下流工程に固定される原因と抜け出す方法を解説しました。この言葉が指しているのは個人の能力ではなく、元請けから何層にも再委託が重なる産業構造です。公正取引委員会の調査でも、商流の深い位置にいるほど不必要な中抜きを実感する割合が高いことが示されています。

一方で、構造が変わるのを待っているあいだにも時間は進みます。厚生労働省のデータでは、下流工程が中心の職種は経験15年以上でも平均年収578.06万円にとどまり、上流工程を担う職種の860.58万円との差は開いたままです。生成AIの普及によって下流工程の単価は下落しており、待つほど選択肢は減っていくでしょう。

今の現場で設計や要件定義に近づく努力から始めて、状況が動かないなら商流の浅い企業へ移る。この順番で考えると、無理のない形でキャリアを動かせます。

上流工程への転向や年収アップを考えているなら、テックゴーへの相談がおすすめです。上流案件やITコンサル領域に強く、元エンジニア出身のアドバイザーが、これまでの経験をどう評価につなげるかを一緒に整理します。

よくある質問

IT土方は具体的にどんな仕事をするのですか?

決められた仕様どおりに作業を進める下流工程の業務が中心です。よく挙げられるのは次のような仕事です。

・仕様書にもとづいて単体テストや結合テストをおこなう ・テスト結果をExcelにまとめて報告書を作成する ・既存のコードを指示された箇所だけ修正する ・システムの稼働状況を監視して異常時に連絡する ・仕様変更のたびに設計書の記載を書き換える

いずれも開発に欠かせない工程ですが、共通しているのは何を作るかの判断が含まれていない点です。仕様が固まったあとの作業に限定されるため、同じ内容が長く続きやすくなります。

IT土方という呼び方が使われるのは、業務の難易度ではなく、判断を伴わない作業が固定される状況を指してのことです。

IT土方の年収はいくらですか?

IT土方は俗称のため、この呼び方で集計された公的な統計はありません。参考になるのは、下流工程が中心の職種の水準です。

厚生労働省の「jobtag」によると、受託開発のシステムエンジニアやプログラマーなどを含む職種の平均年収は578.5万円でした。経験年数別に見ると、1〜4年で423.08万円、15年以上でも578.06万円です。

一方、基盤システムのシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーを含む職種は平均889万円で、経験15年以上では860.58万円に達します。

エンジニア特化の転職エージェント「テックゴー」が保有する求人データでも、運用保守が646万円、テスターが440万円である一方、プロジェクトマネージャーは890万円でした。

同じ年数を働いても、担当する工程によって到達する水準が変わります。

SESはやめとけと言われるのはなぜですか?

理由の多くは、契約の仕組みに起因しています。よく指摘されるのは次の点です。

・商流が深いと中間マージンが重なり報酬が下がる ・参画する現場を自分で選びにくい ・常駐先での評価が所属企業の給与に反映されにくい ・担当工程が下流に偏りやすい

ただし、SESという働き方そのものに問題があるわけではありません。発注元と直接契約している企業や、還元率を公開している企業もあります。さまざまな業界の現場を経験できる点は、他の働き方では得にくい利点です。

避けるべきなのはSESという形態ではなく、商流が深く工程が固定される環境でした。所属先を選ぶ段階で、直接契約の案件がどれくらいあるかを確認しましょう。

プログラマーの仕事はAIに奪われますか?

すべてが置き換わるわけではないものの、影響はすでに単価に表れています。

日本経済新聞が2026年7月に報じた調査では、2022年以降、AIに代替されにくい仕事の単価が2割上昇した一方、自動化が進む下流工程の単価は5割下落しました。仕様が固まったあとの実装やテストは、AIが担いやすい範囲に入っています。

残るのは、何を作るかを決める工程です。要件が曖昧なまま開発を進めると手戻りが生じるため、要望を整理して仕様に落とし込む役割の重要性はむしろ増しています。生成AIが書いたコードを評価して修正する作業も、人が担う部分です。

奪われるかどうかではなく、どの工程に軸足を置くかで結果が変わります。

何歳までならIT土方から抜け出せますか?

年齢で線を引ける話ではありませんが、早いほど選択肢が多いのは確かです。

業界内では、35歳前後で単価の伸びが止まりやすいという見方が語られてきました。公的な統計で裏付けられたものではないものの、40代に入ると年齢を要件に挙げる案件が増えるという声は現場から出ています。

一方で、40代以降の転職が閉ざされているわけではありません。経済産業省の試算では、2030年時点で先端IT人材が55万人不足する見通しが示されており、人材への需要は続きます。40代であれば、特定業界の業務知識やマネジメントの経験が評価の対象になるでしょう。

年齢そのものより、何を任されてきたかが判断材料です。まずは現在の経験がどう評価されるかを確かめてみましょう。